JPH0638292Y2 - 自動製氷機 - Google Patents

自動製氷機

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JPH0638292Y2
JPH0638292Y2 JP1987155653U JP15565387U JPH0638292Y2 JP H0638292 Y2 JPH0638292 Y2 JP H0638292Y2 JP 1987155653 U JP1987155653 U JP 1987155653U JP 15565387 U JP15565387 U JP 15565387U JP H0638292 Y2 JPH0638292 Y2 JP H0638292Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は自動製氷機に関し、更に詳細には、その製氷
運転中において、何等かのトラブルにより正常な製氷運
転がなされない場合に、外部に警報を発して早期にトラ
ブルの所在を知らしめて、圧縮機の焼損事故の発生や、
電力・製氷水の浪費を未然に有効に阻止し得る対策を備
えた自動製氷機に関するものである。
従来技術 角氷や板氷その他各種形状の氷を多数連続的に製造する
ための自動製氷機がその用途に応じて好適に使い分けら
れている。例えば、製氷室に画成されて下方に開放す
る多数の製氷小室を、水皿により開閉自在に閉成し、こ
の水皿から製氷水を噴射供給して当該製氷小室中に角氷
を徐々に形成するようにした所謂クローズドセル方式の
製氷機や、下方に開放する多数の製氷小室に、水皿を
介することなく製氷水を直接供給し、角氷を該小室中に
形成するようにした所謂オープンセル方式の製氷機や、
製氷板を傾斜配置し、この製氷板の表面または裏面に
製氷水を流下供給し、当該製氷板面上に板氷を形成する
流下式製氷機等が広く普及している。
これらの自動製氷機は一般に、その機体上方に製氷機構
を備えると共に、機体下部に前記製氷機構を冷却するた
めの冷凍系を備え、前記冷凍系は、圧縮機、凝縮器、キ
ャピラリーチューブ、蒸発器等の諸部材から構成されて
いる。この冷凍系の一部を構成する蒸発器は、製氷機構
の中心をなす製氷部に配設されて該製氷部を冷却するよ
うになっている。そして、製氷水を前記製氷部に循環供
給し氷結させることによって氷を生成し、当該氷が所定
の大きさに成長したことを製氷完了検知装置により検知
して製氷水の供給を停止する。次いで弁体の切換えによ
り、圧縮機からの高温冷媒ガスを、バイパス管を介して
蒸発器に供給して製氷部を加熱し、該製氷部で生成され
た氷を自重落下させて、下方に配置したストッカーに回
収貯留するようになっている。
前述した製氷完了検知装置には、その製氷完了を検知す
る方式として、従来より種々の方式が採用されている。
例えば、製氷室にサーモスタットやサーモミスタ等か
らなる感温素子を配設し、氷の成長が進行するにつれ低
下する製氷室の温度を、この感温素子により検知して製
氷完了を知る温度検知方式、製氷水タンクに水位検知
装置を配設し、製氷水の水位が氷の成長に伴って低下
し、所定水位に降下したことを検知して製氷完了を知る
水位検知方式、製氷水循環ポンプの吐出側に圧力検知
装置を配設し、ポンプの吐出圧力が変化したことを検知
して製氷完了を知る圧力検知方式、その他製氷室また
は製氷板に氷厚検知装置を設け、氷厚が所定の厚みに成
長したことを検知することで製氷完了を知る水厚検知方
式等が知られている。
ところで、前述した如く各種の製氷方式が採用される自
動製氷機では、例えば凝縮器の放熱フィンに埃が付着し
て目詰まりを生じると、凝縮器での放熱が妨げられて凝
縮能力が低下し、製氷時間が長くなって製氷能力が低下
すると共に、圧縮機が過熱して耐久性が劣下するという
