JP7360598B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1に記載されているように、便器本体から排出される汚物まじりの排水を貯留する貯留槽と、この貯留槽の上方に設けられて貯留槽内の破砕部のカッタを回転可能にするモータ等の駆動部と、粉砕部の下部に設けられて汚物を排出するポンプと、このポンプの下流側に接続されている圧送管と、を備えているものが知られている。また、駆動部は、粉砕部を鉛直方向に貫いてポンプまで達する回転軸を備えており、この駆動部の回転軸には、ポンプのインペラが固定されている。
これにより、便器本体内の汚水が貯留槽に流入して貯留槽内の水位が上昇すると、モータが駆動して回転軸が回転することにより、破砕部のカッタが回転すると共にポンプのインペラが回転するようになっている。
これらの結果、便器本体から貯留槽内に流入した汚物等は、粉砕部内でカッタにより粉砕された後、ポンプによって吸引され、圧送管によって貯留槽の外部に排出されるようになっている。
特開2005-240483号公報
このようなポンプを駆動する駆動部を備えた従来の水洗大便器では、ポンプ駆動時に駆動部から発生する振動が貯留槽と圧送管との接続部等に伝わり、この接続部等から貯留槽の漏水を招くおそれがあるという問題がある。
また、貯留槽等のタンクやポンプは、便器本体の後方等の限られたスペースに配置されるため、いかにタンクやポンプ等からの漏水に対する信頼性を確保するかが重要な課題の1つとなっている。
さらに、近年、水洗大便器のデザイン性の向上と多様化に向けて、水洗大便器全体の上端高さを可能な限り低く設計する、いわゆる、「ローシルエット化」が課題となっており、水洗大便器全体の小型化をいかに実現するかが重要な課題の1つともなっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、タンク装置の漏水に対する信頼性の確保と便器全体の小型化とを両立させることができる水洗大便器を提供すること目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受けるボウル部と、このボウル部の上縁に形成されたリム部と、上記ボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、給水源から供給された洗浄水を上記便器本体に供給するタンク装置と、を有し、上記タンク装置は、給水源から供給された洗浄水を給水する給水部と、上記便器本体の後方且つ床面よりも上方に設けられて上記給水部から給水された洗浄水が貯水される貯水タンクと、この貯水タンクの下流側に隣接して設けられて上記貯水タンクから流入した洗浄水を上記便器本体に圧送するポンプと、を備えており、上記ポンプは、羽根車が設けられたポンプ室と、上記羽根車の回転軸を駆動する駆動部と、上記ポンプ室から上流側に延びて上記貯水タンクと接続される接続管と、上記駆動部に対して周方向に設けられた防振部材と、この防振部材の少なくとも一部を覆うように設けられた支持部材と、を備えており、この支持部材は、上記防振部材に対して周方向の少なくとも3箇所で支持していることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、防振部材がポンプの駆動部に対して周方向に設けられており、この防振部材の周方向の少なくとも3箇所を支持部材で支持することができる。
このような防振部材により、ポンプ駆動時に発生する振動を抑制することができるため、ポンプの支持部材や接続管自体が振動することも抑制することができる。
したがって、ポンプの振動によるポンプの接続管と貯水タンクとの接続部からの漏水についても防ぐことができるため、漏水に対する信頼性を確保することができる。
また、便器本体の後方の限られたスペースを有効活用して、ポンプを貯水タンクに隣接して配置することができるため、タンク容量をより大きく確保しつつ、水洗大便器全体を小型化することができる。
これらの結果、貯水タンクやポンプ等のタンク装置の漏水に対する信頼性と水洗大便器全体の小型化とを両立させることができる。
本発明において、好ましくは、上記支持部材は、上記防振部材に対して周方向の全周に亘って接触して支持している。
このように構成された本発明においては、支持部材が防振部材に対して周方向の全周に亘って接触して支持することができるため、ポンプ駆動時に発生する振動を効果的に抑制することができる。
したがって、ポンプの防振性を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記支持部材は、上記防振部材に対して軸方向に接触して支持している。
このように構成された本発明においては、支持部材が防振部材に対して軸方向に接触して支持することができるため、ポンプ駆動時に発生する振動をさらに効果的に抑制することができる。
したがって、ポンプの防振性をさらに向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記接続管は、可撓性ホース部材よりも高い剛性を有する材料で形成されていることを特徴としている。
例えば、ポンプ室と貯水タンクとを接続する接続管として可撓性ホース部材を採用した場合には、ポンプや貯水タンクの周辺において可撓性ホース部材の可撓性を考慮した取り回し空間が必要になる。
これに対し、本発明においては、接続管が可撓性ホース部材よりも高い剛性を有する材料で形成されているため、ポンプや貯水タンクの周辺において接続管の取り回しのための空間が不要となる。
