JP6800430B2 - 水洗大便器 - Google Patents

水洗大便器 Download PDF

Info

Publication number
JP6800430B2
JP6800430B2 JP2017167344A JP2017167344A JP6800430B2 JP 6800430 B2 JP6800430 B2 JP 6800430B2 JP 2017167344 A JP2017167344 A JP 2017167344A JP 2017167344 A JP2017167344 A JP 2017167344A JP 6800430 B2 JP6800430 B2 JP 6800430B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rim
curvature
radius
outer corner
rim spout
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017167344A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019044428A (ja
Inventor
英司 塩原
英司 塩原
直人 松尾
直人 松尾
聡士 高野
聡士 高野
山▲崎▼ 洋式
洋式 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2017167344A priority Critical patent/JP6800430B2/ja
Publication of JP2019044428A publication Critical patent/JP2019044428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6800430B2 publication Critical patent/JP6800430B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水源から供給される洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、特許文献1に記載されているように、水洗大便器において、ボウル部の前方側領域のリム部にリム吐水口が設けられたものが知られている。
特許5585944号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、リム吐水口がボウル部の前方側領域に設けられているので、座った状態で排尿する使用者の尿がリム吐水口の上部の外側コーナーまでリム部に沿って上昇するようにして付着し、リム吐水口に尿石が付着する恐れがあるという新たな知見が得られた。
また、リム吐水口がボウル部の前方側領域に設けられている場合においては、使用者からリム吐水口を見えにくくするため、リム吐水口がリム部のオーバーハング部の内側に形成されている。よって、リム吐水口の上部の外側コーナーの曲率半径がオーバーハング部に沿って比較的小さく形成され、使用者の尿が付着した状態で残留しやすいという問題がある。また、リム吐水口の上部の外側コーナーは、リム吐水口から吐水される洗浄水によって洗浄されにくい部分であるため、使用者の尿が付着した状態で残留しやすいという問題がある。
さらに、尿が付着した場合に、リム吐水口の上部の外側コーナーの曲率半径が比較的小さいため、掃除用具や清掃者の手指に沿わせた掃除用の布やシート等を、外側コーナー部分に挿入できず、付着した尿の清掃及び除去、さらに発生した尿石を清掃及び除去することができないという問題が生じる。発生した尿石は、さらなる尿石の発生に繋がる環境を生じさせるため、新たな尿石の発生を抑制するためには尿石を十分に清掃及び除去することが必要となる。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、尿がリム吐水口の上部の外側コーナーに付着した状態で残留することを抑制することができると共に、この上部の外側コーナーの清掃性を高めることができ、ボウル部の前方側領域に配置されるリム吐水口における尿石の発生を抑制することができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、洗浄水源から供給される洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、上縁部に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、上記リム部から上記ボウル部内に洗浄水を吐水するリム吐水口と、上記リム部内を上記リム吐水口まで延びるリム導水路と、を有し、上記リム吐水口は、上記ボウル部の前方側領域に配置され、上記リム吐水口の上部の外側コーナーの曲率半径が、その上部の内側コーナーの曲率半径より大きく、上記リム導水路の上部の外側コーナーの曲率半径は、上記前方側領域において、上記リム吐水口まで徐々に大きく形成されることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ボウル部の前方側領域に配置されるリム吐水口の上部の外側コーナーの曲率半径が、その上部の内側コーナーの曲率半径より大きい。
