JP2831497B2 - 噴水式自動製氷機 - Google Patents

噴水式自動製氷機

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JP2831497B2
JP2831497B2 JP28716991A JP28716991A JP2831497B2 JP 2831497 B2 JP2831497 B2 JP 2831497B2 JP 28716991 A JP28716991 A JP 28716991A JP 28716991 A JP28716991 A JP 28716991A JP 2831497 B2 JP2831497 B2 JP 2831497B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製氷機に係り、特に、
噴水式自動製氷機に関する。
【0002】
【従来技術】従来、噴水式自動製氷機においては、例え
ば、特開昭53−68457号公報に示されているよう
に、製氷サイクルの終了に伴い水皿が除氷位置まで傾動
したとき外部水道源からの水を水皿の表面に所定時間の
間散水して水皿の洗浄を行うようにしたものがある。
た、例えば、特開平1−102266号公報に示されて
いるように、この場合の水皿の表面に散水される水を、
圧縮機の吐出冷媒を利用した熱交換器を介して外部給水
源から供給するようにしたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成においては、自動製氷機の使用日数が多くなると水
皿の表面が荒れるため、製氷サイクルの終了後水皿が除
氷位置に向け傾動するとき、製氷室の各製氷小室内の結
氷が部分的に剥離し薄氷として水皿の表面に付着したま
まとなることがある。また、冬期においては、各製氷小
室内で氷結すべき水が低温化しているため、上述と同様
に、水皿の除氷位置への傾動時に、同水皿の表面に薄氷
が付着したままとなることがある。また、水皿の表面に
付着した薄氷が、同水皿の各噴水孔や各戻り孔の内部に
も付着して噴水孔や戻り孔の一部をも閉塞したままとな
ることもある。
【0004】このような場合、外部水道源からの水が衝
突する水皿の表面の衝突部分近傍に付着した薄氷は、
較的早く融解除去され得る。しかし、残余の薄氷部分に
対しては上述の散水が円滑には流動しにくいことが多
く、その結果、同残余の薄氷部分は融解し切れずに水皿
上に残留するとともに各噴水孔や各戻り孔も閉塞された
ままとなった状態で次の製氷サイクルに移行することと
なる。また、熱交換器を介して水を水皿の表面に散水す
るようにしても、薄氷の融解を充分に行うことができな
かった。
【0005】このため、同製氷サイクルでは、製氷室の
各製氷小室内への水皿の各噴水孔を介する水の噴出や、
水皿の各戻り孔を介する水タンク内への水の還流が円滑
には行われず、欠氷や白濁氷の生成の原因となってい
た。このようなことは、上述のように外部水道源からの
散水時間が制限されているため冬期において特に著しか
った。
【0006】本発明は、上記問題に対処するためになさ
れたもので、その目的は、噴水式自動製氷機において、
製氷完了後における水皿の洗浄を適正に実現するように
しようとするものである。
【0007】
【本願発明の特徴及びその作用効果】上記目的を達成す
るために、本発明の構成上の特徴は、下方に向け開口す
る製氷室を製氷位置にて閉塞し除氷位置にて開放する水
皿と、外部水道源から前記水皿を介し水タンク内に給水
する給水弁と、前記水皿の各噴水孔を通し前記水タンク
内の水を前記製氷室内に噴出させるポンプと、ホットガ
ス弁の閉状態にて前記製氷室内の水を氷結させ、また、
前記ホットガス弁の開状態にて前記製氷室内の氷を除氷
すべく加熱する冷凍サイクルと、前記水皿が製氷位置に
あって前記製氷室内の氷結に伴いその温度が氷結完了温
度に低下したとき前記水皿を除氷位置まで傾動させ、前
記製氷室からの除氷に伴いその温度が除氷完了温度に上
昇したとき前記水皿を製氷位置まで復動させる駆動手段
とを備えて、前記給水弁が前記水皿の傾動開始後復動終
了までの間の少なくとも一部の時間の間で開き、かつ前
記ポンプが、前記水皿が製氷位置にあるとき、作動する
ようにした噴水式自動製氷機において、前記製氷室内の
温度が所定氷融解温度に上昇したことを判別する融解判
別手段と、前記水皿が製氷位置に復動した直後から前記
融解判別手段による前記判別まで、前記水皿の表面に対
して加熱された水の供給を制御する加熱水供給制御手段
を設けたことにある。
【0008】これによれば、製氷完了後、前記ホットガ
ス弁が前記水皿の除氷位置への傾動開始により開いた
後、除氷の完了に伴い、前記水皿が製氷位置に復動した
とき、同復動した直後に、加熱水供給制御手段が前記水
皿の表面に対して加熱された水の供給を制御する。従っ
て、製氷完了後、前記水皿の製氷位置から除氷位置への
傾動時に同水皿上に薄氷が付着していたり同水皿の各噴
水孔や各戻り孔の一部が前記薄氷により閉塞されていて
も、製氷開始前に加熱水が水皿上に流下する。このと
き、前記水皿が製氷位置にあるため、同水皿上に流下し
た加熱水が、当該水皿の上面全体に亘り緩やかに流動し
つつ前記薄氷をその表面から融解していく。したがっ
て、次の製氷過程において、前記噴水孔を介する前記製
氷室内への水の噴出や前記各戻り孔を介する前記水タン
ク内への水の還流が円滑に行われ、欠氷や白濁氷の発生
を末然に防止し得る。
【0009】また、この薄氷の融解時には、前記融解判
別手段が前記製氷室内の温度が所定氷融解温度に上昇し
たことを判別するまで、前記加熱された水が水皿の表面
に供給され続けるので、夏期及び冬期とは無関係に前記
薄氷を確実に融解させることができるとともに、季節に
応じた製氷効率も良好になる。
【0010】また、本発明の他の構成上の特徴は、前記
構成に加えて、前記水皿が製氷位置に復動した時点から
所定時間が経過するまで、前記融解判別手段による前記
判別を禁止する判別禁止手段を設けたことにある。
【0011】これによれば、上述した作用に加えて、判
別禁止手段の作用により、前記水皿が復動した時点から
所定時間が経過するまで、前記融解判別手段が前記製氷
室内の温度が所定氷融解温度に上昇したことの判別を開
始しない。したがって、前記水皿の製氷位置への傾動過
程にて前記冷凍サイクルによる加熱のもとに前記製氷室
内の温度が前記所定氷融解温度よりも一時的に高くなる
ようなことがあっても、前記水皿の製氷位置への到達後
の前記製氷室内への噴水により同製氷室が冷却されて同
噴水と同一温度を有するようになった後に前記融解判別
手段による判別がなされ、その結果、前記水皿上への流
動水の温度が実際には前記所定氷融解温度よりも低いに
もかかわらず高いと誤判断してしまうことがなく、同水
皿上への流動水の適正な加熱を確保して前記薄氷の融解
を確実に実現し得る。
【0012】また、本発明の他の構成上の特徴は、前述
した水皿、水タンク、給水弁、ポンプ、冷凍サイクル及
び駆動手段を備えた噴水式自動製氷機において、前記自
動製氷機の外気温度又は外部給水源から供給される水の
温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によ
り検出された外気温度又は水の温度が所定温度より低い
ことを条件に、前記水皿が製氷位置に復動した直後に前
記水皿の表面に対して加熱された水の供袷を制御する加
熱水供給制御手段とを設けたことにある。
【0013】これによれば、上述の場合と同様に、製氷
開始前に加熱水が水皿上に流下して水皿上の薄氷が融解
する。そして、温度検出手段及び加熱水供給制御手段の
作用により、冬期のように自動製氷機の外気温度が低か
ったり、外部給水源から供給される水の温度が低かった
りする場合のみ、前記水皿の表面に対する加熱水の供給
が行われて前記薄氷が確実に融解される。一方、夏期の
