JP3182371B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3182371B2 JP14779297A JP14779297A JP3182371B2 JP 3182371 B2 JP3182371 B2 JP 3182371B2 JP 14779297 A JP14779297 A JP 14779297A JP 14779297 A JP14779297 A JP 14779297A JP 3182371 B2 JP3182371 B2 JP 3182371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリルとフレーム
とから構成されている本体ケース内に熱交換器と、送風
機と、電装ボックスを備える壁掛け型の空気調和機に関
し、特に、室内の壁に据え付けられる壁掛け型の空気調
和機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の空気調
和機において、電装ボックスは概略縦に長い箱形をして
おり、上下左右後ろに面のあるケースと前面の蓋体から
構成されており、内部に電装基板が収納されている。電
装基板には電気部品が配置されている。
【0003】この電装ボックスは、フレームに対して垂
直に差し込んで行き、図5のように、電装ボックスに2
箇所以上あり、一体になっている爪が、フレームの所定
の位置に達すると、フレームの穴または角に引っかかっ
て収まるしくみになっており、その後この電装ボックス
の上端をフレームの上端に固定するネジと、この電装ボ
ックスの中央左端をフレームに固定するネジとを止めて
固定される。
【0004】しかしながら、メンテナンスなどで電装ボ
ックスを取り出す際には、フレームへ 固定したネジを
はずした後、2箇所以上ある爪を同時にはずしながら、
電装ボックスを引き出すという作業となり、手間がかか
っていた。
【0005】
【発明が解決するための手段】このような問題点に対し
て、フレームに固定される電装ボックスを備える壁掛け
型の空気調和機において、前記電装ボックスは、この電
装ボックスの上端をフレームの上端に固定するネジと、
この電装ボックスの中央左端をフレームに固定するネジ
と、電装ボックスの下端をフレームの下端に設けられた
角に弾性を利用して掛ける単一の爪とを備えることを特
徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して本発
明の一実施例を詳細に説明する。
【0007】本発明の実施例にかかる壁掛け型の空気調
和機は、冷暖房が可能な家庭用エアコンであって、室外
機に連結された室内機として、室内の壁に取り付けられ
るようになっている。
【0008】図1に示すように、空気調和機は、主とし
て、冷媒が導入される冷媒熱交換器5と、温水が導入さ
れる温水熱交換器6と、送風機とをケース4内に収納し
ている。
【0009】ケース4はフレーム10とグリル11とか
ら構成されており、そのグリル11の正面に吸込み口が
形成されている。グリル11の下側には吹出し口が形成
されており、この吹出し口には空気の吹出し方向を案内
する案内羽根が設けられている。
【0010】フレーム10は、その上側に位置する天板
部23と、下側に位置する底部25と、天板部23と底
部25との間で壁側にある背面板27とから構成されて
おり、これらは合成樹脂から一体に成形されている。
【0011】天板部23は、冷媒熱交換器5の上端部と
温水熱交換器6の上端部とが当接する部分に中空が形成
されており、その部分における断熱がはかられている。
【0012】冷媒熱交換器5は、空気調和機の室外機3
1(図4参照)に接続されており、冷媒回路を介して冷媒
が導入されるようになっており、温水熱交換器6は、同
様に熱源機32に接続されて、ここに温水回路を介して
温水が導入される。
【0013】送風機は、遠心送風機であり、モータ18
により回転される縦長のクロスフローファン(ファン)
20と、このクロスフローファン20により吹出される
風を案内する風導板とから構成されている。この風導板
は、背面板27に一体に形成されている。
【0014】モータ18は、図2に示すように、ケース
4内において、その長手方向の一端部側に設けられてい
るが、ケースの端部壁と、モータ18との間には、電装
ボックスの収納スペース33が形成されている。
【0015】この収納スペース33は、モータ18の側
部において、ケース4内の奥行き方向を横断するように
設けられている。この収納スペース33には、電装ボッ
クス101が収納される。
【0016】電装ボックス101は、略筒状に形成され
ており、上部のその内には2つの電装基板が収納されて
おり、広い基板面積を有する収納部になっている。
【0017】グリル11側において、電装ボックス10
1の上部の開口105には、その略中央部に操作部支持
台(樹脂製カバー)106が装着されており、上部の開
口105の梁として掛け渡されて、電装ボックス101
を補強している。
【0018】その下部には端子台113および114を
載置する端子台支持台115が一体に形成されていて、
下方を手前にして斜めの面に取り付けるようになってい
る。
【0019】その下の後方には開口125を設けケース
背面側の下端部まで通じる貫通孔が形成されており、ケ
ース後方よりこの貫通孔を通し電気接続用ケーブル線を
配線する目的をもっている。
【0020】グリル11側において、電装ボックス10
1の下部の端子台と開口125にあたる部分に、これら
を覆う大きさの扉を設けてある。
【0021】端子台113および114は、電装ボック
スの端子が上部に接続されており、その下部にこれらの
端子に接続するべきケーブルの各線が端子台の穴に挿入
されて接続される。
【0022】その下には、ケーブル線を固定する固定バ
ンドが設けられており、ケーブル線が垂れないようにす
るとともににケーブル線を確実に固定している。
【0023】固定バンドは、一端部が平面部に係合さ