問題がある。そこで従来の自動製氷機では、凝縮器の出
口パイプ側にサーミスタ等の感温素子を配設し、この出
口パイプを通過する冷媒の温度が所定温度以下に降下す
ると、所要の警報を発する警報装置を装備している。
考案が解決しようとする課題 前述した如く、凝縮器の出口パイプに感温素子を設けた
従来の自動製氷機では、前記感温素子における作動温度
の設定が一般に難しく、次に指摘する問題点を有してい
る。
例えば、製氷運転の初期は、外部水道系から給水された
常温の製氷水を冷却するため、冷凍系で蒸発器の負荷が
大きく、従って凝縮負荷も大きくなって、凝縮器出口側
での冷媒の温度も高くなる。冷凍系での冷媒の循環が進
行すると、製氷水が次第に冷却されて温度低下を来し、
凝縮器の負荷も低下して、凝縮器出口側からの冷媒温度
も低下する。このように製氷運転の初期には、凝縮器出
口側の冷媒温度が一時的に高くなるが、従来の自動製氷
機では、この一時的な現象を感温素子が検知して警報を
発するという問題がある。すなわち、製氷運転の初期毎
に警報装置が作動するが、これは本質的な故障等の異常
に起因するものではないため、一種の誤報として取扱わ
れ、保守管理の見地から著しく信頼性を欠いていた。
そこで、このような事態を回避するため、感温素子の作
動温度を高く設定すると、前述した如き誤報の発生は回
避されるが、凝縮器の目詰まりの程度が大きくならない
と、警報装置が作動しないという新たな問題を生ずる。
このように、凝縮器の目詰まりが相当進行したにも拘ら
ず、警報装置が作動しないときは、製氷能力が低下した
り、圧縮機の部品の劣化する等の弊害を生ずる。
更に、冬季の如く周囲温度が低下すると、冷凍系全体の
温度が下がり、また外部水道系からの給水温度も低下す
る。この場合は、凝縮器に多量の目詰まりが生じている
ても、凝縮器出口側の冷媒温度は感温素子の作動温度以
下に低下する。つまり、製氷能力が低下しているにも拘
らず、警報装置が作動しない、という欠点も存在する。
凝縮器の出口パイプに感温素子を設けた従来の自動製氷
機は、前述した問題点を有する以外に、次のような問題
点も内在している。
圧縮機の吐出側と蒸発器とを接続するホットガス回路
に設けたホットガス弁が故障し、弁の閉鎖不良等を生じ
た場合は、製氷運転中に高温のホットガスが蒸発器に流
入し、製氷部での氷の成長が阻害される。このときは製
氷不能状態になるから、製氷完了検知装置が作動せず、
従って氷の製造を伴わない製氷運転が続行され電力の浪
費となる。しかも前述した警報装置では、これを検知で
きないために、警報を発することもない。
外部水道系の給水弁に故障を生じて漏水が生じると、
この漏水は製氷水として製氷水タンクに給水される。こ
の漏水の常温であるために、漏水量が多い場合は製氷水
全体を温度上昇させて製氷を阻害し、前述と同様に氷の
製造を伴わない製氷運転を続行することになり、電力や
水の浪費となる。また、漏水量が少ない場合には、製氷
部での氷の成長が或る程度進むが、その速度は緩慢にな
る。すなわち、製氷時間が長くなって製氷能力が低下
し、同一の量の氷を得るのに要する電力や水の量が増大
する。しかし、前述した警報装置ではこれを検知でき
ず、警報を発することができない。
製氷完了装置が故障すると、実際には製氷が完了した
にも拘らず、製氷運転が続行される。このため、適正に
成長した製氷量の確保ができなくなると共に、製氷部で
過大な氷塊が成長するに至る。例えば、水皿や散水パイ
プ,製氷水タンク等の製氷水供給系にまで氷塊が成長
し、これらを破損することになる。更に氷の得られない
製氷運転を続行するので、電力の浪費となる。
しかし前述した警報装置ではこれを検知できず、警報を
発することはない。
考案の目的 本考案は、前述した従来の自動製氷機に内在している前
記問題点に鑑み、これらを好適に解決するべく提案され
