JP2005127574A - 製氷機 - Google Patents
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Abstract
【課題】製氷機構等のメンテナンスを容易にする。
【解決手段】配線54,55における外部の延在長さを、本体11の背面からの引出し位置と引込み位置との離間間隔より長く設定すると共に、その余剰部54aがコネクタ56,56の下方に位置するよう形成してある。冷媒配管32,32および配線54,55を覆う配管カバー70は、本体11の背面に臨む面および上端面が開放した箱状に形成され、本体11の背面に取付けられるカバー本体72と、このカバー本体72の上端面の開口部を塞いで上方から着脱自在に取付けられる蓋部材80とから構成される。そして、蓋部材80を取外すことで、カバー本体72の開口部を開放して収容されている配線54を上方に引き出し、コネクタ56,56の係脱操作を行ない得る。
【選択図】図1
【解決手段】配線54,55における外部の延在長さを、本体11の背面からの引出し位置と引込み位置との離間間隔より長く設定すると共に、その余剰部54aがコネクタ56,56の下方に位置するよう形成してある。冷媒配管32,32および配線54,55を覆う配管カバー70は、本体11の背面に臨む面および上端面が開放した箱状に形成され、本体11の背面に取付けられるカバー本体72と、このカバー本体72の上端面の開口部を塞いで上方から着脱自在に取付けられる蓋部材80とから構成される。そして、蓋部材80を取外すことで、カバー本体72の開口部を開放して収容されている配線54を上方に引き出し、コネクタ56,56の係脱操作を行ない得る。
【選択図】図1
Description
この発明は、本体の背面に突出して延設された冷媒配管および配線を覆うカバーを備える製氷機に関するものである。
所要形状の氷塊を連続的に製造する装置として、種々の構成に係る自動製氷機が提案されている。例えば、下方に開放する多数の製氷小室を水皿により開閉自在に下方から閉成し、この製氷小室に水皿を介して製氷水を噴射供給することにより、当該製氷小室中に氷塊を徐々に形成する所謂クローズドセル方式の製氷機が広く普及している。また、下方に開放する多数の製氷小室に、水皿を介することなく製氷水を直接供給し、氷塊を該製氷小室中に形成する所謂オープンセル方式の製氷機や、傾斜配置した製氷板の表面または裏面に製氷水を流下供給し、当該製氷板面上に板氷を形成する流下式製氷機等も知られている。
図10は、クローズドセル方式の製氷機10を、上部および前面のパネルを取外した状態で正面から示す概略斜視図であって、この自動製氷機10の本体11は略箱形をなし、その外面が金属製の外箱12で構成されると共に、この外箱12の内部上方には、前面が開放する箱状に形成した樹脂製の内箱14で画成される貯氷庫18が設けられる。前記外箱12と内箱14との間には、発泡ウレタン等の断熱材16が充填され、断熱処理が施されている。また、本体11の下部(貯氷庫18の下方)には、外箱12により画成された機械室に、凝縮器、圧縮機およびファンモータ等(何れも図示せず)からなる冷凍機構が配設される。なお、前記貯氷庫18の前面には、該貯氷庫18に貯蔵された氷塊の取出し口となる開口部18aが開設され、この開口部18aは本体11に配設された断熱扉19により開閉自在に閉成し得るようになっている。
前記本体11の内部上方には、製氷機構20が配設され、この製氷機構20で製造した氷塊は、下方に位置する前記貯氷庫18に放出されて貯蔵される。前記製氷機構20は、前記本体11の内部上方に水平に配設した取付枠22の下面に水平に取付けられ、下向きに開口する製氷小室を多数画成した製氷室24と、この製氷室24の下方に傾動自在に配設された水皿26と、この水皿26の下側に一体に配設されて所要量の製氷水を貯留する製氷水タンク28とから基本的に構成されている。前記製氷室24の上面には、前記冷凍機構から導出した蒸発器30が密着的に蛇行配置され、製氷運転時に冷媒を循環させて製氷小室を強制冷却し得るようになっている。
