JP3999525B2 - 噴水式製氷機用の水皿 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
【0001】
本発明は、噴水式製氷機における製氷機構部に関し、更に詳細には、この製氷機構部における水皿の改良に関するものである。
【従来の技術】
【0002】
下向きに開口する多数の製氷小室内に製氷水をその下方に配置された水皿から上向きに噴射供給して、角氷(氷塊)を連続的に製造する噴水式製氷機が、喫茶店やレストラン等の施設その他の厨房において広く使用されている。この噴水式製氷機は、箱型のハウジングの内部上方に、製氷室、水皿、製氷水タンク及び水皿を傾動させるアクチュエータモータやカムアーム等の多数の部品から構成される製氷機構部が、取付枠を介して配設されている。即ち、ハウジングの内部上方に配設した取付枠の下側に、下方に開口する多数の製氷小室が画成された製氷室が水平に配設されると共に、この製氷室の直下には、製氷水を貯留する製氷水タンクを下方に一体的に備えた水皿が、取付枠に垂設した水皿用ブラケットに支軸を介して片持式で傾動可能に枢支されている。
【0003】
また、製氷室上面には、製氷運転時に冷媒を循環させて製氷小室を強制冷却する蒸発管が密着的に蛇行配置され、水皿から各製氷小室内に製氷水を繰り返し噴射供給することで、該製氷小室内に角氷を生成するように構成されている。更に、取付枠には、該取付枠に垂設した軸受部材に回動自在に支承されたカム軸に一対のカムアームが配設されると共に、モータブラケットを介してアクチュエータモータが配設され、該アクチュエータモータでカムアームを正逆回動することで、スプリング及びカム作用により水皿を製氷室に対して傾斜開位置及び水平閉位置間に傾動させるようになっている。
【0004】
一方、水皿上面には、水皿が水平閉位置にあるときに前述した各製氷小室に製氷水を噴射供給するように複数の噴射孔が形成されると共に、各噴射孔を挟んでその近傍に、製氷小室において氷結しなかった戻り水を製氷水タンクに戻すための戻り孔が形成されている。各噴射孔は、水皿内で共通の給水路に連通しており、この給水路を介して製氷水を供給される。また、各戻り孔に入った戻り水は、案内部材を介して、或いは介することなく製氷水タンクに落下する。
【0005】
製氷運転時、この水皿は、水平閉位置にあって下方から製氷室に対峙し、各製氷小室に製氷水を噴射供給するが、製氷完了段階において、各製氷小室に生成された角氷は、個々に分離しているのではなく、各角氷の下面、即ち水皿側の角氷面に生成されたフランジ状の薄い張出部を通じて角氷同士が相互に繋がっており、全体として板状の角氷群となっている。除氷運転時に、この板状の角氷群が水皿上に落下し、次いで貯氷庫内に滑落し、その際の衝撃によって個々の角氷に分離されるようになっている。しかし、実際上は、貯氷庫内に、きちんと分離されずに、数個の角氷がそれらのフランジ状部で相互に結合した状態で存在することが知られており、その理由は、フランジ状部の厚さにムラがあるため、厚さの薄い部分に衝撃が集中しそこで先に分離してしまい、板状の角氷群が生じることが分かっていた。
【0006】
水皿は、合成樹脂から成形により製作されているが、本発明者等は、水皿設計図面における各部の寸法と、成形直後の水皿各部の実寸とを慎重に比較対照した結果、微妙な差異が存在することを突き止めた。そして、この差異は、成形の際に水皿が受ける応力の分布に由来するのではないかという推測のもとに、水皿が受ける応力の解析に努めた結果、水皿の先端側部分、即ち水皿が水平閉位置から傾斜開位置に傾動する際の傾動中心から遠く離れた水皿部分に応力が集中していることが分かった。
【0007】
