JP7362036B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1に記載されているように、便器本体の後方に設けられて、水道等の給水源に接続される給水路と、この給水路を開閉する給水弁(電磁開閉弁)と、給水路から供給される洗浄水が貯水される貯水タンクと、給水路を貯水タンクに供給するタンク側給水路又は便器本体に供給する便器本体側給水路のいずれかに切り替える電気式の切替弁と、これらを側方から覆うサイドパネルと、を備えているものが知られている。
このような従来の水洗大便器においては、停電等により電磁開閉弁や電気式の切替弁が作動しない場合であっても、補助給水路を手動で開放する停電操作部を備えており、この停電操作部を手動操作することにより、便器本体に洗浄水を供給して洗浄を行うことができるようになっている。
特開2013-83045号公報
しかしながら、上述した従来の水洗大便器のように、停電時に手動で操作する停電操作部を有するものでは、使用者が停電操作部を手動操作して給水路を閉弁したことを失念するおそれがある。
また、このように、使用者が給水路を閉弁することを失念した場合には、便器本体から水溢れが発生してしまうおそれもあるという問題がある。
したがって、停電操作後において、給水路の給水弁の閉弁操作をいかに確実に実行させるかが、重要な課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、停電操作後の使用者に対して給水路の開閉弁の閉弁操作を確実に実行させることができる水洗大便器を提供すること目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受けるボウル部と、このボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、この便器本体の後方領域に設けられて上記便器本体に供給する洗浄水を給止水する給水ユニットと、を有し、上記給水ユニットは、上記便器本体の後方領域に配置され、給水源から供給された洗浄水を上記便器本体のボウル部に給水する給水路と、この給水路に設けられて上記給水路を開閉する開閉弁を備えたバルユニットと、通常時において、上記バルブユニットの開閉弁の開閉を制御するコントローラと、上記便器本体の後方領域に対して側方から覆うように着脱可能に取り付けられたカバー部材と、を備えており、上記バルブユニットは、さらに、停電時において手動操作により上記バルブユニットの開閉弁を開閉可能にする停電操作部を備えており、上記停電操作部は、上記開閉弁が上記給水路を開放している状態では、上記カバー部材と干渉するように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、通常時では、コントローラの制御によりバルブユニットの開閉弁が開閉し、給水路から便器本体への給止水が行われる。
一方、停電時においては、コントローラ及びバルブユニットの開閉弁が停止状態となっているため、便器洗浄を行いたいときには、使用者は、便器本体に対してカバー部材を取り外した後、停電操作部にアクセスして手動操作を行うことにより、バルブユニットの開閉弁が強制的に開弁される。
また、このような停電時にバルブユニットの開閉弁が開弁している状態では、カバー部材を便器本体に対して取り付けようとしても、停電操作部がカバー部材と干渉するため、カバー部材を便器本体に取り付けることができない状況となる。
したがって、使用者は、このようなカバー部材が便器本体に取り付けられない状況から、バルブユニットの開閉弁が停電操作による開弁状態であることを把握し易くなる。
よって、停電操作後において、使用者に対してバルブユニットの開閉弁の閉弁操作を確実に実行させた後、カバー部材を便器本体に取り付けて原状回復させることができる。
本発明において、好ましくは、上記停電操作部は、上記カバー部材と接触することにより干渉する接触部を備え、この接触部は、停電時に上記開閉弁が開弁状態では、上記カバー部材の取付位置よりも左右方向の外側に突出している。
このように構成された本発明においては、停電操作部の手動操作により開閉弁が開弁状態では、停電操作部の接触部がカバー部材の取付位置よりも左右方向の外側に突出している。
これにより、カバー部材を便器本体に対して取り付けようとしても、停電操作部の接触部がカバー部材と確実に接触して干渉するため、カバー部材を便器本体に取り付けることができない状況となる。
したがって、使用者は、このような状況からバルブユニットの開閉弁が停電操作による開弁状態であることを確実に把握することができるため、使用者に対して開閉弁の閉弁操作を確実に実行させることができる。
本発明において、好ましくは、上記停電操作部は、上記便器本体の後方領域における前後方向の中央部に設けられている。
このように構成された本発明においては、停電操作部の手動操作により開閉弁が開弁状態において、カバー部材を便器本体に対して取り付けようとしても、停電操作部が便器本体の後方領域における前後方向の中央部に設けられているため、カバー部材の前後一方側が便器本体に取り付けられることを抑制することができる。
したがって、使用者は、カバー部材を便器本体に取り付けることができない状況から、バルブユニットの開閉弁が停電操作による開弁状態であることを確実に把握することができ、以後の開閉弁の閉弁操作を確実に実行することができる。
一方、仮に、停電操作部が便器本体の後方領域における前後方向の中央部に対して前方又は後方の一方側に片寄って設けられた場合、便器本体の後方領域における前後方向の中央部に対して前方又は後方の他方側の領域でカバー部材が便器本体に不完全な取付状態で接触して固定されるおそれもある。
これに対し、本発明によれば、使用者がこのようなカバー部材の不完全な取付状態を見過ごして放置するリスクを低減することができる。
よって、使用者に対して開閉弁の閉弁操作をより確実に実行させることができる。
本発明において、好ましくは、上記停電操作部は、上記便器本体の後方領域における上下方向の中央部に設けられている。
