JP4383403B2 - 低温ショーケース - Google Patents

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本発明は、本体内に構成された陳列室内を照明するための蛍光灯を囲繞する蛍光灯カバーの除霜装置に関するものである。
従来より平型の低温ショーケースでは、陳列室内の奥側上部に蛍光灯を取り付け、陳列室内の照明を行っている。平型の低温ショーケースは、一般に、当該蛍光灯の下側から手前側に向けて冷気を吹き出し、エアーカーテンを形成し、陳列室内と外気とを区画することにより、冷気の漏洩を抑制している。係る構成では、蛍光灯は、エアーカーテンによる冷気の巻上がりに影響を受け、点灯時は発熱により結露が生じることはないが、消灯時には結露が生じる。そのため、蛍光灯は透明な蛍光灯カバー内に挿入されると共に、この蛍光灯カバーの外面上部には、蛍光灯の消灯時のみ通電されるカバーヒータを貼り付け、消灯時における蛍光灯カバー外面への結露の発生を防止していた(特許文献1参照。)。
実公昭61−17349号公報
上記構成では、カバーヒータを直接蛍光灯カバーに貼り付けているため、蛍光灯の交換作業を行う際に、蛍光灯に接続される配線と共に、蛍光灯カバーに貼り付けられたカバーヒータの配線をも引き出して行うこととなる。そのため、作業者は、複数の配線に気を配りながら蛍光灯を前方に引き出し、蛍光灯の交換作業を行わなければならないため、作業が煩雑となる。また、カバーヒータの配線は、特に、強度が弱いものであるため、当該作業により断線等が発生する可能性があり、安全面において問題があった。
そこで、本発明は従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、蛍光灯カバーの露付きを抑制することができると共に、安全に且つ、容易に蛍光灯の交換作業を行うことを可能とする低温ショーケースを提供する。
本発明の低温ショーケースは、本体内に構成された陳列室を照明するための蛍光灯と、該蛍光灯の周囲を囲繞する透明筒状の蛍光灯カバーとを備えたものであって、蛍光灯カバーを加熱するためのカバー加熱装置を備え、該カバー加熱装置は、本体に取り付けられた伝熱板と、該伝熱板に取り付けられた電気ヒータから構成され、伝熱板は熱良導性材料を断面略半円状に湾曲して形成されると共に蛍光灯カバーが本体に取り付けられた状態で、伝熱板の陳列室側の面が当該蛍光灯カバーに当接することを特徴とする。
請求項2の発明の低温ショーケースは、上記発明において、電気ヒータは、蛍光灯の消灯時に発熱することを特徴とする。
請求項3の発明の低温ショーケースは、上記各発明において、伝熱板は、蛍光灯を挟んで陳列室とは反対側に位置すると共に、該伝熱板の蛍光灯側の面は、光反射面とされていることを特徴とする。
本発明の低温ショーケースによれば、本体内に構成された陳列室を照明するための蛍光灯と、該蛍光灯の周囲を囲繞する透明筒状の蛍光灯カバーとを備えたものであって、蛍光灯カバーを加熱するためのカバー加熱装置を備え、該カバー加熱装置は、本体に固定された伝熱板と、該伝熱板に取り付けられた電気ヒータから構成され、伝熱板は熱良導性材料を断面略半円状に湾曲して形成されると共に、蛍光灯カバーが本体に取り付けられた状態で、伝熱板の陳列室側の面が当該蛍光灯カバーに当接するので、カバー加熱装置によって蛍光灯カバーが加熱されることにより、蛍光灯の消灯時であって、当該蛍光灯カバーに露が付着する不都合を回避することができる。
特に、カバー加熱装置は、本体側に取り付けられており、蛍光灯カバーが本体に取り付けられた状態で蛍光灯カバーがカバー加熱装置の伝熱板の陳列室側の面に当接する構成とされているため、蛍光灯の交換作業を行う際に、カバー加熱装置の配線を引き出す必要がないため、煩雑な作業を簡素化することができると共に、当該加熱装置の配線を交換作業によって断線等してしまう不都合を回避することができ、安全性の向上を図ることができる。