ように自動製氷機の外気温度が高かったり、外部給水源
から供給される水の温度が高かったりして、前記水皿の
表面に対する加熱水の供給を行わなくても、前記薄氷が
融解される場合には、前記加熱水の供給は行われないの
で、この噴水式自動製氷機の製氷効率が良好となる。
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面により説明
すると、図1〜図5は、本発明に係る噴水式自動製氷機
の概略全体構成を示しており、この自動製氷機は、製氷
機本体B(図1〜図3参照)と、冷凍サイクルR(図4
参照)と、電子制御回路E(図5参照)とによって構成
されている。製氷機本体Bは、自動製氷サイクル時に
は、図2に示すごとく、支持軸10(図示しない静止部
材に固定されている)を軸として、水皿20を、製氷室
30(水平状に固定されている)の直下にて狭隙を介し
駆動機構40により、水平状位置(以下、製氷位置とい
う)に維持する。また、製氷機本体Bは、自動製氷機の
除氷サイクル時には、図1に示すごとく、支持軸10を
軸として、水皿20を、駆動機構40により、下方へ傾
動した位置(以下、除氷位置という)に維持する。
【0017】しかして、自動製氷機の製氷サイクルにお
いては、製氷位置にある水皿20の直上に位置した製氷
室30の各小室31〜31(以下、各製氷小室31〜3
1という)を、製氷室30の上面に設けたエバポレータ
50により冷却するようにした状態にて、水皿20に下
方から組み付けた水タンク60内に後述のように供給さ
れる水を、配管61を介し、ポンプPにより汲み出して
配管62内に吐出し、水皿20の下面に一体形成した圧
力室20a、この圧力室20aと共に水皿20の下面に
一体形成した各分配管20b〜20b(図1〜図3参
照)、及び水皿20の各噴水孔21〜21(図1〜図3
参照)を通して各製氷小室31〜31内に配管62から
の水を下方から噴出させてエバポレータ50により冷却
し、この冷却水を水皿20の各戻り孔22〜22(図3
参照)を通り水タンク60内に流下させて還流させる。
また、このような還流動作は、各製氷小室31内での水
の氷結完了まで繰り返される。
【0018】また、自動製氷機の除氷サイクルにおいて
は、水皿20が、圧力室20a、各分配管20b〜20
b、水タンク60と共に除氷位置に維持されて各製氷小
室31〜31の開口部を開放し、各製氷小室31〜31
内で氷結した各角氷をエバポレータ50の加熱機能のも
とに落下させて水皿20の上面に沿い案内し貯氷庫(図
示しない)内に収容する。駆動機構40は、モータMa
(図5参照)の正転(又は、逆転)に応じ、支持軸10
を軸として、水皿20を下方(又は、上方)へ傾動させ
て除氷位置(又は、製氷位置)に位置させる。水皿20
の支持軸10側直上には、常閉型電磁弁からなる給水弁
70が、図1及び図2に示すごとく、配設されており、
この給水弁70は、その選択的開成により、外部水道源
80からの水を給水管71を通して水皿20の上面に流
下させる。このことは、水皿20の上面に流下した水
が、水皿20の各戻り孔22〜22及び水皿20の外端
部に沿い水タンク60内に流下することを意味する。ま
た、水タンク60の直下には、排水皿90が、図1及び
図2に示すごとく、配設されており、この排水皿90
は、水タンク60の外端部に付設した案内板62により
案内される水タンク60内の水のオーバーフロー分を収
容し排水口91を通して外部へ排出する。
【0019】冷凍サイクルRは、図4に示すごとく、上
述のエバポレータ50を有しており、このエバポレータ
50は、その流入冷媒に応じて冷却機能を発揮する。コ
ンプレッサ100は、そのモータMc(図5参照)の作
動に応じ、エバポレータ50から配管P1を通し冷媒を
吸入して圧縮し高温高圧の圧縮冷媒として配管P2を通
しコンデンサ110に付与する。コンデンサ110は、
その流入圧縮冷媒を、空冷ファン120の空冷作用のも
とに凝縮し凝縮冷媒として配管P3を通しレシーバ13
0内に流入させる。空冷ファン120は、そのモータM
fの作動に応じ空冷機能を発揮する。レシーバ130
は、コンデンサ110からの凝縮冷媒を気液分離し、液
相成分のみを循環冷媒として配管P4を通し膨張弁14
0に流入させる。膨張弁140は、その流入冷媒を膨張
させて、低温低圧の膨張冷媒として配管P5を通しエバ
ポレータ50に流入させる。ホットガス弁150は、常
閉型電磁弁からなるもので、このホットガス弁150
は、その選択的開成により、コンプレッサ100からの
圧縮冷媒を、配管P2の上流部、配管P6、配管P7及
び配管P5の下流部を通しエバポレータ50に流入させ
る。このことは、エバポレータ150がその流入圧縮冷
媒に応じ加熱機能を発揮することを意味する。
【0020】次に、電子制御回路Eの構成について図5
を参照して説明すると、電源スイッチSWは、商用電源
Psからの交流電圧投入時に閉成されて電源投入信号を
発生する。常開型貯氷検出スイッチ160は、前記貯氷
庫に角氷が充満したときこれを検出して閉成し貯氷検出
信号を生じる。切換スイッチ170は、水皿20の除氷
位置から製氷位置への傾動完了時に、切換接点171を
固定接点172に投入して第1切換検出信号を発生し、
一方、水皿20の製氷位置から除氷位置への傾動完了時
に、切換接点171を固定接点173に投入して第2切
換検出信号を発生する。壁温センサ180は、製氷室3
0の外壁の温度を検出し壁温検出信号として発生する。
A−D変換器190は、壁温センサ180からの壁温検
出信号をディジタル変換し壁温ディジタル信号として発
生する。
【0021】マイクロコンピュータ200は、コンピュ
ータプログラムを、貯氷検出スイッチ160、切換スイ
ッチ170及びA−D変換器190との協働により、図
6〜図8に示すフローチャートに従い実行し、その実行
中において、各モータMa、Mc、Mf、ポンプモータ
Pの駆動用モータMp、給水弁170及びホットガス弁
150にそれぞれ接続した各駆動回路210、220、
230、240、250及び260を駆動制御するため
の演算処理をする。但し、上述のコンピュータプログラ
ムは、マイクロコンピュータ200のROMに予め記憶
されている。また、マイクロコンピュータ200は、電
源スイッチSWからの電源投入信号に応答して商用電源
Psから交流電圧を受けて整流し定電圧を発生する定電
圧回路を内蔵し、この定電圧回路からの定電圧に応答し
てコンピュータプログラムの実行を開始する。駆動回路
210は、マイクロコンピュータ200による制御のも
とにモータMaを正転又は逆転させるように駆動する。
なお、図5にて、符号Cは、モータMaをコンデンサモ
ータとして機能させるためのコンデンサを示す。
【0022】このように構成した本第1実施例におい
て、自動製氷機を製氷サイクルにおくにあたり、前記貯
氷庫には角氷は存在せず、かつ水皿20が、図1に示す
ごとく、除氷位置にあるものとする。このような状態に
て、電源スイッチSWから電源投入信号を発生させれ
ば、マイクロコンピュータ200が、商用電源Psから
交流電圧を受けて、図6〜図8のフローチャートに従い
ステップ300にてコンピュータプログラムの実行を開
始し、ステップ310にて、コンプレッサ100の駆動
に必要なコンプレッサ出力信号を発生する。すると、モ
ータMcが、マイクロコンピュータ200からのコンプ
レッサ出力信号に応答して、駆動回路220により駆動
され、これに伴いコンプレッサ100が作動する。
【0023】また、現段階では、水皿20が除氷位置に
あるため、切換スイッチ170が第2切換検出信号を発
生している。このため、マイクロコンピュータ200
が、ステップ320にて「YES」と判別し、ステップ
380a(図8参照)にて、給水弁70の開成に必要な
給水出力信号を発生し、ステップ380bにて、その内