たものであって、圧縮機の劣化防止、消費電力の浪費防
止、節水を図ることができる誤報のない警報装置を備え
る自動製氷機を提供することにある。
課題を解決するための手段 前述の課題を克服し、所期の目的を達成するため本考案
は、冷凍系に接続する蒸発器を配設した製氷室と、該製
氷室に製氷水を供給する製氷水供給系と、前記製氷室で
製氷完了を検知する製氷完了検知装置と、該製氷完了検
知装置からの製氷完了信号によって、前記製氷室から氷
を除去する除氷装置とを備える自動製氷機において、 製氷運転の開始によりオン作動し、その製氷運転に通常
要する時間より長くなるよう設定した時間がタイムアッ
プした際に、閉成される常開接点を有するタイマ装置
と、 製氷機に接続される電源供給ラインとの間で直列に接続
される前記タイマ装置の常開接点およびリレーと、 前記タイマ装置の常開接点に並列接続される前記リレー
の常開接点と、 前記リレーに並列接続されるランプ等の警報装置とから
なり、 前記タイマ装置における常開接点の閉成により、前記リ
レーを通電付勢すると共に前記警報装置をオン作動さ
せ、また該リレーの付勢によりその常開接点を閉成して
自己保持するよう構成したことを特徴とする。
作用 ホットガス弁の故障や給水弁の故障が生じると、前述し
たように製氷時間が延びたり製氷不能となる。しかるに
本考案では、このような事態が生じても、その製氷開始
から所定時間経過後に警報が発せられる。
実施例 次に、本考案に係る自動製氷機につき、好適な実施例を
挙げて添付図面を参照しながら以下説明する。
第1図は、本考案が好適に実施される自動製氷機の一例
を示す。この自動製氷機は、下向きに開口する多数の製
氷小室2を画成した製氷室1を備え、この製氷室1の外
側上面には冷凍系の一部を構成する蒸発器3が配設され
ている。また製氷室1の下方には、水皿4が傾動自在に
配設されて、常には製氷小室2を下方から水平に閉成し
ている。この水皿4は、その一端部において図示しない
枢軸に枢支され、除氷運転時には、アクチュエータによ
り強制的に傾動されて、製氷小室2を開放する。水皿4
の下面には、製氷水を各製氷小室2に供給するための分
配管6が配設され、更に水皿4の下方には製氷水タンク
5が設けられている。このタンク5には、一回の製氷サ
イクルに必要な所要量の製氷水が、外部水道系10から給
水弁WVを介して供給される。
製氷水タンク5内の水は、底部より送水パイプ11および
ポンプPMを介して分配管6に送られ、水皿4に各製氷小
室2と対応的に穿設した多数の噴水孔7から、各製氷小
室2内へ噴射される。この製氷水の一部は、各製氷小室
2の内壁面に氷結し、氷結するに至らなかった水は、水
皿4に前記噴水孔7と隣接して穿設した排水孔9を介し
て、製氷水タンク5へ帰還される。この構成に係る製氷
水供給系8に製氷水を循環させることにより、製氷室1
内に漸次氷を層状に成長させる。
製氷室1の外側面には、例えばサーモスタットやサーミ
スタ等の感温素子からなる温度検知装置Th1が密着配設
されている。この温度検知装置Th1は製氷室1の温度を
検知するものであって、製氷小室2内に氷が充分に成長
して製氷室1の温度が低下すると、温度検知装置Th1
作動して製氷運転を終了させ、除氷運転に移行させるよ
うになっている。
第1図に示す自動製氷機は、除氷運転に移行すると、ポ
ンプPMを停止させて製氷水の供給を停止し、図示しない
アクチュエータの作用下に水皿4および製氷水タンク5
を一定角度まで傾動させ、製氷水供給系8内の製氷残水
を全て排出する。また弁体の切換えを行なって、冷凍系
に接続する蒸発器3にホットガスを供給して製氷室1を
加温し、製氷小室2中の氷を自重で落下させ、貯氷庫13
内へ案内放出する。
貯氷庫13内への氷の落下完了は、製氷室1の側面に密着
配置した、例えばサーモスタットやサーミスタ等からな
