JP2012057392A - トイレ装置 - Google Patents

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利行 高橋
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勝彦 村山
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Abstract

【課題】給水エラーが発生した場合でも、特別な操作を行うことなく給水エラーから復帰する。
【解決手段】トイレ装置の動作中において、流量センサ(大)により給水エラーが検出されると、給水エラーを示すエラー状態がEEPROMに書き込まれる。給水エラーの発生後にトイレ装置が再起動されると(S200)、CPUは、EEPROMにエラー状態が記憶されている否かを確認する(S210,S220,S250)。エラー状態が記憶されていると判断した場合、給水エラーに対するリトライ処理を実行する(S270)。リトライ処理が成功したら(S280)、給水動作以降の洗浄動作、粉砕動作、圧送動作を実行する(S260)。
【選択図】図7

Description

本発明は、排泄された汚物を粉砕して圧縮空気により既設トイレに圧送するトイレ装置に関する。
従来から、寝たきり状態などの介護を必要とする人のために、介護用のポータブルトイレ装置が広く利用されている。一般的なポータブルトイレ装置は、例えば介護者が滞在(生活)する住宅や病院の各部屋に設置され、予め設置されている既設トイレに排出管を介して接続された構成となっている。このポータブルトイレ装置は、汚物が排泄される便器本体と、便器本体から排出される汚物を粉砕する粉砕機構とを備えている。利用者によって汚物が便器本体に排出されると粉砕機構により汚物が細かく粉砕され、粉砕された汚物(汚物流動体)がコンプレッサから供給される圧縮空気(空気圧)によって排水管を介して既設トイレに圧送される。既設トイレの便器本体内に圧送された汚物は、ポータブルトイレ装置から送信されるトイレ装置の使用の終了を知らせる終了情報に基づいて洗浄水と共に流されるようになっている。
このようなポータブルトイレ装置としては、例えば、特許文献1に、排出部と、洗浄水供給部とを備えた便器内底方に、撹拌機構を設け、便器開口部に密閉可能な蓋体を設け、便器内に加圧供給して撹拌汚物水を排出する加圧流体供給部を付設してなるトイレ装置が開示されている。また、特許文献2には、筒状本体内の内筒内部に、回転破砕部と固定破砕部とで構成される破砕機構と、循環流促進部用として回転羽根と促進板とを備え、循環流促進板によって汚物の循環流を形成したトイレ装置が開示されている。上記特許文献1および2に開示されるトイレ装置は、規定量の洗浄水を溜めるための給水タンクを備えている。この給水タンクは、給水管を介して既設トイレ装置等の水道管に接続されており、給水管の経路中に設けられた弁の開閉制御により規定量の水が給水される。
特開2000−8442号公報 特開2008−86880号公報
しかしながら、上記特許文献1および2に開示されるトイレ装置等を寒冷地で使用した場合には以下のような問題がある。すなわち、寒冷地では室内の温度も低下するので、ポータブルトイレ装置の使用時に給水管内の水が凍結してしまう場合がある。この場合、給水管の凍結により水の流れが停止してしまい、給水エラーとなる。また、何らかの原因により既設トイレ装置等の水道管が断水状態となっている状況で、ポータブルトイレ装置を使用する際にも、水道管から給水管を経てポータブルトイレ装置へ給水を行うことが出来ず、給水エラーとなる。
給水エラー時には、異常LEDが点灯するなどして、給水エラーが発生したことをユーザに警告すると共に、トイレ装置の動作が停止する。給水エラーが発生した場合、動作停止やLED消灯等のエラー解除については一般にポータブルトイレ装置に設けられたエラー解除ボタン等を操作して行わなければならない。