WO2016104495A1 - 便器装置 - Google Patents

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清水 晃治
光次郎 渡
安尾 貴司
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Abstract

 良好な排水性能を確保しつつ、床下高さを抑制できる便器装置を提供すること。 便鉢102の底部に排水口部102dが設けられた便器100を備える便器装置1であって、排水口部102dに接続されて排水流路を構成する排水ソケット210と、排水口部102dを開閉するフラッパ弁221と、フラッパ弁221を回動させるフラッパ弁回動軸222と、排水ソケット210に接続される排水管230と、を備え、排水ソケット210は、その上面部211に設けられて排水口部102dに接続される流入口部214と、その後壁部213dに設けられて排水管230に接続される流出口部215と、を備える便器装置1である。

Description

便器装置
 本発明は、便器装置に関する。詳しくは、簡易水洗式の便器装置に関する。
 従来、下水道が未整備の地域では、汲み取り式の便槽を地下等に備える簡易水洗式の便器装置が用いられている(例えば、特許文献1及び2参照)。この簡易水洗式の便器装置では、便鉢に形成された排水口部を開閉するフラッパ弁が設けられ、このフラッパ弁を閉じて洗浄水を便鉢内に溜めることで、便槽からの臭気が遮断される。また、フラッパ弁の開閉動作が確実に行われることで、便鉢内の汚物及び溜水が確実に排出される。
実開昭61-7394号公報 実公平3-16944号公報
 ところで、簡易水洗式の便器装置では、通常の水洗式の便器装置と比べて少量の洗浄水により汚物を排出するため、排水量が非常に少ない。そのため、従来の簡易水洗式の便器装置では、良好な排水性能を確保するために、排水口部に接続された排水ソケットの下部に床下まで延びる垂直排水管が接続されるとともに、この垂直排水管に角度変換継手を介して下方に傾斜して延びる傾斜排水管が接続される。
 しかしながら、例えば2階以上の上階に従来の簡易水洗式の便器装置を設置するときに十分な床下高さが確保できない場合には、傾斜排水管が階下の居室に露出する等の問題が生じていた。そして、かかる問題を回避するためには、垂直排水管と傾斜排水管を床下に収納するのに十分な床下高さを確保する必要があった。
 本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好な排水性能を確保しつつ、床下高さを抑制できる便器装置を提供することにある。
 上記目的を達成するため本発明は、便鉢(例えば、後述の便鉢102)の底部に排水口部(例えば、後述の排水口部102d)が設けられた便器(例えば、後述の便器100)を備える便器装置(例えば、後述の便器装置1)であって、前記排水口部に接続されて排水流路を構成する排水ソケット(例えば、後述の排水ソケット210)と、前記排水口部を開閉するフラッパ弁(例えば、後述のフラッパ弁221)と、前記フラッパ弁を回動させるフラッパ弁回動軸(例えば、後述のフラッパ弁回動軸222)と、前記排水ソケットに接続される排水管(例えば、後述の排水管230)と、を備え、前記排水ソケットは、その上部(例えば、後述の上面部211)に設けられて前記排水口部に接続される流入口部(例えば、後述の流入口部214)と、その側壁部(例えば、後述の後壁部213d)に設けられて前記排水管に接続される流出口部(例えば、後述の流出口部215)と、を備える便器装置を提供する。
 前記排水管は、前記便器装置が設置されたトイレルーム(例えば、後述のトイレルームR)の壁(例えば、後述の壁WA)に向かって下方に傾斜して延びていることが好ましい。
 前記フラッパ弁回動軸は、前記流出口部に対向する側壁部(例えば、後述の前壁部213a)側に設けられ、前記排水管の延びる方向に対して略直交しかつ略水平方向に延びていることが好ましい。
 前記フラッパ弁の開度を所定範囲(例えば、後述ように45°)内に規制する規制部(例えば、後述の傾斜部216)をさらに備えることが好ましい。
 前記規制部は、前記排水ソケットの底面部(例えば、後述の底面部212)に設けられ、前記流出口部に対向する側壁部(例えば、後述の前壁部213a)側から前記排水管側に向かって下方に傾斜する傾斜部(例えば、後述の傾斜部216)により構成されることが好ましい。