そのため、従来の製氷機構部の構造、特に、水皿自体だけでなく、水皿を水平閉位置及び傾斜開位置間に枢回させる水皿駆動機構についても注目すると、この水皿駆動機構は、前述したように、カム軸に一対のカムアームが配設されると共に、モータブラケットを介してアクチュエータモータが配設され、該アクチュエータモータで一対のカムアームを正逆回動することで、水皿先端部に対するカム作用により水皿を製氷室に対して傾斜開位置及び水平閉位置間に傾動させるようになっている。そして、水皿は、一対のカムアームが水皿先端部の左右受け部に作用して水平閉位置から傾斜開位置へと水皿を製氷室から強制的に離間させるときに水皿先端部が受ける応力に耐えるように設計されている。しかしながら、実際に水皿に歪みが生じているのであるから、製氷室からの離間のときに水皿先端部が受ける応力と、水皿成形のときに水皿先端部が受ける応力とがアンバランスであるから、換言すれば、後者の応力が前者よりも大であるから、水皿に変形が生ずる結果になったものと考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者等は、水皿の基本的な設計概念に戻って考えたところ、従来の水皿では、その先端部の左右双方でカム作用による応力を受けるので、水皿先端部の片側について考察すると、そこで受ける設計応力値は比較的に低く設定されており、実際に水皿もそのような応力値に耐えればよい構造となっていたため、上述したようなアンバランスが生じていることを突き止めた。
【0009】
従って、本発明の主たる目的は、製氷室からの強制離間の際に耐える強度を有するだけでなく、成形の際にも望ましくない変形を受けることがない強度を有する噴水式製氷機用の水皿を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1に記載の本発明は、水皿傾動機構により、製氷運転時に製氷室に対向するように傾動され、除氷運転時に前記製氷室から離間した傾斜開位置に傾動される、噴水式製氷機用の合成樹脂製の水皿において、該水皿の表面には、前記製氷室の各製氷小室に向けて製氷水を噴射するための噴射孔と、前記各製氷小室で氷結しなかった未氷結水を製氷水タンクに戻すための戻し孔と、前記水皿上の水を前記製氷水タンク中に逃すため前記水皿の少なくとも先端部近くにある複数の逃し孔とが設けられており、前記水皿の裏面には、前記逃し孔を挟むように前記水皿の全幅にわたり延びる2条の横リブが設けられており、前記横リブは、前記水皿の下面を規定する平面まで前記水皿の裏面から延びており、前記水皿の前記横リブ近傍には、前記水皿傾動機構の構成部材に係合する受け部が設けられていることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明するが、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。また、本発明は、以下の説明から分かるように、この実施形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
【0012】
図1は、本発明の一実施例に係る合成樹脂製の水皿10が組み込まれた製氷機の製氷機構部1を分解して示すものである。言うまでもなく、この製氷機構部1は製氷機のハウジング(図示せず)内に設置される。全体が略箱形をなす該ハウジングの内部上方に、角形の皿状に形成されて略示された取付枠2がその左右にある水平フランジ部2a,2bにおいて周知の方法で水平に取り付けられる。そしてこの取付枠2に、製氷室3、上述した水皿10及び製氷水タンク4だけでなく、アクチュエータモータ5,カムアーム6,スプリング7等からなる製氷機構部1が取り付けられている。
【0013】
本発明の要旨と直接的な関係はないので簡略に説明するが、取付枠2の下面にはねじ穴を有する突起(図示せず)が設けられており、製氷室3の下方から図示しないボルトを通し、上述のねじ穴に締め付けることにより、製氷室3を取付枠2に取り付けることができる。また、取付枠2の左端部近傍の下面には、水皿10の取付受部として機能する一対のL形支持ブラケット8a,8bが、図1から了解されるような周知の取付手段8cにより、取付枠2の前後方向に離間して一体的に垂設されている。また、水皿10の左側面には、一対の取付ブラケット9a,9bが前後方向に離間して適宜の取付手段で固定されており、各取付ブラケット9a,9bの耳状突起部に穿設された通孔内に、図1において支持ブラケット8a,8bに取り付けて示されているピン8d(片側のみを図示)が回動自在に挿通されるように構成されている。即ち、水皿10は、取付枠2の下方でかつ製氷室3の直下に、適正な姿勢でピン8dを介して片持状態で傾動自在に枢支される。
【0014】
