JP4941336B2 - オストメイト用汚物流し - Google Patents

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Description

本発明は、人工肛門や人工膀胱などの保持者である「オストメイト」と呼ばれる人々が使用する多目的トイレに備えられるオストメイト用汚物流しに関する。
人工肛門や人工膀胱などの保持者であるオストメイトと呼ばれる人々は、身体の腹部に排泄物(以下、汚物という)を溜めておくための袋、いわゆるパウチを装着しており、時折、トイレにおいて溜まった汚物を廃棄したり、パウチの内面、ストーマ(腹部に造設された排泄口)、ストーマ付近の腹部などに付着した汚物を洗い流すなどの作業を行う必要がある。
近年、オストメイトと呼ばれる人々が外出先で気兼ねをすることなくこれらの作業を行うことのできる施設(以下、多目的トイレという)の設置が進められている。
この多目的トイレには、大便器とは別に専用のオストメイト用汚物流しが設けられており、オストメイト用汚物流しのボウルの上方には、シャワーユニットを備えた水栓、ボウルに投入された汚物を排出させるためのフラッシュバルブ、液体石鹸供給器などが設けられている(特許文献1を参照)。
ここで、オストメイトが汚物を廃棄したり、付着した汚物を洗い流したりする場合には、これら汚物を洗い流すために洗浄水が流されるが、一般的なオストメイト用汚物流しでは、洗浄水はボウル上部のふちに設けられたオーバーハング部(流しの内側の突出部)の下部から吐水される。より詳細には、洗浄水は、オーバーハング部の下部に設けられた複数の吐水口から吐水される。しかし、オーバーハング部の下面には汚物が付着する可能性があるところ、この汚物は吐水口からの吐水だけでは除去することができず、別途清掃作業をする必要がある。また、オーバーハング部下面は直接視認することが困難であることから、清掃がしづらいという問題もある。
特開2004−283394号公報
本発明は、清掃が容易なオストメイト用汚物流しを提供する。
本発明の一態様によれば、多目的トイレに設けられるオストメイト用汚物流しであって、ボウルと、前記ボウルの内壁に設けられた水栓と、を備え、前記ボウルは、その内側に、前記ボウルの上部開口端に向けて拡開した内壁面を有する上段部と、前記上段部の下に設けられた中段部と、前記中段部の下に設けられ、封水部を有する下段部と、を有し、前記中段部は、周側壁と、前記周側壁の下に設けられ略水平に延在する棚部と、前記周側壁に略接線方向に洗浄水を吐水する噴出口と、を有することを特徴とするオストメイト用汚物流しが提供される。
本発明によれば、清掃が容易なオストメイト用汚物流しが提供される。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るオストメイト用汚物流しを例示するための模式斜視図である。
また、図2は、ボウル2の内部を眺めた模式斜視図である。
図1に表すように、オストメイト用汚物流し1には、多目的トイレの壁面または多目的トイレの壁面に設けられたライニング6に設置されるボウル2、ボウル2の上部開口付近の内壁に設けられた水栓3、液体石鹸供給器4、フラッシュバルブの操作部5などが備えられている。また、ボウル2の内壁には、水道水などの水(洗浄水)を噴出するための噴出口16bが設けられている。
図2に表すように、ボウル2の内側は大よそ3段の構造になっており、ボウル2の上部開口部付近の上段部50と、上段部50の下に設けられた中段部60と、中段部60の下に設けられた下段部70と、から形成されている
上段部50は、ボウル2の開口端に向けて拡開した内壁面を有する。中段部60には、旋回する洗浄水の落下を抑制するための、中段部60の下部に設けられた略水平の棚部64と、棚部64の外周に接し上方に拡開して上段部50に延在する周側壁16aと、が設けられている。噴出口16bは、中段部60の略上端から略下端にわたって中段部60の向かって左側に設けられ、洗浄水をボウル2の前面10の方向に吐水するように形成されている。すなわち、噴出口16bは、周側壁16aの略接線方向に洗浄水を吐水するように開口している。なお、後に詳述するように、噴出口16bは、向かって左側でなく、向かって右側からボウル2の前面10の方向に向けて洗浄水を吐水するように設けてもよい。
一方、下段部70は、棚部64の内周端から封水部13に延在する内壁を有する。
ボウル2は、例えば、陶器、合成樹脂、または合成樹脂にセラミック材もしくは陶器粉を混入させたものや、合成樹脂の表面に硬質材料をコーティングしたものなどからなるものとすることができる。
図3は、ボウル2を例示するための模式図であり、図3(a)は模式平面図、図3(b)は模式正面図である。
図4(a)は、図3(b)におけるB−B矢視断面図であり、図4(b)は、図3(a)におけるA−A矢視断面図である。
図5は、図3(b)におけるC−C矢視断面図である。
図6(a)は、ボウル2の底面図であり、図6(b)は、ボウル2の背面図である。
