JP2895458B2 - 循環流下式製氷機 - Google Patents
循環流下式製氷機Info
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Landscapes
- Production, Working, Storing, Or Distribution Of Ice (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製氷サイクル終了後に
排水を要する製氷残水が生ずる循環流下式製氷機に関
し、特に、除氷に際し除氷水及びホットガスを併用する
循環流下式製氷機の新規な改良に関するものである。
排水を要する製氷残水が生ずる循環流下式製氷機に関
し、特に、除氷に際し除氷水及びホットガスを併用する
循環流下式製氷機の新規な改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】循環流下式と称する製氷機においては、
製氷サイクル中、蒸発器により冷却されている製氷板の
上部に、製氷水タンク内の製氷水を循環ポンプにより圧
送して散水する。製氷水は、製氷板の製氷面に沿って流
下し、再び製氷水タンクに戻るが、かかる循環を繰り返
すことにより、製氷水は、その温度が徐々に低下し、や
がて製氷面上で氷結して、氷板となる。製氷水としては
水道水が一般に使用されるが、周知のように、水道水は
純水ではなく、塩素、カルシウム、マグネシウム、鉄分
等の水以外の諸物質を含んでおり、氷結が始まる温度
は、純水の方が前記諸物質よりも相当に高い。従って、
これ等の諸物質の約90%前後は氷結しないので、氷板
の成分は大部分が純水であり、製氷サイクル終了後に製
氷水タンクに残っている水、即ち製氷残水中の前記物質
の濃度は非常に高くなっている。
製氷サイクル中、蒸発器により冷却されている製氷板の
上部に、製氷水タンク内の製氷水を循環ポンプにより圧
送して散水する。製氷水は、製氷板の製氷面に沿って流
下し、再び製氷水タンクに戻るが、かかる循環を繰り返
すことにより、製氷水は、その温度が徐々に低下し、や
がて製氷面上で氷結して、氷板となる。製氷水としては
水道水が一般に使用されるが、周知のように、水道水は
純水ではなく、塩素、カルシウム、マグネシウム、鉄分
等の水以外の諸物質を含んでおり、氷結が始まる温度
は、純水の方が前記諸物質よりも相当に高い。従って、
これ等の諸物質の約90%前後は氷結しないので、氷板
の成分は大部分が純水であり、製氷サイクル終了後に製
氷水タンクに残っている水、即ち製氷残水中の前記物質
の濃度は非常に高くなっている。
【0003】この製氷残水を製氷水タンク内に溜めたま
ま、その後の除氷サイクルに続いて次の製氷サイクルで
使用すると、水系統の配管内部にいわゆるスケールが徐
々に付着して、製氷水の散水ノズル等が詰まったり、不
純物量が更に多くなれば、不純物までもが氷結して、白
濁した氷板が生成されることになるので、通常、製氷残
水は1回の製氷サイクル後に廃棄される。一方、製氷サ
イクル後の除氷サイクルでは、蒸発器にホットガスを流
して、製氷板に対する氷板の付着面を熔かすことによっ
て、氷板をその自重で製氷板から落下させ、除氷と称す
る氷板の回収を行っている。また、製氷機の種類によっ
ては、ホットガスにのみ依存して除氷を行っていたので
は、除氷完了までに長い時間を要することがあるので、
除氷を促進するため、製氷板の製氷面とは反対側の裏面
に除氷水を散布することがある。
ま、その後の除氷サイクルに続いて次の製氷サイクルで
使用すると、水系統の配管内部にいわゆるスケールが徐
々に付着して、製氷水の散水ノズル等が詰まったり、不
純物量が更に多くなれば、不純物までもが氷結して、白
濁した氷板が生成されることになるので、通常、製氷残
水は1回の製氷サイクル後に廃棄される。一方、製氷サ
イクル後の除氷サイクルでは、蒸発器にホットガスを流
して、製氷板に対する氷板の付着面を熔かすことによっ
て、氷板をその自重で製氷板から落下させ、除氷と称す
る氷板の回収を行っている。また、製氷機の種類によっ
ては、ホットガスにのみ依存して除氷を行っていたので
は、除氷完了までに長い時間を要することがあるので、
除氷を促進するため、製氷板の製氷面とは反対側の裏面
に除氷水を散布することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように製氷サイ
クル完了時に製氷残水を排水する必要がある従来の循環
流下式製氷機では、製氷残水の排水後に、ホットガスと
除氷水とをそれぞれ蒸発器及び製氷板裏面に同時に流し
ていたので、製氷サイクル終了後に除氷のためには無駄
な時間(製氷残水の排水時間)があり、結果的に除氷時
間が長くなり、製氷機の稼動性の点で問題があった。従
って、本発明の目的は、製氷残水の排水と、ホットガス
及び除氷水の通流とを効率的に行って除氷時間を可及的
に短縮しうるようにした循環流下式製氷機を提供するこ
とである。
クル完了時に製氷残水を排水する必要がある従来の循環
流下式製氷機では、製氷残水の排水後に、ホットガスと
除氷水とをそれぞれ蒸発器及び製氷板裏面に同時に流し
ていたので、製氷サイクル終了後に除氷のためには無駄
な時間(製氷残水の排水時間)があり、結果的に除氷時
間が長くなり、製氷機の稼動性の点で問題があった。従
って、本発明の目的は、製氷残水の排水と、ホットガス
及び除氷水の通流とを効率的に行って除氷時間を可及的
に短縮しうるようにした循環流下式製氷機を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明は、圧縮機、凝縮器、膨張
手段、蒸発器、並びに、前記凝縮器及び前記膨張手段を
バイパスする管路に設けられたホットガス弁を含む冷媒
回路と、前記蒸発器が装着された製氷部と、該製氷部に
供給される製氷水を貯留するための製氷水タンクと、該
製氷水タンクに接続された排水手段と、前記製氷部に、
製氷サイクル時には前記製氷水を、そして除氷サイクル
時には前記除氷水を選択的に供給する製氷水/除氷水供
給手段と、前記蒸発器に、製氷サイクル時には冷媒を、
そして除氷サイクル時にはホットガスを選択的に供給す
る前記ホットガス弁からなる冷媒/ホットガス供給手段
と、前記排水手段、前記製氷水/除氷水供給手段及び前
記冷媒/ホットガス供給手段の作動を制御するための作
動制御手段とを備える循環流下式製氷機において、該作
動制御手段は、前記製氷サイクルの完了時に前記排水手
段を作動させて前記製氷水タンク内の残水の排出を開始
し、該残水の排出終了時に前記除氷水供給手段を作動さ
せて前記製氷部に前記除氷水を供給すると共に、前記残
水の排出開始と同時かもしくはその直後に前記ホットガ
ス弁を開弁して前記蒸発器にホットガスを供給するよう
に、前記排水手段、前記製氷水/除氷水供給手段及び前
記冷媒/ホットガス供給手段に電気的に接続されている
ことを特徴とするものである。請求項2に記載の本発明
によると、圧縮機、凝縮器、膨張手段、蒸発器、並び
に、前記凝縮器及び前記膨張手段をバイパスする管路に
設けられたホットガス弁を含む冷媒回路と、前記蒸発器
が装着された製氷部と、該製氷部に供給される製氷水を
貯留するための製氷水タンクと、該製氷水タンクに接続
された排水手段と、前記製氷部に、製氷サイクル時には
前記製氷水を、そして除氷サイクル時には前記除氷水を
選択的に供給する製氷水/除氷水供給手段と、前記蒸発
器に、製氷サイクル時には冷媒を、そして除氷サイクル
時にはホットガスを選択的に供給する前記ホットガス弁
からなる冷媒/ホットガス供給手段と、前記排水手段、
前記製氷水/除氷水供給手段及び前記冷媒/ホットガス
供給手段の作動を制御するための作動制御手段とを備え
た循環流下式製氷機は、更に、貯氷庫内の氷が所定量に
達した際に作動して該循環流下式製氷機の製氷サイクル
を停止させるための貯氷検知器、及び該循環流下式製氷
機の製氷サイクルを手動停止するように作動する製氷ス
イッチのうちの少なくとも一方を備え、前記作動制御手
段は、前記貯氷検知器及び/又は前記製氷スイッチの作
動時に、前記製氷サイクルに続いて、前記製氷水/除氷
水供給手段のうちの前記除氷水供給手段の作動が終了し
てから前記圧縮機の運転停止を行うように構成されてい
る。また、請求項3に記載されているように、前記製氷
スイッチは、前記循環流下式製氷機の運転を手動で再起
動するように作動し、前記作動制御手段は、前記貯氷検
知器及び/又は前記製氷スイッチに、前記貯氷庫内の氷
が所定量に回復した際に及び/又は前記循環流下式製氷
