JPH11248321A - 自動製氷機の運転制御方法 - Google Patents

自動製氷機の運転制御方法

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Publication number
JPH11248321A
JPH11248321A JP6938898A JP6938898A JPH11248321A JP H11248321 A JPH11248321 A JP H11248321A JP 6938898 A JP6938898 A JP 6938898A JP 6938898 A JP6938898 A JP 6938898A JP H11248321 A JPH11248321 A JP H11248321A
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JP
Japan
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water
deicing
ice making
temperature
ice
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Application number
JP6938898A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Kato
暢彦 加藤
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費水量を低減してランニングコストを低廉
に抑える。 【解決手段】 除氷水の温度が、給水用サーモスタット
Th1の設定温度より高い場合は、給水タイマで設定さ
れた時間の経過時点と、除氷用サーモスタットTh3
設定温度を検知した時点の何れか遅い時点までの間、除
氷水の製氷板10への供給を行なう。除氷水の温度が、
給水用サーモスタットTh1の設定温度より低い場合
は、除氷用サーモスタットTh3が設定温度を検知して
いるか否かに拘らず、給水タイマで設定された時間だ
け、製氷板10へ除氷水を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、除氷運転に際し
て製氷部に供給される除氷水の量を、除氷水の温度や外
気温等に基づいて制御することで、消費水量を低減し得
るようにした自動製氷機の運転制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】多数の板氷を自動的に製造する自動製氷
機として、垂直に立設した製氷板の裏面に冷凍系から導
出した蒸発管を配設し、この蒸発管に循環供給される冷
媒により冷却される前記製氷板の製氷面(表面)に製氷水
を散布供給して板氷を形成し、得られた板氷を剥離して
落下放出させる流下式製氷機が知られている。この製氷
機は、製氷水を所要量貯留するための製氷水タンクを備
え、製氷運転に際しタンク中の製氷水を循環ポンプで圧
送して製氷板の製氷面に供給し、氷結するに至らなかっ
た製氷水は前記タンク中に回収した後に、再び製氷板に
向け送り出す強制循環機構を採用している。また、製氷
板での製氷完了を検知して製氷運転から除氷運転に移行
すると、冷凍系の弁切換えにより圧縮機から吐出される
ホットガスを前記蒸発管に供給すると共に、外部水道源
からの水を製氷板の裏面に除氷水として散布供給して、
板氷との氷結面の融解を促進させるようになっている。
なお、製氷板を流下した除氷水は、前記製氷水タンクに
回収し、これを次の製氷運転の際の製氷水として使用す
るよう構成されている。
【0003】前記製氷板に配設されている蒸発管の出口
側に、除氷運転により板氷が全て製氷板から離脱するこ
とで蒸発管に循環しているホットガスが一挙に温度上昇
したことを検知する除氷検知サーモが配設される。そし
て、この除氷検知サーモの除氷完了温度の検知により通
電が開始されたタイマが、予め設定された所定時間後に
カウントアップすることにより、前記ホットガスおよび
除氷水の供給を停止して除氷運転を終了するよう構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記除氷運転を開始し
てからタイマがカウントアップするまでに、前記製氷板
へ供給される除氷水の量は、板氷の除氷を確実に行ない
かつ次回の製氷運転に使用される製氷水より多い量に設
定されている。従って、除氷運転中に回収される除氷水
で製氷水タンクが満杯になった以後は、該タンクに配設
したオーバーフロー管を介して余分な除氷水はタンク外
に排出され、この水が無駄となっている。しかしなが
ら、次回の製氷運転に際して製氷水が不足すると正常な
板氷が製造できなくなるため、除氷水を余分に供給する
ことはやむを得ないことであった。
【0005】ちなみに、従来の流下式製氷機によるデー
タによれば、日産で1tの板氷を製造するのに、平均
2.1tの水を消費している。また除氷水の温度別に消
費水量を測定した結果では、水温25℃においては2.