 前記排水管の下流側に接続され、前記排水管の延びる方向とは異なる方向に延びる搬送管(例えば、後述の搬送管250)と前記排水管とを連結する角度変換継手(例えば、後述の角度変換継手240)をさらに備えることが好ましい。
 本発明によれば、良好な排水性能を確保しつつ、床下高さを抑制できる便器装置を提供できる。
第1実施形態に係る便器装置の部分断面側面図である。 第1実施形態に係る便器装置が備える排水機構のフラッパ弁機構が閉じた状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る便器装置が備える排水機構のフラッパ弁機構が開いた状態を示す斜視図である。 図2のA-A線断面図である。 図3のB-B線断面図である。 第2実施形態に係る便器装置を模式的に示す部分断面側面図である。 第3実施形態に係る便器装置を模式的に示す部分断面側面図である。 第4実施形態に係る便器装置を模式的に示す部分断面側面図である。
 以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、第2実施形態以降の説明において、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付し、対応する構成については同一の規則性に従って符号を付し、適宜その説明を省略する。また、以下の説明における前後左右方向は、便座に座った使用者から見た前後左右方向を意味する。
[第1実施形態]
 図1は、本発明の第1実施形態に係る便器装置1の部分断面側面図である。図1に示すように、本実施形態に係る便器装置1は、トイレルームR内の後方側の壁WA近傍の床FLに設置される。便器装置1は、便器100と、排水機構110と、洗浄装置120と、を備える簡易水洗式の便器装置である。
 先ず、便器100について説明する。
 図1に示すように、便器100は、便器本体101と、便鉢102と、を備える。この便器100は、例えば衛生陶器により形成される。
 便器本体101は、前方周壁部101aと、後方周壁部101bと、を備える。
 前方周壁部101aは、前方側の上面周縁から下方に向かうに従い、内側に湾曲している。前方周壁部101aの下端は、床FLに当接している。この前方周壁部101aの内側には、後述する便鉢102が配置される。
 後方周壁部101bは、後方側の上面周縁から略鉛直下方に延びた後、内側に湾曲している。後方周壁部101bの下端は、床FLに当接している。この後方周壁部101bの内側には、後述する排水機構110の排水ソケット210やフラッパ弁機構220等が配置される。
 便鉢102は、上述したように前方周壁部101aの内側に配置される。便鉢102は、前方傾斜部102aと、後方傾斜部102bと、図示しない右側傾斜部及び左側傾斜部と、リム通水路102cと、排水口部102dと、を備える。
 前方傾斜部102a、後方傾斜部102b、右側傾斜部及び左側傾斜部は、それぞれ中央側に向かうに従い下方に傾斜している。隣接する傾斜部同士は、なだらかな曲面状に接続される。
 リム通水路102cは、便鉢102の上部周縁に形成される。より詳しくは、リム通水路102cは、便鉢102の上端周縁から内側に延びて下方に垂下するリム105と、各傾斜部の上端部とに挟まれて形成される。このリム通水路102cには、後述する洗浄装置120の洗浄水供給管123から吐出される洗浄水が流通する。リム通水路102cに洗浄水が流通する際には、リム105によって洗浄水が外側に飛散するのが回避される。
 排水口部102dは、便鉢102の底部において、鉛直下方に略真円状に開口して形成される。この排水口部102dには、後述する排水機構110の排水ソケット210が接続される。より詳しくは、排水口部102dの外周に全周に亘って形成されたフランジ部102eに、後述する排水ソケット210の上面部211が取り付けられることで、排水口部102dに排水ソケット210が接続される。汚物及び使用後の溜水W(汚水)は、後述する洗浄装置120から供給された洗浄水とともに、この排水口部102dから排出される。
 また図1に示すように、便器100には、便座130及び便蓋140が取り付けられる。便座130及び便蓋140は、便器本体101の後方側上面に、軸支部150を介して回動自在に軸支される。これにより、便座130及び便蓋140はそれぞれ独立して、便器本体101上に倒伏した倒伏状態と、便器本体101に対して略垂直方向に起立した起立状態と、を取り得る。
