JP6427469B2 - 簡易水洗式の仮設トイレのボックス内に設置されるロータンク及び同ロータンクを設置した仮設トイレ - Google Patents
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Description
あるいは、本水洗トイレの注文があったとき、簡易水洗式の仮設トイレから簡易水洗用機材(便器、水タンク(給水ポンプ付き))及び便槽を撤去し、新たに本水洗用機材(便器、ロータンク)及び架台を設置することもある。逆に本水洗式の仮設トイレを簡易水洗式に戻すときは、本水洗用機材及び架台を撤去し、簡易水洗用機材及び便槽を設置する。特許文献1に簡易水洗式の仮設トイレ(和式、洋式)の一例が記載されている。
なお、ロータンクをボックスの外壁側に設置した場合(特許文献2参照)、ボックスの外側に突出しているためトラックへの積載数に問題が生じ(積載数が減る可能性)、寒冷地では凍結の問題が生じやすい。また、ロータンクをボックス壁に設置する場合(特許文献2,3参照)、支持のためボックス壁に複数の穴を開けたりステイを取り付ける必要があり、場合によってはボックス壁の補強を行う必要がある。
具体的には、本発明に係るロータンクは、水タンクと給水ポンプを有し前記給水ポンプの作動部がボックス内に露出した簡易水洗式の仮設トイレの前記ボックス内に配置され、前記仮設トイレの便器に給水して前記仮設トイレを本水洗に変更するためのロータンクであり、水道管に接続される給水管と前記便器の給水管に接続される排水管を備え、下端部に前記給水ポンプの作動部を覆うカバーを備える。ロータンクを設置して本水洗に変更したときも、簡易水洗用機材(便器、水タンク(給水ポンプ付き))は撤去せず、ボックス内に置かれたままとされる。
本発明に係る本水洗式の仮設トイレは、簡易水洗式の仮設トイレのボックス内の所定位置に前記ロータンクを設置したものである。
本発明に係るロータンクを設置した本水洗式の仮設トイレ(ボックス内に簡易水洗用機材が残されている)を簡易水洗式に戻すときも、本水洗用機材(ロータンク等)を撤去するだけで、ボックス内に新たに簡易水洗用機材を設置する必要が実質的にないため、作業者の手間とコストを低減することができる。
図1に示す仮設トイレは、元は簡易水洗式の仮設トイレを、ボックス1内に本発明に係るロータンク2を設置することにより本水洗式の仮設トイレとしたものである。
ボックス1は、前面壁5(ドアは図示せず)、左右の側面壁6,7、後面壁8、及び天井壁9からなり、ボックス1の下部にフロアパネル11が配置され、その下部に図示しない便槽が取り付けられている。ボックス1の各壁、ドア、フロアパネル11及び便槽は、特許文献1に記載されたものと同様に、いずれもプラスチックのブロー成形体からなる。
和式便器4の上部構造体16は全体として環状をなし、全周に中空のリム部(通水部)18が形成されている。リム部18は前端部(ボックス1の奥側)が平面視で湾曲しかつ上方に持ち上がり、ここに金隠し18aが形成され、金隠し18aの前方に断面積の大きいヘッダー部18bが形成されている。前記ヘッダー部18bに足踏み式給水ポンプ12側(右側)に突出する給水管19が一体的に形成され、ヘッダー部18bを含むリム部18の全周に複数個の開口(吐出口)21,21,・・が下向きに形成されている。
和式便器4の下部構造体17は全体として略舟形をなし、その前端において前記給水配管13が和式便器内4に突出、開口している。下部構造体17の後端寄りの部分が深くなり、ここに前記汚物流出口14が形成されている。
ロータンク2をボックス1内に設置する前又は後で、ボックス1は図示しない架台(特許文献2,3参照)の上に固定される。また、簡易水洗式の仮設トイレにおいて必要とされた前記フラッパー付き排水管は、汚物流出口14から取り外され、代わりに、図3に示すようにS字トラップ15が取り付けられる。なお、フロアパネル11に形成された前記開口は、S字トラップ15が入る形状及び大きさに形成されている。