前記取付枠22には支持板38が垂下固定され、一体的に構成した水皿26および製氷水タンク28が、該支持板38に片持式に傾動自在に枢支されて前記製氷室24の直下に配置される。前記水皿26は、製氷運転時には水平に位置して、製氷小室を下方から閉塞し、除氷運転時には水皿傾動機構40により付勢され、傾め下方に傾動して製氷小室を開放する。除氷運転において、前記製氷小室から落下した氷塊は、水皿26の傾斜面上を滑落し、前記貯氷庫18中に貯蔵される。また、前記製氷水タンク28の側部には、ポンプモータ42が配設され、該製氷水タンク28に貯留した製氷水を吸引して水皿26に圧送し得るようになっている。前記水皿26には、製氷小室の夫々に対応して、製氷水を噴射供給する噴水孔と、未氷結水を回収する戻り孔(何れも図示せず)とが多数穿設され、前記ポンプモータ42により圧送された製氷水を、各噴水孔から各製氷小室内に対応的に噴射供給することにより、冷却されている各製氷小室内に氷塊を生成させる。そして、氷結するに至らなかった製氷水(未氷結水)は、前記水皿26の戻り孔を介して製氷水タンク28に回収されて再循環に供されるようになっている。
更に、前記水皿26の上方には、給水管44が配設され、この給水管44に設けられた電磁弁46を制御することにより、前記製氷水タンク28中に製氷水の供給が行なわれる。この給水管44の給水口44aは、図11に示すように、本体11の背面に突出し、該給水口44aに、水道に連結した外部給水管を接続して水道水等を供給するよう構成される。また、前記製氷機構20の下方には、排水皿48が配設され、これに連通接続する排水管50が、貯氷庫18の底部に開口するドレン管52に接続されている。本体11の背面には、前記ドレン管52に連通する排水口52aが突設され、この排水口52aに図示しない外部排水管が連結され、除氷運転時に製氷水タンク28から排出された製氷残水は、前記排水皿48に回収され、排水管50,ドレン管52および外部排水管を介して機外に放出される。
図11または図12に示すように、前記本体11の背面には、前記外箱12の外側に冷媒配管32,32が上下方向に延設され、この冷媒配管32,32を介して冷凍機構と蒸発器30とが連通接続されている。そして、前記冷媒配管32,32は、金属等を材質とする配管カバー(カバー)34により被覆される。この配管カバー34は、一面(本体11に臨む面)が開放し、その開放縁が外方に折曲したフランジ部34aを備える箱状体であって、このフランジ部34aに穿設された複数の挿通孔34bに夫々に背面側から挿通した各ネジ36を、本体11の背面に設けられたネジ孔12aに夫々螺挿することで固定される(例えば、特許文献1参照)。また、前記製氷機構20を構成するポンプモータ42や水皿傾動機構40等の機器(電気部品)と、前記機械室に設置された電源ユニット等の電装箱とを接続する配線54,55が、前記冷媒配管32,32に沿って本体11の背面に配設され、前記配管カバー34に収容されている。
実開平8−1204号公報
ところで、前記本体11の内部上方に配設された製氷機構20は、ポンプモータ42や水皿傾動機構40等の機器を、点検、修理および交換等のメンテナンス作業のために本体11から取外しする場合がある。この際、前記本体11の外部に配設された配線54,55の途中に設けられたコネクタ56,56を取外すことで、機器側に接続する配線55を本体11内に引き込んで該機器を取外すようになっている。
ここで、前記コネクタ56,56は、製氷機10内に設けた場合には、湿気や塩素ガスの作用により漏電を起こす虞れがあり、また本体11の内壁面を構成する内箱14が可燃性の樹脂製であるために、該コネクタ56,56の漏電時に発火する危険性がある。そのため、前述したように金属製の外箱12および配管カバー34内に、前記コネクタ56,56に収容して、発火による火災の予防をしている。従って、前記製氷機構20における点検等のメンテナンス作業において、コネクタ56,56を取外すためには、前記配管カバー34を取外す必要が生じる。前記製氷機10は、一般的に背面側を壁面に近接して設置されているので、本体11の背面に取付けられた配管カバー34を取外す際には、製氷機10自体を前側にずらす作業が避けられない。このため、製氷機構20のメンテナンス作業に、大変手間がかかってしまう問題が指摘される。
また、前記製氷室24には、製氷小室での氷塊の生成具合を検知するサーモスタット58におけるサーミスタ等の検知素子60が配設され、この検知素子60はリード線60aを介して、製氷機10の背面に配設された本体部62に接続されている。この本体部62は、図12に示すように、製氷機10の背面に設置された前記配管カバー34内に取付部材64を介して固定されている。従って、点検等のメンテナンスに際してサーモスタット58の本体部62を取外す際には、前述したと同様に前記配管カバー34の取外しを要し、作業に手間がかかってしまう欠点がある。
