JP7415302B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1に知られているように、便器のリム吐水及びジェット吐水に使用される洗浄水の給水路にバルブユニットを備えているものが知られている。
このバルブユニットは、上流側から下流側に向かって、定流量弁、給水弁(ダイヤフラム式の主弁)、給水路切替弁、及び、逆止弁(バキュームブレーカ)をそれぞれ備えている。給水路内の洗浄水は、バルブユニットにより、便器本体のリム吐水側に直接的に供給されるか、或いは、給水路切替弁により、貯水タンク側に流路が切り換えられて貯水タンクに給水された後、便器本体側のジェット吐水側に供給されるようになっている。
また、逆止弁(バキュームブレーカ)は、給水路内の洗浄水による上流側への逆流を抑制するために、通常、逆止弁(バキュームブレーカ)を含むバルブユニット全体がタンク装置の貯水タンクよりも上方に設けられている。
特開2018-80455号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、1つのバルブユニット内に、給水路の給止水を行う給水弁と給水路の逆流を防止する逆止弁とが一体的に設けられているため、バルブユニット内の流路が複雑化したり、バルブユニットの部品点数が増大したりする等により、バルブユニット全体が大型化してしまうという問題がある。
また、水道等の給水源に接続された給水管を止水する止水栓は、水洗大便器の下方部分に設けられている場合も多く、止水栓から貯水タンクの上方のバルブユニットまでの一次側の給水路についても長くなるため、一次側の給水路を形成する給水ホースの取り回しや配置を工夫する必要がある。
しかしながら、一次側の給水路を形成する給水ホースは比較的高い一次給水圧にも耐え得る強度を要するため、給水ホースの配置や取り回し等の設計の自由度も制約される。
そこで、給水ホースが貯水タンクと干渉しないようにするためには、貯水タンクのタンク容量を削減する等の対処も必要となる場合がある。
一方、近年、水洗大便器のデザイン性の向上と多様化に向けて、水洗大便器全体の上端高さを可能な限り低く設計する、いわゆる、「ローシルエット化」が課題となっており、いかに便器のローシルエット化を実現しつつ、便器洗浄を可能にするタンク装置の適切なタンク容量を確保するかについても重要な課題の1つとなっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、タンク装置の設計の自由度を向上させることができると共に、タンク容量を確保することができる水洗大便器を提供すること目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受けるボウル部と、このボウル部の上縁に形成されたリム部と、上記ボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、上記便器本体の後方に設けられて上記便器本体に洗浄水を供給するタンク装置と、を有し、上記タンク装置は、給水源から供給された洗浄水が通水する給水路と、この給水路の止水栓の下流側に設けられて上記給水路を開閉する開閉弁を含むバルブユニットと、上記便器本体の後方且つ床面よりも上方に設けられて上記給水路から給水された洗浄水を貯水する貯水タンク本体と、上記給水路内の洗浄水を上記貯水タンク本体に給水するタンク給水部と、を備えており、上記給水路は、上記止水栓から上記バルブユニットの入口部まで延びる上流側給水管路と、上記バルブユニットの出口部から上記タンク給水部まで延びる下流側給水管路と、を備えており、上記タンク給水部は、上記下流側給水管路から供給された洗浄水を上記貯水タンク本体に吐水する吐水部と、上記貯水タンク本体の上流側に設けられて上記吐水部から上記貯水タンク本体内に吐水された洗浄水が上記下流側給水管路へ逆流することを防止する逆流防止部と、を備えており、上記バルブユニットは、上記貯水タンク本体の外側底面又はそれよりも下方に設けられており、上記逆流防止部は、上記貯水タンク本体よりも上方に設けられていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、仮に、一次側(上流側)の比較的高い給水圧に耐え得る強度が要求される止水栓からタンク給水部までの給水路を単一の給水管路にした場合には、その管路長さも長くなり、給水管路の配置や取り回し等の設計上の制約も多くなる。
これに対し、本発明によれば、止水栓からタンク給水部までの給水路について、止水栓からバルブユニットの入口部まで延びる上流側給水管路と、バルブユニットの出口部からタンク給水部まで延びる下流側給水管路との2つの給水管路に分割することができたため、それぞれの給水管路の配置や取り回し等の設計の自由度を向上させることができる。
これにより、タンク装置の設計の自由度も向上させることができると共に、貯水タンク本体のタンク容量を確保することができる。
また、バルブユニットが貯水タンク本体の外側底面又はそれよりも下方に設けられている一方、逆流防止部が貯水タンク本体よりも上方に設けられているため、バルブユニットと逆流防止部とを互いに別体に設けることができる。
したがって、バルブユニットの内部流路を簡易化することができると共に、バルブユニット全体を小型化することができる。
また、バルブユニットと逆流防止部とを互いに別体に設けることにより、バルブユニットからタンク給水部までの給水経路の配置等の設計の自由度を向上させることもできる。
さらに、バルブユニットが貯水タンク本体の外側底面又はそれよりも下方に設けられているため、便器本体の後方かつ貯水タンク本体の下方の限られたスペースを有効活用して、バルブユニットを設けることができると共に、貯水タンク本体のタンク容量をより大きく確保することができる。
また、バルブユニットが貯水タンク本体の上方に設けられている場合に比べて、タンク装置全体や水洗大便器全体のローシルエット化及び小型化を実現することができる。
さらに、逆流防止部が貯水タンク本体よりも上方に設けられているため、貯水タンク本体内の洗浄水が下流側給水管路に逆流することを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記バルブユニットは、上記貯水タンク本体の外側底面よりも下方の上記止水栓側に設けられており、上記下流側給水管路は、可撓性のホース部材で形成され、上記上流側給水管路は、上記可撓性のホース部材よりも高い剛性の管部材で形成されており、上記下流側給水管路の長さは、上記上流側給水管路の長さよりも長く設定されている。
このように構成された本発明においては、バルブユニットを貯水タンク本体の外側底面よりも下方の止水栓側に設けることができた。さらに、止水栓からバルブユニットの入口部まで延びる上流側給水管路を可撓性のホース部材よりも高い剛性の管部材で形成することができたことに加えて、バルブユニットの出口部からタンク給水部まで延びる下流側給水管路を可撓性のホース部材で形成することができた。
したがって、止水栓からバルブユニットの入口部まで延びる上流側給水管路については、比較的高い一次側(上流側)の給水圧に耐え得るように可撓性のホース部材よりも高い剛性の管部材を採用して下流側給水管路の長さよりも短く設定することにより、上流側給水管路の強度を確保することができる。
一方、バルブユニットの出口部からタンク給水部まで延びる下流側給水管路においては、可撓性のホース部材を採用して上流側給水管路の長さよりも長く設定することにより、下流側給水管路の配置や取り回し等、設計の自由度を向上させることができる。
これらの結果、貯水タンク本体のタンク容量や周辺スペースを確保することもできるため、タンク装置全体や水洗大便器全体の設計の自由度を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記下流側給水管路の出口部と上記タンク給水部との接続部は、上記貯水タンク本体よりも上方に位置し、上記バルブユニットの出口部は、上記貯水タンク本体の外側底面に近接させるように設けられている。
このように構成された本発明においては、下流側給水管路の出口部とタンク給水部との接続部が貯水タンク本体よりも上方に位置しているため、バルブユニットの出口部を貯水タンク本体の外側底面に近接させるように設けることにより、下流側給水管路の長さが不必要に長くなることを抑制することができる。
したがって、便器本体の後方の貯水タンクの収容領域に対する下流側給水管路の不必要な占有を抑制することができる。