よって、その分、貯水タンクのタンク容量を大きく確保しつつ、タンク装置全体を小型化することができる。また、水洗大便器全体についても小型化することができる。
さらに、ポンプの接続管が可撓性ホース部材よりも高い剛性を有することにより、ポンプ駆動時における接続管自体の振動や変形(曲げ、ねじり、たわみ等の弾性変形)等についても抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記タンク装置は、さらに、上記貯水タンク内に設けられて上記ポンプの駆動部が作動することにより上記貯水タンク内の洗浄水が吸引される吸引管を備えており、この吸引管の下流端は、上記接続管と接続されている。
このように構成された本発明においては、ポンプの接続管の振動が抑制されていることにより、この接続管と接続されている貯水タンク内の吸引管の振動も抑制することができる。
したがって、貯水タンク内の吸引管自体が振動することによる吸引機能の低下を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記タンク装置は、さらに、上記給水部及び上記ポンプの作動を制御するコントローラを備えており、上記コントローラは、上記給水部から上記貯水タンクへの給水中に上記ポンプの駆動部を駆動するように制御する。
このように構成された本発明においては、コントローラの制御により、給水部から貯水タンクへの給水中にポンプの駆動部を駆動して、貯水タンクから便器本体に洗浄水を圧送することができ、貯水タンクへの給水とポンプから便器本体への洗浄水の供給を同時に行うことができる。
したがって、貯水タンクが便器本体の後方の限られたスペースに配置されていることにより貯水タンクの最大容量が制限されていても、給水中の貯水タンクの水位が急上昇してオーバーフローに至るリスクを低減することができる。
本発明において、好ましくは、上記排水トラップ部は、平面視において、上記ボウル部に接続される入口部から上記ボウル部よりも後方の出口部に向かって前後方向に延びており、上記貯水タンクは、上記排水トラップ部の上部及び上記ポンプに対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されている。
このように構成された本発明においては、貯水タンクが排水トラップ部の上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されているため、便器本体の後方の限られたスペースを有効活用して、貯水タンク及びポンプを隣接して配置することができる。
したがって、タンク容量をより大きく確保しつつ、水洗大便器全体を小型化することができる。
本発明において、好ましくは、上記貯水タンクは、これを左右中央で二分割したときに容積が大きい側である大タンク部と、上記貯水タンクを左右中央で二分割したときに容積が小さい側である小タンク部と、を備えている左右非対称の形状であり、上記ポンプは、上記大タンク部と上記小タンク部との間に設けられている。
このように構成された本発明においては、貯水タンクを大タンク部と小タンク部とによる左右非対称の形状にすることにより、便器本体の後方の限られたスペースを有効活用して、ポンプを大タンク部と小タンク部との間に設けることができると共に、タンク容量をより大きく確保することができる貯水タンクを配置することができる。
したがって、貯水タンクのタンク容量をより大きく確保しつつ、タンク装置全体や水洗大便器全体のローシルエット化及び小型化を実現することができる。
本発明において、好ましくは、上記大タンク部は、上記排水トラップ部の後方側に配置される後方側大タンク部と、この後方側大タンク部から前方に延びて上記排水トラップの左右一方側に配置された前方側大タンク部と、上記後方側大タンク部から下方に延びる下方側大タンク部と、を備えており、上記小タンク部は、上記排水トラップ部の後方側に配置される後方側小タンク部と、この後方側小タンク部から前方に延びて上記排水トラップの左右他方側に配置された前方側小タンク部と、を備えており、上記前方側大タンク部の前端は、上記前方側小タンク部の前端よりも前方に配置されており、上記下方側大タンク部の底面は、上記後方側小タンク部及び上記前方側小タンク部のそれぞれの底面よりも下方に位置しており、上記下方側大タンク部内には、上記ポンプの駆動部が作動することにより上記貯水タンク内の洗浄水が吸引される吸引管が設けられており、上記ポンプは、その上流側に設けられた接続管が上記前方側大タンク部と接続されていると共に、上記接続管の上流側が上記吸引管の下流側と接続されている。
このように構成された本発明においては、貯水タンクについて、後方側大タンク部、前方側大タンク部及び下方側大タンク部、並びに、貯水タンクの小タンク部の後方側小タンク部及び前方側小タンク部による左右非対称の形状にすることができる。
これにより、ポンプの上流側に設けられた接続管を貯水タンクの前方側大タンク部と接続することができると共に、接続管の上流側を貯水タンク内の吸引管の下流側と接続することができる。
これらの結果、便器本体の後方の限られたスペースを有効活用して、タンク容量をより大きく確保することができると共に、タンク装置全体や水洗大便器全体のローシルエット化及び小型化を実現することができる。