機の運転の再起動の際に、該循環流下式製氷機の運転を
前記製氷サイクルから開始させるように接続されている
ことが好ましい。
め、請求項1に記載の本発明は、圧縮機、凝縮器、膨張
手段、蒸発器、並びに、前記凝縮器及び前記膨張手段を
バイパスする管路に設けられたホットガス弁を含む冷媒
回路と、前記蒸発器が装着された製氷部と、該製氷部に
供給される製氷水を貯留するための製氷水タンクと、該
製氷水タンクに接続された排水手段と、前記製氷部に、
製氷サイクル時には前記製氷水を、そして除氷サイクル
時には前記除氷水を選択的に供給する製氷水/除氷水供
給手段と、前記蒸発器に、製氷サイクル時には冷媒を、
そして除氷サイクル時にはホットガスを選択的に供給す
る前記ホットガス弁からなる冷媒/ホットガス供給手段
と、前記排水手段、前記製氷水/除氷水供給手段及び前
記冷媒/ホットガス供給手段の作動を制御するための作
動制御手段とを備える循環流下式製氷機において、該作
動制御手段は、前記製氷サイクルの完了時に前記排水手
段を作動させて前記製氷水タンク内の残水の排出を開始
し、該残水の排出終了時に前記除氷水供給手段を作動さ
せて前記製氷部に前記除氷水を供給すると共に、前記残
水の排出開始と同時かもしくはその直後に前記ホットガ
ス弁を開弁して前記蒸発器にホットガスを供給するよう
に、前記排水手段、前記製氷水/除氷水供給手段及び前
記冷媒/ホットガス供給手段に電気的に接続されている
ことを特徴とするものである。請求項2に記載の本発明
によると、圧縮機、凝縮器、膨張手段、蒸発器、並び
に、前記凝縮器及び前記膨張手段をバイパスする管路に
設けられたホットガス弁を含む冷媒回路と、前記蒸発器
が装着された製氷部と、該製氷部に供給される製氷水を
貯留するための製氷水タンクと、該製氷水タンクに接続
された排水手段と、前記製氷部に、製氷サイクル時には
前記製氷水を、そして除氷サイクル時には前記除氷水を
選択的に供給する製氷水/除氷水供給手段と、前記蒸発
器に、製氷サイクル時には冷媒を、そして除氷サイクル
時にはホットガスを選択的に供給する前記ホットガス弁
からなる冷媒/ホットガス供給手段と、前記排水手段、
前記製氷水/除氷水供給手段及び前記冷媒/ホットガス
供給手段の作動を制御するための作動制御手段とを備え
た循環流下式製氷機は、更に、貯氷庫内の氷が所定量に
達した際に作動して該循環流下式製氷機の製氷サイクル
を停止させるための貯氷検知器、及び該循環流下式製氷
機の製氷サイクルを手動停止するように作動する製氷ス
イッチのうちの少なくとも一方を備え、前記作動制御手
段は、前記貯氷検知器及び/又は前記製氷スイッチの作
動時に、前記製氷サイクルに続いて、前記製氷水/除氷
水供給手段のうちの前記除氷水供給手段の作動が終了し
てから前記圧縮機の運転停止を行うように構成されてい
る。また、請求項3に記載されているように、前記製氷
スイッチは、前記循環流下式製氷機の運転を手動で再起
動するように作動し、前記作動制御手段は、前記貯氷検
知器及び/又は前記製氷スイッチに、前記貯氷庫内の氷
が所定量に回復した際に及び/又は前記循環流下式製氷
機の運転の再起動の際に、該循環流下式製氷機の運転を
前記製氷サイクルから開始させるように接続されている
ことが好ましい。
【0006】
【作用】製氷サイクルが完了すると、除氷サイクルに移
る。製氷サイクル完了と同時に排水手段が作動し、製氷
水タンク内に残った残水の排出が開始される。残水の排
出が完了すると、除氷水が製氷部に供給される。一方、
蒸発器へのホットガスの供給は、製氷残水排出開始と同
時かもしくはその直後に行われる。製氷残水の排出開始
時点を製氷完了と同時点としたため、その分だけ除氷水
の供給時点が早くなり、除氷時間の節約となる。好まし
くは、貯氷検知器が満氷を検知したり、製氷スイッチに
よる停止が行われる場合には、除氷水供給手段の作動終
了後に圧縮機の運転停止が行われ、また、その後の再起
動は、製氷サイクルから開始することが好ましい。
る。製氷サイクル完了と同時に排水手段が作動し、製氷
水タンク内に残った残水の排出が開始される。残水の排
出が完了すると、除氷水が製氷部に供給される。一方、
蒸発器へのホットガスの供給は、製氷残水排出開始と同
時かもしくはその直後に行われる。製氷残水の排出開始
時点を製氷完了と同時点としたため、その分だけ除氷水
の供給時点が早くなり、除氷時間の節約となる。好まし
くは、貯氷検知器が満氷を検知したり、製氷スイッチに
よる停止が行われる場合には、除氷水供給手段の作動終
了後に圧縮機の運転停止が行われ、また、その後の再起
動は、製氷サイクルから開始することが好ましい。
【0007】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。図1は、本発明の第1
実施例に係る循環流下式製氷機の概略構成図である。こ
の製氷機は、圧縮機1,凝縮器3,冷媒用電磁弁GV,
膨張手段5及び蒸発器6を含む冷媒回路と、製氷板7
(製氷部)と、製氷水タンク9と、除氷水タンク13と
を備える。蒸発器6を装着した製氷板7には、製氷水散
水パイプ7aから製氷水タンク9の製氷水が循環ポンプ
10(製氷水供給手段)により供給される。製氷板7の
製氷面を流下した製氷水は集水樋8を経て製氷水タンク
9に還流することによって製氷水の循環系を構成してい
る。一方、除氷水タンク(除氷水供給手段)13は製氷
水タンク9の下方に設置されており、製氷水タンク9と
はオーバーフロー管12によって連通している。この除
氷水タンク13の除氷水は循環ポンプ16(除氷水供給
手段)により除氷水パイプ7bから製氷板7の内側に散
水され、集水樋8を経て製氷水タンク9に供給されて次
工程での製氷水となるように構成されている。
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。図1は、本発明の第1
実施例に係る循環流下式製氷機の概略構成図である。こ
の製氷機は、圧縮機1,凝縮器3,冷媒用電磁弁GV,
膨張手段5及び蒸発器6を含む冷媒回路と、製氷板7
(製氷部)と、製氷水タンク9と、除氷水タンク13と
を備える。蒸発器6を装着した製氷板7には、製氷水散
水パイプ7aから製氷水タンク9の製氷水が循環ポンプ
10(製氷水供給手段)により供給される。製氷板7の
製氷面を流下した製氷水は集水樋8を経て製氷水タンク
9に還流することによって製氷水の循環系を構成してい
る。一方、除氷水タンク(除氷水供給手段)13は製氷
水タンク9の下方に設置されており、製氷水タンク9と
はオーバーフロー管12によって連通している。この除
氷水タンク13の除氷水は循環ポンプ16(除氷水供給
手段)により除氷水パイプ7bから製氷板7の内側に散
水され、集水樋8を経て製氷水タンク9に供給されて次
工程での製氷水となるように構成されている。
【0008】尚、図中、符号DVは、製氷水タンク9に
おける製氷残水の排水を行う製氷水排水用電磁弁(排水
手段)であり、符号11は、フィルター部材であり、符
号17は、除氷水タンク13の水が規定水位以下になる
と水を供給するボールタップであり、符号2は、除氷水
タンク13内の除氷水が所定温度以下に低下すると温度
検知器18の作動によって駆動される循環ポンプ14か
ら除氷水の供給を受け、この除氷水を、冷媒回路におけ
る高温高圧冷媒と熱交換させて加温する除氷水熱交換タ
ンクである。更に、除氷水タンク13には、水位検知器
21、除氷水タンク13の上限水位を規定してそれ以上
の除氷水を排出するオーバーフロー管15、低温時除氷
に必要な熱量を確保するための除氷水用の加熱ヒータ2
0等が設けられている。
おける製氷残水の排水を行う製氷水排水用電磁弁(排水
手段)であり、符号11は、フィルター部材であり、符
号17は、除氷水タンク13の水が規定水位以下になる
と水を供給するボールタップであり、符号2は、除氷水
タンク13内の除氷水が所定温度以下に低下すると温度
検知器18の作動によって駆動される循環ポンプ14か
ら除氷水の供給を受け、この除氷水を、冷媒回路におけ
る高温高圧冷媒と熱交換させて加温する除氷水熱交換タ
ンクである。更に、除氷水タンク13には、水位検知器
21、除氷水タンク13の上限水位を規定してそれ以上
の除氷水を排出するオーバーフロー管15、低温時除氷
に必要な熱量を確保するための除氷水用の加熱ヒータ2
0等が設けられている。
【0009】次に、上述の構成を有する本発明の流下式
製氷機の動作を、特に、製氷水排水用電磁弁DV,循環
ポンプ10,16及びホットガス弁HVの作動を制御す
るための作動制御手段30の動作を中心にして、該作動
