JP7432113B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関し、特に、停電時や断水時等の非常時においても、簡便な操作で便器本体に対する給水及び排水を過不足なく行うことができ、便器洗浄を確実に実行させることができる水洗大便器に関する。
従来から、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1~4に記載されているものが知られている。
まず、特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、水道から直圧で供給された洗浄水について、そのまま便器本体のリム吐水口に直接的に供給すると共に、一旦タンク内に供給して貯水した洗浄水をポンプにより便器本体のジェット吐水口に供給する、いわゆる、ハイブリット式の水洗大便器である。この水洗大便器は、ボウル部及び排水トップ部を備えた陶器製の便器本体と、この便器本体の排水トラップ部の下流端に接続されている排水ソケットと、を備えている。
また、排水ソケットの内部には、その流路を開閉する開閉弁が設けられている。この開閉弁は、レリースワイヤ等の操作部と連結されており、通常時には開弁状態となっている。
一方、停電時や断水時等の非常時において、開閉弁を閉弁させる必要が生じた際には、使用者がレリースワイヤの把持部を掴んで引っ張ることにより、開閉弁を閉弁させ、さらに、この開閉弁の閉弁状態を維持し続けるには、使用者がレリースワイヤの把持部を掴んで引っ張り続ける操作が必要となっている。
つぎに、特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、陶器製の便器本体のボウル部の水位を検出する水位センサと、便器本体の排水トラップ部とその下流側の排水管との間の流路を開閉可能に設けられた調節弁と、水位センサによって検出された信号が送信される制御手段と、を備えている。
また、調節弁は、筒状体と、この筒状体の内周部に設けられたラバーと、を備えており、調節弁のラバーと筒状体との間は、制御手段によって駆動される三方弁によって水を流入又は排出することができるようになっている。
使用者による所定の洗浄操作、又は使用者の検出信号に基づいて洗浄動作の起動がなされると、制御手段が、まず、三方弁を調節弁側に開き、調節弁を閉側とし、次いで、便器本体の上流側の給水管の開閉弁を開弁し、給水管から便器本体への給水を開始するようになっている。
その後、水位センサの出力信号に基づき便器本体のボウル部内の水位が所定水位(排水トラップ部の最上部の高さ)よりも所定値だけ高くなり、排水トラップ部内が洗浄水で満たされた状態で、三方弁を排水側に切り換え、調節弁を開側にする。
そして、再び水位センサの出力信号により洗浄水の供給量が所定値になることを条件として、便器本体の上流側の給水管の開閉弁を閉弁し、一連の洗浄動作を終了するようになっている。
つぎに、特許文献3に記載されている従来の水洗大便器においては、陶器製の便器本体と、この便器本体に供給する洗浄水を貯水する貯水タンクと、この貯水タンクに増設された補助タンクと、を備えている。
貯水タンクから便器本体に供給される洗浄水量に加えて、補助タンクに貯水された洗浄水がポンプにより便器本体に供給されることにより、便器本体に供給される洗浄水量を増加させることができるようになっている。
つぎに、特許文献4に記載されている従来の水洗大便器においては、陶器製の便器本体の排水トラップ部の下流端と排水ソケットの上流端との間の便器排水経路に設けられた弁部を備えている。
また、弁部は、弁部本体と、回動軸と、フラッパと、を備えている。さらに、フラッパは、便器排水流路の頂部に設けられており、その一端部が回動軸に回動可能に取り付けられている。これにより、フラッパは、便器排水流路に対してほぼ直交する方向に閉弁可能に設けられている。
さらに、閉弁状態のフラッパは、コイルばねにより閉弁状態を保つように付勢されており、洗浄水の溜め水によりフラッパに対する水頭圧が所定値以上となった場合に、フラッパが便器排水流路を開放するように回動するようになっている。
特開2013-227852号公報 特開平1-287331号公報 特開2019-27031号公報 特開2017-48560号公報
一方、近年、天災等の発生の増加に伴って、停電や断水が発生する事態も増加しており、水洗大便器の分野においても停電対策や断水対策が急務となっている。
特に、上述した特許文献1及び特許文献3に記載されている従来の水洗大便器においては、電力により作動するポンプ等の電装品を備えており、上述した特許文献2記載されている従来の水洗大便器においては、電力により作動する水位センサ等の電装品を備えているため、これらの電装品が停電により作動できなくなる。
これにより、便器本体に洗浄水を供給することができない状態(断水状態)となり、便器洗浄が不能になる深刻な事態を招くおそれがある。そのような場合では、便器ボウル面中心をめがけて勢い良くバケツや桶などから水を給水しサイホン現象を起こす必要があり、洗浄操作を行うことが難しい問題がある。
また、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、停電時や断水時等の非常時において、排水ソケット内の開閉弁を閉弁させる必要が生じた際には、使用者がレリースワイヤの把持部を掴んで引っ張り続けることにより、開閉弁を閉弁状態に維持し、この状態で、使用者が外部から桶やバケツ等を用いて便器本体のボウル部に対して給水する、若しくは自動給水によって洗浄に必要量の洗浄水を給水する必要がある。自動給水するために別の電源手段としての電池等が必要であり、複雑な構造を必要とする。
したがって、どのよう給水方法でも、使用者がレリースワイヤの把持部を掴んで引っ張り続ける面倒な操作が必要になるという問題がある。
また、使用者が外部から桶やバケツ等を用いて便器本体のボウル部に対して外部給水する際には、このような外部給水をどの程度行ってよいかが使用者が判断することが難しく、便器本体のボウル部の洗浄水に対して洗浄水を過剰に供給してしまうと、便器本体のボウル部から外部への漏水してしまったり、便器本体のボウル部への洗浄水の給水が不足すると、十分な便器洗浄性能が得られなかったりするため、停電時や断水時等の非常時の対応作業において、手間と時間がかかってしまうという問題がある。
さらに、上述した特許文献4に記載されている従来の水洗大便器においては、弁部が陶器製の便器本体の排水トラップ部の下流端と排水ソケットの上流端との間の便器排水経路に設けられるため、陶器製の便器本体側を加工する負担が大きいという問題がある。
したがって、便器本体が陶器製である場合には、停電対策や断水対策として、陶器製の便器本体側を加工する負担をいかに軽減するかが要請された課題ともなっている。