本発明の水洗大便器によれば、タンク装置の漏水に対する信頼性の確保と便器全体の小型化とを両立させることができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器を斜め後方且つ上方から見た概略斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の全体構成図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のタンクユニットの部分を拡大した部分拡大平面図である。 図3のIV-IV線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の貯水タンクを斜め後方且つ上方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の貯水タンクの背面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のポンプを斜め上方かつ前方側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のポンプの分解斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のポンプの正面断面図である。 図9に示す本発明の一実施形態による水洗大便器において、ポンプの駆動部の外側に取り付けられた防振部材及び支持部材の部分を拡大した部分拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。
まず、図1は、本発明の一実施形態による水洗大便器を斜め後方且つ上方から見た概略斜視図である。また、図2は、本発明の一実施形態による水洗大便器の全体構成図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、陶器製の便器本体2と、その後方側に設けられたタンク装置4と、を備えている。
また、便器本体2は、汚物を受けるボウル部2aと、このボウル部2aの底部から延びてボウル部2a内の汚物を排出する排水トラップ部(排水トラップ管2b)と、ボウル部2aの上縁に形成されるリム部2cと、を備えている。
つぎに、図1及び図2に示すように、タンク装置4は、その上流側及び下流側にそれぞれ接続された給水管6(給水部)及び吐水管8をそれぞれ備えている。
給水管6の上流側は、水道等の外部の給水源(図示せず)に接続されている。一方、給水管6の下流側は、タンク装置4の貯水タンク10(詳細は後述する)に接続されている。これらにより、給水管6から貯水タンク10に洗浄水が供給されるようになっている。
また、給水管6には、上流側から下流側に向かって、止水栓12、バルブユニット14がそれぞれ設けられている。
さらに、バルブユニット14は、給水管6に設けられた定流量弁16、並びに、この定流量弁16の下流側に設けられた開閉弁(ダイヤフラム弁17)を開閉する電磁弁18をそれぞれ含む。
つぎに、図1及び図2に示すように、タンク装置4は、さらに、給水管6のバルブユニット14の下流側に接続されている連結ユニット20と、この連結ユニット20の下流側に接続されて貯水タンク10を含むタンクユニット22とを備えている。
バルブユニット14において、給水管6内の洗浄水が定流量弁16により流量が一定に調整されるようになっている。
その後、電磁弁18が電磁的に開弁し、開閉弁(ダイヤフラム弁17)により給水管6の流路が開放されると、給水管6内の洗浄水が連結ユニット20を経てタンクユニット22に供給されるようになっている。
すなわち、バルブユニット14全体は、給水管6と共に、水道等の給水源から供給された洗浄水を貯水タンク10に給水する給水部として機能するようになっている。
図2に示すように、連結ユニット20は、水受けハウジング24と、オーバーフロー管26と、逆止弁28と、を備えている。
また、水受けハウジング24は、その下方開口部24aがタンクユニット22の貯水タンク10の上方開口部10aに着脱可能に接続されている。
つぎに、オーバーフロー管26は、水受けハウジング24の側壁の一部に設けられたオーバーフロー口24bと吐水管8とを接続している。
吐水管8は、その上流側がタンク装置4のポンプ30に接続された接続管(洗浄水供給管)であり、その下流側が便器本体2のリム部2cの内部のリム導水路2dに接続されている。
さらに、逆止弁28は、オーバーフロー口24bに設けられており、水受けハウジング24内の洗浄水がオーバーフロー口24bからオーバーフロー管26に流入することを可能にする一方、オーバーフロー管26内の洗浄水が水受けハウジング24内へ逆流することを妨げることができるようになっている。
つぎに、図2に示すように、タンクユニット22は、貯水タンク10、ポンプ30、フロートスイッチ32、水抜き栓34、及び、コントローラC等をそれぞれ備えている。
ポンプ30は、吐水管8の上流側に接続されている通水管36の一部(途中)に設けられている。この通水管36の上流端36aは、貯水タンク10内に設けられた吸引管38の下流端38aに接続されている。
貯水タンク10内に貯水されている洗浄水は、ポンプ30が作動することにより、吸引管38から通水管36内に吸引された後、ポンプ30を経て吐水管8に圧送されるようになっている。
これにより、貯水タンク10からポンプ30により吐水管8に供給された洗浄水のうちのすべてがリム導水路2dの入口2eからリム導水路2d内に供給されるようになっている。
そして、リム導水路2d内の洗浄水はリム導水路2dの下流端のリム吐水口2fからボウル部2a内に吐水され、便器洗浄(いわゆる、リム吐水100%による便器洗浄)が行われるようになっている。
