JPH0659773U - 循環流下式製氷機 - Google Patents

循環流下式製氷機

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JPH0659773U
JPH0659773U JP276993U JP276993U JPH0659773U JP H0659773 U JPH0659773 U JP H0659773U JP 276993 U JP276993 U JP 276993U JP 276993 U JP276993 U JP 276993U JP H0659773 U JPH0659773 U JP H0659773U
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water
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hot gas
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暢彦 加藤
和歌夫 東島
進 立松
忠志 酒井
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製氷残水の排水と、ホットガス及び除氷水の
通流とを効率的に行って除氷時間を可及的に短縮しうる
ようにした循環流下式製氷機を提供する。 【構成】 製氷機は、ホットガスス弁HV等を含む冷媒
回路と、製氷板と、製氷水タンクと、該製氷水タンクに
接続された排水用電磁弁DVと、除氷水タンクと、製氷
板に、製氷サイクル時には製氷水を、除氷サイクル時に
は除氷水を選択的に供給する循環ポンプ10、16と、
排水用電磁弁DV、循環ポンプ10、16及びホットガ
ス弁HVの作動を制御するためそれ等に電気的に接続さ
れた作動制御装置30とを備える。製氷サイクルの完了
時に電磁弁DVを開いて製氷水タンク内の残水の排出を
開始し、該残水の排出終了時に除氷水の循環ポンプを作
動させて製氷板に除氷水を供給すると共に、残水の排出
開始と同時かもしくはその直後にホットガス弁を開弁し
て蒸発器にホットガスを供給する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、製氷サイクル終了後に排水を要する製氷残水が生ずる循環流下式製 氷機に関し、特に、除氷に際し除氷水及びホットガスを併用する循環流下式製氷 機の新規な改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
循環流下式と称する製氷機においては、製氷サイクル中、蒸発器により冷却さ れている製氷板の上部に、製氷水タンク内の製氷水を循環ポンプにより圧送して 散水する。製氷水は、製氷板の製氷面に沿って流下し、再び製氷水タンクに戻る が、かかる循環を繰り返すことにより、製氷水は、その温度が徐々に低下し、や がて製氷面上で氷結して、氷板となる。 製氷水としては水道水が一般に使用されるが、周知のように、水道水は純水で はなく、塩素、カルシウム、マグネシウム、鉄分等の水以外の諸物質を含んでお り、氷結が始まる温度は、純水の方が前記諸物質よりも相当に高い。従って、こ れ等の諸物質の約90%前後は氷結しないので、氷板の成分は大部分が純水であ り、製氷サイクル終了後に製氷水タンクに残っている水、即ち製氷残水中の前記 物質の濃度は非常に高くなっている。
【0003】 この製氷残水を製氷水タンク内に溜めたまま、その後の除氷サイクルに続いて 次の製氷サイクルで使用すると、水系統の配管内部にいわゆるスケールが徐々に 付着して、製氷水の散水ノズル等が詰まったり、不純物量が更に多くなれば、不 純物までもが氷結して、白濁した氷板が生成されることになるので、通常、製氷 残水は1回の製氷サイクル後に廃棄される。 一方、製氷サイクル後の除氷サイクルでは、蒸発器にホットガスを流して、製 氷板に対する氷板の付着面を熔かすことによって、氷板をその自重で製氷板から 落下させ、除氷と称する氷板の回収を行っている。