る温度検知装置Th2が、製氷室1の温度上昇を検知する
ことにより検出する。氷の落下完了検知後に、前記アク
チュエータを逆転させ、水皿4および製氷水タンク5を
元の水平位置に復帰させて製氷小室2を下方から閉成
し、外部水道系10から給水弁WVを介して製氷用水を製氷
水タンク5に供給する。またポンプPMにより製氷水を製
氷室1に供給して、再び製氷を開始する。
第2図は、冷凍装置の概略構成を示すものである。圧縮
機20で圧縮された冷媒ガスは、凝縮器21で凝縮されて液
化し、ドライヤ22で脱湿された後、キャピラリーチュー
ブ23で減圧され、前記製氷室1の外側上面に配設した蒸
発器3で蒸発し、各製氷小室2内に噴水供給される製氷
水と熱交換することによって、各製氷小室2内での氷結
を行なわせる。蒸発器3で蒸発気化した冷媒と蒸発しき
れなかった液冷媒とが、気液混相状態でアキュムレータ
24に流入し、ここで気相冷媒と液相冷媒とが分離され、
気相冷媒は吸入管25を経て圧縮機20に帰還し、液相冷媒
はアキュムレータ24内に貯留される。なお、第2図中の
符号FMは、凝縮器21用のファンモータを示している。
更に、圧縮機20の吐出側から分岐したホットガス管26
は、ホットガス弁HVを経て蒸発器3の入口側に連通され
ている。従って、除氷時に圧縮機20から吐出された高温
冷媒は、前記ホットガス管26からホットガス弁HVを経て
蒸発器3に流入し、製氷室1を暖めて各製氷小室2内に
生成された氷塊の周面を加熱し、各氷塊を自重により落
下させる。蒸発器3から流出した高温冷媒は、アキュム
レータ24に流入し、このアキュムレータ24内に滞留して
いる液相冷媒を加熱して蒸発させ、気相冷媒として吸入
管25から圧縮機20に帰還させる。
第3図は、本実施例に係る自動製氷機の電気制御回路図
の一例を示すものである。図において、電源供給ライン
Aと接続点Dとの間にはヒューズFと貯氷検知スイッチ
S1とが直列に設けられ、接続点Dと電源供給ラインBと
の間に圧縮機CMが接続されている。貯氷検知スイッチS1
は、貯氷庫13内の氷が所定レベル以下に減少したとき閉
成し、貯氷庫の氷が所定レベルに達すると開放する構成
になっている。また、接続点Hと電源供給ラインBとの
間には、復帰用押しボタンPBと、後述するタイマ装置T
の常開接点T1と、リレーXとが接続され、更に前記常開
接点T1およびリレーXと並列に、リレーXの常開接点X1
および警報ランプLが接続されている。そして本実施例
では、前記のタイマ装置T,警報ランプLおよびリレーX
により警報装置が構成されている。
また除氷運転に際して、水皿4の傾動により切換付勢さ
れる切換スイッチS2の接点aが、接続点Hに接続されて
いる。この切換スイッチS2の切換接点bは、温度検知装
置Th1の接点eに接続されると共に、電源供給ラインB
に接続するタイマ装置Tに接続されている。このタイマ
装置Tは、通電開始(製氷動作開始)から設定時間経過
後に、前記常開接点T1を所定時間だけ閉成するものであ
り、その時間は、正常な製氷動作が行なわれる際の製氷
時間より長目に設定されている。
更に、温度検知装置Th1の接点fと電源供給ラインBと
の間には、凝縮器用のファンモータFMと製氷水循環用の
ポンプモータPMとが並列に接続されている。また、温度
検知装置Th1の接点gは、水皿4の傾動および復帰を行
なうアクチュエータモータAMの傾動方向駆動電源端子m
に接続され、このアクチュエータモータAMの他方の電源
端子kは電源供給ラインBに接続されている。なお、切
換スイッチS2の接点cとアクチュエータモータAMの復帰
方向駆動用電源端子nとは、温度検知装置Th2を介して
接続され、更に前記接点cと電源供給ラインBとの間
に、ホットガス弁HVと給水弁WVとが並列に接続されてい
る。
次に、前述した構成に係る自動製氷機の動作につき説明