すなわち、これらの通水管36及び吐水管8のそれぞれは、貯水タンク10からポンプ30によって圧送された洗浄水を便器本体2に供給する洗浄水供給管として機能するようになっている。
フロートスイッチ32は、貯水タンク10内の水位を検知するものである。バルブユニット14の電磁弁18の開閉動作は、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位に基づいてコントローラCにより制御されるようになっている。
また、ポンプ30の作動についても、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位に基づいてコントローラCにより制御されるようになっている。
例えば、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位が所定以下である場合には、電磁弁18が開弁して給水管6が開放され、ポンプ30が作動されるようになっている。
そして、貯水タンク10内の水位が所定水位まで到達すると、電磁弁18が閉弁して給水管6が閉鎖され、ポンプ30が停止されるようになっている。
さらに、コントローラCの制御により、給水管6から貯水タンク10への給水中にポンプ30を駆動して、貯水タンク10から便器本体2に洗浄水を圧送することができ、給水管6から貯水タンク10への給水とポンプ30から便器本体2への洗浄水の供給を同時に行うことができる。
なお、タンク装置4におけるポンプ30の詳細については後述する。
水抜き栓34は、貯水タンク10の底面に設けられている。この水抜き栓34は、通常使用時では、常時閉鎖されており、必要に応じて開放され、貯水タンク10内の洗浄水を外部に排出することができるようになっている。
つぎに、図3~図6を参照して、タンクユニット22の貯水タンク10の詳細について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による水洗大便器のタンクユニットの部分を拡大した部分拡大平面図である。また、図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。
まず、図3及び図4に示すように、タンクユニット22の貯水タンク10は、単一のタンク本体40と、このタンク本体40の外側を覆う防露材42とを備えている。
つぎに、図5は、本発明の一実施形態による水洗大便器の貯水タンクを斜め後方且つ上方から見た斜視図である。また、図6は、本発明の一実施形態による水洗大便器の貯水タンクの背面図である。
図3~図6に示すように、タンクユニット22の貯水タンク10を左右中央で二分割する仮想の鉛直面を「鉛直面A1」とすると、貯水タンク10の単一のタンク本体40及びその外側の防露材42は、鉛直面A1に対して左右に大タンク部44及び小タンク部46をそれぞれ備えており、鉛直面A1によって、大タンク部44と小タンク部46とに左右に二分割されている。
すなわち、図6に示すように、大タンク部44は、タンク本体40及び防露材42を背面側から見て鉛直面A1の左側に配置され、小タンク部46は、タンク本体40及び防露材42を背面側から見て鉛直面A1の右側に配置されており、大タンク部44の容積V1は、小タンク部46の容積V2よりも大きく設定(V1>V2)されている。
これにより、貯水タンク10は、大タンク部44と小タンク部46とにより左右非対称の形状(平面視において概ねC字形又はU字形の異形状)となっている。
また、図1、図3及び図4に示すように、便器本体2の排水トラップ管2bは、ボウル部2aの下方に接続される入口部2gからボウル部2aよりも後方の出口部2hに向かって前後方向に延びている。
そして、図3~図6に示すように、貯水タンク10の大タンク部44は、排水トラップ管2bの後方側に配置される後方側大タンク部44aと、この後方側大タンク部44aから前方に延びて排水トラップ管2bの左右一方側(便器本体2の正面側から見て右側)に配置された前方側大タンク部44bと、後方側大タンク部44aから下方に延びる下方側大タンク部44cと、を備えている。
つぎに、図3~図6に示すように、貯水タンク10の小タンク部46は、排水トラップ管2bの後方側に配置される後方側小タンク部46aと、この後方側小タンク部46aから前方に延びて排水トラップ管2bの左右他方側(便器本体2の正面側から見て左側)に配置された前方側小タンク部46bと、を備えている。
すなわち、図1、図3及び図4に示すように、貯水タンク10は、排水トラップ管2bの上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されている。
つぎに、図4に示すように、便器本体2は、ボウル部2aよりも後方側の領域において、大タンク部44及び小タンク部46のそれぞれを床面よりも上方の位置で収容する大タンク収容部S1及び小タンク収容部S2をそれぞれ備えている。
すなわち、大タンク収容部S1は、便器本体2のボウル部2aよりも後方側の領域において、左右中央で二分割した鉛直面A1に対して左右一方側(便器本体2を正面側から見て鉛直面A1の右側)に形成されている。
一方、小タンク収容部S2は、便器本体2のボウル部2aよりも後方側の領域において、鉛直面A1に対して左右他方側(便器本体2を正面側から見て鉛直面A1の左側)に形成されている。