特に、カバー加熱装置は、本体に取り付けられた伝熱板と、該伝熱板に取り付けられた電気ヒータから構成されているので、簡単な構成にて、蛍光灯カバーに当接するカバー加熱装置を構成することができる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、電気ヒータは、蛍光灯の消灯時に発熱するので、特に、蛍光灯カバーに露付きが発生しやすい消灯時において、カバー加熱装置により蛍光灯カバーを加熱することができるため、効率的に結露を防止することができるようになる。
請求項3の発明によれば、上記各発明において、伝熱板は、蛍光灯を挟んで陳列室とは反対側に位置すると共に、該伝熱板の蛍光灯側の面は、光反射面とされているので、蛍光灯の点灯時には、当該蛍光灯の光を伝熱板の光反射面に反射させることができ、照明効率の向上を図ることができるようになる。
以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述する。図1は本発明を適用した低温ショーケース1の縦断側面図を示している。本実施例における低温ショーケース1は、例えば、スーパーマーケット等において、冷凍食品や冷菓等を陳列保存するために用いられるものであり、上方に開放した断面略コ字状の断熱箱体2と、当該断熱箱体2の両側面を構成する側板8、8とから本体が構成されている。この断熱箱体2は、金属製の外箱3と、この外箱3に間隔を存して組み込まれた金属製の内箱4と、両箱3、4の上端を連結する樹脂製のブレーカ5と、これら両箱3、4及びブレーカ5間に現場発泡方式にて充填された発泡ポリウレタン等の断熱材7とから構成されている。尚、側板8についても同様に断熱性を有する材料により構成されている。
尚、本実施例において断熱箱体2は、前壁2Aが後壁2Bよりも低く形成されていると共に、前壁2Aの上面には、3枚のガラス板により構成される透明壁9が後壁2Bの上面高さと略同一の高さにまで延在して立設されている。そして、この透明壁9の上端には、左右に渡ってハンドレール10が設けられている。
内箱4の前後面内側には間隔を存してダクト板16、17が取り付けられており、後面のダクト板17の上端は内方に折曲されている。前面のダクト板16は、断熱箱体2の前壁2Aと略同一の高さまで形成されており、当該ダクト板16の上端には、ガラス板にて構成される透明壁18が立設される。尚、この透明壁18は、後面のダクト板17と略同一の高さまで形成されている。
そして、ダクト板16、17の下端間には底板19が着脱可能に架設され、これによって、内箱4の内側には底面から前後に立ち上がる一連のダクト21が構成されると共に、これらダクト板16、17と底板19の内側に陳列室20が画成される。一方、前記断熱箱体2の底壁2Dの上面には、図示しないドレンパンが設けられ、このドレンパンの最も低い位置には、断熱箱体2外下方に連通した図示しない排水孔が形成されている。このドレンパン上には、前記ダクト21内に位置して横型の冷却器22が配設され、この冷却器22の前側に設けたファンケース23内には、吸込型のプロペラファンから成る送風機24が取り付けられている。この送風機24及びファンケース23には、詳細は後述する用に送風機加熱用ヒータ50やファンケース加熱用ヒータ51等が取り付けられている。尚、図中25は、冷却器22に設けられたデフロストヒータ(冷却器加熱用ヒータ)である。また、ファンケース23の下端にもデフロストヒータ25と連動して発熱されるデフロストヒータ36が設けられている。
ダクト板17の上端は、冷気吐出口27、ダクト板16の上端は、冷気吸込口28とされると共に、冷気吐出口27には内側に湾曲した風向板26、26が所定間隔で取り付けられている。
一方、断熱箱体2の下端前後には、多数の図示しない透孔が穿設されたキックプレート30、30が取り付けられ、これらキックプレート30、30の間に位置して断熱箱体2の下方には機械室31が構成されている。そして、この機械室31内には、前記冷却器22と共に周知の冷凍サイクルを構成する圧縮機32、凝縮器33及び凝縮器用送風機34や図示しない電装箱等が配設されている。また、この機械室31の前面には、パネル35にて開閉自在に閉塞され、当該パネル35には図示しない複数のスリットが形成されている。