する。先ず、自動製氷機に電源(電源スイッチは図示せ
ず)を投入する。このとき貯氷庫13には氷はないので、
貯氷検知スイッチS1は閉成されており、切換スイッチS2
の接点aは接点bに接続されている。また、製氷室1の
温度は室温程度に保持されているため、温度検知装置Th
1の接点eは接点f側に接続されている。従って、電源
投入と同時に、圧縮機(CM)20、ファンモータFM、ポン
プモータPMおよびタイマ装置Tに通電が開始され、製氷
運転に入る。これにより、第1図と第2図とに関して説
明した冷媒の循環と製氷水の循環とがなされ、製氷水の
温度と製氷室1の温度とは徐々に低下する。そして製氷
動作が正常の場合は、製氷開始から所要時間経過後に製
氷水温度は0℃となり、製氷室1で氷が成長し始める。
製氷が完了して、製氷室1の温度が所要の温度域まで低
下すると、これを検知した温度検知装置Th1がその接点
eを接点g側に接続換えすると、ファンモータFMおよび
ポンプモータPMへの通電が停止され、アクチュエータモ
ータAMへの通電がなされて除氷運転に入る。このアクチ
ュエータモータAMの回転により、水皿4および製氷水タ
ンク5が傾動を開始し、その傾動が終了すると、切換ス
イッチS2の接点aが接点c側に接続換えされる。このと
き、温度検知装置Th2は開放状態となっている。この切
換スイッチS2の接続換えにより、タイマ装置Tへの通電
が遮断され、給水弁WVが開弁して、温度の高い新たな製
氷水が外部水道系からタンク5に供給される。またホッ
トガス弁HVの開弁により、蒸発器3が暖められて除氷が
促進される。前述したように、製氷小室2内の氷は自重
により落下し、製氷室1の温度が上昇して除氷完了を温
度検知装置Th2が検知すると、概温度検知装置Th2は閉成
する。
温度検知装置Th2の閉成によりアクチュエータモータAM
に通電されると、アクチュエータモータAMは逆回転して
水皿4等を復帰させ、該復帰動作の終了により切換スイ
ッチS2の接点aは接点b側に切換えられる。これによ
り、再び製氷運転に入り、前述した動作を繰り返す。
製氷運転と除氷運転との繰り返しにより、貯氷庫13に所
定量の氷が溜まると、貯氷検知スイッチS1が開放して製
氷動作は停止される。
ここにおいて、周囲温度が上昇したり、凝縮器に目詰ま
りを生じたりして、凝縮能力が低下すると冷凍能力も低
下し、製氷に要する時間がタイマ装置Tにおける設定時
間より長くなる。また、目詰まりの程度が大きいと、製
氷運転を行なっても製氷室1の温度は低下しなくなり製
氷不能となる。この場合に、本実施例では、その製氷完
了に先立ち、前記タイマ装置Tがタイムアップして、接
点T1を閉成する。すると、電源供給ラインA→ヒューズ
→貯氷スイッチS1→接続点H→復帰用押しボタンPB→接
点T1→リレーXおよび警報ランプL→電源供給ラインB
の回路が形成される。これにより、警報ランプLが点灯
して異常を外部に警報する。なお、リレーXの常開接点
X1が閉成されてリレーXを自己保持し、タイマ装置Tの
接点T1が開放されても、警報ランプLは点灯し続ける。
警報ランプLの点灯により、製氷機のユーザーは、凝縮
器の目詰まり等による製氷能力の低下または製氷不能の
状態を覚知することができる。またトラブルの原因を除
去した後に、復帰用押しボタンPBを押して接点開放を行
なうことによって、リレーXの自己保持は解除され、再
び製氷動作に入ることができる。
本実施例に係る装置では、製氷開始から所定時間経過し
た後に、前記製氷完了検知装置から製氷完了信号が出力
されないことを条件として警報を発するよう構成したの
で、前述した如く、製氷運転の初期に凝縮器出口側の冷
媒温度が一時的に高くなる現象を、感温素子が検知して
警報を発するということがなく、しかも障害発生時に確
実に警報が発せられるために、ユーザーがこれに迅速に