1t、水温5℃においては2.55tとなり、殊に水温
が低い場合に消費水量が多くなっていた。これは、製氷
板と板氷との氷結面の融解を促進させるための除氷水の
温度が低い場合には、製氷板から板氷が完全に剥離する
のに時間が掛かることに起因している。すなわち、除氷
運転が開始されてから前記除氷検知サーモが除氷完了温
度を検知するまでの時間が水温の高低によって異なり、
その分だけ水温が低い場合の消費水量が多くなるもので
ある。なお、消費水量は、水温と同じように外気温の高
低によっても変化している。
【0006】そこで、前記除氷検知サーモが除氷完了温
度を検知した以後に供給される除氷水の量を制御するタ
イマの設定時間を、除氷水の温度や外気温に応じて変更
することで、消費水量を低減することは可能である。し
かしながら、水温や外気温の変化に応じて、その都度タ
イマの設定時間を変更する作業は煩雑で煩わしいもので
あった。しかも、設定時間の変更作業は作業者の手作業
に頼っているため、作業者が失念していたために設定変
更されないまま運転が行なわれる場合もあり、消費水量
を確実に低減することは困難であった。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に係る
自動製氷機の運転制御方法に内在している前記欠点に鑑
み、これを好適に解決するべく提案されたものであっ
て、消費水量を低減してランニングコストを低廉に抑え
ることのできる自動製氷機の運転制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る自動製
氷機の運転制御方法は、製氷部に氷が生成されたことを
検知して除氷運転に移行し、前記製氷部に除氷水を供給
して該製氷部と氷との氷結面の融解を促進させると共
に、この供給された除氷水を次回の製氷運転で製氷水と
して使用する自動製氷機において、前記除氷水の温度を
検知する温度検知手段が設定温度より高い温度を検知し
ている場合は、製氷運転で製氷水として使用される必要
量の除氷水が供給される時間が設定されて除氷運転の移
行によりカウントを始める給水タイマがカウントアップ
した時点と、前記製氷部の除氷完了を検知する除氷完了
検知手段が除氷完了を検知した時点との何れか遅い時点
で除氷水の供給を停止し、前記温度検知手段が設定温度
より低い温度を検知している場合は、前記給水タイマが
カウントアップした時点で除氷水の供給を停止するよう
にしたことを特徴とする。
【0009】また前述した課題を解決し、所期の目的を
好適に達成するため、本願の別の本発明に係る自動製氷
機の運転制御方法は、製氷部に氷が生成されたことを検
知して除氷運転に移行し、前記製氷部に除氷水を供給し
て該製氷部と氷との氷結面の融解を促進させると共に、
この供給された除氷水を次回の製氷運転で製氷水として
使用する自動製氷機において、外気温を検知する温度検
知手段が設定温度より高い温度を検知している場合は、
製氷運転で製氷水として使用される必要量の除氷水が供
給される時間が設定されて除氷運転の移行によりカウン
トを始める給水タイマがカウントアップした時点と、前
記製氷部の除氷完了を検知する除氷完了検知手段が除氷
完了を検知した時点との何れか遅い時点で除氷水の供給
を停止し、前記温度検知手段が設定温度より低い温度を
検知している場合は、前記給水タイマがカウントアップ
した時点で除氷水の供給を停止するようにしたことを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る自動製氷機の
運転制御方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。
【0011】
【第1実施例】図1は、第1実施例に係る運転制御方法
が好適に実施される流下式製氷機の概略構成を示すもの
であって、所定間隔離間して対向配置した垂直な製氷板
(製氷部)10,10の対向面(裏面)に、冷凍系12から
導出して横方向に蛇行する蒸発管14が密着固定され、
製氷運転時に冷媒を循環させて製氷板10,10を強制
冷却するよう構成される。この製氷板10,10の直下
には、集水樋16が配設され、製氷運転に際し製氷板1
0,10の各製氷面(前面)に供給された製氷水、および
除氷運転に際し製氷板10,10の裏面に供給された除
氷水は、該集水樋16を介して下方に位置する製氷水タ
ンク18に回収貯留されるようになっている。なお、製
氷板10,10の直下には、除氷運転により該製氷板1
0,10から剥離されて落下する板氷を、斜め下方に配
設したアイスクラッシャーや貯氷庫等に案内する案内板
