JP6914481B2 - オストメイト用汚物流し - Google Patents
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Description
これによって、近年の節水化のニーズにより、オストメイト汚物流しに使用する1回当たりに流す洗浄水量を削減した場合でも、旋回流によってボウル部全体を洗浄することができる。
特に、多くのオストメイトの方々は、パウチをボウル部の正面からボウル部の上端にパウチを近づけ、汚物を廃棄するため、ボウル部の正面に立った使用者側のリム面に汚物が付着しやすい。
そのため、多目的トイレルームに設置されるオストメイト用汚物流しには、狭い面積でも設置できる小型化の要望が高まってきている。
オストメイト用汚物流しを上下方向にコンパクトにすることで、ボウル部の開口の高さ位置を変えることなく、オストメイト用汚物流しの下方にスペースが確保できるので、オストメイト用汚物流しの使い勝手を維持したまま、多目的トイレルームにおいて車椅子利用者が転回する際につま先部分が通過するスペースを確保することができる。
このように構成された本発明においては、ボウル部のリム面は、少なくともボウル部の中心よりも壁面の前方側において、少なくとも棚面の一部を覆うようボウル部の中心に向かってオーバーハングした形状に形成されているので、ボウル部の正面から汚物を廃棄する際に、汚物が棚面上に落下しにくくなる。そのため、汚物が棚面上に付着しにくくなり、棚面を旋回する洗浄水が汚物に衝突することで起こる洗浄水の水飛びの発生を抑制することができる。
このように構成された本発明においては、ボウル部のリム面は、少なくとも前記ボウル部の中心よりも壁面の前方側において、棚面の略全体を覆うように前記ボウル部の中心に向かってオーバーハングした形状に形成されているので、ボウル部の正面から汚物を廃棄する際に、汚物が汚物受け面に落下し、汚物が棚面上により付着しにくくなり、棚面を旋回する洗浄水が汚物に衝突することで起こる洗浄水の水飛びの発生をより抑制することができる。
このように構成された本発明においては、ボウル部は、リム面がオーバーハングした形状に形成されている位置において、その上面がボウル部の中心、かつ、下方に向けて下方に向けて傾斜しているので、オストメイトの方々が、ボウル部の上面にパウチを置いて汚物を廃棄すると、パウチの口がボウル部の汚物受け面の方向を向き汚物を廃棄しやすい。
さらに、パウチから廃棄される際の汚物にボウル部の中心に向かって勢いがつきやすくなるため、汚物受け面に廃棄されやすくなり、棚面上の汚物の付着をより抑制し、水飛びの発生を抑制できる。
このように構成された本発明においては、ボウル部のリム面は、ボウル部の全周において、棚面の略全体を覆うように内側に向かってオーバーハングした形状に形成されているので、オストメイトの方々がどの位置からボウル部に汚物を廃棄した場合でも、汚物が棚面に付着しにくく、水跳ねを抑制できる。
なお、以降の説明においては、壁面Kに向かってオストメイト用汚物流し1の正面に立った使用者から見て、壁面Kに向かう側を「後方側」、壁面Kから離れる側を「前方側」と呼び、鉛直方向上側を「上方側」、鉛直方向下側を「下方側」と呼び、左右夫々の側を「左方側」、「右方側」と呼んで説明を行う。
溜水部5は、ボウル部3の下方の中央位置からが窪むように形成され、下水配管との縁切りのための封水が溜まっている。
この吐水部7は、壁面Kに設けられた洗浄ボタン15を操作することで、給水配管に設けられたフラッシュバルブ(図示せず)が開弁して吐水口13から吐水を行い、ボウル部3を洗浄することができる。
水栓装置9は、壁面Kの内部に設けられた給水配管(図示せず)に接続され、その給水配管によって供給された水または湯を吐水可能であり、オストメイトの方々が汚物を廃棄した後のパウチ等の洗浄を行うことができる。
また、トラップ管路11は、その排水流出口11bが壁面Kの排水配管(図示せず)と接続されており、パウチから廃棄された汚物を下水配管に排出することができる。
リム面19は、略鉛直方向に伸び、周囲を囲むように形成されており、洗浄水を吐水する吐水部7の吐水口13が開口されている。
棚面21は、リム面19と汚物受け面17の間に周回して形成され、略水平に突出している。この棚面21は、リム面19に開口された吐水口13から吐水された洗浄水を載せて、リム面19に沿って水平方向に旋回する旋回流を形成している。
これによって、棚面21を旋回する洗浄水の一部を溜水部5へ向かうように誘導することができる。
言い換えると、リム面19は、その先端19aが棚面21の外周21aより内側までオーバーハングした形状になっている。