対応できるという効果がある。
次に第4図は、第2実施例に係る自動製氷機の電気制御
回路図である。この第2実施例は、第3図に示す第1実
施例に比べ、リレーXが常開接点X2を備え、この常開接
点X2を貯氷検知スイッチS1と復帰用押しボタンPBとの接
続点Dと、圧縮機CMと切換スイッチS2との接続点Hとの
間に設けた点のみが異なる。
この第2実施例によれば、トラブル発生時に、タイマ装
置Tがタイムアップして、その接点T1を閉成した瞬間
に、第1実施例と同様に警報ランプLが点灯すると共
に、リレーXの常開接点X2が開放して、圧縮機CM,ファ
ンモータFM,ポンプモータPMへの通電を遮断し、製氷機
の運転を停止するようになっている。なお、常開接点X2
の開放状態は、リレーXにより自己保持される。
本実施例によれば、トラブル発生時に製氷機の運転自体
が停止するので、ユーザーが警報に気付かずに製氷運転
が続行されるときに生じる問題を回避し得る効果があ
る。すなわち、冷凍能力が低下するトラブルが発生した
際に、製氷機がそのまま運転続行されると、冷凍系にお
ける圧縮機の吐出側からキャピラリーチューブの入口側
までの高圧回路内の冷媒圧力が上昇し、併せてキャピラ
レーチューブの出口側から圧縮機の吸入側に至る低圧回
路内の冷媒圧力も上昇する。
これに伴って、冷媒循環量が増大すると共に、圧縮機の
冷却(ファンモータによる強制空冷や吸入冷媒ガスによ
る圧縮機内部の冷却)が行なわれなくなるため、圧縮機
が過負荷状態となり、消費電力が増加し圧縮機は異常高
温となる。この状態になると、圧縮機のモータプロテク
タが作動して圧縮機への通電を停止する。しかし、圧縮
機が停止すると、冷凍回路内の冷媒圧力は徐々に低下
し、圧縮機本体の温度も自然放熱によって徐々に低下す
るので、前記モータプロテクタが自動復帰して圧縮機へ
の通電が再開され、圧縮機は過負荷運転を再び開始する
ことになる。すなわち圧縮機は、前述した過負荷運転と
停止とを繰り返すことになる。これは、消費電力の浪費
ばかりでなく、圧縮機内部の冷凍機油の劣化を引き起こ
す原因となり、摺動部の磨耗を進行させて、圧縮機自体
が焼損するという重大事故につながる。本実施例では、
かかる事態の発生を、未然に回避できるという効果があ
る。
第5図は、第3実施例に係る自動製氷機の電気制御回路
図である。第3実施例では、第3図に示した第1実施例
に比べ、温度検知装置Th1の接点fとファンモータFM,ポ
ンプモータPMとの接続途中に、タイマ装置Tの常開接点
T2を設けると共に、該接点fとアクチュエータモータAM
の傾動方向駆動用電源端子mとの接続途中に、タイマ装
置Tの常開接点T3を設けた点のみが異なる。
この第3実施例によれば、トラブルが発生してタイマ装
置Tがタイムアップすると、第1実施例と同様に警報ラ
ンプLが点灯するが、更にこれに加えて、常開接点T2
開放してファンモータFm,ポンプモータPMを停止させる
と共に、常開接点T3が閉成して、アクチュエータモータ
AMにより水皿4を傾動させる。水皿4が傾動し終わる
と、切換スイッチS2の接点aが、接点c側に切換えられ
て除氷運転に入る。
周囲温度が高くなった場合やトラブルの程度が比較的軽
微な場合は、その製氷運転中に、不完全ではあるが製氷
室内に氷が成長している。本実施例では、タイマ装置T
が設定時間をタイムアップしたときでも除氷運転に入る
ので、所要の製氷量を確保し得るという効果がある。
先に述べた実施例では、そのトラブルの例として凝縮器
の目詰まりを挙げたが、本考案が対処できる異常原因は
これに限るものではなく、何等かのトラブル発生により
製氷時間が長くなったり、製氷不能となったりする場合
の全てに適用可能である。例えば、冷凍系内の冷媒が漏
洩するトラブル,圧縮機の故障,冷凍系のホットガス弁
の弁不良,外部水道系の給水弁不良による漏水,製氷完