(何れも図示せず)が傾斜配設されている。
【0012】前記製氷水タンク18から循環ポンプPM
1を介して導出した製氷水供給管20は、前記製氷板1
0,10の上方に設けた製氷水散布器22に接続してい
る。この製氷水散布器22には多数の散水孔22aが穿
設され、製氷運転時にタンク18からポンプ圧送される
製氷水を、前記散水孔22aから前記製氷板10,10
の氷結温度にまで冷却されている製氷面に散布流下さ
せ、該製氷面に所要厚みの板氷を生成するようになって
いる。なお、製氷水タンク18には、1回の製氷運転が
終了した時点で、前記タンク中における残留水を外部に
排出する排出管24が排水ポンプPM3を介して連通接
続されており、該ポンプPM3は後述する排水タイマT
3で運転時間が制御される。
【0013】図示の製氷機には、前述した製氷水供給系
とは別に、除氷水供給系が設けられている。すなわち除
氷運転に際して、冷凍系12に配設されるホットガス弁
HVの切換えにより、前記蒸発管14にホットガスを循
環させて製氷板10,10を加熱し、各製氷面と板氷と
の氷結面を融解させると共に、製氷板10,10の裏面
に常温の水(以下「除氷水」という)を散布して、その昇温
による除氷促進を行なうよう構成されている。例えば、
製氷機内に配設した除氷水タンク26から給水ポンプP
2を介して導出した除氷水供給管28は、図1に示す
如く、前記製氷板10,10の対向部における上部に設
けた除氷水散布器30に接続している。そして除氷運転
時に、除氷水タンク26から圧送された除氷水は、除氷
水散布器30に穿設した多数の散水孔30aを介して製
氷板10,10の各裏側に散布供給されて流下し、製氷
板10,10と板氷との氷結面を融解する。製氷板10,
10の裏側を流下した除氷水は、製氷水と同様に前記集
水樋16を介して製氷水タンク18に回収され、これが
次回の製氷水として使用される。
【0014】前記製氷板10,10に配設された蒸発管
14の出口側に、除氷完了検知手段としての除氷用サー
モスタットTh3の感温筒32が密着的に配設されてい
る。この除氷用サーモスタットTh3は、製氷板10,1
0から氷が離脱することにより急激に温度上昇するホッ
トガスの温度が、予め設定された設定温度に達したこと
を検知することで、除氷完了を検知するよう設定され
る。
【0015】前記製氷水タンク18にはオーバーフロー
管(図示せず)が配設され、該タンク中に貯留される製氷
水の貯留量を規定するようになっている。すなわち、除
氷運転に際して製氷水タンク18に回収される除氷水に
より、所定水位を越えてオーバーフロー管の上端開口か
ら入った除氷水(製氷水)を機外に排出するよう構成され
ている。なお、除氷運転に際して除氷水タンク26から
製氷板10,10に供給される除氷水の量は、前記製氷
水タンク18においてオーバーフロー管で規定される貯
留量よりも多く設定され、次の製氷水が不足しないよう
になっている。従って、除氷運転が終了する間際にタン
ク18に回収される除氷水は、オーバーフロー管を介し
て機外に排出される。
【0016】前記除氷水タンク26には、外部水道源に
接続する給水管34が連通され、該給水管34に介挿し
た給水弁WVを開放することにより、除氷水タンク26
に所要量の水道水(除氷水)を貯留するよう構成される。
また給水管34には、温度検知手段としての給水用サー
モスタットTh1の感温筒36が密着的に配設され、除
氷水タンク26に供給される水道水(除氷水)の温度を検
知するよう構成されている。この給水用サーモスタット
Th1は、後述する除氷運転に際し、除氷水の供給量を
制御するために機能するものであって、該サーモスタッ
トTh1の設定温度より除氷水の温度が高い場合と低い
場合とで、前記給水ポンプPM2の運転時間を自動的に
変更して消費水量を低減するよう設定している。
【0017】すなわち、 除氷水タンク26に供給される水道水(除氷水)の温度
が、前記給水用サーモスタットTh1の設定温度より高
い場合は、後述する給水タイマTM8で設定された時間
の経過時点(カウントアップ時点)と、前記除氷用サーモ
スタットTh3が設定温度を検知した時点の何れか遅い
時点までの間、製氷板10,10へ除氷水を供給する制
御が行なわれ、 除氷水タンク26に供給される水道水(除氷水)の温度
が、給水用サーモスタットTh1の設定温度より低い場
合は、前記除氷用サーモスタットTh3が設定温度を検
知しているか否かに拘らず、給水タイマTM8で設定さ
れた時間だけ製氷板10,10へ除氷水を供給する制御
が行なわれる。なお、給水用サーモスタットTh1に設