尚、上述した如き圧縮機32、送風機23、凝縮器用送風機34、送風機加熱用ヒータ50、ファンケース加熱用ヒータ51、デフロストヒータ25、36等は、汎用のマイクロコンピュータにて構成される図示しない制御装置に接続されている。
以上の構成により、前記制御装置により圧縮機32及び送風機24、34が運転されると、冷却器22にて冷却された冷気は、ダクト21内を後方に吹き上げられ、ダクト板17上端の冷気吐出口27から陳列室20の上部に向かって吐出される。陳列室20内を循環した冷気は、透明壁9と16の間を降下し、ダクト板16の上端の冷気吸込口28からダクト21内に吸い込まれ、送風機24に帰還する循環を行う。これによって、陳列室20内は、例えば−20℃等の所定の冷凍温度に冷却される。
一方、断熱箱体2の後壁2Bは、上面に、前方に所定寸法だけ延在して上壁2Cが形成されており、当該上壁2Cの上面には、トップテーブル12が設けられている。このトップテーブル12内には、当該上壁2C前端から前壁2Aに渡って引き出し自在とされるナイトカバー11が収容されている。このナイトカバー11は、夜間等の営業外時間において陳列室20内の冷気が外部に漏洩することを防止するためのカバー部材である。図中13は、ナイトカバー11の前端に設けられる把手部11Aを保持するためのナイトカバー保持部材である。
更に、トップテーブル12の前部には、蛍光灯15が左右に渡って取り付けられている。ここで、図2乃至図5を参照して、蛍光灯15の取付構造及びその周辺の構造について説明する。図2は図1の蛍光灯15周辺の部分拡大断面図、図3は更に図1の蛍光灯15周辺を拡大した部分拡大断面図、図4は低温ショーケース1上部と蛍光灯15の取付構造の分解斜視図、図5は本体2に取り付けられた状態の蛍光灯15の正面図を示している。
トップテーブル12の前部には、ナイトカバー11が収容される収容室の前側に位置して略垂直に立設して蛍光灯固定部12Aが形成されており、更に、トップテーブル12の上面前端から前下方に向けて傾斜する傾斜面12Bが形成されている。これら蛍光灯固定部12Aと傾斜面12Bにより所定の角度を成して前下方に開口する蛍光灯収容部40が形成される。
この蛍光灯収容部40には、前下方、即ち、陳列室20に臨んで、伝熱板41が取り付けられている。この伝熱板41は、例えばアルミニウム板材などの熱良導性の板材料を断面略半円状に湾曲することで形成されている。伝熱板41の上面、即ち、蛍光灯収容室40側の面には、電気ヒータ(コードヒータ)44が密着して取り付けられており、これによりカバー加熱装置が構成される。本実施例では、伝熱板41は、少なくとも陳列室20側に臨む面には、白色塗装が施されており、光反射面とされている。この伝熱板41の前端は、トップテーブル12の傾斜面12B付近まで延在して形成されていると共に、後端は蛍光灯固定部12Aの下部にネジ止めにより固定されている。
そして、この伝熱板41の陳列室20側の面には、蛍光灯カバー42に挿入された横長の蛍光灯15が収納配設される。この蛍光灯カバー42は、図4に示されるように透明なポリカーボネート樹脂から成る筒状体であり、蛍光灯15への結露を防止するために蛍光灯15の周囲を囲繞している。蛍光灯15はこの蛍光灯カバー42内に間隔を存して挿入された状態で、その両端にソケット45、45が着脱自在に接続される。ここで、蛍光灯カバー42は、伝熱板41よりも所定寸法だけ長く形成されている。これにより、この伝熱板41が存在しない蛍光灯カバー42の両端をクリップ46、46に係合させ、このクリップ46、46を介してトップテーブルの傾斜面12Bと蛍光灯取付部12Aとの間に渡って取り付けられる固定具43に取り付けられる。
係る構成により、蛍光灯15が挿入された蛍光灯カバー42は、伝熱板41の陳列室20側の面に当接して取り付けられる。そのため、電気ヒータ44の通電により、発熱された伝熱板41は、当接して取り付けられる蛍光灯カバー42を加熱される。尚、本実施例では、蛍光灯15が点灯している場合には、電気ヒータ44を非通電とし、蛍光灯15が消灯している場合には、電気ヒータ44を通電とするバック接点とされているものとする。
