JP5896336B2 - 水洗大便器 - Google Patents
水洗大便器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5896336B2 JP5896336B2 JP2011220877A JP2011220877A JP5896336B2 JP 5896336 B2 JP5896336 B2 JP 5896336B2 JP 2011220877 A JP2011220877 A JP 2011220877A JP 2011220877 A JP2011220877 A JP 2011220877A JP 5896336 B2 JP5896336 B2 JP 5896336B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- rim
- cleaning
- flow rate
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Description
より具体的に説明すると、便器ボウル部の後方に設けられたリム吐水口から棚部へ吐水された洗浄水は、比較的小さい曲率半径のボウル部の前方を経て、比較的大きい曲率半径のボウル部の側方へと旋回し、比較的小さい曲率半径のボウル部の後方へと旋回することになる。
特に、比較的小さい曲率半径のボウル部の前方及び後方を通過する洗浄水は、遠心力の作用によりボウル部を流下し難く、節水化により洗浄水量が減少したことと相俟って、便器ボウル部を流下する洗浄水量が不足してしまうという問題がある。
したがって、便器の洗浄水量の節水化が行われて洗浄水不足となり易い状況下で、リム吐水口の位置やこのリム吐水口から吐水される吐水方向に応じて便器ボウル部内に洗浄水が流下し難く汚物を洗い落し難い領域が存在している場合に、このような領域でいかに十分な洗浄水量と水勢を得ながら確実な洗浄を行い、洗浄性能を向上させるかが重要な課題となっている。
このように構成された本発明においては、洗浄水源からリム吐水口に供給される洗浄水の総量を抑制して節水化を行ったとしても、リム吐水口がボウル部の左右方向の一方側の中央部から後方側の端部までのリム部に形成されており、洗浄開始後、最初にリム吐水口から前方に吐水された洗浄水が、ボウル部内の左右方向の他方側の前方領域に形成される洗浄強化領域を通過するまでの間、流量可変手段により洗浄水の流量が比較的小さい流量で制御され、ボウル部内の所定領域を通過する洗浄水に作用する遠心力の影響を抑制することができるため、ボウル部内の洗浄強化領域を通過する最初の洗浄水の大半が汚物受け面に沿って確実に流下することができる。したがって、便器の洗浄水量の節水化が行われている状況下でも、ボウル部内の洗浄強化領域の汚物受け面に付着していた汚物を洗い落すのに十分な洗浄水量と水勢を得ることができ、洗浄性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、洗浄水源からリム吐水口に供給される洗浄水の総量を抑制して節水化を行ったとしても、リム吐水口がボウル部の左右方向の一方側の中央部から前方側の端部までのリム部に形成されており、洗浄開始後、最初にリム吐水口から後方に吐水された洗浄水が、ボウル部内の左右方向の他方側の前方領域に形成される洗浄強化領域を通過するまでの間、流量可変手段により洗浄水の流量が比較的小さい流量で制御され、ボウル部内の所定領域を通過する洗浄水に作用する遠心力の影響を抑制することができるため、ボウル部内の洗浄強化領域を通過する最初の洗浄水の大半が汚物受け面に沿って確実に流下することができる。したがって、便器の洗浄水量の節水化が行われている状況下でも、ボウル部内の洗浄強化領域の汚物受け面に付着していた汚物を洗い落すのに十分な洗浄水量と水勢を得ることができ、洗浄性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記流量可変手段は、洗浄開始後、最初に上記リム吐水口から吐水された洗浄水が、上記ボウル部内の上記洗浄強化領域を通過するまでの間、洗浄水の大半が上記汚物受け面を流下する程度の小さい第1の流量で洗浄水の流量を制御し、最初に上記リム吐水口から吐水された洗浄水が、上記ボウル部内の上記洗浄強化領域を通過後、上記ボウル部の本洗浄が可能となるように上記第1の流量よりも大きい第2の流量で洗浄水の流量を制御する。