定される設定温度は、各種の実験から10℃とすること
で、最も消費水量を効率的に低減し得る結果が得られて
いる。
【0018】図1に示す如く、前記冷凍系12におい
て、圧縮機CMで圧縮された気化冷媒は、吐出管38を
経て凝縮器40で凝縮液化し、ドライヤ42で脱湿され
た後キャピラリーチューブ44で減圧され、蒸発管14
に流入してここで一挙に膨張して蒸発し、製氷板10,
10と熱交換を行なって、各製氷板10を氷点下にまで
冷却させる。この蒸発管14で蒸発した気化冷媒と未蒸
発の液化冷媒とは、気液混相状態でアキュムレータ46
に流入し、ここで気液分離がなされる。そして気相冷媒
は、吸入管48を経て圧縮機CMに帰還し、液相冷媒は
当該アキュムレータ46内に貯留される。
【0019】更に、圧縮機CMの吐出管38からホット
ガス管50が分岐され、このホットガス管50はホット
ガス弁HVを経て、蒸発管14の入口側に連通されてい
る。このホットガス弁HVは、除氷運転の際にのみ開放
し、製氷運転時は閉成する制御がなされる。すなわち、
除氷運転時にホットガス弁HVが開放して、圧縮機CM
から吐出されるホットガスを、前記ホットガス管50を
介して蒸発管14にバイパスさせ、各製氷板10を加温
することにより、製氷面に生成される板氷の氷結面を融
解させて、該板氷を自重により落下させる。また蒸発管
14から流出した高温冷媒は、アキュムレータ46に流
入し、このアキュムレータ46中に滞留している液相冷
媒を加熱して蒸発させ、気相冷媒として吸入管48から
圧縮機CMに再び帰還させる。なお、図中の符号FM
は、凝縮器40用のファンモータを示す。
【0020】前記吐出管38には、該吐出管38に配設
されたバイパス弁SVを挟んで熱交換器52が連通接続
され、この熱交換器52は前記除氷水タンク26中に貯
留した除氷水に浸漬されている。そして、製氷運転に際
してバイパス弁SVの切換えにより熱交換器52にホッ
トガスを流通させることで、除氷水を所定温度に加温す
るようになっている。
【0021】図2は、第1実施例に係る流下式製氷機の
電気制御回路を示すものであって、本願発明に関連する
主要構成部分についてのみ説明し、その他の部分につい
ては説明を省略する。すなわち、排水タイマTM3の接
点TM3−a、給水タイマTM8の接点TM8−bおよび
給水ポンプPM2とが直列に接続されると共に、リレー
1の常開接点X1−aに直列接続される給水用サーモス
タットTh1の接点が、給水タイマTM8の接点TM8
bと並列に介挿されている。また排水タイマTM3の接
点TM3−aに接続する給水タイマTM8、排水タイマT
3および排水タイマTM3の接点TM3−bに接続する
排水ポンプPM3が、夫々並列の関係で介挿されてい
る。更に、給水タイマTM8の接点TM8−aと除氷タイ
マTM4との間に除氷用サーモスタットTh3の接点が直
列に介挿され、該接点は除氷タイマTM4と並列の関係
となっているリレーX1に切換え接続可能に構成されて
いる。
【0022】なお、図においてTM1は貯氷タイマ、T
2は断水タイマ、TM5は間欠運転タイマ、TM6は除
氷バックアップタイマ、TM7は製氷バックアップタイ
マ、Th2は除氷水タンク用サーモスタットおよびTh4
は吐出用サーモスタットを夫々示す。
【0023】前記給水用サーモスタットTh1は、前述
した如く、予め設定された設定温度に対して、除氷水の
温度が高い場合には接点を閉成し、低い場合には接点を
開放するよう設定されている。また前記除氷用サーモス
タットTh3は、製氷板10,10から板氷が離脱するこ
とでホットガスが急激に温度上昇して設定温度を越える
までは接点をリレーX1に接続し、該設定温度を越えた
ときには接点を切換えて除氷タイマTM4に接続するよ
う設定してある。
【0024】前記排水タイマTM3は、前述したように
製氷運転終了時に製氷水タンク18中に残留している製
氷水を排出する排水ポンプPM3の運転時間を制御する
ものであって、製氷運転が終了することにより通電され
てカウントを開始し、予め設定された設定時間のカウン
トアップにより、その接点TM3−aを閉成すると共に
接点TM3−bを開放するよう設定されている。前記除
氷タイマTM4は、除氷用サーモスタットTh3が設定温
度を検知することにより通電されてカウントを開始し、
予め設定された設定時間のカウントアップにより、その
接点TM4−1b,TM4−2bを開放して除氷運転を終
了させるべく機能する。また前記給水タイマTM8は、
排水タイマTM3のカウントアップにより接点TM3−a
が閉成することで通電されてカウントを開始し、予め設
定された設定時間のカウントアップにより、その接点T
