JP6914482B2 - オストメイト用汚物流し - Google Patents

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Description

本発明は、人工肛門や人工膀胱などの保持者である「オストメイト」と呼ばれる方々が使用するオストメイト用汚物流しに関する。
人工肛門や人工膀胱などの保持者であるオストメイトと呼ばれる方々は、身体の腹部に排泄物(以下、汚物という)を溜めておくための袋、いわゆるパウチを装着しており、時折、トイレにおいて溜まった汚物を廃棄したり、パウチの内面、ストーマ(腹部に造設された排泄口)、ストーマ付近の腹部などに着いた汚物を洗い流したりするなどの作業を行う必要がある。
そして、オストメイトと呼ばれる方々が外出先で作業を行うための専用設備として、例えば特許文献1に記載されたオストメイト用汚物流しが提案されている。
この特許文献1に記載されたオストメイト用汚物流しにおいては、ボウル部の周壁面を旋回するように吐水して、ボウル部内に廃棄された汚物を排出するように構成されており、ボウル部の形状がシンプルであるため、排出後にボウル部に汚物が残っていたとしても目視で簡単に把握でき、また、その除去も容易に行うことができ、衛生面で優れたものとなっている。
また、近年、バリアフリー法の施行に伴い、公共施設においては多目的用トイレルームの設置が促進されているが、その障壁となるのがスペースの確保である。即ち、多目的トイレルームは車椅子利用者が利用するために健常者が利用する一般的なトイレルームよりも広い面積が必要となる。
そのため、多目的トイレルームに設置されるオストメイト用汚物流しには、狭い面積でも設置できる小型化の要望が高まってきている。
特許第04941336号
オストメイト用汚物流しを小型化する際は、ボウル部と壁面との間に給水流路やトラップ管路等の管路を配置するための管路配置スペースが必要になるため、単純にボウル部の縮尺を小さくすることはできない。
また、オストメイト用汚物流しの小型化において、オストメイトの方々の使い勝手を考慮してボウル部の開口面積を大きくするのが好ましいが、ボウル部の開口形状を、例えば、長方形などにしてボウル部の開口面積を大きくすると、洗浄水の旋回性が悪くなり洗浄性能が低下する。
そのため、特許文献1に記載されているオストメイト用汚物流しを小型化して、そのボウル部の開口形状を横長の略楕円形状することで、管路配置スペースを確保でき、且つ、ボウル部の開口面積が大きく、洗浄性能が良好なようにすることが考えられる。
しかしながら、小型化のためにボウル部の開口を横長の略楕円形状にしたオストメイト用汚物流しにおいて、特許文献1のように壁面から前方に向けて洗浄水を吐水すると、ボウル部の前方側に洗浄水が到達したとき、前方側に旋回してきた洗浄水には運動エネルギーが十分にあり、遠心力が大きいため、ボウル部の前方側から落下する洗浄水が少なくなる。そのため、ボウル部の前方側に着いた汚物が残ってしまうという問題があった。
特に、オストメイトの方々は、汚物を廃棄する際に、パウチをボウル部の前方側から垂らし、汚物を廃棄するため、ボウル部の前方側に多くの汚物がつく。そのため、汚物残りが顕著になる。
さらに、オストメイト用汚物流しは、公共施設に設置されるため、洗浄水の供給源として一般家庭よりも口径が大きな給水配管から、フラッシュバルブを介して瞬間流量が約100リットル/分といった大流量で供給されるように設置される現場も多く、節水化のため使用する1回当たりに流す洗浄水量を削減した場合、吐水時間が短くなり、ボウル部の前方側から流下する洗浄水の量も少なくなるので、ボウル部前方側に廃棄された汚物残りが顕著になる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、オストメイト用汚物流しを小型化しながら、少ない洗浄水量で効率良く、ボウル部の前方側に廃棄された汚物を洗い落とすことができるオストメイト用汚物流しを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係るオストメイト用汚物流しにおいては、建物
の壁面に沿って配置されるオストメイト用汚物流しであって、汚物が投入可能となるよう
に上方が開口され、周壁面が略楕円形状に形成されたボウル部と、前記ボウル部から窪む
ように形成され、封水が溜まる溜水部と、前記溜水部の下部から前記壁面に向かって上昇
するように形成され、前記溜水部に前記封水を形成するトラップ管路と、前記ボウル部の