このように構成された本発明においては、洗浄水源からリム吐水口に供給される洗浄水の総量を抑制して節水化を行ったとしても、洗浄開始後、最初にリム吐水口から吐水された洗浄水が、ボウル部内の洗浄強化領域を通過するまでの間、流量可変手段により洗浄水の流量が比較的小さい第1の流量で制御され、ボウル部の洗浄強化領域を通過する洗浄水に作用する遠心力の影響を抑制することができるため、ボウル部の洗浄強化領域内を通過する洗浄水の大半が汚物受け面に沿って流下することができる。したがって、便器の洗浄水量の節水化が行われている状況下でも、ボウル部内の洗浄強化領域の汚物受け面に付着していた汚物を洗い落すのに十分な洗浄水量と水勢を得ることができ、洗浄性能を向上させることができる。また、最初にリム吐水口から吐水された洗浄水が、ボウル部内の洗浄強化領域を通過後、流量可変手段により洗浄水の流量が、ボウル部の本洗浄が可能となるように第1の流量よりも大きい第2の流量で制御されるため、洗浄水がボウル部内の洗浄強化領域を通過後に、このボウル部内の洗浄強化領域以外の領域を洗浄するのに十分な旋回流を形成することができ、ボウル部内全体の洗浄性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、棚部は、ボウル部の後方側領域内のリム吐水口の手前の所定領域に形成された傾斜部を備え、この傾斜部が、所定領域以外の領域に形成された他の棚部よりも下方に傾斜しているので、洗浄水が洗浄強化領域を通過後、ボウル部の後方側領域を通過する際にリム吐水口の手前の所定領域から汚物受け面に流下することができる。したがって、便器の洗浄水量の節水化が行われている状況下でも、リム吐水口の手前の所定領域の棚部や汚物受け面に付着していた汚物を洗い落すのに十分な洗浄水量と水勢を得ることができ、洗浄性能を向上させることができる。
まず、図1〜図3により、本発明の第1実施形態による水洗大便器の構造を説明する。
ここで、図1は本発明の第1実施形態による水洗大便器の部分側面図であり、図2は図1に示す水洗大便器の平面図であり、図3は本発明の第1実施形態による水洗大便器を示す全体構成図である。
さらに、便器本体2の後方には、機能部10が配置されている。
また、図2においては、平面視で便器本体2の左右方向に延びる中心線C1により、ボウル部12内を前後方向に二等分した領域をそれぞれ前方側領域F及び後方側領域Rとしている。また、平面視で便器本体2の前後方向に延びる中心線C2により、便器本体2の前方側から見てボウル部12内を左右方向に二等分した領域をそれぞれ左側領域l及び右側領域rとしている。
ここで、排水トラップ管路14のトラップ下降管14cの下端には、排水管26が接続されている。
また、ジェット吐水に関しては、後述するように、機能部10に内蔵された貯水タンク28(図3参照)に貯水された洗浄水は、加圧ポンプ30によって加圧され、ボウル部12の後方側からジェット吐水口16にかけて形成されたジェット導水路16aを経て、大流量でジェット吐水口16から吐出されるようになっている。
図3に示すように、機能部10には、水道から洗浄水が供給される給水路32が設けられ、この給水路32には、上流側から、止水栓34、ストレーナ36、分岐金具38、定流量弁40、ダイヤフラム式の電磁開閉弁42、給水路切替弁44がそれぞれ設けられている。
また、給水路切替弁44の下流側には、リム吐水口18に洗浄水を供給するためのリム側給水路48、及び、貯水タンク28に洗浄水を供給するためのタンク側給水路50が接続されている。
さらに、加圧ポンプ30とジェット吐水口16は、ジェット側給水路54により接続されており、加圧ポンプ30が、貯水タンク28に貯水された洗浄水を加圧してジェット吐水口16まで供給するようになっている。このジェット側給水路54は、図3に示すように、上方に向けて凸型に形成されており、この凸型部分の頂部54aが最高位置となっている。
また、リム吐水用バキュームブレーカ56は、図3に示すように、ボウル部12の上端面よりも上方に配置され、これにより、逆流を確実に防止している。さらに、リム吐水用バキュームブレーカ56の大気開放部から溢れた洗浄水は、戻り管路58を通って貯水タンク28に流入するようになっている。
タンク側給水路50にも、逆止弁であるバキュームブレーカ60が設けられており、洗浄水の貯水タンク28からの逆流を防止している。
上端フロートスイッチ76は、貯水タンク28内の水位が通常使用時の最高水位L1より少しだけ低い所定位置L2に達するとオンに切り替わり、コントローラ74はこれを検知して、電磁開閉弁42を閉鎖させる。
下端フロートスイッチ78は、貯水タンク28内の水位が通常使用時の最低水位L3より少しだけ高い所定の水位L4まで低下するとオンに切り替わり、コントローラ74はこれを検知して、加圧ポンプ30を停止させる。
このオーバーフロー流路64には逆止弁であるフラッパー弁80が取り付けられている。このオーバーフロー流路64及びフラッパー弁80により、洗浄水のジェット吐水口16からの逆流を防止すると共に、これらの間の縁切りを行うことができるようになっている。
