JP6914482B2 - オストメイト用汚物流し - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載されたオストメイト用汚物流しにおいては、ボウル部の周壁面を旋回するように吐水して、ボウル部内に廃棄された汚物を排出するように構成されており、ボウル部の形状がシンプルであるため、排出後にボウル部に汚物が残っていたとしても目視で簡単に把握でき、また、その除去も容易に行うことができ、衛生面で優れたものとなっている。
そのため、多目的トイレルームに設置されるオストメイト用汚物流しには、狭い面積でも設置できる小型化の要望が高まってきている。
また、オストメイト用汚物流しの小型化において、オストメイトの方々の使い勝手を考慮してボウル部の開口面積を大きくするのが好ましいが、ボウル部の開口形状を、例えば、長方形などにしてボウル部の開口面積を大きくすると、洗浄水の旋回性が悪くなり洗浄性能が低下する。
そのため、特許文献1に記載されているオストメイト用汚物流しを小型化して、そのボウル部の開口形状を横長の略楕円形状することで、管路配置スペースを確保でき、且つ、ボウル部の開口面積が大きく、洗浄性能が良好なようにすることが考えられる。
特に、オストメイトの方々は、汚物を廃棄する際に、パウチをボウル部の前方側から垂らし、汚物を廃棄するため、ボウル部の前方側に多くの汚物がつく。そのため、汚物残りが顕著になる。
の壁面に沿って配置されるオストメイト用汚物流しであって、汚物が投入可能となるよう
に上方が開口され、周壁面が略楕円形状に形成されたボウル部と、前記ボウル部から窪む
ように形成され、封水が溜まる溜水部と、前記溜水部の下部から前記壁面に向かって上昇
するように形成され、前記溜水部に前記封水を形成するトラップ管路と、前記ボウル部の
前記周壁面に開口し、この周壁面に沿って水平方向に旋回するように洗浄水を吐水する吐
水口と、を備え、前記ボウル部の前記周壁面には、前記吐水口から吐水された洗浄水を載
せて旋回させるために、前記周壁面から略水平に突出している棚部が周回して形成され、
前記ボウル部の前方側には、前記洗浄水を前記溜水部へ向かうように誘導する流れ誘導部
が形成されており、前記流れ誘導部は、前記棚部を周回する前記吐水口から吐水された洗浄水が前記棚部から流下するように、前記棚部における前記ボウル部の前方側の中央位置から前記溜水部に向かって拡幅する形状の誘導溝で構成されることを特徴とする。
また、ボウル部の周壁面を旋回する洗浄水が棚部に載って旋回するため、吐水口から吐水された洗浄水がボウル部の前方に至るまでに溜水部へ流下し過ぎることを防止できる。
さらに、ボウル部の前方側には、洗浄水を溜水部へ向かうように誘導する流れ誘導部が形成されているので、ボウル部の前方側を流れる洗浄水を流れ誘導部によって溜水部へ流下させることができる。
したがって、棚部及び又は流れ誘導部によって、ボウル部の前方側から溜水部へ流れる落ちる洗浄水の量を増やすことができる。
そのため、ボウル部の前方側に廃棄された汚物を少ない洗浄水量で効率良く洗い落とすことができる。
ボウル部の前方側において、前記棚部と前記棚部の下方の前記周壁面との間に形成されて
おり、前記棚部の下方の前記周壁面を流れる前記洗浄水を前記溜水部へ向かうように誘導
することを特徴とする。
周壁面を流れるボウル部の後方側から前方側への洗浄水を、その流れ誘導部に衝突させる
ことで、ボウル部の後方側から前方側への洗浄水の流れの向きを溜水部に落下する向きへ
方向を変えると同時に、速度の低下を発生させる。そうすることで、洗浄水は、速度の低
下した状態で溜水部方向へ向かうため、洗浄水の多くがボウル部の前方側から溜水部へ流
下することとなり、ボウル部の前方側から溜水部へ流れ落ちる洗浄水の量を増やすことが
できる。
そのため、少ない洗浄水量で効率良く、ボウル部の前方側に廃棄された汚物を洗い落と
すことができる。
の周壁面に形成されており、吐水口から周壁面に吐水された洗浄水は、後方側の周壁面を
左右何れかの一方側から他方側へと流れるため、この後方側の周壁面を流れる間に吐水口
から吐水された直後に持つ洗浄水の流速が低下し、その後、ボウル部側方の周壁面を旋回
して前方側に至った時点では更に流速が低下しており、洗浄水にかかる遠心力が弱くなっ
ているので、前方側から溜水部へ流れる落ちる洗浄水の量を増やすことができる。