また、製氷機の種類によって は、ホットガスにのみ依存して除氷を行っていたのでは、除氷完了までに長い時 間を要することがあるので、除氷を促進するため、製氷板の製氷面とは反対側の 裏面に除氷水を散布することがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように製氷サイクル完了時に製氷残水を排水する必要がある従来の循環 流下式製氷機では、製氷残水の排水後に、ホットガスと除氷水とをそれぞれ蒸発 器及び製氷板裏面に同時に流していたので、製氷サイクル終了後に除氷のために は無駄な時間(製氷残水の排水時間)があり、結果的に除氷時間が長くなり、製 氷機の稼動性の点で問題があった。 従って、本考案の目的は、製氷残水の排水と、ホットガス及び除氷水の通流と を効率的に行って除氷時間を可及的に短縮しうるようにした循環流下式製氷機を 提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本考案は、圧縮機、凝縮器、膨張手段、蒸発器、 並びに、前記凝縮器及び前記膨張手段をバイパスする管路に設けられたホットガ ス弁を含む冷媒回路と、前記蒸発器が装着された製氷部と、該製氷部に供給され る製氷水を貯留するための製氷水タンクと、該製氷水タンクに接続された排水手 段と、前記製氷部に供給される除氷水を貯留するための除氷水タンクと、前記製 氷部に、製氷サイクル時には前記製氷水を、そして除氷サイクル時には前記除氷 水を選択的に供給する製氷水/除氷水供給手段と、前記蒸発器に、製氷サイクル 時には冷媒を、そして除氷サイクル時にはホットガスを選択的に供給する前記ホ ットガス弁からなる冷媒/ホットガス供給手段と、前記排水手段、前記製氷水/ 除氷水供給手段及び前記冷媒/ホットガス供給手段の作動を制御するための作動 制御手段とを備える循環流下式製氷機において、該作動制御手段は、前記製氷サ イクルの完了時に前記排水手段を作動させて前記製氷水タンク内の残水の排出を 開始し、該残水の排出終了時に前記除氷水供給手段を作動させて前記製氷部に前 記除氷水を供給すると共に、前記残水の排出開始と同時かもしくはその直後に前 記ホットガス弁を開弁して前記蒸発器にホットガスを供給するように、前記排水 手段、前記製氷水/除氷水供給手段及び前記冷媒/ホットガス供給手段に電気的 に接続されていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
製氷サイクルが完了すると、除氷サイクルに移る。製氷サイクル完了と同時に 排水手段が作動し、製氷水タンク内に残った残水の排出が開始される。残水の排 出が完了すると、除氷水が製氷部に供給される。一方、蒸発器へのホットガスの 供給は、製氷残水排出開始と同時かもしくはその直後に行われる。製氷残水の排 出開始時点を製氷完了と同時点としたため、その分だけ除氷水の供給時点が早く なり、除氷時間の節約となる。
【0007】
【実施例】
次に、本考案の好適な実施例について添付図面を参照して詳細に説明するが、 図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。 図1は、本考案の第1実施例に係る循環流下式製氷機の概略構成図である。こ の製氷機は、圧縮機1、凝縮器3、冷媒用電磁弁GV、膨張手段5及び蒸発器6 を含む冷媒回路と、製氷板7(製氷部)と、製氷水タンク9と、除氷水タンク1 3とを備える。蒸発器6を装着した製氷板7には、製氷水散水パイプ7aから製 氷水タンク9の製氷水が循環ポンプ10(製氷水供給手段)により供給される。 製氷板7の製氷面を流下した製氷水は集水樋8を経て製氷水タンク9に還流する ことによって製氷水の循環系を構成している。一方、除氷水タンク13は製氷水 タンク9の下方に設置されており、製氷水タンク9とはオーバーフロー管12に よって連通している。この除氷水タンク13の除氷水は循環ポンプ16(除氷水 供給手段)により除氷水パイプ7bから製氷板7の内側に散水され、集水樋8を 経て製氷水タンク9に供給されて次工程での製氷水となるように構成されている 。
