JP2008284043A - 汚物流しユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも前面と上面とが遮蔽されたライニングと、前記ライニングの前面に設置されたボウルと、前記ボウルの上部開口付近の内壁に設けられた水栓と、を備え、前記ボウルの上面と、前記ライニングの上面とが近接する高さの位置にあること、を特徴とする汚物流しユニットが提供される。
【選択図】図1
Description
この多目的トイレには、大便器とは別に専用の汚物流しユニットが設けられており、この汚物流しユニットには、ボウルを設置するためのキャビネット、ボウルの上方に設けられたシャワーユニットを有する水栓、ボウルに投入された汚物を排出させるためのフラッシュバルブ、液体石鹸供給器などが備えられている(特許文献1を参照)。
そのため、例えば、特許文献1に開示されているもののような場合には、キャビネットの天井にタオルや着替えなどを一時的に置くようにしていた。
しかしながら、キャビネットは高さが高く、これの天井を物の置き場に利用するものとすれば、オストメイトが廃棄・洗浄作業をする位置から手が届かなくなるおそれがあった。
図1は、本発明の実施の形態に係る汚物流しユニットを例示するための模式斜視図である。
図1に示すように、汚物流しユニット1には、多目的トイレなどの壁面に設けられるライニング6、ライニング6の前面に設置されるボウル2、ボウル2の上部開口付近の内壁に設けられる水栓3、液体石鹸供給器4、フラッシュバルブの操作部5、ライニング6の上面に設けられるキャビネット25などが備えられている。
また、図3は、ボウルの設置を例示するための模式断面図である。
ボウル2は、例えば、陶器、合成樹脂、合成樹脂にセラミック材、陶器粉を混入させたものなどからなるものとすることができる。
また、ボウル2の側面12a、側面12bはボウル2の軸線に略平行な平面となっている。そのため、側面12a、側面12bを膝などで抱きかかえるようにして挟むこともできる。そして、側面12a、側面12bを膝などで挟むことができれば、オストメイトが前かがみになり腹部をリップ部8に押し当てた状態で汚物の廃棄や洗浄などの作業をする際の作業の安定性を向上させることができる。
ボウル2の前面10と対向する側の面には、開口縁部に連接する傾斜面15が設けられている。また、傾斜面15には、水栓3、液体石鹸供給器4、フラッシュバルブの操作部5などを取り付けるための孔14が設けられている。そして、孔14に取り付けられた水栓3、液体石鹸供給器4、フラッシュバルブの操作部5などの上端部分が、オストメイトが作業する側(前面10の側)の上方に向けて突出するようになっている。そのため、水栓3などを操作する際の作業性を向上させることができる。また、水栓3、液体石鹸供給器4などの吐水口をボウル2の内部に位置するようにすることができるので、オストメイトが汚物の廃棄や洗浄などの作業を行う際に汚物がボウル2の外部に飛び散ることを抑制することができる。
ボウル2には、案内部16aに向けて水道水などの水を噴出する噴出口16bが設けられ、噴出口16bには図示しない水タンクなどの給水源が接続されている。また、フラッシュバルブの操作部5を操作することにより、水タンクなどの給水源から水道水などの水が噴出口16bを介して案内部16aに噴出されるようになっている。そして、水道水などの水は、噴出口16bから水平方向に噴出され、噴出された水は案内部16aに沿ってボウル2の上縁部分をほぼ一周旋回しながら、ボウル2の壁面などに付着した汚物を封水13の内へ流し込む。すなわち、ボウル2内に噴出された水は案内部16aに沿うようにして旋回流を形成し、ボウル2の壁面などに付着した汚物を除去しつつ封水13の内へ流し込む。封水13の中に流れ込んだ汚物はボウル2内に噴出された水とともに排水部9から外部に排出される。
水栓3には、水道水などの水を吐水させるための吐水ヘッド19と、吐水ヘッド19に接続された可撓性のホース17と、ホース17の収納と引き出しが可能な水栓取り付け部18と、が設けられている。吐水ヘッド19は、水栓取り付け部18からホース17とともに引き出して使用することができ、水道水などの水を所望の位置や向きで吐水させることができる。吐水ヘッド19が水栓取り付け部18に装着されている状態では、水がボウル2内に落下しやすいように、吐水ヘッド19は若干前向きに傾斜して設置されている。
また、水栓取り付け部18にホース17を収納させやすいようにするため、ホース17の収納(水栓取り付け部18への引き込み)を助長する図示しない付勢手段を設けるようにすることもできる。
フラッシュバルブは、ボウル2の内壁に付着した汚物などを水圧を利用して一気に洗い流すためのものであり、前述したように、操作部5を操作することにより、水タンクなどの給水源からの水が汚物流し用水配管24を介して噴出口16bから案内部16aに噴出されるようになっている。
液体石鹸供給器4は、少量の液体石鹸を吐出可能とするものであり、図示しない液体石鹸を収容するためのタンクや吐出手段などを備えている。尚、液体石鹸供給器4は、必ずしも必要ではなく省くこともできるが、公衆衛生の観点からは設けられていた方が好ましい。また、液体石鹸供給器4の変わりに、あるいは液体石鹸供給器4とともに、消毒液供給器などを設けるようにすることもできる。尚、図示しない液体石鹸を収容するためのタンクは、例えば、キャビネット25の内部に設けるようにすることができる。