蔵のタイマをリセットスタートさせる。しかして、駆動
回路250が、マイクロコンピュータ200からの給水
弁出力信号に応答して給水弁70を開成すると、同給水
弁70が、外部水道源80からの水を水皿20に沿い給
水する。これにより、水皿20の洗浄が行われる。ま
た、前記タイマがそのリセットスタートにより計時し始
める。
【0024】しかして、ステップ390における「N
O」との判別の繰り返し中に前記タイマの計時時間が所
定洗浄時間Taに達すると、水皿20の洗浄終了との判
断のもとに、マイクロコンピュータ200が、同ステッ
プ390にて「YES」と判別し、かつステップ390
aにて、給水弁出力信号を消滅し始める。このため、外
部水道源80からの給水が停止する。但し、上述の所定
洗浄時間Taは、除氷位置にある水皿20の洗浄に必要
な時間としてマイクロコンピュータ200のROMに予
め記憶されている。ステップ390aにおける演算処理
後、マイクロコンピュータ200が、ステップ400に
て、ホットガス弁150の開成に必要なホットガス弁出
力信号の未発生に基づき「NO」と判別し、ステップ3
40(図7参照)にて、貯氷検出スイッチ160からの
貯氷検出信号の消滅に基づき「NO」と判別し、ステッ
プ340aにて、給水弁出力信号を発生し、ステップ3
40bにて、水皿20を上方へ傾動させるに必要な第1
傾動出力信号を発生し、ステップ350にて、切換スイ
ッチ170からの第1切換検出信号の発生に基づき「N
O」と判別する。
【0025】上述のようにマイクロコンピュータ200
から給水弁出力信号が発生すると、駆動回路250が給
水弁70を開成する。このため、給水弁70が外部水道
源80からの水を水皿20を介し水タンク60内に給水
する。また、上述のようにマイクロコンピュータ200
から第1傾動出力信号が発生すると、駆動回路210が
モータMaを逆転させ、これに伴い駆動機構40が水皿
20を上方へ傾動させる。然る後、水皿20の製氷位置
への到達により切換スイッチ170が第1切換検出信号
を発生すると、マイクロコンピュータ200が、ステッ
プ350にて「YES」と判別し、ステップ350aに
て、第1傾動出力信号及び給水出力信号を消滅させる。
このため、駆動回路210が、マイクロコンピュータ2
00からの第1傾動出力信号の消滅に応答してモータM
aを停止させ、駆動機構40が停止して水皿20を製氷
位置に維持する。
【0026】また、駆動回路250が、マイクロコンピ
ュータ200からの給水出力信号の消滅に応答して給水
弁70を閉成する。これにより、外部水道源80からの
給水が停止する。このとき、水タンク60内には製氷に
必要な水が適正に収容されている。ステップ350aに
おける演算処理後、マイクロコンピュータ200が、ス
テップ350bにて、ポンプPの駆動に必要なポンプ出
力信号を発生する。しかして、駆動回路240がマイク
ロコンピュータ200からのポンプ出力信号に応答して
モータMpを駆動すると、ポンプPが、モータMpによ
り駆動されて、水タンク60内の水を配管61を通して
配管62内に吐出する。
【0027】すると、このように配管62内に吐出され
た水が、圧力室20aを通り各分配管20b〜20b内
に流入する。ついで、このように各分配管20b〜20
b内に流入した水が、水皿20の各噴水孔21〜21を
通り製氷室の各製氷小室31〜31内に噴出し、然る
後、水皿20の各戻り孔22〜22を通り流下して水タ
ンク60内に還流する。また、現段階では、ホットガス
弁出力信号が未発生のため、マイクロコンピュータ20
0が、ステップ350cにて「NO」と判別し、ステッ
プ360bにて、空冷ファン120の駆動に必要なファ
ン出力信号を発生する。しかして、駆動回路230が、
マイクロコンピュータ200からのファン出力信号に応
答してモータMfを駆動すると、空冷ファン120がコ
ンデンサ110を空冷する。
【0028】このため、冷凍サイクルRにおいては、コ
ンプレッサ10が、エバポレータ50から配管P1を通
し冷媒を吸入して高温高圧の圧縮冷媒として配管P2を
通しコンデンサ110に流入させ、コンデンサ110
が、空冷ファン120の空冷作用のもとに、流入圧縮冷
媒を凝縮し凝縮冷媒として配管P3を通しレシーバ13
0に流入させる。ついで、レシーバ130が、流入凝縮
冷媒を気液分離して、液相成分のみを循環冷媒として配
管P4を通して膨張弁140に流入させ、かつこの膨張
弁140が流入冷媒を凝縮させて膨張冷媒としてエバポ
レータ50に流入させる。このため、エバポレータ50
が流入膨張冷媒に応じて製氷室30の各製氷小室31〜
31内への流入水を冷却するとともに同冷媒を配管P1
を通してコンプレッサ100に流入させる。その結果、
各製氷小室31〜31内での水の氷結が徐々に進むとと
もに水タンク60内に還流する未氷結水量が徐々に減少
して行く。
【0029】このような状態において、各製氷小室31
〜31内の氷結が完了すると、A−D変換器190から
生ずる壁温ディジタル信号の値が所定の製氷完了温度
(マイクロコンピュータ200のROMに予め記憶済
み)に低下する。このため、マイクロコンピュータ20
0が、ステップ370にて、製氷サイクル終了との判断
のもとに「YES」と判別し、ステップ370aにて、
ポンプ出力信号を消滅し、ステップ370bにて、ホッ
トガス弁出力信号を発生させるとともにファン出力信号
を消滅させ、ステップ370cにて、水皿20を下方へ
傾動させるに必要な第2傾動出力信号を発生させ、か
つ、ステップ380にて、切換スイッチ170からの
2切換検出信号の発生のもとに「NO」と判別する。
【0030】しかして、駆動回路240がマイクロコン
ピュータ200からのポンプ出力信号の消滅に応答して
モータMpを停止させると、ポンプPが停止する(図9
にてt=t1参照)。また、駆動回路230が、マイク
ロコンピュータ200からのファン出力信号の消滅に応
答してモータMfを停止させると、空冷ファン120が
停止する。また、駆動回路260がマイクロコンピュー
タ200からのホットガス弁出力信号に応答してホット
ガス弁150を開成すると、コンプレッサ100からの
圧縮冷媒が、配管P2の上流部、両配管P6、P7及び
配管P5の下流部を通りエバポレータ50内に直接流入
する(図9にて図示t=t1 参照)。このため、エバポ
レータ50が流入圧縮冷媒に応じて製氷室30を加熱し
始める。
【0031】また、駆動回路210がマイクロコンピュ
ータ200からの第2傾動出力信号に応答してモータM
aを正転させると、駆動機構40が水皿20を下方に向
けて傾動させる(図9にてt=t1 参照)。このとき、
各製氷小室31内には各角氷I1が図1に示すごとく氷
結しており、また、水皿20の表面及び各噴水孔21や
戻り孔22内には、各薄氷I2が、図1に示すごとく、
噴水孔21及び戻り孔22のいくつかを閉塞した状態で
付着しているものとする。しかして、製氷室30の温度
が上昇すると、各製氷小室31内の角氷I1が、その表
面の融解に伴い自重落下し、下方へ傾動しつつある水皿
20の表面に沿い案内されて前記貯氷庫内に収容され
る。また、水皿20が除氷位置(図9にてt=t2 参
照)に達したとき、切換スイッチ170が第2切換検出
信号を発生すると、マイクロコンピュータ200が、ス
テップ380にて「YES」と判別し、ステップ380
aにて、給水弁出力信号を発生し、ステップ380bに
て、前記タイマをリセットスタートさせ、ステップ39
0にて「NO」と判別する。このため、給水弁70が、
マイクロコンピュータ200からの給水弁出力信号に応
答して駆動回路250により駆動されて開成し外部水道
源80から水皿20の表面に給水させる(図9にてt=
t2 参照)。これにより、水皿20の表面の洗浄が上述
と同様になされる。
【0032】然る後、上述のようにリセットスタートし
たタイマの計時値が所定洗浄時間Taに達すると、マイ