すなわちこの発明は、従来の技術に係る製氷機に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷機構等のメンテナンスを容易に実施し得る製氷機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る製氷機は、
本体の内部上方および下方に対応的に配設した製氷機構と冷凍機構とを、該本体の背面に延設した冷媒配管により接続すると共に、前記製氷機構を構成する各種電気部品と前記冷凍機構の付近に設けた電装箱とを、前記冷媒配管に沿って延設され、コネクタを介して結線した配線により接続し、これら冷媒配管および配線をカバーで被覆した製氷機において、
前記カバーの上面に開口部を開設すると共に、この開口部を上方から開閉自在に閉成する蓋部材を設け、
前記配線におけるコネクタを、前記蓋部材を取外した際に開放する前記カバーの開口部から引出し可能に構成したことを特徴とする。
本体の内部上方および下方に対応的に配設した製氷機構と冷凍機構とを、該本体の背面に延設した冷媒配管により接続すると共に、前記製氷機構を構成する各種電気部品と前記冷凍機構の付近に設けた電装箱とを、前記冷媒配管に沿って延設され、コネクタを介して結線した配線により接続し、これら冷媒配管および配線をカバーで被覆した製氷機において、
前記カバーの上面に開口部を開設すると共に、この開口部を上方から開閉自在に閉成する蓋部材を設け、
前記配線におけるコネクタを、前記蓋部材を取外した際に開放する前記カバーの開口部から引出し可能に構成したことを特徴とする。
本発明に係る製氷機によれば、製氷機の背面に配設されるカバーの上面に開口部を開設すると共に、この開口部を上方から開閉自在に開閉する蓋部材を設け、該蓋部材を上方に取外すことで内部のコネクタを外部に引出し得るよう構成したから、製氷機構を構成する電気部品の取外しに際して、カバーを取外す必要がなく、製氷機自体の移動等の手間が省け、メンテナンスの作業性を向上させ得る。また、カバー内に収容される機器が配設される取付部材をカバーの開口部から上方に引出し可能に構成したので、該機器のメンテナンス作業も容易に実施し得る。
次に、本発明に係る製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例1または実施例2に係る製氷機は、基本的な構成が図10〜図12を参照して説明した製氷機と同一であるので、説明の便宜上、図10〜図12に示した製氷機の構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。なお、製氷機の本体において、貯氷庫における氷塊の取出し口(開口部18a)が設けられた面を前側としている。
図1に示すように、実施例1に係る製氷機13は、本体11の内部上方に製氷機構20が配設され、この製氷機構20で製氷された氷塊を貯蔵する貯氷庫18が下方に設けられている。また、前記貯氷庫18の下方には、外箱12により機械室が画成され、該機械室には、圧縮機や凝縮器等からなる冷凍機構が設置されると共に、この冷凍機構の付近に電源ユニットや制御手段等の電装箱(何れも図示せず)も設置されている。更に図1に示すように、本体11の上部パネル11aが取外し自在に構成され、該上部パネル11aを取外して内部に配設された製氷機構20のメンテナンスを実施できるようになっている。なお前記上部パネル11aは、本体11の上面を覆う板部の外縁部から下方に延出する延出部が、外箱12の上端部に外嵌するよう構成される。
前記製氷機13における本体11の背面には、内部上方に配設された製氷機構20の蒸発器30と、内部下方に画成された前記機械室に設置された冷凍機構とを連通接続する冷媒配管32,32が上下方向に延設されている(図1参照)。また、前記製氷機構20を構成するポンプモータ42や水皿傾動機構40のモータあるいはスイッチ等の機器(電気部品)と、機械室に設置された冷凍機構の付近に設けた電装箱とを接続する配線54,55が、前記冷媒配管32,32に沿って本体11の背面に配設されている。機器から導出する配線55と電装箱から導出する配線54とは、製氷機13の背面に延在する任意位置でコネクタ56,56を用いて継合されて係脱自在に構成される。前記配線54,55は、撓曲性を有し、上下の延在長さは、該配線54,55における本体11の引出し位置から引込み位置までの離間距離より長く設定され、その配線54の余剰長さは、前記コネクタ56,56より下方で迂回させた余剰部54aを設けてまとめられている。なお、前記コネクタ56,56は、上下に延在する配線54において、本体11の上端部に偏倚する位置に設けることが望ましい。
