JP6939033B2 - オストメイト用流し装置 - Google Patents
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Description
この多機能トイレには、大便器とは別にオストメイト用流し装置が設けられている。オストメイト用流し装置には、ボウルが設けられ、ボウルの上方には、水栓、ボウルに投入された汚物を排出させるための操作ボタン、液体石鹸供給器などがさらに設けられている(特許文献1を参照)。
この様に、多機能トイレの内部には、多種類の設備が設けられたり、車いす用の転回スペースが必要となったりする。
そのため、多機能トイレの内部に設けられるオストメイト用流し装置に対してコンパクト化が要求されている。
このオストメイト用流し装置によれば、ライニングの前後方向の寸法を小さくすることができるのでオストメイト用流し装置のコンパクト化を図ることができる。
ここで、オストメイト用流し装置が設けられる多機能トイレには、多種類の設備が設けられる。例えば、多機能トイレには、オストメイト用流し装置の他に、例えば、乳児用の設備や大型ベッドなどが併せて設けられる場合が多い。そのため、多機能トイレの内部には、配置した設備とは別に車いす用の転回スペースが必要となる。このオストメイト用流し装置によれば、ライニングの前後方向の寸法を小さくすることができるので、車いす用の転回スペースを確保するのが容易となる。
このオストメイト用流し装置によれば、メンテナンスなどの際に、ライニングの内部にあるトレイの取り出しが容易となる。
このオストメイト用流し装置によれば、タンクの側面に、ホースをガイドする機能を持たせることができる。
このオストメイト用流し装置によれば、トレイをライニングから取り出す際に、ガイドとトレイとが干渉するのを抑制することができる。そのため、トレイをライニングから容易に取り出すことができる。
このオストメイト用流し装置によれば、ホースの表面に凹凸がある場合であっても、トレイからホースを引き出す際に、ガイドの端部にホースが引っかかるのを抑制することができる。
このオストメイト用流し装置によれば、第2のパネルが着脱可能に設けられているので、メンテナンスなどの際に第2のパネルをライニングから取り外すことができる。そのため、作業者が、作業性の良いライニングの前方からライニングの内部にあるトレイなどを容易に取り出すことができる。
図2は、本発明の実施形態に係るオストメイト用流し装置1を後方(背面側)から見た斜視図である。
図1および図2に示すように、オストメイト用流し装置1には、ライニング2、パネル3(第1のパネルの一例に相当する)、パネル4(第2のパネルの一例に相当する)、天板5、ボウル6、水栓7、液体石鹸供給器8、水栓操作ハンドル9、トイレットペーパーホルダ10、鏡11、ボウル洗浄ボタン12、排水配管13、タンク14、ガイド15、およびトレイ16が設けられている。
また、ライニング2の内部の上方には、載置台2aが設けられている。載置台2aは、ボウル6の上端よりも高い位置に設けられている。載置台2aの上にはタンク14が載置される。
また、平面視において(ライニング2を上方から見て)、載置台2bは載置台2aと重なる位置に設けることもできるし、載置台2aと重ならない位置に設けることもできる。
パネル4は、ライニング2の前方の面に設けられている。パネル4は、ネジなどの締結部材や引掛け金具などを用いてライニング2に取り付けることができる。この場合、パネル4は、ライニング2に着脱可能に取り付けられている。パネル4が着脱可能に取り付けられていれば、メンテナンスなどの際にパネル4をライニング2から容易に取り外すことができる。そのため、作業者が、作業性の良いライニング2の前方からライニング2内部にあるトレイ16などを容易に取り出すことができる。
パネル3とパネル4は、左右方向に並べて設けられている。この場合、パネル4は、パネル3の右側方に設けることもできるし、パネル3の左側方に設けることもできる。
なお、図示は省略したが、ライニング2の右側方の面、および左側方の面にもパネルを設けることができる。
ホルダ7aは、筒状を呈し、孔の内部に挿入された吐水ヘッド7bを保持することができるようになっている。ホルダ7aの一方の端部は、パネル3の前方の面に露出している。ホルダ7aの他方の端部は、ライニング2に取り付けることができる。例えば、ホルダ7aは、ネジなどの締結部材を用いてライニング2の前方の面に取り付けることができる。
鏡11は、パネル3の前方の面に設けられている。鏡11は、例えば、ストーマ及びその周辺を視認することができる位置に設けることができる。
ボウル洗浄ボタン12は、パネル4の前方の面に設けられている。
ガイド15は、板材から形成することができる。ガイド15は、例えば、ステンレスなどの金属板を折り曲げて形成することができる。ガイド15は、傾斜面15aを有する。傾斜面15aは、トレイ16側になるに従いパネル3から離れる方向に傾斜している。
この様にすれば、トレイ16をライニング2から容易に取り出すことができる。
図3(a)に示すように、ガイド15のトレイ16側の端部15cは、トレイ16の内部に設けることができる。この様にすれば、ホース7cに付着した水がガイド15に伝わった場合であっても、ガイド15に付着した水をトレイ16の内部に確実に導入することができる。
