JP6607516B2 - タンク装置及びトイレ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タンク装置及びトイレ装置に関する。
従来から、タンク内の水位を検出する水位検出手段の検出結果に基づいて便器洗浄を行うタンク装置及びこれを備えたトイレ装置が知られている。
これに関して特許文献1には、タンク又は水位検出手段に異常があっても、水位検出手段の検出結果に基づいた便器洗浄を禁止すると共に、使用者による特殊操作に応じてタイマー制御による便器洗浄が行う技術が開示されている。
特開2013−29018号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、便器洗浄が一旦禁止されるものの、異常の種類の認識をして軽微な異常と判断した使用者の特殊操作があると再び異なる制御で便器洗浄されるため、使用者が異常の種類を正しく認識することができなければ、便器洗浄がされた方がよいときに便器洗浄がされなかったり、便器洗浄が禁止された方がよいときにまで便器洗浄がされたり、する虞があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、タンク又は水位検出手段に異常があったときに、便器洗浄を適切に行うことができるタンク装置を提供することを目的の一つとしている。
本発明の第1態様に係るタンク装置は、水を貯水するタンクと、前記タンクに水を供給する供給手段と、前記タンクに貯水された水を便器に排出する排出手段と、前記タンクの水位を検出する水位検出手段と、使用者の操作を受け付ける受付手段と、を備えるタンク装置であって、前記受付手段が前記操作を受け付けると、前記水位検出手段の検出結果に基づいて前記供給手段及び前記排出手段を制御して前記便器を洗浄する第1洗浄モードを含む洗浄に係る複数のモードの中から、一つのモードを実行する実行手段と、前記実行手段が前記第1洗浄モードを実行して前記タンクの異常及び/または前記水位検出手段のONまたはOFFの遷移に異常があると、前記水位検出手段の検出結果に基づいて異常の種類を判別する判別手段と、前記判別手段が判別した異常の種類を記憶する記憶手段と、前記受付手段が前記操作を受け付けたときの前記実行手段が実行するモードを、前記記憶手段に記憶された前記異常の種類に応じて、前記複数のモードの中から、前記第1洗浄モードと異なる制御で前記便器を洗浄する第2洗浄モード及び前記便器の洗浄を禁止する禁止モードの何れか一つを自動的に選択する選択手段と、をさらに備える。
この構成によれば、タンク装置に異常、例えば水位検出手段の故障やタンクの漏水があっても、判別手段が水位検出手段の検出結果に基づいて異常の種類を判別するので、使用者が外見だけで異常を判別する場合に比べて、異常の種類をより正しく認識することができる。そして、選択手段が、判別手段が判別した異常の種類に応じて、複数のモードの中から、第1洗浄モードと異なる制御で便器を洗浄する第2洗浄モード及び便器の洗浄を禁止する禁止モードの何れか一つを選択するので、異常の種類と合わないモードが選択されるという誤選択が抑制されて、便器洗浄を適切に行うことができる。
本発明の第4態様に係るタンク装置は、便器と、水を貯水するタンクと、前記タンクに水を供給する供給手段と、前記タンクに貯水された水を便器に排出する排出手段と、前記タンクの水位を検出する水位検出手段と、使用者の操作を受け付ける受付手段と、を備えるトイレ装置であって、前記受付手段が前記操作を受け付けると、前記水位検出手段の検出結果に基づいて前記供給手段及び前記排出手段を制御して前記便器を洗浄する第1洗浄モードを含む洗浄に係る複数のモードの中から、一つのモードを実行する実行手段と、前記実行手段が前記第1洗浄モードを実行して前記タンクの異常及び/または前記水位検出手段のONまたはOFFの遷移に異常があると、前記水位検出手段の検出結果に基づいて異常の種類を判別する判別手段と、前記判別手段が判別した異常の種類を記憶する記憶手段と、前記受付手段が前記操作を受け付けたときの前記実行手段が実行するモードを、前記記憶手段に記憶された前記異常の種類に応じて、前記複数のモードの中から、前記第1洗浄モードと異なる制御で前記便器を洗浄する第2洗浄モード及び前記便器の洗浄を禁止する禁止モードの何れか一つを自動的に選択する選択手段と、をさらに備える。
この構成によれば、異常が解消されて、受付手段が操作を受け付けると、水位検出手段の検出結果に基づいて供給手段及び排出手段を制御して便器を洗浄する第1洗浄モードが実行されることになるので、より正確な洗浄水量で便器を洗浄することができる。
本発明の第3態様に係るタンク装置では、第1態様又は第2態様において、前記記憶手段には、過去データ及び設定データの少なくとも一方が記憶され、前記第2洗浄モードでは、前記記憶手段に記憶されたデータに基づいて前記供給手段及び前記排出手段を制御して前記便器を洗浄する。
この構成によれば、水位検出手段の検出結果に基づいた第1洗浄モードと同様の洗浄動作を第2洗浄モードで実現することができる。