以上より、停電時や断水時等の非常時においても、簡易な操作で便器本体に対する給水及び排水をいかに過不足なく行い、いかに便器洗浄を確実に実行させるかが、昨今要請されている急務な課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決し、昨今の天災等の発生の増加に伴って要請されている停電対策や断水対策に関する急務な課題を解決するためになされたものであり、停電時や断水時等の非常時においても、簡便な操作で便器本体に対する給水及び排水を過不足なく行うことができ、便器洗浄を確実に実行させることができる水洗大便器を提供すること目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受けるボウル部と、このボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、この便器本体の排水トラップ部の下流側に設けられた排水ソケット部と、を有し、上記排水ソケット部は、その内部の流路を開状態又は閉状態にするソケット開閉部を備えており、上記ソケット開閉部は、停電時において、使用者の手動操作、非常用電源、又は、機械要素のいずれかにより上記排水ソケット部内の流路を閉状態にし、この閉状態で上流側から所定以上の圧力が作用することにより開状態にする弁体を備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、災害時等により停電が発生し、便器本体に洗浄水を供給することができない状態(断水状態)になっても、使用者の手動操作、非常用電源、又は、機械要素のいずれかにより、排水ソケット部のソケット開閉部の弁体が排水ソケット部内の流路を閉状態にし、排水ソケット部の内部の流路が閉鎖される。
そして、例えば、使用者が便器本体の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体のボウル部に対して給水するだけで、便器本体のボウル部や排水トラップ部内の洗浄水量が、便器洗浄を実行可能にする必要量に達し、ソケット開閉部の閉弁状態の弁体に対しても所定以上の圧力(水圧)が作用すれば、ソケット開閉部の弁体が自動的に開状態になり、排水ソケット部から下流側への排水を開始させることができる。
これにより、非常時(災害等による停電時や断水時等)において、使用者が便器本体の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体のボウル部に対して給水した際に、過剰な給水による便器本体のボウル部外への漏水や、便器本体のボウル部内や排水トラップ部内への給水不足による洗浄不良を抑制することができる。
また、停電又は断水に対する非常時対応構造として、排水ソケット部側に対してソケット開閉部の弁体を設けるだけで、便器本体側には特別な構造を設ける必要がない。特に、便器本体が陶器製である場合には、陶器を加工する必要もないため、水洗大便器全体で簡易な非常時対応構造にすることができる。
以上より、停電や断水等の非常事態が発生したとしても、まず、使用者の手動操作、非常用電源、又は、機械要素のいずれかにより、排水ソケット部のソケット開閉部の弁体を閉弁状態にした後、使用者が便器本体の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体のボウル部に対して給水する簡単な作業をするだけで、ソケット開閉部の閉弁状態の弁体に対しても所定以上の圧力(水圧)が作用すれば、ソケット開閉部の弁体が自動的に開状態することができる。
よって、停電時や断水時等の非常時においても、簡便な操作で便器本体に対する給水及び排水を過不足なく行うことができ、便器洗浄を確実に実行させることができる。
本発明において、好ましくは、上記ソケット開閉部は、その閉弁状態の弁体の姿勢が上記便器本体のボウル部内の溜水面又は上記排水トラップ部内の封水面とほぼ平行な水平姿勢となるように構成されている。
このように構成された本発明においては、ソケット開閉部の閉弁状態の弁体が、便器本体のボウル部内の溜水面又は排水トラップ部内の封水面とほぼ平行な水平姿勢となることにより、この閉弁状態の弁体に対して上流側から圧力(水圧)が作用した際には、この圧力(水圧)が弁体に対してほぼ一定に作用することができる。これにより、閉弁状態の弁体に作用する圧力(水圧)を制御しやすくすることができる。
また、ソケット開閉部の弁体が閉弁状態では、排水ソケット部内における弁体よりも上流側の流路を洗浄水で満たすことができ、その水面についても便器本体のボウル部内の溜水面又は排水トラップ部内の封水面とほぼ平行な水平面に維持することができる。
したがって、サイホン作用を確実に発生させることができる。
本発明において、好ましくは、上記ソケット開閉部は、その閉弁状態の弁体の姿勢が上記便器本体のボウル部内の溜水面又は上記排水トラップ部内の封水面とほぼ平行な水平姿勢となるように上記弁体を閉弁状態に保持する保持部を備えており、上記保持部は、上記閉弁状態の弁体に対して上流側から所定以上の圧力が作用したときに上記弁体に対する保持を解除可能にする。
このように構成された本発明においては、ソケット開閉部の保持部により、閉弁状態の弁体の姿勢が便器本体のボウル部内の溜水面又は排水トラップ部内の封水面とほぼ平行な水平姿勢となるように弁体を閉弁状態に保持することができる。また、閉弁状態の弁体に対して上流側から所定以上の圧力が作用したときには、弁体に対する保持を解除することができる。
したがって、ソケット開閉部の保持部により、閉弁状態の弁体を便器本体のボウル部内の溜水面又は排水トラップ部内の封水面とほぼ平行な水平姿勢に容易に維持することができる。
一方、この閉弁状態の弁体に対して上流側から圧力(水圧)が作用した際には、この圧力(水圧)を弁体に対してほぼ一定に作用させることができ、閉弁状態の弁体に作用する圧力(水圧)を制御しやすくすることができると共に、閉弁状態の弁体を開状態にスムーズに切り替えることができる。
また、ソケット開閉部の弁体が閉弁状態では、排水ソケット部内における弁体よりも上流側の流路を洗浄水で満たすことができ、その水面についても便器本体のボウル部内の溜水面又は排水トラップ部内の封水面とほぼ平行な水平面に維持することができる。
したがって、排水ソケット部及びその上流側の便器本体側において、サイホン作用を確実に発生させることができる。
本発明において、好ましくは、上記ソケット開閉部は、上記弁体に上流側から所定以上の圧力が作用しているかどうかに関わらず上記弁体を開状態に操作可能な操作部を備えている。
このように構成された本発明においては、ソケット開閉部の弁体に上流側から所定以上の圧力が作用しているかどうかに関わらず、ソケット開閉部の操作部により弁体を強制的に開弁操作することができる。
これにより、例えば、ソケット開閉部の閉弁状態の弁体に作用する圧力(水圧)が所定の圧力になる前、或いは、閉弁状態の弁体よりも上流側の排水ソケット部の流路内に洗浄水が十分に溜まる前であっても、操作部を操作することにより、排水ソケット部やその上流側の便器本体の排水トラップ部内の排水操作を行うことができる。
したがって、災害等による停電時や断水時等の非常時において、使用者が便器本体の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体のボウル部に対して給水する洗浄水量が少なくても、操作部を操作してソケット開閉部の閉弁状態の弁体を強制的に開弁状態にすることができる。これにより、排水ソケット部やその上流側の便器本体の排水トラップ部の排水、並びに、これに伴う便器本体側の洗浄を確実に行うことができる。