更に、前記本体11の背面には、その上端部に近接すると共に、前記冷媒配管32,32および配線54,55の上部(上部の引き込み位置)に隣接する位置に、サーモスタット58の本体部62が設置されている。前記サーモスタット58の本体部62は、L字状の取付部材64の一面にネジを螺挿することで取付けられ、この取付部材64の他面を本体11の背面に当接してネジで固定されている。そして図1に示すように、前記冷媒配管32,32、配線54およびサーモスタット58の本体部62は、後述する配管カバー(カバー)70に被覆され、保護されている。
図3に示すように、前記本体11の背面は、前記冷媒配管32,32および配線54,55の上部の引き込み位置が、本体11に対して着脱自在なブロック体17となっている。このブロック体17は、本体11と別体に形成された例えばポリエチレン等の発泡体からなる断熱体であって、本体11の厚さと略同一に設定される。前記ブロック体17には、冷媒配管32,32の挿通を許容する第1切欠部17aが下端面から切り込まれると共に、配線55およびリード線60aの挿通を許容する第2切欠部17bが一方の側端面から切り込まれている。両切欠部17a,17bは、各切欠部17a,17bに冷媒配管32,32および配線55等を挿入すると、冷媒配管32,32の形状に合わせて弾性変形して密着的に保持するよう構成される。そして前記ブロック体17を、第2切欠部17bに配線55およびリード線60aを保持した状態で、上方から外箱12および内箱14の延出部12b,14bの間に嵌合することで、下端面に開放する第1切欠部17aから冷媒配管32,32が挿入されると共に、本体11の背面の所要位置(配管カバー70に収容される位置)に配線55およびリード線60aが延出されるようになっている。
実施例1の配管カバー70の材料としては、金属または難燃性の材料が採用され、前記本体11の背面に上下方向に延設された冷媒配管32,32および配線54,55と、該本体11の背面における上端部に近接する部位に配設されたサーモスタット58の本体部62を被覆し得る寸法に設定される長尺な箱状体であって、該配管カバー70は、本体部分をなすカバー本体72と、このカバー本体72の上面に着脱自在に配設される蓋部材80とから構成される。前記カバー本体72は、前記本体11の背面に臨む一面が開放されると共に、この開放縁における左右の長辺および下方の短辺が外方に折曲されてフランジ部74が形成されている。また、前記カバー本体72の上端面76は、中央部分が切り欠かれて開口部76aが開設され、この開口部76aを挟んで左右に一対のネジ孔76b,76bが穿設されている(図2(a))。そして、前記カバー本体72は、前記フランジ部74に穿設された複数の挿通孔74aの夫々に背面側から挿通した各ネジ36を、本体11の背面に設けられた対応するネジ孔12aに夫々に螺挿することで、長辺を上下方向に延在させた状態で固定されている。
一方、前記蓋部材80は、前記配管カバー70の上面をなし、水平に延在する蓋部82と、この蓋部82における本体11の背面に臨む一辺から立上がるフランジ部84と、蓋部82における他の3辺から垂下する袴部86とから構成される。前記蓋部82には、左右方向に所要間隔離間して一対の通孔82a,82aが穿設され、前記カバー本体72の上端面76に穿設されたネジ孔76b,76bに整合するようになっている。そして、前記蓋部材80は、前記カバー本体72の上端部に袴部86を外嵌すると共に、ネジ孔76b,76bに通孔82a,82aを整合させ、該通孔82a,82aに上方から挿通したネジ88,88をネジ孔76b,76bに螺挿することでカバー本体72に取付けられる。すなわち、カバー本体72の開口部76aを塞ぎ、カバー本体72に収容された冷媒配管32,32、配線54,55およびサーモスタット58の本体部62の上部を保護している。なお、前記蓋部材80のフランジ部84は、本体11の上面を覆う上部パネル11aの延出部に内挿されている(図2(b))。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1に係る製氷機の作用について説明する。前記製氷機構20を構成する機器(電気部品)の取外しに際しては、先ず本体11の上部パネル11aを取外し、本体11の上面を開放して、内部上方に配設されている製氷機構20を露出させる。次に、前記配管カバー70の上面をなす蓋部材80をカバー本体72に対して固定しているネジ88,88を取外し、該蓋部材80を上方に分離して、カバー本体72の上端面76における開口部76aを開放する。そして、前記開口部76aから配線54,55を上方に引っ張ると、コネクタ56,56の下方に設けられた余剰部54aが伸長して配線54,55が上方に引き出され、コネクタ56,56が配管カバー70の外部に取り出される。前記コネクタ56,56を取外して配線54の連結を解除し、本体11からブロック体17を上方に引出すと、下端面に開放する第1切欠部17aから冷媒配管32,32が離脱し、第2切欠部17bに配線55が保持された状態で取出すことができる(図3参照)。最後に、前記ブロック体17の第2切欠部17bから配線55を取外すことで、機器の取外しが本体11の内部で実施できる。
