JP6370582B2 - タンクと排水管との接続構造 - Google Patents
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Description
まず、本発明の一実施形態に係る排水管とタンクとの接続構造を備える収納部付き便器装置100の全体構成について説明する。
便器10は、便器本体11と、この便器本体11の上部に便器本体11に対して開閉可能に取り付けられる便座(図示せず)及び便蓋12と、を含んで構成される。
タンク本体21は、上面が開口した箱状に形成され、洗浄水を貯留する。
導入口222は、平面部221aに形成される。本実施形態では、導入口222は、円形に形成される。
立ち上がり部223は、蓋本体221の上面における導入口222の周囲から筒状に立ち上がって形成される。
尚、ここで、上下方向とは、蓋部22を、平面部221aが水平面となるように配置した場合における上下方向をいう。
複数の排水開口225は、排水管40からの排水が蓋部22の上面側に漏れた場合に、この漏れた水をタンク本体21に排出する。
下側切り欠き部228は、下側筒状部227の一部が切り欠かれるようにして形成される。本実施形態では、下側切り欠き部228は、切り欠き部224から連続して下方に延びて形成される。
排水受け部230は、下側筒状部227及び排水開口225aの下方に配置される。この排水受け部230は、前面側に下り傾斜となるように構成される。本実施形態では、排水受け部230は、下側筒状部227及び一対の下側壁部229の下端部に連続して形成される。即ち、蓋本体221の下面側には、下側筒状部227、一対の下側壁部229及び排水受け部230で囲まれた排水の流路が形成される。一対の下側壁部229及び排水受け部230で囲まれた流路の先端(前面側)は、前面側に開口している。
以上の排水受け部230における下側切り欠き部228よりも下流側の幅W1は、下側切り欠き部228の幅よりも広くなっている。
周壁部232は、蓋本体221の周縁の近傍に設けられ、蓋本体221の上面から起立する。周壁部232は、蓋本体221の全周に亘って設けられる。
手洗い鉢31は、手洗い吐水管32から吐出される手洗い水を受ける。この手洗い鉢31の底部には、排水口311が形成されている。手洗い吐水管32は、手洗い鉢31から起立するように配置される。この手洗い吐水管32の先端部は、下方に開口している。
手洗い吐水管32の基端部は、手洗い側給水配管33,34を介してタンク20に洗浄水を供給する給水部(図示せず)に接続される。
管本体部41は、山折り部及び谷折り部が繰り返されて形成された蛇腹構造部を有して構成される。これにより、管本体部41は、屈曲及び伸縮自在に構成される。
縮径部44の高さH2は、ピンバンド46の取付性を高める観点から、5mm〜10mm程度であることが好ましい。
ピンバンド46は、例えば、一本の針金を湾曲及び屈曲させて形成される。このピンバンド46は、環状の締付部461と、この締付部461を開閉させる一対のつまみ部462と、を備える。
締付部461は、一対のつまみ部462を操作することで、拡径及び縮径可能に構成される。即ち、締付部461の内径は、外力を加えない通常状態における内径(最小内径)と、一対のつまみ部462を摘んで締付部461を開いた状態における内径(最大内径)と、の間で拡径及び縮径可能に構成される。
排水管40は、手洗い器接続部42(手洗い器側連結部422)を手洗い鉢31の排水口311に接続し、タンク接続部43を立ち上がり部223に嵌めることで、手洗い器30及びタンク20に接続される。
排水管40をタンク20に接続する場合、まず、図7に示すように、ピンバンド46を縮径部44に取り付けておく。また、管本体部41を水平にした状態でタンク接続部43が下向きになるように管本体部41の先端側を屈曲させる。この状態で、図8に示すように、タンク接続部43を立ち上がり部223の外側に嵌める。ここで、立ち上がり部223には、切り欠き部224が形成されているので、タンク接続部43を立ち上がり部223に嵌める場合に、立ち上がり部223を縮径する方向に撓ませられる。これにより、タンク接続部43が柔軟性を有していなくても、タンク接続部43と立ち上がり部223との接続を容易に行える。また、立ち上がり部223の外面には、複数の突起部226が配置されているので、立ち上がり部223に嵌めたタンク接続部43を抜けにくくできる。
収納部50は、便器10の後方に配置され、タンク20及び排水管40を収納する。また、この収納部50の上部には手洗い器30が設けられる。収納部50は、例えば、収納部付き便器装置100を設置するトイレルームの一の壁面に沿うように配置される。
収納部50は、収納部本体51と、この収納部本体51の内部空間を幅方向に区画する一対の仕切り板52L,52Rと、これら一対の仕切り板52L,52Rをつなぐ背板53と、備える。
一対の扉板512L,512Rは、前板511の両側部にそれぞれ、前板511に沿って配置される。一対の扉板512L,512Rは、前板511に対してヒンジ(図示せず)を介して連結される。これにより、一対の扉板512L,512Rは、前板511に対して開閉可能に連結される。