本発明において、好ましくは、さらに、非常時において、上記便器本体の外部から上記排水ソケット部内に直接的に給水可能にする非常用給水路を有し、上記排水ソケット部は、上記ソケット開閉部の弁体よりも上方に設けられ且つ上記非常用給水路が接続される非常用給水路接続部を備えている。
このように構成された本発明においては、例えば、非常時(災害等による停電時や断水時等)において、使用者が便器本体の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体のボウル部に対して給水を行う際には、便器本体のボウル部の上方から給水を行うことが多いため、便器本体のボウル部に給水された洗浄水が外部に飛び散り、このような洗浄水の飛び散りをいかにコントロールし、抑制するかが問題となる。
そこで、本発明では、便器本体の外部から排水ソケット部内に直接的に給水可能にする非常用給水路を設けると共に、この非常用給水路について、排水ソケット部のソケット開閉部の弁体よりも上方に設けられた非常用給水路接続部に接続することにより、非常時においても、非常用給水路内の洗浄水を排水ソケット部内に直接的に給水することができる。
これにより、便器本体側で洗浄水の飛び散り等が発生することなく、排水ソケット部内に効率良く給水することができる。
また、ソケット開閉部の弁体が閉弁状態では、その上流側の排水ソケット部の流路内及び便器本体の排水トラップ部内を確実に洗浄水で満たし、サイホン作用を発生させやすくすることができる。
これにより、排水ソケット部の排水はもちろん、その上流側である便器本体側のボウル部や排水トラップ部の排水を確実に行うことができる。
本発明の水洗大便器によれば、停電時や断水時等の非常時においても、簡便な操作で便器本体に対する給水及び排水を過不足なく行うことができ、便器洗浄を確実に実行させることができる。
本発明の第1実施形態による水洗大便器の全体構成図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の便器本体及び排水ソケットを左斜め上方から見た概略斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の排水ソケットの左側面図である。 図3のIV-IV線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の排水ソケットにおけるソケット開閉部を部分的に拡大した部分拡大側面断面図であり、弁体の開弁状態を示す。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の排水ソケットにおけるソケット開閉部を部分的に拡大した部分拡大側面断面図であり、弁体の閉弁状態を示す。 本発明の第1実施形態による水洗大便器における非常時(停電時及び断水時)の便器洗浄の動作を示す。 本発明の第1実施形態による水洗大便器における非常時(停電時及び断水時)の便器洗浄の動作を示す。 本発明の第1実施形態による水洗大便器における非常時(停電時及び断水時)の便器洗浄の動作を示す。 本発明の第1実施形態による水洗大便器における非常時(停電時及び断水時)の便器洗浄の動作を示す。 本発明の第2実施形態による水洗大便器の排水ソケットにおけるソケット開閉部を部分的に拡大した部分拡大側面断面図であり、弁体の開弁状態を示す。 本発明の第2実施形態による水洗大便器の排水ソケットにおけるソケット開閉部を部分的に拡大した部分拡大側面断面図であり、弁体の閉弁状態を示す。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による水洗大便器について説明する。
まず、図1及び図2により、本発明の第1実施形態による水洗大便器について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の全体構成図である。
まず、図1に示すように、本発明の第1実施形態による水洗大便器1は、水道等の主給水源W0から供給された洗浄水が通水する給水路(主給水路2)と、陶器製の便器本体4と、洗浄水供給装置6と、を備えている。
つぎに、便器本体4は、汚物を受けるボウル部8と、このボウル部8の上縁に形成されるリム部10と、ボウル部8の底部から延びる排水トラップ部(排水トラップ管路12)と、を備えている。
また、便器本体4のリム部10の内周側には、リム吐水口14aが設けられており、便器本体4のボウル部8の底部には、排水トラップ管路12の入口部12aに向かって指向するジェット吐水口14bが設けられている。
さらに、排水トラップ管路12は、入口部12aと、この入口部12aから上昇するトラップ上昇管12bと、このトラップ上昇管12bから下降するトラップ下降管12cとからなり、トラップ上昇管12bとトラップ下降管12cとの間が頂部12dとなっている。
また、排水トラップ管路12のトラップ下降管12cの下流端(下端)には、詳細は後述する排水ソケット部(排水ソケット16)が設けられている。
つぎに、洗浄水供給装置6は、詳細については後述するが、便器本体4の後方に連結されて電力により作動し、主給水路2から供給された洗浄水を便器本体4に供給可能にするものである。
また、洗浄水供給装置6は、便器本体4の上流側にそれぞれ設けられたリム側給水路2a及びジェット側給水路2bを備えている。これらの洗浄水供給装置6のリム側給水路2a及びジェット側給水路2bのそれぞれは、その下流側の便器本体4のリム吐水口14a及びジェット吐水口14bのそれぞれと連通している。
これらにより、洗浄水供給装置6のリム側給水路2aからリム吐水口14aに供給された洗浄水は、このリム吐水口14aからボウル部8内に吐出され、リム吐水が行われるようになっている。
さらに、ジェット側給水路2bから供給された洗浄水は、ジェット吐水口14bから排水トラップ管路12に向けて吐出され、ジェット吐水が行われるようになっている。
ここで、リム側給水路2aの上流側は、主給水路2の分岐部B(詳細は後述する洗浄水供給装置6の切替弁18)に接続されている。
一方、ジェット側給水路2bの上流側は、詳細は後述する洗浄水供給装置6の貯水タンク20の下流側に設けられた洗浄水供給装置6の加圧ポンプ22に接続されている。
つぎに、図1により、本実施形態による水洗大便器1の洗浄水供給装置6の詳細について説明する。
まず、図1に示すように、洗浄水供給装置6には、主給水路2の上流側から下流側に向かって、止水栓24、分岐金具26、バルブユニット28、及び、切替弁18がそれぞれ設けられている。
また、バルブユニット28は、定流量弁30、ダイヤフラム式の主弁32、及び、ソレノイドバブル等の電磁弁34をそれぞれ備えている。
つぎに、洗浄水供給装置6は、コントローラ36を備えている。このコントローラ36は、バルブユニット28の開閉弁(電磁弁34)の開閉操作、切替弁18の切替操作、及び、加圧ポンプ22の回転数や作動時間等を制御する制御部として機能することができるようになっている。