そのため、少ない洗浄水量で効率良く、ボウル部の前方側に廃棄された汚物を洗い落と
すことができる。
なお、以降の説明においては、壁面Kに向かってオストメイト用汚物流し1の正面に立った使用者から見て、壁面Kに向かう側を「後方側」、壁面Kから離れる側を「前方側」と呼び、鉛直方向上側を「上方側」、鉛直方向下側を「下方側」と呼び、左右夫々の側を「左方側」、「右方側」と呼んで説明を行う。
図2に示すように、ボウル部3は、上方側が開口された椀状であり、周囲を囲むように形成された周壁面310と、吐水口11から吐水された洗浄水を載せて旋回させるために、ボウル部3の周壁面310を周回するように周壁面310から略水平に突出して形成された棚部330とから構成されている。
周壁面310の略中央位置には、溜水部5が窪むように形成されている。また、周壁面310の上端には、内側に向かって形成されたリム部7が形成されている。
また、棚部330において、ボウル部3の前方側の中央位置には、棚部330を旋回する洗浄水の一部を溜水部5へ向かうように誘導する流れ誘導部340が形成されている。
具体的には、流れ誘導部340は、棚面330aの一部が切か欠かれた切り欠き340aと、切り欠き340aから溜水部5に向かって形成された誘導溝340bで構成される。
なお、これらの後方側周壁面310B、前方側周壁面310F、左方側周壁面310Lおよび右方側周壁面310Rは、図4に、二点鎖線で囲まれた領域として示されている。
導水路113は、上面視において略L字状に屈曲している。具体的には、導水路113は、給水接続口111から前方に延び、その後、左方側へ向かって屈曲して吐水口11へと連通している。
また、吐水口11が、ボウル部3の後方側周壁面310Bであって、右方側周壁面310Rに近接して形成されており、吐水口11から周壁面310に吐水された洗浄水は、後方側周壁面310Bを右方側から左方側へと流れるため、この後方側周壁面310Bを流れる間に吐水口11から吐水された直後に持つ洗浄水の流速が低下し、その後、ボウル部3の側方の周壁面310を旋回して前方側に至った時点では更に流速が低下しており、洗浄水にかかる遠心力が弱くなっているので、ボウル部3の前方側から溜水部5へ流下する洗浄水の量を増やすことができる。また、吐水口11が後方側周壁面310Bの曲面の接線に沿って形成されているので、吐水口11から吐水される洗浄水が後方側周壁面310Bと衝突せず、スムーズに棚部330に載って旋回を開始することができ、後方側周壁面310Bで洗浄水の流速が急激に落ちることがなく、左方側周壁面310Lから前方側周壁面310Fにかけて徐々に洗浄水の流速が落ちる。そのため、ボウル部3の前方側から溜水部5へ流れ落ちる洗浄水の量を増やすことができ、少ない洗浄水量でも効率良く、ボウル部3の前方側に廃棄された汚物を洗い落とすことができる。さらに、ボウル部3の前方側から溜水部5に流下する洗浄水が、溜水部5に溜まった汚物をトラップ管路15に向けて押し込む作用を果たすため、溜水部5に溜まった汚物を効率よくトラップ管路15から外部へ排出することができる。
棚部330よりも下方の周壁面310の略中央位置には、溜水部5が窪むように形成されている。周壁面310の上端には、内側に向かって形成されたリム部7が形成されている。
また、ボウル部4は、ボウル部4の前方側の領域Sにおいて、棚部330と棚部330より下方の周壁面310との間に、流れ誘導部440が形成されている。
つまり、流れ誘導部440は、棚部330と棚部330より下方の周壁面310との間を段差状にして繋げている。
流れ誘導部440は、流れ誘導部440に洗浄水を衝突させることで、洗浄水の流れを方向転換させると同時に速度を低下させ、流れWF2の洗浄水を溜水部5へ落ちやすくさせるという狙いがある。
図5、6に示すように、領域Sより後方側の流れ誘導部440のない位置において、棚部330より下方の周壁面310を流れる洗浄水は、後方側から前方側への流れWF1で流れている。
洗浄水の流れの向きが変わるのは、図7に示すように、流れWF1の洗浄水が流れ誘導部440に衝突することにより、流れWF2に方向転換されるためである。また、洗浄水は、流れ誘導部440と衝突することにより速度が低下する。