これにより、リム吐水口において、リム吐水口の上部の外側コーナーの曲率半径が内側コーナーの曲率半径より大きくなるように構成されているため、洗浄水がリム吐水口の外側壁面から外側コーナーの上部まで広がりやすく、リム吐水口の上部の外側コーナーの洗浄性を向上させることができる。よって、洗浄時に、洗浄水がリム吐水口の上部の外側コーナーを通過しやすくすることができ、尿がリム吐水口の上部の外側コーナーに付着した状態で残留することを抑制することができる。また、本発明によれば、この上部の外側コーナーを清掃者の手指に沿わせた掃除用の布やシート等により掃除しやすくでき、この上部の外側コーナーの清掃性を高めることができる。従って、本発明によれば、ボウル部の前方側領域に配置されるリム吐水口における尿石の発生を抑制することができる。さらに、本発明によれば、尿石が外側コーナーに発生した場合には、清掃者の手指上に沿わせた掃除用の布やシート等により力を入れて掃除することができ、尿石を確実に清掃及び除去することができる。


本発明において、好ましくは、上記リム吐水口の上記上部の外側コーナーの曲率半径は、その下部の内側コーナーの曲率半径より大きい。
このように構成された本発明においては、リム吐水口の上部の外側コーナーの曲率半径が、その下部の内側コーナーの曲率半径より大きい。これにより、洗浄水により洗浄されやすいリム吐水口の下部において内側コーナーの曲率半径を小さくしてリム吐水口の下部の内側コーナーに洗浄水が広がり難く構成するとともに、リム吐水口の上部の外側コーナーの曲率半径をその下部の内側コーナーの曲率半径よりも大きくしてリム吐水口の上部の外側コーナーに洗浄水が広がりやすく構成している。よって、本発明によれば、尿がリム吐水口の上部の外側コーナーに付着した状態で残留することをより抑制することができる。また、本発明によれば、この上部の外側コーナーを清掃者の手指に沿わせた掃除用の布やシート等により掃除しやすくでき、この上部の外側コーナーの清掃性をより高めることができる。従って、本発明によれば、ボウル部の前方側領域に配置されるリム吐水口における尿石の発生をより抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記リム吐水口の上記上部の外側コーナーの曲率半径は、上記リム導水路の入口部分の上部の外側コーナーの曲率半径より大きい。
このように構成された本発明においては、リム吐水口の上部の外側コーナーの曲率半径を、リム導水路の入口部分の上部の外側コーナーの曲率半径より大きい。これにより、洗浄水が入口部分からリム吐水口に向かうにつれて上部の外側コーナーに沿って流れやすく且つリム吐水口の上部の外側コーナーを洗浄しやすくすることができる。よって、本発明によれば、尿がリム吐水口の上部の外側コーナーに付着した状態で残留することをより抑制することができる。従って、本発明によれば、ボウル部の前方側領域に配置されるリム吐水口における尿石の発生をより抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記リム部は、上記リム吐水口から前方側に向かって、その上縁部が内方へ突出するオーバーハングした形状のオーバーハング部を備え、上記オーバーハング部の曲率半径が、上記リム吐水口の上記上部の外側コーナーの曲率半径から徐々に大きくなるように形成される。
このように構成された本発明においては、オーバーハング部の曲率半径が、リム吐水口から徐々に大きくなるので、洗浄水が表面に沿って広がりながら洗浄しやすくなり、尿がオーバーハング部に付着した状態で残留することをより抑制することができると共に、オーバーハング部を清掃者の手指に沿わせた掃除用の布やシート等により掃除しやすくすることができる。従って、本発明によれば、リム吐水口近傍のオーバーハング部の清掃性をより向上させ、尿石の発生をより抑制することができる。さらに、本発明によれば、リム吐水口から前方に向かうにつれ、オーバーハング部の清掃性をより向上させ、リム吐水口近傍の尿石の発生をより抑制することができる。
本発明において、好ましくは、上記リム吐水口の上記上部の外側コーナーの曲率半径は、6mm〜15mmの範囲に形成される。
このように構成された本発明においては、リム吐水口の上部の外側コーナーを、6mm以上の曲率半径に形成することにより、清掃者の手指に沿わせた掃除用の布やシート等を外側コーナーに沿って手指とともに挿入することができ、尿を拭き取りやすくすることができる。一方で、この上部の外側コーナーが大きくなりすぎると、上部の内側コーナーを狭めることになるため、上部の外側コーナーを、上部の内側コーナーの曲率半径を減少させないような15mm以下の曲率半径に形成する。これにより、上部の内側コーナーの曲率半径が小さくなることによるリム吐水口からの吐水が阻害される影響を抑制することができる。よって、本発明によれば、リム吐水口の上部の外側コーナーの曲率半径を6mm〜15mmの範囲に形成することで、リム吐水口の清掃性と、吐水の阻害の抑制とを両立することができる。