以下、本実施形態の効果について、図7〜図10を参照しつつ説明する。
図7は、本実施形態と対比される比較例(比較例1)に係るボウルを例示するための模式断面図である。
ボウル120上部の開口縁部には、リム部121が設けられ、リム部121の内部にはリム通水路122が設けられている。また、リム部121はボウル120の内部に向けて張り出すようにして設けられ、リム部121の下面121aにはリム通水路122に連通する複数の吐水口121bが設けられている。リム通水路122は図示しない給水口を介して、これも図示しない水タンクなどの給水源と接続されている。そのため、図示しないフラッシュバルブなどを操作することにより、水タンクなどの給水源から水道水などの水がリム通水路122に供給され、吐水口121bからボウル120の内部に向けて吐水されるようになっている。
このようなリム部121が設けられたボウル120においては、オストメイトが汚物の廃棄や洗浄などの作業を行う際に、汚物がリム部121の下面121aに付着するおそれがある。この場合、付着した汚物は吐水口121bからの吐水だけでは除去することができず、別途清掃作業をする必要がある。また、下面121aはボウル120の上方からは見えづらく、汚物の付着を発見することも、これを清掃により除去できたか否かを確認することも容易ではない。
本発明者は検討の結果、リム部121の下面121aのように汚物が付着しやすく、また、見えづらく、除去と清掃がし難い部分を無くすようにすれば、清掃の手間を削減することができ、また、衛生面の観点からも好ましいとの知見を得た。
図5に表すように、本発明の実施形態に係るボウル2の上部開口縁部16には、上段部50が設けられている。上段部50の内壁面は、ボウル2の開口端に向けて拡開している。また、上段部50の下には、噴出口16bから噴出された水の旋回流を形成させるための周側壁16aが設けられている。なお、周側壁16aはその断面をやや凹状として、旋回流を形成させやすくすることもできる。
ボウル2には、周側壁16aに向けて水道水などの水を略接線方向に噴出する噴出口16bが設けられ、噴出口16bには図示しない水タンクなどの給水源が接続されている。また、フラッシュバルブの操作部5を操作することにより、水タンクなどの給水源から水道水などの水が噴出口16bを介して周側壁16aに噴出されるようになっている。そして、水道水などの水は、噴出口16bから略水平方向に噴出され、噴出された水は案内部16aに沿ってボウル2の中段部60と上段部50の一部(前面10側の部分、すなわち、オストメイトが作業する側の部分)とをほぼ一周旋回しながら、ボウル2の壁面などに付着した汚物を下段部70の封水13の内へ流し込む。すなわち、ボウル2内に噴出された水は周側壁16aに沿うようにして旋回流を形成し、ボウル2の壁面などに付着した汚物を除去しつつ封水13の内へ流れ込む。封水13の中に流れ込んだ汚物はボウル2内に噴出された水とともに排水部9から外部に排出される。
周側壁16aの下には、略水平に延在する棚部64が設けられている。周側壁16aを旋回する洗浄水は、棚部64により支えられ、下方への落下が抑制されつつ、旋回流を形成する。つまり、棚部64を設けることにより、噴出口16bから吐水された洗浄水の旋回流は、封水部13に直ちに落下することなく周側壁16aをほぼ一周し、ボウル2の内壁面のほぼ全体をむらなく洗浄することができる。
本実施形態における上段部50の内壁面は、中段部60の周側壁16aとなだらかに連接するようになっている。そのため、図7に表す比較例1に係るボウル120のように、ボウル120の内部に向けてオーバーハング状に張り出している部分を有していない。その結果、リム部121の下面121aのように汚物が付着しやすく、また、見づらくて除去と清掃がし難い部分が存在しない。また、汚物が付着、残留しやすいボウル2の上部には、洗浄と排出のための旋回流を形成させるようにしているので、ボウル2内に付着、残留する汚物を大幅に低減させることができる。そのため、清掃の手間を削減することができ、また、衛生面にも優れたオストメイト用汚物流し1とすることができる。
次に、噴出口16bの位置について、図8〜図10を参照しつつ説明する。
図8(a)は、本実施形態に係るボウル2の一例及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図である。また、図8(b)は、本実施形態に係るボウル2の別の一例及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図である。
図8(a)及び(b)に表すように、本実施形態では、噴出口16bは、中段部60の略上端から略下端にわたって中段部60の左側(図8(a))または右側(図8(b))に設けられ、洗浄水をボウル2の前面10の方向に向けて噴出する。以下、噴出口16bをこのように設けることの理由について説明する。
まず、上下方向の位置について、図9を参照しつつ説明する。
