JP2004225494A - 給水装置における発電機能付給電装置 - Google Patents

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JP2004225494A JP2003018096A JP2003018096A JP2004225494A JP 2004225494 A JP2004225494 A JP 2004225494A JP 2003018096 A JP2003018096 A JP 2003018096A JP 2003018096 A JP2003018096 A JP 2003018096A JP 2004225494 A JP2004225494 A JP 2004225494A
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Tomoyuki Mizuno
智之 水野
Yasuhiro Shirai
康裕 白井
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Abstract

【課題】蓄電素子とこれに電源補給する発電機とを備えた給水装置の給電装置において、大電流,大電力を要する負荷の大きな機器をも支障なく駆動できるようにする。
【解決手段】電源となる蓄電素子14と水流で発電する発電機12とを備えた発電機能付給電装置10において、発電機12と電気駆動される所定の機器22とを電源線16a,16bで直接接続するとともにスイッチ素子24a,24bを設け、それらスイッチ素子24a,24bのオン・オフ動作により発電機12からの電力を蓄電素子14を経由せずに機器22に対し直接供給可能とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は給水装置における発電機能付きの給電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動水栓や便器の洗浄装置等給水装置において、水流で水車を回転させて発電を行う発電機と、発電機からの電力を蓄える蓄電池,コンデンサ等の蓄電素子とを備え、その蓄電素子を電源として電磁弁等電気的に駆動される機器に給電を行い、それら機器を駆動するようになした給電装置が広く用いられている。
【0003】
図11は自動水栓の場合の例で、図中200は手洗器202の上面に起立する形態で設けられた、自動水栓204における吐水部で、206はその吐水部200から離隔した位置に設けられた本体機能部である。
吐水部200には、吐水口208とその近傍においてセンサ210とが設けられており、手を差し出すとセンサ210がこれを検知して吐水口208から自動吐水するようになっている。
【0004】
本体機能部206はボックス212を有していて、その内部に給水元管214から給水チューブ216を経て吐水部200に到る給水路を開閉するための電磁弁(電気駆動弁)218と、給水路の水流により水車を回転させ発電を行う発電機220とが収容されている。
更にまたボックス212の内部には、制御部としてのマイコン222を搭載した基板224が収容されている。
尚、同図において226は本体機能部206と吐水部200とを連絡する電源線,信号線等の電気配線の配線コードである。
【0005】
図11(B)に、この自動水栓204における発電機能付きの給電装置の構成が示してある。
同図に示しているように給電装置227は蓄電池,コンデンサ等の蓄電素子228を備えており、発電機220からの交流出力が整流回路230で直流に変換された上で、この蓄電素子228に供給され、発電機220からの電力が蓄電素子228に蓄電される。
【0006】
蓄電素子228は電源となるもので、この蓄電素子228に対しマイコン222と電磁弁218とが電源線231で接続され、それぞれに対し蓄電素子228から電源供給(給電)されるようになっている。
またマイコン222と電磁弁218とは信号線232で接続され、電磁弁218がマイコン222にて動作制御されるようにっている。
【0007】
この種給電装置の例が下記特許文献1にも開示されている。
この特許文献1の給電装置では、発電機からの交流出力を整流回路で整流した上で、電源となる蓄電素子としてのコンデンサに蓄え、そしてその後段に電圧変換回路,ソレノイド通電回路及びソレノイドを接続して、それらに対しコンデンサから電源供給(給電)するようになしている。
【0008】