また、図4~図6に示すように、大タンク部44及び小タンク部46のそれぞれが大タンク収容部S1及び小タンク収容部S2のそれぞれに設置された状態では、大タンク部44の底面の最低位置(下方側大タンク部44cの底面44a最低位置P1)が、小タンク部46の底面の最低位置(後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bの底面46cの最低位置P2)よりも下方に位置している。
さらに、図4~図6に示すように、大タンク部44及び小タンク部46のそれぞれが大タンク収容部S1及び小タンク収容部S2のそれぞれに設置された状態では、大タンク部44の上面の最高位置(前方側大タンク部44bの上面44eの最高位置P3)が、小タンク部46の後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bの上面46dの最高位置P4よりも上方に位置し、かつ、便器本体2のリム部2cの上面2iよりも下方に位置している。
また、図3~図6に示すように、前方側大タンク部44bの前端44fの位置P5は、前方側小タンク部46bの前端46eの位置P6よりも前方に位置している。
ちなみに、図2及び図4に示すように、吸引管38は、タンク本体40の大タンク部44の後方側大タンク部44a及び下方側大タンク部44c内の双方に亘って設けられている。そして、ポンプ30から上流側(側方)に延びる通水管36の上流端36aは、大タンク部44の一部である吸引管38の下流端38aに水密に接続されている。
また、図3に示すように、ポンプ30から下流側(上方)に延びる通水管36の下流端には、吐水管8の上流端が接続されており、吐水管8の下流端(出口部8a)は、便器本体2の鉛直面A1に対して左右他方側(便器本体2を正面側から見て鉛直面A1よりも左側)のリム導水路2dの入口2eに接続されている。
つぎに、図4に示すように、大タンク部44は、その鉛直面A1側(左右中央側)の側壁面44gが大タンク収容部S1内における排水トラップ管2bの外側(排水トラップ管2bを正面側から見て右側)に配置されている。
同様に、小タンク部46は、その鉛直面A1側(左右中央側)の側壁面46fが小タンク収容部S2内における排水トラップ管2bの外側(排水トラップ管2bを正面側から見て左側)に配置されている。
また、図4及び図5に示すように、排水トラップ管2bは、便器本体2の左右中央に設けられており、通水管36の上流端36aは、大タンク部44の左右側面のうちの排水トラップ管2b側の側壁面44gに接続されている。
なお、図3及び図4に示すように、水受けハウジング24は、貯水タンク10の上部(前方側大タンク部44bの上面44e)に設けられている。また、水受けハウジング24において、便器本体2の前方側から見て左側の側壁24cの上方には、給水管6が接続されている。この給水管6の下流側には、水受けハウジング24の内部まで延びる給水ノズル6a(給水部)が設けられている。
また、給水ノズル6aの先端部には、下方に差し向けられた給水口58a(給水部)が設けられている。この給水口6bから水受けハウジング24内に吐水された洗浄水W1は、水受けハウジング24の下方開口部24aと貯水タンク10の上方開口部10aとの連通穴24dを通過し、貯水タンク10内に給水されるようになっている。
さらに、図3及び図4に示すように、ポンプ30は、便器本体2のボウル部2aよりも後方で且つ排水トラップ管2bの上方に配置されている。
また、ポンプ30は、後方側大タンク部44a及び後方側小タンク部46aよりも前方側に配置されており、かつ、前方側大タンク部44bと前方側小タンク部46bとの間の左右方向のスペースに配置されている。
これにより、ポンプ30は、通水管36の上流端36a及び吐水管8の下流端(出口部8a)よりも便器本体2の左右中央側に設けられている。
つぎに、図3、図4及び図7~図10を参照して、本実施形態の水洗大便器1のポンプ30の詳細について説明する。
図7は、本発明の一実施形態による水洗大便器のポンプを斜め上方かつ前方側から見た斜視図である。また、図8は、本発明の一実施形態による水洗大便器のポンプの分解斜視図である。さらに、図9は、本発明の一実施形態による水洗大便器のポンプの正面断面図である。
図7~図9に示すように、本実施形態の水洗大便器1のポンプ30は、渦巻き状の羽根車を高速度回転させて、その遠心力で水を送出する、いわゆる、遠心ポンプ(渦巻きポンプ)である。
具体的には、この遠心ポンプ30は、ポンプ本体48と、防振部材50と、概ねカップ状の支持部材52と、を備えている。
ポンプ本体48は、羽根車54が回転可能に設けられて吸引口56a及び吐出口56bをそれぞれ含むポンプ室56と、このポンプ室56を形成するケーシング部材58と、を備えている。
また、ポンプ本体48は、さらに、羽根車54の回転軸54aを回転駆動するモータ等の駆動部Dと、この駆動部Dとポンプ室56との間に水密に設けられて回転軸54aを回転可能に支持するメカニカルシール等軸シール部60と、を備えている。
図3、図4及び図7~図9に示すように、ケーシング部材58は、ポンプ室56から軸方向上流側に延びる吸引側通水管62と、ポンプ室56から上方側(下流側)に延びる吐出側通水管64と、をそれぞれ備えている。
これらの吸引側通水管62及び吐出側通水管64のそれぞれは、吐水管8の上流端と貯水タンク10内の吸引管38の下流端とを接続する上述した通水管36の一部となっている。
すなわち、吸引側通水管62は、その上流端(通水管36の上流端36a)が貯水タンク10の大タンク部44の側壁面44gに対して外側から接続される接続管となっている。
一方、吐出側通水管64の下流端(通水管36の下流端36b)は、吐水管8の上流端8bと接続されている。