図9(a)は、本実施形態と対比される比較例(比較例2)に係るボウル2及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図である。また、図9(b)は、本実施形態と対比される比較例(比較例3)に係るボウル2及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図である。
図9(a)に表すように、比較例2では、噴出口16bは、上段部50に設けられている。この場合、洗浄水が吐水される高さと、ボウル2の上部開口端の高さとが近接するため、矢印204aに表すように、洗浄水がボウル2の外に飛び出す可能性がある。また、洗浄水の流れる高さが比較的高いため、矢印204bに表すように、洗浄水がフラッシュバルブの操作部5、水栓3、または液体石鹸供給器4などに衝突して旋回流を形成しにくい。さらに、汚物を流した洗浄水が操作部5などに衝突すると、操作部5などに汚物が付着する可能性がある。
次に、図9(b)に表すように、比較例3では、噴出口16bは、中段部60の下方に設けられている。この場合、矢印206aに表すように、洗浄水の流れる範囲は中段部60及びその下方に限られてしまう。この場合、洗浄水は、中段部60の上半分と上段部50を流れないため、これらの部分の洗浄ができない。
これに対して、本実施形態では、噴出口16bは、上下方向については中段部60(周側壁16a)のほぼ全範囲(上端から下端にわたって)にわたって設けられている。また、周側壁16aの下には、洗浄水の落下を抑制するための棚部64が形成されている。このようにすることにより、洗浄水がボウル2の外に飛び出したり、操作部5などに衝突するしたりすることがない。また、逆に、洗浄水がボウル2の上部を流れることなく封水部13に流れ込むなどということもない。つまり、図8(a)の矢印200及び図8(b)の矢印202に表すように、洗浄水はボウル2の中段部60、下段部70、及び上段部50の一部(前面10側の部分、すなわち、オストメイトが作業する側の部分。矢印200a及び矢印202a)に満遍なく流れる。特に、上段部50のうちの前面10の側の部分に着目すると、図5に表したように、リップ部8(ボウル2の前面10付近)において、上段部50の内壁面と、中段部60の周側壁16aと、は、略連続的に(なだらかに)つながっている。こうすると、周側壁16aを流れる旋回流はその遠心力により、上方に拡開した上段部50の内壁面を上昇し、そこに付着した汚物を洗い流すことができる。オストメイト用の汚物流しの場合、パウチの内容物をボウル2に排出したり、ストーマの周囲を洗浄する際に、特に、リップ部8の付近の内壁面に汚物が付着しやすい。これに対して、本具体例によれば、周側壁16aを流れる旋回流が、リップ部8の付近において上段部50の内壁面にまで上昇することにより、付着した汚物を洗い流すことができ、効率的な洗浄が可能となる。
また上段部50のリップ部8付近に付着した汚物は、水栓3により速やかにボウル2に洗い流すことが可能である。その水栓3の操作をする際、中段部60に設けた噴出口16bよりも高い上段部50の奥側に水栓3を設けているため、オストメイトが汚物流しを利用する際に汚物が直接水栓3に付着したり洗浄の際に水栓3が汚物混じりの洗浄水に侵されることがない。また、本実施形態のように傾斜面15に水栓3を取り付けることで、水栓3に利用の際に付着する水滴等はこの傾斜面15を伝って速やかにボウル2に流れるため、水栓3周りがに水の溜まりができ難い。また、万一汚れてしまった手で水栓3を操作する事態になっても直接水栓3に水を掛け洗い流しても、この傾斜面15により簡単にボウル2に洗い流すことができる。
以上説明したように、噴出口16bは、上下方向については中段部60の略上端から略下端にわたって設けられるのが望ましい。
次に、水平方向における噴出口16aの位置について、図10を参照しつつ説明する。
図10(a)は、本実施形態と対比される比較例(比較例4)に係るボウル2及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図である。また、図10(b)は、本実施形態と対比される比較例(比較例5)に係るボウル2及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図である。
図10(a)に表すように、比較例4では、噴出口16bは、ボウル2の内側奥面に設けられている。
噴出口16bから吐水した洗浄水は、周側壁16aの曲率が比較例小さい部分(湾曲が緩やかな部分)においては滑らかに流れるが、曲率が比較例大きい場所(略直角に湾曲している部分など)においては、進行方向と対向する面と衝突するように流れるため、流速が低下しやすい。