図11(B)の自動水栓204における給電装置227,特許文献1に開示の給電装置に見られるように、従来のこの種給電装置は、発電機で発生した電力を一旦蓄電素子に蓄え、そしてこれを電源として電磁弁等の各種機器に電源供給し、即ち発電機からの電力を蓄電素子を経由して各種機器に供給し、これを駆動するといったものであった。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−207498号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の給電装置は、発電機からの電力を一旦蓄電素子に蓄え、これを電源として電磁弁等の各種機器を駆動するようになし、発電機は専ら蓄電素子に対する電力補給用のものとして考えられていた。
【0011】
しかしながらモータ等比較的大電流,大電力を要する負荷の大きな機器を駆動しようとしたとき、電源としての蓄電素子からの電流,電力供給が不十分となって、従来の給電装置ではかかるモータ等負荷の大きな機器を十分に駆動することが困難であった。
【0012】
またたとえ蓄電素子を電源としてモータ等を駆動することが可能であったとしても、例えば給水装置を比較的長時間使用しなかったとき、コンデンサ等蓄電素子がその間に放電してしまって、給水装置使用初期にモータ等を駆動しようとしたとき、発電機で発生した電力が蓄電素子への蓄電のために使われてしまってモータ等に十分供給されず、かかるモータ等の駆動を応答良く行うことが困難である等の問題もあった。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、電源となる蓄電素子と水流により発電する発電機とを電気的に接続し、該発電機からの電力を該蓄電素子に供給して蓄電するようになした給水装置における発電機能付給電装置において、前記発電機と電気駆動される所定の機器とを、該発電機からの電力を前記蓄電素子を経由せずに該所定の機器に対し直接供給可能に電源線で接続するとともに、該発電機からの電力を該蓄電素子と該所定の機器とに対し択一的に供給するためのスイッチ手段と、該スイッチ手段のオン・オフ動作を制御して該発電機からの電力を該蓄電素子又は該所定の機器の何れかに供給させる制御部とを設けてあることを特徴とする。
【0014】
請求項2のものは、請求項1において、前記所定の機器と前記蓄電素子とが、前記発電機に対し並列接続してあることを特徴とする。
【0015】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記所定の機器が、給水路を通じて便器に洗浄水を供給し洗浄する洗浄装置の該給水路開閉用の電気駆動弁であることを特徴とする。
【0016】
請求項4のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記所定の機器が、洗浄水タンク内の洗浄水を底部の洗浄弁の開弁動作により該洗浄水タンクから落下排出させて便器に供給し、便器洗浄を行う洗浄装置における該洗浄弁を開弁動作させる電動モータであることを特徴とする。
【0017】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、発電機からの電力を蓄電素子を経由しないで直接電気駆動される所定の機器に供給可能となすとともに、発電機からの電力を蓄電素子と機器とに対し択一的に供給するためのスイッチ手段、及びそのスイッチ手段のオン・オフ動作を制御して蓄電素子又は機器の何れかに電力供給させる制御部とを設けたもので、本発明によれば、モータ等大電流,大電力を要する負荷の大きな機器であっても、コンデンサ等の蓄電素子を経由しないで発電機からの電力を直接供給できるため、そのような負荷の大きな機器であっても支障なくこれを駆動し働かせることが可能となる。
【0018】
本発明においては、蓄電素子をバイパスするようにして電源線を設けておき、スイッチ手段によって発電機から蓄電素子への電力供給を遮断して、機器に対し直接電力供給するようになすこともできるが、請求項2に従い、機器と蓄電素子とを発電機に対し電源線で並列接続しておくようになすことができる(請求項2)。
【0019】
本発明においては、給水路を通じて便器に洗浄水を供給し洗浄する洗浄装置の給水路開閉用の電気駆動弁を上記所定の機器となすことができる(請求項3)。この場合、負荷の大きな電気駆動弁であっても、発電機で発生した電力により、発電機自体を電源として支障なくこれを駆動し、便器洗浄を行うことが可能となる。
【0020】
或いはまた、洗浄水タンク内の洗浄水を底部の洗浄弁の開弁動作により洗浄水タンクから落下排出させて便器に供給し、便器洗浄を行う洗浄装置における、洗浄弁の開弁動作用の電動モータを上記所定の機器となすことができる(請求項4)。
この場合においても負荷の大きな電動モータを発電機自体を電源として支障なく駆動することができる。