しかしながら、このようなポータブルトイレ装置は、高齢者や障害者等のユーザによって用いられる機会が多く、ユーザが自身で複雑なエラー解除の操作に対応することが困難な場合がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、給水エラーが発生した場合でも、特別な操作を行うことなく給水エラーから復帰することが可能なトイレ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るトイレ装置は、排泄された汚物を受容して当該汚物を洗浄水と共に粉砕して汚物流動体と成し、当該汚物流動体を廃棄場所へ導いて排出するトイレ装置本体を備えたトイレ装置において、トイレ装置本体に給水する給水手段と、給水手段の給水時のエラーを検出する検出手段と、検出手段により検出された給水エラーを示すエラー情報を含むトイレ装置本体の動作状態情報を記憶する記憶手段と、給水エラー発生後であってトイレ装置本体の再起動時に、記憶手段に記憶されている動作状態情報にエラー情報が含まれている場合には、給水エラーに対するリトライ処理を実行する制御手段とを備えるものである。
本発明において、給水エラーが検出手段に検出されると、給水エラーに対応したエラー情報がトイレ装置の動作状態情報として記憶手段に記憶される。給水エラーの発生後にトイレ装置が再起動される場合、記憶手段にエラー情報が記憶されているか否かが制御手段により判断される。エラー情報が記憶されていると判断された場合には、給水エラーに対するリトライ処理が実行される。
また、本発明に係るトイレ装置は、排泄された汚物を受容して当該汚物を洗浄水と共に粉砕して汚物流動体と成し、当該汚物流動体を廃棄場所へ導いて排出するトイレ装置本体を備えたトイレ装置において、トイレ装置本体に給水する給水手段と、給水手段の給水時のエラーを検出する検出手段と、検出手段により給水エラーが検出された場合、給水エラーの検出時から予め設定された時間が経過したか否かを判断し、当該時間が経過したと判断した場合に給水エラーに対するリトライ処理を実行する制御手段とを備えるものである。
本発明において、給水エラーが検出手段に検出されると、給水エラーの検出時から予め設定された時間が経過したか否かが制御手段により判断される。制御手段により一定期間が経過したと判断された場合には、給水エラーから自動的に復旧させるために、給水エラーに対するリトライ処理が実行される。
請求項1に係る発明によれば、給水エラー発生後に一旦電源を入れ直してトイレ装置本体を再起動する時に、給水エラーのリトライ処理を自動的に実行することができる。これにより、複雑なエラー解除の操作を行うことなく、給水エラーから簡単に復帰することができ、トイレ装置の使い勝手を大幅に向上させることができる。
また、請求項5に係る発明によれば、給水エラーが発生したとしても、一定期間経過後にリトライ処理を実行するので、この一定期間内に、例えば室温が上がって給水管が解凍されたり、断水状態が解消されたりすれば、自動的に給水エラーから復帰することができる。これにより、体が不自由なユーザや高齢者がエラー解除の特別な操作を実行することなく、給水エラーから自動的に復帰することができるので、トイレ装置の使い勝手を大幅に向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るトイレ装置の概略構成例を示す図である。 トイレ装置のブロック構成例を示す図である。 EEPROMに記憶される動作状態情報の一例を示す図である。 トイレ装置の動作例を示すタイミングチャートである(その1)。 トイレ装置の動作例を示すタイミングチャートである(その2)。 停電発生時のトイレ装置の動作例を示すフローチャートである。 復電時のトイレ装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るトイレ装置の動作例を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明する。
<1.第1の実施の形態>
[圧送式トイレシステムの構成例]
図1は、本発明に係る圧送式トイレシステムTSの概略構成の一例を示す図である。本発明に係る圧送式トイレシステムTSは、給水エラー発生時に、給水エラーを示すエラー情報Ie(図3参照)をEEPROM8bに書き込み、トイレ装置100の再起動時に、EEPROM8bにエラー情報が書き込まれているか否かを判断し、エラー情報が書き込まれていると判断した場合に給水エラーに対するリトライ処理を実行するものである。
圧送式トイレシステムTSは、図1に示すように、介護者の居室等に設置される持ち運び可能なトイレ装置100と、予め住宅等に設置されている既設トイレ装置200とを備えている。トイレ装置100と既設トイレ装置とは排出管3fを介して連通されており、トイレ装置100側で排泄されて粉砕された汚物が、圧縮空気により排出管3fを経由して既設トイレ装置200に圧送される構成となっている。