8−bを開放すると共に接点TM8−aを閉成するよう
設定されている。この給水タイマTM8は、前記給水ポ
ンプPM2の運転時間を制御するものであって、その設
定時間は、次回の製氷運転で製氷水として使用される必
要量の除氷水を製氷水タンク18に供給し得る時間に設
定されるものであって、例えば105〜120秒程度に
設定される。
【0025】
【第1実施例の作用】次に、第1実施例に係る運転制御
方法の実際につき、除氷水(水道水)の温度が、給水用サ
ーモスタットTh1の設定温度である10℃より高い場
合と、低い場合とにつき説明する。なお、前記製氷板1
0,10に所要厚みの板氷が生成された製氷運転の終了
時点においては、図2に示す電気制御回路において、リ
レーX4の常閉接点X4−3b、リレーX5の常閉接点X5
−b、間欠運転タイマTM5の接点TM5−bおよび除氷
バックアップタイマTM6の接点TM6−1b等は何れも
閉成しており、除氷水の給水制御部分への通電可能状態
となっている。
【0026】
【除氷水の温度が10℃より高い場合】製氷運転が終了
して除氷運転に移行すると、前記排水タイマTM3への
通電が開始されて、所定の設定時間のカウントが開始さ
れる。また排水タイマTM3の閉成状態の接点TM3−b
を介して排水ポンプPM3への通電が開始され、該ポン
プPM3が回転して製氷水タンク18中に残留している
製氷水を排出する。このとき、排水タイマTM3の接点
TM3−aは開放しているから、給水ポンプPM2への通
電はなされず、製氷板10,10への除氷水の供給は開
始されていない。なお、製氷運転の終了と同時に、前記
ホットガス弁HVが開放されて、前記蒸発管14にホッ
トガスが循環供給される。
【0027】前記排水タイマTM3のカウントアップに
より、前記接点TM3−bが開放して排水ポンプPM3
の通電が停止され、製氷水タンク18からの製氷水の排
出は停止される。また排水タイマTM3の接点TM3−a
が閉成し、給水タイマTM8への通電が開始されて、所
定の設定時間のカウントが開始されると共に、該給水タ
イマTM8の閉成状態の接点TM8−bを介して給水ポン
プPM2への通電が開始され、該ポンプPM2が回転して
除氷水タンク26から製氷板10,10に除氷水が供給
される。このとき、前記製氷板10,10にはまだ板氷
が氷着しており、前記除氷用サーモスタットTh3は設
定温度を検知していないから、その接点はリレーX1
接続されている。
【0028】前記給水タイマTM8のカウントアップに
より、その接点TM8−bが開放されると共に接点TM8
−aが閉成する。前記給水用サーモスタットTh1
は、除氷水の温度が設定温度である10℃より高いため
にその接点を閉成している。このとき、前記除氷用サー
モスタットTh3が設定温度を検知していなければ、給
水タイマTM8の接点TM8−aを介して前記リレーX1
が励磁され、これと協働する常開接点X1−aが閉成す
ることにより給水ポンプPM2への通電は継続されて、
引続き製氷板10,10に除氷水が供給される。
【0029】前述した除氷運転により前記製氷板10,
10から板氷が完全に離脱し、ホットガスの温度上昇
(設定温度)を除氷用サーモスタットTh3が検知する
と、その接点を除氷タイマTM4に接続する。これによ
り、リレーX1は滅勢され、これと協働する常開接点X1
−aが開放することで給水ポンプPM2への通電が停止
され、除氷水の供給は停止される。そして、除氷タイマ
TM4がカウントアップすることで、除氷運転が終了し
て製氷運転に移行する。
【0030】なお、前記給水タイマTM8がカウントア
ップした時点で、既に除氷用サーモスタットTh3が設
定温度を検知していれば、その接点は除氷タイマTM4
に切換わっているので、給水タイマTM8のカウントア
ップと同時に除氷水の供給が停止する。
【0031】
【除氷水の温度が10℃より低い場合】除氷水の温度が
10℃より低い場合の制御に関しては、製氷運転から除
氷運転に移行してから給水タイマTM8がカウントアッ
プするまでは、10℃より高い場合の制御と同じである
ので、その後の制御についてのみ説明する。
【0032】前記給水タイマTM8のカウントアップに
より、その接点TM8−bが開放されると共に接点TM8
−aが閉成する。前記給水用サーモスタットTh1
は、除氷水の温度が設定温度である10℃より低いため
にその接点を開放している。従って、前記除氷用サーモ
スタットTh3が設定温度を検知しているか否かに拘ら
ず、給水タイマTM8のカウントアップと同時に給水ポ
ンプPM2への通電は停止され、除氷水の供給は停止さ