図4は本発明の第1実施形態による水洗大便器の給水路切替弁のタンク側給水の状態を示す部分構成図であり、図5は本発明の第1実施形態による水洗大便器の給水路切替弁がリム吐水口側及び貯水タンク側の両方に給水する状態を示す部分構成図である。
また、給水路切替弁44は、上流の定流量弁40側に開口する第1ポート44a、タンク側給水路50に開口する第2ポート44b、リム側給水路48に開口する第3ポート44cを備えている。給水路切替弁44は、これらの各ポートを切り替えるための、ロータ(弁体)44dを備え、このロータ44dが、駆動モータであるステッピングモータ(図示せず)により所望位置に駆動されるようになっている。
さらに、図5に示すように、給水路切替弁44において、ロータ44dにより、第2ポート44bと第3ポート44cのそれぞれの一部を閉鎖することにより、給水路32をリム側給水路48とタンク側給水路50の両方に連通させることもできるようになっている。
図6は、本発明の第1実施形態による水洗大便器のリム吐水口の位置、リム吐水口から吐水される洗浄水の吐水方向、ボウル部内の洗浄を強化すべき領域(以下「洗浄強化領域」)のそれぞれを説明した水洗大便器の概略平面図である。
また、図7は、図6のVII−VII線に沿って見た断面図である。
さらに、図8は図7のA部拡大図である。なお、図8においては、本実施形態の水洗大便器1の便器本体2のボウル部12の棚部24の傾斜部24aとほぼ同位置における従来の水洗大便器の棚部の傾斜部24bを比較例として破線で示している。
すなわち、洗浄強化領域Frは、図6に示すように、ボウル部12内の中心部Oとボウル部12内の前端部12aとを直線的に結ぶ境界線s1、ボウル部12内の前端部12aとボウル部12内の右側端部12bとをリム部22の内周面22aに沿って曲線的に結ぶ境界線s2、及びボウル部12内の右側端部12bとボウル部12内の中心部Oとを直線的に結ぶ境界線s3によって囲まれた領域であり、この洗浄強化領域Frは、リム吐水口18の位置に関連した洗浄を強化すべきボウル部12内の領域である。
また、洗浄強化領域Rlは、ボウル部12内の中心部Oとボウル部12内の後端部12cとを直線的に結ぶ境界線s4、ボウル部12内の後端部12cとボウル部12内の左側端部12dとをリム部22の内周面22aに沿って曲線的に結ぶ境界線s5、及びボウル部12内の左側端部12dとボウル部12内の中心部Oとを直線的に結ぶ境界線s6によって囲まれた領域において、リム吐水口18の前方領域及びこの前方領域に隣接した領域を除いた領域であり、この洗浄強化領域Rlは、リム吐水口18の位置に関連した洗浄を強化すべきボウル部12内の領域である。
ここで、図6及び図8に示すように、ボウル部12内の後方側領域Rの所定領域Zの傾斜部24aと従来の水洗大便器の棚部の傾斜部24bとにおいて、上下方向に延びる共通な直線mとそれぞれ交差する点P1,P2を接点とし、これらの接点P1,P2におけるそれぞれの接線をm1、m2とすると、接点P1が接点P2よりも下方に位置し、接線m1と水平面p1とが成す角度αが、接線m2と水平面p2とが成す角度βよりも大きくなっている。
図9は本発明の実施形態による水洗大便器の洗浄動作を示すタイムチャートであり、図10は本発明の第1実施形態による水洗大便器のリム洗浄動作における給水路切替弁の動作の第1実施例を示すタイムチャートである。
例えば、時刻t3〜t4の間(例えば、4秒間)では、時刻t3におけるリム吐水口18から吐水される洗浄水の流量Q1は、0[L/min]であるが、その後時刻t4におけるリム吐水口18から吐水される洗浄水の流量Q2(例えば、9〜16[L/min])まで所定の増加率(傾き)k1で時間の経過と共に比例的に増加しており、この流量Q1の増加率(傾き)k1は、図10に破線で示された従来の水洗大便器における流量の増加率(傾き)k2よりも小さな増加率となっている。
なお、図10では、本実施例の比較例として、従来の水洗大便器における、本実施例の時刻t3〜t4の間(例えば、4秒間)より短い時刻t3〜t4’の間(例えば、0.3秒〜0.4秒間)で洗浄水の流量Q1が0[L/min]から所定の流量Q2(例えば、9〜16[L/min])まで本実施例の増加率k1よりも大きな増加率k2で時間の経過と共に比例的に増加する例を破線で示している。
特に、時刻t3〜t4の間(例えば、4秒間)にリム吐水口18から吐水された洗浄水がボウル部12内の領域Flを旋回して洗浄強化領域Frの境界線s1から境界線s3までの区間を通過しているときの洗浄強化領域Fr内の洗浄水では、流量Q1が、時刻t4以降の所定の流量Q2(例えば、9〜16[L/min])を超えない程度の流量(例えば、3〜7[L/min])まで時間の経過と共にゆっくりと比例的に増加し、洗浄強化領域Fr内の洗浄水が汚物受け面20を流下する程度に洗浄水の流量Q1(流速v1)が比較的小さい流量(比較的遅い流速)となるように、給水路切替弁44の開度がコントローラ74により制御される。