この水皿10は、その下方に所要量の製氷水を貯留する製氷水タンク4を一体的に備えると共に、該タンク4の底部外方にはポンプモータ4aが取り付けられ、このモータ4aにより吸い込まれた製氷水は、水皿10に吐出供給されると共に、後述するように、該水皿10に穿設した各噴射孔(図1では図示を省略)から、製氷小室内に対応的に噴射供給される。また、水皿10には、各噴射孔に近接して製氷水タンク4に連通する戻り孔(図示省略)が穿設され、各製氷小室で氷結するに至らなかった未氷結水を、該戻り孔を介して製氷水タンク4に回収して再度の循環に供するようになっているが、そのための構成については後から詳細に説明する。
【0015】
次に、図1から了解されるように、取付枠2の前壁2cにおける右側に偏った位置には、カムアーム6の回動軌跡等を上方から覆うような態様でコ字形フェンダー5aがビス5bにより取り付けられている。このフェンダー5aの前端面には、水皿10を開閉駆動するアクチュエータモータ5の取付台5cがビス5dにより取り付けられるようになっている。
【0016】
一方、カムアーム6は、その下端にあるボス部6aで図示しないアクチュエータモータ5の回転軸に接続されるようになっている。また、カムアーム6の先端部に突設したピン6bと、水皿10の対応する先端部の前側面から突出したピン10aとの間にスプリング7としての引張りコイルバネが弾力的に介装されており、常には水皿10を水平閉位置に引き上げて、製氷室3を下方から閉成する。また、カムアーム6のカム面6dは、図示しないが、水皿10の上面と当接可能になっており、除氷運転時にはアクチュエータモータ5が回転して水皿10を下方に傾動させ、この水皿10を製氷室3から強制的に離間して傾斜開位置にするよう構成されている。
【0017】
次に、上述した水皿10の構造について更に詳しく説明する。図2は、上述した製氷室3から離間した傾斜開位置にある水皿10を示している。所定量の製氷水を貯留しうる製氷水タンク4を備えた水皿10は、前述したピン8dにより傾動可能に枢支され、更にその下には除氷時の排水が貯氷庫(図示せず)に混入しないように外部に導くドレンパン11が配設されている。この製氷水タンク4及び水皿10は、前述したように、製氷運転時には、水平に位置して製氷室3(図1参照)と平行に保持される水平閉位置にあり、徐氷運転時には、図1に関連して説明したアクチュエータモータ5,カムアーム6,スプリング7等を含む水皿開閉機構により付勢されてピン8dを中心として時計方向に傾動し、上述した製氷室3の各製氷小室を開放する傾斜開位置にある。図2は、水平開位置にある水皿10を示している。
【0018】
この水皿2の表面には、閉位置にあるときに各製氷小室の軸心と整列する位置に、製氷水を各製氷小室に向かい噴射するための噴射孔12が碁盤目状に穿設されており、また、各噴射孔12について実施例ではその上下に2つの戻り孔13が穿設されている。なお、図を簡略にするため、噴射孔12は単に黒丸で表示されており、戻り孔13は、代表的に1つの噴射孔12の上下にある2つだけが白丸で図示されているが、水平閉位置にあって製氷室3を閉じている水皿10を示す図3には、これらの噴射孔12及び戻り孔13の配列がもっと良く示されている。また、言うまでもなく、噴射孔12及び戻り孔13の大きさは、実際の大きさを表わす縮尺で記載されているのではない。
【0019】
この水皿10の裏面には、噴射孔12には連通するが戻り孔13には連通しない分配管(図示せず)が後述するように設けられ、製氷水タンク4の側部に設けたポンプ4aにより、製氷水が分配管を介して各噴射孔12に圧送され、そこから対応の製氷小室に噴射し得るよう構成されている。そして、製氷小室で氷結するに至らなかった未氷結水は、戻り孔13を介して製氷水タンク4に回収され、再びポンプ4aによって製氷小室に噴射される。なお、図3に明確に示されているように、水皿10の表面には、噴射孔12及び戻り孔13から外れた水皿周囲の位置に複数の矩形逃し孔14,円形逃し孔15も穿設されていて、給水パイプ16(図2)から噴射された洗浄水17の一部や製氷水として噴射された水を製氷水タンク4に回収するようになっている。
【0020】