これにより、蛍光灯15は冷気吐出口27の近傍に配設されることとなるが、蛍光灯15が点灯されている場合には、当該蛍光灯15による発熱により、蛍光灯カバー42に露が付着する不都合を回避することができると共に、蛍光灯15が消灯された場合には、バック接点により、電気ヒータ44が通電されるため、電気ヒータ44が取り付けられた伝熱板41(カバー加熱装置)によって、蛍光灯カバー42を加熱することで、蛍光灯カバー42に露が付着する不都合を回避することができる。そのため、蛍光灯15の点灯時における無駄なヒータ通電を防止することができると共に、蛍光灯15の消灯時において電気ヒータ44を通電し忘れた場合における結露を防止することができ、効率的な結露防止を実現することができるようになる。
尚、本実施例では、蛍光灯15と電気ヒータ44は、バック接点としているが、これに限られるものではなく、蛍光灯15のスイッチと共に、電気ヒータ44のスイッチを設け、任意に電気ヒータ44の通電を行っても良いものとする。
また、伝熱板41は、トップテーブル12、即ち、本体2側に取り付けられており、蛍光灯カバー42が本体2に取り付けられた状態で蛍光灯カバー42が伝熱板41に当接する構成とされている。そのため、蛍光灯15の交換作業を行う際には、クリップ46、46からソケット45、45が取り付けられ、蛍光灯15が挿入された状態の蛍光灯カバー42のみを外し前方に引き出す。この状態で、ソケット45、45を取り外し、蛍光灯カバー42内の蛍光灯15の交換作業を行う。そのため、蛍光灯15の交換作業のために、伝熱板41に取り付けられた電気ヒータ44の配線を引き出す必要がないため、煩雑な作業を簡素化することができると共に、当該電気ヒータ44の配線を交換作業によって断線等してしまう不都合を回避することができ、安全性の向上を図ることができる。
特に、本実施例では、蛍光灯カバー42を加熱するための加熱装置は、伝熱板41の上面に電気ヒータ44が取り付けられることにより構成されているため、簡単な構成にて、蛍光灯カバー42とは分離可能に当接するカバー加熱装置を構成することができる。
また、本実施例における伝熱板41は、蛍光灯15を挟んで陳列室20とは反対側に位置すると共に、少なくとも陳列室20側に臨む面に、白色塗装が施され、光を陳列室20側に反射可能に構成されているため、蛍光灯15の点灯時には、当該蛍光灯15の光を伝熱板41の下面、即ち、光反射面に反射させることができ、陳列室20内の照明効率の向上を図ることができる。
次に、図6を参照して、上記送風機加熱用ヒータ50及びファンケース加熱用ヒータ51について詳述する。図6はファンケース23の部分斜視図を示している。図に示されるようにファンケース23には、送風機24を取り付けるためのグリル52が形成されており、このグリル52に面して送風機24が取り付けられる。本実施例では、送風機24が取り付けられるファンケース23の上面、即ち、空気吸込側には、当該空気吸込側に対向して、送風機24に近接した位置に送風機加熱用ヒータ50が配設されている。
本実施例において、この送風機加熱用ヒータ50は、金属管内にコイル状のヒータ線(発熱線)を収納して絶縁粉末を充填したシーズヒータにより構成されており、送風機24の通風性を妨げとならない、若しくは、妨げとなることが少ない管状、若しくは、棒状に形成されている。特に、本実施例における送風機加熱用ヒータ50は、金属管が送風機24の回転軸24Aを中心として略円形となるように成形されており、ファンケース23に取り付けられた状態で、ヒータ部分が送風機24の各羽根の部分に対し、輻射熱を均等に放射し、直接羽根部分を加熱可能とする構成とされている。図中、54は送風機加熱用ヒータ50の電気接続部50A、50Aの固定部材であり、当該固定部材54に対向して設けられる55は、送風機加熱用ヒータ50のヒータ部分を保持する固定部材である。