【0008】 尚、図中、符号DVは、製氷水タンク9における製氷残水の排水を行う製氷水 排水用電磁弁(排水手段)であり、符号11は、フィルター部材であり、符号1 7は、除氷水タンク13の水が規定水位以下になると水を供給するボールタップ であり、符号2は、除氷水タンク13内の除氷水が所定温度以下に低下すると温 度検知器18の作動によって駆動される循環ポンプ14から除氷水の供給を受け 、この除氷水を、冷媒回路における高温高圧冷媒と熱交換させて加温する除氷水 熱交換タンクである。更に、除氷水タンク13には、水位検知器21、除氷水タ ンク13の上限水位を規定してそれ以上の除氷水を排出するオーバーフロー管1 5、低温時除氷に必要な熱量を確保するための除氷水用の加熱ヒータ20等が設 けられている。
【0009】 次に、上述の構成を有する本考案の流下式製氷機の動作を、特に、製氷水排水 用電磁弁DV、循環ポンプ10、16及びホットガス弁HVの作動を制御するた めの作動制御手段30の動作を中心にして、該作動制御手段30を有する図2に 示す制御回路を参照して説明する。該作動制御手段30は、製氷サイクルの完了 時に電磁弁DVを開弁させて製氷水タンク9内の残水の排出を開始し、該残水の 排出終了時に除氷水循環ポンプ16を作動させて製氷板7に除氷水を供給すると 共に、残水の排出開始と同時かもしくはその直後にホットガス弁HVを開弁して 蒸発器6にホットガスを供給するように、電磁弁DV、除氷水循環ポンプ及びホ ットガス弁HVに電気的に接続されている。
【0010】 製氷機の運転開始時における電源S1 の投入により、常閉のリレー接点X12及 びタイマ接点tm22を介し電磁開閉器MS3 が励磁されることによって除氷水ポ ンプ16が駆動される。除氷水タンク13内の除氷水は、除氷水ポンプ16の駆 動によって除氷水パイプ7b等を介して製氷水タンク9に供給され、同製氷水タ ンク9を満水としてから、オーバーフロー管12を経て除氷水タンク13に戻る 。また、この除氷サイクル開始と同時に起動するタイマ TM2が設定時間(2〜 3分)の計時後に作動し、その前記接点tm22が開路して除氷水ポンプ16を停 止して除氷サイクルを終了させる。これと同時に、接点tm21が閉路してリレー X3 が励磁される。上述した運転開始時の除氷サイクル中、リレーX1、X2は励 磁されていないので、圧縮機1、砕氷モータ22への通電は行われておらず、停 止した状態である。また、図示しない貯氷庫に氷がなく、貯氷検知器 S2が閉路 、製氷スイッチ S3が閉路していれば、リレー X4が励磁されており、常開接点 X41は閉路した状態である。
【0011】 リレーX3が励磁されることにより常開接点X31 が閉路され、製氷水タンク9 内の水位が規定水位以上であれば(水位検知器FS1の接点FS11が閉路し、接点 FS12が開路している状態)、接点X31、圧力スイッチPSを介しリレーX1が励 磁されて常開接点X11、X13が閉路し、リレーX1 の自己保持回路を形成すると 共に、常閉接点X12が開路してタイマTM2、リレーX3が消磁され、製氷サイク ルが開始される。
【0012】 リレーX1の励磁により常開接点X13が閉路されると、電磁開閉器MS1が励磁 され圧縮機1が駆動されると共に、 閉路している常閉接点X22を介し冷媒用電磁 弁GVを開放すると同時に電磁開閉器MS2 が励磁され、製氷水ポンプ10が駆 動する。この製氷水ポンプ10の駆動によって、製氷水は、散水パイプ7aより 製氷板7の表面と製氷水タンク9との間を循環しながら製氷板7の表面に氷とな って次第に成長して行く。 製氷サイクル開始と同時に計時を開始するタイマTM1が設定時間(26〜28 分)に達すると接点tm11が閉路し、常閉接点X24を介し排水弁DVが開弁して 、製氷水タンク9内の製氷水を排水する。この排水により製氷水タンク9内の水 位が下限水位まで低下して、水位検知器FS3の接点 FS31、FS32が閉路する と、リレーX7が消磁され、その常閉接点X72が閉路して、リレーX2が接点X11 、tm11、X32を介して励磁されると共に、常開接点X21の閉成によって自己保 持回路を形成する。これと同時に、接点X22、X24が開路することになり、電磁 開閉器MS2、電磁弁GV及びタイマTM1が消磁され、製氷水ポンプ10が停止 し、電磁弁GVが閉弁して製氷サイクルが終了する。