れる。
【0033】前述した除氷運転により前記製氷板10,
10から板氷が完全に離脱し、ホットガスの温度上昇を
除氷用サーモスタットTh3が検知すると、その接点を
除氷タイマTM4に接続する。これにより除氷タイマT
4はカウントを開始し、そのカウントアップにより除
氷運転が終了して製氷運転に移行する。
【0034】前述した第1実施例の運転制御方法におい
て、除氷水の異なる温度条件での1日の消費水量を測定
した結果を、常に給水タイマと除氷用サーモスタットと
を用いる比較例1、常に給水タイマのみを用いる比較例
2および従来例の夫々の結果と併せて表1に示す。な
お、常に給水タイマのみを用いる比較例2において水温
によって消費水量が変化するのは、水温が低いときには
製氷機の製氷能力が高くなり、1日当たりのサイクル数
が低温時に多くなることに起因する。
【0035】すなわち、除氷水の温度が高い場合には、
除氷運転が開始されてから除氷完了までの除氷時間は短
くなるが、従来例のように除氷完了検知後にタイマの設
定時間が経過するまで除氷水を供給する制御では、タイ
マの設定時間を変更しない限り除氷水の消費水量は低減
されない。これに対して第1実施例では、給水タイマT
8により必要な製氷水(除氷水)の量を確保したもと
で、除氷用サーモスタットTh3の除氷完了検知によ
り、直ちに除氷水の供給を停止しているので、除氷時間
が短くなれば、その分だけ除氷水の消費水量を低減し得
ることが確認された。また除氷水の温度が低い場合に
は、除氷時間は長くなるが、第1実施例では除氷時間に
関係なく給水タイマTM8の設定時間の間のみ除氷水の
供給を行なっているので、この場合にも従来例に比べて
消費水量を低減し得ることが確認された。
【0036】このように、除氷水の温度に応じて除氷水
の給水制御方式を自動的に切換えることにより、温度が
高い場合と低い場合の何れにおいても消費水量を低減す
ることができる。しかも、給水制御方式の切換えは自動
的に行なわれるので、作業者が煩雑な変更作業を行なう
必要もなく、変更作業を失念して効率的な消費水量の削
減が図られなくなる事態の発生を防止し得る。従って、
継続的な消費水量の削減が実行され、ランニングコスト
を低廉にすることができる。
【0037】
【第2実施例】図3は、第2実施例に係る運転制御方法
が好適に実施される流下式製氷機の概略構成を示すもの
であって、基本的な構成は、第1実施例と同じである。
但し、給水用サーモスタットTh1の感温筒36を、凝
縮器40における空気吸込側の表面に密着的に配設し、
該サーモスタットTh1で外気温を検知するよう構成し
ている。また、第2実施例に係る製氷機の電気制御回路
は、基本的に第1実施例と同一であって、給水用サーモ
スタットTh1が水温を検知するのか外気温を検知する
のかの違いだけである。更に、各タイマやサーモスタッ
トの接点の動作は、第1実施例と同一である。
【0038】なお、外気温に基づいて給水制御方式を切
換える場合の給水用サーモスタットTh1に設定される
設定温度は、各種の実験から15℃が好適であり、この
設定温度を境界として給水制御方式を切換えることによ
り、最も消費水量を低減し得る結果が得られる。
【0039】すなわち、第2実施例において除氷運転に
移行したときに、外気温が15℃より高い場合は、前記
給水用サーモスタットTh1の接点は閉成しているか
ら、このときには給水タイマTM8がカウントアップし
た後、前記除氷用サーモスタットTh3が設定温度を検
知するまで除氷水の供給が継続される。また外気温が1
5℃より低い場合は、給水用サーモスタットTh1の接
点は閉成しているから、除氷用サーモスタットTh3
設定温度を検知しているか否かに拘りなく、給水タイマ
TM8がカウントアップした時点で除氷水の供給は停止
する。これにより、外気温の高低によって消費水量が大
きく変動するのを防止することができ、無駄に排出され
る水の量を抑制してランニングコストを低減し得る。
【0040】前述した第2実施例の運転制御方法におい
て、外気温の異なる温度条件での1日の消費水量を測定
した結果を、常に給水タイマと除氷用サーモスタットと
を用いる比較例1、常に給水タイマのみを用いる比較例
2および従来例の夫々の結果と併せて表2に示す。
【0041】なお、第1および第2実施例では、一対の
製氷板からなる製氷体が1基のみの場合につき説明した
が、本願はこれに限定されるものでなく、複数基の製氷
体を備えるものであってもよく、この場合には各製氷体
での消費水量を低減し得る。また第2実施例において、
給水用サーモスタットの感温筒を配設する個所は、製氷