尚、本実施例において、送風機加熱用ヒータ50は、170W乃至300W程度の能力を有するものであり、上述したように制御装置によって通電制御が行われるものである。
そして、ファンケース23のグリル52の周囲には、ファンケース加熱用ヒータ51が配設されている。このファンケース加熱用ヒータ51は、コードヒータにより構成されており、本実施例では、グリル52を囲繞するように設けられている。尚、本実施例において、ファンケース加熱用ヒータ51は、合計して約40W程度の能力を有するものであり、上記送風機加熱用ヒータ50と同様に制御装置によって通電制御が行われるものである。
また、本実施例において、当該送風機24と対向する位置に設けられる前記底板19の下面には、輻射熱反射部材としてのアルミシート56が取り付けられている。
以上の構成により、図7のタイミングチャートを利用して低温ショーケース1の除霜動作について説明する。上述したように陳列室20の冷却運転中、圧縮機32は運転されて冷却器22には冷媒が流れて蒸発し、冷却作用を及ぼす。一方、送風機24は、連続運転されており、前方から空気を吸い込み、冷却器22に強制循環する。冷却器22にて冷却された冷気は、ダクト21内を後方に吹き上げられ、ダクト板17上端の冷気吐出口27から陳列室20の上部に向かって吐出される。陳列室20内を循環した冷気は、透明壁9と16の間を降下し、ダクト板16の上端の冷気吸込口28からダクト21内に吸い込まれ、送風機24に帰還する循環を行う。これによって、陳列室20内は、例えば−20℃等の所定の冷凍温度に冷却される。係る冷却運転時には、冷却器加熱用ヒータとしてのデフロストヒータ25、36、送風機加熱用ヒータ50は、非通電とされており、ファンケース加熱用ヒータ51は、通電されている。
これにより、送風機24が設けられるグリル52付近のファンケース23は、ファンケース加熱用ヒータ51により加熱されることで、当該ファンケース23のグリル52付近に着霜が生じがたくなり、着霜が成長することを防止することができる。そのため、水分を含んだ空気が過冷却されることにより、ファンケース23のグリル52と送風機24の羽根との間に氷壁を生成し、当該氷壁によって送風機24がロックしてしまう不都合を回避することができるようになる。
また、冷気が陳列室20内に供給されないという最悪の事態を回避することができ、低温ショーケース1の円滑な冷却運転を実現することができる。更に、本実施例では、ファンケース加熱用ヒータ51は、グリル52の周囲に渡って設けられているため、より一層、効果的にファンケース23に生じる着霜による不都合を回避することができる。尚、本実施例におけるファンケース加熱用ヒータ51は、発熱量が約40Wと少ないことから、送風機24によって吸引される冷気温度に殆ど影響を与えないものとなる。
この冷却運転が所定時間実行されると、送風機24には着霜が成長するため、タイマー等の制御によって送風機除霜運転が開始される。本実施例において、低温ショーケース1は、設定温度が冷凍温度とされているため、後述する冷却器除霜運転の周期よりも短い周期、即ち、冷却運転の積算運転時間が2時間30分に達した時点で行う。
この送風機除霜運転中は、圧縮機32は、連続して運転し、送風機24の運転を停止する。そして、送風機加熱用ヒータ50に通電を行い、発熱させる。この送風機加熱用ヒータ50の輻射熱によって直接送風機24を加熱し、送風機24の羽根の着霜を融解させる。融解した霜(水と氷塊が混在している)は、底壁2D上を流れ、前記排水孔より外部に排出される。
これにより、陳列室20内から帰還された湿気を含む冷気によって、送風機24の羽根表面や羽根間における着霜が成長し、これら羽根間を閉塞させてしまう不都合を抑制することができるようになる。そのため、冷却性能が低下する不都合を防止することができると共に、送風機24の羽根と、送風機24近傍に位置するファンケース23とが着霜等により連結され、送風機24自体がロックしてしまう不都合を回避することができる。これにより、冷却運転時において円滑に送風機24を運転することが可能となり、低温ショーケース1全体の冷却性能が低下する不都合を抑制することができる。