次に、実施例1に係る製氷機の作用について説明する。前記製氷機構20を構成する機器(電気部品)の取外しに際しては、先ず本体11の上部パネル11aを取外し、本体11の上面を開放して、内部上方に配設されている製氷機構20を露出させる。次に、前記配管カバー70の上面をなす蓋部材80をカバー本体72に対して固定しているネジ88,88を取外し、該蓋部材80を上方に分離して、カバー本体72の上端面76における開口部76aを開放する。そして、前記開口部76aから配線54,55を上方に引っ張ると、コネクタ56,56の下方に設けられた余剰部54aが伸長して配線54,55が上方に引き出され、コネクタ56,56が配管カバー70の外部に取り出される。前記コネクタ56,56を取外して配線54の連結を解除し、本体11からブロック体17を上方に引出すと、下端面に開放する第1切欠部17aから冷媒配管32,32が離脱し、第2切欠部17bに配線55が保持された状態で取出すことができる(図3参照)。最後に、前記ブロック体17の第2切欠部17bから配線55を取外すことで、機器の取外しが本体11の内部で実施できる。
前記配管カバー70は、その上面に開口部76aが開設されると共に、この開口部76aを上方から開閉自在に閉成する蓋部材80を設けられ、前記配線54,55におけるコネクタ56,56を、蓋部材80を取外した際に開放する配管カバー70の開口部76aから引出し可能に構成されている。このように、前記配管カバー70の上面を構成する蓋部材80を着脱自在に取外し得るように構成すると共に、該配管カバー70に収容される配線54に余剰部54aを設けることで、製氷機構20を構成する機器の取外しを容易にすることができる。すなわち、前記コネクタ56,56の取外し作業を本体11の上方から実施でき、機器の取外しに際して、配管カバー70全体を取外す必要がないから、製氷機13自体の位置を前方にずらす必要はなく、メンナンス作業の手間を低減することができる。更に、前記蓋部材80のみを取外す構成のため、カバー本体72を取付けたネジ36,36の取外しおよび取付け作業の手間も省くことができる利点もある。
図4は、実施例2に係る製氷機の背面を示す概略斜視図である。実施例1で説明した製氷機13では、前記本体11の背面に取付部材64を介してサーモスタット58の本体部62が前記配管カバー70に収容される状態で固定したが、実施例2では、サーモスタット58の本体部62が配管カバー70の上端面76に固定される取付部材90を介して配設してある。図5に示すように、実施例2において採用される取付部材90は、本体部分をなすL字状の板状体92と、この板状体92の上端部を鉤状に折曲した掛止部94と、該板状体92の一方の側部から掛止部94の折曲方向と反対側に延出し、サーモスタット58の本体部62が取付けられる取付部96と、該板状体92の他方の側部から取付部96と同じ方向に延出し、前記カバー本体72の上端面76に固定される固定部98とから構成される。前記取付部96は、その板面が左右方向に臨むと共に、一対の通孔96a,96aが穿設され、この通孔96a,96aに挿通したネジ99,99を本体部62に螺挿することで該本体部62が固定される。また前記固定部98は、その板面が上下方向に臨むと共に、前記カバー本体72の上端面76に穿設された一方のネジ孔76bに整合する通孔98aが穿設されている。
図6に示すように、本体11の背面に固定されたカバー本体72に対し、前記取付部材90は、サーモスタット58の本体部62を取付部96に固定した状態で、板状体92をカバー本体72における上端面76の開口部76aから内部に挿入し、固定部98の通孔98aを上端面76のネジ孔76bの一方に整合させて重ね合わせると共に、掛止部94を本体11の上辺に掛止している。そして、前記蓋部材80をカバー本体72の上端部に上方から外挿したもとで、蓋部材80の通孔82aおよび取付部材90の通孔98aに上方から挿通したネジ88をカバー本体72のネジ孔76bに螺挿することで、取付部材90は配管カバー70に収容された状態で固定される。