本発明の水洗大便器によれば、ボウル部の前方側領域に配置されるリム吐水口における尿石の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器において便座及び便蓋を省略した状態の側面断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体を示す平面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリム吐水口を内側から見た部分拡大斜視図である。 ボウル部の中心点とリム導水路の入口部分とを結ぶV−V線に沿って見たリム導水路の入口部分の断面図である。 左右方向の中心線A2に沿って見たリム導水路の断面図である。 ボウル部の中心点とリム吐水口とを結ぶVII−VII線に沿って見たリム吐水口の断面図である。 VIII−VIII線に沿って見たリム部の断面図である。 IX−IX線に沿って見たリム部の断面図である。 前後方向の中心線A1に沿って見たリム部の断面図である。 XI−XI線に沿って見たリム部の断面図である。
以下、本発明の一実施形態による水洗大便器について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態による水洗大便器を示す概略斜視図である。以下、本発明の一実施形態における説明において、水洗大便器1を使用する使用者側(水洗大便器1を使用するために水洗大便器1の前に立っている使用者側)から見て手前側を前方側とし、使用者から見て奥側を後方側とし、水洗大便器1を前方から見て右側を右側とし、前方から見て左側を左側として説明している。
図1に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、ボウル部内の水の落差による流水作用で汚物を押し流す、いわゆる、洗い落し式の水洗大便器であり、陶器製の便器本体2と、この便器本体2の上面に配置された便座(図示せず)を覆う便蓋4と、便器本体2の後部に取り付けられ、便器洗浄に使用される洗浄水を貯水して便器本体2へ給水する洗浄水源である重力給水式の貯水タンク6とを備えている。
なお、水洗大便器1については、例として、洗い落し式の水洗大便器について説明したが、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器であってもよい。
なお、便器本体2へ洗浄水を供給する洗浄水源としては、本実施形態で示した重力給水式の貯水タンク6のようなタンク式のものに限定されず、水道水の給水圧を直接利用した水道直圧式のものや、フラッシュバルブ式のものや、ポンプの補圧を利用して洗浄水を供給するものであってもよい。
図2は本発明の一実施形態による水洗大便器において便座及び便蓋を省略した状態の側面断面図であり、図3は本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体を示す平面図である。
図2及び図3に示すように、便器本体2の前方上部にはボウル部8が形成されている。
また、便器本体2の後方上部には、貯水タンク6から供給された洗浄水をボウル部8に吐水する導水路10が形成されている。
さらに、ボウル部8の下方には、ボウル部8内の汚物を排出する排水路である排水トラップ管路12が形成されている。
ボウル部8は、ボウル形状の汚物受け面14と、ボウル部8の上縁部に沿って形成されたリム部16と、これら汚物受け面14とリム部16との間に形成された棚部18を備えている。
また、ボウル部8は、汚物受け面14よりも下方の領域に形成されて排水トラップ管路12に接続される凹部20を備えている。ボウル部8の左右方向を二等分する中心線A1(図3参照)に対して便器本体2の前方側から見て凹部20の左側の左側壁面20aにはゼット吐水口22が形成されている。このゼット吐水口22は、導水路10の共通導水路11から分岐したゼット導水路28に接続されている。
また、ボウル部8の汚物受け面14の凹部20の後方且つ下方には、上述した排水トラップ管路12の入口12aが開口し、この入口12aから上昇路12bが後方に延びている。この上昇路12bには下降路12cが連続し、下降路12cの下端は排水ソケット24を介して床下の排出管(図示せず)に接続されている。
導水路10は、貯水タンク6の排水口6aに接続される入口部からボウル部8の背面側近傍まで延びる共通導水路11と、この共通導水路11のボウル部8の背面側近傍においてそれぞれ分岐するゼット導水路28とリム導水路30を備えている。
リム導水路30は、ボウル部8の背面側近傍で共通導水路11から分岐し、中心線A1に対して左側に位置するリム部16の内部に沿って前方へ延び、リム吐水口26まで延びている。