このように構成された本発明においては、停電操作部の手動操作により開閉弁が開弁状態において、カバー部材を便器本体に対して取り付けようとしても、停電操作部が便器本体の後方領域における上下方向の中央部に設けられているため、カバー部材の上下一方側が便器本体に取り付けられることを抑制することができる。
したがって、使用者は、カバー部材を便器本体に取り付けることができない状況から、バルブユニットの開閉弁が停電操作による開弁状態であることを確実に把握することができ、開閉弁の閉弁操作を確実に実行することができる。
一方、仮に、停電操作部が便器本体の後方領域における上下方向の中央部に対して上方又は下方の一方側に片寄って設けられた場合、便器本体の後方領域における上下方向の中央部に対して上方又は下方の他方側の領域でカバー部材が便器本体に不完全な取付状態で接触して固定されるおそれもある。
これに対し、本発明によれば、使用者がこのようなカバー部材の不完全な取付状態を見過ごして放置するリスクを低減することができる。
本発明において、好ましくは、上記停電操作部は、さらに、上記開閉弁の開閉操作を可能にする操作軸部と、この操作軸部の一端側に設けられて手動で回転操作可能にするハンドル部と、を備えており、上記接触部は、その一部が上記ハンドル部の軸方向の外側端面よりも外側に突出している突出部である。
このように構成された本発明においては、停電操作部の接触部の一部がハンドル部の軸方向の外側端面よりも外側に突出している突出部であるため、カバー部材を便器本体に対して取り付けようとしても、停電操作部の接触部の突出部がカバー部材と確実に接触して干渉することができる。
また、停電操作部の接触部を突出部にしたことにより、カバー部材に接触した停電操作部の接触部に作用する接触力が突出部の比較的小さい接触面積部分に集中的に作用することになるため、その接触圧力(単位面積当たりの接触力)も比較的大きくなり、両者の接触時に大きな接触音が発生することになる。
したがって、使用者は、停電操作部の接触部の突出部とカバー部材との接触時に発生した接触音の状況から、バルブユニットの開閉弁が停電操作による開弁状態であることを確実に把握することができる。
本発明において、好ましくは、上記停電操作部は、停電時において手動により上記給水ユニットの開閉弁を開閉操作して上記便器本体への給止水操作を可能にする停電時給水操作部であり、上記水洗大便器は、さらに、上記便器本体の排水トラップ部の下流側に設けられた排水ソケット部と、上記排水ソケット部の内部に設けられてその流路を開閉するソケット開閉部と、停電時において手動により上記ソケット開閉部を開閉操作して上記排水ソケット部からの排水操作及び上記ボウル部内の溜水操作を可能にする停電時排水操作部と、を有する。
このように構成された本発明においては、停電時において、停電時排水操作部を手動で操作してソケット開閉部を閉鎖した後、停電時給水操作部を手動で操作してバルブユニットの開閉弁を開弁することにより、ソケット開閉部よりも上流側の排水ソケット部内の流路や便器本体の排水トラップ部内において封水が可能となり、便器本体のボウル部内において溜水が可能となる。
そして、再び、停電時給水操作部を手動で操作してバルブユニットの開閉弁を閉弁した後、停電時排水操作部を操作してソケット開閉部を開放すると、便器本体のボウル部内の洗浄水を排水トラップ部から排水ソケット部を経て外部へ確実に排出することができる。
本発明において、好ましくは、上記給水ユニットは、さらに、上記開閉弁を開閉する電磁弁と、上記給水路における上記開閉弁の下流側に設けられて上記開閉弁を通過した洗浄水を貯水する貯水タンクと、この貯水タンクの下流側に設けられて上記貯水タンク内の洗浄水を上記便器本体に圧送するポンプと、上記貯水タンク内の水位が所定水位以上であるときに上記貯水タンクからオーバーフローした洗浄水を上記ポンプの下流側の上記給水路へバイパスさせるオーバーフロー流路部と、を備えており、
上記停電時給水操作部は、停電時において上記電磁弁及び上記ポンプが停止状態であるときに、手動により上記開閉弁を開閉操作して上記貯水タンクへの給止水操作が可能であり、上記オーバーフロー流路部から上記ポンプの下流側の上記給水路へ流出させた洗浄水を上記便器本体に給止水可能にする。
このように構成された本発明においては、停電時に電磁弁及びポンプの作動が停止した状態であっても、停電時給水操作部を手動で操作することにより、バルブユニットの開閉弁を開閉操作して貯水タンクへの給止水操作が可能となる。
ここで、停電時においては、まず、停電時給水操作部を手動で操作することによりバルブユニットの開閉弁を開弁し、給水ユニットの貯水タンクへの給水が行われ、さらに、停電時排水操作部を操作してソケット開閉部を閉鎖する。
そして、貯水タンク内の水位が所定水位以上になると、オーバーフロー流路部からポンプの下流側の給水路に洗浄水がバイパスされた後、便器本体に供給される。
これにより、ソケット開閉部よりも上流側の排水ソケット内の流路や便器本体の排水トラップ部内において封水が可能となり、便器本体のボウル部内において溜水が可能となる。
つぎに、再び、停電時排水操作部を操作してソケット開閉部を開放すると、便器本体のボウル部内の洗浄水を排水トラップ部から排水ソケット部を経て外部へ確実に排出することができる。その後、停電時給水操作部を手動で操作してバルブユニットの開閉弁を閉弁する。