この噴水式製氷機は、製氷運転が進行して製氷小室に十分な大きさの角氷が生成される状態になると、図示しない製氷完了検知センサがこの状態を検知して除氷運転に切り替えられ、前述した水皿開閉機構により、水皿10及び製氷水タンク4の傾動を開始して、閉位置にある該水皿10を角氷が生成されている製氷室3から図2の開位置へと下方に強制的に離間する。また、当該技術分野において周知のように、蒸発管にホットガスを供給し、各製氷小室内の角氷の表面を融かして、該角氷を図示しない貯氷庫内に放出する。しかし、水皿10の表面には製氷室4からの該水皿10の強制離間によって生じた残氷18が図2に示すように堅くへばりついているので、水皿10が開位置に移行した後、この残氷18を給水パイプ16から常温の水道水を洗浄水17として該水皿10の表面に供給することで、残氷18を融かすことにより洗浄し、水皿10の表面を平滑な状態に戻す。
【0021】
この目的で給水パイプ16から噴射された洗浄水17は、水皿10の表面に付着した残氷18を洗浄した後、一部は、水皿10の開放下端10bを越えて製氷水タンク4に入り、また、一部は、前述した逃し孔14,15及び戻り孔13を経由して製氷水タンク4に入り、そこから溢れた洗浄水17はドレンパン11の排出口(図示せず)を介して機外に排出されるようになっている。なお、給水パイプ16からは、残氷18の洗浄が終了し水皿10が開位置から閉位置に復旧した後も給水が続き、その一部が前述した戻り孔13を介し、一部が逃し孔14,15を介して製氷水タンク4内に次の製氷運転サイクルの製氷水として貯留されるようにすることができる。
【0022】
図4は、本発明の一実施例による水皿10の裏面をどちらかと言えば詳細に示し、図5は、図4の線V−Vに沿った断面を示している。図4において、水皿10の開放下端10bは上側に示されている。各噴射孔12に製氷水を供給する前述の給水路20は、水皿10の裏面に沿ってその基端10c側から開放下端10bに向かい延びる本管部20aと、この本管部の途中位置から左右に延びる枝管部20bとからなり、同じ本管部位置から延びる対の枝管部20bは、噴射孔12の行に沿って一直線状に延びており、各噴射孔12を挟む対の戻り孔13は、給水路20の枝管部20bに流体連通しない外れた位置に穿設されている。
【0023】
水皿10を補強するために、水皿裏面の適所に種々の補強リブが一体に成形されている。即ち、本発明の一実施例においては、先ず水皿10の基端部10c側から、最初の対の枝管部20bに向かい垂直に延びる4本の縦リブ21a,21b,21c,21dが設けられている。最も左側にある縦リブ21aの途中位置からは、図4において水皿10の左壁部まで短い横リブ21a’,21a”が延びている。これらのリブ21a’,21a”,21a,21b,21c,21dは、水皿10の厚さ方向に関しては、図5から分かるようにほぼ給水路20の底まで延びている。
【0024】
更に、水皿10の開放下端10bに近い1列の逃し孔15に接近して該逃し孔15を図5において上下から挟むように整列した2条の長い横リブ22a,22bが水皿10の左右全幅にわたり延びると共に、該横リブ22a,22bを互いに連結する4本の短い縦リブ23a〜23dが逃し孔15と交叉しないように設けられている。また、水皿10の開放下端10bの最も近くに配列された噴射孔12を画成する枝管部20bからは、上述した横リブ22aに向かい短い縦リブ24a〜24dが延びていることが好ましい。縦リブ23a〜23d及び縦リブ24a〜24dはそれぞれ1対1で対応し直線状に延びている。縦リブ24a〜24dの高さは給水路20の高さの約1/2でよいが、横リブ22a,22b並びに縦リブ23a〜23dは水皿10の下面を規定する平面までほぼ延びており、従って、従来の水皿と比較するとこれらの部分で水皿10の強度が増していることが分かる。
【0025】
因みに、図8及び9は、本発明の一実施例を示す図4及び5に対応する他の例の水皿を示しており、簡単に説明すると、本発明における横リブ22bに対応する横リブ30bは水皿の左右全幅にわたり延びているが、もう1本の横リブ30aは、水皿40の左右壁部に比較的に近い位置で終端しており、その結果、本発明の実施例における短い縦リブ23a〜23d及び縦リブ24a〜24dに相当する縦リブは、横リブ30aにより分断されておらず、連続した縦リブ31a〜31dとなっている。しかも、リブの高さに関しては、分断された横リブ30aは比較的に高いが、その他のリブ30b及び31a〜31dは、本発明の実施例における縦リブ21a〜21dに相当する縦リブ32a〜32dと同様に低い。