また、バルブユニット28の定流量弁30は、主給水路2における止水栓24から分岐金具26を通過した洗浄水について、所定の流量以下に絞るためのものである。
さらに、バルブユニット28においては、電磁弁34がコントローラ36の制御により開弁操作されると、主弁32が開弁し、定流量弁30から主弁32を通過した洗浄水が、主給水路2の下流側の分岐部Bの切替弁18に供給されるようになっている。
ここで、切替弁18は、主給水路2の洗浄水をリム側給水路2aとタンク側給水路2cの双方に同じタイミングで洗浄水を供給可能であり、リム側とタンク側への給水量の割合を任意に変更することができるようになっている。
つぎに、洗浄水供給装置6は、主給水路2から供給された洗浄水を便器本体4に供給可能にするタンク装置Tを備えている。このタンク装置Tは、便器本体4の後方に連結されて主給水路2から供給された洗浄水を貯水する貯水タンク20と、この貯水タンク20内の洗浄水を便器本体4に圧送するポンプ(加圧ポンプ22)と、を備えている。
さらに、主給水路2の下流側の分岐部Bの下流側には、便器本体4のリム吐水口14aに連通するリム側給水路2a、及び、貯水タンク20に接続されるタンク側給水路2cがそれぞれ設けられている。
これにより、主給水源W0から主給水路2の分岐部Bに供給された洗浄水は、リム側給水路2aへのリム給水及びタンク側給水路2cへのタンク給水の少なくともいずれか一方の給水として利用されるようになっている。
また、洗浄水供給装置6には、タンク側給水路2cの下流側から加圧ポンプ22まで延びるポンプ給水路2d、及び、加圧ポンプ22から下流側に延びるジェット側給水路2bがそれぞれ設けられている。
これらにより、本実施形態の水洗大便器1では、主給水路2から供給された洗浄水が、洗浄水供給装置6によりリム側給水路2aから便器本体4のリム吐水口14aに供給可能であると共に、タンク側給水路2cから貯水タンク20、ポンプ給水路2d及び加圧ポンプ22を経た後、ジェット側給水路2bから便器本体4のジェット吐水口14bに供給可能であるため、いわゆる、ハイブリット式の水洗大便器として機能するようになっている。
つぎに、貯水タンク20の内部には、上側フロートスイッチ38及び下側フロートスイッチ40がそれぞれ配置されている。これらのフロートスイッチ38,40により貯水タンク20内の水位を検出できるようになっている。
例えば、上側フロートスイッチ38は、貯水タンク20内の水位が所定の貯水水位に達するとオンに切り替わり、この上側フロートスイッチ38のオン状態をコントローラ36が検知して、電磁弁34を閉弁させるようになっている。
一方、下側フロートスイッチ40においては、貯水タンク20内の水位が、上側フロートスイッチ38が検知する所定の貯水水位よりも低い所定の水位まで低下するとオンに切り替わり、この下側フロートスイッチ40のオン状態をコントローラ36が検知して、加圧ポンプ22を停止させるようになっている。
また、加圧ポンプ22は、貯水タンク20に貯水された洗浄水をポンプ給水路2dに吸引し、このポンプ給水路2dから洗浄水をジェット側給水路2bに加圧することにより、ジェット吐水口14bから吐出させるためのものである。
これらの構造により、通常の便器洗浄時においては、コントローラ36が、使用者による便器洗浄スイッチ(図示せず)の操作等を検知し、電磁弁34、切替弁18、加圧ポンプ22を順次作動させるようになっている。
これにより、リム吐水口14a及びジェット吐水口14bからの吐水が順次開始されて、ボウル部8内を洗浄した洗浄水は、ボウル部8内の汚物と共に排水トラップ管路12から排出されるようになっている。
さらに、コントローラ36は、洗浄終了後、電磁弁34を開放し、切替弁18がタンク側給水路2c側に切り替えられ、主給水路2内の洗浄水が貯水タンク20に補給されるようになっている。
そして、貯水タンク20内の水位が上昇し、上側フロートスイッチ38が規定の貯水量を検出すると、コントローラ36が電磁弁34を閉弁させることにより、主弁32が主給水路2を閉鎖し、給水が停止されるようになっている。
つぎに、図1~図5Bを参照して、排水ソケット16の詳細について説明する。
まず、図2は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の便器本体及び排水ソケットを左斜め上方から見た概略斜視図である。また、図3は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の排水ソケットの左側面図である。さらに、図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。
なお、図2に示すように、本実施形態の水洗大便器1においては、便器本体4の前方に立つ使用者側から便器本体4を見たとき、手前側を「前方」とし、奥行き側を「後方」と定義する。
また、便器本体4の前方に立つ使用者側から便器本体4を見て上方を「上方」とし、下方を「下方」と定義する。
さらに、便器本体4の前方に立つ使用者側から便器本体4を見て左側を「左側方」とし、右側を「右側方」と定義する。
図1~図4に示すように、排水ソケット16は、その上流側の便器本体4における排水トラップ管路12のトラップ下降管12cの下流端12eと、下流側の排水管42の上流端とを接続するものである。
また、排水ソケット16は、床面F上に配置されるソケット本体部44と、このソケット本体部44の上端(ソケット本体部44の内部流路C1の上流端)に設けられたパッキン46と、を備えている。このパッキン46により、ソケット本体部44の上流端(上端)とトラップ下降管12cの下流端(下端)12eとが水密に接続されるようになっている。
つぎに、図2~図4に示すように、排水ソケット16は、ソケット本体部44の内部流路C1を開状態又は閉状態にするソケット開閉部48を備えている。このソケット開閉部48は、ソケット本体部44の内部流路C1を開閉する弁体50と、この弁体50の開閉操作を可能にする操作部52と、を備えている。
また、図2~図4に示すように、ソケット開閉部48の操作部52は、ソケット本体部44の左側方から外側に延びる回転軸52aと、この回転軸52aの軸方向外側端部に設けられた操作ハンドル52bと、を備えている。
つぎに、図5A及び図5Bは、本発明の第1実施形態による水洗大便器の排水ソケットにおけるソケット開閉部を部分的に拡大した部分拡大側面断面図であり、弁体の開弁状態及び閉弁状態をそれぞれ示す。
図2~図5Bに示すように、ソケット開閉部48の弁体50は、その一部が操作部52の回転軸52aの軸方向内側端部に連結されている。これにより、回転軸52aがその中心軸線A1回りに回転すると、弁体50についても回転軸52aの中心軸線A1回りに回動可能となっている。
また、弁体50は、通常時(通電時あるいは電力供給時)には、図5Aに示すように開状態(開弁状態)に維持されており、ソケット本体部44の内部流路C1の流路断面が最大に開放された状態となっている。