ゼット導水路28は、ボウル部8の背面側近傍で共通導水路11から分岐し、中心線A1に対して便器本体2の前方側から見て凹部20の左側壁面20aの外側を迂回するように前方へ延び、凹部20の左側壁面20aに形成されたゼット吐水口22まで延びている。リム吐水口26は、ゼット吐水口22より前側に形成されている。
つぎに、図3〜図11を参照して、水洗大便器1のボウル部8のリム部16及びリム吐水口26について詳細に説明する。
図4は本発明の一実施形態による水洗大便器のリム吐水口を内側から見た部分拡大斜視図であり、図5はボウル部の中心点Cとリム導水路の入口部分とを結ぶV−V線に沿って見たリム導水路の入口部分の断面図であり、図6は左右方向の中心線A2に沿って見たリム導水路の断面図であり、図7はボウル部の中心点Cとリム吐水口とを結ぶVII−VII線に沿って見たリム吐水口の断面図であり、図8はVIII−VIII線に沿って見たリム部の断面図であり、図9はIX−IX線に沿って見たリム部の断面図であり、図10は前後方向の中心線A1に沿って見たリム部の断面図であり、図11はXI−XI線に沿って見たリム部の断面図である。
図3に示すように、ボウル部8は、このボウル部8の左右方向に延びた中心線A2によりボウル部8を前後方向に二等分される前方側領域Fと後方側領域Rを備えている。また、中心線A1と中心線A2との交点をボウル部8の中心点Cとして示している。
リム吐水口26は、ボウル部8の前方側領域Fに配置されている。リム吐水口26は、ボウル部8を前後方向に三等分したうちの最も前方側領域、より好ましくは、ボウル部8を前後方向に四等分したうちの最も前方側領域内に配置されている。リム吐水口26は、リム部16の前端部16aに向けて開口され、洗浄水を前端部16aに向けて吐水させるようになっている。リム吐水口26は、前方側領域Fに配置され、オーバーハング部16cの内側に隠れるように配置されているので、使用者からリム吐水口26を見えにくくすることができ、使用者への美観をよくすることができる。
図7に示すように、リム吐水口26は、その内部通水路の四角の部分を、その上部の外側コーナー26aと、その上部の内側コーナー26bと、その下部の外側コーナー26dと、その下部の内側コーナー26cとにより形成されている。各コーナーは円弧状の壁面を形成している。リム吐水口26は、図7の断面図においても示されるように、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径が、その上部の内側コーナー26bの曲率半径より大きい。また、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径は、その下部の内側コーナー26cの曲率半径より大きい。さらに、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径は、リム導水路30の入口部分30eの上部の外側コーナー30a(図5参照)の曲率半径より大きい。また、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径は、図6に示すようなリム導水路30の中間部分30fの上部の外側コーナー30aの曲率半径より大きい。
リム吐水口26はボウル部8の前方側領域Fに設けられ、前方側領域Fにおいてはリム部16が前端に向けて緩やかに屈曲するように形成されている。このため、リム吐水口26を通過する洗浄水は、遠心力の作用によりリム吐水口26の外側壁面26eに押し付けられる。したがって、外側壁面26eに押し付けられた洗浄水は上方に広がりつつ、ボウル部8へ供給される。このとき、リム吐水口26において、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径が内側コーナー26bの曲率半径より大きくなるように構成されているため、洗浄水がリム吐水口26の外側壁面26eから外側コーナー26aの上部まで広がりやすくなっている。
リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径が、比較的大きいので、尿が外側コーナー26a内に付着しにくくすることができ、また、付着した状態のまま残りにくい。さらに、仮に尿が一端付着したとしても洗浄水により洗浄されやすく、尿が外側コーナー26a内に付着した状態で残留することを抑制することができる。
また、外側コーナー26aの曲率半径が、リム導水路30の入口部分30e及び中間部分30fの外側コーナー30aの曲率半径よりも大きいので、洗浄水がリム吐水口26に向かうに連れて外側コーナー26aに広がって流れやすくなる。よって、洗浄水が入口部分30eからリム吐水口26に向かうにつれて上部の外側コーナー26aに沿って流れやすく且つリム吐水口の上部の外側コーナー26aを洗浄しやすくすることができる。
リム導水路30の外側コーナー30aの曲率半径は、入口部分30eから中間部分30fまでほぼ一定である。リム導水路30の外側コーナー30aの曲率半径は、中間部分30fからリム吐水口26まで徐々に大きく形成される。リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径は、リム導水路30のいずれの部分の外側コーナー30aの曲率半径よりも大きい。