本実施形態では、ボウル2は、通常は、多目的トイレの壁面または多目的トイレの壁面に設けられたライニング6に設置される。このため、ボウル2の背面40は、平坦な面にすることが望ましい。かかる状況下で、ボウル2の内側空間をより効率的に確保するためには、すなわち、ボウル2の内側空間をできるだけ大きくするためには、ボウル2の内面において、左奥角及び右奥角の曲率を大きく(直角に近く)することが必要となる。この場合、矢印208aに表すように、周側壁16aを流れる洗浄水の一部はボウル2の中段部60の左奥角で散乱する。これにより、洗浄水の運動エネルギーは減殺され、封水部13に向けて落下する。したがって、比較例4の場合、洗浄水の旋回流が形成されにくく、ボウル2の向かって右側の内壁面にまで旋回流が到達しにくい。つまり、ボウル2の内壁面をむらなく洗浄することが困難となる。
次に、図10(b)に表すように、比較例5では、噴出口16bは、ボウル2の内側における前面10側の部分に設けられている。この場合、噴出口16bから噴出された洗浄水は、比較例4ほどではないものの、比較的早い段階で曲率の比較的大きい部分(右奥角の部分及び左奥角の部分)に達する。このため、比較的4に関して前述した理由により、矢印210a及び矢印210bに表したように、洗浄水はボウル2の右奥角及び左奥角で散乱する。これにより、洗浄水の運動エネルギーは減殺され、封水部13に落下する。したがって、比較的5の場合は、ボウル2の向かって左側に洗浄水が到達しにくい。
これに対して、本実施形態では、噴出口16bは、水平方向については中段部60の左側(図8(a))または右側(図8(b))に設けられており、洗浄水がボウル2の前面10の方向に噴出されるように設けられている。
ここで、本実施形態では、ボウル2の上部縁(リップ部8)は、背の高いオストメイトであってもこのリップ部8に腹部を押し当てて容易に汚物の処理ができるような形状となっている。すなわち、オストメイトが前かがみになり腹部をリップ部8に押し当てた状態で汚物を処理している最中に汚物が漏出しても汚物がボウル2の中に自然に入っていくように、平面視でボウル2の外側に向けて凸状にゆるやかに湾曲した形状となっている。これにより、ボウル2の内面の前面10側の曲率は小さくなる。つまり、前面10の側において、周側壁16aはゆるやかに湾曲した流路を形成している。
このため、噴出口16bから噴出された洗浄水は、まず曲率の比較的小さい領域(前面10側の領域)を通ることになり、洗浄水の運動エネルギーの低下が抑制され、流速の低下が抑制された旋回流がボウルの向かって右側の奥にまで到達する。
また、周側壁16aの下には、旋回流を下方から支えて落下を抑制するための棚部64が設けられている。
こうすることにより、図8(a)の矢印200及び図8(b)の矢印202に表すように、洗浄水はボウル2の中段部60、下段部70、及び上段部50の一部(前面10側の部分、すなわち、オストメイトが作業する側の部分。矢印200a及び矢印202a)を満遍なく旋回する。その結果として、ボウル2のほぼ全体をむらなく洗浄することができる。
以上説明した理由により、噴出口16bは、水平方向については中段部60の左側(図8(a))または右側(図8(b))に設け、洗浄水がボウル2の前面10の方向に噴出されるように設けるのが望ましい。
次に、本実施形態のオストメイト用汚物流しが備えるその他の構成要素について説明する。
図2〜図5に表すように、ボウル2は、汚物の洗浄や投入がしやすいように上面が大きく開口され、前面10にはリップ部8が設けられている。図10に係る比較例4及び比較例5との比較における本実施形態に関して前述したように、リップ部8は、背の高いオストメイトであってもこのリップ部8に腹部を押し当てて容易に汚物の処理ができるような形状となっている。すなわち、オストメイトが前かがみになり腹部をリップ部8に押し当てた状態で汚物を処理している最中に汚物が漏出しても汚物がボウル2の中に自然に入っていくように、ボウル2の外側に向けて凸状に湾曲した形状となっている。
また、リップ部8は、ボウル2の溢れ面を形成している。ここでいう溢れ面とは、ボウル2の排水部9が詰まった時などに、ボウル2の外に汚水が流れ出す面のことである。このような溢れ面が形成されていると、排水部9が詰まるという異常事態が起きても、汚水は溢れ面から外に流れ出すので、他の部分が汚れることを抑制することができる。本実施形態においては、図5に表すように、ボウル2の上面形状が前面10の方向(オストメイトが作業する側)に向けて下方傾斜をしているため前面10の側にあるリップ部8の高さが上面では一番低くなり、リップ部8が溢れ面となる。そのため、排水部9が詰まるという異常事態が起きても、汚水が多目的トイレの壁面または多目的トイレの壁面に設けられたライニング6側に流れ出ることがなく、多目的トイレの壁面やライニング6などが汚れるのを抑制することができる。
また、ボウル2の前面10(オストメイトが作業する側の面)は、下方になるに従いボウル2の背面側(前面10と対向する側の面)に近づくような方向に傾斜をしている。そのため、図5に表すように、ボウル2の下部に空間11が形成されるようになる。そして、この空間11に膝などを入れることで、オストメイトが前かがみになり腹部をリップ部8に押し当てた状態で汚物の廃棄や洗浄などの作業をすることが容易となる。