さらに、リム吐出口18に大量の洗浄水が一気に供給されることなく、リム吐水口18に徐々に洗浄水が供給されるので、給水路切替弁44の下流側のリム側給水路48内に残留する空気をリム吐水口18からスムーズに排出することができ、それにより、残留空気が一気に排出されるときに生じる異音の発生や水はね等も防止することができる。
また、リム吐水口18から吐水された洗浄水がボウル部12内をほぼ一周して時刻t5で洗浄強化領域Rl内のリム吐水口18付近に達するまでに、洗浄強化領域Rl内のすべての洗浄水が汚物受け面20を流下するため、時刻t5では、ボウル部12内の二周目以上の旋回は行われない。
この後、時刻t13〜t14において、給水路切替弁44の開度をリム側全開からタンク側全開に切り替える。これにより、貯水タンク28内に洗浄水が貯水される。
つぎに、時刻t15において、貯水タンク28内の水位が上昇することにより、上端フロートスイッチ76がONとなり、これにより、電磁開閉弁42がOFF(閉操作)となり、洗浄水の貯水タンク28内への流入が停止される。
図11は、本発明の第1実施形態による水洗大便器のリム洗浄動作における給水路切替弁の動作の第2実施例を示すタイムチャートである。
なお、図11において、図10に示す本発明の第1実施形態による水洗大便器のリム洗浄動作における給水路切替弁の動作の第1実施例によるタイムチャートと共通する部分については、説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
つぎに、時刻t100〜t102の間では、一定の流量Q1aが維持され、時刻t102〜t4の間では、リム吐水口18から吐水される洗浄水の流量Q1bが、所定の流量Q1aから、この流量Q1aよりも大きい流量Q2(例えば、9〜16[L/min])まで所定の増加率(傾き)k2で時間の経過と共に比例的に増加するように、給水路切替弁44の開度がコントローラ74により制御される。
さらに、時刻t3〜t4の内、時刻t100〜t102の所定時間は給水路切替弁44の開度が一定に保たれ、流量Q1a及び流速v1aが増加しないために、リム吐水口18から所定時間に吐水された比較的小さい一定の流量(比較的遅い一定の流速)の洗浄水が、ボウル部12内の洗浄強化領域Frを通過する際に、大半が汚物受け面20に沿ってより確実に流下するので、水洗大便器1の洗浄水量の節水化が行われている状況下でも、ボウル部12内の洗浄強化領域Frの汚物受け面20に付着していた汚物を洗い落すのに十分な洗浄水量と水勢を得ることができ、より洗浄性能を向上させることができる。
図12は、本発明の第2実施形態による水洗大便器のリム吐水口の位置、リム吐水口から吐水される洗浄水の吐水方向、ボウル部内の洗浄強化領域のそれぞれを概略的に説明した図である。なお、図12において、本発明の第1実施形態による水洗大便器1の部分と同一の部分については、同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
また、本実施形態では、このリム吐水口118の位置PBと関連してボウル部112内の領域Rlが洗浄強化領域となっている。さらに、リム吐水口118から後方に吐水されてボウル部112内の領域Frから領域Rrを経て洗浄強化領域Rlへ旋回した洗浄水は、この洗浄強化領域Rlの境界線s4から境界線s6までの区間を通過する間(時刻t3〜t4)、上述した本発明の第1実施形態に水洗大便器1のコントローラ74による給水路切替弁44の第1実施例の動作(図10参照)に関する制御と同様な制御方法により、洗浄強化領域Rl内の洗浄水が汚物受け面120を流下する程度に、洗浄水の流量Q1が、時刻t4以降の所定の流量Q2(例えば、9〜16[L/min])を超えない程度の流量(例えば、5〜9[L/min])まで時間の経過と共にゆっくりと比例的に増加し、洗浄水の流量Q1(流速v1)が比較的小さい流量(比較的遅い流速)となるように、コントローラ74が給水路切替弁44の開度を制御する。
図13は、本発明の第3実施形態による水洗大便器のリム吐水口の位置、リム吐水口から吐水される洗浄水の吐水方向、ボウル部内の洗浄強化領域のそれぞれを概略的に説明した図である。なお、図13において、本発明の第1実施形態による水洗大便器1の部分と同一の部分については、同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