本発明の水洗大便器によれば、停電操作後の使用者に対して給水路の開閉弁の閉弁操作を確実に実行させることができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器の全体構成図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の側面図である。 図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットのIII-III線に沿った断面図である。 図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットにおけるIV-IV線に沿った断面図であり、通常時及び停電時における電磁弁及び主弁体の閉弁状態(止水状態)を示す。 本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットにおける図4と同様な断面図であり、通常時において電磁弁を開弁操作して主弁体を開弁操作した状態(通水状態)を示す。 本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットにおける図4及び図5と同様な断面図であり、停電時における主弁体を手動で開弁操作した状態(通水状態)を示す。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。
まず、図1は、本発明の一実施形態による水洗大便器の全体構成図である。また、図2は、本発明の一実施形態による水洗大便器の側面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、陶器製の便器本体2と、その後方側に設けられたタンク装置4と、を備えている。
また、便器本体2は、汚物を受けるボウル部2aと、このボウル部2aの底部から延びてボウル部2a内の汚物を排出する排水トラップ部(排水トラップ管2b)と、ボウル部2aの上縁に形成されるリム部2cと、を備えている。
さらに、タンク装置4の各構成要素については、詳細は後述するように、便器本体2に洗浄水を供給する給水ユニットU1の一部として機能するようになっている。
つぎに、図1及び図2に示すように、タンク装置4は、その上流側及び下流側にそれぞれ接続された給水管6及び吐水管8をそれぞれ備えている。
給水管6の上流側は、水道等の外部の給水源(図示せず)に接続されている。一方、給水管6の下流側は、タンク装置4の貯水タンク10に接続されている。これらにより、給水管6から貯水タンク10に洗浄水が供給されるようになっている。
また、給水管6には、上流側から下流側に向かって、止水栓12、バルブユニット14がそれぞれ設けられている。
さらに、バルブユニット14は、詳細は後述するが、給水管6に設けられた定流量弁16、並びに、この定流量弁16の下流側に設けられた開閉弁(ダイヤフラム式の主弁体17)を開閉する電磁弁18をそれぞれ含む。
つぎに、図1に示すように、タンク装置4は、さらに、給水管6のバルブユニット14の下流側に接続されている連結ユニット20と、この連結ユニット20の下流側に接続されて貯水タンク10を含むタンクユニット22とを備えている。
バルブユニット14において、給水管6内の洗浄水が定流量弁16により流量が一定に調整されるようになっている。
その後、電磁弁18が電磁的に開弁し、開閉弁(ダイヤフラム式の主弁体17)により給水管6の流路が開放されると、給水管6内の洗浄水が連結ユニット20を経てタンクユニット22に供給されるようになっている。
図1に示すように、連結ユニット20は、ハウジング24と、オーバーフロー管26と、逆止弁28と、を備えている。
また、ハウジング24は、その下方開口部24aがタンクユニット22の貯水タンク10の上方開口部10aに着脱可能に接続されている。
つぎに、オーバーフロー管26は、ハウジング24の側壁の一部に設けられたオーバーフロー口24bと吐水管8とを接続している。
吐水管8は、その上流側がタンク装置4のポンプ30に接続された接続管(洗浄水供給管)であり、その下流側が便器本体2のリム部2cの内部のリム導水路2dに接続されている。
さらに、逆止弁28は、オーバーフロー口24bに設けられており、ハウジング24内の洗浄水がオーバーフロー口24bからオーバーフロー管26に流入することを可能にする一方、オーバーフロー管26内の洗浄水がハウジング24内へ逆流することを妨げることができるようになっている。
すなわち、これらのオーバーフロー口24b、オーバーフロー管26、及び、逆止弁28のそれぞれは、貯水タンク10からハウジング24内にオーバーフローした後、ハウジング24内の水位が所定水位以上(オーバーフロー口24bの下縁以上の水位)であるときに、ハウジング24のオーバーフロー口24bからオーバーフローした洗浄水をポンプ30の下流側の給水路(吐水管8)へバイパスさせるオーバーフロー流路部として機能するようになっている。
つぎに、図1に示すように、タンクユニット22は、貯水タンク10と、ポンプ30と、フロートスイッチ32と、水抜き栓34と、を備えている。
ポンプ30は、吐水管8の上流側に接続されている通水管36の一部(途中)に設けられている。この通水管36の上流端36aは、貯水タンク10内に設けられた吸引管38の下流端38aに接続されている。
貯水タンク10内に貯水されている洗浄水は、ポンプ30が作動することにより、吸引管38から通水管36内に吸引された後、ポンプ30を経て吐水管8に圧送されるようになっている。
これにより、貯水タンク10からポンプ30により吐水管8に供給された洗浄水のうちのすべてがリム導水路2dの入口2eからリム導水路2d内に供給されるようになっている。
そして、リム導水路2d内の洗浄水はリム導水路2dの下流端のリム吐水口2fからボウル部2a内に吐水され、便器洗浄(いわゆる、リム吐水100%による便器洗浄)が行われるようになっている。
すなわち、これらの通水管36及び吐水管8のそれぞれは、貯水タンク10からポンプ30によって圧送された洗浄水を便器本体2に供給する洗浄水供給管として機能するようになっている。
フロートスイッチ32は、貯水タンク10内の水位を検知するものであり、バルブユニット14の電磁弁18の開閉動作は、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位に基づいてコントローラCにより制御されるようになっている。
また、ポンプ30の作動についても、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位に基づいてコントローラCにより制御されるようになっている。