【0021】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は本発明の一実施例の給電装置を示したもので、図中12は本実施例の給電装置10に備えられた発電機である。発電機12は水流で水車を回転させて発電を行う。
【0022】
14は給電装置10における電源となる蓄電素子で、電源線16aにて整流回路18を介し発電機12と接続されている。
整流回路18は、発電機12からの交流出力を整流し直流に変換するもので、発電機12からの交流出力は整流回路18を通じ直流に変換された上で蓄電素子14に供給され、そこに蓄電される。
20は制御部としてのマイコンで、電源線16aにて蓄電素子14と接続されており、蓄電素子14からの電源供給により駆動されて動作する。
【0023】
22は電動モータ等比較的大電流,大電力を要する負荷の大きな機器で、この例では電源線16bにて整流回路18を介し、発電機12に対し蓄電素子14と並列的に接続され、発電機12で発生した電力が蓄電素子14を経由せずに電源線16bを通じ機器22へと直接供給(給電)可能とされている。
【0024】
24a,24bは発電機12から蓄電素子14,機器22への電力の供給・遮断をなすスイッチ素子で、それぞれがマイコン20と信号線26a,26bで接続されており、マイコン20の制御の下でオン・オフ動作する。
【0025】
この例においてマイコン20は、蓄電素子14と機器22とに対し択一的に発電機12からの電力が供給されるように、それらスイッチ素子24a,24bをオン・オフ動作制御する。
即ち、蓄電素子14に対し電力供給する際にはスイッチ素子24aをオン動作、スイッチ素子24bをオフ動作させ、また機器22に対し電力供給する際にはスイッチ素子24aをオフ動作、スイッチ素子24bをオン動作させる。
【0026】
尚、図2に示しているように蓄電素子14と機器22とを電源線16aにて接続し、発電機12からの電力を蓄電素子14を経由して、電源線16aを通じ機器22に供給するようになし、かかる蓄電素子14を電源として機器22を駆動するといったことも可能である。
【0027】
この場合例えばスイッチ素子24c,信号線26cを別途に設けておいて、スイッチ素子24a,24cをオン動作、24bをオフ動作させて、発電機12から蓄電素子14を経由して電源線16aを通じ機器22に電力供給したり、或いはスイッチ素子24a,24cをオフ動作、スイッチ素子24bをオン動作させて、発電機12から蓄電素子14を経由しないで電源線16bを通じ直接機器22に電力供給したりする。
【0028】
図3及び図4は、図1の給電装置10を便器の洗浄装置における給電装置として具体的に適用した例を示している。
図3において28は便器で、上端周縁に沿ってリム30を有している。
リム30の内部にはリム水路32が形成されており、またリム30の下端面にはリム水路32に連通する射水孔34が周方向に所定間隔で形成されており、リム水路32に導かれた洗浄水がそれら射水孔34から便器28内部に勢い良く射水され、これによって便器洗浄されるようになっている。
【0029】
36は排水トラップ部38に向けて洗浄水を勢い良く噴射するジェット噴射孔で、このジェット噴射孔36からの洗浄水の噴射によって排水トラップ部38が満水化し、サイホン作用が助勢される。
【0030】
40は便器28に対して洗浄水を給水する主給水路で、この主給水路40上に発電機12が設けられている。
主給水路40は、発電機12の下流側でリム給水路40Rとジェット給水路40Jとに分岐しており、それぞれを通じてリム水路32及びジェット噴射孔36に洗浄水が供給される。
【0031】
リム給水路40Rとジェット給水路40Jとのそれぞれには、各給水路を開閉する電気駆動弁としての第1電磁弁42と第2電磁弁44とが設けられており、それぞれの開閉動作によって、リム水路32とジェット噴射孔36とに洗浄水が供給又は供給遮断される。
【0032】
本例の給電装置10の場合、蓄電素子14と第1電磁弁42及び第2電磁弁44とに対し、発電機12からの電力供給を択一的に行う。
詳しくは、図4にも示しているように蓄電素子14と第1電磁弁42及び第2電磁弁44とを電源線16aと16b−1及び16b−2とにより、整流回路18を介して発電機12に対し並列接続した上で、蓄電素子14,第1電磁弁42,第2電磁弁44への電力供給・遮断をなすスイッチ素子24a,24b−1,24b−2を設け、更にそれらスイッチ素子24a,24b−1,24b−2とマイコン20とを信号線26a,26b−1,26b−2で接続している。
【0033】