図6に示すように、電気温水器27は、箱形状の本体51を備え、本体51の左側面には電源スイッチ52と湯温調節ダイヤル53が、前面には膨張弁操作レバー54、電源コード59、水抜栓67及び排水栓69が、上面には給水口55、出水口56、出湯口57、膨張水排水口58、吸気栓68がそれぞれ設けられている。また、本体51の内部には、図示しない貯湯タンク、貯湯タンク内の水を加熱するためのシーズヒータなどが設けられている。尚、電気温水器27は先止式であって、出水口56及び出湯口57よりも下流側の管路での開閉が可能となっている。
オストメイトは、汚物の廃棄・洗浄作業を行うに先立ち、一連の作業に必要となるもの、例えば、タオル、新しいパウチ、着替えなどをボウル2の近傍のライニング6の上面に置く。
次に、操作部5を押し、フラッシュバルブの本体部21を作動させてボウル2の内壁面を洗い流すとともに、排水部9を介して汚物をボウル2の外部に一気に排出させる。この際、吐水ヘッド19からも吐水をさせてボウル2の内壁を洗い流すようにすることもできるし、吐水ヘッド19を水栓取り付け部18から引き出して吐水をさせることで、ボウル2の各所などを洗浄することもできる。
また、鏡26の下端とライニング6の上面とが近接するようにしてあるので、映し出すことができる範囲が広く、かつ、オストメイトの視線が水栓3などに遮られることもないので前述の視認が容易となる。
また、これら一連の作業において必要となる装置、例えば、水洗3、液体石鹸供給器4、フラッシュバルブの操作部5が廃棄・洗浄作業をする位置の近くに設けられている。そして、ライニング6の上面高さが低く、かつ、廃棄・洗浄作業をする位置とライニング6の上面の位置とが同一平面に近い状態となっている。そのため、オストメイトが行う作業姿勢のままでも、これらの装置やライニング6の上面に一時的に置いた物に容易に手が届くため、オストメイトにとって使い易いシステムとなっている。
また、本実施の形態に係るボウル2は、そのリップ部8がボウル2の外側に向けて凸状に湾曲した形状をしている。そのため、背の高いオストメイトであってもリップ部8に腹部を押し当てやすく、容易に汚物の廃棄や洗浄をすることができる。
Claims (7)
- 少なくとも前面と上面とが遮蔽されたライニングと、
前記ライニングの前面に設置されたボウルと、
前記ボウルの上部開口付近の内壁に設けられた水栓と、
を備え、
前記ボウルの上面と、前記ライニングの上面とが近接する高さの位置にあること、を特徴とする汚物流しユニット。 - 前記ボウルの上面と前記ライニングの上面とが、略同一の高さの位置にあること、を特徴とする請求項1記載の汚物流しユニット。
- 前記ボウルの上面は、前記ライニングの上面より低い高さの位置にあること、を特徴とする請求項1記載の汚物流しユニット。
- 前記ライニングの上面の高さの位置は、床から700mm以上、900mm以下であること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の汚物流しユニット。
- 前記ライニングの上面に設けられたキャビネットと、
前記キャビネットの前面、あるいは、前記キャビネットの前面に備えられた扉の前面に設けられた鏡と、を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の汚物流しユニット。 - 前記鏡の下端と、前記ライニングの上面とが近接していること、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の汚物流しユニット。
- 前記ボウルの内側に水を噴出させるためのフラッシュバルブの操作部と本体部とを備え、
前記フラッシュバルブの操作部は、前記ボウルの上部開口付近の内壁に設けられ、
前記フラッシュバルブの本体部は、前記キャビネットの内部に設けられていること、を特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の汚物流しユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007129904A JP2008284043A (ja) | 2007-05-15 | 2007-05-15 | 汚物流しユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007129904A JP2008284043A (ja) | 2007-05-15 | 2007-05-15 | 汚物流しユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008284043A true JP2008284043A (ja) | 2008-11-27 |
Family
ID=40144339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007129904A Pending JP2008284043A (ja) | 2007-05-15 | 2007-05-15 | 汚物流しユニット |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008284043A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-05-15 JP JP2007129904A patent/JP2008284043A/ja active Pending
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