[トイレ装置の構成例]
トイレ装置(トイレ装置本体)100は、便器本体10と給水タンク4と粉砕装置2と圧送タンク3と圧力センサ12と連通管14とエア抜き電磁弁18と安全弁50と制御ユニット8と電源72とを備えている。便器本体10は、便蓋1aと便座1bと便器1cとを有している。便蓋1aは、便座1bの後部上端縁に図示しない取付部材を介して開閉可能に取り付けられている。便座1bは、便蓋1aと便器1cとの間に介設され、図示しない取付部材を介して便器1cの後部上端縁に開閉可能に取り付けられている。便器1cは、合成樹脂や陶器等からなる上端が開口されたボウル状をなし、汚物や洗浄水、トイレットペーパー等を受容する。便器1cの内側後部であってその上端部よりも若干低い位置には、便器1c内が満水となっているかを検出するための満水センサ1dが設けられている。
給水タンク4は、例えば少なくとも1.7リットルの水が貯えられるような大きさのタンクにより構成され、便器本体10の後部に取り付けられている。給水タンク4には、既設トイレ装置200の給水口から分岐した給水管40の一端が接続されており、既設トイレ装置200側から水(洗浄水)が供給されるようになっている。
給水管40の経路中には、タンク電磁弁4aと流量センサ(大)4bとが設けられている。タンク電磁弁4aは、便蓋1aの開閉に応じて給水管40の流路を開閉することで、給水タンク4への給水量や給水タイミングを調整する。流量センサ(大)4bは、タンク電磁弁4aよりも下流側に設けられて給水管40を流れる給水量(流量)を検出し、予め設定された給水量に達したときにタンク電磁弁4aを閉状態とさせ、給水タンク4に規定量の水が溜められるようにする。なお、流量センサ(大)4bは、検出手段の一例を構成している。
この給水管40は、タンク電磁弁4aの上流側で分岐しており、分岐した分岐管42の一端が人体局部を洗浄する洗浄便座の貯水タンク1eに接続されている。これにより、例えば、1リットルの人体局部洗浄用の水が給水管40および分岐管42を経由して貯水タンク1eに供給される。
分岐管42の経路中には、便座電磁弁4cと流量センサ(小)4dとが設けられている。便座電磁弁4cは、利用者の人体局部洗浄開始ボタンの操作に基づいて分岐管42の流路を開閉し、貯水タンク1eへの給水量や給水タイミングを調整する。流量センサ(小)4dは、便座電磁弁4cの下流側に設けられて分岐管42を流れる給水量(流量)を検出し、予め設定された給水量となったときに便座電磁弁4cを閉状態とさせ、人体局部洗浄用に使用できる水量の上限を規定している。なお、流量センサ(小)4dは、検出手段の一例を構成している。
給水タンク4の内部には、洗浄水弁モータ4eとオーバーフロー検知スイッチ4fと洗浄水弁4gとが設けられている。洗浄水弁モータ4eは、洗浄水弁4gにチェーン4hを介して接続されており、ユーザにより洗浄ボタンが操作(押下)されると駆動して洗浄水弁4gを開き、給水タンク4に溜められている水を便器1cに流入させる。
オーバーフロー検知スイッチ4fは、給水タンク4内のオーバーフローを検出するためのスイッチであり、給水タンク4内の水量が所定の規定量を超えたときにオンされる。オーバーフロー検知スイッチ4fがオンされると、タンク電磁弁4aを閉状態として給水タンク4に水が流入しないようになっている。
給水タンク4の前面部には、便蓋1aの開閉を検出する便蓋開閉検知センサ13が設置されている。便蓋開閉検知センサ13は、便蓋1aが開いたときにオンされ、このオンに応じた開閉検知信号S13(図2参照)に基づいてトイレ装置100の準備動作や便器洗浄等の各種処理が開始される。
便器本体10と粉砕装置2との間に設けられた投入口1fには、開閉弁(仕切り弁)2dが設けられている。開閉弁2dは、便器1cの前部下方に設置された開閉弁モータ2cに接続され、開閉弁モータ2cの駆動により水平移動することで投入口1fを開閉して便器本体10と粉砕装置2との間の流路を連通状態または非連通状態とする。開閉弁2dの移動経路中には、開閉弁開位置センサ90と開閉弁閉位置センサ92とが設けられている。
粉砕装置2は、便器1cの下方に設置された収容容器22nと粉砕機構2jとを備えている。収容容器22nは、その上面部に便器本体10からの汚物が流下する図示しない流入口を有しており、この流入口が便器1cの投入口1fに接続されている。粉砕機構2jは、収容容器22nの内部に配置されており、トイレットペーパーや汚物を細かく擂り潰しながら粉砕する。粉砕機構2jは、上下に対向して配置された一対の固定臼2hおよび回転臼2iから構成されている。