本発明の第4態様に係るタンク装置は、便器と、水を貯水するタンクと、前記タンクに水を供給する供給手段と、前記タンクに貯水された水を便器に排出する排出手段と、前記タンクの水位を検出する水位検出手段と、使用者の操作を受け付ける受付手段と、を備えるトイレ装置であって、前記受付手段が前記操作を受け付けると、前記水位検出手段の検出結果に基づいて前記供給手段及び前記排出手段を制御して前記便器を洗浄する第1洗浄モードを含む洗浄に係る複数のモードの中から、一つのモードを実行する実行手段と、前記実行手段が前記第1洗浄モードを実行して前記トイレ装置に異常があると、前記水位検出手段の検出結果に基づいて異常の種類を判別する判別手段と、前記判別手段が判別した異常の種類を記憶する記憶手段と、前記受付手段が前記操作を受け付けたときの前記実行手段が実行するモードを、前記記憶手段に記憶された前記異常の種類に応じて、前記複数のモードの中から、前記第1洗浄モードと異なる制御で前記便器を洗浄する第2洗浄モード及び前記便器の洗浄を禁止する禁止モードの何れか一つを選択する選択する選択手段と、をさらに備える。
この構成によれば、トイレ装置に異常、例えば水位検出手段の故障やタンクの漏水があっても、判別手段が水位検出手段の検出結果に基づいて異常の種類を判別するので、使用者が外見だけで異常を判別する場合に比べて、異常の種類をより正しく認識することができる。そして、選択手段が、判別手段が判別した異常の種類に応じて、複数のモードの中から、第1洗浄モードと異なる制御で便器を洗浄する第2洗浄モード及び便器の洗浄を禁止する禁止モードの何れか一つを選択するので、異常の種類と合わないモードが選択されるという誤選択が抑制されて、便器洗浄を適切に行うことができる。
本発明によれば、タンク又は水位検出手段に異常があったときに、便器洗浄を適切に行うことができる。
本発明の実施形態に係るトイレ装置の側面図である。 本発明の実施形態に係るトイレ装置のタンク装置のハード構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るトイレ装置のタンク装置の機能構成を示す図である。 正常時洗浄モードが実行されたときの洗浄動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態に係るタンク装置の各機能構成による便器洗浄のフローチャートを示す図である。 タンク装置が正常及び異常の種類毎における、正常時洗浄モード実行中の上端フロートスイッチのONとOFFの状態の遷移を示す図である。 本発明の実施形態による異常時洗浄モードにおける便器洗浄動作を示すタイムチャートの一例である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
<全体構成>
まず、本発明の実施形態に係るタンク装置を備えたトイレ装置の構成を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るトイレ装置1の側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るトイレ装置1は、便器2と、この便器2の上面に配置された便座4と、便座4を覆うように配置されたカバー6と、便器2の後方上部に配置された局部洗浄装置8と、を備えている。さらに、便器2の後方には、タンク装置10が配置されており、このタンク装置10は例えばサイドパネル11により覆われている。
便器2には、汚物を受けるボウル部12と、このボウル部12の底部から延びる排水トラップ管路14と、ジェット吐水を行うジェット吐水口16と、リム吐水を行うリム吐水口18と、が形成されている。
ジェット吐水口16は、ボウル部12の底部に形成されており、排水トラップ管路14の入口に指向してほぼ水平に配置され、洗浄水を排水トラップ管路14に向けて吐出するようになっている。リム吐水口18は、ボウル部12の左側上部後方に形成されており、ボウル部12の上縁に沿って洗浄水を吐出するようになっている。
排水トラップ管路14は、入口部14aと、この入口部14aから上昇するトラップ上昇管14bと、このトラップ上昇管14bから下降するトラップ下降管14cとからなり、トラップ上昇管14bとトラップ下降管14cとの間が頂部14dとなっている。ここで、排水トラップ管路14のトラップ下降管14cの下端には、排水管15が接続されている。
本実施形態に係るトイレ装置1は、例えば洗浄水を供給する水道に直結されており、水道の給水圧力によりリム吐水口18から洗浄水が吐出される。また、ジェット吐水に関しては、後述するように、タンク装置10に内蔵された貯水タンク20に貯水された洗浄水を加圧ポンプ22によって加圧して、大流量でジェット吐水口16から吐出させるようになっている(図2参照)。
<タンク装置10のハード構成>
次に、本実施形態に係るトイレ装置1のタンク装置10のハード構成について説明する。図2は、本発明の実施形態に係るトイレ装置1のタンク装置10のハード構成を示す図である。
図2に示すように、タンク装置10は、貯水タンク20と、その他の周辺の構成と、を含んで構成されている。
具体的には、このタンク装置10には、水道から水としての洗浄水が供給される給水路24が設けられ、この給水路24には、上流側から、止水栓26、ストレーナ28、分岐金具30、定流量弁32、ダイヤフラム式の電磁開閉弁34、給水路切替弁36がそれぞれ設けられている。