了検知装置の故障,凝縮機用ファンモータの故障,製氷
水循環用ポンプモータの故障,アクチュエータモータの
故障,切換スイッチS2の故障,水皿や給水系の漏水や詰
まり,製氷駆動部の故障その他断水等にも、有効に対処
できる。
以上、本考案に係る自動製氷機につき、好適な実施例を
挙げて説明したが、本考案は図示したクローズドセル方
式の製氷機に限定されるものではなく、オープンセル方
式や、流下式等の各種製氷機にも適用し得るものであ
る。また、製氷完了を検知する手段として、サーミスタ
等の感温素子を使用した温度検知式を例として説明した
が、その他タイマ式,水位検知式,圧力検知式,氷厚検
知式,温度およびタイマ式,水位およびタイマ式等、何
れの方式を採用した製氷機にも本考案を適用できる。ま
た、警報装置としては、ランプを点灯させるばかりでな
く、ブザーの如く、警報音を発する構成としてもよいこ
とは勿論である。
考案の効果 本考案に係る自動製氷機は、例えばホットガス弁の故障
や給水弁の故障に起因して、製氷に要する時間が長くな
ったり、製氷不能となったりした際に、その製氷開始か
ら所定時間経過した後に、前記製氷完了検知装置から製
氷完了信号が出力されないことを条件として警報を発す
るよう構成したものである。従って、製氷運転の初期に
凝縮器出口側の冷媒温度が一時的に高くなる現象を、感
温素子が検知して警報を発するということがなく、しか
も障害発生時に確実に警報が発せられるために、ユーザ
ーが各種のトラブルに迅速に対応できて、製氷機におけ
る圧縮機等の寿命を延ばすことが可能となり、更に節電
・節水を図り得る等の有益な利点を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の好適な実施例に係る自動製氷機を示すも
のであって、第1図は自動製氷機の要部構成図、第2図
は自動製氷機の冷凍系統図、第3図は第1実施例に係る
自動製氷機の電気制御回路図、第4図は第2実施例に係
る自動製氷機の電気制御回路図、第5図は第3実施例に
係る自動製氷機の電気制御回路図である。 1……製氷室、3……蒸発器 8……製氷水供給系 Th1,Th2……温度検知装置 T……タイマ装置、L……ランプ X……リレー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍系(20,21)に接続する蒸発器(3)
    を配設した製氷室(1)と、該製氷室(1)に製氷水を
    供給する製氷水供給系(5,PM)と、前記製氷室(1)で
    の製氷完了を検知する製氷完了検知装置(Th1)と、該
    製氷完了検知装置(Th1)からの製氷完了信号によっ
    て、前記製氷室(1)から氷を除去する除氷装置(AM,W
    V)とを備える自動製氷機において、 製氷運転の開始によりオン作動し、その製氷運転に通常
    要する時間より長くなるよう設定した時間がタイムアッ
    プした際に、閉成される常開接点(T1)を有するタイマ
    装置(T)と、 製氷機に接続される電源供給ライン(A,B)との間で直
    列に接続される前記タイマ装置(T)の常開接点(T1
    およびリレー(X)と、 前記タイマ装置(T)の常開接点(T1)に並列接続され
    る前記リレー(X)の常開接点(X1)と、 前記リレー(X)に並列接続されるランプ等の警報装置
    (L)とからなり、 前記タイマ装置(T)における常開接点(T1)の閉成に
    より、前記リレー(X)を通電付勢すると共に前記警報
    装置(L)をオン作動させ、また該リレー(X)の付勢
    によりその常開接点(X1)を閉成して自己保持する よう構成したことを特徴とする自動製氷機。
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