よって、便器本体の後方の領域を広く活用することができ、タンク装置の設計の自由度を向上させることができる。
また、バルブユニットの出口部からタンク給水部までの下流側給水管路の上下方向の長さを抑制することができるため、タンク装置全体の上下方向の大きさを小型化することができると共に、水洗大便器全体の上下方向の大きさについても小型化することができる。
本発明において、好ましくは、上記バルブユニットは、その出口部が上記貯水タンク本体よりも前方側に位置するように設けられている。
このように構成された本発明においては、バルブユニットの流路の出口部が貯水タンク本体よりも前方側に位置しているため、バルブユニットと便器本体との前後方向の距離を短くすることができる。
これにより、バブルユニットの出口部からタンク給水部までの下流側給水管路を貯水タンク本体の前方から迂回させる際に、下流側給水管路の前後方向の距離も短くすることができる。
したがって、下流側給水管路の経路長さが不必要に長くなることを抑制することができるため、便器本体の後方の領域を広く活用することができると共に、タンク装置の設計の自由度をさらに向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記バルブユニットは、上記下流側給水管路との接続部が前方側に差し向けられている。
このように構成された本発明においては、バルブユニットにおける下流側給水管路との接続部が前方側に差し向けられていることにより、下流側給水管路を貯水タンク本体の前方から迂回させる際に、バブルユニットと下流側給水管路との接続部からタンク給水部までの下流側給水管路の前後方向の距離も短くすることができる。
したがって、下流側給水管路の経路長さが不必要に長くなることを抑制することができるため、便器本体の後方の領域を広く活用することができると共に、タンク装置の設計の自由度をさらに向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記逆流防止部は、上記貯水タンク本体の上方に連通可能に設けられて上記吐水部から吐水された洗浄水を上記貯水タンク本体内に流出させる小タンクと、上記小タンクに接続されて上記貯水タンク本体内から上記小タンク内にオーバーフローした洗浄水を上記便器本体側に流出させるオーバーフロー管と、このオーバーフロー管から上記小タンク内への洗浄水の逆流を防止する逆止弁と、を備えている。
このように構成された本発明においては、万一、貯水タンク本体内の洗浄水が小タンク内まで上昇したとしても、小タンク内の洗浄水をオーバーフロー管から便器本体側に流出させることができるため、小タンク内の洗浄水が下流側給水管路へ逆流することを防ぐことができる。
また、逆止弁により、小タンク内からオーバーフロー管内に流出した洗浄水が逆流することを防止することもできる。
本発明において、好ましくは、上記バルブユニットは、停電時において上記開閉弁の開閉を手動で操作可能にする手動操作部を備えており、この手動操作部は、上記便器本体の側方側に差し向けられるように設けられている。
このように構成された本発明においては、停電時においてバルブユニットの開閉弁の開閉を手動で操作可能にする手動操作部が便器本体の側方側に差し向けられるように設けられているため、停電等の非常時において、使用者が手動操作部を視認し易くなり、アクセスし易くなる。
よって、手動操作部の視認性と操作性を向上させることができる。
また、手動操作部が便器本体の側方側に差し向けられていることにより、バブルユニットの出口部からタンク給水部までの下流側給水管路を貯水タンク本体の前方から迂回させる際にも、手動操作部が下流側給水管路に干渉することがなく、下流側給水管路の前後方向の距離にも影響を及ぼすことがない。
したがって、下流側給水管路の経路長さが不必要に長くなることを抑制することができるため、便器本体の後方の領域を広く活用することができる。
また、停電時のバルブユニットの開閉弁を手動で給止水可能なタンク装置の設計の自由度をさらに向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記排水トラップ部は、平面視において、上記ボウル部に接続される入口部から上記ボウル部よりも後方の出口部に向かって前後方向に延びており、上記貯水タンク本体は、上記排水トラップ部の上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されている。
このように構成された本発明においては、貯水タンク本体が排水トラップ部の上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されているため、便器本体の後方の限られたスペースを有効活用して、貯水タンク本体を配置することができる。
したがって、貯水タンク本体のタンク容量をより大きく確保しつつ、タンク装置全体や水洗大便器全体のローシルエット化及び小型化を実現することができる。
本発明において、好ましくは、上記貯水タンク本体は、これを左右中央で二分割したときに容積が大きい側である大タンク本体部と、上記貯水タンク本体を左右中央で二分割したときに容積が小さい側である小タンク本体部と、を備えている左右非対称の形状であり、上記逆流防止部は、上記大タンク本体部の上方に設けられており、上記バルブユニットは、上記小タンク本体部の底面に設けられている。
このように構成された本発明においては、貯水タンク本体を大タンク本体部と小タンク本体部とによる左右非対称の形状にすることができたことに加えて、逆流防止部について、貯水タンク本体の大タンク本体部の上方に設けることができた。また、バルブユニットを貯水タンク本体の小タンク本体部の底面に設けることができた。
これらにより、便器本体の後方の限られたスペースを有効活用して、貯水タンク本体のタンク容量をより大きく確保することができる。
また、タンク装置全体や水洗大便器全体に対するローシルエット化及び小型化を実現することができる。
本発明において、好ましくは、上記大タンク本体部は、上記排水トラップ部の後方側に配置される後方側大タンク本体部と、この後方側大タンク本体部から前方に延びて上記排水トラップの左右一方側に配置された前方側大タンク本体部と、上記後方側大タンク本体部から下方に延びる下方側大タンク本体部と、を備えており、上記小タンク本体部は、上記排水トラップ部の後方側に配置される後方側小タンク本体部と、この後方側小タンク本体部から前方に延びて上記排水トラップの左右他方側に配置された前方側小タンク本体部と、を備えており、上記前方側大タンク本体部の前端は、上記前方側小タンク本体部の前端よりも前方に配置されており、上記後方側小タンク本体部及び上記前方側小タンク本体部のそれぞれの底面は、上記下方側大タンク本体部の底面よりも上方に位置しており、上記逆流防止部は、上記前方側大タンク本体部の上方に設けられており、上記バルブユニットは、上記前方側小タンク本体部の底面に設けられている。
このように構成された本発明においては、貯水タンク本体について、大タンク本体部の後方側大タンク本体部、前方側大タンク本体部及び下方側大タンク本体部、並びに、小タンク本体部の後方側小タンク本体部及び前方側小タンク本体部のそれぞれによって、左右非対称の形状にすることができる。
また、逆流防止部が貯水タンク本体の前方側大タンク本体部の上方に設けられていると共に、バルブユニットが貯水タンク本体の前方側小タンク本体部の底面に設けられているため、逆流防止部及びバルブユニットのそれぞれが占有するスペースを抑制することができる。
したがって、便器本体の後方かつ貯水タンク本体の下方の限られたスペースを有効活用して、バルブユニットを設けることができると共に、貯水タンク本体のタンク容量をより大きく確保することができる。
また、タンク装置全体や水洗大便器全体に対するローシルエット化及び小型化を実現することもできる。