そしてスイッチ素子24aをオン動作、スイッチ素子24b−1及び24b−2をオフ動作させることによって、蓄電素子14に電力供給し、第1電磁弁42及び第2電磁弁44に対する電力供給を遮断する一方、第1電磁弁42及び第2電磁弁44に電力供給する際には、スイッチ素子24aをオフ動作、スイッチ素子24b−1及び24b−2をオン動作させて、蓄電素子14への電力供給を遮断するようにしている。
【0034】
尚、第1電磁弁42と第2電磁弁44とには、マイコン20から信号線26d−1,26d−2を通じて駆動信号が供給され、その駆動信号によって第1電磁弁42及び第2電磁弁44が駆動される。
【0035】
本例において第1電磁弁42は、後に詳述する起動弁60付きの且つラッチ式の電磁弁として構成されており、また第2電磁弁44は、そのような起動弁を有しない通常のラッチ式の電磁弁として構成されている。
ここでラッチ式の電磁弁とは、開弁後において開弁状態を、また閉弁後において閉弁状態をそれぞれ保持(ラッチ)する電磁弁である。
【0036】
ここで起動弁60付きの電磁弁である第1電磁弁42は、起動弁60を手動操作することによって給電を行わなくても弁が開き、リム給水路40Rに水流を生ぜしめて給水を行う一方、給電により弁を閉じてリム給水路40Rを遮断するもので、このような起動弁60付きの第1電磁弁42を備えた、本例の給水装置としての便器28の洗浄装置は次のような動作を行う。
【0037】
即ち起動弁60を手動操作することによって第1電磁弁42が開弁動作し、且つ開弁後においてその開弁状態を保持することによって、主給水路40及びリム給水路40Rを通じて便器28のリム水路32に洗浄水が供給され、便器28のリム洗浄が行われる。
このとき発電機12はその水流によって発電を行い、発生した電力を蓄電素子14,第1電磁弁42及び第2電磁弁44に供給する。
【0038】
この例の場合、リム水路32を通じて便器28を一定時間かけてリム洗浄した後、第1電磁弁42に給電してこれを閉弁動作させ、そして第2電磁弁44に給電してこれを開弁動作させて、主給水路40からの洗浄水をリム給水路40Rからジェット給水路40Jに切り替え、ジェット噴射孔36に給水する。
そしてそのジェット噴射孔36から排水トラップ部38に向けて洗浄水をジェット噴射し、便器28をジェット洗浄する。
【0039】
そしてそのジェット洗浄を一定時間かけて行ったところで、次に第2電磁弁44を給電により閉弁動作させ、ここにおいて便器洗浄を終了する(又はその後再び第1電磁弁42を給電により一定時間開弁させてリム洗浄を行った後、便器洗浄を終了する)。
【0040】
図5に第1電磁弁42の具体的構成が示してある。
同図において45は第1電磁弁42における内部水路で、この内部水路45上に、ダイヤフラムから成る主弁体46が開閉可能に配設されている。
【0041】
主弁体46は弁座48に着座することによって内部水路45を遮断し、また弁座48から図中上向きに離間することによって内部水路45を開放する。
即ち、主弁体46が弁座48に着座することによって上流側内部水路45aと下流側内部水路45bとを遮断し、また主弁体46が弁座48から図中上向きに離間することによって、それら上流側内部水路45aと下流側内部水路45bとを連通させる。
【0042】
50は主弁体46の背面に形成された背圧室で、主弁体46は通常時はこの背圧室50内の水圧により弁座48に着座した状態、即ち閉弁状態に保持される。
この背圧室50は主弁体46に形成された小孔52を通じて上流側内部水路45aと連通した状態にあり、この上流側内部水路45aの水(洗浄水)が、この小孔52を通じて背圧室50に導入されるようになっている。
【0043】
この例の第1電磁弁42にあっては、この背圧室50内の水を下流側内部水路45bへと抜くための第1水抜水路54と第2水抜水路56とが設けられており、そしてその第1水抜水路54上に、これを開閉するパイロット弁としてのプランジャ弁体58が設けられており、更に第2水抜水路56上にこれを開閉する起動弁60が設けられている。
【0044】
この起動弁60には、弁開操作を行うための操作力を入力する棒状の手動操作部62が、外部に突き出す状態で一体に設けられている。ここで起動弁60は、スプリング61によって常時閉弁方向に付勢されている。
尚第2水抜水路56は、その一部が第1水抜水路54と共通に構成されている。
【0045】
上記プランジャ弁体58は磁性材から成っており、スプリング63によって常時閉弁方向に付勢されているとともに、ソレノイドコイル64の電磁的な吸引力によって、スプリング63の付勢力に抗し開弁動作するようになっている。
【0046】
プランジャ弁体58は、開弁後においてラッチマグネット66の磁気的な吸引力によって開弁状態に保持される。