クロコンピュータ200が、ステップ390にて「YE
S」と判別し、ステップ390aにて、給水弁出力信号
の消滅により給水弁70を開成(図9にてt=t3 参
照)し、ステップ400にて、ステップ370bにおけ
るホットガス弁出力信号の発生のもとに「YES」と判
別する。しかして、上述のような各製氷小室31内の角
氷I1の落下完了(図9にてt=t4 参照)に伴いA−
D変換器190からの壁温ディジタル信号の値が所定の
除氷完了温度(マイクロコンピュータ200のROMに
予め記憶されている)に急上昇すると、マイクロコンピ
ュータ200が、ステップ410にて、除氷完了との判
断のもとに「YES」と判別する。
【0033】現段階において、貯氷検出スイッチ160
が貯氷検出信号を発生していなければ、マイクロコンピ
ュータ200が、ステップ340にて「NO」と判別
し、ステップ340aにて、給水弁出力信号を発生し、
ステップ340bにて、第1傾動出力信号を発生し、ス
テップ350にて、切換スイッチ170からの第1切
検出信号のもとに「NO」と判別する。しかして、給水
弁70が、マイクロコンピュータ200からの給水弁出
力信号に応答して駆動回路250により駆動されて開成
(図9にてt=t5参照)し、外部水道源80から水皿
20を介し水タンク60内に給水させる。また、モータ
Maがマイクロコンピュータ200からの第1傾動出力
信号に応答して駆動回路210により駆動されて逆転
し、駆動回路40が水皿20を上方へ傾動させる。しか
して、水皿20の製氷位置への傾動(図9にてt=t6
参照)に伴い切換スイッチ170が第1切換検出信号を
発生すると、マイクロコンピュータ200が、ステップ
350にて「YES」と判別し、ステップ350aに
て、第1傾動出力信号の消滅により駆動機構40を停止
させるとともに給水弁出力信号の消滅により給水弁70
を閉成させ、ステップ350bにて、ポンプ出力信号の
発生によりポンプPを駆動し、ステップ350cにて、
ステップ370bにおけるホットガス弁出力信号に基づ
き「YES」と判別し、ステップ350dにて、前記タ
イマをそのリヤットスタートにより計時開始させ、ステ
ップ360にて「NO」と判別する。
【0034】上述のようにホットガス弁150の開成継
続下にてポンプPを駆動すると、水タンク60内の水が
上述と同様に圧力室20aを通り各分配管20b内に圧
送される。このため、各分配管20b内の水が、水皿2
0の各噴水孔21のうち薄氷I2で閉塞されていない噴
水孔21(図10参照)を通り製氷小室31内に噴水し
始めるとともに、上述の洗浄にもかかわらず、薄氷I2
で閉塞されている噴水孔21(図10参照)に対し加圧
し始める。また、エバポレータ50がその流入圧縮冷媒
に応じ製氷室30を加熱し続けているため、製氷小室3
1内への噴水が同様に加熱されて水皿20の表面に流下
する。このとき、水皿20が製氷位置にて水平状に位置
しているため、水皿20の表面への流下加熱水が水皿2
0の表面全体に亘り緩やかに流動して行く。従って、閉
塞噴水孔21内側からの圧送水による薄氷I2に対して
の加圧及びこの圧送水による同薄氷I2の融解が進行す
るとともに、水皿20の表面の流動加熱水の温度上昇
(図9にてt=t6〜t7参照)に伴う薄氷I2の表面の
融解が進行する。このため、水皿20の表面や閉塞戻り
孔22及び閉塞噴水孔21の各内部との薄氷I2の固着
力がある程度低下すると、薄氷I2が各分配管20b内
の水圧により上方へ吹き飛ばされて閉塞噴水孔21や閉
塞戻り孔22を貫通状態にする。
【0035】然る後、前記タイマの計時値が所定融解時
間Tb(図9にてt=t7 参照)に達すると、マイクロ
コンピュータ200が、ステップ360にて「YES」
と判別し、ステップ360aにて、ホットガス弁出力信
号の消滅により上述と同様にホットガス弁150を閉成
する。但し、所定融解時間Tbは、次のように実験的に
定められている。即ち、水皿20の付着氷をポンプPか
らの吐出水でもって完全に融解するに必要な温度は、1
0(℃)前後でよいことが実験により明らかになった。
このため、冬期であると否とにかかわらず、上述のよう
な水の数℃の温度上昇の確保に必要なエバポレータ50
による製氷室30の加熱時間を所定融解時間Tbとして
定め、マイクロコンピュータ200のROMに予め記憶
した。
【0036】ステップ360aにおける演算処理後、マ
イクロコンピュータ200が、ステップ360bにてフ
ァン出力信号を発生すると、空冷ファン120が上述と
同様にしてコンデンサ110を空冷する。このため、冷
凍サイクルRにおけるホットガス弁150の閉成下での
循環冷媒に応じ、エバポレータ50が、ポンプPの作動
のもとに各製氷小室31内に噴出する水を冷却する。こ
のことは、エバポレータ50の冷却機能を有効に活用し
た自動製氷機の製氷サイクルへの実質的な移行を意味す
る。従って、ステップ370における「NO」との判別
の繰り返しのもとに、各製氷小室31内での氷結が上述
と同様に進行して行く。かかる場合、冷却ファン120
がステップ360bにおける演算処理に応答して初めて
作動するので、冷却ファン120の無駄な電力消費の節
減につながる。
【0037】以上説明したように、水皿20の除氷位置
から製氷位置への復帰後も所定融解時間Tbの経過まで
ホットガス弁150の開成状態をそのまま維持するよう
にして、ポンプPによる水タンク60内の水の各分配管
20b内への圧送を行うようにしたので、上述のような
水皿20の洗浄が不十分であっても、余剰の構成部材を
採用することなく、非閉塞噴水孔21を通り製氷小室3
1内に噴出する水がエバポレータ50により加熱されて
流下し水皿20の表面上の薄氷I2の表面を全体的に緩
やかに流動して融解し、一方、閉塞噴水孔21の内部の
付着氷部分が、分配管20b内の水圧を受けつつ融解す
る。このため、冬期であると否とにかかわらず、節水を
確保しつつ、所定融解時間Tbの経過時には、水皿20
の薄氷I2は完全に融解除去されて閉塞噴水孔21や閉
塞戻り孔22を貫通状態にする。その結果、その後の製
氷時には、水皿20の各噴水孔21を通る噴水や各戻り
孔22を通る水の流下が円滑に行われて、結氷や白濁氷
を伴うことなく、均質で良好な角氷の氷結が可能とな
る。また、製氷室30から落下した角氷が水皿20上の
薄氷にひっかかったままにて水皿20が製氷位置に復帰
した場合には、製氷室30と水皿20との間に所謂氷が
みが生じることとなるが、上述のような薄氷I2の融解
時に当該角氷をも容易に融解させ得るので、上述の氷が
みを迅速に解消し得る。
【0038】上述のようにステップ370における「N
O」との判別の繰り返し中において、製氷完了により同
ステップ370における判別が「YES」になると、マ
イクロコンピュータ200が各ステップ370a〜41
0の演算処理を実行し、自動製氷機の除氷サイクルを進
行させ、ステップ340にて「NO」と判別する。以
下、上述のような製氷サイクル及び除氷サイクルの繰り
返しのもとに貯氷検出スイッチ160が貯氷検出信号を
発生すると、マイクロコンピュータ200がステップ3
40にて「YES」と判別し、ステップ340cにて、
ホットガス弁出力信号の消滅によりホットガス弁150
を閉成するとともにコンプレッサ出力信号の消滅により
コンプレッサ100を停止させ、かつ、ステップ420
にて、貯氷検出スイッチ160からの貯氷検出信号に基
づき「YES」と判別する。なお、前記貯氷庫内の貯氷
量の減少により貯氷検出スイッチ160からの貯氷検出
信号が消滅すると、マイクロコンピュータ200がステ
ップ420にて「NO」と判別し、ステップ320以後
の演算処理に自動的に移行する。
【0039】また、上述のようにステップ310におけ
る演算処理後ステップ320における判別が「NO」と
なる場合には、マイクロコンピュータ200がステップ