れ、多端部をネジで止める構成となっている。
【0024】図1に示すように、ケース4の背面板27
には、その下端部の空間にドレンホース、冷媒管や温水
管等の配管束118がまとめて収納されている。
【0025】ここで、冷媒回路と温水回路とについて説
明する。
【0026】図4は冷凍サイクルの回路図である。
【0027】この図において、室内機3には、冷媒熱交
換器5及び温水熱交換器6と流量可変弁61が収納され
ている。冷媒熱交換器5には、冷媒の流れる冷媒配管3
9が組み込まれており、温水熱交換器6には温水の流れ
る温水配管41が組み込まれており、冷媒熱交換器5は
温水熱交換器6よりも通風路中で風上に配置されてい
る。
【0028】冷媒が冷媒配管39内を循環している時
は、電動膨張弁43により減圧することにより、冷媒が
冷媒熱交換器5で蒸発して空気を冷やすので(この時に
は、空気中の一部の水温が凝縮して排水される。)、被
調和室内は冷房される。また、温水が温水配管41内を
循環している時は、温水熱交換器6で空気を加熱するの
で被調和室内は暖房される。
【0029】冷媒熱交換器5に冷媒を循環させ同時に温
水熱交換器に温水を循環させる時には、一度冷却された
空気が再び加熱されることになるので、冷却能力と加熱
能力を調節することにより、室内側の熱交換器を通過し
た後の空気の温度を制御することができる。なお、この
時の空気は、冷却時に冷却能力に応じて除湿(水分除
去)される。
【0030】室外機31には、冷媒の圧縮機45、室外
熱交換器47、アキュームレータ49などが収納され、
これらは冷媒配管により、冷媒熱交換器5、電動膨張弁
43などにつながれ冷凍サイクル(冷媒が実線矢印の方
向に循環)を構成している。
【0031】また、室外には熱源機32があり、加熱器
53(たとえばバーナー)、熱交換器55、ポンプ57、
プレッシャータンク59などが収納され、これらは温水
熱交換器5と共に、温水配管41で環状につながれて、
温水循環回路を構成している。
【0032】これによれば、加熱器53における加熱
量、および流量可変弁61による温水循環量を変えるこ
とにより、温水熱交換器6での放熱量を制御することが
できる。
【0033】符号63はリザーブタンクであり、温水循
環回路中の余剰温水を蓄え、タンク63からあふれた分
はドレンとして排水される。符号65は加圧注水装置で
あり、温水循環回路に温水(水)を注水するためのもの
である。符号69、71は冷媒用のユニット間配管、7
3、75は温水用のユニット間配管であり、室内機(空
気調和機)3と室外機31とをつないでいる。
【0034】つぎに、本実施例の作用について説明す
る。
【0035】図6に示すように、電装ボックス101は
横から見て、上部は2つの電装基板を収納する広いスペ
ースのある長方形をしている電装基板収納部8と、略中
央部には、操作部を取り付ける支持台があり、電装基板
収納部の開口部の一部を覆うカバーの役目も兼ねてい
る。
【0036】その下部には電装ボックスと一体となって
いる端子台支持台があり、端子台113および114が
配置されている。
【0037】端子台113および114は、電装ボック
スの端子が上部に接続されており、その下部にこれらの
端子に接続するべきケーブルの各線が端子台の穴に挿入
されて接続される。
【0038】その下部には開口125を設けケース背面
側の下端部まで通じる貫通孔が形成されており、ケース
後方よりこの貫通孔を通し電気接続用ケーブル線を配線
する目的をもっている。
【0039】符号130は、電装ボックスを取り付ける
ための爪でフレームの角に引っかけて取り付けられる。
【0040】電装ボックスをフレームに取り付ける際、
電装ボックスをななめ前方に傾けながら挿入し、電装ボ
ックスの後ろ下部がフレームに当たった後、電装ボック
スを回動しながら起こすと、爪がフレームの角に引っか
かり、収まる。その後ネジ止めして固定される。
【0041】電装ボックスをフレームからはずす際は、
ネジをはずした後、電装ボックスをななめ前方に回動し
傾け、爪がフレームの角からはずれた後、電装ボックス
を取りはずすことができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電装ボ
ックスの取り付け、取りはずしが容易にでき、メンテナ
ンスのときなど、作業が簡単になり、作業時間の短縮に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる空気調和機の縦断面図
である。
【図2】電装ボックスを前面から見た図である。
【図3】本実施例の主要部分を示す分解図である。
【図4】本実施例の空気調和機の冷媒回路図である。
【図5】従来の空気調和機の縦断面図である。
【図6】本発明の実施例にかかる空気調和機の縦断面図
である。
【符号の説明】
3 空気調和機 4 ケース 5 冷媒熱交換器 6 温水熱交換器 10 フレーム 11 グリル 18 モータ 20 クロスフローファン 23 天板部 25 底部 27 背面板 31 室外機 32 熱源機 33 収納スペース 37 室内機 39 冷媒配管 41 温水配管 101 電装ボックス 102 電装基板 105 開口(電装基板収納部) 106 操作部支持台(樹脂カバー) 113 端子台 114 端子台 115 端子台支持台 125 開口(ケーブル線貫通孔) 130 電装ボックスとフレームの結合部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームに固定される電装ボックスを備え
    る壁掛け型の空気調和機において、前記電装ボックス
    は、この電装ボックスの上端をフレームの上端に固定す
    るネジと、この電装ボックスの中央左端をフレームに固
    定するネジと、電装ボックスの下端をフレームの下端に
    設けられた角に弾性を利用して掛ける単一の爪とを備え
    ることを特徴とする空気調和機。
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