 次に、排水機構110について説明する。
 排水機構110は、排水ソケット210と、フラッパ弁機構220と、排水管230と、を備える。
 ここで、図2は、排水機構110のフラッパ弁機構220が閉じた状態を示す斜視図である。図3は、排水機構110のフラッパ弁機構220が開いた状態を示す斜視図である。また、図4は、図2のA-A線断面図であり、図5は、図3のB-B線断面図である。なお、図2~図5では、排水管230を省略して示している。以下、排水機構110の各構成について、図2~図5を参照して説明する。
 排水ソケット210は、便鉢102の排水口部102dに接続され、排水流路の一部を構成する。排水ソケット210は、上面部211と、底面部212と、側壁部213と、を含んで構成される。また、排水ソケット210は、流入口部214と、流出口部215と、傾斜部216と、を備える。
 上面部211は、略水平面状に形成される。上面部211は、その略中央に流入口部214を備える。
 流入口部214は、上面部211において、上方に略真円状に開口して形成される。流入口部214の内周縁には、パッキン214aが設けられる。この流入口部214に排水口部102dが嵌合することで、排水ソケット210が排水口部102dに接続される。これにより、汚物及び使用後の溜水W(汚水)は、後述する洗浄装置120から供給される洗浄水とともに、この流入口部214から排水ソケット210内に流入する。
 底面部212は、略平面状に形成され、後方に向かって緩やかに傾斜する緩傾斜部212aを含んで構成される。また、底面部212は、その前方側に傾斜部216を備える。
 傾斜部216は、その上端が後述する流出口部215に対向する前壁部213aに連結され、前壁部213aから排水管230側に向かって下方に傾斜している。傾斜部216の傾斜角度は、緩傾斜部212aの傾斜角度よりも大きく設定される。この傾斜部216は、図5に示すように、フラッパ弁221の回動を規制する規制部として作用する。これについては後段で詳述する。
 側壁部213は、前壁部213aと、右壁部213bと、左壁部213cと、後壁部213dとから構成される。即ち、前壁部213aは排水ソケット210の前方部分を構成し、右壁部213bは排水ソケット210の右側方部分を構成し、左壁部213cは排水ソケット210の左側方部分を構成し、後壁部213dは排水ソケット210の後方部分を構成する。
 ここで、上述したように本明細書における前後左右方向は、便座130に座った使用者から見た前後左右方向を意味するため、使用者が座る側(便座130側)が前方であり、洗浄装置120が配置される側が後方である。
 前壁部213aは、所定の幅を持って鉛直方向に延びて形成される。前壁部213aの幅方向(左右方向)の略中央外側には、内側に凹んで上下方向に延びる溝部213eが形成される。また、前壁部213aの下部外側には、外方に延出する延出部213fが設けられる。
 右壁部213b及び左壁部213cは、略平面状であり、所定の幅を持って鉛直方向に延びて形成される。これら右壁部213b及び左壁部213cの前方側下部は、底面部212の傾斜部216に対応して傾斜している。
 後壁部213dは、流出口部215を備える。この流出口部215は、後壁部213dの上端等の一部を除く大部分が、後方に向かって断面略真円の円筒状に突出することで形成される。この円筒状の流出口部215は、後方に向かうに従い下方に緩やかに傾斜しており、後述する排水管230が接続される。
 フラッパ弁機構220は、フラッパ弁221と、フラッパ弁回動軸222と、第1リンク部材223と、第2リンク部材224と、第1磁性部材225と、第2磁性部材226と、回動部材227と、ワイヤ228と、を備える。
 フラッパ弁221は、便鉢102の排水口部102dの直下に配置され、排水口部102dを開閉する。フラッパ弁221は、受け部221aと、支持部221bと、を含んで構成される。
 受け部221aは、矩形皿状に形成される。受け部221aは、排水口部102dの開口縁に当接することで、排水口部102dを塞ぐ。
 支持部221bは、受け部221aの下面中央から下方に突出し、左右方向に延びて形成される。支持部221bは断面半円弧状であり、後述する第1リンク部材223の先端部に回動可能に軸支される。