また、吸引側通水管62及び吐出側通水管64のそれぞれは、ケーシング部材58に対して一体に形成されている。
これらのケーシング部材58、並びに、吸引側通水管62及び吐出側通水管64は、可撓性ホース部材よりも高い剛性を有する材料(樹脂材料等)で形成されている。
ちなみに、図4に示すように、貯水タンク10内における吸引管38は、上下方向に延びる縦通水管66と、この縦通水管66の上端部から水平左右方向に延びる横通水管68と、を備えている。
また、吸引管38の横通水管68は、その下流端(吸引管38の下流端38a)が吸引側通水管62の上流端(通水管36の上流端36a)に接続されている。
さらに、横通水管68の下流端38aは、貯水タンク10の大タンク部44の側壁面44gにおいて、その外側の吸引側通水管62の上流端36aと水密に接続されている。
これらにより、ポンプ30の駆動部Dが駆動して羽根車54が回転軸54aと共に回転すると、貯水タンク10内の洗浄水が吸引管38内に吸引され、縦通水管66及び横通水管68を経て、ポンプ30の吸引側通水管62に流入するようになっている。
そして、吸引側通水管62内の洗浄水は、吸引側通水管62の下流端であるポンプ室56の吸引口56aからポンプ室56内に吸引されるようになっている。
その後、ポンプ室56内の洗浄水は、羽根車54の回転による遠心力によって、ポンプ室56の吐出口56bから吐出側通水管64内に吐出された後、吐水管8に圧送されるようになっている。
つぎに、図10は、図9に示す本発明の一実施形態による水洗大便器において、ポンプの駆動部の外側に取り付けられた防振部材及び支持部材の部分を拡大した部分拡大断面図である。
図7~図10に示すように、防振部材50は、振動等による衝撃を吸収可能なゴム材料等からなる衝撃吸収材で形成されており、ポンプ本体48の駆動部Dに対して軸方向外側から覆うように取り付けられている。
また、防振部材50の内周面50aは、概ね円柱状の駆動部Dの外周面70に対して外側から全周に亘って接触している。
さらに、概ねカップ状の支持部材52は、ポンプ本体48の駆動部Dに取り付けられた防振部材50に対して軸方向外側かつ径方向外側から覆うように取り付けられている。
つぎに、図7~図10に示すように、防振部材50の外周面には、複数(2つ)のリップ50b,50cが外側に突出して全周に亘って形成されている。
なお、複数のリップ50b,50cの個数については、2つ以外の複数であってもよい。
これらのリップ50b,50cは、互いに軸方向に離間している。各リップ50b,50cの先端部は、その外側に対向する支持部材52の内周面52aと接触(密着)した状態となっている。
これにより、支持部材52は、ポンプ本体48の駆動部Dに取り付けられた防振部材50に対して周方向の全周に亘って接触して支持している。
ここで、図7~図10に示すように、支持部材52は、その軸方向の外面における前後両側から軸方向外側に突出するように形成された一対の固定アーム部52b,52cを備えている。
さらに、図3に示すように、各固定アーム部52b,52cは、貯水タンク10の前方側小タンク部46bの上面46dに対して固定ねじ72によって固定されている。
つぎに、図7~図10に示すように、防振部材50の軸方向の外側面には、軸方向外側に突出する複数(6つ)の小突起50dが設けられている。
各小突起50dは、その軸方向に対向する支持部材52の軸方向の内側面52dに対して接触(密着)した状態となっている。
これにより、支持部材52は、ポンプ本体48の駆動部Dに取り付けられた防振部材50に対して軸方向に接触して支持している。
つぎに、図1~図9を参照して、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1の作用について説明する。
本実施形態による水洗大便器1によれば、防振部材50がポンプ30の駆動部Dに対して周方向に設けられており、この防振部材50の周方向の少なくとも3箇所を支持部材52で支持することができる。
より具体的には、支持部材52の内周面52aが防振部材50の外周面のリップ50b,50cに対して周方向の全周に亘って接触して支持することができる。また、支持部材52の軸方向の内側面52dが防振部材50の軸方向の外側面の小突起50dに対して軸方向に接触して支持することができる。
したがって、ポンプ30の駆動部Dと支持部材52との間に防振部材50を介在させたことにより、ポンプ30の駆動時に発生する振動を抑制することができ、ポンプ30の支持部材52、並びに、ケーシング部材58の接続管(吸引側通水管62及び吐出側通水管64)等が振動することも抑制することができるため、ポンプ30の防振性を向上させることができる。
よって、ポンプ30の振動によるポンプ30の接続管(吸引側通水管62)と貯水タンク10の大タンク部44の側壁面44gとの接続部C1からの漏水についても防ぐことができるため、漏水に対する信頼性を確保することもできる。
また、便器本体2の後方の限られたスペースを有効活用して、ポンプ30を貯水タンク10に隣接して配置することができるため、貯水タンク10のタンク容量をより大きく確保しつつ、水洗大便器1全体を小型化することもできる。
これらの結果、貯水タンク10やポンプ30等のタンク装置4の漏水に対する信頼性と水洗大便器1全体の小型化とを両立させることができる。
例えば、本実施形態による水洗大便器1とは異なり、ポンプ室56と貯水タンク10とを接続する接続管として可撓性ホース部材を採用した場合には、ポンプ30や貯水タンク10の周辺において可撓性ホース部材の可撓性を考慮した取り回し空間が必要になる。