ボウル部8のリム部16は、リム吐水口26から前方側に向ってリム部16の前端部16a付近までの部分の上縁部16bが局所的に内方へ突出するオーバーハングした形状に形成されたオーバーハング部16cを備え、このオーバーハング部16cにより、リム吐水口26の上方が覆われるようになっている。
また、ボウル部8のリム部16は、オーバーハング部16c以外の内周面の領域がほぼ鉛直方向に立ち上がる形状となっている立ち上がり部16dを備えている。リム部16の立ち上がり部16dはほぼ鉛直方向に立ち上がる形状に形成されているので、尿が付着したとしても、洗浄水が洗浄しやすく、且つ便器本体2を清掃しようとする清掃者の手指に沿わせた掃除用の布や掃除用シート等により拭き取りやすくなっている。
オーバーハング部16cの内側も円弧状のコーナー形状を形成している。オーバーハング部16cのコーナー形状は、外側コーナー26aから連続して形成されている。オーバーハング部16cの曲率半径が、前方側に向かうにつれて、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径から徐々に大きくなるように形成される。図8〜図10に示すように、オーバーハング部16cの上部の外側コーナー16eの曲率半径は、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径より大きくなっている。また、図8及び図9に示すように、図9に示すオーバーハング部16cの上部の外側コーナー16eの曲率半径は、図8に示すオーバーハング部16cの上部の外側コーナー16eの曲率半径より大きい。
リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径は、6mm〜15mmの範囲、より好ましくは6mm〜10mmの範囲に形成される。人間の平均的な手指の太さを考慮して、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径が、6mm未満である場合、清掃者の手指上の掃除用の布やシート等を手指とともに湾曲に沿って押し込むことができない程外側コーナー26aの曲率半径が、小さくなっていると判断される。リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径を、6mm以上に形成しているので、清掃者の手指上の掃除用の布やシート等を外側コーナー26aに沿って挿入することができ、外側コーナー26aを力を入れた状態で拭き取りやすくなっている。このように、外側コーナー26aを清掃者の手指に沿わせた掃除用の布やシート等により直接拭いて及び力を入れて清掃できることにより、外側コーナー26aに付着した尿や尿石を比較的綺麗に除去することができる。よって、外側コーナー26aに尿が付着した状態で残留することを抑制することができ、尿石の発生を抑制することができる。
上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、ボウル部8の前方側領域Fに配置されるリム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径が、その上部の内側コーナー26bの曲率半径より大きい。これにより、リム吐水口26において、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径が内側コーナー26bの曲率半径より大きくなるように構成されているため、洗浄水がリム吐水口26の外側壁面26eから外側コーナー26aの上部まで広がりやすく、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの洗浄性を向上させることができる。よって、洗浄時に、洗浄水がリム吐水口26の上部の外側コーナー26aを通過しやすくすることができ、尿がリム吐水口26の上部の外側コーナー26aに付着した状態で残留することを抑制することができる。また、この上部の外側コーナー26aを清掃者の手指に沿わせた掃除用の布やシート等により掃除しやすくでき、この上部の外側コーナー26aの清掃性を高めることができる。従って、本発明によれば、ボウル部8の前方側領域Fに配置されるリム吐水口26における尿石の発生を抑制することができる。さらに、本発明によれば、尿石が外側コーナー26aに発生した場合には、清掃者の手指上に沿わせた掃除用の布やシート等により力を入れて掃除することができ、尿石を確実に清掃及び除去することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径が、その下部の内側コーナー26cの曲率半径より大きい。これにより、洗浄水により洗浄されやすいリム吐水口26の下部において内側コーナー26cの曲率半径を小さくしてリム吐水口26の下部の内側コーナー26cに洗浄水が広がり難く構成するとともに、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径をその下部の内側コーナー26cの曲率半径よりも大きくしてリム吐水口26の上部の外側コーナー26aに洗浄水が広がりやすく構成している。