また、ボウル2の側面12a、側面12bはボウル2の鉛直線に略平行な平面となっている。そのため、側面12a、側面12bを膝などで抱きかかえるようにして挟むこともできる。そして、側面12a、側面12bを膝などで挟むことができれば、オストメイトが前かがみになり腹部をリップ部8に押し当てた状態で汚物の廃棄や洗浄などの作業をする際の作業の安定性を向上させることができる。
図5に表すように、ボウル2の下部には封水部13が設けられている。そして、ボウル2の内部と排水部9とを封水部13を介して連通させることで、悪臭の発生を抑制しつつ汚物の排出ができるようになっている。尚、排水部9は図示しない排水管と接続されており、汚物が外部(例えば、下水管など)に排出できるようになっている。
ボウル2の前面10と対向する側の面には、開口縁部に連接する傾斜面15が設けられている。また、傾斜面15には、水栓3、液体石鹸供給器4、フラッシュバルブの操作部5などを取り付けるための孔14が設けられている。そして、孔14に取り付けられた水栓3、液体石鹸供給器4、フラッシュバルブの操作部5などの上端部分が、オストメイトが作業する側(前面10の側)の上方に向けて突出するようになっている。そのため、水栓3などを操作する際の作業性を向上させることができる。また、水栓3、液体石鹸供給器4などの吐水口をボウル2の内部に位置するようにすることができるので、オストメイトが汚物の廃棄や洗浄などの作業を行う際に汚物がボウル2の外部に飛び散ることを抑制することができる。
尚、傾斜面15は必ずしも必要ではなく、水栓3などをボウルの上部開口付近の内壁(例えば、略垂直な内壁)に備えるようにすることもできる。ただし、傾斜面15を設けて、そこに水栓3などを備えるものとすれば、前述したように水栓3などを操作する際の作業性を向上させることができる。
また、液体石鹸供給器4、フラッシュバルブの操作部5は、必ずしも傾斜面15に備えられている必要はない。例えば、ボウル2の上方の多目的トイレの壁面やライニング6などに備えるようにすることもできる。ただし、これらを傾斜面15に備えるようにすれば、移動を伴わずともこれらのものに手が届くので、オストメイトにとって使い易いシステムとすることができる。
本実施形態においては、このようにボウル2の背面側の上部開口付近の内壁に水栓3などの装置を備えるようにしているため、オストメイトが行う汚物の廃棄や洗浄などの作業の高さ方向位置と水栓3などの装置の高さ方向位置とを近接させることができる。すなわち、作業位置と作業に用いられる水栓3などの位置とを同一平面に近い状態とすることができる。そのため、オストメイトの目の位置と、廃棄・洗浄作業をする位置との間に水栓3などが介在することを極力抑制することができる。その結果、オストメイトの視線が遮られないので作業の視認性を大幅に向上させることができる。また、作業位置と作業に用いられる水栓3などの位置とが同一平面に近い状態にあるので、水栓3などの装置同士の間の隙間(例えば、水栓3と液体石鹸供給器4との間の隙間、水栓3とフラッシュバルブの操作部5との間の隙間)を通して作業を視認することも容易となる。
また、本実施形態では、水栓3などは、平面視で極力ボウル2の内面側(前面10の方向)に突出しないように、上方に延出するように設けることができる。これにより、例えばオストメイトが前面10に腰を圧着してボウル2の上方で前かがみになり腹部の状況を確認する際でも、水栓3などは視線の邪魔になりにくいため、作業時の視認性はさらに向上される。
また、水栓3、液体石鹸供給器4、フラッシュバルブの操作部5などの装置をボウル2に直接設けるようにしているため、オストメイト用汚物流し1の設置スペースを少なくすることもできる。オストメイトが使用をするオストメイト用汚物流し1は、駅のトイレや街の公衆トイレなどのパブリックスペースに設置されることが多い。また、通常のトイレの大便器が設置されるような個室にも設置されることを考慮することが好ましい。このような、パブリックスペースなどでは、比較的狭いスペースしか確保できない場合もあるが、本実施形態に係るオストメイト用汚物流し1はそのような場所にも設置が可能となる。
図11は、水栓3を例示するための模式斜視図である。
水栓3には、水道水などの水を吐水させるための吐水ヘッド19と、吐水ヘッド19に接続された可撓性のホース17と、ホース17の収納と引き出しが可能な水栓取り付け部18と、が設けられている。吐水ヘッド19は、水栓取り付け部18からホース17とともに引き出して使用することができ、水道水などの水を所望の位置や向きで吐水させることができる。吐水ヘッド19が水栓取り付け部18に装着されている状態では、水がボウル2内に落下しやすいように、吐水ヘッド19は若干前向きに傾斜して設置されている。
そして、吐水ヘッド19を引き出さない状態での吐水方向が、ボウル2の内壁部に向かうようになっている。そのため、吐水ヘッド19が引き出されていない状態で吐水をすれば、ボウル2の内壁が常に洗い流され衛生面に優れたオストメイト用汚物流し1となっている。また、吐水ヘッド19が水栓取り付け部18に装着されているままでもパウチ内などの洗浄がしやすいようにもなっている。また、吐水ヘッド19を引き出すことで、オストメイトが服を脱いでストーマやストーマ周辺を洗浄したり、ボウル2内部を局所的に洗浄したりすることがしやすいようにもなっている。