一方、弁体50は、停電時において、使用者が操作部52の操作ハンドル52bを手動により回転操作すると、回転軸52aが回転し、弁体50が回転軸52aの中心軸線A1を中心に回動することができるようになっている。
これにより、弁体50は、操作ハンドル52bの回転操作による回転角度に応じて、図5Aに示す内部流路C1を完全に開放した状態(開状態、開弁状態)から、図5Bに示す内部流路C1を完全に閉鎖した状態(閉状態、閉弁状態)まで、ソケット本体部44の内部流路C1の流路断面積を変化させることができるようになっている。
つぎに、図5A及び図5Bに示すように、ソケット開閉部48は、閉弁状態の弁体50を保持する保持部でありかつ機械要素である板ばね部材54を備えている。この板ばね部材54は、図5Aに示す開弁状態の弁体50と前後方向に対向する側に配置され、ソケット本体部44の内部流路C1を形成する壁面(前側内壁面44a)に設けられている。
また、図5Aに示す内部流路C1を完全に開放した状態(開弁状態)の弁体50について、使用者が操作ハンドル52bを回転操作することにより、図5Bに示す内部流路C1を完全に閉鎖した状態(閉状態)まで回動方向R1に回動操作すると、弁体50の姿勢が便器本体4のボウル部8内の溜水面WL及び排水トラップ管路12内の封水面WL(水平面)とほぼ平行な水平姿勢となるように弁体50を閉弁状態に保持することができるようになっている(図5B参照)。
このとき、図5Bに示すように、板ばね部材54は、その上端部において下方から上方に向かって付勢する付勢力f1によって閉弁状態の弁体50を下側から支持するようになっている。
さらに、図5Bに示す閉弁状態の弁体50においては、その上流側の圧力(内部流路C1の水圧)に相当する押圧力f2が下向きに作用するようになっている。
そして、閉弁状態の弁体50に対して上流側から所定以上の圧力(水圧)が作用し、この水圧に相当する押圧力f2が、板ばね部材54から弁体50に作用する上向きの付勢力f1を上回る(f2>f1)と、板ばね部材54による弁体50の保持が解除され、弁体50が図5Aに示す開弁状態に向かって回動方向R2に回動するようになっている。
また、操作部52においては、閉弁状態の弁体50に対して上流側から所定以上の圧力が作用しているかどうかに関わらず、使用者が操作ハンドル52bを強制的に回転操作することにより、弁体50を開弁状態に操作可能となっている。
これにより、例えば、閉弁状態の弁体50に作用する圧力(水圧)が所定の圧力になる前、或いは、閉弁状態の弁体50よりも上流側の排水ソケット16の内部流路C1内に洗浄水が十分に溜まる前であっても、使用者が操作ハンドル52bを回転操作すれば、排水ソケット16やその上流側の便器本体4の排水トラップ管路12のトラップ下降管12c内の排水操作を行うことができるようになっている。
つぎに、図1に示すように、本実施形態の水洗大便器1は、非常時(災害等による停電時や断水時等)においても、便器洗浄を確実に実行可能にする非常用給水装置56として、便器本体4の外部から排水ソケット16内に直接的に給水可能にする非常用給水路2eを備えている。
なお、ここでいう「断水時」とは、例えば、停電等により洗浄水供給装置6のコントローラ36、バルブユニット28の電磁弁34、主給水路2の分岐部Bの切替弁18、及び、タンク装置Tの加圧ポンプ22等が作動できないことによる断水状態、及び、高層の建築物のように高層階へ水をポンプによって供給する場合の停電に伴うポンプ等が作動できないことによる断水状態や停電を伴わない断水状態等も含まれる。
この非常用給水路2eは、洗浄水供給装置6におけるバルブユニット28の上流側の分岐金具26と、排水ソケット16のソケット本体部44における非常用給水路接続部58とを接続するように設けられている。すなわち、非常用給水路2eは、電力により作動する洗浄水供給装置6のコントローラ36、バルブユニット28の電磁弁34、主給水路2の分岐部Bの切替弁18、及び、タンク装置Tの加圧ポンプ22等をバイパスする給水路となっている。
さらに、図1に示すように、非常用給水装置56として、分岐金具26の内部流路を切り替える停電切替弁26aを備えている。この停電切替弁26aは、通常時においては、その上流側の流路(止水栓24側の主給水路2)と下流側の流路(バルブユニット28の定流量弁30側の主給水路2)とを連通させた状態となっている。
一方、停電時においては、使用者が手動で停電切替弁26aの切替操作を行うことにより、その上流側の流路(止水栓24側の主給水路2)と下流側の流路(非常用給水路2e)とを連通可能となっている。
これらにより、例えば、災害時等により停電が発生し、洗浄水供給装置6のコントローラ36、バルブユニット28の電磁弁34、主給水路2の分岐部Bの切替弁18、及び、タンク装置Tの加圧ポンプ22等が作動できない状態になっても、非常用給水装置56の分岐金具26の停電切替弁26aを非常用給水路2eに切り替えることにより、主給水源W0から水道直圧で主給水路2に給水された洗浄水を非常用給水路2eに給水し、排水ソケット16の非常用給水路接続部58から排水ソケット16の内部流路C1内に給水することができるようになっている。
つぎに、図1~図6Dを参照して、本発明の第1実施形態による水洗大便器1における非常時(停電時及び断水時)における便器洗浄を実行する際に行われる非常時対応操作、並びに、これらの非常時対応操作に伴う一連の水洗大便器1に関する動作及び作用について具体的に説明する。
図6A~図6Dのそれぞれは、本発明の第1実施形態による水洗大便器における非常時(停電時及び断水時)の便器洗浄の動作を時系列に示している。
まず、図6Aに示すように、非常時(停電時及び断水時)における便器洗浄の動作を開始する前の状態(待機状態)では、排水ソケット16の弁体50は、内部流路C1を開放している開状態(開弁状態)となっている。
そして、例えば、災害時等により停電が発生した際には、洗浄水供給装置6のコントローラ36、バルブユニット28の電磁弁34、主給水路2の分岐部Bの切替弁18、及び、タンク装置Tの加圧ポンプ22等が作動できなくなるため、洗浄水供給装置6から便器本体4のリム吐水口14a及びジェット吐水口14bへの給水ができない状態(断水状態)となる。
そこで、使用者は、排水ソケット16の操作部52の操作ハンドル52bを手動で回転操作し、操作部52の回転軸52aを操作ハンドル52bと共に回転させる。これにより、図5Aに示す待機状態(開弁状態)の弁体50が、回転軸52aの中心軸線A1を中心に回動方向R1に回動して開弁状態となり、ソケット本体部44の内部流路C1が閉状態となる(図5B、図6A参照)。
つぎに、図1及び図6Bに示すように、使用者は、非常用給水装置56の分岐金具26の停電切替弁26aを非常用給水路2eに切り替えることにより、主給水源W0から水道直圧で主給水路2に給水された洗浄水を非常用給水路2eに給水し、排水ソケット16の非常用給水路接続部58から排水ソケット16の内部流路C1における閉弁状態の弁体50よりも上流側の流路内に給水を行う。