【0026】
更に、好適な一実施例において、水皿10の先端部である開放下端10bの好ましくは左右両側面から突出したピン10a(図1に片側のピンのみを示す)を確り受けるための堅固な受け部27a,27bも水皿下面に一体に形成されている。一実施例では、ピン10aはねじ部を有する雄ねじであり、各受け部27a,27bには雄ねじが螺合するねじ穴が形成されている。なお、実施例では2つの受け部27a,27bが形成されているが、スプリング7を1つだけ用いる場合には、片側の受け部は使用しなくてもよいし、或いは設けなくてもよい。また、左右の受け部27a,27bの位置が図4において上下方向にずれているが、このずれは、カムアーム6にはアクチュエータモータ5の出力軸を受けるボス部6aが設けられているので、その影響をスプリング7が受け難いように設計したため生じている。
【0027】
また、本発明による一実施例において、水皿10の開放下端10bの最も近くに配列された噴射孔12に連通する枝管部20bの上記横リブ22a側には、図6に最も良く示されているように、戻り孔13を囲む案内部材25が設けられており、かかる案内部材25の詳細は本出願人の実開昭61−200566号公報に開示されている。なお、図6の製氷室3において、互いに交差するように差し込まれた横仕切板3a及び縦仕切板3bにより製氷小室3cが画成されていることが分かる。符合26は、製氷室3の背面に密着して蛇行配置された冷媒の蒸発管を示している。
【0028】
次に、上述した水皿10を備えた噴水式製氷機の運転について、特に水皿10の作動を中心にして説明すると、製氷運転時には水皿10は製氷室3の各製氷小室3aを閉じる水平閉位置にあり、水皿表面に開口する各噴射孔12から各製氷小室3aに向けて製氷水が噴射される。そして、未氷結水は大部分が戻り孔13に入り、そこから製氷水タンク4に戻され、該タンク4の底部外方に設けられたポンプモータ4aにより給水管4bを経て、再び製氷小室に循環供給される。また、未氷結水の一部は逃し孔14,15から製氷水タンク4に戻される。このとき、水皿10の開放下端10bに近い逃し孔15の列が下方に長く延びた(高さの高い)横リブ22a,22bに挟まれているため、その逃し孔15を通った戻り水は横リブ22a,22bにより案内されて製氷水タンク4に効率的に戻される。
【0029】
製氷運転が終了し除氷運転に切り替わると、アクチュエータモータ5が作動してカムアーム6を回転駆動し、そのカム面により水皿10をスプリング7の力に抗して下方に押すことにより、製氷室3から強制的に離間して図2に示した傾斜開位置に移動させる。水皿10の表面には残氷18が付着しているため、給水パイプ16から洗浄水17が噴射され、残氷18を融解させるが、このときの洗浄水17は、一部が戻り13を経由し、一部が水皿表面の左右の端に開口する矩形の逃し孔14を経由し、一部が水皿10の開放下端10bに近い逃し孔15を経由し、そして残りが水皿10の開放下端10bを越えて製氷水タンク4に入る。この場合も、逃し孔15を通った戻り水は横リブ22a,22bにより案内されて製氷水タンク4に効率的に戻される。そして製氷運転を始めるために、水皿10は水平閉位置に戻されるが、給水パイプ16からは、製氷水タンク4に次回の製氷サイクルで使用する製氷水を溜めるため、製氷水タンク4が満杯に達するまで、依然として製氷水としての給水が行われる。この場合も、給水は、上述した洗浄水とほぼ同様に製氷水タンク4に戻される。
【0030】
そして、再び製氷運転に入るが、本発明の一実施例による水皿10は、従来のものと異なり、リブ22aが水皿10の全幅にわたり延びており、しかもリブ22a,22bだけでなくリブ23a〜23dも、水皿10の下面を規定する平面までほぼ延びる高さを有しているので、非常に堅固な構造となっており、成形に際して歪みの生じないことが確認された。そのため、製氷室3の下面と水皿10の上面とが精度良く平行に保持されるので、図7から了解されるように、製氷室3に生成される角氷28は、隣接するもの同士が実質的に均一な厚さの薄いフランジ部28aで接合されることになり、除氷運転時に水皿10上に落下するときの衝撃や、この水皿10を滑り落ちて貯氷庫に落下するときの衝撃で確実に分離して個々の角氷28となる。