330における判別に移行する。このとき、切換スイッ
チ170が第1切換検出信号を発生しておれば、マイク
ロコンピュータ200が、同ステップ330にて「YE
S」と判別し、コンピュータプログラムをステップ35
0a以後に進める。一方、ステップ330における判別
が「NO」となる場合には、マイクロコンピュータ20
0がステップ330aにて第2傾動出力信号を発生し水
皿20を上述と同様に除氷位置に向けて傾動させる。然
る後、切換スイッチ170が第2切換検出信号を発生す
ると、マイクロコンピュータ200がステップ320に
て「YES」と判別し、コンピュータプログラムをステ
ップ380a以後に進める。
【0040】次に、本発明の第2実施例について図11
を参照して説明すると、この第2実施例においては、前
記第1実施例に述べたフローチャートの一部(図7参
照)が図11に示すフローチャートのごとく変更されて
いることにその構成上の特徴がある。その他の構成は前
記第1実施例と同様である。このように構成した本第2
実施例において、前記第1実施例と同様に水皿20の製
氷位置のもとにマイクロコンピュータ200がステップ
350b(図7及び図11参照)にてポンプ出力信号の
発生によりポンプPを駆動し、ステップ350cにて、
ステップ370bにおけるホットガス弁出力信号に基づ
き[YES」と判別するものとする。すると、前記第1
実施例と同様にホットガス弁150の閉成継続下にてポ
ンプPの駆動に応じ、水タンク60内の水が圧力室20
aを通り各分配管20b内に圧送される。
【0041】このため、前記第1実施例と同様に、閉塞
噴水孔21内側からの圧送水による薄氷I2に対しての
加圧及びこの圧送水による同薄氷I2の融解が進行する
とともに、水皿20の表面の流動加熱水の温度上昇(図
9にてt=t6〜t7a参照)に伴う薄氷I2の融解が
進行する。このような状態にて、水皿20の表面や閉塞
戻り孔22及び閉塞噴水孔21の各内部との薄氷I2と
の固着力がある程度低下すると、薄氷I2が前記第1実
施例と同様に上方へ吹き飛ばされて閉塞噴水孔21や閉
塞戻り孔22を貫通状態にする。
【0042】然る後、A−D変換器190からの壁温デ
ィジタル信号の値が所定融解温度に上昇(図12にてt
=t7a参照)すると、マイクロコンピュータ200が、
ステップ360A(図11参照)にて[YES]と判別
し、ステップ360aにて、ホットガス弁出力信号の消
滅によりホットガス弁150を閉成する。但し、上述の
所定融解温度は次のように実験的に定められている。即
ち、冬期には、外部水道源80からの水の温度が低いた
め、ポンプPからの吐出水の温度も同様に低い。このた
め、水皿20の付着氷をポンプPからの吐出水でもって
完全に融解するに必要な温度は、10(℃)前後とする
必要がある。
【0043】また、夏期には、外部水道源80からの水
の温度が高いため、ポンプPからの吐出水の温度も同様
に高く水皿20の付着氷の融解も容易である。このた
め、水皿20の付着氷の融解に必要な温度を、夏期にお
ける外部水道源80からの水の温度よりも低めにしてお
くと、エバポレータ50による加熱時間も短くて済み、
付着氷の迅速な融解のもとにその後の製氷サイクルへの
移行を早めに実現できる。このことは、氷の消費量の多
い夏期においては、水皿20の製氷位置への傾動後逸速
く製氷室30内での氷結過程に移行することにより、自
動製氷機の製氷能力を十分に確保し得ることを意味す
る。但し、外部水道源80からの水の温度が高いにもか
かわらず、ホットガス弁150を通してエバポレータ5
0に圧縮冷媒を供給することは冷凍サイクルRの過負荷
の原因となり易い。このため、所定融解温度を10数℃
と定めてマイクロコンピュータ200のROMに予め記
憶した。ステップ360aにおける演算処理後、前記第
1実施例と同様に、マイクロコンピュータ200が、各
ステップ360b、370における演算処理に移行し自
動製氷機を実質的な製氷サイクル下におく。
【0044】以上説明したように、水皿20の除氷位置
から製氷位置への復帰後も製氷室30の温度が前記所定
融解温度に上昇するまでホットガス弁150の開成状態
をそのまま維持するようにして、ポンプPによる水タン
ク60内の各分配管20b内への圧送を行うようにした
ので、前記第1実施例と同様の作用効果を達成し得るの
は勿論のこと、前記所定融解温度との関連で、冬期には
ポンプPからの吐出水の適正な温度への加熱により水皿
20の薄氷I2を確実に融解除去し得るとともに、夏期
には薄氷I2の早期融解を確保しつつ除氷後の製氷を逸
早く実現でき、その結果、自動製氷機の製氷能力を十分
に確保して氷の消費量の増大要求に十分に対応し得る。
その他の作用効果は前記第1実施例と同様である。
【0045】図13は前記第2実施例の変形例を示して
おり、この変形例においては、前記第2実施例に述べた
図11のフローチャートを、図13に示すフローチャー
トのごとく変更するようにしたことにその構成上の特徴
がある。その他の構成は前記第2実施例と同様である。
このように構成した本変形例において、前記第2実施例
と同様に、マイクロコンピュータ200が、ステップ3
50b(図11及び図13参照)にて、ポンプ出力信号
の発生によりポンプPを駆動し、ステップ350cに
て、ステップ370bにおけるホットガス弁出力信号に
基づき「YES」と判別するものとする。すると、前記
第2実施例と同様に、ホットガス弁150の開成継続下
にてポンプPの駆動に応じ、水タンク60内の水が圧力
室20aを通り各分配管20b内に圧送される。このた
め、前記第2実施例と同様に、閉塞噴水孔21内側から
の圧送水による薄氷I2に対しての加圧及びこの圧送水
による同薄氷I2の融解が進行するとともに、水皿20
の表面の流動加熱水の温度上昇(図14にて t=t6〜
t7a参照)に伴う薄氷I2の融解が進行する。
【0046】また、ステップ350cにおける「YE
S」との判別後、マイクロコンピュータ200が、ステ
ップ350e(図13参照)にて前記タイマをそのリセ
ットスタートにより計時開始され、ステップ350fに
て「NO」と判別する。然る後、前記タイマの計時値が
所定遅延時間Tc(図14にてt=t6a参照)に達する
と、マイクロコンピュータ200が、ステップ350f
にて「YES」と判別し、前記第2実施例と同様にステ
ップ360A以後の演算処理に移行する。但し、所定遅
延時間Tcは以下のごとく実験的に定められている。即
ち、前記各実施例と同様に水皿20の除氷位置から上方
への傾動開始時にホットガス弁150が開成されるもの
の、水皿20が製氷位置に達するまでは製氷室30内へ
の水の噴出が行われないため、製氷室30の温度がエバ
ポレータ50による加熱下にて前記所定融解温度よりも
高くなることがある。従って、水皿20の製氷位置への
傾動に伴い製氷室30内に噴出される水の温度が製氷室
30の温度よりもかなり低くなることがある。しかし
て、このような製氷室30の温度でもって前記第2実施
例で述べたようにステップ360Aにて「YES」と判
別する事態が生ずると、水皿20の表面上の流動加熱水
の温度が、実際には前記所定融解温度よりも低いにもか
かわらず、高いと誤検出することとなり、薄氷I2の適
正な融解は達成されない。このようなことは、冬期にお
いて水タンク60内の水の温度が低いにもかかわらず、
自動製氷機の設置室内温度が高い場合に特に著しい。従
って、上述のような誤検出を避けることが望ましい。
【0047】然る後、上述のように水皿20の製氷位置
への傾動に伴い水皿20の噴水孔21を通し製氷室30
内に水を噴出すると、同製氷室30がその内部への噴出
水により冷却されて同噴出水の温度と同一の温度を有す
るようになる。従って、このような製氷室30の低下温
度を壁温センサ180により検出するようにすれば上述
のような誤検出が避けられる。そこで、水皿20の製氷