制御手段30を有する図2に示す制御回路を参照して説
明する。該作動制御手段30は、製氷サイクルの完了時
に電磁弁DVを開弁させて製氷水タンク9内の残水の排
出を開始し、該残水の排出終了時に除氷水循環ポンプ1
6を作動させて製氷板7に除氷水を供給すると共に、残
水の排出開始と同時かもしくはその直後にホットガス弁
HVを開弁して蒸発器6にホットガスを供給するよう
に、電磁弁DV,除氷水循環ポンプ及びホットガス弁H
Vに電気的に接続されている。
製氷機の動作を、特に、製氷水排水用電磁弁DV,循環
ポンプ10,16及びホットガス弁HVの作動を制御す
るための作動制御手段30の動作を中心にして、該作動
制御手段30を有する図2に示す制御回路を参照して説
明する。該作動制御手段30は、製氷サイクルの完了時
に電磁弁DVを開弁させて製氷水タンク9内の残水の排
出を開始し、該残水の排出終了時に除氷水循環ポンプ1
6を作動させて製氷板7に除氷水を供給すると共に、残
水の排出開始と同時かもしくはその直後にホットガス弁
HVを開弁して蒸発器6にホットガスを供給するよう
に、電磁弁DV,除氷水循環ポンプ及びホットガス弁H
Vに電気的に接続されている。
【0010】製氷機の運転開始に先立って、ボールタッ
プ17に接続された給水弁(図示せず)を開くと、水は
除氷水タンク13内に所定水位まで供給される。そし
て、電源S1 の投入により、上記所定水位を検知してい
る除氷水タンク13の水位検知器21(FS2)に通電
するため、リレーX6が励磁されてその常開接点X62が
閉じ、また、製氷水タンク9には製氷水が未だ供給され
ておらずその水位検知器FS1の接点FS11が開路して
いてリレーX1が消磁されているため、常閉のリレー接
点X12が閉じ、常閉のタイマ接点tm22を介し電磁開閉
器MS3 が励磁されることによって除氷水ポンプ16が
駆動される。除氷水タンク13内の除氷水は、除氷水ポ
ンプ16の駆動によって除氷水パイプ7b等を介して製
氷水タンク9に供給され、同製氷水タンク9を満水とし
てから、オーバーフロー管12を経て除氷水タンク13
に戻る。また、この除氷サイクル開始と同時に常閉接点
X12を介して起動するタイマTM2が設定時間(2〜3
分)の計時後に作動し、その前記接点tm22が開路して
除氷水ポンプ16を停止して除氷サイクルを終了させ
る。これと同時に接点tm21が閉路して、貯氷検知器S
2及び製氷スイッチS3の閉成により励磁されているリレ
ーX4の常開接点X41を介してリレーX3が励磁される。
上述したように、運転開始時の除氷サイクル中、リレー
X1 は消磁されており、そのためリレーX2 は励磁され
ていないので、常開接点X13及びX15は開路していて、
圧縮機1,砕氷モータ22及びホットガス弁HVへの通
電は行われておらず、停止した状態である。
プ17に接続された給水弁(図示せず)を開くと、水は
除氷水タンク13内に所定水位まで供給される。そし
て、電源S1 の投入により、上記所定水位を検知してい
る除氷水タンク13の水位検知器21(FS2)に通電
するため、リレーX6が励磁されてその常開接点X62が
閉じ、また、製氷水タンク9には製氷水が未だ供給され
ておらずその水位検知器FS1の接点FS11が開路して
いてリレーX1が消磁されているため、常閉のリレー接
点X12が閉じ、常閉のタイマ接点tm22を介し電磁開閉
器MS3 が励磁されることによって除氷水ポンプ16が
駆動される。除氷水タンク13内の除氷水は、除氷水ポ
ンプ16の駆動によって除氷水パイプ7b等を介して製
氷水タンク9に供給され、同製氷水タンク9を満水とし
てから、オーバーフロー管12を経て除氷水タンク13
に戻る。また、この除氷サイクル開始と同時に常閉接点
X12を介して起動するタイマTM2が設定時間(2〜3
分)の計時後に作動し、その前記接点tm22が開路して
除氷水ポンプ16を停止して除氷サイクルを終了させ
る。これと同時に接点tm21が閉路して、貯氷検知器S
2及び製氷スイッチS3の閉成により励磁されているリレ
ーX4の常開接点X41を介してリレーX3が励磁される。
上述したように、運転開始時の除氷サイクル中、リレー
X1 は消磁されており、そのためリレーX2 は励磁され
ていないので、常開接点X13及びX15は開路していて、
圧縮機1,砕氷モータ22及びホットガス弁HVへの通
電は行われておらず、停止した状態である。
【0011】リレーX3が励磁されることにより常開接
点X31 が閉路され、製氷水タンク9内の水位が規定水
位以上であれば(水位検知器FS1の接点FS11が閉路
し、接点FS12が開路している状態),接点X31,圧力
スイッチPSを介しリレーX1が励磁されて常開接点X
11,X13が閉路し、リレーX1 の自己保持回路を形成す
ると共に、常閉接点X12が開路してタイマTM2,リレ
ーX3が消磁され、製氷サイクルが開始される。
点X31 が閉路され、製氷水タンク9内の水位が規定水
位以上であれば(水位検知器FS1の接点FS11が閉路
し、接点FS12が開路している状態),接点X31,圧力
スイッチPSを介しリレーX1が励磁されて常開接点X
11,X13が閉路し、リレーX1 の自己保持回路を形成す
ると共に、常閉接点X12が開路してタイマTM2,リレ
ーX3が消磁され、製氷サイクルが開始される。
【0012】即ち、リレーX1の励磁により常開接点X
13が閉路されると、電磁開閉器MS1が励磁され圧縮機
1が駆動されると共に、 閉路している常閉接点X22を介
し冷媒用電磁弁GVを開放すると同時に電磁開閉器MS
2 が励磁され、製氷水ポンプ10が駆動する。この製氷
水ポンプ10の駆動によって、製氷水は、散水パイプ7
aより製氷板7の表面と製氷水タンク9との間を循環し
ながら製氷板7の表面に氷となって次第に成長して行
く。常開接点X13の閉路により製氷サイクル開始と同時
に計時を開始するタイマTM1が設定時間(26〜28
分)に達すると接点tm11が閉路し、常閉接点X24を介
し排水弁DVが開弁して、製氷水タンク9内の製氷水を
排水する。この排水により製氷水タンク9内の水位が下
限水位まで低下して、水位検知器FS3 の接点FS31、
FS32が開路すると、リレーX7 が消磁され、その常閉
接点X72が閉路して、リレーX2 が接点X11,tm11,
X32を介して励磁されると共に、常開接点X21の閉成に
よって自己保持回路を形成する。これと同時に、接点X
22,X24が開路することになり、電磁開閉器MS2,電
磁弁GV及びタイマTM1が消磁され、製氷水ポンプ1
0が停止し、電磁弁GVが閉弁して製氷サイクルが終了
する。
13が閉路されると、電磁開閉器MS1が励磁され圧縮機
1が駆動されると共に、 閉路している常閉接点X22を介
し冷媒用電磁弁GVを開放すると同時に電磁開閉器MS
2 が励磁され、製氷水ポンプ10が駆動する。この製氷
水ポンプ10の駆動によって、製氷水は、散水パイプ7
aより製氷板7の表面と製氷水タンク9との間を循環し
ながら製氷板7の表面に氷となって次第に成長して行
く。常開接点X13の閉路により製氷サイクル開始と同時
に計時を開始するタイマTM1が設定時間(26〜28
分)に達すると接点tm11が閉路し、常閉接点X24を介
し排水弁DVが開弁して、製氷水タンク9内の製氷水を
排水する。この排水により製氷水タンク9内の水位が下
限水位まで低下して、水位検知器FS3 の接点FS31、
FS32が開路すると、リレーX7 が消磁され、その常閉
接点X72が閉路して、リレーX2 が接点X11,tm11,
X32を介して励磁されると共に、常開接点X21の閉成に
よって自己保持回路を形成する。これと同時に、接点X
22,X24が開路することになり、電磁開閉器MS2,電
磁弁GV及びタイマTM1が消磁され、製氷水ポンプ1
0が停止し、電磁弁GVが閉弁して製氷サイクルが終了
する。
【0013】この製氷サイクル中、除氷水水位検知器2
1(FS2)が除氷水水位が設定以上であることを検知し
て閉路し、且つ除氷水温度検知器18(Th1)が除氷水
温度が設定温度以下であることを検知して閉路していれ
ば、リレーX6,X5が共に励磁される。従って、接点X
61,X51が共に閉路して循環ポンプ14が駆動される。
一方、接点X63,X53も閉路するために、除氷水は熱交
換タンク2内で及びヒータ20(H)によって加温さ
れ、次工程の除氷サイクルで効率的な除氷が行われるこ
とになる。また、リレーX2の励磁と同時に接点X23が
閉路して、電磁開閉器MS3が励磁されて除氷水ポンプ
16が駆動されると共に、既に励磁されているリレーX