【0013】 この製氷サイクル中、除氷水水位検知器21(FS2)が除氷水水位が設定以上 であることを検知して閉路し、且つ除氷水温度検知器18(Th1)が除氷水温度 が設定温度以下であることを検知して閉路していれば、リレーX6、X5が共に励 磁される。従って、接点X61、X51が共に閉路して循環ポンプ14が駆動される 。一方、接点X63、X53も閉路するために、除氷水は熱交換タンク2内で及びヒ ータ20(H)によって加温され、次工程の除氷サイクルで効率的な除氷が行わ れることになる。 また、リレーX2の励磁と同時に接点X23が閉路して、電磁開閉器MS3が励磁 されて除氷水ポンプ16が駆動されると共に、既に励磁されているリレーX1 の 接点X15を介して砕氷モータ22及びホットガス弁HVもそれぞれ駆動及び開弁 されて除氷サイクルが再開される。このように、製氷サイクル完了と同時にホッ トガスが蒸発器6に通流される。
【0014】 この除氷サイクル開始と同時に計時を始めるタイマTM2 が設定時間に達する と接点tm22が開路して、除氷水ポンプ16及び砕氷モータ22が停止され、ホ ットガス弁HVが閉弁されて除氷サイクルが終了する。この除氷サイクル終了と 共に、接点tm21が閉路してリレーX3が励磁される。リレーX3が励磁されると 接点X32が開路し、リレーX2が消磁されて接点X21、X23が開路、接点 X22が 閉路して製氷サイクルが再度開始される。 このようにして、製氷運転が継続されて図示しない貯氷庫が満杯となると、貯 氷庫検知器S2が開路することになる。これによりリレーX4が消磁されて、接点 X41が開路するため、製氷サイクルに続いて除氷サイクルが終了し接点tm21が 閉路しても、リレーX3が励磁されなくなる。従って、接点 X32が閉路状態を継 続するためリレーX2が消磁されず新しい製氷サイクルに入らなくなる。
【0015】 従って、電磁弁GV、HVが閉路したまま圧縮機1が運転状態を継続し、低圧 側圧力が圧力開閉器PSに作用してこれを開路し、リレー X1が消磁され、接点 X11、X13が開路して電磁開閉器 MS1が消磁され圧縮機1が停止して待機状態 となる。 貯氷庫内の氷が使用され貯氷検知器S2が閉路するとリレーX4が励磁され接点 X41が閉路してリレー X3が励磁され製氷サイクルが開始される。製氷スイッチ S3により運転の停止や再起動も貯氷庫検知器S2の作動と同一の制御となる。 尚、製氷サイクルの開始と同時に起動されるタイマ TM0は、製氷水タンク9 の異常水位検知用のもので、その設定時間は、上述したタイマ TM1の設定時間 (26〜28分)よりも若干長く設定されており、その常閉接点 tm0を介して 水位検知器FS1の接点FS12が警報ランプL2に接続されている。製氷サイクル の進行に伴って製氷水タンク9内の水位が低下し、下限水位になると接点FS12 が閉路するが、水位の低下が異常に速い場合には、接点FS12の閉路時に、タイ マ接点tm0が未だ閉成しているので、警報ランプL2が導通されて点灯し異常を 知らせることができる。
【0016】 このように、本実施例では、製氷機運転開始時の第1回目の除氷サイクルでは 除氷水ポンプのみ駆動させることにより、圧縮機1、砕氷モータ22の無駄な運 転がなくなる上、製氷水として利用する除氷水をホットガス等によって加熱しな いので経済的である。更に、貯氷検知器S2或は製氷スイッチS3による製氷機の 運転停止は、除氷サイクルを完了し、除氷水ポンプの駆動停止後、圧縮機1が停 止して待機状態とし、製氷機再起動は製氷サイクルから始めることにより、圧縮 機1の保護ができると共に、再起動時に除氷サイクルを省略できる。更に、製氷 完了の都度、製氷水ポンプ停止後に圧縮機1を停止させることがないので、圧縮 機発停によるロスがなく、圧縮機1の耐久性の向上が期待できる。