よって、本発明によれば、尿がリム吐水口26の上部の外側コーナー26aに付着した状態で残留することをより抑制することができる。また、本発明によれば、この上部の外側コーナー26aを清掃者の手指に沿わせた掃除用の布やシート等により掃除しやすくでき、この上部の外側コーナー26aの清掃性をより高めることができる。従って、本発明によれば、ボウル部8の前方側領域Fに配置されるリム吐水口26における尿石の発生をより抑制することができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径を、リム導水路30の入口部分30eの上部の外側コーナー30aの曲率半径より大きい。これにより、洗浄水が入口部分30eからリム吐水口26に向かうにつれて上部の外側コーナーに沿って流れやすく且つリム吐水口26の上部の外側コーナー26aを洗浄しやすくすることができる。よって、本発明によれば、尿がリム吐水口26の上部の外側コーナー26aに付着した状態で残留することをより抑制することができる。従って、本発明によれば、ボウル部8の前方側領域Fに配置されるリム吐水口26における尿石の発生をより抑制することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、オーバーハング部16cの曲率半径が、リム吐水口26から徐々に大きくなるので、洗浄水が表面に沿って広がりながら洗浄しやすくなり、尿がオーバーハング部16cに付着した状態で残留することをより抑制することができると共に、オーバーハング部16cを清掃者の手指に沿わせた掃除用の布やシート等により掃除しやすくすることができる。従って、本発明によれば、リム吐水口26近傍のオーバーハング部16cの清掃性をより向上させ、尿石の発生をより抑制することができる。さらに、本発明によれば、リム吐水口26から前方に向かうにつれ、オーバーハング部16cの清掃性をより向上させ、リム吐水口26近傍の尿石の発生をより抑制することができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aを、6mm以上の曲率半径に形成することにより、清掃者の手指に沿わせた掃除用の布やシート等を外側コーナーに沿って手指とともに挿入することができ、尿を拭き取りやすくすることができる。一方で、この上部の外側コーナー26aが大きくなりすぎると、上部の内側コーナー26bを狭めることになるため、上部の外側コーナー26aを、上部の内側コーナー26bの曲率半径を減少させないような15mm以下の曲率半径に形成する。これにより、上部の内側コーナー26bの曲率半径が小さくなることによるリム吐水口26からの吐水が阻害される影響を抑制することができる。よって、本発明によれば、リム吐水口26の上部の外側コーナー26aの曲率半径を6mm〜15mmの範囲に形成することで、リム吐水口26の清掃性と、吐水の阻害の抑制とを両立することができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 便蓋
6 貯水タンク
6a 排水口
8 ボウル部
10 導水路
11 共通導水路
12 排水トラップ管路
12a 入口
12b 上昇路
12c 下降路
14 汚物受け面
16 リム部
16a 前端部
16b 上縁部
16c オーバーハング部
16d 立ち上がり部
16e 外側コーナー
18 棚部
20 凹部
20a 左側壁面
22 ゼット吐水口
24 排水ソケット
26 リム吐水口
26a 上部の外側コーナー
26b 上部の内側コーナー
26c 下部の内側コーナー
26d 下部の外側コーナー
26e 外側壁面
28 ゼット導水路
30 リム導水路
30a 外側コーナー
30e 入口部分
30f 中間部分
A1 中心線
A2 中心線
C 中心点
F 前方側領域
R 後方側領域

Claims (5)

  1. 洗浄水源から供給される洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、 ボウル形状の汚物受け面と、上縁部に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
    上記リム部から上記ボウル部内に洗浄水を吐水するリム吐水口と、
    上記リム部内を上記リム吐水口まで延びるリム導水路と、を有し、
    上記リム吐水口は、上記ボウル部の前方側領域に配置され、上記リム吐水口の上部の外側コーナーの曲率半径が、その上部の内側コーナーの曲率半径より大きく、