このオーバーハングした形状により、オストメイトの方々が汚物を廃棄する際に、汚物受け面17に近接して落下させやすく、汚物が棚面21に落下しにくくなる。そのため、汚物が棚面21に付着しにくくなり、棚面21を旋回する洗浄水が汚物に衝突することで起こる洗浄水の水飛びの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態において、リム面19のオーバーハングした形状は、ボウル部3の全周に形成されているが、オストメイトの方々が汚物の廃棄をよく行う位置であるボウル部3の中心よりも前方側に少なくとも形成されていれば良い。
なお、本実施形態において、ボウル部3の中心より前方側とは、溜水部5の前後方向の中心線Cよりも前方側のことである。
このようにボウル部3の上面23がボウル部3の中心、かつ、下方に向けて傾斜することで、ボウル部3の上面23にパウチを載せた際に、パウチの開口方向が汚物受け面17に向くようなる。
さらに、パウチから廃棄される際の汚物にボウル部3の中心に向かう勢いがつきやすくなるため、汚物受け面17に廃棄されやすくなり、棚面21上の汚物の付着をより抑制し、水飛びの発生を抑制できる。
図4は、本発明の第2実施形態におけるオストメイト用汚物流しの上面図である。図5は、図5のV―V線における断面図である。この第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
言い換えると、リム面33は、その先端33aが棚面21の内周21bより内側までオーバーハングした形状になっている。
このオーバーハングした形状により、オストメイトの方々が汚物を廃棄する際に、汚物が汚物受け面17に落下し、汚物が棚面21上により付着しにくくなり、棚面21を旋回する洗浄水が汚物に衝突することで起こる洗浄水の水飛びの発生をより抑制することができる。
なお、本実施形態において、リム面33のオーバーハングした形状は、ボウル部30の全周に形成されているが、オストメイトの方々が汚物の廃棄をよく行う位置であるボウル部30の中心よりも前方側に少なくとも形成されていれば良い。
このようにボウル部3の上面23がボウル部30の中心、かつ、下方に向けて傾斜することで、ボウル部30の上面23にパウチを載せた際に、パウチの開口方向が汚物受け面に向くようなる。
まず、本発明の第2実施形態によるオストメイト用汚物流し2によれば、ボウル部30のリム面33は、少なくともボウル部30の中心よりも壁面Kの前方側において、棚面21の略全体を覆うように内側に向かってオーバーハングした形状に形成されているので、ボウル部30の正面から汚物を廃棄する際に、汚物が汚物受け面17に落下し、汚物が棚面21上により付着しにくくなり、棚面21を旋回する洗浄水が汚物に衝突することで起こる洗浄水の水飛びの発生をより抑制することができる。
さらに、汚物受け面17に廃棄されやすくなり、棚面21上の汚物の付着をより抑制し、水飛びの発生を抑制できる。
3 ボウル部
5 溜水部
7 吐水部
9 水栓装置
11 トラップ管路
11a 排水流入口
11b 排水流出口
13 吐水口
15 洗浄ボタン
17 汚物受け面
19 リム面
19a 先端
21 棚面
21a 外周
21b 内周
23 上面
30 ボウル部
33 リム面
33a 先端
35 上面
Claims (4)
- 壁面に沿って配置されるオストメイト用汚物流しであって、
ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成されるリム面と、このリム面
と前記汚物受け面との間に周回して形成され、略水平に突出した棚面と、を備えたボウル
部と、
このボウル部の下方から上昇するように形成され、前記汚物受け面の下方に封水を形成
するトラップ管路と、
給水源から洗浄水を供給する給水路と、前記ボウル部のリム面に開口され、前記給水路
から給水された洗浄水を前記リム面に沿って水平方向に旋回するように前記棚面上に吐水
する吐水口と、を有する吐水部と、を備え、
前記棚面は少なくとも前記吐水口から前記ボウル部の前方側まで形成され、前記ボウル部のリム面は、少なくとも前記ボウル部の中心よりも前記壁面の前方側において、少なくとも棚面の一部を覆うよう前記ボウル部の中心に向かってオーバーハングした形状に形成されていることを特徴とするオストメイト用汚物流し。 - 前記ボウル部のリム面は、少なくとも前記ボウル部の中心よりも前記壁面の前方側において、棚面の略略全体を覆うように前記ボウル部の中心に向かってオーバーハングした形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のオストメイト用汚物流し。
- 前記ボウル部は、前記リム面がオーバーハングした形状に形成されている位置において、その上面が前記ボウル部の中心、かつ、下方に向けて傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のオストメイト用汚物流し。
- 前記ボウル部のリム面は、前記ボウル部の略略全体において、オーバーハングした形状に形成されていることを特徴とする請求項3記載のオストメイト用汚物流し。
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