なお、主給水源W0から水道直圧で給水される主給水路2の止水栓24よりも上流側の主給水路2自体が断水している状態(完全断水)の場合には、使用者は、便器本体4の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体4のボウル部8内に向けて給水を行う。
これらの非常用給水路2eから排水ソケット16の内部流路C1内への給水、及び/又は、使用者による桶やバケツ等を用いた便器本体4の外部からボウル部8内への給水により、便器本体4のボウル部8内の溜水水位や排水トラップ管路12内の封水水位が上昇し、排水ソケット16の内部流路C1内においても、閉弁状態の弁体50よりも上流側(上方側)の流路が満水状態となる。
つぎに、図5B及び図6Cに示すように、排水ソケット16における閉弁状態の弁体50よりも上流側(上方側)の内部流路C1及びその上流側の排水トラップ管路12内の流路が満水状態となり、その洗浄水量が、便器洗浄を実行可能にする必要な洗浄水量に達すると、閉弁状態の弁体50に対して上流側から所定以上の圧力(水圧)が作用する。
これにより、この弁体50に作用する水圧に相当する押圧力f2が、板ばね部材54から弁体50に作用する上向きの付勢力f1を上回るため、板ばね部材54による弁体50の保持が解除される。
すなわち、図5Bに示すように、閉弁状態の弁体50は、所定以上の圧力(水圧)が作用することにより回動方向R2に回動し、自動的に開弁状態となる。
このとき、排水ソケット16における閉弁状態の弁体50よりも上流側(上方側)の内部流路C1内及びその上流側の排水トラップ管路12内の洗浄水が、満水状態から勢いよく下流側に向けて排出される。
これにより、便器本体4側のボウル部8内や排水トラップ管路12内においてもサイホン作用が発生し、便器本体4の便器洗浄が実行される。そして、便器本体4のボウル部8内で洗浄された汚物等が排水トラップ管路12から排水ソケット16を経て排水管42に排出される。
つぎに、図5A及び図6Dに示すように、停電又は断水等の非常事態が回復した場合には、通常時の次回の便器洗浄に備えるため、便器本体4のボウル部8や排水トラップ管路12内に対してサイホン作用等が発生しない程度に、便器本体4の外部である非常用給水路2eから排水ソケット16の内部流路C1内に補給水を行うか、或いは、桶やバケツ等を用いて便器本体4の外部からボウル部8及び排水トラップ管路12内に補給水を行う。
これにより、便器本体4のボウル部8及び排水トラップ管路12が封水され、待機状態となる。
また、最後に、非常用給水装置56の分岐金具26の停電切替弁26aを非常用給水路2eから通常の主給水路2に切り替えることにより、非常時(停電時及び断水時)における一連の便器洗浄を終了する。
つぎに、図1~図6Dを参照して、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1の作用について説明する。
まず、本発明の第1実施形態による水洗大便器1によれば、災害時等により停電が発生し、便器本体4に洗浄水を供給することができない状態(断水状態)になっても、使用者が操作部52を手動操作することにより、排水ソケット16のソケット開閉部48の弁体50が排水ソケット16の内部流路C1を閉鎖することができる。
そして、図1及び図6Bに示すように、使用者は、非常用給水装置56の分岐金具26の停電切替弁26aを非常用給水路2eに切り替えることにより、排水ソケット16の非常用給水路接続部58から排水ソケット16の内部流路C1における閉弁状態の弁体50よりも上流側の流路内に給水を行うか、或いは、主給水源W0から水道直圧で給水される主給水路2の止水栓24よりも上流側の主給水路2自体が断水している場合には、便器本体4の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体4のボウル部8内に向けて給水を行うことができる。
これらにより、便器本体4のボウル部8や排水トラップ管路12内の洗浄水量が、便器洗浄を実行可能にする必要量に達し、閉弁状態の弁体50に対しても所定以上の圧力(水圧)が作用すれば、弁体50が自動的に開状態になり、排水ソケット16から下流側への排水を開始させることができる。
したがって、非常時(災害等による停電時や断水時等)において、使用者が便器本体4の外部(非常用給水路接続部58)から排水ソケット16の内部流路C1に給水するか、又は、便器本体4の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体4のボウル部8内に給水した際に、過剰な給水による便器本体4のボウル部8外への漏水や、便器本体4のボウル部8内や排水トラップ管路12内への給水不足による洗浄不良を抑制することができる。
また、停電又は断水に対する非常時対応構造として、排水ソケット16側に対してソケット開閉部48の弁体50を設けるだけで、便器本体4側には特別な構造を設ける必要がない。また、従来のように桶やバケツ等で給水してサイホン現象を起こす場合に、便器本体のボウル面の中心をめがけて勢い良く水を給水する必要がないため、洗浄水の飛び散り等の不安なく容易に洗浄操作を行うことができる。
特に、便器本体4が陶器製である場合には、陶器を加工する必要もないため、水洗大便器1の全体で簡易な非常時対応構造にすることができる。
以上より、停電や断水等の非常事態が発生したとしても、まず、図5B及び図6Aに示すように、使用者の手動操作により、排水ソケット16のソケット開閉部48の弁体50を閉弁状態にした後、非常用給水路2eから排水ソケット16の内部流路C1における閉弁状態の弁体50よりも上流側の流路内に給水を行うか、或いは、主給水源W0から水道直圧で給水される主給水路2の止水栓24よりも上流側の主給水路2自体が断水している場合には、便器本体4の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体4のボウル部8内に向けて給水を行うだけで、ソケット開閉部48の閉弁状態の弁体50に対しても所定以上の圧力(水圧)が作用すれば、ソケット開閉部48の弁体50が自動的に開状態することができる(図5A、図6C参照)。
よって、停電時や断水時等の非常時においても、簡便な操作で便器本体4に対する給水及び排水を過不足なく行うことができ、便器洗浄を確実に実行させることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、ソケット開閉部48の保持部である板ばね部材54により、閉弁状態の弁体50の姿勢が便器本体4のボウル部8内の溜水面WL(図6A参照)又は排水トラップ管路12内の封水面WL(図6A参照)とほぼ平行な水平姿勢となるように弁体50を閉弁状態(図5B参照)に保持することができる。また、閉弁状態の弁体50に対して上流側から所定以上の圧力が作用したときには、弁体50に対する保持を解除することができる。
したがって、ソケット開閉部48の板ばね部材54により、閉弁状態の弁体50を便器本体4のボウル部8内の溜水面WL及び排水トラップ管路12内の封水面WLとほぼ平行な水平姿勢に容易に維持することができる。