位置への傾動終了に伴うポンプPの作動開始後、製氷室
30の温度が同製氷室30内への噴水の温度に低下する
に要する時間を所定遅延時間Tcと定めマイクロコンピ
ュータ200のROMに予め記憶した。
【0048】以上説明したように、水皿20の除氷位置
から製氷位置への復帰後も製氷室30の温度が同製氷室
30内への噴水の温度に一致した状態にて前記所定融解
温度に上昇するまでホットガス弁150の開成状態をそ
のまま維持するようにして、ポンプPによる水タンク6
0内の水の各分配管20b内への圧送を行うとともに、
製氷室30の温度が同製氷室30内への噴水の温度と一
致した状態で前記所定融解温度に上昇する過程を正しく
判断するべく、ステップ350fにて所定遅延時間Tc
の経過の判別を行うようにしたので、前記第2実施例と
同様の作用効果を達成し得るのは勿論のこと、所定遅延
時間Tcとの関連で、水皿20の表面の流動加熱水の前
記所定融解温度への上昇を確保した上でホットガス弁1
50を閉成することとなり、その結果、水皿20の上方
への傾動時の製氷室30の温度の過渡的な異常上昇等の
悪影響を受けることなく、水皿20の表面の薄氷I2を
常に確実に融解除去し得る。その他の作用効果は前記第
2実施例と同様である。
【0049】次に、前記第1実施例の変形例、前記第2
実施例の他の変形例或いは前記第2実施例の変形例の変
形例を図15及び図16を参照して説明すると、この変
形例においては、前記第1実施例、前記第2実施例或い
は前記第2実施例の変形例にて述べた壁温センサ180
に加えて、外気温センサ180aが図15に示すごとく
採用され、かつ、前記第1実施例、前記第2実施例或い
は前記第2実施例の変形例にて述べたフローチャートの
一部(図7参照)が図16に示すごとく変更されている
ことにその構成上の特徴がある。外気温センサ180a
は自動製氷機の外側の現実の温度を検出し外気温検出信
号として発生する。前記第1実施例、前記第2実施例或
いは前記第2実施例の変形例にて述べたA−D変換器1
90は、壁温センサ180からの壁温検出信号のディジ
タル変換に加え、外気温センサ180aからの外気温検
出信号をディジタル変換し外気温ディジタル信号として
発生する。その他の構成は前記第1実施例、前記第2実
施例或いは前記第2実施例の変形例と同様である。
【0050】このように構成した本変形例において、前
記第1実施例、前記第2実施例或いは前記第2実施例の
変形例と同様に、水皿20が除氷位置に達した後マイク
ロコンピュータ200が、ステップ340にて貯氷検出
信号の未発生のもとに「NO」と判別し、各ステップ3
40a、340bにて給水出力信号及び第1傾動出力信
号を順次発生し、かつ、コンピュータプログラムをステ
ップ340cに進める(図7及び図16参照)。 現段階において、A−D変換器190からの外気温ディ
ジタル信号の値(以下、外気温Tamという)が所定の
低外気温Tamoよりも低ければ、マイクロコンピュー
タ200が、ステップ340cにて「NO」と判別し、
コンピュータプログラムを前記第1実施例、前記第2実
施例或いは前記第2実施例の変形例と同様にステップ3
50に進める。一方、外気温Tamが低外気温Tamo
以上であれば、マイクロコンピュータ200がステップ
340cにて「YES」と判別し、ステップ340dに
てホットガス弁出力信号を消滅させてコンピュータプロ
グラムをステップ350に進める。
【0051】但し、所定の低外気温Tamoは、以下の
ように定められている。前記第1実施例、前記第2実施
例或いは前記第2実施例の変形例にて述べたように、水
皿20が除氷位置に達した後において同水皿20がホッ
トガス弁150の開成のもとに加熱状態におかれたまま
になると、その後の製氷サイクル初期における製氷能
力、即ち、短時間あたりの製氷量が低下するという不具
合がある。このようなことは、夏期等のように、製氷サ
イクル初期に自動製氷機の外側の現実の温度が高い程著
しい。また、自動製氷機の外側の現実の温度が高い夏期
においては、コンプレッサ100への高温高圧の圧縮冷
媒の還流のため、同コンプレッサ100の吸入側圧力
が、高くなり過ぎて同コンプレッサ100に対し過負荷
となりその損傷を招くという不具合がある。そこで、こ
れらの不具合を招かないような自動製氷機の外側の現実
の温度の上限値、例えば、20(℃)を、所定の低外気
温Tamoとしてマイクロコンピュータ200のROM
に予め記憶した。
【0052】しかして、上述のように、各ステップ34
0a、340bにおける演算処理後、外気温Tamが低
外気温Tamo未満のときにはステップ340cにおけ
る「NO」との判別のもとにコンピュータプログラムを
ステップ350に進め、一方、外気温Tamが低外気温
Tamo以上のときはステップ340cにおける「YE
S」との判別のもとにコンピュータプログラムを、ステ
ップ340dにてホットガス弁出力信号を消滅させた後
に、ステップ350に進める。即ち、冬期等のように外
気温Tamが低外気温Tamo未満のときには前記第1
実施例、前記第2実施例或いは前記第2実施例の変形例
と同様に水皿20の除氷位置への到達後もホットガス弁
150の開成状態下にてコンプレッサ100からの高温
高圧の圧縮冷媒に基づくエバポレータ50による各製氷
小室31〜31の加熱をそのまま維持しつつ水皿20を
上方へ傾動させながら給水弁70により外部水道源80
から水皿20を介し水タンク60内に給水する。一方、
外気温Tamが低外気温Tamo以上のときは前記第1
実施例、前記第2実施例或いは前記第2実施例の変形例
とは異なり、ステップ340cにおける「YES」との
判別に応答してホットガス弁150を閉成(図17にて
t=t5参照)し、コンプレッサ100からの高温高圧
の圧縮冷媒に基づく各製氷小室31〜31の加熱を停止
して水皿20を上方へ傾動させながら給水弁70により
外部水道源80から水皿20を介し水タンク60内に給
水する。
【0053】然る後、前記第1実施例、前記第2実施例
或いは前記第2実施例の変形例と同様にステップ350
にて水皿20が製氷位置に達し、ステップ350aにて
給水弁70による給水が停止し、ステップ350bにて
ポンプPが水タンク60内の水の還流を開始して、本変
形例のようにコンピュータプログラムがステップ350
cに進んだとき、上述のようにステップ340cにおけ
る判別が「NO」となっている場合には、マイクロコン
ピュータ200が、ステップ350cにて、前記第1実
施例、第2実施例或いは前記第2実施例の変形例と同様
にホットガス弁出力信号の発生のもとに「YES」と判
別し、コンピュータプログラムをステップ350d以後
に進める。一方、ステップ340cにおける判別が「Y
ES」となっている場合にはステップ340dにてホッ
トガス弁出力信号が既に消滅しているため、マイクロコ
ンピュータ200がステップ350cにて前記第1実施
例、前記第2実施例或いは前記第2実施例の変形例と同
様に「NO」と判別しコンピュータプログラムをステッ
プ360bに進める。
【0054】換言すれば、自動製氷機の外側の現実の温
度が冬期等のように低い場合には、水皿20が除氷位置
に達した後製氷位置へ達し所定融解時間Tbの経過まで
前記第1実施例、前記第2実施例或いは前記第2実施例
の変形例と同様にホットガス弁150の開成下にて水皿
20の付着氷の融解等の前記第1実施例、前記第2実施
例或いは前記第2実施例の変形例と同様の効果を達成す
る。一方、自動製氷機の外側の現実の温度が夏期のよう
に高い場合には、水皿20が除氷位置に達した後除氷が
完了したときにホットガス弁150を閉成するので、図
17にてt=t5 以後にて示すごとく除氷サイクルから
製氷サイクルへの移行過程及びその後の製氷サイクルの
進行過程において自動製氷機を還流する水の温度が徐々
に低下して行くこととなり、その結果、適正な製氷能力