例えば、フロートスイッチ32が検知した貯水タンク10内の水位が所定以下である場合には、電磁弁18が開弁して給水管6が開放され、ポンプ30が作動されるようになっている。
そして、貯水タンク10内の水位が所定水位まで到達すると、電磁弁18が閉弁して給水管6が閉鎖され、ポンプ30が停止されるようになっている。
水抜き栓34は、貯水タンク10の底面に設けられている。この水抜き栓34は、通常時では、常時閉鎖されており、必要に応じて開放され、貯水タンク10内の洗浄水を外部に排出することができるようになっている。
これらにより、上述した給水管6、吐水管8、バルブユニット14の各部16,17,18、連結ユニット20の各部24,26,28、タンクユニット22、及び、ポンプ30のそれぞれを含むタンク装置4は、便器本体2の上流側に設けられて便器本体2に洗浄水を供給する給水ユニットU1の一部として機能するようになっている。
つぎに、図1~図6を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットの詳細について説明する。
まず、図3は、図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットのIII-III線に沿った断面図である。
図2及び図3に示すように、バルブユニット14は、便器本体2のボウル部2aよりも後方の領域(以下「便器本体2の後方領域R1」に設けられたタンク装置4の貯水タンク10の下端に設けられている。
すなわち、バルブユニット14は、便器本体2の後方領域R1におけるタンク装置4の貯水タンク10よりも下方且つ側方(便器本体2及びタンク装置4を前方側から見て左側)に設けられている。
また、バルブユニット14は、便器本体2の後方領域R1に対して左右一方側の側方(器本体2及びタンク装置4を前方側から見て左側)に取り外し可能に設けられた一枚のカバー部材(外装パネルP)により覆われている。
なお、図2に示す水洗大便器1においては、外装パネルPについては、省略し、想像線のみで示している
つぎに、図4は、図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器のバルブユニットのIV-IV線に沿った断面図である。
図1~図4示すように、バルブユニット14は、上述した定流量弁16、ダイヤフラム式の主弁体17及び電磁弁18以外に加えて、停電時においても便器洗浄を可能にする停電対策用の手動操作部(停電時操作部)として、詳細は後述する停電時手動給水操作装置40を備えている。
また、停電時手動給水操作装置40は、後述する停電時手動排水操作装置42と共に、停電時においても便器洗浄を可能にする停電対策用の手動操作部(停電時操作部)として、機能するようになっている。
さらに、図1~図4に示すように、バルブユニット14の停電時手動給水操作装置40は、バルブユニット14の側方(便器本体2及びタンク装置4を前方側から見て左側)に回転可能に設けられたハンドル部44を備えている。
また、停電時手動給水操作装置40は、ハンドル部44に外側端部が固定された操作軸部(スピンドル46)を備えている。このスピンドル46は、ハンドル部44をその回転中心軸線(操作軸線A1)回りに回転させると、この操作軸線A1の軸線方向に移動(摺動)することができるようになっている。
さらに、図2に示すように、停電時手動給水操作装置40は、便器本体2の後方領域R1における前後方向の中央部M1の前後方向位置P1及び上下方向の中央部M2の上下方向位置P2に設けられている。
より具体的には、図2に示すように、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44の操作軸線A1の前後方向位置P1は、便器本体2の後方領域R1における前後方向の前端位置P3(ボウル部2aの最後端位置)からタンク装置4の後端位置P4までの前後方向の距離L1をほぼ二等分する位置にある。
また、図2に示すように、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44の操作軸線A1の上下方向位置P2は、便器本体2の後方領域R1における上下方向の下端位置P5(床面F1の高さ位置)から便器本体2のリム部2cの上端位置P6までの鉛直方向の距離H1をほぼ二等分する位置にある。
つぎに、図4に示すように、通常時において、ダイヤフラム式の主弁体17は、電磁弁18の作動により、バルブユニット14の本体部48における一次側の給水路6aと二次側の給水路6bとを連通させる連通口(給水口6c)を開閉するようになっている。
また、電磁弁18の電磁弁側パイロット弁体18aは、二次側の給水路6bと連通しているバルブユニット14の本体部48の電磁弁側パイロット穴50を開閉するようになっている。
さらに、図4に示すように、電磁弁側パイロット弁体18aが電磁弁側パイロット穴50を閉止(閉弁)している状態では、ダイヤフラム式の主弁体17を収容する主弁側圧力室52のパイロット穴(主弁側パイロット穴54)の下流側がスピンドル46の先端部46aにより、閉止されている状態となっている。
つぎに、バルブユニット14の本体部48には、電磁弁側パイロット弁体18aが収容されている電磁弁側パイロット弁室18bと主弁側圧力室52とを連通させる圧力逃がし通路56が設けられている。
ここで、電磁弁側パイロット弁体18aが電磁弁側パイロット穴50を閉止(閉弁)している状態では、主弁側圧力室52内の空気が圧力逃がし通路56に逃げることができなくなっている。
これにより、ダイヤフラム式の主弁体17が主弁側圧力室52内の圧力により弁座58に向かって押圧されるため、給水口6cが主弁体17により閉止された状態(止水状態)となっている。
また、バルブユニット14の本体部48には、スピンドル46の近傍から二次側の給水路6bまで延びる連通路60が設けられている。この連通路60は、電磁弁側パイロット穴50とも連通している。