また、水栓3は、いわゆるスイッチ水栓とすることができる。そのため、水栓3のヘッド部20を押すことで吐水をさせることができ、再度ヘッド部20を押すことで吐水を停止させることができる。吐水ヘッド19は、シャワー状の吐水をさせるものとすることができるが、これに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
また、水洗3の操作部を別途設けるようにすることもできる。例えば、図1に表したフラッシュバルブの操作部5の代わりに水洗3の操作部を設けるようにすることができる。この場合も、操作部を押すことで吐水をさせることができ、再度操作部を押すことで吐水を停止させるようにすることができる。
ホース17が吐水ヘッド19とともに水栓取り付け部18から引き出され、ボウル2の上部開口付近で吐水ヘッド19から吐水をさせる場合において、ホース17の撓んだ部分が封水部13の封水に触れないようなホース17の長さとすることが好ましい。
また、水栓取り付け部18にホース17を収納させやすいようにするため、ホース17の収納(水栓取り付け部18への引き込み)を助長する図示しない付勢手段を設けるようにすることもできる。
本実施形態においては、ボウル2の背面側の上部開口付近に水栓3を設けるようにしているため、オストメイトが行う洗浄作業の位置と水栓取り付け部18の位置とを近接させることができる。そのため、水栓取り付け部18からの吐水ヘッド19の引き出し量を少なくすることができ、その分、引き出されるホース17の長さを短くすることができる。その結果、ホース17のたわみ量をも少なくすることができ、撓んだホース17が封水部13に触れることを防止することができる。
尚、図示しない電気温水器を備え水栓3から温水を吐水可能としたり、温水と水道水などの水との混合割合を調整するための調整手段を設けて水栓3から吐水させる水の温度を調整するようにすることもできる。
また、水栓3の配管には図示しないバキュームブレーカを設けるようにすることができる。バキュームブレーカは、ボウル2のリップ部8よりも上方に位置するようにして設けられる。そのようにすれば、汚水がバキュームブレーカの空気取り入れ口から侵入したり、吐水ヘッド19を汚物などで汚してしまったような場合でも上流側(水道水側)が汚されるのを抑制することができる。バキュームブレーカとしては、スイング弁を用いたものやダックビルを用いたものなどを採用することができる。
図12は、フラッシュバルブを例示するための模式図である。
フラッシュバルブ21は、ボウル2の内壁に付着した汚物などを水圧を利用して一気に洗い流すためのものであり、前述したように、操作部5を操作することにより、水タンクなどの給水源からの水が汚物流し用水配管24を介して噴出口16bから周側壁16aに噴出されるようになっている。
また、フラッシュバルブ21の下部(下流側)には、バキュームブレーカ22が設けられており、フラッシュバルブ21の左側部は上流側の水配管23と接続されている。そして、水配管23は図示しない水タンクなどの給水源と接続されている。
また、バキュームブレーカ22は、ボール部2のリップ部8よりも上方に位置するようにして設けられている。そのようにすれば、汚水がバキュームブレーカの空気取り入れ口から侵入したり、上流側(水道水側)が汚物などにより汚されたりすることを抑制することができる。バキュームブレーカとしては、スイング弁を用いたものやダックビルを用いたものなどを採用することができる。
液体石鹸供給器4は、少量の液体石鹸を吐出可能とするものであり、図示しない液体石鹸を収容するためのタンクや吐出手段などを備えている。尚、液体石鹸供給器4は、必ずしも必要ではなく省くこともできるが、公衆衛生の観点からは設けられていた方が好ましい。また、液体石鹸供給器4の変わりに、あるいは液体石鹸供給器4とともに、消毒液供給器などを設けるようにすることもできる。
また、多目的トイレの壁面または多目的トイレの壁面に設けられたライニング6にトイレットペーパーホルダ7を設けるようにすることもできる。例えば、図1に表すように、ボール部2の側方にトイレットペーパーホルダ7を設けるようにすることができる。
また、ストーマ及びその周辺を視認することなどに用いる半固定鏡、衣類をかけるためのフック、荷物や着替えなどを置くための棚や台などを適宜設けるようにすることもできる。
次に、オストメイト用汚物流し1の作用について説明をする。
オストメイトは、身体に装着していたパウチを外して、水栓3から吐水される水でこのパウチの内部を洗浄したり、ストーマ及びその周辺を洗浄したりする。この際、図11に表したように、吐水ヘッド19を水栓取り付け部18から引き出して吐水をさせるようにすることができる。