1 の接点X15を介して砕氷モータ22及びホットガス弁
HVもそれぞれ駆動及び開弁されて除氷サイクルが再開
される。このように、製氷サイクル完了と同時にホット
ガスが蒸発器6に通流される。
1(FS2)が除氷水水位が設定以上であることを検知し
て閉路し、且つ除氷水温度検知器18(Th1)が除氷水
温度が設定温度以下であることを検知して閉路していれ
ば、リレーX6,X5が共に励磁される。従って、接点X
61,X51が共に閉路して循環ポンプ14が駆動される。
一方、接点X63,X53も閉路するために、除氷水は熱交
換タンク2内で及びヒータ20(H)によって加温さ
れ、次工程の除氷サイクルで効率的な除氷が行われるこ
とになる。また、リレーX2の励磁と同時に接点X23が
閉路して、電磁開閉器MS3が励磁されて除氷水ポンプ
16が駆動されると共に、既に励磁されているリレーX
1 の接点X15を介して砕氷モータ22及びホットガス弁
HVもそれぞれ駆動及び開弁されて除氷サイクルが再開
される。このように、製氷サイクル完了と同時にホット
ガスが蒸発器6に通流される。
【0014】この除氷サイクル開始と同時に計時を始め
るタイマTM2 が設定時間に達すると接点tm22が開路
して、除氷水ポンプ16及び砕氷モータ22が停止さ
れ、ホットガス弁HVが閉弁されて除氷サイクルが終了
する。この除氷サイクル終了と共に、接点tm21が閉路
してリレーX3が励磁される。リレーX3が励磁されると
接点X32が開路し、リレーX2 が消磁されて接点X21,
X23が開路、接点X22が閉路して製氷サイクルが再度開
始される。このようにして、製氷運転が継続されて図示
しない貯氷庫が満杯となると、貯氷検知器S2が開路す
ることになる。これによりリレーX4が消磁されて、接
点X41が開路するため、製氷サイクルに続いて除氷サイ
クルが終了し接点tm21が閉路しても、リレーX3が励
磁されなくなる。従って、接点 X32が閉路状態を継続
するためリレーX2が消磁されず新しい製氷サイクルに
入らなくなる。
るタイマTM2 が設定時間に達すると接点tm22が開路
して、除氷水ポンプ16及び砕氷モータ22が停止さ
れ、ホットガス弁HVが閉弁されて除氷サイクルが終了
する。この除氷サイクル終了と共に、接点tm21が閉路
してリレーX3が励磁される。リレーX3が励磁されると
接点X32が開路し、リレーX2 が消磁されて接点X21,
X23が開路、接点X22が閉路して製氷サイクルが再度開
始される。このようにして、製氷運転が継続されて図示
しない貯氷庫が満杯となると、貯氷検知器S2が開路す
ることになる。これによりリレーX4が消磁されて、接
点X41が開路するため、製氷サイクルに続いて除氷サイ
クルが終了し接点tm21が閉路しても、リレーX3が励
磁されなくなる。従って、接点 X32が閉路状態を継続
するためリレーX2が消磁されず新しい製氷サイクルに
入らなくなる。
【0015】従って、電磁弁GV,HVが閉路したまま
圧縮機1が運転状態を継続し、低圧側圧力が圧力開閉器
PSに作用してこれを開路し、リレー X1が消磁され、
接点X11,X13が開路して電磁開閉器 MS1が消磁され
圧縮機1が停止して待機状態となる。貯氷庫内の氷が使
用され貯氷検知器S2が閉路するとリレーX4が励磁され
接点X41が閉路してリレー X3が励磁され製氷サイクル
が開始される。製氷スイッチS3による運転の停止や再
起動も貯氷検知器S2の作動と同一の制御となる。尚、
製氷サイクルの開始と同時に起動されるタイマTM0
は、製氷水タンク9の異常水位検知用のもので、その設
定時間は、上述したタイマTM1 の設定時間(26〜2
8分)よりも若干長く設定されており、その常閉接点t
m0 を介して水位検知器FS1の接点FS12が警報ラン
プL2に接続されている。製氷サイクルの進行に伴って
製氷水タンク9内の水位が低下し、下限水位になると接
点FS12が閉路するが、水位の低下が異常に速い場合に
は、接点FS12の閉路時に、タイマ接点tm0が未だ閉
成しているので、警報ランプL2が導通されて点灯し異
常を知らせることができる。
圧縮機1が運転状態を継続し、低圧側圧力が圧力開閉器
PSに作用してこれを開路し、リレー X1が消磁され、
接点X11,X13が開路して電磁開閉器 MS1が消磁され
圧縮機1が停止して待機状態となる。貯氷庫内の氷が使
用され貯氷検知器S2が閉路するとリレーX4が励磁され
接点X41が閉路してリレー X3が励磁され製氷サイクル
が開始される。製氷スイッチS3による運転の停止や再
起動も貯氷検知器S2の作動と同一の制御となる。尚、
製氷サイクルの開始と同時に起動されるタイマTM0
は、製氷水タンク9の異常水位検知用のもので、その設
定時間は、上述したタイマTM1 の設定時間(26〜2
8分)よりも若干長く設定されており、その常閉接点t
m0 を介して水位検知器FS1の接点FS12が警報ラン
プL2に接続されている。製氷サイクルの進行に伴って
製氷水タンク9内の水位が低下し、下限水位になると接
点FS12が閉路するが、水位の低下が異常に速い場合に
は、接点FS12の閉路時に、タイマ接点tm0が未だ閉
成しているので、警報ランプL2が導通されて点灯し異
常を知らせることができる。
【0016】このように、本実施例では、製氷機運転開
始時の第1回目の除氷サイクルでは除氷水ポンプのみ駆
動させることにより、圧縮機1,砕氷モータ22の無駄
な運転がなくなる上、製氷水として利用する除氷水をホ
ットガス等によって加熱しないので経済的である。更
に、貯氷検知器S2或は製氷スイッチS3による製氷機の
運転停止は、除氷サイクルを完了し、除氷水ポンプの駆
動停止後、圧縮機1が停止して待機状態とし、製氷機再
起動は製氷サイクルから始めることにより、圧縮機1の
保護ができると共に、再起動時に除氷サイクルを省略で
きる。更に、製氷完了の都度、製氷水ポンプ停止後に圧
縮機1を停止させることがないので、圧縮機発停による
ロスがなく、圧縮機1の耐久性の向上が期待できる。
始時の第1回目の除氷サイクルでは除氷水ポンプのみ駆
動させることにより、圧縮機1,砕氷モータ22の無駄
な運転がなくなる上、製氷水として利用する除氷水をホ
ットガス等によって加熱しないので経済的である。更
に、貯氷検知器S2或は製氷スイッチS3による製氷機の
運転停止は、除氷サイクルを完了し、除氷水ポンプの駆
動停止後、圧縮機1が停止して待機状態とし、製氷機再
起動は製氷サイクルから始めることにより、圧縮機1の
保護ができると共に、再起動時に除氷サイクルを省略で
きる。更に、製氷完了の都度、製氷水ポンプ停止後に圧
縮機1を停止させることがないので、圧縮機発停による
ロスがなく、圧縮機1の耐久性の向上が期待できる。
【0017】次に、図1に示す流下式製氷機を図3の制
御回路で作動させた場合の本発明の第2実施例について
説明する。この第2実施例も、製氷完了後に製氷水タン
ク9に残った製氷残水を効率的に排水できる上に、上記
第1実施例の各種利点を有する。図3の制御回路におい
て、製氷機の運転開始のため電源S1 を投入すると、リ
レー接点X21及びタイマ接点Tm22を介し、電磁開閉器
MS3が励磁されて除氷水ポンプ16のみが駆動され
る。尚、除氷水タンク13にはボールタップ17によっ
て予め給水されているものとする。除氷水ポンプ16の
駆動によって、除氷水タンク13内の除氷水は散水パイ
プ7bより製氷板7の裏面に散水され、集水樋8を経
て、製氷水タンク9に充満し、溢れた水はオーバーフロ
ー管12より除氷水タンク13に戻る除氷サイクルが開
始される。(尚、この運転開始時、製氷水タンク9内の
製氷水は設定水位以下まで排水された状態であり、この
設定水位を検知する製氷水検知器FS3が閉路していて
閉路状態の接点X32 を介してリレーX2は励磁されてお
り、接点X23 を閉路して自己保持回路を形成してい
る。) 一方、除氷サイクル開始と同時に計時を始めるタイマT
M2が設定時間(2〜3分)後に作動して接点tm22が開
路すると、電磁開閉器MS3が消磁されて除氷水ポンプ
16が停止すると共に、接点tm21が閉路して、以下に
説明するように接点X41を介してリレーX3が励磁され
る。
御回路で作動させた場合の本発明の第2実施例について
説明する。この第2実施例も、製氷完了後に製氷水タン
ク9に残った製氷残水を効率的に排水できる上に、上記
第1実施例の各種利点を有する。図3の制御回路におい
て、製氷機の運転開始のため電源S1 を投入すると、リ
レー接点X21及びタイマ接点Tm22を介し、電磁開閉器
MS3が励磁されて除氷水ポンプ16のみが駆動され