ここで、スピンドル46の先端部46aの近傍の外周面には、Oリング62が設けられている。これにより、通常時の主弁体17の閉弁状態においては、主弁側圧力室52と連通路60とが連通しないように、スピンドル46のOリング62によりシールされた状態となっている。
つぎに、図5は、本発明の一実施形態による水洗大便器1のバルブユニット14における図4と同様な断面図であり、通常時において電磁弁18を開弁操作して主弁体17を開弁操作した状態(通水状態)を示す。
図5に示すように、コントローラCから送信された指令信号(開弁操作信号)により電磁弁18が作動し、電磁弁側パイロット弁体18aが電磁弁側パイロット穴50を開弁すると、圧力逃がし通路56が電磁弁側パイロット穴50と連通するようになっている。
そして、主弁側圧力室52内の空気が圧力逃がし通路56を通過した後、電磁弁側パイロット穴50から連通路60に流出可能となっている。
これにより、主弁側圧力室52内の圧力が一次側の給水路6aの給水圧よりも低下すると、主弁体17が開弁する方向に移動し、給水口6cが開放されるようになっている。 この結果、定流量弁16を通過した一次側の給水路6aの洗浄水が給水口6cから二次側の給水路6bに流入するようになっている。
そして、図4に示すように、再び、コントローラCから送信された指令信号(閉弁操作信号)により電磁弁18の電磁弁側パイロット弁体18aが電磁弁側パイロット穴50を閉弁すると、主弁側圧力室52内の空気が圧力逃がし通路56に圧抜きすることができなくなる一方、弁座58の周囲の一次側の給水路6aの洗浄水が主弁体17のブリード穴64を通過して主弁側圧力室52内に流入するようになっている。
これにより、主弁側圧力室52内の圧力が高められ、ダイヤフラム式の主弁体17が主弁側圧力室52内の圧力により弁座58に向かって押圧されるため、給水口6cが主弁体17により閉止された状態(止水状態)となるようになっている。
つぎに、図6は、本発明の一実施形態による水洗大便器1のバルブユニット14における図4及び図5と同様な断面図であり、停電時における主弁体17を停電時手動給水操作装置40により手動で開弁操作した状態(通水状態)を示す。
図6に示すように、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44は、バルブユニット14の本体部48の一部に螺合されている共に、スピンドル46の一端部に対して留め具66よって固定されている。
停電時においては、電磁弁18が作動しないため、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44を操作軸線A1回りに一方向に回転操作することにより、スピンドル46が操作軸線A1の軸線方向外側(主弁側パイロット穴54に対して遠位側)に移動するようになっている。
そして、スピンドル46及びOリング62が、主弁側圧力室52と連通路60とが互いに連通する状態になるまで移動した状態になると、主弁側圧力室52内の空気が圧力逃がし通路56を通過した後、電磁弁側パイロット穴50から連通路60に流出可能となっている。
これにより、主弁側圧力室52内の圧力が一次側の給水路6aの給水圧よりも低下すると、主弁体17が開弁する方向に移動し、給水口6cが開放されるようになっている。 この結果、定流量弁16を通過した一次側の給水路6aの洗浄水が給水口6cから二次側の給水路6bに流入するようになっている。
図4及び図6に示すように、停電時において、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44を操作軸線A1回りに他方向に回転操作することにより、スピンドル46が操作軸線A1の軸線方向内側(主弁側パイロット穴54に対して近位側)に移動するようになっている。
これにより、主弁側圧力室52内の空気が圧力逃がし通路56及び連通路60に圧抜きすることができなくなる一方、弁座58の周囲の一次側の給水路6aの洗浄水が主弁体17のブリード穴64を通過して主弁側圧力室52内に流入するようになっている。
これにより、主弁側圧力室52内の圧力が高められ、ダイヤフラム式の主弁体17が主弁側圧力室52内の圧力により弁座58に向かって押圧されるようになっている。
この結果、給水口6cは、主弁体17により開放された通水状態(図6参照)から、主弁体17により閉止された止水状態(図4参照)となるようになっている。
したがって、停電時においては、図4及び図6に示すように、ハンドル部44の手動操作により、給水管6内の洗浄水が連結ユニット20を経てタンクユニット22へ給止水される操作(給止水操作)が可能となっている。
ここで、図4~図6に示すように、停電時手動給水操作装置40のスピンドル46の軸方向の外側端面46bは、ハンドル部44の軸方向の外側端面44aよりも常時外側に突出しており、スピンドル46の軸方向の外側端部がハンドル部44の軸方向の外側に突出した突出部となっている。
特に、図6に示すように、停電時において主弁体17が開弁した状態では、ハンドル部44及びスピンドル46のそれぞれが、図4に示す主弁体17が閉弁した状態よりも、軸方向の外側に移動した位置にある。
これにより、図6に示すように、停電時において主弁体17が開弁した状態では、スピンドル46の軸方向の外側端面46bが外装パネルPの内側面に接触した状態となっており、外装パネルPと干渉する接触部となっている。
すなわち、停電時において主弁体17が開弁した状態では、スピンドル46の軸方向の外側端面46b(接触部)が、外装パネルPの取付位置P0よりも左右方向の外側に突出している。
つぎに、図1に示すように、便器本体2の排水トラップ管2bの下流側、すなわち、排水トラップ管2bの後方側且つ下端の出口部2gには、排水ソケット68(排水ソケット部)が設けられている。この排水ソケット68の内部には、その流路を開閉可能にする開閉弁70(ソケット開閉部)が設けられている。
また、停電時手動排水操作装置42は、排水ソケット68の開閉弁70に対して開閉操作可能に連結された操作ワイヤ72と、この操作ワイヤ72を摺動可能に保持し且つ便器本体2に対して固定する固定ユニット74と、を備えている。