本実施形態に係るオストメイト用汚物流し1においては、前述したように、ホース17の撓み量を少なくすることができるので、撓んだホース17が封水部13に触れることを防止することができる。そのため、洗浄作業の作業性を向上させることができるのみならず、衛生的でもある。
尚、図示しない半固定鏡を用いてストーマ及びその周辺を視認しながら洗浄を行うこともできるし、冬場などにおいては、水栓3から所望の温度の温水を吐水させることもできる。また、液体石鹸供給器4から液体石鹸を出して、手やパウチなどの洗浄を行うこともできる。
また、前述したように、吐水ヘッド19を引き出さない状態での吐水方向が、ボウル2の内壁部に向かうようになっている。そのため、吐水ヘッド19が引き出されていない状態で吐水をすれば、ボウル2の内壁が常に洗い流され衛生的である。
こうした汚物の廃棄・洗浄作業を行っている最中に、例えば、汚物がストーマから勢い良く飛び出したり、パウチ内やストーマ周りの汚物の量、状態、洗い方などによって汚物が周囲に飛び散ったりして、不本意にも周辺を汚してしまうことがある。このような場合、例えば、図7に表した比較例のようにボウルの内部に向けて張り出している部分を有しているものとすれば、除去と清掃がし難いリム部121の下面121aに汚物が付着してしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態に係るオストメイト用汚物流し1は、ボウル2の内部に向けて張り出している部分を有していないため、張り出している部分の下面に付着、残留するような汚物を無くすことができる。また、汚物が付着、残留しやすいボウル2の上部(中段部60及び一部上段部50)には、洗浄と排出のための旋回流を形成させるようにしているので、ボウル2内に付着、残留する汚物を大幅に低減させることができる。その結果、清掃の手間を削減することができるのみならず、衛生的でもある。
次に、ストーマ及びその周辺を洗った後、トイレットペーパーなどでストーマやその周辺に付いた水を拭き取り、新しいパウチをストーマに装着する。
次に、操作部5を押し、フラッシュバルブ21を作動させてボウル2の内壁面を洗い流すとともに、排水部9を介して汚物をボウル2の外部に一気に排出させる。この際、吐水ヘッド19からも吐水をさせてボウル2の内壁を洗い流すようにすることもできるし、吐水ヘッド19を水栓取り付け部18から引き出して吐水をさせることで、ボウル2の各所などを洗浄することもできる。
本実施形態に係るオストメイト用汚物流し1においては、洗浄などの作業位置と作業に用いられる水栓3などの位置とを同一平面に近い状態とすることができる。そのため、オストメイトの目の位置と、廃棄・洗浄作業をする位置との間に水栓3などが介在することを極力抑制することができる。その結果、オストメイトの視線が遮られないので作業の視認性を大幅に向上させることができる。また、作業位置と作業に用いられる水栓3などの位置とが同一平面に近い状態にあるので、水栓3などの装置同士の間の隙間(例えば、水栓3と液体石鹸供給器4との間の隙間、水栓3とフラッシュバルブの操作部5との間の隙間)を通して作業を視認することも容易となる。
また、これら一連の作業において必要となるもの、例えば、水栓3、液体石鹸供給器4、フラッシュバルブ21の操作部5がボウル2に直接設けられている。また、トイレットペーパーホルダー7などもボウル2に近接させるようにして設けられている。そのため、移動を伴わずとも各装置に手が届くので、オストメイトにとって使い易いシステムとなっている。また、オストメイト用汚物流し1の設置スペースを少なくすることもできる。
また、本実施形態に係るボウル2は、そのリップ部8がボウル2の外側に向けて凸状に湾曲した形状をしている。そのため、背の高いオストメイトであってもリップ部8に腹部を押し当てやすく、容易に汚物の廃棄や洗浄をすることができる。
また、ボウル2の前面10(オストメイトが作業する側の面)は、下方になるに従いボウル2の背面側(前面10対向する側の面)に近づくような方向に傾斜をしている。この傾斜により形成される空間11に膝などを入れることで、オストメイトが前かがみになり腹部をリップ部8に押し当てた状態での汚物の廃棄や洗浄が容易となる。
また、ボウル2の側面12a、側面12bはボウル2の鉛直線に略平行な平面となっている。そのため、側面12a、側面12bを膝などで挟むことができ、オストメイトが前かがみになり腹部をリップ部8に押し当てた状態での汚物の廃棄や洗浄作業の安定性を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、オストメイト用汚物流し1に設けられる各要素などの形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本発明の実施形態に係るオストメイト用汚物流しを例示するための模式斜視図である。 ボウル2の一例を詳細に表すための模式斜視図である。 図3は、ボウル2を例示するための模式図であり、図3(a)は模式平面図、図3(b)は模式正面図である。 