またその状態においてソレノイドコイル64に対し開弁時とは逆向きの電流が給電されることで、ソレノイドコイル64による電磁的な反発力によりプランジャ弁体58が閉弁動作させられ、そして閉弁動作後においてはスプリング63の付勢力によってその閉弁状態に保持される。
即ちプランジャ弁体58は、開弁後において開弁状態を、閉弁後において閉弁状態をそれぞれ保持するものとなっており、開弁動作時と閉弁動作時のみ、ソレノイドコイル64へ給電が行われることでそれぞれ開弁動作及び閉弁動作する。
【0047】
第1水抜水路54は、このプランジャ弁体58の開弁及び閉弁動作によって、背圧室50と下流側内部水路45bとを連通させ或いは遮断する。
而して背圧室50と下流側内部水路45bとが第1水抜水路54を通じて連通すると、背圧室50内の水が第1水抜水路54を通じて下流側内部水路45bへと流れ込み、ここにおいて主弁体46に対する背圧室50内の水圧が消失して、主弁体46が上流側内部水路45aの給水圧により開弁動作し、内部水路45に水流を生ぜしめる。
尚この例において、第2水抜水路56における起動弁60の上流側の部分と、第1水抜水路54におけるプランジャ弁体58の上流側の部分とは常時連通した状態にある。
【0048】
この例では、第2水抜水路56の一部が第1水抜水路54と共通する形態で設けられているが、第2水抜水路56を第1水抜水路54とは全く独立に、背圧室50と下流側内部水路45bとを連通させる状態で設けることも可能である。
【0049】
図6〜図8はこの起動弁60付きの且つラッチ式の第1電磁弁42の作用を具体的に示したものである。
図6(I)では主弁体46,プランジャ弁体58及び起動弁60の何れもが閉弁状態にあって、内部水路45には水流は生じていない。
従ってこの時点では発電機12は停止した状態にある。
【0050】
この状態で、図6(II)に示しているように起動弁60に僅かに力を加えてこれを開弁させると、背圧室50が第2水抜水路56を通じて下流側内部水路45bと連通した状態となり、背圧室50内の水がこの第2水抜水路56を通じて下流側内部水路45bへと流れ込む。
ここにおいて主弁体46に対する背圧室50内の水圧が消失して、主弁体46が図7(III)に示しているように上流側内部水路45aの給水圧により開弁する。
【0051】
この段階で上流側内部水路45aと下流側内部水路45bとは連通した状態となって内部水路45に水流が生じ、その水流によって発電機12の水車が回転して発電を開始し、発生した電力が第1電磁弁42に供給される。
そしてその電力供給及びマイコン20からの駆動信号により、図7(IV)に示しているようにプランジャ弁体58の開弁動作が行われ、第1水抜水路54が開放状態となる。開弁動作したプランジャ弁体58はその後開弁状態に保持される。
【0052】
この状態で起動弁60に対する操作力を除いても、即ち図8(V)に示しているように起動弁60がスプリング61の付勢力により閉弁動作して第2水抜水路56を遮断しても、背圧室50は第1水抜水路54を通じて下流側内部水路45bと連通した状態に保持されるから、主弁体46はその後も依然として開弁状態に保持される。
即ち起動弁60が閉じられても内部水路45には水が流れ続けており、そしてその水流によって発電機12は引続き発電を継続する。
【0053】
そして主弁体46が開弁動作した後、設定した閉弁時期に到ると、ここにおいてマイコン20からの駆動信号及び発電機12からの電力供給によりプランジャ弁体58が、図8(VI)に示しているように閉弁動作し、背圧室50と下流側内部水路45bとの連通を遮断する。
すると小孔52を通じて上流側内部水路45aの水が背圧室50に導入されることで背圧室50内の水圧が増大し、そしてその水圧が所定圧力に達すると、ここにおいて主弁体46が閉弁動作し、内部水路45を遮断状態とする。
【0054】
尚この実施例において、図2の給電装置10のように発電機12から第1電磁弁42及び第2電磁弁44に対し直接電源供給(給電)するようになすのと併せて、蓄電素子14からもそれら第1電磁弁42及び第2電磁弁44に対し電源供給するようになすことも可能である。
【0055】
次に図9及び図10は、図1の給電装置10を洗浄水タンク内の洗浄水を便器に供給して便器洗浄を行う洗浄装置の給電装置、詳しくは洗浄水タンク底部の洗浄弁を電動モータで開弁動作させて洗浄水供給し、便器洗浄を行う洗浄装置の給電装置に具体的に適用した例を示している。
【0056】
図9において、67は内部に洗浄水を蓄える洗浄水タンクで、底部68に排出口69が形成されており、その排出口69がフロート弁(洗浄弁)70にて開閉されるようになっている。