【0017】 次に、図1に示す流下式製氷機を図3の制御回路で作動させた場合の本考案の 第2実施例について説明する。この第2実施例も、製氷完了後に製氷水タンク9 に残った製氷残水を効率的に排水できる上に、上記第1実施例の各種利点を有す る。 図3の制御回路において、製氷機の運転開始のため電源 S1を投入すると、リ レー接点X21及びタイマ接点Tm22を介し、電磁開閉器 MS3が励磁されて除氷 水ポンプ16のみが駆動される。尚、除氷水タンク13にはボールタップ17に よって予め給水されているものとする。除氷水ポンプ16の駆動によって、除氷 水タンク13内の除氷水は散水パイプ7bより製氷板7の裏面に散水され、集水 樋8を経て、製氷水タンク9に充満し、溢れた水はオーバーフロー管12より除 氷水タンク13に戻る除氷サイクルが開始される。(尚、この運転開始時、製氷 水タンク9内の製氷水は設定水位以下まで排水された状態であり、この設定水位 を検知する製氷水検知器FS3が閉路していて閉路状態の接点X32 を介してリレ ーX2は励磁されており、接点X23 を閉路して自己保持回路を形成している。) 一方、除氷サイクル開始と同時に計時を始めるタイマTM2が設定時間(2〜3 分)後に作動して接点tm22が開路すると、電磁開閉器MS3が消磁されて除氷水 ポンプ16が停止すると共に、接点tm21が閉路して、以下に説明するように接 点X41を介してリレーX3が励磁される。
【0018】 運転開始の際の除氷サイクル時には、リレーX1 が励磁されていないので、圧 縮機1、砕氷モータ22及びホットガス弁HVに対する通電は行われず、停止或 は閉弁した状態である。また、図示しない貯氷庫に氷がなく、その結果、貯氷検 知器S2が閉路しており、更に製氷スイッチS3 が閉路していれば、リレーX4が 励磁されており、接点X41は閉路した状態である。
【0019】 上記の如くリレーX3が励磁されるとにより、接点X32が開路しリレーX2が消 磁されるので、接点X22が閉路される一方、接点X21が開路して除氷サイクルが 終了する。一方、接点X24が閉路されるので、製氷水タンク9内の水位が規定水 位以上であれば(水位検知器FS1の接点FS11が閉路し、接点FS12が開路して いる状態)、圧力スイッチPSを介し、リレーX1が励磁され、接点X11が閉路し て自己保持回路を形成すると共に、接点X13が閉路して製氷サイクルが開始され る。
【0020】 接点X13が閉路されると、電磁開閉器 MS1が励磁されて圧縮機1が駆動され る。また、閉路している接点 X22、X72を介し、電磁開閉器MS2が励磁されて 製氷水ポンプ10が駆動すると同時に冷媒用電磁弁GVが開弁される。この結果 、製氷水タンク9内の製氷水は散水パイプ7aより製氷板7の表面と製氷水タン ク9との間を循環しながら製氷板7の表面に氷となって次第に成長する。 製氷サイクル開始と同時に計時を開始するタイマTM1が設定時間(この実施例 では28分〜30分)に達すると、接点tm11が閉路するので、閉路状態の接点 X34を介しリレーX7が励磁される。その結果、接点 X71が閉路して自己保持開 路を形成すると共に、接点 X72が開路して冷媒用電磁弁GV、タイマTM1が消 磁されると共に、接点X73が閉路してホットガス弁HVが開弁され製氷サイクル が終了する。また、上記タイマ接点 tm11の閉路によるリレーX7の励磁と共に 、排水用電磁弁DVが閉路状態の接点X26を介し開弁されて製氷水タンク9内の 残水の排水を行う。この時点で電磁開閉器 MS2は励磁されたままであるので製 氷水ポンプ10は駆動中であり、製氷水タンク9内の製氷残水の排水が開弁状態 の排水用電磁弁DVを介して効果的に行われる。この排水が設定水位まで行われ ると、水位検知器FS3が閉路しリレーX2が励磁される。従って、接点X23が閉 路して自己保持回路を形成すると共に、接点X22、X26が開路して、電磁開閉器 MS2 を消磁して製氷水ポンプ10を停止し、排水用電磁弁DVを閉弁して排水 工程が終了する。
【0021】 一方、接点X21が閉路されるので、接点 tm22を介して電磁開閉器MS3及び MS4 が励磁され、除氷水ポンプ16、砕氷モータ22が駆動され除氷サイクル が開始される。この時点においてもホットガス弁HVは開弁しているので、ホッ トガスによる加熱に除氷水が加わることによって、除氷が効果的に行われる。こ の除氷サイクル開始と同時に計時を始めるタイマ TM2が設定時間に達すると接 点tm22が開路して、除氷ポンプ16、砕氷モータ22が停止すると共に、接点 tm21が閉路してリレーX3が励磁される。リレーX3が励磁されると、接点X32 、X34が開路され、リレーX2、X7が消磁され、接点X73が開路すると共に接点 X21が開路して、ホットガス弁HVを閉弁し、除氷サイクルが終了する。これと 同時に接点X22、X72が閉路して製氷サイクルが開始される。