    上記リム導水路の上部の外側コーナーの曲率半径は、上記前方側領域において、上記リム吐水口まで徐々に大きく形成されることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記リム吐水口の上記上部の外側コーナーの曲率半径は、その下部の内側コーナーの曲率半径より大きい、請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記リム吐水口の上記上部の外側コーナーの曲率半径は、上記リム導水路の入口部分の上部の外側コーナーの曲率半径より大きい、請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記リム部は、上記リム吐水口から前方側に向かって、その上縁部が内方へ突出するオーバーハングした形状のオーバーハング部を備え、上記オーバーハング部の曲率半径が、上記リム吐水口の上記上部の外側コーナーの曲率半径から徐々に大きくなるように形成される、請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
  5. 上記リム吐水口の上記上部の外側コーナーの曲率半径は、6mm〜15mmの範囲に形成される、請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
JP2017167344A 2017-08-31 2017-08-31 水洗大便器 Active JP6800430B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017167344A JP6800430B2 (ja) 2017-08-31 2017-08-31 水洗大便器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017167344A JP6800430B2 (ja) 2017-08-31 2017-08-31 水洗大便器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019044428A JP2019044428A (ja) 2019-03-22
JP6800430B2 true JP6800430B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=65812547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017167344A Active JP6800430B2 (ja) 2017-08-31 2017-08-31 水洗大便器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6800430B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5826485B2 (ja) * 2010-02-01 2015-12-02 株式会社Lixil 水洗式便器
JP5896336B2 (ja) * 2011-10-05 2016-03-30 Toto株式会社 水洗大便器
JP6536773B2 (ja) * 2014-02-19 2019-07-03 Toto株式会社 水洗大便器
JP6680994B2 (ja) * 2015-03-18 2020-04-15 Toto株式会社 水洗大便器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019044428A (ja) 2019-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5483314B2 (ja) 便器本体
JP5804242B2 (ja) 水洗大便器
JP5935970B2 (ja) 水洗大便器
JP4941796B1 (ja) 水洗大便器
JP2013044180A (ja) 水洗大便器
JP2018080502A (ja) 水洗大便器
JP5592617B2 (ja) 便器装置
JP5930508B2 (ja) 水洗大便器
TWI572763B (zh) Flush toilet
JP6536906B2 (ja) 水洗大便器
JP6862690B2 (ja) 水洗大便器
JP6751505B2 (ja) 水洗式大便器
JP6848428B2 (ja) 水洗大便器
JP6898582B2 (ja) 水洗大便器
JP6800430B2 (ja) 水洗大便器
JP6919153B2 (ja) 水洗大便器
JP6802518B2 (ja) 水洗大便器
JP2022081669A (ja) 水洗大便器
JP6908870B2 (ja) 水洗大便器
JP6828426B2 (ja) 水洗大便器
JP7218767B2 (ja) 水洗大便器
JP6740565B2 (ja) 水洗大便器
JP6919821B2 (ja) 小便器装置
JP6890774B2 (ja) 水洗大便器
JP2018159246A (ja) 便器装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6800430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150