機が設置される場所の外気温を好適に検知可能な部位で
あれば、凝縮器以外であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
製氷機の運転制御方法によれば、除氷水の温度または外
気温の高低に応じて給水制御方式を自動的に切換えるこ
とにより、温度が高い場合と低い場合の何れにおいても
消費水量を低減することができる。しかも、給水制御方
式の切換えは自動的に行なわれるので、作業者が煩雑な
変更作業を行なう必要もなく、変更作業を失念して効率
的な消費水量の削減が図られなくなる事態の発生を防止
し得る。従って、継続的な消費水量の低減を可能とし、
ランニングコストを低廉にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る運転制御方法を実
施する流下式製氷機の概略構成図である。
【図2】 第1実施例に係る流下式製氷機の電気制御回
路を示す回路図である。
【図3】 本発明の第2実施例に係る運転制御方法を実
施する流下式製氷機の概略構成図である。
【符号の説明】
10 製氷板(製氷部),TM8 給水タイマ Th1 給水用サーモスタット(温度検知手段) Th3 除氷用サーモスタット(除氷完了検知手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷部(10)に氷が生成されたことを検知
    して除氷運転に移行し、前記製氷部(10)に除氷水を供給
    して該製氷部(10)と氷との氷結面の融解を促進させると
    共に、この供給された除氷水を次回の製氷運転で製氷水
    として使用する自動製氷機において、 前記除氷水の温度を検知する温度検知手段(Th1)が設定
    温度より高い温度を検知している場合は、製氷運転で製
    氷水として使用される必要量の除氷水が供給される時間
    が設定されて除氷運転への移行によりカウントを始める
    給水タイマ(TM8)がカウントアップした時点と、前記製
    氷部(10)の除氷完了を検知する除氷完了検知手段(Th3)
    が除氷完了を検知した時点との何れか遅い時点で除氷水
    の供給を停止し、 前記温度検知手段(Th1)が設定温度より低い温度を検知
    している場合は、前記給水タイマ(TM8)がカウントアッ
    プした時点で除氷水の供給を停止するようにしたことを
    特徴とする自動製氷機の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 製氷部(10)に氷が生成されたことを検知
    して除氷運転に移行し、前記製氷部(10)に除氷水を供給
    して該製氷部(10)と氷との氷結面の融解を促進させると
    共に、この供給された除氷水を次回の製氷運転で製氷水
    として使用する自動製氷機において、 外気温を検知する温度検知手段(Th1)が設定温度より高
    い温度を検知している場合は、製氷運転で製氷水として
    使用される必要量の除氷水が供給される時間が設定され
    て除氷運転の移行によりカウントを始める給水タイマ(T
    M8)がカウントアップした時点と、前記製氷部(10)の除
    氷完了を検知する除氷完了検知手段(Th3)が除氷完了を
    検知した時点との何れか遅い時点で除氷水の供給を停止
    し、 前記温度検知手段(Th1)が設定温度より低い温度を検知
    している場合は、前記給水タイマ(TM8)がカウントアッ
    プした時点で除氷水の供給を停止するようにしたことを
    特徴とする自動製氷機の運転制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007099143A2 (de) * 2006-03-04 2007-09-07 Otto-Wilhelm Held Verfahren zur eisherstellung
WO2016122189A1 (en) * 2015-01-26 2016-08-04 Lg Electronics Inc. Refrigerator and method of operating the same
KR101707636B1 (ko) * 2016-04-25 2017-02-17 주식회사 카이저제빙기 신속제빙용 수직형 제빙기
JP2020118323A (ja) * 2019-01-21 2020-08-06 ホシザキ株式会社 自動製氷機

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