前記周壁面に開口し、この周壁面に沿って水平方向に旋回するように洗浄水を吐水する吐
水口と、を備え、前記ボウル部の前記周壁面には、前記吐水口から吐水された洗浄水を載
せて旋回させるために、前記周壁面から略水平に突出している棚部が周回して形成され、
前記ボウル部の前方側には、前記洗浄水を前記溜水部へ向かうように誘導する流れ誘導部
が形成されており、前記流れ誘導部は、前記棚部を周回する前記吐水口から吐水された洗浄水が前記棚部から流下するように、前記棚部における前記ボウル部の前方側の中央位置から前記溜水部に向かって拡幅する形状の誘導溝で構成されることを特徴とする。
本請求項1に係るオストメイト用汚物流しによれば、ボウル部の周壁面が横長の略楕円形状に形成されているため、汚物を投入するための開口面積を確保しながら壁面からの突出量を抑えることができる。
また、ボウル部の周壁面を旋回する洗浄水が棚部に載って旋回するため、吐水口から吐水された洗浄水がボウル部の前方に至るまでに溜水部へ流下し過ぎることを防止できる。
さらに、ボウル部の前方側には、洗浄水を溜水部へ向かうように誘導する流れ誘導部が形成されているので、ボウル部の前方側を流れる洗浄水を流れ誘導部によって溜水部へ流下させることができる。
したがって、棚部及び又は流れ誘導部によって、ボウル部の前方側から溜水部へ流れる落ちる洗浄水の量を増やすことができる。
そのため、ボウル部の前方側に廃棄された汚物を少ない洗浄水量で効率良く洗い落とすことができる。
また、請求項に係わるオストメイト用汚物流しにおいては、前記流れ誘導部は、前記
ボウル部の前方側において、前記棚部と前記棚部の下方の前記周壁面との間に形成されて
おり、前記棚部の下方の前記周壁面を流れる前記洗浄水を前記溜水部へ向かうように誘導
することを特徴とする。
この請求項に係わるオストメイト用汚物流しによれば、流れ誘導部は、棚部の下方の
周壁面を流れるボウル部の後方側から前方側への洗浄水を、その流れ誘導部に衝突させる
ことで、ボウル部の後方側から前方側への洗浄水の流れの向きを溜水部に落下する向きへ
方向を変えると同時に、速度の低下を発生させる。そうすることで、洗浄水は、速度の低
下した状態で溜水部方向へ向かうため、洗浄水の多くがボウル部の前方側から溜水部へ流
下することとなり、ボウル部の前方側から溜水部へ流れ落ちる洗浄水の量を増やすことが
できる。
そのため、少ない洗浄水量で効率良く、ボウル部の前方側に廃棄された汚物を洗い落と
すことができる。
また、請求項に係わるオストメイト用汚物流しにおいては、前記吐水口は、前記ボウル部の後方側の前記周壁面に形成されており、前記吐水口から前記周壁面に吐水された洗浄水は、後方側の周壁面を左右何れかの一方側から他方側へと流れることを特徴とする。
この請求項に係わるオストメイト用汚物流しによれば、吐水口が、ボウル部の後方側
の周壁面に形成されており、吐水口から周壁面に吐水された洗浄水は、後方側の周壁面を
左右何れかの一方側から他方側へと流れるため、この後方側の周壁面を流れる間に吐水口
から吐水された直後に持つ洗浄水の流速が低下し、その後、ボウル部側方の周壁面を旋回
して前方側に至った時点では更に流速が低下しており、洗浄水にかかる遠心力が弱くなっ
ているので、前方側から溜水部へ流れる落ちる洗浄水の量を増やすことができる。
そのため、少ない洗浄水量で効率良く、ボウル部の前方側に廃棄された汚物を洗い落と
すことができる。
本発明によれば、オストメイト用汚物流しを小型化しながら、少ない洗浄水量で効率良く、ボウル部の前方側に廃棄された汚物を洗い落とすことができるオストメイト用汚物流しを提供することができる。
本発明の実施形態に係るオストメイト用汚物流しの斜視図である。 図2のL−L線における断面図である。 図2のM−M線における断面図である。 図3におけるN−N線における断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るボウル部の上方断面図である。 図5のO−O線における断面図である。 図5のP−P線における断面図である。
以下、本発明の第1の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るオストメイト用汚物流しの斜視図である。この図1に表すように、オストメイト用汚物流し1は、多目的トイレルームの壁面Kに壁掛け状に取り付けられて使用される。