これらの定流量弁32、電磁開閉弁34、及び、給水路切替弁36は、後述するように、バルブユニット37として、一体的に組み立てられたものとなっている。また、給水路切替弁36の下流側には、リム吐水口18に洗浄水を供給するためのリム側給水路38、及び、貯水タンク20に洗浄水を供給するためのタンク側給水路40が接続されている。
ここで、定流量弁32は、止水栓26、ストレーナ28、分岐金具30を介して流入した洗浄水を、所定の流量以下に絞るためのものである。また、定流量弁32を通過した洗浄水は、電磁開閉弁34に流入し、電磁開閉弁34を通過した洗浄水は、給水路切替弁36により、リム側であるリム側給水路38からリム吐水口18へ、又は、タンク側であるタンク側給水路40から貯水タンク20に供給されるようになっている。ここで、給水路切替弁36は、リム側給水路38とタンク側給水路40の両方に同じタイミングで洗浄水を供給可能であって、リム側とタンク側への給水量の割合を任意に変更できる切替弁である。
また、貯水タンク20の下部には、ポンプ側給水路45が接続されており、このポンプ側給水路45の下流端にはポンプ室22aを備えた加圧ポンプ22が接続されている。さらに、加圧ポンプ22とジェット吐水口16はジェット側給水路46により接続されており、加圧ポンプ22が、貯水タンク20に貯水された洗浄水を加圧してジェット吐水口16まで供給するようになっている。
ジェット側給水路46は、上方に向けて凸型に形成されており、この凸型部分の頂部46aが最高位置となっている。
次に、上述したリム側給水路38には、リム吐水用バキュームブレーカ48が設けられており、給水路24に負圧が発生した時に洗浄水のリム吐水口18からの逆流を防止している。また、リム吐水用バキュームブレーカ48は、ボウル部12の上端面よりも上方に配置され、これにより、逆流を確実に防止している。さらに、リム吐水用バキュームブレーカ48の大気開放部から溢れた洗浄水は、戻り管路50を通って貯水タンク20に流入するようになっている。
タンク側給水路40にも、逆止弁であるバキュームブレーカ42が設けられており、洗浄水の貯水タンク20からの逆流を防止している。
ここで、貯水タンク20は、密閉タイプの貯水タンクであり、タンク側給水路40と貯水タンク20の接続部には、ボール式逆止弁43が設けられている。このボール式逆止弁43により、貯水タンク20が後述するオーバーフロー流路70の上端70aの位置を越えて満水状態になった場合でも、ボール43aが浮上して、タンク側給水路40との接続部を閉鎖するので、洗浄水がタンク側給水路40に逆流することがないようになっている。
同様に、戻り管路50と貯水タンク20の接続部にも、同様に、ボール式逆止弁44が設けられており、貯水タンク20が後述するオーバーフロー流路70の上端70aの位置を越えて満水状態になった場合でも、洗浄水が戻り管路50に逆流することはないようになっている。
さらに、ポンプ側給水路45には、逆止弁であるジェット吐水用フラッパー弁56及び水抜栓58が設けられている。これらのジェット吐水用フラッパー弁56及び水抜栓58は、加圧ポンプ22よりも下方の、貯水タンク20の下端部付近の高さに配置されている。このため、水抜栓58を開放することにより、メンテナンス時等に貯水タンク20内及び加圧ポンプ22内の洗浄水を排出することができるようになっている。また、貯水タンク20と加圧ポンプ22の間にジェット吐水用フラッパー弁56を配置することにより、貯水タンク20内の水位が加圧ポンプ22の高さよりも低くなった場合に、洗浄水が加圧ポンプ22から貯水タンク20に逆流し、加圧ポンプ22内の洗浄水が抜け加圧ポンプ22が空運転してしまうことを防止している。また、加圧ポンプ22の下方には、水受けトレイ60が配置されており、結露した水滴や漏水を受けるようになっている。
タンク装置10には、電磁開閉弁34の開閉操作、給水路切替弁36の切替操作、及び、加圧ポンプ22の回転数や作動時間等を制御するコントローラ62が内蔵されている。
また、使用者が便器洗浄を開始する際、ON操作する洗浄スイッチ63(63a,63b)が設けられており、この洗浄スイッチ63は、コントローラ62に接続されている。この洗浄スイッチ63は、便器本体に設けられた洗浄スイッチ63a(カバー等により覆われているため主にメーカの作業員等の限られた人が操作可能となっている)とリモコン部に設けられた洗浄スイッチ63b(便器使用者が使用する)を備えている。
さらに、貯水タンク20等に異常が発生した場合に、使用者が洗浄スイッチ63をON操作したときに、その旨を報知するための異常報知装置65が設けられている。この異常報知装置65は、使用者に異常を報知するためその旨のアナウンスを行う音声や異常報知音(ブーブー)等を発生させる音声装置65aと、既設の複数のLEDを自動点滅させるLED点滅装置65bを備えている。
貯水タンク20の内部には、水位検出手段としての、上端フロートスイッチ64a及び下端フロートスイッチ64bが配置されている。上端フロートスイッチ64aは、貯水タンク20内の水位が通常使用時の最高水位L1より少しだけ低い所定位置L2に達するとオンに切り替わり、コントローラ62はこれを検知して、電磁開閉弁34を閉鎖させる。