この送風機除霜運転では、送風機24の運転を停止した状態で実行するため、送風機24によって冷気が循環されることにより、除霜効率が低下する不都合を回避することができるようになる。
また、送風機加熱用ヒータ50は、管状に形成され、送風機24の回転軸を中心として略円形に配置されているため、上述したように送風機24の回転軸方向からの空気の吸引の邪魔にならない、或いは、邪魔になりにくい構成とすることができ、送風機24による吸引力の低下を抑制しながら、送風機24を全面から加熱することができ、効果的に送風機24の除霜を行うことができる。
また、送風機加熱用ヒータ50による熱のうち、上方、即ち、底板19方向に放射された熱は、底板19に設けられたアルミシート56により送風機24側に反射される。これにより、送風機加熱用ヒータ50による加熱効率を向上させることができ、効率的に送風機24やファンケース23の除霜を行うことが可能となる。
尚、上記ファンケース加熱用ヒータ51は、常時通電とする制御が行われているため、係る送風機除霜運転中においても発熱される。これにより、送風機除霜運転時における除霜効率を向上させることができる。
そして、制御装置は、所定時間、本実施例では8分間経過した後、当該送風機除霜運転を終了し、再び前記冷却運転を開始する。そして、前述した如き冷却運転の積算運転時間が、所定時間、例えば12時間、実行されると、冷却器22には着霜が成長するため、タイマー等の制御によって冷却器除霜運転が開始される。本実施例では、冷却運転の積算運転時間が12時間に達した時点で、行う。尚、この冷却器除霜運転は、営業時間外に行うことが好ましいことから、使用者が任意に時間を設定して行うことができる。
この冷却器除霜運転は冷却器加熱運転と水切り運転とから成る。冷却器除霜運転中は、圧縮機32は停止されて冷媒の流れは停止し、冷却器22の冷却作用は停止すると共に、送風機24は連続運転される。最初に実行される冷却器加熱運転ではデフロストヒータ25、36が運転されて発熱する。このデフロストヒータ25、36によって温められた空気、即ち、断機は送風機24によって前方から冷却器22に流通され、冷却器22はこれによって加熱されて着霜が融解される。融解した霜は、上記と同様に底壁2D上を流れて排水孔より外部に排出されることになる。
この除霜が進行して冷却器22の温度が所定の除霜終了温度に達すると、デフロストヒータ25、36の運転を停止して、冷却器加熱運転を終了し、次に水切り運転に入る。水切り運転では冷却器22への冷媒供給及びデフロストヒータ25、36の発熱の双方を停止して、底壁2D上の氷塊の融解と流出を促す。この水切り運転後、再び前記冷却運転が開始されるものである。
尚、制御装置は、当該冷却器除霜運転が実行されている間に、送風機除霜運転の開始時間となった場合には、当該送風機除霜運転を行わない、即ち、当該冷却器除霜運転中には、送風機24を連続運転とすると共に、送風機加熱用ヒータ50の通電は行わないものとする。そして、冷却器除霜運転が終了した後、再び、これら除霜運転を開始の指標となる冷却運転の積算時間をリセットし、改めて積算時間をカウントするものとする。
これにより、冷却器除霜運転とは、独立して送風機除霜運転を実行することができ、冷却器除霜運転の周期よりも短い周期で送風機の除霜運転を行うことができる。そのため、送風機24の着霜を早期に除霜することが可能となり、着霜が成長し、送風機24の羽根間を閉塞してしまう不都合を未然に回避することが可能となる。また、送風機除霜運転は、一時的に送風機加熱用ヒータ50を発熱させて、送風機の除霜を行うため、冷却運転時において、冷気温度を上昇させ、陳列室20内温度が設定温度に到達しなくなる不都合を回避することができる。
また、制御装置は、冷却器除霜運転中は送風機除霜運転を行わないので、同時に冷却器加熱用ヒータ25、36と送風機加熱用ヒータ50が通電されることにより、必要以上に陳列室20内の温度が上昇させられることによる不都合を回避することができるようになる。