また、本実施形態では、このリム吐水口218の位置PCと関連してボウル部211内の領域Rl,Frが洗浄強化領域となっている。さらに、リム吐水口218から後方に吐水されてボウル部212内の領域Rrから洗浄強化領域Rlへ旋回した洗浄水は、この洗浄強化領域Rlの境界線s4から境界線s6までの区間を通過する間(時刻t3〜t4)、上述した本発明の第1実施形態に水洗大便器1のコントローラ74による給水路切替弁44の第1実施例の動作(図10参照)に関する制御と同様な制御方法により、洗浄強化領域Rl内の洗浄水が汚物受け面220を流下する程度に、洗浄水の流量Q1が、時刻t4以降の所定の流量Q2(例えば、9〜16[L/min])を超えない程度の流量(例えば、3〜7[L/min])まで時間の経過と共にゆっくりと比例的に増加し、洗浄水の流量Q1(流速v1)が比較的小さい流量(比較的遅い流速)となるように、コントローラ74が給水路切替弁44の開度を制御する。
図14は、本発明の第4実施形態による水洗大便器のリム吐水口の位置、リム吐水口から吐水される洗浄水の吐水方向、ボウル部内の洗浄強化領域のそれぞれを概略的に説明した図である。なお、図14において、本発明の第1実施形態による水洗大便器1の部分と同一の部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
また、本実施形態では、このリム吐水口318の位置PDと関連してボウル部312内の領域Frが洗浄強化領域となっている。さらに、リム吐水口318から前方に吐水されてボウル部312内の領域Rlから領域Flを経て洗浄強化領域Rrへ旋回した洗浄水は、この洗浄強化領域Rrの境界線s1から境界線s3までの区間を通過する間(時刻t3〜t4)、上述した本発明の第1実施形態に水洗大便器1のコントローラ74による給水路切替弁44の第1実施例の動作(図10参照)に関する制御と同様な制御方法により、洗浄強化領域Fr内の洗浄水が汚物受け面120を流下する程度に、洗浄水の流量Q1が、時刻t4以降の所定の流量Q2(例えば、9〜16[L/min])を超えない程度の比較的小さい流量(例えば、5〜9[L/min])まで時間の経過と共にゆっくりと比例的に増加し、洗浄水の流速v1が比較的遅い流速となるように、コントローラ74が給水路切替弁44の開度を制御する。
また、上述した本発明の第1〜第4実施形態による水洗大便器1においては、リム吐水口及びリム側給水路などを便器本体と一体的に形成した形態について説明したが、このような形態に限られず、底面に排水弁を備えた洗浄水タンクを洗浄水源とし、リム吐水口及びリム側給水路を便器本体と別部材の分流器で形成して、排水弁の開弁を制御するようなものであってもよい。
2 便器本体
4 便座
6 カバー
8 局部洗浄装置
10 機能部
12 ボウル部
12a ボウル部内の前端部
12b ボウル部内の右側端部
12c ボウル部内の後端部
12d ボウル部内の左側端部
14 排水トラップ管路
14a 排水トラップ管路の入口
14b トラップ上昇管
14c トラップ下降管
14d 排水トラップ管路の頂部
16 ジェット吐水口
16a ジェット導水路
18 リム吐水口
18a リム導水路
20 ボウル部の汚物受け面
20a ボウル部の汚物受け面の底部
22 ボウル部のリム部
22a ボウル部のリム部の内周面
24 ボウル部の棚部
24a ボウル部の棚部の傾斜部
26 排水管
28 貯水タンク
30 加圧ポンプ
30a ポンプ室
32 給水路
34 止水栓
36 ストレーナ
38 分岐金具
40 定流量弁
42 電磁開閉弁
42a ダイヤフラム
42b ソレノイド
44 給水路切替弁(流量可変手段)
44a 第1ポート
44b 第2ポート
44c 第3ポート
44d ロータ
46 バルブユニット
48 リム側給水路
50 タンク側給水路
52 ポンプ側給水路
54 ジェット側給水路
54a ジェット側給水路の凸型部分の頂部
56 リム吐水用バキュームブレーカ
58 戻り管路
60 バキュームブレーカ
62 フロート式逆止弁
62a フロート
64 オーバーフロー流路
64a オーバーフロー流路の上端
66 フロート式逆止弁
66a フロート
70 水抜栓
72 水受けトレイ
74 コントローラ(流量可変手段)
76 上端フロートスイッチ
78 下端フロートスイッチ
80 フラッパー弁
Claims (4)
- 洗浄水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
汚物を受ける汚物受け面と、洗浄水源から供給される洗浄水を上記汚物受け面に吐水して旋回流を形成するリム吐水口が形成されたリム部と、を備え、その前方及び後方の曲率半径がその側方の曲率半径よりも小さいボウル部と、
このボウル部のリム部のリム吐水口から吐水される洗浄水の流量を可変する流量可変手段と、を有し、
上記リム吐水口は、上記ボウル部の左右方向の一方側の中央部から後方側の端部までの上記リム部に形成され、