下端フロートスイッチ64bは、貯水タンク20内の水位が通常使用時の最低水位L4より少しだけ高い所定の水位L3まで低下するとオンに切り替わり、コントローラ62はこれを検知して、加圧ポンプ22を停止させる。具体的には、上端フロートスイッチ64aは、洗浄水の水位がL1とL2の間にあるときはON(水あり)となり、水位がL2より低い場合にはOFF(水なし)となる。また、下端フロートスイッチ64bは、洗浄水の水位がL3より高い場合にはOFF(水あり)となり、水位がL3とL4の間にあるときはON(水なし)となる。
さらに、オーバーフロー流路70が設けられ、このオーバーフロー流路70の上端70aは貯水タンク20内に開口し、その下端70bは、ジェット側給水路46に接続されている。
このオーバーフロー流路70には逆止弁であるフラッパー弁72が取り付けられている。このオーバーフロー流路70及びフラッパー弁72により、洗浄水のジェット吐水口16からの逆流を防止すると共に、これらの間の縁切りを行うことができるようになっている。
コントローラ62は、使用者による洗浄スイッチ63(63b)のON操作により、電磁開閉弁34、給水路切替弁36、加圧ポンプ22を順次作動させ、先ずリム吐水口18から吐水し、リム吐水を継続させながら、次にジェット吐水口16からの吐水を開始させて、ボウル部12を洗浄する。さらに、コントローラ62は、洗浄終了後、電磁開閉弁34を開放し、給水路切替弁36を貯水タンク20側に切り替えて洗浄水を貯水タンク20に補給する。貯水タンク20内の水位が上昇し、上端フロートスイッチ64aが規定の貯水量を検出すると、コントローラ62は、電磁開閉弁34を閉鎖して給水を停止する。
<機能構成>
次に、本実施形態に係るトイレ装置1のタンク装置10の機能構成について説明する。図3は、本発明の実施形態に係るトイレ装置1のタンク装置10の機能構成を示す図である。
タンク装置10は、機能構成として、受付手段100と、排出手段102と、供給手段104と、水位検出手段106と、を備えている。さらに、タンク装置10は、機能構成として、記憶手段108と、実行手段110と、判別手段112と、選択手段114と、復帰手段116と、を備えている。なお、記憶手段108以降の各手段は、本実施形態では、一つのコントローラ62によって実現されているが、別々のコントローラによって実現されてもよい。
受付手段100は、使用者の操作(洗浄開始操作)を受け付けるもので、例えば、上記洗浄スイッチ63である。
排出手段102は、貯水タンク20に貯水された洗浄水を便器2に排出するもので、例えば、電磁開閉弁34、給水路切替弁36及び加圧ポンプ22である。
供給手段104は、貯水タンク20に水を供給するもので、例えば、電磁開閉弁34及び給水路切替弁36である。
水位検出手段106は、貯水タンク20の水位を検出するもので、例えば、上端フロートスイッチ64a及び下端フロートスイッチ64bである。
記憶手段108は、コントローラ62外でタンク装置10筐体内の内部記憶装置であってもよいし、外部記憶装置であってもよい。記憶手段108には、例えば、過去データ108A及び設定データ108Bの少なくとも何れか一つが記憶されている。また、記憶手段108には、判別手段112が判別した異常の種類も記憶される。
過去データ108Aは、タンク装置10の故障前に正常に洗浄動作が行われたいたときに、計時手段や流量センサ等のタンク装置10の取得手段(不図示)によって取得された、洗浄時間や給水時間、給水流量等の過去のデータである。過去データ108Aは、直前の洗浄動作に近づけるという観点から、故障直前のデータであることが好ましい。また、環境変化にも対応させるという観点から、データの平均値であることが好ましい。
なお、「洗浄時間」とは、例えば、便器洗浄が開始されてから下端フロートスイッチ64bがONからOFFになるまでの間の時間である。また、「給水時間」とは、例えば、便器洗浄が終了した後上端フロートスイッチ64aがOFFからONになるまでの間の時間である。また、「給水流量」とは、例えば、上記給水時間を流量に換算したものや、流量センサが設けられている場合にその流量センサにより測定された給水流量である。
設定データ108Bは、設計者や管理者等により、設計時の計算やシュミレーション等により求められた、洗浄時間や給水時間、給水流量等のデータである。
実行手段110は、受付手段100が操作を受け付けると、水位検出手段106の検出結果に基づいて供給手段104及び排出手段102を制御して便器2を洗浄する第1洗浄モードを含む洗浄に係る複数のモードの中から、一つのモードを実行する手段である。
判別手段112は、実行手段110が第1洗浄モードを実行してタンク装置10に異常があると、水位検出手段106の検出結果に基づいて異常の種類を判別する手段である。
選択手段114は、受付手段100が操作を受け付けたときの実行手段110が実行するモードを、判別手段112が判別した異常の種類に応じて、複数のモードの中から、第1洗浄モードと異なる制御で便器2を洗浄する第2洗浄モード及び便器2の洗浄を禁止する禁止モードの何れか一つを選択する手段である。