【0022】 この実施例では、製氷サイクル完了信号により即ちタイマ TM1の接点tm11 の閉路によって、排水用電磁弁DVの開弁と同時に、リレー X7の励磁に伴う接 点X73の閉路によるホットガス弁HVの開弁が行われ、ホットガスによる除氷水 の加熱と製氷水タンク内の製氷残水の排水とを同時に開始している。排水が進ん で、製氷水タンク9の水位検知器 FS3の信号で排水終了が検知されると、リレ ーX2を励磁して接点X26を開路すると共に、接点 X21を閉路するので、除氷水 ポンプ16が駆動され、ホットガスと除氷水とが併用されて除氷サイクルが本格 的に開始される。 即ち本実施例では、製氷サイクル完了後、除氷のためにホットガスで製氷板を 加熱しながら製氷残水を排水する工程を設けることによって、効率良く排水でき 、水回路の詰まり、製氷能力の低下や白濁氷の発生が防止できる。また、水位検 知器により排水完了と除氷水ポンプを駆動させる除氷開始信号を発信させること によって、製氷水(或は排水)ポンプの空運転が防止できると共に、製氷水タン ク9内の製氷残水が略々排水された後に除氷水ポンプによって除氷水が製氷水タ ンクに供給されるので常に新しい製氷水で製氷が行える。かかる排水制御により 、水に含まれる諸物質が濃縮された製氷残水を効果的に排水できる。
【0023】 図4には上記排水用電磁弁DVの代わりに排水ポンプ PM4(排水手段)を使 用した第3実施例が示されており、この実施例も図3の場合と略々同等に作用し 、略々同等の効果を奏する。
【0024】 次に、図1に示した流下式製氷機を図5の制御回路で作動させた場合の本考案 の第3実施例について説明する。この第3実施例は、上記第1及び第2実施例の 各種利点を有する上に、製氷機回りの周囲温度即ち周温を検知できる周温検知手 段を用いることによって、周温に応じて除氷時間及び製氷時間の調整をする制御 を行って製氷効率を向上させる製氷機を提供している。 先ず、電源 S1の投入時の製氷機の初期状態は、製氷水タンク9内の製氷水が 設定水位以下であって、製氷水タンク9の水位検知器 FS3は閉路されている状 態であるとする。従って、電源投入S1と同時にリレーX3は励磁され、接点X33 、X31が閉路して自己保持回路を形成すると共に、電磁開閉器MS3、MS4が励 磁されて除氷水ポンプ16及び砕氷モータ22が駆動され、以下に説明するよう な除氷サイクルが開始される。
【0025】 ボールタップ17から除氷水タンク13に予め入った水は、電源 S1の投入に よって駆動される除氷水ポンプ16によって散水パイプ7bより製氷板7の裏面 に散水され流下して製氷水タンク9に充満し、溢れた水はオーバーフロー管12 より除氷水タンク13に戻される。 ここで、周温が設定温度(約20℃)以上の場合は、例えば製氷板近傍のよう な適宜の位置に設置しうる周温検知器(Th3)23が開路しておりリレーX6は 励磁されていないため、接点X64を介し、除氷サイクル開始と同時に計時を始め るタイマTM2が設定時間(約2分)後に作動し、その接点tm22が開路して、除 氷水ポンプ16及び砕氷モータ22を停止させて除氷サイクルを終了する。この 除氷サイクル終了と共に、接点 tm21が閉路してリレーX4が励磁される。貯氷 庫に所定量以上の氷がなく(貯氷検知器S2が閉路)、製氷水タンク9内の水が規 定量以上となっていれば(水位検知器FS1の接点FS11が閉路し、接点FS12が 開路している状態)、リレーX2、X1が励磁されて接点X21、X11が閉路され、 それぞれ自己保持回路を形成すると共に、既に励磁されているリレー X4の接点 X42が開路している一方、接点X24が開路するのでリレー X3が消磁される。こ のようにして、リレーX1の励磁とリレーX3の消磁とによって、接点X13、X32 は共に閉路して電磁開閉器MS1、MS2が励磁され、圧縮機1、製氷水ポンプ1 0が駆動されると同時に、冷媒用電磁弁GVが開弁されて製氷サイクルが開始さ れる。