下側に配置された固定臼2hは、略円盤状を成して収容容器22nの底面部に固定され、回転臼2iとの対向面に凹凸形状の粉砕歯を有している。上側の回転臼2iは、略円盤状を成して図示しないシャフトを介して粉砕モータ2sに接続され、粉砕モータ2sの駆動により正回転または逆回転する。また、回転臼2iは、固定臼2hとの対向面に凹凸形状の粉砕歯を有しており、固定臼2hと若干の隙間を隔てて配置されている。回転臼2iの中央部には、図示しない複数の流入口が設けられており、便器本体10の投入口1fから排出された汚物が流入口から流れ込み、流れ込んだ汚物が洗浄水と共に固定臼2hと回転臼2iの隙間に入り込むようになっている。固定臼2hと回転臼2iの間隙に入り込んだ汚物は、それぞれの粉砕歯により細かく擂り潰されて洗浄水と混合され、流動性の高い状態となる。以下では、汚物やトイレットペーパーが洗浄水と混合して擂り潰されたものを汚物流動体と称する。
圧送タンク3は、連結管3gを介して粉砕装置2に接続されると共にエア管3iを介してコンプレッサ6に接続され、粉砕装置2で粉砕された汚物を収容すると共に内部にコンプレッサ6から供給される圧縮空気を充填する。圧送タンク3は、所定の径を有する円筒管であって、例えばコの字状に折り曲げられて粉砕装置2の下方に配置され、その上流側に汚物が流入する図示しない流入口を有すると共に下流側に汚物を排出する図示しない排出口を有している。排出口には排出管3fの一端が接続され、圧送タンク3の排出口から排出された汚物流動体が流入される。また、圧送タンク3は、上流側から下流側に向かって緩やかに傾斜して設置され、内部に収容した汚物を効率的に排出管3fに排出できるように構成されている。
圧送タンク3と粉砕装置2との間の流路には、排出弁3bが設けられている。排出弁3bは、排出弁モータ2kに接続され、排出弁モータ2kの駆動により水平移動して圧送タンク3と粉砕装置2との間の流路を開閉することでその流路を連通状態または非連通状態とする。
排出弁3bの移動経路中には、排出弁開位置センサ94と排出弁閉位置センサ96とが設けられている。排出弁開位置センサ94は、排出弁3bが開状態となるとオンとなり、排出弁3bが閉状態となるとオフとなる。排出弁閉位置センサ96は、排出弁3bが閉状態となるとオンとなり、排出弁3bが閉状態となるとオフとなる。
コンプレッサ6は、圧送タンク3の後部に設置されており、エア管3iを介して圧送タンク3に連通している。このコンプレッサ6は、圧縮した空気を作り出し、作り出した圧縮空気を圧送タンク3に供給して圧送タンク3内を圧縮空気で充填し、圧送タンク3内に収容されている汚物流動体を空気圧で圧送する。圧力センサ12は、エア管3iに取り付けられて圧送タンク3内の圧力を検知する。
連通管14は、一端が粉砕装置2の収容容器22nの上面部に接続されると共に他端が圧送タンク3の上面部に接続され、粉砕装置2と圧送タンク3との間を連通している。この連通管14は、粉砕装置2から圧送タンク3に流下する汚物の経路とは異なる経路を形成するものであって、粉砕装置2から圧送タンク3への汚物の流下時に汚物とは別経路で圧送タンク3内の空気を粉砕装置2内に導く。
エア抜き電磁弁18は、連通管14の経路途中に設けられ、制御ユニット8の制御により排出弁3bの開閉操作に連動して開閉し、連通管14の経路を連通状態と非連通状態とに切り替える。例えば、排出弁3bが開くとこれに連動してエア抜き電磁弁18が開き、排出弁3bが閉じるとこれに連動してエア抜き電磁弁18が閉じるように制御される。これにより、粉砕装置2から圧送タンク3への汚物の流下時に、圧送タンク3内の空気を別経路の連通管14から逃すことができる。
また、エア抜き電磁弁18は、圧送動作において、圧送タンク3内が異常圧力となったときに開いて、圧送タンク3内の空気を粉砕装置2の収容容器22n内に逃す機能を有している。これにより、圧送タンク3内の残圧が抜けて、圧送タンク3内を高圧状態から正常な圧力状態に戻すことができる。
安全弁50は、圧送タンク3とコンプレッサ6との間を接続するエア管3iに連通して取り付けられている。この安全弁50は、圧送タンク3内の圧力が異常となった場合に、圧送タンク3内の空気を自動的に外部に逃して圧送タンク3の内部を減圧することで、圧送タンク3内を正常な圧力に戻すものである。