を維持しつつ十分な製氷量を確保し得るとともに、コン
プレッサ100への高温高圧の圧縮冷媒の還流によりも
たらされるであろう同コンプレッサ100に対する過負
荷をも防止し得てコンプレッサ100の保護に役立つ。
【0055】次に、前記第1実施例、前記第2実施例或
いは前記第2実施例の変形例の他の変形例を図18及び
図19を参照して説明すると、本他の変形例において
は、前記第1実施例、前記第2実施例或いは前記第2実
施例の変形例にて述べた壁温センサ180に加えて、水
温センサ180bが図18に示すごとく採用され、か
つ、前記第1実施例、前記第2実施例或いは前記第2実
施例の変形例にて述べたフローチャートの一部(図7参
照)が図19に示すごとく変更されていることにその構
成上の特徴がある。水温センサ180bは、給水弁70
の流入口近傍における給水管71の管壁に配設されてい
るもので、この水温センサ180bは、外部水道源80
からの水の現実の温度を検出し水温検出信号として発生
する。前記第1実施例、前記第2実施例或いは前記第2
実施例の変形例にて述べたA−D変換器190は、壁温
センサ180からの壁温検出信号のディジタル変換に加
え、水温センサ180bからの水温検出信号をディジタ
ル変換し水温ディジタル信号として発生する。その他の
構成は前記第1実施例、前記第2実施例或いは前記第2
実施例の変形例と同様である。
【0056】このように構成した本他の変形例におい
て、前記第1実施例、前記第2実施例或いは前記第2実
施例の変形例と同様に、水皿20が除氷位置に達した後
マイクロコンピュータ200が、ステップ340にて貯
氷検出信号の未発生のもとに「NO」と判別し、各ステ
ップ340a、340bにて給水出力信号及び第1傾動
出力信号を順次発生し、かつ、コンピュータプログラム
をステップ340eに進める(図7及び図19参照)。
現段階において、A−D変換器190からの水温ディジ
タル信号の値(以下、水温Wという)が所定の低水温W
oよりも低ければ、マイクロコンピュータ200が、ス
テップ340eにて「NO」と判別し、コンピュータプ
ログラムを前記第1実施例、前記第2実施例或いは前記
第2実施例の変形例と同様にステップ350に進める。
一方、水温Wが低水温Wo以上であれば、マイクロコン
ピュータ200がステップ340eにて「YES」と判
別し、ステップ340dにてホットガス弁出力信号を消
滅させてコンピュータプログラムをステップ350に進
める。
【0057】但し、所定の低水温Woは、以下のように
定められている。前記第1実施例、前記第2実施例或い
は前記第2実施例の変形例にて述べたように、水皿20
が除氷位置に達したときにおいて同水皿20がホットガ
ス弁150の開成のもとに加熱状態におかれたままにな
ると、製氷サイクルにおける製氷能力、即ち、短時間あ
たりの製氷量が低下するという不具合がある。このよう
なことは、夏期等のように製氷サイクル初期に水タンク
60内の現実の温度が高い程著しい。また、水タンク6
0内の水の温度が高い夏期等においては、コンプレッサ
100への高温高圧の圧縮冷媒の還流のため、同コンプ
レッサ100の吸入側圧力が、高くなり過ぎて同コンプ
レッサ100に対し過負荷となりその損傷を招くという
不具合がある。そこで、これらの不具合を招かないよう
な水タンク60内の水の現実の温度の上限値、例えば、
10(℃)を、所定の低水温Woとしてマイクロコンピ
ュータ200のROMに予め記憶した。
【0058】しかして、上述のように、各ステップ34
0a、340bにおける演算処理後、水温Wが低水温W
o未満のときにはステップ340eにおける「NO」と
の判別のもとにコンピュータプログラムをステップ35
0に進め、一方、水温Wが低水温Wo以上のときはステ
ップ340eにおける「YES」との判別のもとにコン
ピュータプログラムを、ステップ340dにてホットガ
ス弁出力信号を消滅させた後に、ステップ350に進め
る。即ち、冬期等のように水温Wが低水温Wo未満のと
きには前記第1実施例、前記第2実施例或いは前記第2
実施例の変形例と同様に水皿20の除氷位置への到達後
もホットガス弁150の開成状態下にてコンプレッサ1
00からの高温高圧の圧縮冷媒に基づくエバポレータ5
0による各製氷小室31〜31の加熱をそのまま維持し
つつ水皿20を上方へ傾動させながら給水弁70により
外部水道源80から水皿20を介し水タンク60内に給
水する。一方、水温Wが低水温Wo以上のときは前記第
1実施例、前記第2実施例或いは前記第2実施例の変形
例とは異なり、ステップ340eにおける「YES」と
の判別に応答してホットガス弁150を閉成(図17に
てt=t5 参照)し、コンプレッサ100からの高温高
圧の圧縮冷媒に基づく各製氷小室31〜31の加熱を停
止して水皿20を上方へ傾動させながら給水弁70によ
り外部水道源80から水皿20を介し水タンク60内に
給水する。
【0059】然る後、前記第1実施例、前記第2実施例
或いは前記第2実施例の変形例と同様にステップ350
にて水皿20が製氷位置に達し、ステップ350aにて
給水弁70による給水が停止し、ステップ350bにて
ポンプPが水タンク60内の水の還流を開始して、本他
の変形例のようにコンピュータプログラムがステップ3
50cに進んだとき、上述のようにステップ340eに
おける判別が「NO」となっている場合には、マイクロ
コンピュータ200が、ステップ350cにて、前記第
1実施例、前記第2実施例或いは前記第2実施例の変形
例と同様にホットガス弁出力信号の発生のもとに「YE
S」と判別し、コンピュータプログラムをステップ35
0d以後に進める。一方、ステップ340eにおける判
別が「YES」となっている場合にはステップ340d
にてホットガス弁出力信号が既に消滅しているため、マ
イクロコンピュータ200がステップ350cにて前記
第1実施例、前記第2実施例或いは前記第2実施例の変
形例と同様に「NO」と判別しコンピュータプログラム
をステップ360bに進める。
【0060】換言すれば、外部給水源80の水の現実の
温度が冬期等のように低い場合には、水皿20が除氷位
置に達した後製氷位置へ達し所定融解時間Tbの経過ま
で前記第1実施例、前記第2実施例或いは前記第2実施
例の変形例と同様にホットガス弁150の開成下にて水
皿20の付着氷の融解等の前記第1実施例、前記第2実
施例或いは前記第2実施例の変形例と同様の効果を達成
する。一方、外部給水源80の水の現実の温度が夏期の
ように高い場合には、水皿20が除氷位置に達した後除
氷が完了したときにホットガス弁150を閉成するの
で、エバポレータ50による加熱なくして水皿20の付
着氷を適確に除去し得る。また、図17にてt=t5 以
後にて示すごとく除氷サイクルから製氷サイクルへの移
行過程及びその後の製氷サイクルの進行過程において自
動製氷機を還流する水の温度が徐々に低下して行くこと
となり、その結果、適正な製氷能力を維持しつつ十分な
製氷量を確保し得るとともに、コンプレッサ100への
高温高圧の圧縮冷媒の還流によりもたらされるであろう
同コンプレッサ100に対する過負荷をも防止し得てコ
ンプレッサ100の保護に役立つ。
【0061】なお、前記第1実施例、前記第2実施例或
いは前記第2実施例の変形例においては、外気温センサ
180a又は水温センサ180bを採用したが、これに
限らず、自動製氷機の現実の雰囲気温を検出するセンサ
を採用し、このセンサの検出結果を、外気温センサ18
0a又は水温センサ180bの検出結果に代えて採用し
て実施してもよい。また、前記第2実施例においては、
ステップ360Aにおける判別にあたり、壁温センサ1
80との協働によりA−D変換器190から生ずる壁温
ディジタル信号の値を採用するようにしたが、これに代
えて、例えば、水タンク60内の水、又は両配管61、
62の一方内の水の温度を検出する水温センサを付加し