本発明の水洗大便器によれば、タンク装置の設計の自由度を向上させることができると共に、タンク容量を確保することができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器の全体構成図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の側面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のタンク装置及び便器本体の一部を拡大した部分拡大平面図である。 図3のIV-IV線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の貯水タンクを斜め後方且つ上方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の貯水タンクの背面図である。 図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットにおけるVII-VII線に沿った断面図であり、通常時及び停電時における電磁弁及び主弁体の閉弁状態(止水状態)を示す。 本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットにおける図7と同様な断面図であり、通常時において電磁弁を開弁操作して主弁体を開弁操作した状態(通水状態)を示す。 本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットにおける図7及び図8と同様な断面図であり、停電時において主弁体を手動で開弁操作した状態(通水状態)を示す。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。
まず、図1は、本発明の一実施形態による水洗大便器の全体構成図である。また、図2は、本発明の一実施形態による水洗大便器の側面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、陶器製の便器本体2と、その後方側に設けられたタンク装置4と、を備えている。
また、便器本体2は、汚物を受けるボウル部2aと、このボウル部2aの底部から延びてボウル部2a内の汚物を排出する排水トラップ部(排水トラップ管2b)と、ボウル部2aの上縁に形成されるリム部2cと、を備えている。
つぎに、図3は、本発明の一実施形態による水洗大便器のタンク装置及び便器本体の一部を拡大した部分拡大平面図である。また、図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。
図1~図4に示すように、タンク装置4は、その上流側及び下流側にそれぞれ接続された給水管6(給水路)及び吐水管8をそれぞれ備えている。
給水管6の上流側は、水道等の外部の給水源(図示せず)に接続されている。
一方、給水管6の下流側は、タンク装置4の貯水タンク10(詳細は後述する)に接続されている。これらにより、給水管6から貯水タンク10に洗浄水が供給されるようになっている。
また、給水管6には、上流側から下流側に向かって、止水栓12、バルブユニット14がそれぞれ設けられている。
さらに、バルブユニット14は、給水管6に設けられた定流量弁16、並びに、この定流量弁16の下流側に設けられた開閉弁(ダイヤフラム式の主弁体17)を開閉する電磁弁18をそれぞれ含む。
なお、バルブユニット14の構造等の詳細については後述する。
つぎに、図1~図4に示すように、タンク装置4は、さらに、給水管6のバルブユニット14の下流側に接続されている連結ユニット20と、この連結ユニット20の下流側に接続されて貯水タンク10を含むタンクユニット22とを備えている。
また、図1に示すように、給水管6は、止水栓12からバルブユニット14の入口部14aまで延びる上流側給水管路6aと、バルブユニット14の出口部14bから連結ユニット20まで延びる下流側給水管路6bと、を備えている。
さらに、バルブユニット14において、その内部の給水管6内の洗浄水が定流量弁16により流量が一定に調整されるようになっている。
その後、電磁弁18が電磁的に開弁し、開閉弁(ダイヤフラム式の主弁体17)により給水管6の流路が開放されると、給水管6内の洗浄水が連結ユニット20を経てタンクユニット22に供給されるようになっている。
すなわち、図1~図4に示すように、連結ユニット20は、タンクユニット22の上流側に設けられて給水管6から供給された洗浄水をタンクユニット22の貯水タンク10内に給水するタンク給水部となっている。
図1~図4に示すように、連結ユニット20は、具体的には、給水ノズル23(吐水部)、水受けハウジング24(小タンク)、オーバーフロー管26、及び、逆止弁28をそれぞれ備えている。
まず、連結ユニット20の水受けハウジング24は、その下方開口部24aがタンクユニット22の貯水タンク10の上方開口部10aに着脱可能に接続されている。
つぎに、図1~図4に示すように、連結ユニット20の給水ノズル23は、水受けハウジング24の側壁24bに固定されており、その上流端が、バルブユニット14の出口部14bから延びる下流側給水管路6bに接続されている。
一方、給水ノズル23の下流側は、水受けハウジング24の側壁24bから内部まで延びており、給水ノズル23の下流端(先端部)が下方に差し向けられて給水口23a(を形成している。
すなわち、図1、図2及び図4に示すように、給水ノズル23の給水口23aは、給水管6の下流側給水管路6bから供給された洗浄水を水受けハウジング24内に吐水する吐水部となっている。
また、給水ノズル23の給水口23aから水受けハウジング24内に吐水された洗浄水W1は、水受けハウジング24の下方開口部24a及び貯水タンク10の上方開口部10aから貯水タンク10内に供給されるようになっている。
つぎに、図1及び図4に示すように、連結ユニット20のオーバーフロー管26は、水受けハウジング24の側壁24bの一部に設けられたオーバーフロー口24cと吐水管8とを接続している。
吐水管8は、その上流側がタンク装置4のポンプ30に接続された接続管であり、その下流側が便器本体2のリム部2cの内部のリム導水路2dに接続されている。
つぎに、図1及び図4に示すように、連結ユニット20の逆止弁28は、オーバーフロー口24cに設けられており、水受けハウジング24内の洗浄水がオーバーフロー口24cからオーバーフロー管26に流入することを可能にする一方、オーバーフロー管26内の洗浄水が水受けハウジング24内へ逆流することを妨げることができるようになっている。
なお、連結ユニット20の水受けハウジング24、オーバーフロー管26、及び、逆止弁28のそれぞれは、貯水タンク10の上流側かつ貯水タンク10よりも上方に設けられており、吐水部(給水ノズル23の給水口23a)から水受けハウジング24を経て貯水タンク10内に吐水された洗浄水が下流側給水管路6bへ逆流することを防止する逆流防止部B(図1参照)として機能するようにもなっている。
つぎに、図1及び図4に示すように、タンクユニット22は、貯水タンク10、ポンプ30、フロートスイッチ32、水抜き栓34、及び、コントローラC等をそれぞれ備えている。
ポンプ30は、吐水管8の上流側に接続されている通水管36の一部(途中)に設けられている。この通水管36の上流端36aは、貯水タンク10内に設けられた吸引管38の下流端38aに接続されている。
また、図1及び図4に示すように、貯水タンク10内に貯水されている洗浄水は、ポンプ30が作動することにより、吸引管38から通水管36内に吸引された後、ポンプ30を経て吐水管8に圧送されるようになっている。
これにより、貯水タンク10からポンプ30により吐水管8に供給された洗浄水のうちのすべてがリム導水路2dの入口2eからリム導水路2d内に供給されるようになっている。
そして、リム導水路2d内の洗浄水はリム導水路2dの下流端のリム吐水口2fからボウル部2a内に吐水され、便器洗浄(いわゆる、リム吐水100%による便器洗浄)が行われるようになっている。
すなわち、これらの通水管36及び吐水管8のそれぞれは、貯水タンク10からポンプ30によって圧送された洗浄水を便器本体2に供給する洗浄水供給管として機能するようになっている。
フロートスイッチ32は、貯水タンク10内の水位を検知するものである。バルブユニット14の電磁弁18の開閉動作は、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位に基づいてコントローラCにより制御されるようになっている。
また、ポンプ30の作動についても、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位に基づいてコントローラCにより制御されるようになっている。
例えば、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位が所定以下である場合には、電磁弁18が開弁して給水管6が開放され、ポンプ30が作動されるようになっている。