一方、この閉弁状態の弁体50に対して上流側から圧力(水圧)が作用した際には、この圧力(水圧)を弁体50に対してほぼ一定に作用させることができる。これにより、閉弁状態の弁体50に作用する圧力(水圧)を制御しやすくすることができる。また、図5Bに示す閉弁状態の弁体50を図5Aに示す開状態にスムーズに切り替えることができる。
さらに、図5B及び図6Bに示すソケット開閉部48の弁体50が閉弁状態では、排水ソケット16内における弁体50よりも上流側の内部流路C1を洗浄水で満たすことができ、その水面についても便器本体4のボウル部8内の溜水面WL及び排水トラップ管路12内の封水面WLとほぼ平行な水平面に維持することができる。
したがって、排水ソケット16及びその上流側の便器本体4側において、サイホン作用を確実に発生させることができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、ソケット開閉部48の弁体50に上流側から所定以上の圧力が作用しているかどうかに関わらず、ソケット開閉部48の操作部52により弁体50を強制的に開弁操作することができる。
これにより、例えば、ソケット開閉部48の閉弁状態の弁体50に作用する圧力(水圧)が所定の圧力になる前、或いは、閉弁状態の弁体50よりも上流側の排水ソケット16の内部流路C1に洗浄水が十分に溜まる前であっても、操作部52を操作することにより、排水ソケット16やその上流側の便器本体4の排水トラップ管路12内の排水操作を行うことができる。
したがって、災害等による停電時や断水時等の非常時において、使用者が便器本体4の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体4のボウル部8に対して給水する洗浄水量が少なくても、操作部52を操作してソケット開閉部48の閉弁状態の弁体50を強制的に開弁状態にすることができる。これにより、排水ソケット16やその上流側の便器本体4の排水トラップ管路12の排水、並びに、これに伴う便器本体4側の洗浄を確実に行うことができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、例えば、非常時(災害等による停電時や断水時等)において、使用者が便器本体4の外部から桶やバケツ等を用いて便器本体4のボウル部8に対して給水を行う際には、便器本体4のボウル部8の上方から給水を行うことが多いため、便器本体4のボウル部8に給水された洗浄水が外部に飛び散り、このような洗浄水の飛び散りをいかにコントロールし、抑制するかが問題となる。
そこで、本実施形態の水洗大便器1では、便器本体4の外部から排水ソケット16内に直接的に給水可能にする非常用給水路2eを設けると共に、この非常用給水路2eについて、排水ソケット16のソケット開閉部48の弁体50よりも上方に設けられた非常用給水路接続部58に接続することにより、非常時においても、非常用給水路2e内の洗浄水を排水ソケット16の内部流路C1内に直接的に給水することができる。
これにより、便器本体4側で洗浄水の飛び散り等が発生することなく、排水ソケット16内に効率良く給水することができる。
また、ソケット開閉部48の弁体50が閉弁状態では、その上流側の排水ソケット16の内部流路C1内及び便器本体4の排水トラップ管路12内を確実に洗浄水で満たし、サイホン作用を発生させやすくすることができる。
これにより、排水ソケット16の排水はもちろん、その上流側である便器本体4側のボウル部8や排水トラップ管路12の排水を確実に行うことができる。
つぎに、図7A及び図7Bを参照して、本発明の第2実施形態による水洗大便器100について説明する。
図7A及び図7Bは、本発明の第2実施形態による水洗大便器の排水ソケットにおけるソケット開閉部を部分的に拡大した部分拡大側面断面図であり、弁体の開弁状態及び閉弁状態をそれぞれ示す。
ここで、図7A及び図7Bに示す本発明の第2実施形態による水洗大便器100の排水ソケット116において、図5A及び図5Bに示す本発明の第1実施形態による水洗大便器1の排水ソケット16の部分と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
図7A及び図7Bに示すように、本発明の第2実施形態による水洗大便器100の排水ソケット116においては、ソケット開閉部148が、閉弁状態の弁体50を保持する保持部でありかつ機械要素である磁石154a,154bを備えている点で、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1の排水ソケット16の板ばね部材54と異なっている。
すなわち、排水ソケット116のソケット開閉部148における磁石154a,154bのうち、一方側の磁石(ソケット本体部側の磁石154a)は、図7Aに示す開弁状態の弁体50と前後方向に対向する側に配置され、ソケット本体部44の内部流路C1を形成する壁面(前側内壁面44a)に設けられている。
また、ソケット開閉部148の他方側の磁石(弁体側の磁石154b)は、弁体50の外端部の一部に設けられている。
例えば、図7Aに示す内部流路C1を完全に開放した状態(開弁状態)の弁体50について、使用者が操作ハンドル52bを回転操作することにより、図5Bに示す内部流路C1を完全に閉鎖した状態(閉状態)まで回動方向R1に回動操作すると、ソケット本体部側の磁石154aと弁体側の磁石154bとが互いに引き寄せられ、上向きの付勢力f101により弁体50の姿勢が便器本体4のボウル部8内の溜水面WL及び排水トラップ管路12内の封水面WL(水平面)とほぼ平行な水平姿勢となり、弁体50が閉弁状態に保持されている(図7B参照)。
そして、図7Bに示す閉弁状態の弁体50においては、その上流側の圧力(内部流路C1の水圧)に相当する押圧力f102が下向きに作用している。さらに、この閉弁状態の弁体50に対して、所定以上の圧力(水圧)が作用すると、この水圧に相当する押圧力f102が、磁石154a,154bにより弁体50に作用する上向きの付勢力f101を上回る(f102>f101)と、磁石154a,154bの磁力による弁体50の保持が解除され、弁体50が図7Aに示す開弁状態に向かって回動方向R2に回動するようになっている。
また、本発明の第2実施形態による水洗大便器100によれば、ソケット開閉部148の保持部である磁石154a,154bにより、閉弁状態の弁体50の姿勢が便器本体4のボウル部8内の溜水面WL(図6A参照)又は排水トラップ管路12内の封水面WL(図6A参照)とほぼ平行な水平姿勢となるように弁体50を閉弁状態(図7B参照)に保持することができる。また、閉弁状態の弁体50に対して上流側から所定以上の圧力が作用したときには、弁体50に対する保持を解除することができる。
したがって、ソケット開閉部148の磁石154a,154bにより、閉弁状態の弁体50を便器本体4のボウル部8内の溜水面WL及び排水トラップ管路12内の封水面WLとほぼ平行な水平姿勢に容易に維持することができる。
一方、この閉弁状態の弁体50に対して上流側から圧力(水圧)が作用した際には、この圧力(水圧)を弁体50に対してほぼ一定に作用させることができ、閉弁状態の弁体50に作用する圧力(水圧)を制御しやすくすることができる。また、図7Bに示す閉弁状態の弁体50を図7Aに示す開状態にスムーズに切り替えることができる。