復帰手段116は、異常が解消されると、受付手段100が操作を受け付けたときの実行手段110が実行するモードを、第2洗浄モードから第1洗浄モードに戻す手段である。
<第1洗浄モードによる便器洗浄>
次に、各機能構成による便器洗浄の流れを説明する前に、実行手段110による第1洗浄モードの実行について説明する。第1洗浄モードは、以下では「正常時洗浄モード」と称す。
図4は、正常時洗浄モードが実行されたときの洗浄動作を示すタイムチャートである。
図4に示すように、先ず、待機状態(時刻t0〜t1)において、給水路切替弁36は、リム側給水路38とタンク側給水路40の両方に連通する中立位置となっている。即ち、給水路切替弁36はリム側50%貯水タンク側50%の状態となっている。
次に、この待機状態(時刻t0〜t1)で、洗浄スイッチ63をON操作する(時刻t1)と、即ち、洗浄開始の信号を受けると、前リム吐水(時刻t1〜t11)が開始される。このとき(時刻t1)、給水路切替弁36は、リム側50%貯水タンク側50%の中立位置から、タンク側給水路40に全開状態(タンク側100%)の位置に切り替えられ、時刻t2〜t3の間、この状態が保持される。
次に、給水路切替弁36がタンク側100%になったとき、即ち、時刻t2において、電磁開閉弁34をONとして、洗浄水を給水路24に流入させる。これにより、給水路切替弁36の上流側にある給水路24内に残留する圧縮空気を貯水タンク20内に排出することができる。この結果、給水路切替弁36をいきなりリム側であるリム側給水路38に切り替えた場合に生じるリム吐水口18からの空気の異音(排出音)の発生や水はね等を防止することができる。
次に、時刻t3〜t4の間に、給水路切替弁36をタンク側全開位置(貯水タンク側100%)からリム側全開位置(リム側100%)に徐々に切り替え、洗浄水をリム吐水口18へ少量づつ供給し、洗浄水をリム吐水口18から吐水する。これにより、リム吐水口18に大量の洗浄水が一気に供給されることなく、リム吐水口18に徐々に洗浄水が供給されるので、給水路切替弁36の下流側のリム側給水路38内に残留する空気をリム吐水口18からスムーズに排出することができ、それにより、残留空気が一気に排出されるときに生じる異音の発生や水はね等も防止することができる。
次に、時刻t2から所定時間(例えば、5秒)経過後、時刻t5〜t11の間において、ジェット吐水を行うために、加圧ポンプ22をONとし、加圧ポンプ22が貯水タンク20内の洗浄水をジェット吐水口16へ供給し、洗浄水をジェット吐水口16から吐水する。
このジェット吐水のとき、加圧ポンプ22の回転数をコントローラ62が以下のように制御する。
先ず、加圧ポンプ22は、時刻t6〜t7において、比較的低速(例えば、1000rpm)に保持され、これにより、ジェット側給水路46の頂部46aの近傍(即ち、ボウル部12の溜水面より上方に位置する部分)に在留する空気をゆっくりとジェット吐水口16から排出する。この結果、加圧ポンプ22をいきなり本来の高速回転で始動した場合に生じるジェット吐水口16からの空気の排出音の発生を防止することができる。
次に、時刻t8〜t9において、加圧ポンプ22を高速回転(例えば、3500rmp)させる。これにより、加圧ポンプ22による加圧力が大きくなり、ジェット吐水口16から大流量の洗浄水が吐水される。このとき、リム吐水口18から継続してリム吐水がなされているので、リム吐水口18から吐水される洗浄水の流量が加わり、大流量の洗浄水が、排水トラップ管路14の入口部14aに流入し、サイホン現象が急速に引き起こされ、ボウル部12内の溜水及び汚物が素早く排出される。このとき、排水トラップ管路14の入口部14aに流入する流量(第1の流量)は、リム吐水による流量とジェット吐水による流量の合計で、75リットル/分〜120リットル/分であり、従来と比較して大流量となっている。
次に、時刻t9〜t11において、排水トラップ管路14の入口部14aに流入する洗浄水の流量(第2の流量)を、上記の流量(第1の流量)よりも少ない流量とするために、加圧ポンプ22の回転数を少し低減させる。この図4の例では、第2の流量を排水トラップ管路14の入口部14aに流入させるために、加圧ポンプ22の回転数を2段階(例えば、3300rmpと3200rpm)に減速させるようになっている。このとき、加圧ポンプ22の回転数は、1段階で変化させなくてもよく、また、3段階以上に減速させるようにしてもよい。
このようにして、第1の流量により発生したサイホン現象が終了する直前(時刻t9)に、排水トラップ管路14の入口部14aに第1の流量よりも少ない第2の流量の洗浄水を流入させているので、汚物搬出可能な流速を生じさせかつ排水トラップ管路14の何れかの部位の断面をシールしてサイホン作用を継続させることができる。
次に、時刻t11において、貯水タンク20内の洗浄水の水位がL3よりも低下して、下端フロートスイッチ64bがONとなると、加圧ポンプ22の作動を停止する。このとき、加圧ポンプ22の回転数を、ジェット吐水口16からの吐水が漸減するように、時刻t11から時刻t12までの間、ゆっくりと低減させる。これにより、サイホン作用が急激に途切れることにより生じるサイホン切れ音の発生を防止することができる。