なお、以降の説明においては、壁面Kに向かってオストメイト用汚物流し1の正面に立った使用者から見て、壁面Kに向かう側を「後方側」、壁面Kから離れる側を「前方側」と呼び、鉛直方向上側を「上方側」、鉛直方向下側を「下方側」と呼び、左右夫々の側を「左方側」、「右方側」と呼んで説明を行う。
オストメイト用汚物流し1は陶器製であり、汚物が投入可能となるように上方側が開口された椀状のボウル部3と、このボウル部3の下方側に形成され、下水配管との縁切りのための封水が溜まっている溜水部5とを備えている。ボウル部3の上端には略水平方向に延在するリム部7が形成されている。また、壁面Kには、水栓装置9が取り付けられている。この水栓装置9は配管(図示せず)によって供給された水または湯を吐水可能であり、オストメイトの方々が汚物を廃棄した後のパウチ等の洗浄を行うことができる。
また、ボウル部3の後方側面の右方側には、ボウル部3を洗浄するための洗浄水を吐水する吐水口11が開口している。この吐水口11へは、口径35mmの給水配管(図示せず)によって給水可能であり、壁面Kに設けられた操作ボタン13を操作することで、給水配管に設けられたフラッシュバルブ(図示せず)が開弁して吐水口11から吐水を行う。
次に、図2〜図4に基づいてボウル部3の具体的な形状について説明する。図2は図1のL−L線における断面図であり、図3は、図2のM−M線における断面図である。また、図4は、図2のN−N線における断面図である。
図2に示すように、ボウル部3は、上方側が開口された椀状であり、周囲を囲むように形成された周壁面310と、吐水口11から吐水された洗浄水を載せて旋回させるために、ボウル部3の周壁面310を周回するように周壁面310から略水平に突出して形成された棚部330とから構成されている。
周壁面310の略中央位置には、溜水部5が窪むように形成されている。また、周壁面310の上端には、内側に向かって形成されたリム部7が形成されている。
図3に示すように、溜水部5の下部にはトラップ管路15が形成されている。このトラップ管路15の上流端側となる排水流入口151が溜水部5後方側下部と連通しており、そこから後方側の壁面Kに向かって上昇しながら延びている。そして、このトラップ管路15の下流端側の排水流出口153が壁面Kに向かって開口しており、壁面Kの排水配管(図示せず)と接続されている。
また、棚部330において、ボウル部3の前方側の中央位置には、棚部330を旋回する洗浄水の一部を溜水部5へ向かうように誘導する流れ誘導部340が形成されている。
具体的には、流れ誘導部340は、棚面330aの一部が切か欠かれた切り欠き340aと、切り欠き340aから溜水部5に向かって形成された誘導溝340bで構成される。
図4に示すように、ボウル部3の周壁面310はその上面視において、横長の略楕円形状に形成されている。そのため、壁面Kからの前出を抑えながら、汚物が投入される左右方向の開口面積を確保することができ、汚物の投入性を維持しながら壁面Kからの突出量を抑えることができる。
ボウル部3の周壁面310は、上面視において、左右側方向に曲率R1で延びる後方側周壁面310Bと、この後方側周壁面310Bと対向するように前方側に形成され左右方向に曲率R2で形成された前方側周壁面310Fと、これら後方側周壁面310Bと前方側周壁面310Fとを繋ぐように前後方向に形成された左方側周壁面310Lと、左方側周壁面310Lと繋がっている前方側周壁面310Fの端部と逆の端部に繋がるように前後方向に形成された右方側周壁面310Rとを備えている。なお、後方側周壁面310Bの曲率R1は前方側周壁面310Fの曲率R2よりも小さい。また、左方側周壁面310Lおよび右方側周壁面310Rにおいて、後方側周壁面310Bと繋がる部分の曲率R3と、前方側周壁面310Fと繋がる部分の曲率R4とは、後方側周壁面310Bの曲率R1および前方側周壁面310Fの曲率R2よりも大きく形成されている(R1<R2<R3,R4)。
なお、これらの後方側周壁面310B、前方側周壁面310F、左方側周壁面310Lおよび右方側周壁面310Rは、図4に、二点鎖線で囲まれた領域として示されている。
また、ボウル部3には、後方側周壁面310Bであって、右方側周壁面310Rと繋がる位置に開口するように吐水口11が形成されている。そして、この吐水口11から吐水された洗浄水を載せて旋回させるために、ボウル部3の周壁面310を周回するように周壁面310から略水平に突出した棚部330が形成されている。棚部330は、上方面が略水平状の棚面330aとなっており、吐水口11から吐水された洗浄水が棚面330aに載って旋回するようになっている。なお、棚面330aに載って旋回する洗浄水は、重力によって一部が溜水部5に向かって流下しながら旋回し、ボウル部3の周壁面310の全体を洗浄する。