仕切り板52L,52Rの上端部は、タンク20の上端部よりも高い位置に位置する。また、仕切り板52L,Rの上端部には、排水側切り欠き部522と、給水側切り欠き部523と、が形成される。
排水側切り欠き部522の深さは、排水管40の直径よりも深く形成される。給水側切り欠き部523の深さは、手洗い側給水配管33の直径よりも深く形成される。
尚、仕切り板52L,52Rには、タンク20に洗浄水を供給する給水管(図示せず)や、上述のフロート弁を操作するための部材(図示せず)等を通すための貫通穴が形成される。
尚、収納部50の側面は、トイレルームの壁面を利用することで、収納部50の側面を構成する板材を含むことなく収納部本体51を構成できる。
排水管支持部61は、筒状に構成されると共に、この筒状の周面に形成され長手方向に延びる開口部611を有して構成される。開口部611は、排水管支持部61を水平方向に向けた場合における上面に形成され、排水管支持部61の長手方向の全長に亘って延びる。開口部611の幅は、排水管支持部61に差し込まれる排水管40の直径よりも小さく形成される。
特に、本実施形態では、上方に配置された手洗い器30の排水をこの手洗い器30よりも下方に配置されたタンク20に導入する排水管40について、タンク20側の立ち上がり部223と排水管40側のタンク接続部43との接続構造を採用しているので、下方から上方に圧力を加えて給水を行う場合のように立ち上がり部223とタンク接続部43とを密着させて接続することを要しない。よって、タンク接続部43を柔軟性を有さない部材により形成し、また、タンク接続部43の内径を立ち上がり部223の外径よりも若干大きく構成することで、タンク接続部43を立ち上がり部223に容易に接続できる。
例えば、本実施形態では、導入口222の外周のうちの切り欠き部224が形成された部分の長さを、切り欠き部224が形成されていない部分の長さよりも短く形成したが、これに限らない。即ち、導入口の外周のうちの切り欠き部が形成された部分の長さを、切り欠き部が形成されていない部分の長さ以上に形成してもよい。
20 タンク
22 蓋部
30 手洗い器
40 排水管
43 タンク接続部
46 ピンバンド(固定バンド)
100 収納部付き便器装置(便器装置)
221 蓋本体
222 導入口
223 立ち上がり部
224 切り欠き部
225 排水開口
226 突起部
227 下側筒状部
228 下側切り欠き部
230 排水受け部
Claims (7)
- 便器と、前記便器に接続され該便器に供給する洗浄水を貯水するタンクと、前記タンクの上方に設けられる手洗い器と、前記手洗い器からの排水を前記タンクに導く柔軟性のある排水管と、を備える便器装置における前記排水管と前記タンクとの接続構造であって、
前記タンクは、該タンクの上面を構成する蓋部と、前記蓋部に形成され前記タンクの内部に水を導入する導入口と、前記蓋部の上面における前記導入口の周囲から立ち上がる立ち上がり部と、を備え、
前記排水管は、下流側端部に配置され前記立ち上がり部の外側に嵌められるタンク接続部を備え、
前記蓋部は、前記立ち上がり部の一部が上下方向に切り欠かれて形成される切り欠き部を更に備える接続構造。 - 前記導入口の外周のうちの前記切り欠き部が形成された部分の長さは、前記切り欠き部が形成されていない部分の長さよりも短い請求項1に記載の接続構造。
- 前記蓋部は、
該蓋部の下面における前記導入口の周囲から下方に筒状に突出する下側筒状部と、
前記下側筒状部に前記切り欠き部から連続して上下方向に延びて形成される下側切り欠き部と、
前記下側筒状部の下方に配置され前記下側切り欠き部が形成された側に下り傾斜となった排水受け部と、を更に備える請求項1又は2に記載の接続構造。 - 前記排水受け部における前記下側切り欠き部の下流側の幅は、前記下側切り欠き部の幅よりも広い請求項3に記載の接続構造。
- 前記排水管に着脱可能に取り付けられ前記タンク接続部を締め付け可能な固定バンドを更に備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の接続構造。
- 便器と、前記便器に接続され該便器に供給する洗浄水を貯水するタンクと、前記タンクの上方に設けられる手洗い器と、前記手洗い器からの排水を前記タンクに導く柔軟性のある排水管と、を備える便器装置における前記排水管と前記タンクとの接続構造であって、
前記タンクは、該タンクの上面を構成する蓋部と、前記蓋部に形成され前記タンクの内部に水を導入する導入口と、前記蓋部の上面における前記導入口の周囲から立ち上がる立ち上がり部と、を備え、
前記排水管は、下流側端部に配置され前記立ち上がり部の外側に嵌められるタンク接続部を備え、
前記蓋部における前記立ち上がり部の根元部分近傍に形成される排水開口を更に備える接続構造。 - 前記蓋部は、上面視にて前記立ち上がり部の外面における前記排水開口に重なる位置に形成され該立ち上がり部の周方向に延びる突起部を更に備える請求項6に記載の接続構造。
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