る。尚、除氷水タンク13にはボールタップ17によっ
て予め給水されているものとする。除氷水ポンプ16の
駆動によって、除氷水タンク13内の除氷水は散水パイ
プ7bより製氷板7の裏面に散水され、集水樋8を経
て、製氷水タンク9に充満し、溢れた水はオーバーフロ
ー管12より除氷水タンク13に戻る除氷サイクルが開
始される。(尚、この運転開始時、製氷水タンク9内の
製氷水は設定水位以下まで排水された状態であり、この
設定水位を検知する製氷水検知器FS3が閉路していて
閉路状態の接点X32 を介してリレーX2は励磁されてお
り、接点X23 を閉路して自己保持回路を形成してい
る。) 一方、除氷サイクル開始と同時に計時を始めるタイマT
M2が設定時間(2〜3分)後に作動して接点tm22が開
路すると、電磁開閉器MS3が消磁されて除氷水ポンプ
16が停止すると共に、接点tm21が閉路して、以下に
説明するように接点X41を介してリレーX3が励磁され
る。
【0018】運転開始の際の除氷サイクル時には、リレ
ーX1 が励磁されていないので、圧縮機1、砕氷モータ
22及びホットガス弁HVに対する通電は行われず、停
止或は閉弁した状態である。また、図示しない貯氷庫に
氷がなく、その結果、貯氷検知器S2が閉路しており、
更に製氷スイッチS3 が閉路していれば、リレーX4が
励磁されており、接点X41は閉路した状態である。
ーX1 が励磁されていないので、圧縮機1、砕氷モータ
22及びホットガス弁HVに対する通電は行われず、停
止或は閉弁した状態である。また、図示しない貯氷庫に
氷がなく、その結果、貯氷検知器S2が閉路しており、
更に製氷スイッチS3 が閉路していれば、リレーX4が
励磁されており、接点X41は閉路した状態である。
【0019】上記の如くリレーX3が励磁されるとによ
り、接点X32が開路しリレーX2が消磁されるので、接
点X22が閉路される一方、接点X21が開路して除氷サイ
クルが終了する。一方、接点X24が閉路されるので、製
氷水タンク9内の水位が規定水位以上であれば(水位検
知器FS1の接点FS11が閉路し、接点FS12が開路し
ている状態)、圧力スイッチPSを介し、リレーX1が励
磁され、接点X11が閉路して自己保持回路を形成すると
共に、接点X13が閉路して製氷サイクルが開始される。
り、接点X32が開路しリレーX2が消磁されるので、接
点X22が閉路される一方、接点X21が開路して除氷サイ
クルが終了する。一方、接点X24が閉路されるので、製
氷水タンク9内の水位が規定水位以上であれば(水位検
知器FS1の接点FS11が閉路し、接点FS12が開路し
ている状態)、圧力スイッチPSを介し、リレーX1が励
磁され、接点X11が閉路して自己保持回路を形成すると
共に、接点X13が閉路して製氷サイクルが開始される。
【0020】接点X13が閉路されると、電磁開閉器 M
S1が励磁されて圧縮機1が駆動される。また、閉路し
ている接点 X22,X72を介し、電磁開閉器MS2が励磁
されて製氷水ポンプ10が駆動すると同時に冷媒用電磁
弁GVが開弁される。この結果、製氷水タンク9内の製
氷水は散水パイプ7aより製氷板7の表面と製氷水タン
ク9との間を循環しながら製氷板7の表面に氷となって
次第に成長する。製氷サイクル開始と同時に計時を開始
するタイマTM1が設定時間(この実施例では28分〜3
0分)に達すると、接点tm11が閉路するので、閉路状
態の接点X34を介しリレーX7が励磁される。その結
果、接点 X71が閉路して自己保持開路を形成すると共
に、接点 X72が開路して冷媒用電磁弁GV,タイマT
M1が消磁されると共に、接点X73が閉路してホットガ
ス弁HVが開弁され製氷サイクルが終了する。また、上
記タイマ接点 tm11の閉路によるリレーX7の励磁と共
に、排水用電磁弁DVが閉路状態の接点X26を介し開弁
されて製氷水タンク9内の残水の排水を行う。この時点
で電磁開閉器 MS2は励磁されたままであるので製氷水
ポンプ10は駆動中であり、製氷水タンク9内の製氷残
水の排水が開弁状態の排水用電磁弁DVを介して効果的
に行われる。この排水が設定水位まで行われると、水位
検知器FS3が閉路しリレーX2が励磁される。従って、
接点X23が閉路して自己保持回路を形成すると共に、接
点X22,X26が開路して、電磁開閉器MS2 を消磁して
製氷水ポンプ10を停止し、排水用電磁弁DVを閉弁し
て排水工程が終了する。
S1が励磁されて圧縮機1が駆動される。また、閉路し
ている接点 X22,X72を介し、電磁開閉器MS2が励磁
されて製氷水ポンプ10が駆動すると同時に冷媒用電磁
弁GVが開弁される。この結果、製氷水タンク9内の製
氷水は散水パイプ7aより製氷板7の表面と製氷水タン
ク9との間を循環しながら製氷板7の表面に氷となって
次第に成長する。製氷サイクル開始と同時に計時を開始
するタイマTM1が設定時間(この実施例では28分〜3
0分)に達すると、接点tm11が閉路するので、閉路状
態の接点X34を介しリレーX7が励磁される。その結
果、接点 X71が閉路して自己保持開路を形成すると共
に、接点 X72が開路して冷媒用電磁弁GV,タイマT
M1が消磁されると共に、接点X73が閉路してホットガ
ス弁HVが開弁され製氷サイクルが終了する。また、上
記タイマ接点 tm11の閉路によるリレーX7の励磁と共
に、排水用電磁弁DVが閉路状態の接点X26を介し開弁
されて製氷水タンク9内の残水の排水を行う。この時点
で電磁開閉器 MS2は励磁されたままであるので製氷水
ポンプ10は駆動中であり、製氷水タンク9内の製氷残
水の排水が開弁状態の排水用電磁弁DVを介して効果的
に行われる。この排水が設定水位まで行われると、水位
検知器FS3が閉路しリレーX2が励磁される。従って、
接点X23が閉路して自己保持回路を形成すると共に、接
点X22,X26が開路して、電磁開閉器MS2 を消磁して
製氷水ポンプ10を停止し、排水用電磁弁DVを閉弁し
て排水工程が終了する。
【0021】一方、接点X21が閉路されるので、接点
tm22を介して電磁開閉器MS3及びMS4 が励磁さ
れ、除氷水ポンプ16,砕氷モータ22が駆動され除氷
サイクルが開始される。この時点においてもホットガス
弁HVは開弁しているので、ホットガスによる加熱に除
氷水が加わることによって、除氷が効果的に行われる。
この除氷サイクル開始と同時に計時を始めるタイマ T
M2が設定時間に達すると接点tm22が開路して、除氷
ポンプ16,砕氷モータ22が停止すると共に、接点t
m21が閉路してリレーX3が励磁される。リレーX3が励
磁されると、接点X32,X34が開路され、リレーX2,
X7が消磁され、接点X73が開路すると共に接点X21が
開路して、ホットガス弁HVを閉弁し、除氷サイクルが
終了する。これと同時に接点X22,X72が閉路して製氷
サイクルが開始される。
tm22を介して電磁開閉器MS3及びMS4 が励磁さ
れ、除氷水ポンプ16,砕氷モータ22が駆動され除氷
サイクルが開始される。この時点においてもホットガス
弁HVは開弁しているので、ホットガスによる加熱に除
氷水が加わることによって、除氷が効果的に行われる。
この除氷サイクル開始と同時に計時を始めるタイマ T
M2が設定時間に達すると接点tm22が開路して、除氷
ポンプ16,砕氷モータ22が停止すると共に、接点t
m21が閉路してリレーX3が励磁される。リレーX3が励
磁されると、接点X32,X34が開路され、リレーX2,
X7が消磁され、接点X73が開路すると共に接点X21が
開路して、ホットガス弁HVを閉弁し、除氷サイクルが
終了する。これと同時に接点X22,X72が閉路して製氷
サイクルが開始される。
【0022】この実施例では、製氷サイクル完了信号に
より即ちタイマ TM1の接点tm11の閉路によって、排
水用電磁弁DVの開弁と同時に、リレー X7の励磁に伴
う接点X73の閉路によるホットガス弁HVの開弁が行わ
れ、ホットガスによる除氷水の加熱と製氷水タンク内の
製氷残水の排水とを同時に開始している。排水が進ん
で、製氷水タンク9の水位検知器 FS3の信号で排水終
了が検知されると、リレーX2を励磁して接点X26を開
路すると共に、接点 X21を閉路するので、除氷水ポン
プ16が駆動され、ホットガスと除氷水とが併用されて
除氷サイクルが本格的に開始される。即ち本実施例で
は、製氷サイクル完了後、除氷のためにホットガスで製
氷板を加熱しながら製氷残水を排水する工程を設けるこ
とによって、効率良く排水でき、水回路の詰まり、製氷
能力の低下や白濁氷の発生が防止できる。また、水位検