上記流量可変手段は、洗浄開始後、最初に上記リム吐水口から前方に吐水された洗浄水が、上記ボウル部内の左右方向の他方側の前方領域に形成される洗浄強化領域を通過するまでの間、洗浄水の大半が上記汚物受け面を流下する程度の小さい流量で洗浄水の流量を制御することを特徴とする水洗大便器。 - 洗浄水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
汚物を受ける汚物受け面と、洗浄水源から供給される洗浄水を上記汚物受け面に吐水して旋回流を形成するリム吐水口が形成されたリム部と、を備え、その前方及び後方の曲率半径がその側方の曲率半径よりも小さいボウル部と、
このボウル部のリム部のリム吐水口から吐水される洗浄水の流量を可変する流量可変手段と、を有し、
上記リム吐水口は、上記ボウル部の左右方向の一方側の中央部から前方側の端部までの上記リム部に形成され、
上記流量可変手段は、洗浄開始後、最初に上記リム吐水口から後方に吐水された洗浄水が、上記ボウル部内の左右方向の他方側の後方領域に形成される洗浄強化領域を通過するまでの間、洗浄水の大半が上記汚物受け面を流下する程度の小さい流量で洗浄水の流量を制御することを特徴とする水洗大便器。 - 上記流量可変手段は、洗浄開始後、最初に上記リム吐水口から吐水された洗浄水が、上記ボウル部内の上記洗浄強化領域を通過するまでの間、洗浄水の大半が上記汚物受け面を流下する程度の小さい第1の流量で洗浄水の流量を制御し、最初に上記リム吐水口から吐水された洗浄水が、上記ボウル部内の上記洗浄強化領域を通過後、上記ボウル部の本洗浄が可能となるように上記第1の流量よりも大きい第2の流量で洗浄水の流量を制御する請求項1又は2に記載の水洗大便器。
- 上記ボウル部は、更に、上記汚物受け面の上縁と上記リム部の下縁との間に形成された棚部を備え、この棚部は、上記ボウル部の後方側領域内の上記リム吐水口の手前の所定領域に形成された傾斜部を備え、この傾斜部は、上記所定領域以外の領域に形成された他の棚部よりも下方に傾斜している請求項1記載の水洗大便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011220877A JP5896336B2 (ja) | 2011-10-05 | 2011-10-05 | 水洗大便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011220877A JP5896336B2 (ja) | 2011-10-05 | 2011-10-05 | 水洗大便器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013079546A JP2013079546A (ja) | 2013-05-02 |
JP5896336B2 true JP5896336B2 (ja) | 2016-03-30 |
Family
ID=48526121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011220877A Active JP5896336B2 (ja) | 2011-10-05 | 2011-10-05 | 水洗大便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5896336B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015068078A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
JP2015151844A (ja) * | 2014-02-19 | 2015-08-24 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
JP2015218507A (ja) * | 2014-05-19 | 2015-12-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 水洗便器 |
JP6528364B2 (ja) * | 2014-06-30 | 2019-06-12 | Toto株式会社 | 水洗大便器装置 |
JP6281701B2 (ja) * | 2014-07-30 | 2018-02-21 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
JP6590316B2 (ja) * | 2015-09-29 | 2019-10-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 衛生洗浄装置及びこれを備えた便器装置 |