圧送タンク3の下面には、便器1cや圧送タンク3から漏れ出た水を受け止めて外部への漏水を防止するためのドレンパン16が設けられている。ドレンパン16の底面部には、漏水を検出するための漏水センサ24が設置されている。
制御ユニット8は、圧送式トイレシステムTSの全体の動作を制御するものである。電源72には、例えば家庭用の電源プラグ等が用いられる。
[既設トイレの構成例]
既設トイレ装置200は、一般の家庭で使用されているタンク式の洗浄トイレ装置であって、便器本体202と既設トイレ洗浄水弁モータ204と排出お知らせ装置206とを備えている。便器本体202には、排出管3fの一端が取り付けられており、トイレ装置100側から圧送される汚物流動体が流入されるようになっている。
既設トイレ洗浄水弁モータ204は、トイレ装置100で汚物の圧送が終了したときにトイレ装置100の制御ユニット8から出力される圧送終了信号に基づいて駆動して、洗浄水を便器本体202内に流す。排出お知らせ装置206は、トイレ装置100側で便器洗浄や粉砕動作、搬送動作、圧送動作が行われていることを既設トイレ装置200側のユーザに報知するための装置であり、例えば、点灯により排出を報知するLEDやブザー音や警告音声等を出力するスピーカ等で構成されている。
[圧送式トイレシステムのブロック構成例]
次に、本発明に係る圧送式トイレシステムTSのブロック構成の一例について説明する。図2は、圧送式トイレシステムTSの制御系のブロック構成例を示している。図2に示すように、トイレ装置100と既設トイレ装置200とはシリアル通信線60を介して電気的に接続され、トイレ装置100と既設トイレ装置200との間で双方向通信が可能となっている。
トイレ装置100は、トイレ装置100の全体の動作を制御する制御ユニット8を備えている。制御ユニット8は、制御手段の一例であり、居室CPU(Central Processing Unit)8aとEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)8bとを有している。居室CPU8aは、EEPROM8bに格納されているプログラムを読み出して実行することにより、準備動作や洗浄動作、粉砕動作、搬送動作、圧送動作を実行する。EEPROM8bには、トイレ装置100の各動作を実行するためのプログラムや、給水エラー発生時の居室CPU8aの書き込み動作により給水エラーを示すエラー情報Ieが記憶される(図3参照)。なお、EEPROM8bは、記憶手段の一例を構成している。
制御ユニット8には、I/Oポート62を介して、タンク電磁弁4a、便座電磁弁4c、エア抜き電磁弁18、流量センサ(大)4b、流量センサ(小)4d、洗浄水弁モータ4e、開閉弁モータ2c、開閉弁開位置センサ90、開閉弁閉位置センサ92、粉砕モータ2s、排出弁モータ2k、排出弁開位置センサ94、排出弁閉位置センサ96、操作部80、表示部82、電源72、便蓋開閉検知センサ13、圧力センサ12およびコンプレッサ6が接続されている。
流量センサ(大)4bは、給水管40の給水エラーを検出するものであり、給水管40内を流れる水の流量を検出して流量検出信号S4bを居室CPU8aに供給する。タンク電磁弁4aは、居室CPU8aから供給される制御信号S4aに基づいて給水管40の流路を開閉し、給水タンク4に供給する給水量を制御する。制御信号S4aは、流量センサ(大)4bから供給される流量検出信号S4bに基づいて居室CPU8aにより生成される信号である。
流量センサ(小)4dは、分岐管42の便座水エラーを検出するものであり、分岐管42内を流れる水の流量を検出して流量検出信号S4dを居室CPU8aに供給する。便座電磁弁4cは、居室CPU8aから供給される制御信号S4cに基づいて分岐管42の流路を開閉し、貯水タンク1eに供給する便座水量を制御する。制御信号S4cは、流量センサ(小)4dから供給される流量検出信号S4dに基づいて居室CPU8aにより生成される信号である。
エア抜き電磁弁18は、制御ユニット8から供給される制御信号S18に基づいてエア抜き電磁弁18を開閉する。制御信号S18は、排出弁3bを開閉するモータ駆動データD2kの出力や、排出弁開位置センサ94からの検出信号S94の入力に同期(連動)して制御ユニット8から出力される信号である。これにより、排出弁3bの開動作と同時にエア抜き電磁弁18が開くので、粉砕装置2から圧送タンク3内に汚物が流入されるのと同時に、圧送タンク3内の空気を別経路の連通管14を経由して粉砕装置2に排出できる。