つぎに、操作ワイヤ72は、その排水ソケット側の端部が開閉弁70の一部に対して直接的又は間接的に連結されている。
また、操作ワイヤ72における、便器本体側(使用者側)の端部には、把持用のリング部材76が設けられており、使用者が把持可能となっている。
そして、停電時には、使用者がリング部材76を把持し、操作ワイヤ72を固定ユニット74に対して前後方向に摺動させることにより、排水ソケット68の開閉弁70の開閉操作が可能となっている。
つぎに、図1~図6を参照して、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1の作用について説明する。
本実施形態による水洗大便器1によれば、通常時では、コントローラCの制御によりバルブユニット14の開閉弁(主弁体17及び電磁弁18)が開閉し、給水管6からタンク装置4を経て便器本体2への給止水が行われる。
一方、停電時においては、コントローラC及びバルブユニット14の開閉弁(電磁弁18)が停止状態となっている。
よって、便器洗浄を行いたいときには、使用者は、便器本体2に対してカバー部材(外装パネルP)を取り外した後、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44にアクセスして手動操作(回転操作)を行うことにより、バルブユニット14の開閉弁(主弁体17)が強制的に開弁される。
また、このような停電時にバルブユニット14の開閉弁(主弁体17)が開弁している状態では、外装パネルPを便器本体2に対して取り付けようとしても、停電時手動給水操作装置40の少なくともスピンドル46の軸方向の外側端面46bが、外装パネルPの内側面に接触して干渉する。よって、外装パネルPを便器本体2に取り付けることができない状況となる。
したがって、使用者は、このような外装パネルPが便器本体2に取り付けられない状況から、バルブユニット14の開閉弁(主弁体17)が停電操作による開弁状態であることを把握し易くなる。
よって、停電操作後において、使用者に対してバルブユニット14の開閉弁(主弁体17)の閉弁操作を確実に実行させた後、外装パネルPを便器本体2に取り付けて原状回復させることができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44の手動操作により開閉弁(主弁体17)が開弁状態では、停電操作部の接触部(より具体的には、停電時手動給水操作装置40の少なくともスピンドル46の軸方向の外側端面46b)が外装パネルPの取付位置P0よりも左右方向の外側に突出している(図6参照)。
これにより、外装パネルPを便器本体2に対して取り付けようとしても、少なくとも停電時手動給水操作装置40のスピンドル46の外側端面46bが、これと対向する外装パネルPの内側面と確実に接触して干渉するため、外装パネルPを便器本体2に取り付けることができない状況となる。
したがって、使用者は、このような状況からバルブユニット14の開閉弁(主弁体17)が停電操作による開弁状態であることを確実に把握することができるため、使用者に対して開閉弁(主弁体17)の閉弁操作を確実に実行させることができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44の手動操作によりバルブユニット14の開閉弁(主弁体17)が開弁状態において(図6参照)、外装パネルPを便器本体2に対して取り付けようとしても、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44及びスピンドル46が便器本体2の後方領域R1における前後方向の中央部M1に設けられているため、外装パネルPの前後一方側が便器本体2に取り付けられることを抑制することができる。
したがって、使用者は、外装パネルPを便器本体2に取り付けることができない状況から、バルブユニット14の開閉弁(主弁体17)が停電操作による開弁状態であることを確実に把握することができ、以後の開閉弁(主弁体17)の閉弁操作を確実に実行することができる。
一方、仮に、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44及びスピンドル46が便器本体2の後方領域R1における前後方向の中央部M1に対して前方又は後方の一方側に片寄って設けられた場合、便器本体2の後方領域R1における前後方向の中央部M1に対して前方又は後方の他方側の領域で外装パネルPが便器本体2に不完全な取付状態で接触して固定されるおそれもある。
これに対し、本実施形態の水洗大便器1によれば、使用者がこのような外装パネルPの不完全な取付状態を見過ごして放置するリスクを低減することができるため、使用者に対して開閉弁(主弁体17)の閉弁操作をより確実に実行させることができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44の手動操作によりバルブユニット14の開閉弁(主弁体17)が開弁状態において(図6参照)、外装パネルPを便器本体2に対して取り付けようとしても、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44及びスピンドル46が便器本体2の後方領域R1における上下方向の中央部M2に設けられているため、外装パネルPの上下一方側が便器本体2に取り付けられることを抑制することができる。
したがって、使用者は、外装パネルPを便器本体2に取り付けることができない状況から、バルブユニット14の開閉弁(主弁体17)が停電操作による開弁状態であることを確実に把握することができ、以後の開閉弁(主弁体17)の閉弁操作をより確実に実行することができる。
一方、仮に、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44及びスピンドル46が便器本体2の後方領域R1における上下方向の中央部M2に対して上方又は下方の一方側に片寄って設けられた場合、便器本体2の後方領域R1における上下方向の中央部M2に対して上方又は下方の他方側の領域で外装パネルPが便器本体2に不完全な取付状態で接触して固定されるおそれもある。