洗浄水タンク67の側壁74には引上レバー72が回転可能に設けられており、その引上レバー72の先端とフロート弁70とが鎖76にて連結されている。
【0057】
洗浄水タンク67の側壁74にはまた、フロート弁70を開閉動作させるための電動モータ78が設けられている。
この電動モータ78は引上レバー72を回転動作させるもので、この引上レバー72が電動モータ78により大きく回転動作させられると、フロート弁70が鎖76を介して上方に大きく持ち上げられ(開弁動作させられ)、ここにおいて排出口69が大きく開放されて、洗浄水タンク67内の洗浄水が、排出口69を通じて一挙に大量に落下排出させられ、便器へと供給されて便器の大洗浄が行われる。
【0058】
電動モータ78は引上レバー72を正逆両方向に回転動作させるようになっており、そして電動モータ78が引上レバー72を大洗浄時とは逆方向に比較的小さく回転動作させると、フロート弁70が僅かに持ち上げられて、洗浄水タンク67内の洗浄水が排出口69から上記大洗浄時よりも少量落下排出させられ、便器の小洗浄が行われる。
【0059】
引上レバー72には、側壁74の外側において手動操作レバー80が一体回転状態に設けられており、この手動操作レバー80の回転操作によっても、引上レバー72が正逆両方向に回転動作させられるようになっている。
即ちフロート弁70は電動モータ78によっても、また手動操作レバー80による手動操作によっても開閉動作可能とされている。
尚、82は洗浄水タンク67の底部68から起立する状態で設けられたオーバーフロー管である。
【0060】
84は給水パイプ86を通じて送られて来た洗浄水を洗浄水タンク67内に給水する給水口で、その上流側において発電機12が洗浄水タンク67内部に、また洗浄水タンク67外部において電気駆動弁としての電磁弁87を含む電磁弁ユニット88が側壁74に設けられている。
ここで電磁弁87は図3〜図8の第1電磁弁42と同様のもの、即ち起動弁60付きの且つラッチ式の電磁弁から成るもので、起動用の手動操作部90を備えている。
【0061】
この電磁弁ユニット88にはまた、蓄電素子14及びマイコン20を搭載した基板91がボックスに備えられており、またリモコンからの光による送信信号を受信する受信部92が設けられている。
【0062】
このタンク式の便器の洗浄装置では、フロート弁70を持ち上げて開弁動作させることによって、洗浄水タンク67内の洗浄水を排出口69を通じて落下排出させ、便器に供給して便器の大洗浄或いは小洗浄を行う。
そして排出口69からの洗浄水の排出分を、給水口84からの給水によって補給する。
【0063】
従来のこの種のタンク式の便器の洗浄装置では、先ずフロート弁70を持ち上げて、排出口69から洗浄水を落下排出した後、給水口84から給水を行うが、この例の洗浄装置では先ず給水口84からの給水を行う。
このとき給水パイプ86から給水口84に向う給水路40の水流によって発電機12が発電を開始する。
【0064】
そしてそこで発生した電力を図10の蓄電素子14又は電磁弁87及び電動モータ78に供給する。
そしてその供給した電力によって電磁弁87及び電動モータ78を、蓄電素子14を経由しないで発電機12を直接電源として駆動可能となる。
【0065】
尚給水口84からの給水は、押ボタン式の手動操作部90を手動操作し、起動弁60を開いて電磁弁87を開弁させることで開始させることができる。
一方電磁弁87を閉弁させる際には、発電機12からの電力供給によってこれを行うことができる。
【0066】
このように先ず給水口84からの給水を行うことによって、発電機12の発電により電動モータ78及び電磁弁87への給電が可能となり、そこで電動モータ78の駆動によりフロート弁70を開弁動作させて、洗浄水タンク67内の洗浄水の落下排出を行うことができる。
そして一定量の洗浄水の排出を行ったところでフロート弁70の閉弁により便器への洗浄水の供給(給水)が停止する。
【0067】
給水口84からの給水はフロート弁70が閉弁動作した後も行われており、そして洗浄水タンク67内の洗浄水が設定した満水位となったところで、電磁弁87の閉弁動作により給水口84からの給水が停止する。
その際の電磁弁87の閉弁動作も、発電機12から電磁弁87への電力の直接供給によって行われる。
【0068】
尚給水口84からの給水の停止時期は、発電機12による給水の積算流量の検出に基づいて決定することができる。
発電機12は水流により水車を回転させて発電を行うものであることから、給水口84からの給水の積算流量を検出する機能を備えており、そこでこの発電機12による給水の積算流量の検出に基づいて、給水口84からの給水の停止時期を決定することができる。
【0069】