知器により排水完了と除氷水ポンプを駆動させる除氷開
始信号を発信させることによって、製氷水(或は排水)
ポンプの空運転が防止できると共に、製氷水タンク9内
の製氷残水が略々排水された後に除氷水ポンプによって
除氷水が製氷水タンクに供給されるので常に新しい製氷
水で製氷が行える。かかる排水制御により、水に含まれ
る諸物質が濃縮された製氷残水を効果的に排水できる。
より即ちタイマ TM1の接点tm11の閉路によって、排
水用電磁弁DVの開弁と同時に、リレー X7の励磁に伴
う接点X73の閉路によるホットガス弁HVの開弁が行わ
れ、ホットガスによる除氷水の加熱と製氷水タンク内の
製氷残水の排水とを同時に開始している。排水が進ん
で、製氷水タンク9の水位検知器 FS3の信号で排水終
了が検知されると、リレーX2を励磁して接点X26を開
路すると共に、接点 X21を閉路するので、除氷水ポン
プ16が駆動され、ホットガスと除氷水とが併用されて
除氷サイクルが本格的に開始される。即ち本実施例で
は、製氷サイクル完了後、除氷のためにホットガスで製
氷板を加熱しながら製氷残水を排水する工程を設けるこ
とによって、効率良く排水でき、水回路の詰まり、製氷
能力の低下や白濁氷の発生が防止できる。また、水位検
知器により排水完了と除氷水ポンプを駆動させる除氷開
始信号を発信させることによって、製氷水(或は排水)
ポンプの空運転が防止できると共に、製氷水タンク9内
の製氷残水が略々排水された後に除氷水ポンプによって
除氷水が製氷水タンクに供給されるので常に新しい製氷
水で製氷が行える。かかる排水制御により、水に含まれ
る諸物質が濃縮された製氷残水を効果的に排水できる。
【0023】図4には上記排水用電磁弁DVの代わりに
排水ポンプ PM4(排水手段)を使用した第3実施例が
示されており、この実施例も図3の場合と略々同等に作
用し、略々同等の効果を奏する。
排水ポンプ PM4(排水手段)を使用した第3実施例が
示されており、この実施例も図3の場合と略々同等に作
用し、略々同等の効果を奏する。
【0024】次に、図1に示した流下式製氷機を図5の
制御回路で作動させた場合の本発明の第3実施例につい
て説明する。この第3実施例は、上記第1及び第2実施
例の各種利点を有する上に、製氷機回りの周囲温度即ち
周温を検知できる周温検知手段を用いることによって、
周温に応じて除氷時間及び製氷時間の調整をする制御を
行って製氷効率を向上させる製氷機を提供している。先
ず、電源 S1の投入時の製氷機の初期状態は、製氷水タ
ンク9内の製氷水が設定水位以下であって、製氷水タン
ク9の水位検知器 FS3は閉路されている状態であると
する。従って、電源投入S1と同時にリレーX3は励磁さ
れ、接点X33,X31が閉路して自己保持回路を形成する
と共に、電磁開閉器 MS3が励磁されて除氷水ポンプ1
6が駆動され、以下に説明するような除氷サイクルが開
始される。
制御回路で作動させた場合の本発明の第3実施例につい
て説明する。この第3実施例は、上記第1及び第2実施
例の各種利点を有する上に、製氷機回りの周囲温度即ち
周温を検知できる周温検知手段を用いることによって、
周温に応じて除氷時間及び製氷時間の調整をする制御を
行って製氷効率を向上させる製氷機を提供している。先
ず、電源 S1の投入時の製氷機の初期状態は、製氷水タ
ンク9内の製氷水が設定水位以下であって、製氷水タン
ク9の水位検知器 FS3は閉路されている状態であると
する。従って、電源投入S1と同時にリレーX3は励磁さ
れ、接点X33,X31が閉路して自己保持回路を形成する
と共に、電磁開閉器 MS3が励磁されて除氷水ポンプ1
6が駆動され、以下に説明するような除氷サイクルが開
始される。
【0025】ボールタップ17から除氷水タンク13に
予め入った水は、電源 S1の投入によって駆動される除
氷水ポンプ16によって散水パイプ7bより製氷板7の
裏面に散水され流下して製氷水タンク9に充満し、溢れ
た水はオーバーフロー管12より除氷水タンク13に戻
される。ここで、周温が設定温度(約20℃)以上の場
合は、例えば製氷板近傍のような適宜の位置に設置しう
る周温検知器(Th3)23が開路しておりリレーX6は
励磁されていないため、接点X64を介し、除氷サイクル
開始と同時に計時を始めるタイマTM2が設定時間(約2
分)後に作動し、その接点tm22が開路して、除氷水ポ
ンプ16及び砕氷モータ22を停止させて除氷サイクル
を終了する。この除氷サイクル終了と共に、接点 tm
21が閉路してリレーX4が励磁される。貯氷庫に所定量
以上の氷がなく(貯氷検知器S2が閉路)、製氷水タンク
9内の水が規定量以上となっていれば(水位検知器FS1
の接点FS11が閉路し、接点FS12が開路している状
態)、リレーX2、X1が励磁されて接点X21、X11が閉
路され、それぞれ自己保持回路を形成すると共に、既に
励磁されているリレー X4の接点X42が開路している一
方、接点X24が開路するのでリレー X3が消磁される。
このようにして、リレーX1の励磁とリレーX3の消磁と
によって、接点X13,X32は共に閉路して電磁開閉器M
S1,MS2が励磁され、圧縮機1,製氷水ポンプ10が
駆動されると同時に、冷媒用電磁弁GVが開弁されて製
氷サイクルが開始される。
予め入った水は、電源 S1の投入によって駆動される除
氷水ポンプ16によって散水パイプ7bより製氷板7の
裏面に散水され流下して製氷水タンク9に充満し、溢れ
た水はオーバーフロー管12より除氷水タンク13に戻
される。ここで、周温が設定温度(約20℃)以上の場
合は、例えば製氷板近傍のような適宜の位置に設置しう
る周温検知器(Th3)23が開路しておりリレーX6は
励磁されていないため、接点X64を介し、除氷サイクル
開始と同時に計時を始めるタイマTM2が設定時間(約2
分)後に作動し、その接点tm22が開路して、除氷水ポ
ンプ16及び砕氷モータ22を停止させて除氷サイクル
を終了する。この除氷サイクル終了と共に、接点 tm
21が閉路してリレーX4が励磁される。貯氷庫に所定量
以上の氷がなく(貯氷検知器S2が閉路)、製氷水タンク
9内の水が規定量以上となっていれば(水位検知器FS1
の接点FS11が閉路し、接点FS12が開路している状
態)、リレーX2、X1が励磁されて接点X21、X11が閉
路され、それぞれ自己保持回路を形成すると共に、既に
励磁されているリレー X4の接点X42が開路している一
方、接点X24が開路するのでリレー X3が消磁される。
このようにして、リレーX1の励磁とリレーX3の消磁と
によって、接点X13,X32は共に閉路して電磁開閉器M
S1,MS2が励磁され、圧縮機1,製氷水ポンプ10が
駆動されると同時に、冷媒用電磁弁GVが開弁されて製
氷サイクルが開始される。
【0026】この製氷サイクルと同時に接点 X62を介
し励磁されている製氷タイマTM1が設定時間(約29
分)を計時すると、接点tm11が閉路し、排水用電磁弁
DVが開放され、製氷水タンク9内に残った濃縮残水が
排水される。この濃縮残水の排水によって、水位検知器
(FS3)24が閉路すると接点X42を介しリレーX3が
励磁され、接点X32が開路して、製氷水ポンプ10用の
電磁開閉弁 MS2,タイマTM1,電磁弁GVへの回路
が遮断され、接点 tm11が開路して電磁弁DVへの通
電が遮断され、該電磁弁を閉弁し、製氷サイクルが終了
する。同時に、接点X33,X31が閉路し、自己保持開路
を形成すると共に、除氷サイクルが開始される。
し励磁されている製氷タイマTM1が設定時間(約29
分)を計時すると、接点tm11が閉路し、排水用電磁弁
DVが開放され、製氷水タンク9内に残った濃縮残水が
排水される。この濃縮残水の排水によって、水位検知器
(FS3)24が閉路すると接点X42を介しリレーX3が
励磁され、接点X32が開路して、製氷水ポンプ10用の
電磁開閉弁 MS2,タイマTM1,電磁弁GVへの回路
が遮断され、接点 tm11が開路して電磁弁DVへの通
電が遮断され、該電磁弁を閉弁し、製氷サイクルが終了
する。同時に、接点X33,X31が閉路し、自己保持開路
を形成すると共に、除氷サイクルが開始される。
【0027】尚、製氷サイクル時、除氷水タンク13が
満水で規定水位にあれば水位検知器FS2を閉路してリ
レーX7が励磁されると共に、水温が水温検知器(T
h1)18の設定温度(約20℃)以下であれば、水温検
知器(Th1)18が閉路してリレーX5が励磁されるの
で、接点 X73,X51が閉路して、循環ポンプ14を駆
動し、除氷水が熱交換タンク2との間を循環して加熱さ