そして、貯水タンク10内の水位が所定水位まで到達すると、電磁弁18が閉弁して給水管6が閉鎖され、ポンプ30が停止されるようになっている。
さらに、コントローラCの制御により、給水管6から貯水タンク10への給水中にポンプ30を駆動して、貯水タンク10から便器本体2に洗浄水を圧送することができ、給水管6から貯水タンク10への給水とポンプ30から便器本体2への洗浄水の供給を同時に行うことができる。
水抜き栓34は、貯水タンク10の底面に設けられている。この水抜き栓34は、通常使用時では、常時閉鎖されており、必要に応じて開放され、貯水タンク10内の洗浄水を外部に排出することができるようになっている。
つぎに、図3~図6を参照して、タンクユニット22の貯水タンク10の詳細について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による水洗大便器の貯水タンクを斜め後方且つ上方から見た斜視図である。また、図6は、本発明の一実施形態による水洗大便器の貯水タンクの背面図である。
まず、図4に示すように、タンクユニット22の貯水タンク10は、単一のタンク本体40と、このタンク本体40の外側を覆う防露材42とを備えている。
つぎに、図3~図6に示すように、タンクユニット22の貯水タンク10を左右中央で二分割する仮想の鉛直面を「鉛直面A1」とすると、貯水タンク10の単一のタンク本体40及びその外側の防露材42は、鉛直面A1に対して左右に大タンク部44及び小タンク部46をそれぞれ備えている。これにより、貯水タンク10は、鉛直面A1によって、大タンク部44と小タンク部46とに左右に二分割されている。
また、図6に示すように、大タンク部44は、タンク本体40及び防露材42を背面側から見て鉛直面A1の左側に配置され、小タンク部46は、タンク本体40及び防露材42を背面側から見て鉛直面A1の右側に配置されており、大タンク部44の容積V1は、小タンク部46の容積V2よりも大きく設定(V1>V2)されている。
これにより、貯水タンク10は、大タンク部44と小タンク部46とにより左右非対称の形状(図3の平面視において概ねC字形又はU字形の異形状)となっている。
つぎに、図1~図4に示すように、便器本体2の排水トラップ管2bは、ボウル部2aの下方に接続される入口部2gからボウル部2aよりも後方の出口部2hに向かって前後方向に延びている。
そして、図3~図6に示すように、貯水タンク10の大タンク部44は、排水トラップ管2bの後方側に配置される後方側大タンク部44aと、この後方側大タンク部44aから前方に延びて排水トラップ管2bの左右一方側(便器本体2の正面側から見て右側)に配置された前方側大タンク部44bと、後方側大タンク部44aから下方に延びる下方側大タンク部44cと、を備えている。
つぎに、図3~図6に示すように、貯水タンク10の小タンク部46は、排水トラップ管2bの後方側に配置される後方側小タンク部46aと、この後方側小タンク部46aから前方に延びて排水トラップ管2bの左右他方側(便器本体2の正面側から見て左側)に配置された前方側小タンク部46bと、を備えている。
すなわち、図1、図3及び図4に示すように、貯水タンク10は、排水トラップ管2bの上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されている。
つぎに、図4に示すように、便器本体2は、ボウル部2aよりも後方側の領域において、大タンク部44及び小タンク部46のそれぞれを床面F1よりも上方の位置で収容する大タンク収容部S1及び小タンク収容部S2をそれぞれ備えている。
すなわち、大タンク収容部S1は、便器本体2のボウル部2aよりも後方側の領域において、左右中央で二分割した鉛直面A1に対して左右一方側(便器本体2を正面側から見て鉛直面A1の右側)に形成されている。
一方、小タンク収容部S2は、便器本体2のボウル部2aよりも後方側の領域において、鉛直面A1に対して左右他方側(便器本体2を正面側から見て鉛直面A1の左側)に形成されている。
また、図4~図6に示すように、大タンク部44及び小タンク部46のそれぞれが大タンク収容部S1及び小タンク収容部S2のそれぞれに設置された状態では、大タンク部44の底面の最低位置(下方側大タンク部44cの底面44dの最低位置P1)が、小タンク部46の底面の最低位置(後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bの底面46cの最低位置P2)よりも下方に位置している。
さらに、図4~図6に示すように、大タンク部44及び小タンク部46のそれぞれが大タンク収容部S1及び小タンク収容部S2のそれぞれに設置された状態では、大タンク部44の上面の最高位置(前方側大タンク部44bの上面44eの最高位置P3)が、小タンク部46の後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bの上面46dの最高位置P4よりも上方に位置し、かつ、便器本体2のリム部2cの上面2iよりも下方に位置している。
また、図3~図6に示すように、前方側大タンク部44bの前端44fの位置P5は、前方側小タンク部46bの前端46eの位置P6よりも前方に位置している。
ちなみに、図4に示すように、吸引管38は、タンク本体40の大タンク部44の後方側大タンク部44a及び下方側大タンク部44c内の双方に亘って設けられている。そして、ポンプ30から上流側(側方)に延びる通水管36の上流端36aは、大タンク部44の一部である吸引管38の下流端38aに水密に接続されている。
また、図3に示すように、ポンプ30から下流側(上方)に延びる通水管36の下流端には、吐水管8の上流端が接続されており、吐水管8の下流端(出口部8a)は、便器本体2の鉛直面A1に対して左右他方側(便器本体2を正面側から見て鉛直面A1よりも左側)のリム導水路2dの入口2eに接続されている。
つぎに、図4に示すように、大タンク部44は、その鉛直面A1側(左右中央側)の側壁面44gが大タンク収容部S1内における排水トラップ管2bの外側(排水トラップ管2bを正面側から見て右側)に配置されている。
同様に、小タンク部46は、その鉛直面A1側(左右中央側)の側壁面46fが小タンク収容部S2内における排水トラップ管2bの外側(排水トラップ管2bを正面側から見て左側)に配置されている。
また、図4及び図5に示すように、排水トラップ管2bは、便器本体2の左右中央に設けられており、通水管36の上流端36aは、大タンク部44の左右側面のうちの排水トラップ管2b側の側壁面44gに接続されている。
さらに、図3及び図4に示すように、ポンプ30は、便器本体2のボウル部2aよりも後方で且つ排水トラップ管2bの上方に配置されている。
また、ポンプ30は、後方側大タンク部44a及び後方側小タンク部46aよりも前方側に配置されており、かつ、前方側大タンク部44bと前方側小タンク部46bとの間の左右方向のスペースに配置されている。
これにより、ポンプ30は、通水管36の上流端36a及び吐水管8の下流端(出口部8a)よりも便器本体2の左右中央側に設けられている。
つぎに、図1、図2、図4及び図7~図9を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニット14の構造等の詳細について説明する。
図7は、図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットにおけるVII-VII線に沿った断面図である。
まず、図1、図2、図4及び図7に示すように、バルブユニット14の本体部48は、タンク装置4の貯水タンク10の外側底面(より具体的には、貯水タンク10の後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bの底面46c)よりも下方に位置し且つ便器本体2の後方領域R1に固定された取付部材49(図4参照)に固定されている。
また、バルブユニット14の本体部48は、貯水タンク10の後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bの底面46cよりも下方の止水栓12側に設けられている。
つぎに、図2及び図7に示すように、バルブユニット14の本体部48は、その内部に一次側の給水路48a及び二次側の給水路48bがそれぞれ形成されている。これらの給水路48a,48bは、上流側から下流側に向かって概ね前後方向に延びている。