図10(B)にこのタンク式の便器の洗浄装置における給電装置10の構成が具体的に示してある。
同図に示しているようにこの給電装置10は、図3〜図8の給電装置10と基本的に同様で、図3〜図8の第1電磁弁42が電磁弁87に、また第2電磁弁44が電動モータ78に置き換わった点が図3〜図8の給電装置10と異なっている。
【0070】
具体的にはこの給電装置10の場合、図10(B)に示しているようにマイコン20からの信号によってスイッチ素子24aがオン動作、スイッチ素子24b−1,24b−2がオフ動作することで、発電機12からの電力が蓄電素子14に供給される一方、電磁弁87及び電動モータ78に対して電力の供給が遮断され、またスイッチ素子24aがオフ動作、スイッチ素子24b−1,24b−2がオン動作することで、発電機12からの電力が電磁弁87及び電動モータ78に供給される一方、蓄電素子14に対して電力の供給が遮断される。
【0071】
以上のような本例の給電装置10によれば、上記第1電磁弁42,第2電磁弁44,電磁弁87,電動モータ78のように大電流,大電力を要する負荷の大きな機器であっても、蓄電素子14を経由しないで発電機12から直接電力供給できるため、支障なくそれら機器を駆動して便器洗浄を行うことができる。
【0072】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明は、蓄電素子の電圧ないし蓄電量を検知し、不足があるときにだけ発電機から直接所定の機器に対し電力供給するようになすことも可能であるし、また本発明は上例以外の種々の給水装置における給電装置への適用が可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の給電装置を示す図である。
【図2】本発明の他の実施例の給電装置を示す図である。
【図3】図1の給電装置を含む便器の洗浄装置を示す図である。
【図4】図3における給電装置の構成を示す図である。
【図5】図3における起動弁付電磁弁(第1電磁弁)の構成を示す図である。
【図6】図5の電磁弁の作用説明図である。
【図7】図6に続く作用説明図である。
【図8】図7に続く作用説明図である。
【図9】タンク式の便器の洗浄装置を示す図である。
【図10】図9の洗浄装置に適用された給電装置の構成を示す図である。
【図11】従来の自動水栓とそこに用いられている給電装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 給電装置
12 発電機
14 蓄電素子
16a,16b,16b−1,16b−2 電源線
20 マイコン(制御部)
22 機器
24a,24b,24b−1,24b−2 スイッチ素子
28 便器
40 主給水路
40R リム給水路
40J ジェット給水路
42 第1電磁弁(電気駆動弁)
44 第2電磁弁(電気駆動弁)
45 内部水路
45a 上流側内部水路
45b 下流側内部水路
67 洗浄水タンク
68 底部
70 フロート弁(洗浄弁)
78 電動モータ
87 電磁弁(電気駆動弁)

Claims (4)

  1. 電源となる蓄電素子と水流により発電する発電機とを電気的に接続し、該発電機からの電力を該蓄電素子に供給して蓄電するようになした給水装置における発電機能付給電装置において、
    前記発電機と電気駆動される所定の機器とを、該発電機からの電力を前記蓄電素子を経由せずに該所定の機器に対し直接供給可能に電源線で接続するとともに、該発電機からの電力を該蓄電素子と該所定の機器とに対し択一的に供給するためのスイッチ手段と、該スイッチ手段のオン・オフ動作を制御して該発電機からの電力を該蓄電素子又は該所定の機器の何れかに供給させる制御部とを設けてあることを特徴とする給水装置における発電機能付給電装置。
  2. 請求項1において、前記所定の機器と前記蓄電素子とが、前記発電機に対し並列接続してあることを特徴とする給水装置における発電機能付給電装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記所定の機器が、給水路を通じて便器に洗浄水を供給し洗浄する洗浄装置の該給水路開閉用の電気駆動弁であることを特徴とする給水装置における発電機能付給電装置。
  4. 請求項1,2の何れかにおいて、前記所定の機器が、洗浄水タンク内の洗浄水を底部の洗浄弁の開弁動作により該洗浄水タンクから落下排出させて便器に供給し、便器洗浄を行う洗浄装置における該洗浄弁を開弁動作させる電動モータであることを特徴とする給水装置における発電機能付給電装置。
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