これに対し、本実施形態の水洗大便器1によれば、使用者がこのような外装パネルPの不完全な取付状態を見過ごして放置するリスクを低減することができるため、使用者に対して開閉弁(主弁体17)の閉弁操作をさらにより確実に実行させることができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、停電時手動給水操作装置40の接触部の一部(より具体的には、スピンドル46の軸方向の外側端面46b)がハンドル部44の軸方向の外側端面44aよりも外側に突出している突出部となっている(図6参照)。
よって、外装パネルPを便器本体2に対して取り付けようとしても、停電時手動給水操作装置40の少なくともスピンドル46の軸方向の外側端面46bが外装パネルPと確実に接触して干渉することができる。
また、停電時手動給水操作装置40の少なくともスピンドル46の軸方向の外側端面46bを突出部として、外装パネルPに接触する接触部にしたことにより、外装パネルPの内側面に接触したスピンドル46の軸方向の外側端面46bに作用する接触力が、ハンドル部44の軸方向の外側端面44aの表面積に比べて小さいスピンドル46の軸方向の外側端面46bの接触面積部分に集中的に作用することになる。
よって、スピンドル46の外側端面46bに作用する接触圧力(単位面積当たりの接触力)も比較的大きくなり、スピンドル46の外側端面46bと外装パネルPとの接触時に大きな接触音が発生することになる。
したがって、使用者は、停電時手動給水操作装置40の少なくともスピンドル46の外側端面46bと外装パネルPとの接触時に発生した接触音の状況から、バルブユニット14の開閉弁(主弁体17)が停電操作による開弁状態であることを確実に把握することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、停電時において、停電時手動排水操作装置42の把持用のリング部材76を手動で操作し、操作ワイヤ72を介して排水ソケット68の開閉弁70を閉鎖することができる。停電時手動給水操作装置40のハンドル部44を手動で回転操作してバルブユニット14の開閉弁(主弁体17)を開弁することにより、停電時手動排水操作装置42の把持用のリング部材76を手動で操作し、操作ワイヤ72を介して排水ソケット68の開閉弁70を閉鎖することができる。
これにより、排水ソケット68の開閉弁70よりも上流側の排水ソケット68内の流路や便器本体2の排水トラップ管2b内において封水が可能となり、便器本体2のボウル部2a内において溜水が可能となる。
そして、停電時手動排水操作装置42の把持用のリング部材76を手動で操作し、操作ワイヤ72を介して排水ソケット68の開閉弁70を開放することにより、便器本体2のボウル部2a内の洗浄水を排水トラップ管2bから排水ソケット68を経て外部へ確実に排出することができる。
停電時手動給水操作装置40のハンドル部44を手動で回転操作してバルブユニット14の開閉弁(主弁体17)を閉弁する。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、停電時にタンク装置4の電磁弁18やポンプ30等の作動が停止した状態であっても、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44を手動で回転操作することにより、バルブユニット14の開閉弁(主弁体17)を開閉操作して貯水タンク10への給止水操作が可能となる。
ここで、停電時においては、まず、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44を手動で回転操作することにより、バルブユニット14の開閉弁(主弁体17)を開弁し、給水ユニットU1の貯水タンク10への給水を行うことができる。
つぎに、停電時手動排水操作装置42の把持用のリング部材76を手動で操作し、排水ソケット68の開閉弁70を閉鎖する。
そして、貯水タンク10内の水位が所定水位以上になり、貯水タンク10の上方のハウジング24内まで上昇すると、ハウジング24内の洗浄水は、オーバーフロー流路部(オーバーフロー管26)からポンプ30の下流側の給水路(吐水管8)に洗浄水がバイパスされた後、便器本体2に供給される。
これにより、排水ソケット68の開閉弁70よりも上流側の排水ソケット68内の流路や便器本体2の排水トラップ管2b内において封水が可能となり、便器本体2のボウル部2a内において溜水が可能となる。
つぎに、再び、停電時手動排水操作装置42を操作して排水ソケット68の開閉弁70を開放すると、便器本体2のボウル部2a内の洗浄水を排水トラップ管2bから排水ソケット68を経て外部へ確実に排出することができる。
その後、停電時手動給水操作装置40のハンドル部44を手動で回転操作してバルブユニット14の開閉弁(主弁体17)を閉弁すると、停電時における便器本体2に対する一連の給排水が完了する。
1 水洗大便器
2 便器本体
2a ボウル部
2b 排水トラップ管(排水トラップ部)
2c リム部
2d リム導水路
2e リム導水路の入口
2f リム吐水口
2g 排水トラップ管の出口部
2h 便器本体の底壁部
2i 取付穴
2j 便器本体の底壁部の上面
4 タンク装置(給水ユニット)
6 給水管(給水ユニット)
6a 一次側の給水路
6b 二次側の給水路
6c 給水口
8 吐水管(給水ユニット)
8a 吐水管の出口部(洗浄水供給管の出口部)
10 貯水タンク
10a 上方開口部
12 止水栓
14 バルブユニット(給水ユニット)
16 定流量弁
17 ダイヤフラム式の主弁体(開閉弁)
18 電磁弁(開閉弁)
18a 電磁弁側パイロット弁体
18b 電磁弁側パイロット弁室
20 連結ユニット(給水ユニット)
22 タンクユニット(給水ユニット)
24 ハウジング
24a 下方開口部