また、図2及び図7に示すように、バルブユニット14の出口部14bは、本体部48の二次側の給水路48bの下流端に相当している。
さらに、図2及び図7に示すように、バルブユニット14の出口部14b(接続部C1)は、貯水タンク10の後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bの底面46cに対しても近接した状態で前方側に差し向けられている。
ここで、図2に示すように、バルブユニット14の出口部14b(接続部C1)の前端は、貯水タンク10の前方側小タンク部46bの前端46eよりも前方側に位置している。
なお、図1~図4及び図7に示すように、バルブユニット14の出口部14b(接続部C1)に接続される下流側給水管路6bは、可撓性のホース部材Hで形成されている。
すなわち、ホース部材Hの上流側端部は、バルブユニット14の出口部14b(接続部C1)に接続されており、ホース部材Hの下流側端部(下流側給水管路6bの出口部)は、給水ノズル23の入口部(接続部C2)に接続されている。
また、下流側給水管路6bの出口部と連結ユニット20の給水ノズル23の入口部との接続部C2は、貯水タンク10よりも上方に位置している
一方、図2~図4及び図7に示すように、バルブユニット14の入口部14aに接続される上流側給水管路6aは、可撓性のホース部材Hよりも高い剛性の管部材T(図4参照)で形成されている。
また、バルブユニット14の出口部14bから給水ノズル23の接続部C1までの下流側給水管路6b及びホース部材Hの長さL1は、止水栓12からバルブユニット14の入口部14aまでの上流側給水管路6a及び管部材Tの長さL2よりも長く設定されている(L1>L2)。
つぎに、図1、図2、図4及び図7に示すように、バルブユニット14は、その本体部48に設けられた上述した定流量弁16、ダイヤフラム式の主弁体17及び電磁弁18以外に加えて、停電時手動給水操作装置50及び停電時手動排水操作装置52を備えている。
これらの装置50,52は、停電時において便器洗浄を可能にする停電対策用の手動操作部(停電時操作部)として機能するようになっている。
具体的には、図1、図2及び図7に示すように、バルブユニット14の停電時手動給水操作装置50は、バルブユニット14の本体部48の側方(便器本体2及びタンク装置4を前方側から見て左側)に回転可能に設けられたハンドル部54を備えている。
また、図1、図2及び図7に示すように、停電時手動給水操作装置50は、ハンドル部54に外側端部が固定された操作軸部(スピンドル56)を備えている。このスピンドル56は、ハンドル部54をその回転中心軸線(操作軸線O1)回りに回転させると、この操作軸線O1の軸線方向に移動(摺動)することができるようになっている。
つぎに、図7に示すように、通常時において、ダイヤフラム式の主弁体17は、電磁弁18の作動により、バルブユニット14の本体部48における一次側の給水路48aと二次側の給水路48bとを連通させる連通口(給水口48c)を開閉するようになっている。
また、電磁弁18の電磁弁側パイロット弁体18aは、二次側の給水路48bと連通しているバルブユニット14の本体部48の電磁弁側パイロット穴58を開閉するようになっている。
さらに、図4に示すように、電磁弁側パイロット弁体18aが電磁弁側パイロット穴58を閉止(閉弁)している状態では、ダイヤフラム式の主弁体17を収容する主弁側圧力室60のパイロット穴(主弁側パイロット穴62)の下流側がスピンドル56の先端部56aにより、閉止されている状態となっている。
つぎに、バルブユニット14の本体部48には、電磁弁側パイロット弁体18aが収容されている電磁弁側パイロット弁室18bと主弁側圧力室60とを連通させる圧力逃がし通路64が設けられている。
ここで、電磁弁側パイロット弁体18aが電磁弁側パイロット穴58を閉止(閉弁)している状態では、主弁側圧力室60内の空気が圧力逃がし通路64に逃げることができなくなっている。
これにより、ダイヤフラム式の主弁体17が主弁側圧力室60内の圧力により弁座66に向かって押圧されるため、給水口48cが主弁体17により閉止された状態(止水状態)となっている。
また、バルブユニット14の本体部48には、スピンドル56の近傍から二次側の給水路48bまで延びる連通路68が設けられている。この連通路68は、電磁弁側パイロット穴58とも連通している。
ここで、スピンドル56の先端部56aの近傍の外周面には、Oリング70が設けられている。これにより、通常時の主弁体17の閉弁状態においては、主弁側圧力室60と連通路68とが連通しないように、スピンドル56のOリング70によりシールされた状態となっている。
つぎに、図8は、本発明の一実施形態による水洗大便器1のバルブユニット14における図7と同様な断面図であり、通常時において電磁弁18を開弁操作して主弁体17を開弁操作した状態(通水状態)を示す。
図8に示すように、コントローラCから送信された指令信号(開弁操作信号)により電磁弁18が作動し、電磁弁側パイロット弁体18aが電磁弁側パイロット穴58を開弁すると、圧力逃がし通路64が電磁弁側パイロット穴58と連通するようになっている。
そして、主弁側圧力室60内の空気が圧力逃がし通路64を通過した後、電磁弁側パイロット穴58から連通路68に流出可能となっている。
これにより、主弁側圧力室60内の圧力が一次側の給水路48aの給水圧よりも低下すると、主弁体17が開弁する方向に移動し、給水口48cが開放されるようになっている。
この結果、定流量弁16を通過した一次側の給水路48aの洗浄水が給水口48cから二次側の給水路48bに流入するようになっている。
そして、図7に示すように、再び、コントローラCから送信された指令信号(閉弁操作信号)により電磁弁18の電磁弁側パイロット弁体18aが電磁弁側パイロット穴58を閉弁すると、主弁側圧力室60内の空気が圧力逃がし通路64に圧抜きすることができなくなる一方、弁座66の周囲の一次側の給水路48aの洗浄水が主弁体17のブリード穴72を通過して主弁側圧力室60内に流入するようになっている。
これにより、主弁側圧力室60内の圧力が高められ、ダイヤフラム式の主弁体17が主弁側圧力室60内の圧力により弁座66に向かって押圧されるため、給水口48cが主弁体17により閉止された状態(止水状態)となるようになっている。
つぎに、図9は、本発明の一実施形態による水洗大便器1のバルブユニット14における図7及び図8と同様な断面図であり、停電時において主弁体17を停電時手動給水操作装置50により手動で開弁操作した状態(通水状態)を示す。
図9に示すように、停電時手動給水操作装置50のハンドル部54は、バルブユニット14の本体部48の一部に螺合されている共に、スピンドル56の一端部に対して留め具74よって固定されている。
停電時においては、電磁弁18が作動しないため、停電時手動給水操作装置50のハンドル部54を操作軸線O1回りに一方向に回転操作することにより、スピンドル56が操作軸線O1の軸線方向外側(主弁側パイロット穴62に対して遠位側)に移動するようになっている。
そして、スピンドル56及びOリング70が、主弁側圧力室60と連通路68とが互いに連通する状態になるまで移動した状態になると、主弁側圧力室60内の空気が圧力逃がし通路64を通過した後、電磁弁側パイロット穴58から連通路68に流出可能となっている。
これにより、主弁側圧力室60内の圧力が一次側の給水路48aの給水圧よりも低下すると、主弁体17が開弁する方向に移動し、給水口48cが開放されるようになっている。
この結果、定流量弁16を通過した一次側の給水路48aの洗浄水が給水口48cから二次側の給水路48bに流入するようになっている。
図7及び図9に示すように、停電時において、停電時手動給水操作装置50のハンドル部54を操作軸線O1回りに他方向に回転操作することにより、スピンドル56が操作軸線O1の軸線方向内側(主弁側パイロット穴62に対して近位側)に移動するようになっている。
これにより、主弁側圧力室60内の空気が圧力逃がし通路64及び連通路68に圧抜きすることができなくなる一方、弁座66の周囲の一次側の給水路48aの洗浄水が主弁体17のブリード穴72を通過して主弁側圧力室60内に流入するようになっている。
これにより、主弁側圧力室60内の圧力が高められ、ダイヤフラム式の主弁体17が主弁側圧力室60内の圧力により弁座66に向かって押圧されるようになっている。
この結果、給水口48cは、主弁体17により開放された通水状態(図9参照)から、主弁体17により閉止された止水状態(図7参照)となるようになっている。