図4(a)は、図3(b)におけるB−B矢視断面図であり、図4(b)は、図3(a)におけるA−A矢視断面図である。 図3(b)におけるC−C矢視断面図である。 図6(a)は、ボウル2の底面図であり、図6(b)は、ボウル2の背面図である。 本実施形態と対比される比較例(比較例1)に係るボウルを例示するための模式断面図である。 図8(a)は、本実施形態に係るボウル2の一例及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図であり、図8(b)は、本実施形態に係るボウル2の別の一例及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図である。 図9(a)は、本実施形態と対比される比較例(比較例2)に係るボウル2及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図であり、図9(b)は、本実施形態と対比される比較例(比較例3)に係るボウル2及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図である。 図10(a)は、本実施形態と対比される比較例(比較例4)に係るボウル2及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図であり、図10(b)は、本実施形態と対比される比較例(比較例5)に係るボウル2及びその洗浄水の流れ方を表す模式平面図である。 水栓3を例示するための模式斜視図である。 フラッシュバルブを例示するための模式図である。
符号の説明
1 オストメイト用汚物流し、2 ボウル、3 水栓、4 液体石鹸供給器、5 操作部、7 トイレットペーパーホルダー、8 リップ部、9 排水部、10 前面、11 空間、12a 側面、12b 側面、13 封水部、15 傾斜面、16a 周側壁、16b 噴出口、17 ホース、18 水栓取り付け部、19 吐水ヘッド、20 ヘッド部、21 フラッシュバルブ、22 バキュームブレーカ、23 水配管、24 汚物流し用水配管、50 上段部、60 中段部、64 棚部、70 下段部、200 矢印、200a 矢印、202 矢印、202a 矢印、204a 矢印、204b 矢印、206a 矢印、208a 矢印、210a 矢印、210b 矢印

Claims (8)

  1. 多目的トイレに設けられるオストメイト用汚物流しであって、
    ボウルと、
    前記ボウルの内壁に設けられた水栓と、
    を備え、
    前記ボウルは、その内側に、
    前記ボウルの上部開口端に向けて拡開した内壁面を有する上段部と、
    前記上段部の下に設けられた中段部と、
    前記中段部の下に設けられ、封水部を有する下段部と、
    を有し、
    前記中段部は、周側壁と、前記周側壁の下に設けられ略水平に延在する棚部と、前記周側壁に略接線方向に洗浄水を吐水する噴出口と、を有することを特徴とするオストメイト用汚物流し。
  2. 前記水栓は、前記上段部の奥側に設けられたことを特徴とする請求項1記載のオストメイト用汚物流し。
  3. 前記噴出口は、前記ボウルの内側の右側または左側において、前記ボウルの前面の方向に向けて洗浄水を吐水することを特徴とする請求項1または2に記載のオストメイト用汚物流し。
  4. 前記周側壁の曲率は、前記ボウルの背面側におけるよりも前面側において小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のオストメイト用汚物流し。
  5. 前記上段部の前記内壁面と、前記周側壁と、は、前記ボウルの前面側において略連続的につながっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のオストメイト用汚物流し。
  6. 前記水栓は、
    吐水ヘッドと、
    前記吐水ヘッドに接続された可撓性のホースと、
    前記ホースが収納される水栓取り付け部と、
    を有し、
    前記ホースが前記吐水ヘッドとともに前記水栓取り付け部から引き出され、前記ボウルの上部開口付近で前記吐水ヘッドから吐水をさせる場合において、前記ホースは、前記封水部の封水に触れない長さであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のオストメイト用汚物流し。
  7. 前記ボウルの前面は、下方になるにしたがい前記前面と対向する側の面に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のオストメイト用汚物流し。
  8. 前記ボウルの側面は、鉛直線に対して略平行な平面であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のオストメイト用汚物流し。
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