吐水口11は、ボウル部3の後方側に向かって開口している給水接続口111と、導水路113を介して連通している。給水接続口111にはフラッシュバルブ(図示せず)等の給水手段から伸びる給水配管(図示せず)が接続され、図1に示す操作ボタン13を操作することで給水手段を作動することで、吐水口11から一定量の洗浄水を吐水することが可能となっている。
導水路113は、上面視において略L字状に屈曲している。具体的には、導水路113は、給水接続口111から前方に延び、その後、左方側へ向かって屈曲して吐水口11へと連通している。
また、吐水口11が、ボウル部3の後方側周壁面310Bであって、右方側周壁面310Rに近接して形成されており、吐水口11から周壁面310に吐水された洗浄水は、後方側周壁面310Bを右方側から左方側へと流れるため、この後方側周壁面310Bを流れる間に吐水口11から吐水された直後に持つ洗浄水の流速が低下し、その後、ボウル部3の側方の周壁面310を旋回して前方側に至った時点では更に流速が低下しており、洗浄水にかかる遠心力が弱くなっているので、ボウル部3の前方側から溜水部5へ流下する洗浄水の量を増やすことができる。また、吐水口11が後方側周壁面310Bの曲面の接線に沿って形成されているので、吐水口11から吐水される洗浄水が後方側周壁面310Bと衝突せず、スムーズに棚部330に載って旋回を開始することができ、後方側周壁面310Bで洗浄水の流速が急激に落ちることがなく、左方側周壁面310Lから前方側周壁面310Fにかけて徐々に洗浄水の流速が落ちる。そのため、ボウル部3の前方側から溜水部5へ流れ落ちる洗浄水の量を増やすことができ、少ない洗浄水量でも効率良く、ボウル部3の前方側に廃棄された汚物を洗い落とすことができる。さらに、ボウル部3の前方側から溜水部5に流下する洗浄水が、溜水部5に溜まった汚物をトラップ管路15に向けて押し込む作用を果たすため、溜水部5に溜まった汚物を効率よくトラップ管路15から外部へ排出することができる。
また、前方側周壁面310Fに形成されている棚部330の左右方向の中央位置において、流れ誘導部340が形成されている。上面視において、流れ誘導部340の切り欠き340aは、V字状に切り欠かれており、流れ誘導部340の誘導溝340bは、切り欠き340aから溜水部5に向かって拡幅する形状となっている。
流れ誘導部340は、棚部330を旋回している洗浄水を切り欠き340aによって誘導溝340bへ向かって流下するように誘導することができると共に、切り欠き340aに至る以前に棚面330aから流下して周壁面310を旋回している洗浄水の一部も誘導溝340bに流れ込むように誘導することができる。したがって、この流れ誘導部340によって、洗浄水を誘導することで、ボウル部3の前方側周壁面310Fから溜水部5に流下する洗浄水の量を多くすることができる。そのため、特に汚物が廃棄されることが多いボウル部3の前方側中央についた汚物を効率よく洗い落とすことができる。さらに、ボウル部3の前方側から溜水部5に流下する洗浄水が、溜水部5に溜まった汚物をトラップ管路15に向けて押し込む作用を果たすため、溜水部5に溜まった汚物を効率よくトラップ管路15から外部へ排出することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、第1の実施形態と同様の箇所には、同様の符号を付与し、詳細な説明は省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るボウル部の上方断面図である。図6は、図5のO−O線における断面図である。図7は、図5のP−P線における断面図である。
本発明の第2の実施形態に係るボウル部4は、第1の実施形態と同様に、上方側が開口された椀状であり、略鉛直方向に伸び、周囲を囲むように形成された周壁面310と、吐水口11から吐水された洗浄水を載せて旋回させるために、ボウル部4の周壁面310を周回するように周壁面310から略水平に突出して形成された棚部330とから構成されている。
棚部330よりも下方の周壁面310の略中央位置には、溜水部5が窪むように形成されている。周壁面310の上端には、内側に向かって形成されたリム部7が形成されている。
また、ボウル部4は、ボウル部4の前方側の領域Sにおいて、棚部330と棚部330より下方の周壁面310との間に、流れ誘導部440が形成されている。