したがって、停電時においては、図7及び図9に示すように、ハンドル部54の手動操作により、給水管6内の洗浄水が連結ユニット20を経てタンクユニット22へ給止水される操作(給止水操作)が可能となっている。
ここで、図7~図9に示すように、停電時手動給水操作装置50のスピンドル56の軸方向の外側端面56bは、ハンドル部54の軸方向の外側端面54aよりも常時外側に突出しており、スピンドル56の軸方向の外側端部56bがハンドル部54の軸方向の外側に突出した突出部となっている。
特に、図9に示すように、停電時において主弁体17が開弁した状態では、ハンドル部54及びスピンドル56のそれぞれが、図7に示す主弁体17が閉弁した状態よりも、軸方向の外側に移動した位置にある。
これにより、図9に示すように、停電時において主弁体17が開弁した状態では、スピンドル56の軸方向の外側端面56bが外装パネルPの内側面に接触した状態となっており、外装パネルPと干渉する接触部となっている。
すなわち、停電時において主弁体17が開弁した状態では、スピンドル56の軸方向の外側端面56b(接触部)が、外装パネルPの取付位置P0よりも左右方向の外側に突出している。
つぎに、図1に示すように、便器本体2の排水トラップ管2bの下流側、すなわち、排水トラップ管2bの後方側且つ下端の出口部2hには、排水ソケット76が設けられている。この排水ソケット76の内部には、その流路を開閉可能にする開閉弁78が設けられている。
また、停電時手動排水操作装置52は、排水ソケット76の開閉弁78に対して開閉操作可能に連結された操作ワイヤ80と、この操作ワイヤ80を摺動可能に保持し且つ便器本体2に対して固定する固定ユニット82と、を備えている。
つぎに、操作ワイヤ80は、その排水ソケット側の端部が開閉弁78の一部に対して直接的又は間接的に連結されている。
また、操作ワイヤ80における、便器本体側(使用者側)の端部には、把持用のリング部材84が設けられており、使用者が把持可能となっている。
そして、停電時には、使用者がリング部材84を把持し、操作ワイヤ80を固定ユニット82に対して前後方向に摺動させることにより、排水ソケット76の開閉弁78の開閉操作が可能となっている。
例えば、停電時にタンク装置4の電磁弁18やポンプ30等の作動が停止した状態であっても、停電時手動給水操作装置50のハンドル部54を手動で回転操作することにより、バルブユニット14の開閉弁(主弁体17)を開閉操作して貯水タンク10への給止水操作が可能となっている。
ここで、停電時においては、まず、停電時手動給水操作装置50のハンドル部54を手動で回転操作することにより、バルブユニット14の開閉弁(主弁体17)を開弁し、貯水タンク10への給水を行うことができるようになっている。
つぎに、停電時手動排水操作装置52の把持用のリング部材84を手動で操作し、排水ソケット76の開閉弁78を閉鎖することができるようになっている。
そして、貯水タンク10内の水位が所定水位以上になり、貯水タンク10の上方の水受けハウジング24内まで上昇すると、ハウジング24内の洗浄水は、オーバーフロー流路部(オーバーフロー管26)からポンプ30の下流側の給水路(吐水管8)に洗浄水がバイパスされた後、便器本体2に供給されるようになっている。
これにより、排水ソケット76の開閉弁78よりも上流側の排水ソケット76内の流路や便器本体2の排水トラップ管2b内において封水が可能となり、便器本体2のボウル部2a内において溜水が可能となっている。
つぎに、再び、停電時手動排水操作装置52を操作して排水ソケット76の開閉弁78を開放すると、便器本体2のボウル部2a内の洗浄水を排水トラップ管2bから排水ソケット76を経て外部へ確実に排出することができるようなっている。
その後、停電時手動給水操作装置50のハンドル部54を手動で回転操作してバルブユニット14の開閉弁(主弁体17)を閉弁させると、停電時における便器本体2に対する一連の給排水操作が完了するようになっている。
つぎに、図1~図9を参照して、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1の作用について説明する。
本実施形態による水洗大便器1とは別に、仮に、バルブユニット14の一次側(上流側)の比較的高い給水圧に耐え得る強度が要求される止水栓12からタンク給水部(連結ユニット20の給水ノズル23)までの給水管6の管路を単一の給水管路にした場合には、その管路長さも長くなり、給水管路の配置や取り回し等の設計上の制約も多くなる。
これに対し、本実施形態による水洗大便器1によれば、止水栓12からタンク給水部(連結ユニット20の給水ノズル23)までの給水路について、止水栓12からバルブユニット14の入口部14aまで延びる上流側給水管路6aと、バルブユニット14の出口部14bからタンク給水部(連結ユニット20の給水ノズル23)まで延びる下流側給水管路6bとの2つの給水管路に分割することができたため、それぞれの給水管路6a,6bの配置や取り回し等の設計の自由度を向上させることができる。
これにより、タンク装置4の設計の自由度も向上させることができると共に、貯水タンク10のタンク容量を確保することができる。
また、バルブユニット14が貯水タンク10の外側底面(より具体的には、貯水タンク10の後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bの底面46c)よりも下方に設けられている一方、逆流防止部B(連結ユニット20の水受けハウジング24、オーバーフロー管26、逆止弁28)が貯水タンク10よりも上方に設けられている。
これにより、バルブユニット14と逆流防止部Bとを互いに別体に設けることができるため、バルブユニット14の内部流路を簡易化することができると共に、バルブユニット14の全体を小型化することができる。
また、バルブユニット14と逆流防止部Bとを互いに別体に設けることにより、バルブユニット14からタンク給水部(連結ユニット20の給水ノズル23)までの給水経路(下流側給水管路6b)の配置等の設計の自由度を向上させることもできる。
さらに、バルブユニット14が貯水タンク10の外側底面(より具体的には、貯水タンク10の後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bの底面46c)よりも下方に設けられているため、便器本体2の後方領域R1でかつ貯水タンク10の下方領域の限られたスペースを有効活用して、バルブユニット14を設けることができる。よって、貯水タンク10のタンク容量をより大きく確保することができる。
また、バルブユニット14が貯水タンク10の上方に設けられている場合に比べて、タンク装置4の全体や水洗大便器1の全体のローシルエット化及び小型化を実現することができる。
さらに、逆流防止部Bが貯水タンク10よりも上方に設けられているため、貯水タンク10内の洗浄水が下流側給水管路6bに逆流することを抑制することができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、バルブユニット14を貯水タンク10の外側底面よりも下方の止水栓12側に設けることができた。
さらに、止水栓12からバルブユニット14の入口部14aまで延びる上流側給水管路6aを可撓性のホース部材Hよりも高い剛性の管部材Tで形成することができた。加えて、バルブユニット14の出口部14bからタンク給水部(給水ノズル23の接続部C2)まで延びる下流側給水管路6bを可撓性のホース部材Hで形成することができた。
したがって、止水栓12からバルブユニット14の入口部14aまで延びる上流側給水管路6aについては、比較的高い一次側(上流側)の給水圧に耐え得るように可撓性のホース部材Hよりも高い剛性の管部材Tを採用して下流側給水管路6bの長さよりも短く設定することにより、上流側給水管路6aの強度を確保することができる。
一方、バルブユニット14の出口部14bからタンク給水部(連結ユニット20の給水ノズル23)まで延びる下流側給水管路6bにおいては、可撓性のホース部材Hを採用して上流側給水管路6aの長さよりも長く設定することにより、ホース部材H(下流側給水管路6b)の配置や取り回し等、設計の自由度を向上させることができる。