れると共に、ヒータ20にも通電し、除氷水を設定温度
(約20℃)に確実に昇温し除氷サイクル時間内に離氷
させる熱量が確保できるようにしている。2サイクル以
降の除氷サイクルでは、リレーX1,X2が消磁されずに
自己保持回路を形成して励磁されたままであるので、接
点X13を介し圧縮機1の運転は継続され、除氷サイクル
時における除氷水ポンプ16及び砕氷モータ22の駆動
の度に接点X23を介しホットガス弁HVが開放され、製
氷板7を加温すると共に、除氷水ポンプ16によって設
定温度の除氷水が散水管7bから製氷板7の裏面に散水
されて、離氷を促進し除氷サイクルが短縮できる。
満水で規定水位にあれば水位検知器FS2を閉路してリ
レーX7が励磁されると共に、水温が水温検知器(T
h1)18の設定温度(約20℃)以下であれば、水温検
知器(Th1)18が閉路してリレーX5が励磁されるの
で、接点 X73,X51が閉路して、循環ポンプ14を駆
動し、除氷水が熱交換タンク2との間を循環して加熱さ
れると共に、ヒータ20にも通電し、除氷水を設定温度
(約20℃)に確実に昇温し除氷サイクル時間内に離氷
させる熱量が確保できるようにしている。2サイクル以
降の除氷サイクルでは、リレーX1,X2が消磁されずに
自己保持回路を形成して励磁されたままであるので、接
点X13を介し圧縮機1の運転は継続され、除氷サイクル
時における除氷水ポンプ16及び砕氷モータ22の駆動
の度に接点X23を介しホットガス弁HVが開放され、製
氷板7を加温すると共に、除氷水ポンプ16によって設
定温度の除氷水が散水管7bから製氷板7の裏面に散水
されて、離氷を促進し除氷サイクルが短縮できる。
【0028】また、周温が設定温度(例えば約20℃)
以下の場合は、周温検知器(Th3)23が閉路してリレ
ーX6が励磁されることにより、除氷サイクル時間は接
点 X63を介し励磁されるタイマTM3の設定時間(約3
分)となる。製氷サイクル時間は接点X61を介し励磁さ
れるタイマTM4の設定時間(約27分)となる。尚、
上記ヒータ20の通電する時機としては、上述したよう
に循環ポンプ14の駆動による熱交換タンク2内での除
氷水と高圧側冷媒との熱交換と同時に行う必要はない。
例えば、図5の制御回路に一部変更を行った図6の制御
回路に示すように、周温が低下して、製氷サイクル時高
圧側冷媒との熱交換を行っても除氷水の温度を設定値
(約20℃)まで昇温できない場合、短時間(タイマT
M3の設定時間)内に離氷させるために、他の周温検知
器より設定温度の低い(設定温度10℃前後)周温検知
器(Th4)25を設け、該設定温度以下の場合にこの周
温検知器25の接点 Th4を閉路して、ヒータ20に通
電するようにしても良い。これによっても、製氷サイク
ル時間内に除氷水の温度を水温検知器18の設定温度ま
で昇温させることができ、周温が変化しても除氷サイク
ル時間内に確実に離氷することができる。
以下の場合は、周温検知器(Th3)23が閉路してリレ
ーX6が励磁されることにより、除氷サイクル時間は接
点 X63を介し励磁されるタイマTM3の設定時間(約3
分)となる。製氷サイクル時間は接点X61を介し励磁さ
れるタイマTM4の設定時間(約27分)となる。尚、
上記ヒータ20の通電する時機としては、上述したよう
に循環ポンプ14の駆動による熱交換タンク2内での除
氷水と高圧側冷媒との熱交換と同時に行う必要はない。
例えば、図5の制御回路に一部変更を行った図6の制御
回路に示すように、周温が低下して、製氷サイクル時高
圧側冷媒との熱交換を行っても除氷水の温度を設定値
(約20℃)まで昇温できない場合、短時間(タイマT
M3の設定時間)内に離氷させるために、他の周温検知
器より設定温度の低い(設定温度10℃前後)周温検知
器(Th4)25を設け、該設定温度以下の場合にこの周
温検知器25の接点 Th4を閉路して、ヒータ20に通
電するようにしても良い。これによっても、製氷サイク
ル時間内に除氷水の温度を水温検知器18の設定温度ま
で昇温させることができ、周温が変化しても除氷サイク
ル時間内に確実に離氷することができる。
【0029】以上のように、上述の実施例によれば、製
氷サイクル中、除氷水を水温や周囲温度に応じてホット
ガスを利用した熱交換タンク或はヒータで加熱すること
によって設定温度以上に常に保つようにしているので、
水温や周囲温度の変化に依存する離氷時間の差を最小限
とすると共に離氷時間の短縮化が図れる。また、周囲温
度に応じて製氷時間及び除氷時間を変更することによっ
て、効率の良い製氷運転が可能となる上、周囲温度の変
動による氷厚のバラツキや二重製氷による損傷が防止で
きる。
氷サイクル中、除氷水を水温や周囲温度に応じてホット
ガスを利用した熱交換タンク或はヒータで加熱すること
によって設定温度以上に常に保つようにしているので、
水温や周囲温度の変化に依存する離氷時間の差を最小限
とすると共に離氷時間の短縮化が図れる。また、周囲温
度に応じて製氷時間及び除氷時間を変更することによっ
て、効率の良い製氷運転が可能となる上、周囲温度の変
動による氷厚のバラツキや二重製氷による損傷が防止で
きる。
【0030】尚、周温検知器(Th4)25の代わりに
図1に示すような上記水温検知器(Th1)より設定温度
が低い水温検知器19を用いても同等の効果が得られ
る。また、以上の実施例において、タイマTM1,T
M2,TM3,TM4の設定時間とTh1,Th2,Th3,
Th4の設定温度とは、空冷、水冷、除氷水タンク容量
や設置条件等により異なる。更に、ヒータ20の容量は
製氷機使用条件の最も低い温度の時、製氷サイクル時間
内に除氷水の温度を設定値まで昇温できる容量を選定す
る。
図1に示すような上記水温検知器(Th1)より設定温度
が低い水温検知器19を用いても同等の効果が得られ
る。また、以上の実施例において、タイマTM1,T
M2,TM3,TM4の設定時間とTh1,Th2,Th3,
Th4の設定温度とは、空冷、水冷、除氷水タンク容量
や設置条件等により異なる。更に、ヒータ20の容量は
製氷機使用条件の最も低い温度の時、製氷サイクル時間
内に除氷水の温度を設定値まで昇温できる容量を選定す
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1の本発明によれ
ば、製氷サイクル完了後、製氷サイクルから継続して運
転中の圧縮機によって圧送されるホットガスで製氷板を
加熱しながら、該ホットガスの通流開始と遅くとも同時
に製氷残水を排水するので、圧縮機発停のロスを防止し
つつ且つ除氷に要する時間を短縮しつつ、効率よく排水
でき、水回路の詰まり、製氷能力の低下や白濁氷の発生
が防止できる。また、請求項2及び請求項3に記載のよ
うに、貯氷検知器或は製氷スイッチによる製氷機の運転
停止は、除氷サイクルを完了して、除氷水ポンプの作動
もしくは駆動停止後、圧縮機が停止して待機状態とし、
製氷機再起動は製氷サイクルから始めることにより、圧
縮機の保護ができると共に、再起動時に除氷サイクルを
省略できる。更に、製氷完了の都度、製氷水ポンプ停止
後に圧縮機を停止させることがないので、圧縮機発停に
よるロスがなく、圧縮機の耐久性の向上が期待できる。
本発明の実施態様のように、製氷水タンクの排水完了を
検知するために水位検知器を用いた場合には、この水位
検知器によって排水完了を検知して除氷開始信号を発信
させることにより、製氷水ポンプの空運転が防止できる
と共に、製氷残水へのホットガスで加熱された除氷水の
混入が極力避けられるので、常に新しい製氷水で製氷を
行うことができる。
ば、製氷サイクル完了後、製氷サイクルから継続して運
転中の圧縮機によって圧送されるホットガスで製氷板を
加熱しながら、該ホットガスの通流開始と遅くとも同時
に製氷残水を排水するので、圧縮機発停のロスを防止し
つつ且つ除氷に要する時間を短縮しつつ、効率よく排水
でき、水回路の詰まり、製氷能力の低下や白濁氷の発生
が防止できる。また、請求項2及び請求項3に記載のよ
うに、貯氷検知器或は製氷スイッチによる製氷機の運転
停止は、除氷サイクルを完了して、除氷水ポンプの作動
もしくは駆動停止後、圧縮機が停止して待機状態とし、
製氷機再起動は製氷サイクルから始めることにより、圧
縮機の保護ができると共に、再起動時に除氷サイクルを
省略できる。更に、製氷完了の都度、製氷水ポンプ停止
後に圧縮機を停止させることがないので、圧縮機発停に
よるロスがなく、圧縮機の耐久性の向上が期待できる。
本発明の実施態様のように、製氷水タンクの排水完了を
検知するために水位検知器を用いた場合には、この水位