流れWF2の洗浄水は、速度の低下した状態で溜水部5の方向へ向かうため、洗浄水の多くがボウル部の前方側から溜水部5へ流下することとなり、ボウル部4の前方側から溜水部5へ流れ落ちる洗浄水の量を増やすことができる。そのため、特に汚物が廃棄されることが多いボウル部4の前方側についた汚物を効率よく洗い落とすことができる。さらに、ボウル部4の前方側から溜水部5に流下する洗浄水は、溜水部5に溜まった汚物をトラップ管路15に向けて押し込む作用を果たすため、溜水部5に溜まった汚物を効率よく外部へ排出することができる。
3 ボウル部
310 周壁面
330 棚部
330a 棚面
340 流れ誘導部
340a 切り欠き
340b 誘導溝
5 溜水部
7 リム部
9 水栓装置
11 吐水口
111 給水接続口
113 導水路
13 操作ボタン
15 トラップ管路
151 排水流入口
153 排水流出口
4 ボウル部
440 流れ誘導部
WF1 流れ
WF2 流れ
Claims (3)
- 建物の壁面に沿って配置されるオストメイト用汚物流しであって、
汚物が投入可能となるように上方が開口され、周壁面が略楕円形状に形成されたボウル
部と、
前記ボウル部から窪むように形成され、封水が溜まる溜水部と、
前記溜水部の下部から前記壁面に向かって上昇するように形成され、前記溜水部に前記
封水を形成するトラップ管路と、
前記ボウル部の周壁面に開口し、この周壁面に沿って水平方向に旋回するように洗浄水
を吐水する吐水口と、
を備え、
前記ボウル部の周壁面には、前記吐水口から吐水された洗浄水を載せて旋回させるため
に、前記周壁面から略水平に突出している棚部が周回して形成され、
前記ボウル部の前方側には、洗浄水を前記溜水部へ向かうように誘導する流れ誘導部が
形成されており、
前記流れ誘導部は、前記棚部を周回する前記吐水口から吐水された洗浄水が前記棚部か
ら流下するように、前記棚部における前記ボウル部の前方側の中央位置から前記溜水部に
向かって拡幅する形状の誘導溝で構成されることを特徴とするオストメイト用汚物流し。 - 前記流れ誘導部は、前記ボウル部の前方側において、前記棚部と前記棚部の下方の前記周壁面との間に形成されており、前記棚部の下方の前記周壁面を流れる前記洗浄水を前記溜水部へ向かうように誘導することを特徴とする請求項1記載のオストメイト用汚物流し。
- 前記吐水口は、前記ボウル部の後方側の前記周壁面に形成されており、前記吐水口から
前記周壁面に吐水された洗浄水は、後方側の周壁面を左右何れかの一方側から他方側へと
流れることを特徴とする請求項2記載のオストメイト用汚物流し。
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JP2017021641A JP6914482B2 (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | オストメイト用汚物流し |
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JP2017021641A JP6914482B2 (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | オストメイト用汚物流し |
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JP6914482B2 true JP6914482B2 (ja) | 2021-08-04 |
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ID=63171769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017021641A Active JP6914482B2 (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | オストメイト用汚物流し |
Country Status (1)
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2017
- 2017-02-08 JP JP2017021641A patent/JP6914482B2/ja active Active
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