図3(c)に示すように、ガイド15の端部15cが、トレイ16の前方の側面16aの内壁16bを含む平面内にある様にすれば、ガイド15の端部15cにフレキシブル金属ホースが引っかかるのを抑制することができる。この場合、ガイド15の端部15cとトレイ16の上端とが接触する様にすれば、ガイド15の端部15cとトレイ16との位置関係がずれるのを抑制することができる。
トレイ16の前方の側面16aと底面16cとがなす角度θは、90°以上とすることができる。
図4(a)、(b)は、トレイ16の前方の側面16aを例示するための断面図である。
図4(a)に示すように、トレイ16の前方の側面16aと底面16cとがなす角度θは、90°とすることができる。この様にすれば、トレイ16の製造が容易となる。
図4(b)に示すように、トレイ16の前方の側面16aと底面16cとがなす角度θは、90°を超えるものとすることができる。トレイ16の内部へのホース7cの収納と、トレイ16の内部からのホース7cの引き出しのたびに、ホース7cと側面16aの内壁16bとが擦れることになる。そのため、ホース7cがフレキシブル金属ホースである場合には、側面16aの内壁16bが損傷するおそれがある。この場合、側面16aと底面16cとがなす角度θが90°を超えるものとすれば、側面16aの内壁16bの損傷を抑制することができる。また、トレイ16の内部にホース7cを収納する際に誘い込みとなるので、ホース7cの収納を円滑に行うことができる。
本発明者らの得た知見によれば、側面16aと底面16cとがなす角度θを105°程度とすれば、内壁16bの損傷のさらなる軽減と、ホース7cの収納のさらなる円滑化を図ることができる。
図5(a)〜(c)は、タンク14の前方の側面14bと、トレイ16の前方の側面16aとの位置関係を例示するための側面図である。
本実施の形態に係るオストメイト用流し装置1においては、トレイ16の前方の側面16aは、タンク14の前方の側面14bよりも後方に配置されている。この様にすれば、ライニング2の前後方向の寸法を小さくすることができるのでオストメイト用流し装置1のコンパクト化を図ることができる。
この場合、図5(a)〜(c)に示すように、トレイ16の前方の側面16aの最も前方の部分16a1が、タンク14の前方の側面14bの最も前方の部分14b1よりも後方に配置される様にすることができる。
この場合、タンク14の前方の側面14bの最も前方の部分14b1と、トレイ16の前方の側面16aの最も前方の部分16a1との間の距離をL2とした場合に、L2≧0とすればよい。
なお、トレイ16の後方の側面16dの位置には特に限定がなく、ライニング2の内部であればよい。
すなわち、タンク14の前方の側面の少なくとも一部は、ライニング2の内部に押し戻されたホース7cをトレイ16の内部に導く傾斜面とすることができる。
また、図6(b)に例示をしたように、凹部14b2の内部にトレイ16を設ければ、オストメイト用流し装置1をさらにコンパクトにすることが可能となる。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (4)
- ライニングの前方の面に設けられたボールと、
前記ライニングから引き出し可能に設けられ、吐水ヘッドが接続されたホースと、
前記ライニングの内部に設けられ、前記ボールに供給する水を収納するタンクと、
前記ライニングの内部に設けられ、前記ホースの一部を収納するトレイと、
を備え、
前記トレイの前方の側面は、前記タンクの前方の側面よりも後方に配置され、
前記タンクの前方の側面の少なくとも一部は、前記ライニングの内部に押し戻された前記ホースを前記トレイの内部に導く傾斜面となっているオストメイト用流し装置。 - ライニングの前方の面に設けられたボールと、
前記ライニングから引き出し可能に設けられ、吐水ヘッドが接続されたホースと、
前記ライニングの内部に設けられ、前記ボールに供給する水を収納するタンクと、
前記ライニングの内部に設けられ、前記ホースの一部を収納するトレイと、
を備え、
前記ライニング、および、前記トレイの少なくともいずれかと着脱可能に設けられ、前記ライニングの内部に押し戻された前記ホースを前記トレイの内部に導くガイドをさらに備え、
前記ガイドの前記トレイ側の端部は、前記トレイの前方の側面の内壁を含む平面内にあるオストメイト用流し装置。 - 前記ガイドの前記トレイ側の端部は、前記トレイの上端から離間している請求項2記載のオストメイト用流し装置。
- 前記ボールと、前記ライニングと、の間に設けられた第1のパネルと、
前記第1のパネルの右側方または左側方に、前記ライニングの前方の面と着脱可能に設けられた第2のパネルと、
をさらに備えた請求項1〜3のいずれか1つに記載のオストメイト用流し装置。
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JP2017073814A JP6939033B2 (ja) | 2017-04-03 | 2017-04-03 | オストメイト用流し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017073814A JP6939033B2 (ja) | 2017-04-03 | 2017-04-03 | オストメイト用流し装置 |
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