尚、本実施例において、冷却器除霜運転直後に行う送風機除霜運転は、冷却運転の積算時間が通常の2時間30分よりも早め、例えば2時間で行っても良いものとする。これにより、冷却器除霜運転直後における湿気を多く含んだ空気によって、早期に送風機24に生じる着霜に対し、円滑に対応することができるようになる。
本実施例では、送風機加熱用ヒータ50を送風機24の回転軸24Aを中心として略円形となるように形成されているが、送風機24に対し、直接輻射熱を照射でき、送風機24への通風を阻害しない、若しくは、阻害しがたい形状であれば、他の構成により実現しても良いものとする。
即ち、送風機加熱用ヒータ50は、シーズヒータで、管状に限らず棒状を呈し、それを通気性を維持した形状に成形したものであっても良い。具体的には、図8に示すような送風機加熱用ヒータ60であっても良いものとする。この送風機加熱用ヒータ60は、管状に形成されたシーズヒータであって、内部を空気が通過可能とされるUターン形状とされている。これにより、汎用のシーズヒータをそのまま送風機加熱用ヒータとして使用することが可能となり、部品コストの低減を図ることができる。尚、図8では、Uターン形状のシーズヒータにより送風機加熱用ヒータを構成しているが、これに限らず、直管形状の電気ヒータであっても良い。
また、送風機加熱用ヒータ50は、シーズヒータに限らず、輻射熱により直接送風機24を加熱でき、送風機24の通風を阻害しない、若しくは、阻害しがたい構成であれば、本発明を実現することができる。
上記実施例では、ファンケース加熱用ヒータ51は、ファンケース23のグリル52をほぼ囲繞するかたちで設けられているが、これに限定されるものではなく、図8に示されるように一辺のみに例えば約19W程度のファンケース加熱用ヒータ61を設けることによっても、ファンケース23への着霜を抑制することができる。
本発明を適用した低温ショーケースの縦断側面図である。 図1の蛍光灯周辺の部分拡大断面図である。 更に図1の蛍光灯周辺を拡大した部分拡大断面図である。 低温ショーケース上部と蛍光灯の取付構造の分解斜視図である。 本体に取り付けられた状態の蛍光灯の正面図である。 ファンケースに取り付けられた加熱用ヒータの部分斜視図である。 除霜運転を示すチャート図である。 他の実施例としてのファンケースに取り付けられた加熱用ヒータの部分斜視図である。
1 低温ショーケース
2 断熱箱体
12 トップテーブル
13 ナイトカバー保持部材
15 蛍光灯
16、17 ダクト板
19 底板
20 陳列室
21 ダクト
22 冷却器
27 冷気吐出口
28 冷気吸込口
32 圧縮機
33 凝縮器
34 凝縮器用送風機
40 蛍光灯収容部
41 伝熱板(カバー加熱装置)
42 蛍光灯カバー
43 固定具
44 電気ヒータ(カバー加熱装置)
45 ソケット
46 クリップ

Claims (3)

  1. 本体内に構成された陳列室を照明するための蛍光灯と、該蛍光灯の周囲を囲繞する透明筒状の蛍光灯カバーとを備えた低温ショーケースにおいて、
    前記蛍光灯カバーを加熱するためのカバー加熱装置を備え、
    該カバー加熱装置は、前記本体に取り付けられた伝熱板と、該伝熱板に取り付けられた電気ヒータから構成され、
    前記伝熱板は熱良導性材料を断面略半円状に湾曲して形成されると共に、前記蛍光灯カバーが前記本体に取り付けられた状態で、当該伝熱板の陳列室側の面が当該蛍光灯カバーに当接することを特徴とする低温ショーケース。
  2. 前記電気ヒータは、前記蛍光灯の消灯時に発熱することを特徴とする請求項1に記載の低温ショーケース。
  3. 前記伝熱板は、前記蛍光灯を挟んで前記陳列室とは反対側に位置すると共に、該伝熱板の前記蛍光灯側の面は、光反射面とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の低温ショーケース。
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