前記給水管を介してロータンク2内の水タンクに給水された後、排水レバー26をひねると、水タンク内の水がロータンク2の排水管24、和式便器4の給水管19を介して和式便器4のリム部18のヘッダー部18bに流入し、一部はヘッダー部18bに形成された開口21から流下し、大部分はリム部18の両サイドに分配され、リム部18の両サイド及び後端部に形成された開口21から和式便器4(下部構造体17)内に流下し、和式便器4を洗浄して汚物流出口14から排出され、S字トラップ15を介して下水道に流出する。
本水洗式の仮設トイレを元の簡易水洗式の仮設トイレに戻すときは、上記の手順とは逆の手順を行えばよい。
また、上記の例では、ロータンク2(筐体22)のカバー23が足踏み式給水ポンプ12の全体を覆い、完全に人の目から隠していたが、足踏み式給水ポンプ12の一部を覆うのでもよい。要は、足踏み式給水ポンプ12の誤使用を防止できればよい。
また、上記の例では、和式便器4は簡易水洗と本水洗の2系統の独立した流水経路(簡易水洗式では水タンク兼デッキ3内から給水配管13を経て和式便器4内へと流れる経路、本水洗式では給水管19からリム部18(ヘッダー部18bを含む)及び開口21を経て和式便器4内への流れる経路)を有していたが、簡易水洗と本水洗で流水経路の一部又は全部を共有させることもできる。
また、上記の例では、本水洗式の仮設トイレは、ボックス1を架台の上に固定することとしたが、例えば下水のマンホールの上に設置する場合等、架台が不要な場合もある。
2 ロータンク
3 水タンク兼デッキ
4 和式便器
12 足踏み式給水ポンプ(簡易水洗用)
13 和式便器への給水配管(簡易水洗用)
14 和式便器の汚物流出口
18 和式便器のリム部
19 給水管(本水洗用)
21 和式便器に形成された開口(本水洗用)
22 ロータンクの筐体
23 架台兼用のカバー
24 ロータンクの排水管
Claims (6)
- 水タンクと給水ポンプを有し前記給水ポンプの作動部がボックス内に露出した簡易水洗式の仮設トイレの前記ボックス内に配置され、前記仮設トイレの便器に給水して前記仮設トイレを本水洗に変更するロータンクであり、水道管に接続される給水管と前記便器の給水管に接続される排水管を備え、下端部が前記給水ポンプの作動部を覆うカバーとなっていることを特徴とする簡易水洗式の仮設トイレのボックス内に配置されるロータンク。
- 簡易水洗式の前記仮設トイレにおいて、前記給水ポンプの作動部が前記ボックス内の奥側コーナー部に配置され前記水タンクの上に露出し、前記ロータンクは前記給水ポンプの作動部と同じ奥側コーナー部において前記水タンクの上に配置されることを特徴とする請求項1に記載された簡易水洗式の仮設トイレのボックス内に配置されるロータンク。
- 簡易水洗式の前記仮設トイレが和式トイレであり、和式便器が前記水タンクに収容され、前記水タンクがデッキ兼用であることを特徴とする請求項2に記載された簡易水洗式の仮設トイレのボックス内に配置されるロータンク。
- 水タンクと給水ポンプを有し前記給水ポンプの作動部がボックス内に露出した簡易水洗式の仮設トイレの前記ボックス内に請求項1に記載されたロータンクが配置され、前記給水ポンプの作動部が前記ロータンクの前記カバーにより覆われ、前記ボックスの底部に架台が設置されていることを特徴とする本水洗式の仮設トイレ。
- 簡易水洗式の前記仮設トイレにおいて、前記給水ポンプの作動部が前記ボックス内の奥側コーナー部に配置され前記水タンクの上に露出し、前記ロータンクが前記給水ポンプの作動部と同じ奥側コーナー部において前記水タンクの上に配置されていることを特徴とする請求項4に記載された本水洗式の仮設トイレ。
- 簡易水洗式の前記仮設トイレが和式トイレであり、和式便器が前記水タンクに収容され、前記水タンクがデッキを兼用していることを特徴とする請求項5に記載された本水洗式の仮設トイレ。
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