 フラッパ弁回動軸222は、後述する第1リンク部材223を介して、フラッパ弁221を回動させる。このフラッパ弁回動軸222は、流出口部215に対向する前壁部213a上部の内部に、その幅方向(左右方向)に延びて設けられる。従って、フラッパ弁回動軸222は、フラッパ弁221を略鉛直方向に回動させる。また、フラッパ弁回動軸222は、排水管230の延びる方向に対して略直交し、かつ略水平方向に延びている。これにより、フラッパ弁221は、流出口部215及び後述する排水管230側に向けて開くようになっている。即ち、フラッパ弁221が開いたときに、フラッパ弁221の受け部221aは、流出口部215に対向する位置に配置される。
 第1リンク部材223は、図2に示すように、一対の長尺角柱状のリンク部材223a,223aで構成される。これらリンク部材223a,223aの一端側は、フラッパ弁回動軸222に略直交して連結され、固定される。これらリンク部材223a,223aの他端側は、フラッパ弁221の支持部221bの両端にそれぞれ回動可能に連結される。
 ここで、フラッパ弁221の回動は、第1リンク部材223が底面部212の傾斜部216に当接することで規制される。具体的には、第1リンク部材223の下面が傾斜部216の傾斜面に当接することで、フラッパ弁221の回動が制限される。本実施形態では、例えば傾斜部216の傾斜角度を約45°とすることにより、フラッパ弁221の開度が約45°の範囲内に規制される。このとき、図5に示すように、フラッパ弁221の受け部221aは、汚水を排水管230へと誘導する機能を発揮する。
 第2リンク部材224は、単一の長尺円柱状のリンク部材で構成される。第2リンク部材224の一端側は、フラッパ弁回動軸222の略中央部に略直交して連結され、固定される。第2リンク部材224の他端側は、後述する第1磁性部材225に回動可能に連結される。
 ここで、フラッパ弁回動軸222は前壁部213aの溝部213eを貫通しており、第2リンク部材224は、溝部213e内で露出しているフラッパ弁回動軸222に連結される。これにより、第2リンク部材224は、溝部213eに沿って回動可能となっている。
 第1磁性部材225は、下方が大径部で上方が小径部の中空円柱状のケース225aと、ケース225aの大径部内に収容された円柱状の第1磁石225bと、を含んで構成される。ケース225aの上端部が、第2リンク部材224の他端側に回動可能に連結される。また、第1磁石225bは、後述する第2磁石226bとは互いに異極同士で引き合うようになっている。
 この第1磁性部材225は、フラッパ弁221が閉じると、前壁部213aの延出部213f上に載置される。また、フラッパ弁が開くと、延出部213f上から離隔する。
 第2磁性部材226は、前壁部213aの延出部213f内に設けられた収容空間に収容されている。第2磁性部材226は、延出部213f内に固定される円柱状の支持部材226aと、この支持部材226aにより支持される円柱状の第2磁石226bと、を含んで構成される。上述したように、第2磁石226bは、第1磁石225bとは互いに異極同士で引き合うようになっている。
 従って、フラッパ弁221が閉じた状態では、第1磁性部材225は延出部213f上に載置されるため、第2磁性部材226との間で磁気吸引力が作用し、この磁気吸引力によってフラッパ弁221が閉方向に付勢される。
 また、フラッパ弁221が開いた状態では、第1磁性部材225は延出部213f上から離隔するため、第2磁性部材226との間で作用する磁気吸引力が解放される。
 回動部材227は、所定の厚みを有する平板状の部材から構成される。この回動部材227は、その略中央部にフラッパ弁回動軸222の左側端部が連結されて固定される。即ち、回動部材227は、フラッパ弁回動軸222とともに回動する。
 ここで、左壁部213cの前方側上部には図示しない挿通孔が形成され、この挿通孔にフラッパ弁回動軸222が回動可能に挿通されている。回動部材227には、この挿通されたフラッパ弁回動軸222の左側端部が連結される。
 また、回動部材227の前方側の側面には、後述するワイヤ228が連結されている。
 ワイヤ228は、後述する洗浄装置120の洗浄操作レバー125と、回動部材227とを連結する。ワイヤ228は、左壁部213cの上部外側に設けられたガイド部213g,213h等により案内される。