前述したように、前記取付部材90を構成することで、前記配管カバー70の蓋部材80を取外すことで、該取付部材90を上方に取出すことができるので、サーモスタット58の本体部62について、点検、修理および交換等のメンテナンス作業を容易に実施し得る。すなわち、前記上部パネル11aを取外して本体11の上面を開放した状態で、前記配管カバー70の上面を構成する蓋部材80は、ネジ88,88を取外すことで上方に分離され、該ネジ88でカバー本体72の上端面76に固定されていた取付部材90も取外すことができる。従って、前記本体11の上方から取付部材90の着脱作業を実施することができるので、前記サーモスタット58の本体部62の取外しに際して、配管カバー70全体を取外す必要はないため、本体11を前方に引き出す必要はなく、メンテナンス作業の手間を低減することができる。なお、前記配管カバー70は組立工程において、最後に取付けられるが、サーモスタット58の本体部62は、前記取付部材90の掛止部94を利用して本体11の上辺に引っ掛けて仮設置ができるので、予めサーモスタット58を組付けることが可能となり、組立の作業性を向上させることができる。
実施例2において、前記取付部材90に取付けられる機器は、サーモスタット等の温度検知・制御手段に限定されず、その他の機器であってもよい。
前記両実施例において、前記本体11の内部上方に配設される製氷機構20は、図7に示すように、下方に開口して碁盤目状に画成された多数の製氷小室24aを備え、貯氷庫18内に水平に配置した製氷室24と、この製氷室24の直下に傾動可能に配設され、製氷水を貯留する製氷水タンク28を下方に一体的に備えた水皿26とから基本的に構成される。前記製氷室24の上面には、前記冷媒配管32,32を介して機械室の冷凍機構に連通する前記蒸発器30が密着的に蛇行配置され、製氷運転時に冷媒を循環させて前記製氷小室24aを強制冷却するようになっている。前記水皿26および製氷水タンク28は、製氷運転時には水平に位置して前記製氷室24と平行に保持され(図7(a)参照)、除氷運転時には水皿開閉機構40により付勢されて、図示しない支軸を中心として傾動し、前記製氷小室24aを開放するよう構成される(図7(b)参照)。前記水皿26には、製氷小室24aの夫々の位置と対応して、噴水孔および戻り孔(何れも図示せず)が多数穿設され、前記製氷水タンク28に連通する吸込管を介してポンプモータ42で製氷水タンク28内の製氷水を各噴水孔から対応の製氷小室24aに噴射し得るよう構成されている。そして、製氷小室24aで氷結するに至らなかった製氷水(未氷結水)は、前記戻り孔を介して製氷水タンク28に回収されて再循環に供されるようになっている。
前記製氷水タンク28の下方には、除氷運転時に傾動した際に、製氷水タンク28の排出口28aから放出される製氷水を回収する排水皿48が配設されている。そして、前記水皿26の上部には、給水管44が臨み、除氷運転に際し該給水管44から水道水が水皿26に供給され、この水道水は、前記戻り孔を介して製氷水タンク28に回収されて次回の製氷水として使用される。また、製氷運転に際して必要となる製氷水量を超えた水道水(製氷水)は、水皿26の枢支側とは反対の端部(開放端)に設けた排出口28aから前記排水皿48にオーバーフローするよう構成されている。前記排出口28aは、製氷水タンク28の上端側に偏倚した位置に設けられて所要量の製氷水を貯留できるように設定されると共に(図8参照)、該製氷水タンク28が下方に完全に傾動した際に、該製氷水タンク28において最も低くなる部位に設けられている(図7(b)参照)。また、製氷水タンク28の内部には、製氷運転または給水時に前記戻り孔から落下する水(戻り水)が直接排出口28aから流出しないように、排出口28aの上方に延在するウォータガイド29が設けられている。このウォータガイド29は、前記排出口28aにおける製氷水タンク28の上端縁に近接する底面から立上がって排水時に製氷残水を好適に排出口28aに案内し、更に底面に沿って該排出口28aの上方に延在することで戻り水(未氷結水)の流出を防止している。このように、前記製氷水タンク28の傾動時に該製氷水タンク28における最も低くなる部位に排出口28aを設けることで、製氷運転完了時に製氷水タンク28に残った製氷水(製氷残水)を全て排出口28aを介して排出することが可能である。従って、製氷水タンク28において、製氷残水中の不純物が濃縮することに起因する氷塊の白濁等の問題を回避し得る。更に、前記ウォータガイド29を設け、製氷運転時に前記排出口28aからの戻り水の流出を防止して未氷結水を有効に製氷に利用し得るようになっている。