【0026】 この製氷サイクルと同時に接点 X62を介し励磁されている製氷タイマTM1が 設定時間(約29分)を計時すると、接点tm11が閉路し、排水用電磁弁DVが 開放され、製氷水タンク9内に残った濃縮残水が排水される。この濃縮残水の排 水によって、水位検知器(FS3)24が閉路すると接点X42を介しリレーX3が 励磁され、接点X32が開路して、製氷水ポンプ10用の電磁開閉弁 MS2、タイ マTM1、電磁弁GVへの回路が遮断され、接点 tm11が開路して電磁弁DVへ の通電が遮断され、該電磁弁を閉弁し、製氷サイクルが終了する。同時に、接点 X33、X31が閉路し、自己保持開路を形成すると共に、除氷サイクルが開始され る。
【0027】 尚、製氷サイクル時、除氷水タンク13が満水で規定水にあれば水位検知器F S2を閉路してリレーX7が励磁されると共に、水温が水温検知器(Th1)18の 設定温度(約20℃)以下であれば、水温検知器(Th1)18が閉路してリレー X5が励磁されるので、接点 X73、X51が閉路して、循環ポンプ14を駆動し、 除氷水が熱交換タンク2との間を循環して加熱されると共に、ヒータ20にも通 電し、除氷水を設定温度(約20℃)に確実に昇温し除氷サイクル時間内に離氷 させる熱量が確保できるようにしている。 2サイクル以降の除氷サイクルでは、リレーX1、X2が消磁されずに自己保持 回路を形成して励磁されたままであるので、接点X13を介し圧縮機1の運転は継 続され、除氷サイクル時における除氷水ポンプ16及び砕氷モータ22の駆動の 度に接点X23を介しホットガス弁HVが開放され、製氷板7を加温すると共に、 除氷水ポンプ16によって設定温度の除氷水が散水管7bから製氷板7の裏面に 散水されて、離氷を促進し除氷サイクルが短縮できる。
【0028】 また、周温が設定温度(例えば約20℃)以下の場合は、周温検知器(Th3)2 3が閉路してリレーX6が励磁されることにより、除氷サイクル時間は接点 X63 を介し励磁されるタイマTM3の設定時間(約3分)となる。製氷サイクル時間は 接点X61を介し励磁されるタイマTM4の設定時間(約27分)となる。 尚、上記ヒータ20の通電する時機としては、上述したように循環ポンプ14 の駆動による熱交換タンク2内での除氷水と高圧側冷媒との熱交換と同時に行う 必要はない。例えば、図5の制御回路に一部変更を行った図6の制御回路に示す ように、周温が低下して、製氷サイクル時高圧側冷媒との熱交換を行っても除氷 水の温度を設定値(約20℃)まで昇温できない場合、短時間(タイマTM3の設 定時間)内に離氷させるために、他の周温検知器より設定温度の低い(設定温度 10℃前後)周温検知器(Th4)25を設け、該設定温度以下の場合にこの周温 検知器25の接点 Th4を閉路して、ヒータ20に通電するようにしても良い。 これによっても、製氷サイクル時間内に除氷水の温度を水温検知器18の設定温 度まで昇温させることができ、周温が変化しても除氷サイクル時間内に確実に離 氷することができる。
【0029】 以上のように、上述の実施例によれば、製氷サイクル中、除氷水を水温や周囲 温度に応じてホットガスを利用した熱交換タンク或はヒータで加熱することによ って設定温度以上に常に保つようにしているので、水温や周囲温度の変化に依存 する離氷時間の差を最小限とすると共に離氷時間の短縮化が図れる。また、周囲 温度に応じて製氷時間及び除氷時間を変更することによって、効率の良い製氷運 転が可能となる上、周囲温度の変動による氷厚のバラツキや二重製氷による損傷 が防止できる。
【0030】 尚、周温検知器(Th4)25の代わりに図1に示すような上記水温検知器( Th1)より設定温度が低い水温検知器19を用いても同等の効果が得られる。 また、以上の実施例において、タイマTM1、TM2、TM3、TM4の設定時間と Th1、Th2、Th3、Th4の設定温度とは、空冷、水冷、除氷水タンク容量や 設置条件等により異なる。更に、ヒータ20の容量は製氷機使用条件の最も低い 温度の時、製氷サイクル時間内に除氷水の温度を設定値まで昇温できる容量を選 定する。