 図1に戻って、排水管230は、後壁部213dの流出口部215に接続される。即ち、本実施形態の排水管230は、排水ソケット210の側壁部213に直接接続され、便器装置1の後方のトイレルームRの壁WAに向かって下方に傾斜して延びている。そして、排水管230は、壁WAを抜けて壁内IWを通る壁排水として、地下等に設けられた図示しない汲み取り式の便槽に接続された搬送管250に接続される。従って、本実施形態では、従来のように床下UFに排水管230を収納する必要がない。
 また、排水機構110は、排水管230と搬送管250とを連結する角度変換継手240をさらに備える。角度変換継手240は、排水管230の下流側に接続され、排水管230の延びる方向とは異なる方向に延びる搬送管250と排水管230とを連結する。
 次に、洗浄装置120について説明する。
 洗浄装置120は、洗浄タンク121と、洗浄水供給弁122と、洗浄水供給管123と、洗浄ワイヤ124と、洗浄操作レバー125と、を備える。
 洗浄タンク121は、便器本体101の後方上面に設置される。洗浄タンク121は、便鉢102内を洗浄するとともに、用便後の汚物を排出するための洗浄水を貯留する。洗浄タンク121には、図示しない給水管が接続される。
 洗浄水供給弁122は、洗浄タンク121内の下面に配置される。洗浄水供給弁122は、洗浄タンク121内の下面に形成された供給口を開閉する。
 洗浄水供給管123は、洗浄水供給弁122により開閉される供給口と、便鉢102内のリム通水路102cを連通するように設けられる。洗浄水供給管123は、洗浄タンク121内の洗浄水を、リム通水路102cに向けて吐出する。
 洗浄ワイヤ124は、洗浄水供給弁122と、後述する洗浄操作レバー125を連結する。これにより、洗浄水供給弁122は、洗浄操作レバー125の回動に連動して開閉する。
 洗浄操作レバー125は、洗浄タンク121の側面に配置される。洗浄操作レバー125は、便器100の前後方向に回動可能となっている。洗浄操作レバー125は、上述の通り洗浄ワイヤ124により洗浄水供給弁122と連結される。これにより、洗浄操作レバー125を一方に回動させると、洗浄ワイヤ124が上方に引っ張られて洗浄水供給弁122が開くことで、洗浄タンク121内の洗浄水が洗浄水供給管123を介して便鉢102内のリム通水路102cに供給される。本実施形態の洗浄装置120は、例えば、1回の洗浄におよそ500cc以下(JISによる)の極少量の洗浄水を供給する。
 以上の構成を備える便器装置1は以下のように動作する。
 先ず、用便終了後や便鉢102の洗浄時等において、使用者が洗浄操作レバー125を回動すると、それに連動して、ワイヤ228が洗浄装置120側に引っ張られる。すると、回動部材227及びフラッパ弁回動軸222がフラッパ弁221を開く方向にともに回動する。このとき、第1磁性部材225は上方に移動して延出部213f上から離隔するため、第2磁性部材226との間に作用する磁気吸引力から解放される。便鉢102内の汚物や溜水Wの他、洗浄装置120から供給される洗浄水の重量によってフラッパ弁221が開方向に回動し、便鉢102内の汚物が排水口部102dから排出される。
 またこのとき、第1リンク部材223が傾斜部216に当接することで、フラッパ弁221の開度が約45°の範囲内に規制される。これにより、フラッパ弁221の受け部221aによって汚水が排水管230側に効率良く誘導される。
 排水管230に誘導された汚水は、下方に傾斜する排水管230内を流通し、搬送管250を介して便槽に導かれる。
 次いで、使用者が洗浄操作レバー125を元の位置に戻すと、ワイヤ228が元の位置まで戻る。すると、回動部材227及びフラッパ弁回動軸222がフラッパ弁221を閉じる方向にともに回動する。このとき、第1磁性部材225は下方に移動して延出部213f上に載置されるようになるため、第2磁性部材226との間に作用する磁気吸引力によって、フラッパ弁221は閉じる方向に付勢される。
 以上の構成を備える本実施形態の便器装置1によれば、以下の効果が奏される。
 (1)本実施形態では、便鉢102の排水口部102dに接続される流入口部214を排水ソケット210の上面部211に設けるとともに、排水管230に接続される流出口部215を排水ソケット210の側壁部213、具体的には後壁部213dに設けた。