また、前記製氷水タンク28は、図9に示すように、排出口28aの下方に延在する排水ガイド31を設ける構成も採用し得る。前記排水ガイド31は、前記排出口28aの上端縁に近接する外底面から延出して、更に外底面に沿って排出口28aの下方に延在し、その先端部は排出口28aの下端縁よりポンプモータ42側に位置している。すなわち、前記排水ガイド31を設けることで、製氷残水の飛散を防止し、製氷残水の落下位置を任意に設定できるので、排水皿48を小さくすることが可能となる。また、前記ウォータガイド29の先端部を、水位線WLより下方に位置するように構成することで、製氷運転時に前記製氷水タンク28に貯留されている製氷水の水面が戻り水の落下により波立っても、ウォータガイド29の製氷水に浸漬している部位により排出口28a側の波立ちが抑えられ、該排出口28aから製氷水が流出することは防止される(図9(a)参照)。
11 本体,20 製氷機構,32 冷媒配管,54 配線,55 配線,56 コネクタ
62 本体部(各種機器),70 配管カバー(カバー),76a 開口部,80 蓋部材
90 取付部材
62 本体部(各種機器),70 配管カバー(カバー),76a 開口部,80 蓋部材
90 取付部材
Claims (2)
- 本体(11)の内部上方および下方に対応的に配設した製氷機構(20)と冷凍機構とを、該本体(11)の背面に延設した冷媒配管(32,32)により接続すると共に、前記製氷機構(20)を構成する各種電気部品と前記冷凍機構の付近に設けた電装箱とを、前記冷媒配管(32,32)に沿って延設され、コネクタ(56,56)を介して結線した配線(54,55)により接続し、これら冷媒配管(32,32)および配線(54,55)をカバー(70)で被覆した製氷機において、
前記カバー(70)の上面に開口部(76a)を開設すると共に、この開口部(76a)を上方から開閉自在に閉成する蓋部材(80)を設け、
前記配線(54,55)におけるコネクタ(56,56)を、前記蓋部材(80)を取外した際に開放する前記カバー(70)の開口部(76a)から引出し可能に構成した
ことを特徴とする製氷機。 - 各種機器(62)が配設される取付部材(90)が、前記カバー(70)の開口部(76a)から引出し可能に収容されている請求項1記載の製氷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003362345A JP2005127574A (ja) | 2003-10-22 | 2003-10-22 | 製氷機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003362345A JP2005127574A (ja) | 2003-10-22 | 2003-10-22 | 製氷機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005127574A true JP2005127574A (ja) | 2005-05-19 |
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ID=34642037
Family Applications (1)
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JP2003362345A Pending JP2005127574A (ja) | 2003-10-22 | 2003-10-22 | 製氷機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005127574A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011002137A (ja) * | 2009-06-17 | 2011-01-06 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 製氷機 |
-
2003
- 2003-10-22 JP JP2003362345A patent/JP2005127574A/ja active Pending
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