これに対し、本実施形態による水洗大便器1によれば、特に、ポンプ30と貯水タンク10との接続する接続管(吸引側通水管62)が可撓性ホース部材よりも高い剛性を有する材料で形成されている。
これにより、ポンプ30や貯水タンク10の周辺において接続管の取り回しのための空間が不要となる。よって、貯水タンク10のタンク容量を大きく確保しつつ、タンク装置4全体を小型化することができる。また、水洗大便器1全体についても小型化することができる。
さらに、ポンプ30と貯水タンク10との接続する接続管(吸引側通水管62)が可撓性ホース部材よりも高い剛性を有することにより、ポンプ30の駆動時における吸引側通水管62自体の振動や変形(曲げ、ねじり、たわみ等の弾性変形)等についても抑制することができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、ポンプ30の接続管(吸引側通水管62)の振動が抑制されていることにより、この吸引側通水管62と接続されている貯水タンク10内の吸引管38(横通水管68)の振動も抑制することができる。
したがって、貯水タンク10内の吸引管38自体が振動することによる吸引機能の低下を抑制することができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、コントローラCの制御により、給水ノズル6aの給水口6b(給水部)から水受けハウジング24を経て貯水タンク10への給水中、ポンプ30の駆動部Dを駆動して、貯水タンク10から便器本体2に洗浄水を圧送することができ、給水部から貯水タンク10への給水とポンプ30から便器本体2への洗浄水の供給を同時に行うことができる。
したがって、貯水タンク10が便器本体2の後方の限られたスペースに配置されていることにより貯水タンク10の最大容量が制限されていても、給水中の貯水タンク10の水位が急上昇してオーバーフローに至るリスクを低減することができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、貯水タンク10が便器本体2の排水トラップ管2bの上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されている。 これにより、便器本体2の後方の限られたスペースを有効活用して、貯水タンク10及びポンプ30を隣接して配置することができる。
したがって、貯水タンク10のタンク容量をより大きく確保しつつ、水洗大便器1全体を小型化することができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、貯水タンク10を大タンク部44と小タンク部46とによる左右非対称の形状にすることができる。
これにより、便器本体2の後方の限られたスペースを有効活用して、ポンプ30を大タンク部44と小タンク部46との間に設けることができると共に、タンク容量をより大きく確保することができる貯水タンク10を配置することができる。
特に、ポンプ30の上流側に設けられた接続管(吸引側通水管62)を貯水タンク10の前方側大タンク部44bと接続することができると共に、吸引側通水管62の上流端36aと貯水タンク10内の吸引管38の横通水管68の下流端38aとを接続することができる。
これらの結果、便器本体2の後方の限られたスペースを有効活用して、貯水タンク10のタンク容量をより大きく確保することができると共に、タンク装置4全体や水洗大便器1全体のローシルエット化及び小型化を実現することができる。
1 本発明の一実施形態による水洗大便器
2 便器本体
2a ボウル部
2b 排水トラップ管(排水トラップ部)
2c リム部
2d リム導水路
2e リム導水路の入口
2f リム吐水口
2g 排水トラップ管の入口部
2h 排水トラップ管の出口部
2i リム部の上面
4 タンク装置
6 給水管(給水部)
6a 給水ノズル(給水部)
6b 給水口(給水部)
8 吐水管
8a 吐水管の出口部
8b 吐水管の上流端
10 貯水タンク
10a 上方開口部
10b 貯水タンクの外側上面
12 止水栓
14 バルブユニット(給水部)
16 定流量弁
17 ダイヤフラム弁
18 電磁弁
20 連結ユニット
22 タンクユニット
24 水受けハウジング
24a 下方開口部
24b オーバーフロー口
24c 側壁
24d 連通穴
26 オーバーフロー管
28 逆止弁
30 ポンプ
32 フロートスイッチ
34 水抜き栓
36 通水管
36a 通水管の上流端
36b 通水管の下流端
38 吸引管
38a 吸引管の下流端
40 タンク本体
40a タンク本体の底面
42 防露材
42a 防露材の外側上面
44 大タンク部
44a 後方側大タンク部
44b 前方側大タンク部
44c 下方側大タンク部
44d 下方側大タンク部の底面
44e 前方側大タンク部の上面
44f 前方側大タンク部の前端
44g 大タンク部の側壁面
46 小タンク部
46a 後方側小タンク部
46b 前方側小タンク部
46c 後方側小タンク部及び前方側小タンク部の底面
46d 後方側小タンク部及び前方側小タンク部の上面
46e 前方側小タンク部の前端
46f 小タンク部の側壁面
48 ポンプ本体
50 防振部材
50a 内周面
50b リップ
50c リップ
50d 小突起
52 支持部材
52a 支持部材の内周面
52b 固定アーム部
52c 固定アーム部
52d 支持部材の軸方向の内側面
54 羽根車