 これにより、排水ソケット210に対して、下流側に向かうに従い下方に傾斜する排水管230を直接接続できる。そのため、排水管230を床下UFに収納することなく、トイレルームRの壁WAに向かって延ばすことができ、壁排水とすることができる。従って、本実施形態によれば、良好な排水性能を確保しつつ、床下UF高さを抑制できる。
 (2)また本実施形態では、排水ソケット210の後壁部213dに設けた流出口部215に接続される排水管230を、便器装置1が設置されたトイレルームRの壁WAに向かって下方に傾斜して延びるように設けた。
 これにより、排水管230を床下UFに収納することなく、壁内IWに排水管230を確実に通すことができるため、確実に上記効果が奏される。
 (3)また本実施形態では、フラッパ弁回動軸222を、流出口部215が設けられた排水ソケット210の後壁部213dに対向する前壁部213a側に設けた。また、フラッパ弁回動軸222を、排水管230の延びる方向に対して略直交する方向に延びるように設けた。
 例えば、フラッパ弁回動軸222を、流出口部215が設けられた排水ソケット210の後壁部213d側に設けた場合には、フラッパ弁221自体が排水管230への汚水の流れを阻害するおそれがある。これに対して本実施形態によれば、フラッパ弁221が開いたときに、排水管230への汚水の流れが阻害されないため、汚水が排水管230まで移動する際のエネルギー損失を抑制できる。また、フラッパ弁221が汚水を排水管230側に向けて誘導するため、汚水を排水管230へより効率良く流すことができ、少ない排水量でより良好な排水性能を確保できる。
 (4)また本実施形態では、フラッパ弁221の開度を所定範囲内に規制する規制部として、前壁部213a側から排水管230側に向かって下方に傾斜する傾斜部216を排水ソケット210の底面部212に設けた。
 例えば、フラッパ弁221が90°以上開いた場合には、汚水が鉛直下方に流れ落ち、場合によっては汚物が排水ソケット210の底面部212に付着する等して、良好な排水性能が得られないおそれがある。これに対して本実施形態によれば、フラッパ弁221の開度を例えば45°以内に規制するため、排水性能をより向上できる。
 (5)また本実施形態では、互いに延びる方向が異なる排水管230と搬送管250を連結する角度変換継手240を、排水管230の下流側に設けた。これにより、例えば従来の垂直排水管と傾斜排水管とを連結する角度変換継手をそのまま利用することで、排水管230と搬送管250を容易に連結でき、施工性が向上する。
 なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形、改良等は本発明に含まれる。
 上記実施形態では、規制部として底面部212の前方側に傾斜部216を設けたが、これに限定されない。例えば、底面部212とは別の部材からなる規制部を設けてもよく、底面部212や側壁部213に形成された突起からなる規制部を設けてもよい。
[第2実施形態]
 図6は、本発明の第2実施形態に係る便器装置1Aを模式的に示す部分断面側面図である。
 本実施形態に係る便器装置1Aは、フラッパ弁機構220Aが強制排出式ではなく錘を利用したバランス式である点と、フラッパ弁回動軸222Aが前壁部213Aa側ではなく後壁部213Ad側に設けられている点と、排水ソケット210Aの形状が若干異なる点が第1実施形態と相違する。
 図6に示すように、フラッパ弁機構220Aは、フラッパ弁221Aと、フラッパ弁回動軸222Aと、錘223Aと、を備える。
 フラッパ弁221Aは、受け部221Aaと、基端部221Abと、を含んで構成される。
 受け部221Aaは、略矩形皿状に形成される。受け部221Aaは、排水口部102dの開口縁に当接することで、排水口部102dを塞ぐ。基端部221Abは、受け部221Aaの後方側から延出して形成される。基端部221Abには、後述するフラッパ弁回動軸222Aが挿通されて固定される。
 フラッパ弁回動軸222Aは、排水ソケット210Aの後壁部213Ad側に設けられている。フラッパ弁回動軸222Aは、排水管230の延びる方向に対して略直交し、かつ左右方向に略水平に延びて排水ソケット210Aの左壁部及び右壁部に回動可能に固定されており、これによりフラッパ弁221Aを略鉛直方向に回動させる。即ち、フラッパ弁221Aが開いたときに、フラッパ弁221Aの受け部221Aaが流出口部215A側に配置されるため、フラッパ弁221Aが汚水の排水管230への流れを阻害しないように、フラッパ弁221Aに対する流出口部215Aの位置が、第1実施形態よりも下方に配置されている。