時刻t11において、ジェット吐水は終了したが、このとき、リム吐水は依然として継続しており、時刻t11から時刻t13までの所定時間(例えば、4秒)、リム吐水(後リム吐水)だけ継続される。この後、時刻t13〜t14において、給水路切替弁36をリム側全開からタンク側全開に切り替える。これにより、貯水タンク20内に洗浄水が貯水される。
次に、時刻t15において、貯水タンク20内の水位がL2よりも上昇することにより、上端フロートスイッチ64aがONとなり、これにより、電磁開閉弁34がOFF(閉操作)となり、洗浄水の貯水タンク20内への流入が停止される。
次に、時刻t16において、給水路切替弁36がリム側とタンク側の両方に連通する中立位置に戻り、待機状態(時刻t0と同じ状態)に復帰する。
<便器洗浄を含む全体の流れ>
次に、本実施形態によるタンク装置10の便器洗浄を含む全体の流れについて詳細に説明する。
図5は、本発明の実施形態に係るタンク装置10の各機能構成による便器洗浄のフローチャートを示す図である。なお、以下のフローチャートは、タンク装置10が電源ONされた後、変数m,nを初期化(m=0,n=0)にした後、電源OFFまでの間、繰り返される。なお、変数m,nは記憶手段108に記憶される。
(ステップSP10)
受付手段100は、使用者による洗浄開始操作、例えば洗浄スイッチ63のON操作を受け付けたか否か判定する。そして、受付手段100は、肯定判定した場合にはステップSP12の処理に移行し、否定判定した場合にはステップSP10の処理に戻る。
(ステップSP12)
選択手段114は、受付手段100が操作を受け付けたときの実行手段110が実行するモードを、複数のモードの中から何れか一つを選択する。本実施形態では、選択手段114は、変数m,nの値に基づき、第1洗浄モードとしての正常時洗浄モードと、第2洗浄モードとしての異常時洗浄モードと、禁止モードとの中から、何れか一つを自動的に選択する。
一例として、選択手段114は、変数mが3で変数nが3未満である場合(m=3,n<3)には、異常時洗浄モードを選択する。選択手段114は、変数mに係らず変数nが3である場合(n=3)には、禁止モードを選択する。その他の場合には、選択手段114は、正常時洗浄モードを選択する。
選択手段114は、正常時洗浄モードを選択した場合にはステップSP20の処理に移行し、異常時洗浄モードを選択した場合にはステップSP50の処理に移行し、禁止モードを選択した場合にはステップSP40の処理に移行する。
(ステップSP20)
実行手段110は、選択手段114が選択した正常時洗浄モード(図4参照)を実行する。そして、実行手段110は、ステップSP22の処理に移行する。
判別手段112は、正常時洗浄モード実行中の水位検出手段106の検出結果に基づいてタンク装置10が正常か否か判定する。例えば、判別手段112は、水位検出手段106の検出結果として上端フロートスイッチ64aのONとOFFの遷移で正常か否か判定する。
図6は、タンク装置10が正常及び異常の種類毎における、正常時洗浄モード実行中の上端フロートスイッチ64aのONとOFFの状態の遷移を示す図である。
判別手段112は、図6に示すように、上端フロートスイッチ64aの状態が、ON→OFF→ONの遷移であれば、タンク装置10が正常と判定する。OFF→OFF→OFF等、その他の遷移であれば、タンク装置10が異常と判定する。図5に戻って、判別手段112は、肯定判定(正常判定)した場合にはステップSP24の処理に移行し、否定判定(異常判定)した場合にはステップSP26の処理に移行する。
(ステップSP24)
判別手段112は、変数mとnそれぞれに「0」を代入する(m=0,n=0)。そして、判別手段112は、図5に示す処理を終える。
(ステップSP26)
判別手段112は、実行手段110が第1洗浄モードを実行してタンク装置10に異常があると、水位検出手段106の検出結果に基づいて異常の種類を判別する。例えば、判別手段112は、水位検出手段106の検出結果として上端フロートスイッチ64aのONとOFFの遷移で正常か否か判定する。
具体的には、判別手段112は、図6に示すように、上端フロートスイッチ64aの状態が、OFF→OFF→OFFの遷移であれば、タンク装置10異常の種類が「第1異常」であると判定する。なお、この「第1異常」は、上端フロートスイッチ64aがOFFのまま故障している状態である場合と、貯水タンク20が大きく破損して漏水が大きい状態である場合の、2つの状態を含む。
また、判別手段112は、上端フロートスイッチ64aの状態が、ON→ON→ONの遷移であれば、タンク装置10の異常の種類が「第2異常」であると判定する。なお、この「第2異常」は、上端フロートスイッチ64aがONのまま故障している状態である。
また、判別手段112は、上端フロートスイッチ64aの状態が、OFF→ON→OFF→ONの遷移であれば、タンク装置10の異常の種類が「第3異常」であると判定する。なお、この「第3異常」は、貯水タンク20が小さく破損して漏水が小さい状態である場合である。