【0031】
なお、前述した水皿10において、上述した2条の横リブ22a,22b同士を接続する複数の縦リブ23a〜23dが設けられており、該縦リブ23a〜23dも水皿10の下面を規定する平面まで水皿10の裏面から延びていると、水皿10の更なる強度上昇になる。更に、上述した横リブ22a,22b、或いは横リブ22a,22b及び縦リブ23a〜23dの採用による水皿10の強度上昇に伴ない、従来の水皿傾動機構において必要であったカム軸や、カムアームのうちの一方等を廃止することが可能となり、水皿傾動機構が簡略化されるので保守が容易になるだけでなく、製氷機の組立時間も短縮され製造コストの低減になる。しかも、食品でもある角氷の貯氷庫内に水皿傾動機構の部品が落下する可能性が可及的に低減するので、衛生面の向上に留まらず、人体への危害の可能性も未然に防ぐことができる。
【0032】
【発明の効果】
以上の記載から分かるように、請求項1に記載の本発明による噴水式製氷機の合成樹脂製の水皿において、特に水皿の裏面には、水皿傾動機構の作用力を受ける水皿先端部近傍の部位に、複数の逃し孔を挟むように水皿の全幅にわたり延びる2条の横リブが設けられており、該横リブは、水皿の下面を規定する平面まで水皿の裏面から延びているので、水皿の成形時に歪み等の発生がなくなり、水平閉位置にある水皿と製氷室との間の隙間が適正な距離に均一に保たれる。そのため、製氷完了時に相互に接合している角氷のフランジ部もしくは張出部の厚さも均一となり、このフランジ部で互いに接合していた角氷は落下の衝撃で容易に個々の角氷に分離することができる。また、横リブの高さ寸法が大きいため、該横リブに挟まれた逃し孔を通る洗浄水もしくは給水は、そこを出た後、横リブにより案内されて製氷水タンク内に効率的に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による水平閉位置の水皿を含む噴水式製氷機の製氷機構部を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示された水皿を傾斜開位置にして示す斜視図である。
【図3】図1の水皿に穿設された噴射孔,戻り孔及び逃し孔の配列を特に示す水皿表面図である。
【図4】図1の水皿をその裏面側から見た平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿った断面図である。
【図6】水皿の戻り孔を通る未氷結水を製氷水タンクに案内する案内部材を特に示す部分拡大斜視図である。
【図7】角氷同士の結合について説明する斜視図である。
【図8】他の例の水皿をその裏面側から見た平面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1…製氷機構部、3…製氷室、3a…製氷小室、4…製氷水タンク、7…スプリング(水皿傾動機構の構成部材)、10…水皿、10a…ピン、10b…水皿の先端部、12…噴射孔、13…戻し孔、15…逃し孔、22a…横リブ、22b…横リブ、23a〜23d…縦リブ、27a〜27b…受け部。

Claims (1)

  1. 水皿傾動機構により、製氷運転時に製氷室に対向するように傾動され、除氷運転時に前記製氷室から離間した傾斜開位置に傾動される、噴水式製氷機用の合成樹脂製の水皿において、
    該水皿の表面には、前記製氷室の各製氷小室に向けて製氷水を噴射するための噴射孔と、前記各製氷小室で氷結しなかった未氷結水を製氷水タンクに戻すための戻し孔と、前記水皿上の水を前記製氷水タンク中に逃すため前記水皿の少なくとも先端部近くにある複数の逃し孔とが設けられており、前記水皿の裏面には、前記逃し孔を挟むように前記水皿の全幅にわたり延びる2条の横リブが設けられており、該横リブは、前記水皿の下面を規定する平面まで前記水皿の裏面から延びており、前記水皿の前記横リブ近傍には、前記水皿傾動機構の構成部材に係合する受け部が設けられていることを特徴とする噴水式製氷機用の水皿。
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