流れ誘導部440は、棚部330より下方の周壁面310と棚部330の上面である棚面330aとを繋ぐ傾斜面である。流れ誘導部440は、図6に示すように、その傾斜面が棚部330より下方の周壁面310と略同傾斜でなく、図7に示すように、棚部330より下方の周壁面310の傾斜よりも大きく、略垂直に傾斜している。
つまり、流れ誘導部440は、棚部330と棚部330より下方の周壁面310との間を段差状にして繋げている。
流れ誘導部440は、流れ誘導部440に洗浄水を衝突させることで、洗浄水の流れを方向転換させると同時に速度を低下させ、流れWF2の洗浄水を溜水部5へ落ちやすくさせるという狙いがある。
次に、図5〜図7を用いて、棚部330より下方の周壁面310を流れる洗浄水の流れについて説明する。
図5、6に示すように、領域Sより後方側の流れ誘導部440のない位置において、棚部330より下方の周壁面310を流れる洗浄水は、後方側から前方側への流れWF1で流れている。
次に、図5に示すように、領域Sにおいて、棚部330より下方の周壁面310を流れる洗浄水は、後方側から前方側への流れWF1からボウル部4の左方側から右方側に向かう流れWF2の流れに向きが変わる。
洗浄水の流れの向きが変わるのは、図7に示すように、流れWF1の洗浄水が流れ誘導部440に衝突することにより、流れWF2に方向転換されるためである。また、洗浄水は、流れ誘導部440と衝突することにより速度が低下する。
流れWF2の洗浄水は、速度の低下した状態で溜水部5の方向へ向かうため、洗浄水の多くがボウル部の前方側から溜水部5へ流下することとなり、ボウル部4の前方側から溜水部5へ流れ落ちる洗浄水の量を増やすことができる。そのため、特に汚物が廃棄されることが多いボウル部4の前方側についた汚物を効率よく洗い落とすことができる。さらに、ボウル部4の前方側から溜水部5に流下する洗浄水は、溜水部5に溜まった汚物をトラップ管路15に向けて押し込む作用を果たすため、溜水部5に溜まった汚物を効率よく外部へ排出することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではなく、例えば、オストメイト流しは、壁掛けでなく、床置きされているものであってもよい。
1 オストメイト用汚物流し
3 ボウル部
310 周壁面
330 棚部
330a 棚面
340 流れ誘導部
340a 切り欠き
340b 誘導溝
5 溜水部
7 リム部
9 水栓装置
11 吐水口
111 給水接続口
113 導水路
13 操作ボタン
15 トラップ管路
151 排水流入口
153 排水流出口
4 ボウル部
440 流れ誘導部
WF1 流れ
WF2 流れ

Claims (3)

  1. 建物の壁面に沿って配置されるオストメイト用汚物流しであって、
    汚物が投入可能となるように上方が開口され、周壁面が略楕円形状に形成されたボウル
    部と、
    前記ボウル部から窪むように形成され、封水が溜まる溜水部と、
    前記溜水部の下部から前記壁面に向かって上昇するように形成され、前記溜水部に前記
    封水を形成するトラップ管路と、
    前記ボウル部の周壁面に開口し、この周壁面に沿って水平方向に旋回するように洗浄水
    を吐水する吐水口と、
    を備え、
    前記ボウル部の周壁面には、前記吐水口から吐水された洗浄水を載せて旋回させるため
    に、前記周壁面から略水平に突出している棚部が周回して形成され、
    前記ボウル部の前方側には、洗浄水を前記溜水部へ向かうように誘導する流れ誘導部が
    形成されており、
    前記流れ誘導部は、前記棚部を周回する前記吐水口から吐水された洗浄水が前記棚部か
    ら流下するように、前記棚部における前記ボウル部の前方側の中央位置から前記溜水部に
    向かって拡幅する形状の誘導溝で構成されることを特徴とするオストメイト用汚物流し。
  2. 前記流れ誘導部は、前記ボウル部の前方側において、前記棚部と前記棚部の下方の前記周壁面との間に形成されており、前記棚部の下方の前記周壁面を流れる前記洗浄水を前記溜水部へ向かうように誘導することを特徴とする請求項1記載のオストメイト用汚物流し。
  3. 前記吐水口は、前記ボウル部の後方側の前記周壁面に形成されており、前記吐水口から
    前記周壁面に吐水された洗浄水は、後方側の周壁面を左右何れかの一方側から他方側へと
    流れることを特徴とする請求項記載のオストメイト用汚物流し。
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