検知器によって排水完了を検知して除氷開始信号を発信
させることにより、製氷水ポンプの空運転が防止できる
と共に、製氷残水へのホットガスで加熱された除氷水の
混入が極力避けられるので、常に新しい製氷水で製氷を
行うことができる。
【図1】 本発明に係る循環流下式製氷機の概略構成図
である。
である。
【図2】 図1に示す循環流下式製氷機を作動させるた
めの本発明の第1実施例に係る制御回路である。
めの本発明の第1実施例に係る制御回路である。
【図3】 図1に示す流下式製氷機を作動させるための
本発明の第2実施例に係る制御回路である。
本発明の第2実施例に係る制御回路である。
【図4】 図3に示す制御回路の一部を変更した制御回
路である。
路である。
【図5】 図1に示す循環流下式製氷機を作動させるた
めの本発明の第3実施例に係る制御回路である。
めの本発明の第3実施例に係る制御回路である。
【図6】 図5に示す制御回路の一部を変更した制御回
路である。
路である。
【符号の説明】 1…圧縮機、3…凝縮器、5…膨張手
段、6…蒸発器、7…製氷板(製氷部)、9…製氷水タ
ンク、10…循環ポンプ(製氷水供給手段)、13…除
氷水タンク(除氷水供給手段)、16…循環ポンプ(除
氷水供給手段)、18…水温検知器、FS1、FS3…
製氷水タンク内の水位検知器、FS2…除氷水タンク内
の水位検知器、DV…排水用電磁弁(排水手段)、HV
…ホットガス弁(冷媒/ホットガス供給手段)、PM4
…排水ポンプ(排水手段)、S2…貯氷検知器、S3…
製氷スイッチ、30…作動制御手段。
段、6…蒸発器、7…製氷板(製氷部)、9…製氷水タ
ンク、10…循環ポンプ(製氷水供給手段)、13…除
氷水タンク(除氷水供給手段)、16…循環ポンプ(除
氷水供給手段)、18…水温検知器、FS1、FS3…
製氷水タンク内の水位検知器、FS2…除氷水タンク内
の水位検知器、DV…排水用電磁弁(排水手段)、HV
…ホットガス弁(冷媒/ホットガス供給手段)、PM4
…排水ポンプ(排水手段)、S2…貯氷検知器、S3…
製氷スイッチ、30…作動制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 忠志 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザ キ電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−299669(JP,A) 特開 昭61−280367(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25C 5/10 F25C 1/12
Claims (3)
- 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、膨張手段、蒸発器、並
びに、前記凝縮器及び前記膨張手段をバイパスする管路
に設けられたホットガス弁を含む冷媒回路と、記蒸発器
が装着された製氷部と、該製氷部に供給される製氷水を
貯留するための製氷水タンクと、該製氷水タンクに接続
された排水手段と、前記製氷部に、製氷サイクル時には
前記製氷水を、そして除氷サイクル時には前記除氷水を
選択的に供給する製氷水/除氷水供給手段と、前記蒸発
器に、製氷サイクル時には冷媒を、そして除氷サイクル
時にはホットガスを選択的に供給する前記ホットガス弁
からなる冷媒/ホットガス供給手段と、前記排水手段、
前記製氷水/除氷水供給手段及び前記冷媒/ホットガス
供給手段の作動を制御するための作動制御手段とを備え
た循環流下式製氷機において、該作動制御手段は、前記
製氷サイクルの完了時に前記排水手段を作動させて前記
製氷水タンク内の残水の排出を開始し、該残水の排出終
了時に前記除氷水供給手段を作動させて前記製氷部に前
記除氷水を供給すると共に、前記残水の排出開始と同時
かもしくはその直後に前記ホットガス弁を開弁して前記
蒸発器にホットガスを供給するように、前記排水手段、
前記製氷水/除氷水供給手段及び前記冷媒/ホットガス
供給手段に電気的に接続されていることを特徴とする循
環流下式製氷機。 - 【請求項2】 圧縮機、凝縮器、膨張手段、蒸発器、並
びに、前記凝縮器及び前記膨張手段をバイパスする管路
に設けられたホットガス弁を含む冷媒回路と、前記蒸発
器が装着された製氷部と、該製氷部に供給される製氷水
を貯留するための製氷水タンクと、該製氷水タンクに接
続された排水手段と、前記製氷部に、製氷サイクル時に
は前記製氷水を、そして除氷サイクル時には前記除氷水
を選択的に供給する製氷水/除氷水供給手段と、前記蒸
発器に、製氷サイクル時には冷媒を、そして除氷サイク
ル時にはホットガスを選択的に供給する前記ホットガス
弁からなる冷媒/ホットガス供給手段と、前記排水手
段、前記製氷水/除氷水供給手段及び前記冷媒/ホット
ガス供給手段の作動を制御するための作動制御手段とを
備えた循環流下式製氷機において、更に、貯氷庫内の氷
が所定量に達した際に作動して該循環流下式製氷機の製
氷サイクルを停止させるための貯氷検知器、及び該循環
流下式製氷機の製氷サイクルを手動停止するように作動
する製氷スイッチのうちの少なくとも一方を備え、前記
作動制御手段は、前記貯氷検知器及び/又は前記製氷ス
イッチの作動時に、前記製氷サイクルに続いて、前記製
氷水/除氷水供給手段のうちの前記除氷水供給手段の作
動が終了してから前記圧縮機の運転停止を行うように構
成されている循環流下式製氷機。 - 【請求項3】 前記製氷スイッチは、前記循環流下式製
氷機の運転を手動で再起動するように作動し、前記作動
制御手段は、前記貯氷検知器及び/又は前記製氷スイッ
チに、前記貯氷庫内の氷が所定量に回復した際に及び/
又は前記循環流下式製氷機の運転の再起動の際に、該循
環流下式製氷機の運転を前記製氷サイクルから開始させ
るように接続されている請求項2記載の循環流下式製氷
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1911997A JP2895458B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 循環流下式製氷機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1911997A JP2895458B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 循環流下式製氷機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09303924A JPH09303924A (ja) | 1997-11-28 |
| JP2895458B2 true JP2895458B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=11990592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1911997A Expired - Fee Related JP2895458B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 循環流下式製氷機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2895458B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111076464A (zh) * | 2019-12-18 | 2020-04-28 | 中国科学院广州能源研究所 | 一种冰浆在线浓缩输送系统 |
| CN114608234A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-06-10 | 西安交通大学 | 一种新型制冰机及其控制方法 |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP1911997A patent/JP2895458B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09303924A (ja) | 1997-11-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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