て、この水温センサの検出結果をステップ360Aにお
ける判別に採用して実施してもよい。
【0062】また、本発明の実施にあたり、コンデンサ
110の空冷手段たる空冷ファン120に代えて、外部
水道源80からの水をコンデンサ110に選択的開成に
より供給する適宜な電磁弁を採用し、この電磁弁をステ
ップ360bにて開成しステップ370bにて閉成する
ようにして同電磁弁の開成中においてコンデンサ110
を水冷するようにしてもよい。また、本発明の実施にあ
たっては、水皿20の製氷位置にて薄氷I2を融解除去
するに際し、ポンプPによる各分配管20b〜20b内
への水の圧送に併せて外部水道源80からの水を吸水弁
70により水皿20上に流下させるようにした場合に
は、この流下水が水皿20上に沿って全体的に亘り流動
し薄氷I2をその表面から融解してゆくため、前記実施
例に述べた薄氷I2の融解除去に対する作用効果をより
一層促進し得る。本発明の実施にあたっては、図18に
示した水温センサ180bを、給水管71に代えて、水
タンク60内に配設して、同水タンク60内の水の先回
の製氷サイクルにおける温度を一時的に記憶するととも
に、先回の製氷サイクルに続く除氷サイクルからその後
の製氷サイクルへの移行過程において前記記憶水温に基
づきステップ340e(図19参照)での判別を行うよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における製氷機本体の除氷
状態での作動概略断面図である。
【図2】同製氷機本体の製氷状態での作動概略断面図で
ある。
【図3】同製氷機本体の製氷室及び水皿の部分拡大断面
図である。
【図4】同製氷機本体のための冷凍サイクル図である。
【図5】同電子制御回路のブロック図である。
【図6】図5のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートの前段部である。
【図7】同フローチャートの中段部である。
【図8】同フローチャートの後段部である。
【図9】前記第1実施例における水皿、ホットガス弁、
ポンプ、給水弁の作動及び製氷室内への噴水温度の変化
を示すタイムチャートである。
【図10】製氷機本体の薄氷融解除去のための作動説明
図である。
【図11】本発明の第2実施例の要部を示すフローチャ
ートである。
【図12】同第2実施例におけるホットガス弁、ポン
プ、給水弁の作動及び製氷室内への噴水温度の変化を示
すタイムチャートである。
【図13】前記第2実施例の変形例の要部を示すフロー
チャートである。
【図14】同変形例におけるホットガス弁、ポンプ、給
水弁の作動及び製氷室への噴水温度の変化を示すタイム
チャートである。
【図15】前記第1実施例、前記第2実施例又は同第2
実施例の変形例における変形例の要部ブロック図であ
る。
【図16】図15のマイクロコンピュータの作用を示す
要部フローチャートである。
【図17】図15の変形例において水皿の除氷位置への
移行時にホットガス弁を閉成する場合のホットガス弁、
ポンプ、給水弁の作動及び製氷室内への噴水温度の変化
を示すタイムチャートである。
【図18】前記第1実施例、前記第2実施例又は同第2
実施例の変形例における他の変形例の要部ブロック図で
ある。
【図19】図18のマイクロコンピュータの作用を示す
要部フローチャートである。
【符号の説明】
P…ポンプ、R…冷凍サイクル、20…水皿、20a…
圧力室、20b…分配管、21…噴水孔、22…戻り
孔、30…製氷室、31…製氷小室、40…駆動機構、
50…エバポレータ、60…水タンク、61、62…配
管、70…給水管、80…外部水道源、100…コンプ
レッサ、110…コンデンサ、120…空冷ファン、1
50…ホットガス弁、170…切換スイッチ、180…
壁温センサ、180a…外気温センサ、180b…水温
センサ、200…マイクロコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25C 5/10 F25C 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に向け開口する製氷室を製氷位置に
    て閉塞し除氷位置にて開放する水皿と、外部水道源から
    前記水皿を介し水タンク内に給水する給水弁と、前記水
    皿の各噴水孔を通し前記水タンク内の水を前記製氷室内
    に噴出させるポンプと、ホットガス弁の閉状態にて前記
    製氷室内の水を氷結させ、また、前記ホットガス弁の開
    状態にて前記製氷室内の氷を除氷すべく加熱する冷凍サ
    イクルと、前記水皿が製氷位置にあって前記製氷室内の
    氷結に伴いその温度が氷結完了温度に低下したとき前記
    水皿を除氷位置まで傾動させ、前記製氷室からの除氷に
    伴いその温度が除氷完了温度に上昇したとき前記水皿を
    製氷位置まで復動させる駆動手段とを備えて、前記給水
    弁が前記水皿の傾動開始後復動終了までの間の少なくと
    も一部の時間の間で開き、かつ前記ポンプが、前記水皿
    が製氷位置にあるとき、作動するようにした噴水式自動
    製氷機において、前記製氷室内の温度が所定氷融解温度に上昇したことを
    判別する融解判別手段と、 前記水皿が製氷位置に復動した直後から前記融解判別手
    段による前記判別まで、前記水皿の表面に対して加熱さ
    れた水の供給を制御する加熱水供給制御手段と を設けた
    ことを特徴とする噴水式自動製氷機。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の噴水式自動製氷機
    において、 前記水皿が製氷位置に復動した時点から所定時間が経過
    するまで、前記融解判別手段による前記判別を禁止する
    判別禁止手段を設けたことを特徴とする噴水式自動製氷
    機。
  3. 【請求項3】 下方に向け開口する製氷室を製氷位置に
    て閉塞し除氷位置にて開放する水皿と、外部水道源から
    前記水皿を介し水タンク内に給水する給水弁と、前記水
    皿の各噴水孔を通し前記水タンク内の水を前記製氷室内
    に噴出させるポンプと、ホットガス弁の閉状態にて前記
    製氷室内の水を氷結させ、また、前記ホットガス弁の開
    状態にて前記製氷室内の氷を除氷すべく加熱する冷凍サ
    イクルと、前記水皿が製氷位置にあって前記製氷室内の
    氷結に伴いその温度が氷結完了温度に低下したとき前記
    水皿を除氷位置まで傾動させ、前記製氷室からの除氷に
    伴いその温度が除氷完了温度に上昇したとき前記水皿を
    製氷位置まで復動させる駆動 手段とを備えて、前記給水
    弁が前記水皿の傾動開始後復動終了までの間の少なくと
    も一部の時間の間で開き、かつ前記ポンプが、前記水皿
    が製氷位置にあるとき、作動するようにした噴水式自動
    製氷機において、 前記自動製氷機の外気温度又は外部給水源から供給され
    る水の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段により検出された外気温度又は水の温
    度が所定温度より低いことを条件に、前記水皿が製氷位
    置に復動した直後に前記水皿の表面に対して加熱された
    水の供給を制御する加熱水供給制御手段とを設けたこと
    特徴とする噴水式自動製氷機。
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IT201800002500A1 (it) * 2018-02-08 2019-08-08 Scotsman Ice S R L Fabbricatore di ghiaccio
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