【0031】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、製氷サイクル完了後、製氷サイクルから継続 して運転中の圧縮機によって圧送されるホットガスで製氷板を加熱しながら、該 ホットガスの通流開始と遅くとも同時に製氷残水を排水するるので、圧縮機発停 のロスを防止しつつ且つ除氷に要する時間を短縮しつつ、効率よく排水でき、水 回路の詰まり、製氷能力の低下や白濁氷の発生が防止できる。 特に、本考案の実施態様のように、製氷水タンクの排水完了を検知するために 水位検知器を用いた場合には、この水位検知器によって排水完了を検知して除氷 開始信号を発信させることにより、製氷水ポンプの空運転が防止できると共に、 製氷残水へのホットガスで加熱された除氷水の混入が極力避けられるので、常に 新しい製氷水で製氷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る循環流下式製氷機の概略構成図
である。
【図2】 図1に示す循環流下式製氷機を作動させるた
めの本考案の第1実施例に係る制御回路である。
【図3】 図1に示す流下式製氷機を作動させるための
本考案の第2実施例に係る制御回路である。
【図4】 図3に示す制御回路の一部を変更した制御回
路である。
【図5】 図1に示す循環流下式製氷機を作動させるた
めの本考案の第3実施例に係る制御回路である。
【図6】 図5に示す制御回路の一部を変更した制御回
路である。
【符号の説明】
1…圧縮機、3…凝縮器、5…膨張手段、6…蒸発器、
7…製氷板(製氷部)、9…製氷水タンク、10…循環
ポンプ(製氷水供給手段)、13…除氷水タンク、16
…循環ポンプ(除氷水供給手段)、18…水温検知器、
FS1、FS3…製氷水タンク内の水位検知器、FS2
除氷水タンク内の水位検知器、DV…排水用電磁弁(排
水手段)、HV…ホットガス弁(冷媒/ホットガス供給
手段)、PM4…排水ポンプ(排水手段)、30作動制御
手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 酒井 忠志 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、膨張手段、蒸発器、並
    びに、前記凝縮器及び前記膨張手段をバイパスする管路
    に設けられたホットガス弁を含む冷媒回路と、前記蒸発
    器が装着された製氷部と、該製氷部に供給される製氷水
    を貯留するための製氷水タンクと、該製氷水タンクに接
    続された排水手段と、前記製氷部に供給される除氷水を
    貯留するための除氷水タンクと、前記製氷部に、製氷サ
    イクル時には前記製氷水を、そして除氷サイクル時には
    前記除氷水を選択的に供給する製氷水/除氷水供給手段
    と、前記蒸発器に、製氷サイクル時には冷媒を、そして
    除氷サイクル時にはホットガスを選択的に供給する前記
    ホットガス弁からなる冷媒/ホットガス供給手段と、前
    記排水手段、前記製氷水/除氷水供給手段及び前記冷媒
    /ホットガス供給手段の作動を制御するための作動制御
    手段とを備えた循環流下式製氷機において、該作動制御
    手段は、前記製氷サイクルの完了時に前記排水手段を作
    動させて前記製氷水タンク内の残水の排出を開始し、該
    残水の排出終了時に前記除氷水供給手段を作動させて前
    記製氷部に前記除氷水を供給すると共に、前記残水の排
    出開始と同時かもしくはその直後に前記ホットガス弁を
    開弁して前記蒸発器にホットガスを供給するように、前
    記排水手段、前記製氷水/除氷水供給手段及び前記冷媒
    /ホットガス供給手段に電気的に接続されていることを
    特徴とする循環流下式製氷機。
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