JP6718587B2 (ja) * | 2016-01-22 | 2020-07-08 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
JP6800430B2 (ja) * | 2017-08-31 | 2020-12-16 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
JP2019167816A (ja) * | 2019-05-27 | 2019-10-03 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0245334Y2 (ja) * | 1985-10-18 | 1990-11-30 | ||
JP3925214B2 (ja) * | 2002-01-24 | 2007-06-06 | 東陶機器株式会社 | 便器装置 |
JP2004011413A (ja) * | 2003-10-07 | 2004-01-15 | Toto Ltd | 水洗便器 |
-
2011
- 2011-10-05 JP JP2011220877A patent/JP5896336B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013079546A (ja) | 2013-05-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5896336B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP4110578B1 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5223880B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5013316B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP6774616B2 (ja) | 水洗大便器 | |
CN101688389B (zh) | 具有用于防止溢出的辅助水箱的坐便器 | |
JP5051611B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP4552233B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5170823B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5815242B2 (ja) | 便器洗浄装置 | |
JP5299832B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2008248636A (ja) | 水洗大便器 | |
JP5067711B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP5263704B2 (ja) | 水洗大便器 | |
WO2012026331A1 (ja) | 水洗式便器 | |
JP2007255069A (ja) | 便器設備及び便器洗浄方法 | |
JP6752448B2 (ja) | 水道直圧式水洗大便器 | |
JP2022131277A (ja) | 水洗大便器 | |
JP5007943B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2015068078A (ja) | 水洗大便器 | |
JP2024004219A (ja) | 水洗大便器 | |
JP6607516B2 (ja) | タンク装置及びトイレ装置 | |
JP2024004218A (ja) | 水洗大便器 | |
JP7427161B2 (ja) | 水洗大便器装置 | |
JP7176580B2 (ja) | 水洗大便器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150204 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150810 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151007 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160208 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5896336 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160221 |