これらの結果、貯水タンク10のタンク容量や周辺スペースを確保することもできるため、タンク装置4全体や水洗大便器1全体の設計の自由度を向上させることができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、下流側給水管路6bの出口部とタンク給水部(連結ユニット20の給水ノズル23の入口部)との接続部C2が貯水タンク10よりも上方に位置している。
また、バルブユニット14の出口部14bを貯水タンク10の外側底面に近接させるように設けることにより、ホース部材H(下流側給水管路6b)の長さが不必要に長くなることを抑制することができる。
したがって、便器本体2の後方の貯水タンク10の収容領域R1に対するホース部材H(下流側給水管路6b)の不必要な占有を抑制することができる。
よって、便器本体2の後方の領域R1を広く活用することができ、タンク装置4の設計の自由度を向上させることができる。
また、バルブユニット14の出口部14b(接続部C1)から給水ノズル23の入口部(接続部C2)までのホース部材H(下流側給水管路6b)の上下方向の長さを抑制することができる。
したがって、タンク装置4全体の上下方向の大きさを小型化することができると共に、水洗大便器1全体の上下方向の大きさについても小型化することができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、バルブユニット14の流路の出口部14bの前端が貯水タンク10の前端46eよりも前方側に位置している。
これにより、バルブユニット14と便器本体2との前後方向の距離を短くすることができる。
よって、バルブユニット14の出口部14b(接続部C1)から給水ノズル23の入口部(接続部C2)までのホース部材H(下流側給水管路6b)を貯水タンク10の前方から迂回させる際に、ホース部材H(下流側給水管路6b)の前後方向の距離も短くすることができる。
したがって、ホース部材H(下流側給水管路6b)の経路長さL1が不必要に長くなることを抑制することができるため、便器本体2の後方の領域R1を広く活用することができると共に、タンク装置4の設計の自由度をさらに向上させることができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、バルブユニット14の出口部14bとホース部材H(下流側給水管路6b)との接続部C1が前方側に差し向けられている。 これにより、ホース部材H(下流側給水管路6b)を貯水タンク10の前方から迂回させる際に、バルブユニット14の出口部14bとホース部材H(下流側給水管路6b)との接続部C1から給水ノズル23の入口部(接続部C2)までのホース部材H(下流側給水管路6b)の前後方向の距離も短くすることができる。
したがって、ホース部材H(下流側給水管路6b)の経路長さL1が不必要に長くなることを抑制することができるため、便器本体2の後方の領域R1を広く活用することができると共に、タンク装置4の設計の自由度をさらに向上させることができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、万一、貯水タンク10内の洗浄水が小タンク(水受けハウジング24)内まで上昇したとしても、水受けハウジング24内の洗浄水をオーバーフロー管26から便器本体2側に流出させることができる。これにより、水受けハウジング24内の洗浄水がホース部材H(下流側給水管路6b)へ逆流することを防ぐことができる。
また、逆止弁28により、水受けハウジング24内からオーバーフロー管26内に流出した洗浄水が逆流することを防止することもできる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、停電時においてバルブユニット14の開閉弁(ダイヤフラム式の主弁体17)の開閉を手動で操作可能にする停電時手動給水操作装置50が設けられている。
また、停電時手動給水操作装置50の手動操作部(ハンドル部54)が便器本体2の側方側に差し向けられるように設けられている。
これらにより、停電等の非常時において、使用者が停電時手動給水操作装置50のハンドル部54を視認し易くなり、アクセスし易くなる。
よって、停電時手動給水操作装置50のハンドル部54の視認性と操作性を向上させることができる。
また、停電時手動給水操作装置50のハンドル部54が便器本体2の側方側に差し向けられていることにより、バルブユニット14の出口部14bから給水ノズル23の入口部(接続部C2)までのホース部材H(下流側給水管路6b)を貯水タンク10の前方から迂回させる際にも、停電時手動給水操作装置50のハンドル部54がホース部材H(下流側給水管路6b)に干渉することがなく、ホース部材H(下流側給水管路6b)の前後方向の距離にも影響を及ぼすことがない。
したがって、ホース部材H(下流側給水管路6b)の経路長さL1が不必要に長くなることを抑制することができるため、便器本体2の後方の領域R1を広く活用することができる。
また、停電時のバルブユニット14の開閉弁(ダイヤフラム式の主弁体17)を手動で給止水可能なタンク装置4の設計の自由度をさらに向上させることができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、貯水タンク10が排水トラップ管2bの上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されている。
これにより、便器本体2の後方領域R1の限られたスペースを有効活用して、貯水タンク10を配置することができる。
したがって、貯水タンク10のタンク容量をより大きく確保しつつ、タンク装置4の全体や水洗大便器1の全体のローシルエット化及び小型化を実現することができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、貯水タンク10を大タンク本体部(大タンク部44)と小タンク本体部(小タンク部46)とによる左右非対称の形状にすることができた。
また、逆流防止部B(連結ユニット20の水受けハウジング24、オーバーフロー管26、逆止弁28)について、貯水タンク10よりも上方に設けることができた。
さらに、バルブユニット14を貯水タンク10の小タンク部46の底面46cに設けることができた。
これらにより、便器本体2の後方領域R1の限られたスペースを有効活用して、貯水タンク10のタンク容量をより大きく確保することができる。
また、タンク装置4全体や水洗大便器1全体に対するローシルエット化及び小型化を実現することができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、貯水タンク10について、大タンク部44の後方側大タンク部44a、前方側大タンク部44b及び下方側大タンク部44c、並びに、小タンク部46の後方側小タンク部46a及び前方側小タンク部46bのそれぞれによって、左右非対称の形状にすることができる。
また、逆流防止部B(連結ユニット20の水受けハウジング24、オーバーフロー管26、逆止弁28)が貯水タンク10の前方側大タンク部44bの上方に設けられていると共に、バルブユニット14が貯水タンク10の前方側小タンク部46bの底面46cに設けられている。
これらにより、逆流防止部B及びバルブユニット14のそれぞれが占有するスペースを抑制することができる。
したがって、便器本体2の後方領域R1かつ貯水タンク10の下方の限られたスペースを有効活用して、バルブユニット14を設けることができると共に、貯水タンク10のタンク容量をより大きく確保することができる。
また、タンク装置4全体や水洗大便器1全体に対するローシルエット化及び小型化を実現することもできる。
1 水洗大便器
2 便器本体
2a ボウル部
2b 排水トラップ管(排水トラップ部)
2c リム部
2d リム導水路
2e リム導水路の入口
2f リム吐水口
2g 排水トラップ管の入口部
2h 排水トラップ管の出口部
2i リム部の上面
4 タンク装置
6 給水管(給水路)
6a 上流側給水管路
6b 下流側給水管路
8 吐水管
8a 吐水管の出口部
10 貯水タンク(貯水タンク本体)
10a 上方開口部
10b 貯水タンクの外側上面
12 止水栓
14 バルブユニット
14a バルブユニットの入口部
14b バルブユニットの出口部
16 定流量弁
17 ダイヤフラム式の主弁体(開閉弁)
18 電磁弁
20 連結ユニット(タンク給水部)
22 タンクユニット
23 給水ノズル(タンク給水部、吐水部)
23a 給水口(タンク給水部、吐水部)
24 水受けハウジング(タンク給水部、逆流防止部、小タンク)
24a 下方開口部
24b 側壁