 錘223Aは、フラッパ弁回動軸222Aよりも基端部221Ab側に設けられる。
 本実施形態のフラッパ弁機構220Aは、便鉢102内の汚物や溜水Wの重みによって、フラッパ弁221Aが開方向に回動する。これにより、便鉢102内の汚物や溜水W等が排水ソケット210A及び排水管230を介して排出される。
 また、本実施形態によれば、上述の(1)、(2)及び(5)の効果が奏される。
 なお、図6では、洗浄装置の図示は省略しているが、本実施形態では第1実施形態の洗浄装置120を適用してもよく、洗浄タンクを有さないものとしてもよい(図7、8も同様)。
[第3実施形態]
 図7は、本発明の第3実施形態に係る便器装置1Bを模式的に示す部分断面側面図である。
 本実施形態に係る便器装置1Bは、便器100Aにおける便鉢102Aの排水口部102Adの形状が異なる点と、それに伴って排水ソケット210Bの形状が異なる点以外は、第2実施形態と同様である。
 図7に示すように、便鉢102Aの排水口部102Adは、下方ではなく後方斜め下方に向かって開口して形成されている。具体的には、排水口部102Adは、排水管230の延びる方向と略同一方向に延びている。これにより、排水口部102Adから排出された汚水は、そのまま真っ直ぐに排水管230へと流れ込むため、排水性能がより向上している。
 なお本実施形態においても、排水ソケット210Bの流入口部214Bは、排水ソケット210Bの上部を構成する上面部211Bに設けられており、一部は前壁部213Baに及んでいる。
 本実施形態によれば、第2実施形態と同様に動作し、同様の効果が奏される。
[第4実施形態]
 図8は、本発明の第4実施形態に係る便器装置1Cを模式的に示す部分断面側面図である。
 本実施形態に係る便器装置1Cは、フラッパ弁回動軸222Aが後壁部213Ad側ではなく前壁部213Aa側に設けられている点以外は、第2実施形態と同様である。
 本実施形態によれば、上述の(1)、(2)、(3)及び(5)の効果が奏される。
 1,1A,1B,1C…便器装置
 100,100A…便器
 102,102A…便鉢
 102d,102Ad…排水口部
 210,210A,210B…排水ソケット
 211,211A,211B…上面部(上部)
 212,212A,212B…底面部
 213,213A,213B…側壁部
 213a,213Aa,213Ba…前壁部(側壁部)
 213d,213Ad,213Bd…後壁部(側壁部)
 214,214A,214B…流入口部
 215,215A,215B…流出口部
 216…傾斜部(規制部)
 221,221A…フラッパ弁
 222,222A…フラッパ弁回動軸
 230…排水管
 240…角度変換継手
 250…搬送管
 R…トイレルーム
 WA…壁
 FL…床

Claims (6)

  1.  便鉢の底部に排水口部が設けられた便器を備える便器装置であって、
     前記排水口部に接続されて排水流路を構成する排水ソケットと、
     前記排水口部を開閉するフラッパ弁と、
     前記フラッパ弁を回動させるフラッパ弁回動軸と、
     前記排水ソケットに接続される排水管と、を備え、
     前記排水ソケットは、その上部に設けられて前記排水口部に接続される流入口部と、その側壁部に設けられて前記排水管に接続される流出口部と、を備える便器装置。
  2.  前記排水管は、前記便器装置が設置されたトイレルームの壁に向かって下方に傾斜して延びている請求項1に記載の便器装置。
  3.  前記フラッパ弁回動軸は、前記流出口部に対向する側壁部側に設けられ、前記排水管の延びる方向に対して略直交しかつ略水平方向に延びている請求項1又は2に記載の便器装置。
  4.  前記フラッパ弁の開度を所定範囲内に規制する規制部をさらに備える請求項1から3いずれかに記載の便器装置。
  5.  前記規制部は、前記排水ソケットの底面部に設けられ、前記流出口部に対向する側壁部側から前記排水管側に向かって下方に傾斜する傾斜部により構成される請求項4に記載の便器装置。
  6.  前記排水管の下流側に接続され、前記排水管の延びる方向とは異なる方向に延びる搬送管と前記排水管とを連結する角度変換継手をさらに備える請求項1から5いずれかに記載の便器装置。
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