54a 回転軸
56 ポンプ室
56a ポンプ室の吸引口
56b ポンプ室の吐出口
58 ケーシング部材
60 軸シール部
62 吸引側通水管(接続管)
64 吐出側通水管
66 吸引管の縦通水管
68 吸引管の横通水管
70 ポンプの駆動部の外周面
72 固定ねじ
A1 貯水タンクを左右中央で二分割する鉛直面
C コントローラ
C1 ポンプの吸引側通水管と貯水タンクの大タンク部の側壁面との接続部
(ポンプの接続管と貯水タンクとの接続部)
D ポンプの駆動部
P1 大タンク部(下方側大タンク部)の底面の最低位置
P2 小タンク部(後方側小タンク部及び前方側小タンク部)の底面の最低位置
P3 大タンク部(前方側大タンク部)の上面の最高位置
P4 小タンク部(後方側小タンク部)の上面の最高位置
P5 前方側大タンク部の前端位置
P6 前方側小タンク部の前端位置
P7 コントローラの上面位置
P8 リム部の上面位置
S1 便器本体の大タンク収容部
S2 便器本体の小タンク収容部
V1 大タンク部の容積
V2 小タンク部の容積
W1 洗浄水

Claims (8)

  1. 洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    汚物を受けるボウル部と、このボウル部の上縁に形成されたリム部と、上記ボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、
    給水源から供給された洗浄水を上記便器本体に供給するタンク装置と、を有し、
    上記タンク装置は、給水源から供給された洗浄水を給水する給水部と、
    上記便器本体の後方且つ床面よりも上方に設けられて上記給水部から給水された洗浄水が貯水される貯水タンクと、
    この貯水タンクの下流側に隣接して設けられて上記貯水タンクから流入した洗浄水を上記便器本体に圧送するポンプと、を備えており、
    上記ポンプは、羽根車が設けられたポンプ室と、上記羽根車の回転軸を駆動する駆動部と、上記ポンプ室から上流側に延びて上記貯水タンクと接続される接続管と、上記駆動部に対して周方向の全周に亘って接触するように設けられた防振部材と、この防振部材の少なくとも一部を覆うように設けられた支持部材と、を備えており、この支持部材は、上記防振部材に対して周方向の全周に亘って接触して支持していることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記支持部材は、上記防振部材に対して軸方向に接触して支持している請求項記載の水洗大便器。
  3. 上記接続管は、可撓性ホース部材よりも高い剛性を有する材料で形成されている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記タンク装置は、さらに、上記貯水タンク内に設けられて上記ポンプの駆動部が作動することにより上記貯水タンク内の洗浄水が吸引される吸引管を備えており、この吸引管の下流端は、上記接続管と接続されている請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  5. 上記タンク装置は、さらに、上記給水部及び上記ポンプの作動を制御するコントローラを備えており、
    上記コントローラは、上記給水部から上記貯水タンクへの給水中に上記ポンプの駆動部を駆動するように制御する請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  6. 上記排水トラップ部は、平面視において、上記ボウル部に接続される入口部から上記ボウル部よりも後方の出口部に向かって前後方向に延びており、
    上記貯水タンクは、上記排水トラップ部の上部及び上記ポンプに対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されている請求項1乃至の何れか1項に記載の水洗大便器。
  7. 上記貯水タンクは、これを左右中央で二分割したときに容積が大きい側である大タンク部と、上記貯水タンクを左右中央で二分割したときに容積が小さい側である小タンク部と、を備えている左右非対称の形状であり、
    上記ポンプは、上記大タンク部と上記小タンク部との間に設けられている請求項記載の水洗大便器。
  8. 上記大タンク部は、上記排水トラップ部の後方側に配置される後方側大タンク部と、この後方側大タンク部から前方に延びて上記排水トラップの左右一方側に配置された前方側大タンク部と、上記後方側大タンク部から下方に延びる下方側大タンク部と、を備えており、
    上記小タンク部は、上記排水トラップ部の後方側に配置される後方側小タンク部と、この後方側小タンク部から前方に延びて上記排水トラップの左右他方側に配置された前方側小タンク部と、を備えており、
    上記前方側大タンク部の前端は、上記前方側小タンク部の前端よりも前方に配置されており、
    上記下方側大タンク部の底面は、上記後方側小タンク部及び上記前方側小タンク部のそれぞれの底面よりも下方に位置しており、
    上記下方側大タンク部内には、上記ポンプの駆動部が作動することにより上記貯水タンク内の洗浄水が吸引される吸引管が設けられており、
    上記ポンプは、その上流側に設けられた接続管が上記前方側大タンク部と接続されていると共に、上記接続管の上流側が上記吸引管の下流側と接続されている請求項記載の水洗大便器。
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