さらに、図7Bに示すソケット開閉部148の弁体50が閉弁状態では、排水ソケット116内における弁体50よりも上流側の内部流路C1を洗浄水で満たすことができ、その水面についても便器本体4のボウル部8内の溜水面WL及び排水トラップ管路12内の封水面WLとほぼ平行な水平面に維持することができる。
したがって、排水ソケット116及びその上流側の便器本体4側において、サイホン作用を確実に発生させることができる。
なお、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による水洗大便器1,100においては、便器本体4のボウル部内の汚物についてサイホン作用を利用して排水トラップ管路12内に吸い込んで、この排水トラップ管路12から排水ソケット16を経て一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器の形態について説明した。
しかしながら、このような形態の水洗大便器に限定されず、高さ方向の落差により汚物を排出する、いわゆる、洗い落とし式の水洗大便器等、他の水洗大便器の形態についても、管路を満水にすることでサイホン現象は実現可能であり、便器種別に関わらず適用可能である。
また、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による水洗大便器1,100においては、水道から直圧で主給水路2に供給された洗浄水について、そのまま便器本体のリム吐水口14aに直接的に供給すると共に、一旦貯水タンク20内に供給して貯水した洗浄水を加圧ポンプ22により便器本体4のジェット吐水口14bに供給する、いわゆる、ハイブリット式の水洗大便器に対して排水ソケット16又は116を適用した形態について説明した。
しかしながら、このような形態に限られず、給水源W0から主給水路2に供給されたすべて(100%)の洗浄水がタンク装置Tの貯水タンク20に給水された後、この貯水タンク20内の洗浄水がタンク装置Tの加圧ポンプ22によって吸引されて便器本体4のリム吐水口14aに圧送される、いわゆる、フルポンプ式の水洗大便器に対して排水ソケット16又は116を適用してもよい。
さらに、上述した本発明の第1実施形態及び第2実施形態による水洗大便器1,100では、停電時や断水時等の非常時において、使用者による操作部52の手動操作及び機械要素(板ばね部材54又は磁石154a,154b)により、排水ソケット16,116のソケット開閉部48,148の弁体50の開閉操作を実現可能した形態について説明したが、このような形態に限られず、非常時における弁体50の開閉操作については、災害時の入手性を配慮した乾電池等の非常用電源の電力によって行うようにしてもよい。
1 本発明の第1実施形態による水洗大便器
2 主給水路(給水路、上流側給水路)
2a リム側給水路(給水路)
2b ジェット側給水路(給水路、下流側給水路)
2c タンク側給水路(給水路)
2d ポンプ給水路(給水路)
2e 非常用給水路
4 便器本体
6 洗浄水供給装置
8 ボウル部
10 リム部
12 排水トラップ管路(排水トラップ部)
12a 排水トラップ管路の入口部
12b 排水トラップ管路のトラップ上昇管
12c 排水トラップ管路のトラップ下降管
12d 排水トラップ管路の頂部
12e 排水トラップ管路のトラップ下降管の下流端
14a リム吐水口
14b ジェット口
16 排水ソケット
18 切替弁
20 貯水タンク
22 加圧ポンプ(ポンプ)
24 止水栓
26 分岐金具
26a 停電切替弁
28 バルブユニット
30 定流量弁
32 ダイヤフラム式の主弁(バルブユニットの開閉弁)
34 電磁弁(バルブユニットの開閉弁)
36 コントローラ(制御部)
38 上側フロートスイッチ
40 下側フロートスイッチ
42 排水管
44 ソケット本体部
44a 前側内壁面
46 パッキン
48 ソケット開閉部
50 弁体
52 操作部
52a 回転軸
52b 操作ハンドル
54 板ばね部材(機械要素、保持部)
56 非常用給水装置
58 非常用給水路接続部
100 本発明の第2実施形態による水洗大便器
116 排水ソケット
154a 磁石
154b 磁石
A1 操作部の回転軸の中心軸線
B 分岐部
C1 ソケット本体部の内部流路(排水ソケット部の内部の流路)
F 床面
f1 付勢力
f101 付勢力
f2 押圧力
f102 押圧力
R1 回動方向
R2 回動方向
T タンク装置(洗浄水供給装置)
W0 主給水源
WL 便器本体のボウル部内の溜水面及び排水トラップ管路内の封水面

Claims (4)

  1. 洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    汚物を受けるボウル部と、このボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた便器本体と、
    この便器本体の排水トラップ部の下流側に設けられた排水ソケット部と、
    非常時において、上記便器本体の外部から上記排水ソケット部内に直接的に給水可能にする非常用給水路と、を有し、
    上記排水ソケット部は、その内部の流路を開状態又は閉状態にするソケット開閉部を備えており、
    上記ソケット開閉部は、停電時において、使用者の手動操作、非常用電源、又は、機械要素のいずれかにより上記排水ソケット部内の流路を閉状態にし、この閉状態で上流側から所定以上の圧力が作用することにより開状態にする弁体を備えており、
    上記排水ソケット部は、上記ソケット開閉部の弁体よりも上方に設けられ且つ上記非常用給水路が接続される非常用給水路接続部を備えていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記ソケット開閉部は、その閉弁状態の弁体の姿勢が上記便器本体のボウル部内の溜水面又は上記排水トラップ部内の封水面とほぼ平行な水平姿勢となるように構成されている請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記ソケット開閉部は、その閉弁状態の弁体の姿勢が上記便器本体のボウル部内の溜水面又は上記排水トラップ部内の封水面とほぼ平行な水平姿勢となるように上記弁体を閉弁状態に保持する保持部を備えており、上記保持部は、上記閉弁状態の弁体に対して上流側から所定以上の圧力が作用したときに上記弁体に対する保持を解除可能にする請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記ソケット開閉部は、上記弁体に上流側から所定以上の圧力が作用しているかどうかに関わらず上記弁体を開状態に操作可能な操作部を備えている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
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