24b オーバーフロー口
26 オーバーフロー管(オーバーフロー流路部)
28 逆止弁
30 ポンプ(給水ユニット)
32 フロートスイッチ
34 水抜き栓
36 通水管
36a 通水管の上流端
38 吸引管
38a 吸引管の下流端
40 停電時手動給水操作装置(停電操作部、停電時給水操作部)
42 停電時手動排水操作装置(停電時排水操作部)
44 ハンドル部
44a ハンドル部の軸方向の外側端面
46 スピンドル(操作軸部)
46a スピンドルの先端部
46b スピンドルの軸方向の外側端面(接触部、突出部)
48 バルブユニットの本体部
50 電磁弁側パイロット穴
52 主弁側圧力室
54 主弁側パイロット穴
56 圧力逃がし通路
58 弁座
60 連通路
62 Oリング
64 ブリード穴
66 留め具
68 排水ソケット(排水ソケット部)
70 開閉弁(ソケット開閉部)
72 操作ワイヤ
74 固定ユニット
76 把持用のリング部材
A1 ハンドル操作部の操作軸線
C コントローラ
F1 床面(設置面)
F2 取付面(便器本体側の被取付部分)
H1 便器本体の後方領域における上下方向の下端位置(床面の高さ位置)から便器本体のリム部の上端位置までの鉛直方向の距離
L1 便器本体の後方領域における前後方向の前端位置(ボウル部の最後端位置)からタンク装置の後端位置までの前後方向の距離
M1 便器本体の後方領域における前後方向の中央部
M2 便器本体の後方領域における上下方向の中央部
P 外装パネル(カバー部材)
P0 外装パネルの取付位置
P1 停電時手動給水操作装置のハンドル部の操作軸線の前後方向位置
P2 停電時手動給水操作装置のハンドル部の操作軸線の上下方向位置
P3 便器本体の後方領域における前後方向の前端位置(ボウル部の最後端位置)
P4 タンク装置の後端位置
P5 便器本体の後方領域における上下方向の下端位置(床面の高さ位置)
P6 便器本体のリム部の上端位置
R1 便器本体の後方領域

Claims (7)

  1. 洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    汚物を受けるボウル部と、このボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、
    この便器本体の後方領域に設けられて上記便器本体に供給する洗浄水を給止水する給水ユニットと、を有し、
    上記給水ユニットは、
    上記便器本体の後方領域に配置され、給水源から供給された洗浄水を上記便器本体のボウル部に給水する給水路と、
    この給水路に設けられて上記給水路を開閉する開閉弁を備えたバルユニットと、
    通常時において、上記バルブユニットの開閉弁の開閉を制御するコントローラと、
    上記便器本体の後方領域に対して側方から覆うように着脱可能に取り付けられたカバー部材と、を備えており、
    上記バルブユニットは、さらに、停電時において手動操作により上記バルブユニットの開閉弁を開閉可能にする停電操作部を備えており、
    上記停電操作部は、上記開閉弁が上記給水路を開放している状態では、上記カバー部材と干渉するように構成されていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記停電操作部は、上記カバー部材と接触することにより干渉する接触部を備え、この接触部は、停電時に上記開閉弁が開弁状態では、上記カバー部材の取付位置よりも左右方向の外側に突出している請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記停電操作部は、上記便器本体の後方領域における前後方向の中央部に設けられている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記停電操作部は、上記便器本体の後方領域における上下方向の中央部に設けられている請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
  5. 上記停電操作部は、さらに、上記開閉弁の開閉操作を可能にする操作軸部と、この操作軸部の一端側に設けられて手動で回転操作可能にするハンドル部と、を備えており、
    上記接触部は、その一部が上記ハンドル部の軸方向の外側端面よりも外側に突出している突出部である請求項2記載の水洗大便器。
  6. 上記停電操作部は、停電時において手動により上記給水ユニットの開閉弁を開閉操作して上記便器本体への給止水操作を可能にする停電時給水操作部であり、
    上記水洗大便器は、さらに、上記便器本体の排水トラップ部の下流側に設けられた排水ソケット部と、上記排水ソケット部の内部に設けられてその流路を開閉するソケット開閉部と、停電時において手動により上記ソケット開閉部を開閉操作して上記排水ソケット部からの排水操作及び上記ボウル部内の溜水操作を可能にする停電時排水操作部と、を有する請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
  7. 上記給水ユニットは、さらに、上記開閉弁を開閉する電磁弁と、上記給水路における上記開閉弁の下流側に設けられて上記開閉弁を通過した洗浄水を貯水する貯水タンクと、この貯水タンクの下流側に設けられて上記貯水タンク内の洗浄水を上記便器本体に圧送するポンプと、上記貯水タンク内の水位が所定水位以上であるときに上記貯水タンクからオーバーフローした洗浄水を上記ポンプの下流側の上記給水路へバイパスさせるオーバーフロー流路部と、を備えており、
    上記停電時給水操作部は、停電時において上記電磁弁及び上記ポンプが停止状態であるときに、手動により上記開閉弁を開閉操作して上記貯水タンクへの給止水操作が可能であり、上記オーバーフロー流路部から上記ポンプの下流側の上記給水路へ流出させた洗浄水を上記便器本体に給止水可能にする請求項6記載の水洗大便器。
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