24c オーバーフロー口
26 オーバーフロー管(タンク給水部、逆流防止部)
28 逆止弁(タンク給水部、逆流防止部)
30 ポンプ
32 フロートスイッチ
32a 検知部
34 水抜き栓
36 通水管(外側通水管)
36a 通水管の上流端
38 吸引管
38a 吸引管の下流端
40 タンク本体
40a タンク本体の底面
42 防露材
42a 防露材の外側上面
44 大タンク部(大ダンク本体部)
44a 後方側大タンク部(後方側大タンク本体部)
44b 前方側大タンク部(前方側大タンク本体部)
44c 下方側大タンク部(下方側大タンク本体部)
44d 下方側大タンク部の底面
44e 前方側大タンク部の上面
44f 前方側大タンク部の前端
44g 大タンク部の側壁面
46 小タンク部(小タンク本体部)
46a 後方側小タンク部(後方側小タンク本体部)
46b 前方側小タンク部(前方側小タンク本体部)
46c 後方側小タンク部及び前方側小タンク部の底面
46d 後方側小タンク部の上面
46e 前方側小タンク部の前端
46f 小タンク部の側壁面
48 バルブユニットの本体部
48a バルブユニットの本体部の一次側の給水路
48b バルブユニットの本体部の二次側の給水路
48c 給水口
49 取付部材
50 停電時手動給水操作装置(手動操作部)
52 停電時手動排水操作装置
54 ハンドル部(手動操作部)
54a ハンドル部の軸方向の外側端面
56 スピンドル(操作軸部)
56a スピンドルの先端部
56b スピンドルの軸方向の外側端部、外側端面
58 電磁弁側パイロット穴
60 主弁側圧力室
62 主弁側パイロット穴
64 圧力逃がし通路
66 弁座
68 連通路
70 Oリング
72 ブリード穴
74 留め具
76 排水ソケット
78 開閉弁
80 操作ワイヤ
82 固定ユニット
84 把持用のリング部材
A1 貯水タンクを左右中央で二分割する鉛直面
B 逆流防止部
C コントローラ
C1 バルブユニットの出口部と下流側給水管路との接続部
C2 下流側給水管路の出口部と給水ノズルとの接続部
D ポンプの駆動部
F1 床面
H ホース部材
L1 下流側給水管路及びホース部材の長さ
L2 上流側給水管路及び管部材の長さ
O1 ハンドル操作部の操作軸線
P 外装パネル
P0 外装パネルの取付位置
P1 大タンク部(下方側大タンク部)の底面の最低位置
P2 小タンク部(後方側小タンク部及び前方側小タンク部)の底面の最低位置
P3 大タンク部(前方側大タンク部)の上面の最高位置
P4 小タンク部(後方側小タンク部)の上面の最高位置
P5 前方側大タンク部の前端位置
P6 前方側小タンク部の前端位置
R1 便器本体の後方領域、貯水タンクの収容領域
S1 便器本体の大タンク収容部
S2 便器本体の小タンク収容部
T 管部材
V1 大タンク部の容積
V2 小タンク部の容積
W1 洗浄水

Claims (10)

  1. 洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    汚物を受けるボウル部と、このボウル部の上縁に形成されたリム部と、上記ボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、
    上記便器本体の後方に設けられて上記便器本体に洗浄水を供給するタンク装置と、を有し、
    上記タンク装置は、給水源から供給された洗浄水が通水する給水路と、
    この給水路の止水栓の下流側に設けられて上記給水路を開閉する開閉弁を含むバルブユニットと、
    上記便器本体の後方且つ床面よりも上方に設けられて上記給水路から給水された洗浄水を貯水する貯水タンク本体と、
    上記給水路内の洗浄水を上記貯水タンク本体に給水するタンク給水部と、を備えており、
    上記給水路は、上記止水栓から上記バルブユニットの入口部まで延びる上流側給水管路と、上記バルブユニットの出口部から上記タンク給水部まで延びる下流側給水管路と、を備えており、
    上記タンク給水部は、上記下流側給水管路から供給された洗浄水を上記貯水タンク本体に吐水する吐水部と、上記貯水タンク本体の上流側に設けられて上記吐水部から上記貯水タンク本体内に吐水された洗浄水が上記下流側給水管路へ逆流することを防止する逆流防止部と、を備えており、
    上記バルブユニットは、上記貯水タンク本体の外側底面又はそれよりも下方に設けられており、上記逆流防止部は、上記貯水タンク本体よりも上方に設けられていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記バルブユニットは、上記貯水タンク本体の外側底面よりも下方の上記止水栓側に設けられており、
    上記下流側給水管路は、可撓性のホース部材で形成され、上記上流側給水管路は、上記可撓性のホース部材よりも高い剛性の管部材で形成されており、
    上記下流側給水管路の長さは、上記上流側給水管路の長さよりも長く設定されている請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記下流側給水管路の出口部と上記タンク給水部との接続部は、上記貯水タンク本体よりも上方に位置し、上記バルブユニットの出口部は、上記貯水タンク本体の外側底面に近接させるように設けられている請求項2記載の水洗大便器。
  4. 上記バルブユニットは、その出口部が上記貯水タンク本体よりも前方側に位置するように設けられている請求項2又は3に記載の水洗大便器。
  5. 上記バルブユニットは、上記下流側給水管路との接続部が前方側に差し向けられている請求項2乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
  6. 上記逆流防止部は、上記貯水タンク本体の上方に連通可能に設けられて上記吐水部から吐水された洗浄水を上記貯水タンク本体内に流出させる小タンクと、上記小タンクに接続されて上記貯水タンク本体内から上記小タンク内にオーバーフローした洗浄水を上記便器本体側に流出させるオーバーフロー管と、このオーバーフロー管から上記小タンク内への洗浄水の逆流を防止する逆止弁と、を備えている請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
  7. 上記バルブユニットは、停電時において上記開閉弁の開閉を手動で操作可能にする手動操作部を備えており、この手動操作部は、上記便器本体の側方側に差し向けられるように設けられている請求項1乃至6の何れか1項に記載の水洗大便器。
  8. 上記排水トラップ部は、平面視において、上記ボウル部に接続される入口部から上記ボウル部よりも後方の出口部に向かって前後方向に延びており、
    上記貯水タンク本体は、上記排水トラップ部の上部に対して左右両側及び後方側から取り囲むように配置されている請求項1乃至7の何れか1項に記載の水洗大便器。
  9. 上記貯水タンク本体は、これを左右中央で二分割したときに容積が大きい側である大タンク本体部と、上記貯水タンク本体を左右中央で二分割したときに容積が小さい側である小タンク本体部と、を備えている左右非対称の形状であり、
    上記逆流防止部は、上記大タンク本体部の上方に設けられており、上記バルブユニットは、上記小タンク本体部の底面に設けられている請求項1乃至8の何れか1項に記載の水洗大便器。
  10. 上記大タンク本体部は、上記排水トラップ部の後方側に配置される後方側大タンク本体部と、この後方側大タンク本体部から前方に延びて上記排水トラップの左右一方側に配置された前方側大タンク本体部と、上記後方側大タンク本体部から下方に延びる下方側大タンク本体部と、を備えており、
    上記小タンク本体部は、上記排水トラップ部の後方側に配置される後方側小タンク本体部と、この後方側小タンク本体部から前方に延びて上記排水トラップの左右他方側に配置された前方側小タンク本体部と、を備えており、
    上記前方側大タンク本体部の前端は、上記前方側小タンク本体部の前端よりも前方に配置されており、
    上記後方側小タンク本体部及び上記前方側小タンク本体部のそれぞれの底面は、上記下方側大タンク本体部の底面よりも上方に位置しており、
    上記逆流防止部は、上記前方側大タンク本体部の上方に設けられており、上記バルブユニットは、上記前方側小タンク本体部の底面に設けられている請求項9記載の水洗大便器。
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