なお、貯水タンク20が破損する主な原因として、貯水タンク内の洗浄水が凍結することにより貯水タンクが破損(ひび割れ)することが挙げられる。一方、貯水タンク20が破損していないが、貯水タンク20の水抜き作業後に水抜栓58を締め忘れた、又は、締め方が不十分であった場合も、貯水タンク20から水漏れが発生する異常状態である。しかし、水抜栓の締め忘れの場合は、その状態で貯水タンク20に給水して水漏れが発生したことに気づいて水抜栓を正常に締め込めば、貯水タンク20は正常に利用できる。そのため、上述したように、最終的に判定するのは累積して発生した場合とすることにより(ステップSP28,30,12参照)、使用者の人為的ミスにも係わらず貯水タンク20の破損であると判断してしまう可能性を低くしている。
図5に戻って、判別手段112は、タンク装置10の異常の種類を第1異常又は第2異常と判定した場合には、ステップSP28の処理に移行する。
(ステップSP28)
判別手段112は、変数mに「1」を加算する(m=m+1)。そして、判別手段112は、図5に示す処理を終える。
(ステップSP30)
判別手段112は、変数nに「1」を加算する(n=n+1)。そして、判別手段112は、図5に示す処理を終える。
(ステップSP40)
実行手段110は、選択手段114が選択した禁止モードを実行する。禁止モードの実行では、便器洗浄が禁止される。すなわち、洗浄スイッチ63のON操作を受け付けたとしても、便器洗浄実行せず、待機を行う。この際、実行手段110は、異常報知装置65が作動し、使用者に、音や光を用いて、その旨を報知することが好ましい。具体的には、音声装置65aにより、ブザー音(ブーブー)を発生させたり、音声による、便器に水漏れが発生した旨のアナウンス等を行い、及び/又は、LED点滅装置65bにより、局部洗浄装置8等に使用されている複数のLEDの全部を点滅させる。
(ステップSP50)
実行手段110は、選択手段114が選択した異常時洗浄モードを実行する。異常時洗浄モードは、正常時洗浄モードと異なる制御で便器2を洗浄するモードである。ただし、正常時洗浄モードと異なる制御であっても、正常時洗浄モードと同様の洗浄ができることが好ましい。したがって、この第2洗浄モードでは、記憶手段108に記憶された過去データ108A及び設定データ108Bの少なくとも一方に基づいて、供給手段104及び排出手段102を制御して便器2を洗浄する、
図7は、本実施形態による異常時洗浄モードにおける便器洗浄動作を示すタイムチャートの一例である。なお、ここでは、図4に示した正常時の洗浄動作と異なる部分のみ説明する。
図7に示すように、ジェット洗浄は、前リム洗浄の一部が終了(時刻t5)したとき開始され、その後、タイマー制御により、過去データ108Aに記述の秒数、例えば4秒間継続して行われるようになっている。正常時は、下端フロートスイッチ64bがONとなったときジェット洗浄を終了していたが、この異常時洗浄モードでは、下端フロートスイッチ64bの機能を停止しているので、このようなタイマー制御により、ジェット洗浄を可能としている。
次に、タンク給水は、後リム洗浄終了間際である時刻t13において開始され、その後、タイマー制御により、過去データ108Aに記述の秒数、例えば40秒間継続して行われるようになっている。正常時は、上端フロートスイッチ64aがON(水あり)となったときタンク給水を終了していたが、この異常時洗浄モードでは、上端フロートスイッチ64aの機能を停止しているので、このようなタイマー制御により、タンク給水を可能としている。
このように本実施形態においては、異常時洗浄モードを実行することにより、貯水タンク20からの洗浄水の漏洩が大きい場合(第1異常)やフロートスイッチ64が異常な場合(第1異常又は第2異常)においても、便器洗浄を行うことができる。
図5に戻って、実行手段110は、異常時洗浄モードの実行の際、異常報知装置65が作動し、使用者に、音や光を用いて、その旨を報知することが好ましい。特に、ステップSP40での報知と区別させるという観点から、当該報知と異なる方法で報知することがより好ましい。異常時洗浄モードを実行した後は、実行手段110は、ステップSP52の処理に移行する。
(ステップSP52)
復帰手段116は、異常、特にフロートスイッチ64の異常が解消したか否か判定する。この判定は、例えば、異常時洗浄モード実行時にフロートスイッチ64が正しくON・OFFしているか否かで判定する。復帰手段116は、肯定判定した場合にはステップSP54の処理に移行し、否定判定した場合には図5に示す処理を終える。
(ステップSP54)
復帰手段116は、変数mに「0」を代入することにより(m=0)、受付手段100が操作を受け付けたときの実行手段110が実行するモードを、異常時洗浄モードから正常時洗浄モードに戻す。
<効果>
以上、本発明の実施形態に係るタンク装置10によれば、当該タンク装置10に異常、例えば水位検出手段106の故障や貯水タンク20の漏水があっても、判別手段112が水位検出手段106の検出結果に基づいて異常の種類を判別するので、使用者が外見だけで異常を判別する場合に比べて、異常の種類をより正しく認識することができる。そして、選択手段114が、判別手段112が判別した異常の種類に応じて、複数のモードの中から、第1洗浄モードと異なる制御で便器を洗浄する第2洗浄モード及び便器の洗浄を禁止する禁止モードの何れか一つを選択するので、異常の種類と合わないモードが選択されるという誤選択が抑制されて、便器洗浄を適切に行うことができる。
<変形例>
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものではない。
例えば、水位検出手段106は、上端フロートスイッチ64a及び下端フロートスイッチ64bの2つである場合を説明したが、何れか一方のみであってもよい。また、水位検出手段106は、3つ以上のスイッチを含んで構成されてもよい。
また、異常の種類を、上端フロートスイッチ64aの状態遷移で判定する場合を説明したが、上端フロートスイッチ64a及び下端フロートスイッチ64bの状態遷移で判定するようにしてもよい。
また、異常の種類が第1異常と第2異常とで、同じモード(異常時洗浄モード)が選択される場合を説明したが、互いに異なる洗浄モードが選択されてもよい。
また、トイレ装置1は、タンク装置10はサイドパネル11により覆われて、便器2と一体的な外観とされた場合を説明したが、タンク装置10が露出され、便器2と別体的な外観とされてもよい。また、便器洗浄の制御の流れは、実施形態に限定されるものではなく、ジェット吐水口16からのジェット吐水の位置を、リム吐水口18の代わりとしてリム吐水口18の位置に設けて、リム吐水口18から洗浄水を吐出する制御を省略してもよい。
前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…トイレ装置
2…便器
10…タンク装置
20…貯水タンク(タンク)
100…受付手段
102…排出手段
104…供給手段
106…水位検出手段
108…記憶手段
108A…過去データ
108B…設定データ
110…実行手段
112…判別手段
114…選択手段
116…復帰手段

Claims (4)

  1. 水を貯水するタンクと、前記タンクに水を供給する供給手段と、前記タンクに貯水された水を便器に排出する排出手段と、前記タンクの水位を検出する水位検出手段と、使用者の操作を受け付ける受付手段と、を備えるタンク装置であって、
    前記受付手段が前記操作を受け付けると、前記水位検出手段の検出結果に基づいて前記供給手段及び前記排出手段を制御して前記便器を洗浄する第1洗浄モードを含む洗浄に係る複数のモードの中から、一つのモードを実行する実行手段と、
    前記実行手段が前記第1洗浄モードを実行して前記タンクの異常及び/または前記水位検出手段のONまたはOFFの遷移に異常があると、前記水位検出手段の検出結果に基づいて異常の種類を判別する判別手段と、
    前記判別手段が判別した異常の種類を記憶する記憶手段と、
    前記受付手段が前記操作を受け付けたときの前記実行手段が実行するモードを、前記記憶手段に記憶された前記異常の種類に応じて、前記複数のモードの中から、前記第1洗浄モードと異なる制御で前記便器を洗浄する第2洗浄モード及び前記便器の洗浄を禁止する禁止モードの何れか一つを自動的に選択する選択手段と、
    をさらに備えるタンク装置。
  2. 前記異常が解消されると、前記受付手段が前記操作を受け付けたときの前記実行手段が実行するモードを、前記第2洗浄モードから前記第1洗浄モードに戻す復帰手段、
    をさらに備える請求項1に記載のタンク装置。
  3. 前記記憶手段には、過去データ及び設定データの少なくとも一方が記憶され、
    前記第2洗浄モードでは、前記記憶手段に記憶されたデータに基づいて前記供給手段及び前記排出手段を制御して前記便器を洗浄する、
    請求項1又は請求項2に記載のタンク装置。
  4. 便器と、水を貯水するタンクと、前記タンクに水を供給する供給手段と、前記タンクに貯水された水を便器に排出する排出手段と、前記タンクの水位を検出する水位検出手段と、使用者の操作を受け付ける受付手段と、を備えるトイレ装置であって、
    前記受付手段が前記操作を受け付けると、前記水位検出手段の検出結果に基づいて前記供給手段及び前記排出手段を制御して前記便器を洗浄する第1洗浄モードを含む洗浄に係る複数のモードの中から、一つのモードを実行する実行手段と、
    前記実行手段が前記第1洗浄モードを実行して前記タンクの異常及び/または前記水位検出手段のONまたはOFFの遷移に異常があると、前記水位検出手段の検出結果に基づいて異常の種類を判別する判別手段と、
    前記判別手段が判別した異常の種類を記憶する記憶手段と、
    前記受付手段が前記操作を受け付けたときの前記実行手段が実行するモードを、前記記憶手段に記憶された前記異常の種類に応じて、前記複数のモードの中から、前記第1洗浄モードと異なる制御で前記便器を洗浄する第2洗浄モード及び前記便器の洗浄を禁止する禁止モードの何れか一つを自動的に選択する選択手段と、
    をさらに備えるトイレ装置。
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