洗浄水弁モータ4eは、居室CPU8aから供給されるモータ制御信号S4eに基づいて回転駆動して洗浄水弁4gを開閉し、給水タンク4から便器1cに洗浄水を流入させたり、停止したりする。モータ制御信号S4eは、操作部80から供給される操作信号S80に基づいて居室CPU8aで生成される信号である。
開閉弁モータ2cは、居室CPU8aから供給されるモータ制御信号S2cに基づいて回転駆動して開閉弁2dを開閉し、トイレットペーパーや汚物、洗浄水を便器1cから粉砕装置2に流下させたり、流下を停止させたりする。
開閉弁開位置センサ90は、開閉弁2dが全開したことを検出して検出信号S90を居室CPU8aに供給する。開閉弁閉位置センサ92は、開閉弁2dが全開したことを検出して検出信号S92を居室CPU8aに供給する。
粉砕モータ2sは、居室CPU8aから供給されるモータ制御信号S2sに基づいて回転駆動し、回転臼2iを回転させて汚物を粉砕する。モータ制御信号S2sは、開閉弁モータ2cの閉じ動作に基づいて居室CPU8aで生成される信号である。
排出弁モータ2kは、居室CPU8aから供給されるモータ制御信号S2kに基づいて回転駆動して排出弁3bを開閉し、粉砕装置2で粉砕された汚物を圧送タンク3内に流入させる。モータ制御信号S2kは、粉砕モータ2sの閉じ動作に基づいて居室CPU8aで生成される信号である。
排出弁開位置センサ94は、排出弁3bが全開したことを検出して検出信号S94を居室CPU8aに供給する。排出弁閉位置センサ96は、排出弁3bが全閉したことを検出して検出信号S96を居室CPU8aに供給する。
操作部80は、ユーザの操作ボタンの操作に応じた操作信号S80を生成して居室CPU8aに供給する。表示部82は、居室CPU8aから供給される制御信号(画像信号)S82に基づいて、異常LEDや清掃LED等を点灯表示させる。
便蓋開閉検知センサ13は、例えば透過型のセンサにより構成されており、図1に示した便蓋1aの開閉動作を検出して、便蓋1aの開閉を示す開閉検知信号S13を制御ユニット8に出力する。圧力センサ12は、圧送タンク3内の圧力を検出して圧力検知信号(データ)S12を制御ユニット8に出力する。
コンプレッサ6は、制御ユニット8から供給される制御信号S6に基づいて作動して圧縮空気を作り出し、排出弁3bが閉じた後に圧送タンク3内に圧縮空気を供給する。これにより、圧送タンク3内に流入した汚物流動体が圧縮空気によって排出管3fを経由して既設トイレ装置200に圧送される。
続けて、既設トイレ装置200側の制御系について説明する。既設CPU210は、既設CPU210を備えている。既設CPU210は、トイレ装置100側の居室CPU8aから供給される制御信号S21に基づいて、既設トイレ洗浄水弁モータ204や排出お知らせ装置206の動作を制御する。既設CPU210には、I/Oポート64を介して、既設トイレ洗浄水弁モータ204と排出お知らせ装置206とがそれぞれ接続されている。
既設トイレ洗浄水弁モータ204は、既設CPU210から供給されるモータ制御信号S04に基づいて回転駆動して図示しない洗浄水弁を開き、トイレ装置100側から圧送された汚物流動体を洗浄水により流す。排出お知らせ装置206は、トイレ装置100側で洗浄動作等が開始されたことを報知するお知らせLEDやブザー音で報知するスピーカ等を備え、制御ユニット8の指示に基づいてLEDの点灯やブザー音を出力する。
[メモリに記憶される情報例]
次に、EEPROM8bに格納される動作状態情報の一例について説明する。図3は、EEPROM8bに格納される動作状態情報の一例を示している。図3に示すように、EEPROM8bには、停電やエラー発生時(動作停止時)のトイレ装置100の管理対象を示す管理対象情報Imと、この管理対象で実行されている処理の段階を示す段階情報Irとがそれぞれ対応付けられて記憶される。
管理対象情報Imとは、トイレ装置100の準備動作、洗浄動作、粉砕動作、圧送動作で使用される部材や各動作時に発生するエラー状態を示すものであり、段階情報hIrにはエラー状態の内容を示す情報も含まれる。例えば、給水エラー発生時や漏水エラー発生時、圧力異常発生時に、これらのエラー発生を示すエラー状態が管理対象情報ImとしてEEPROMに記憶され、各エラーの内容が段階情報IrとしてEEPROMに記憶される。また、EEPROM8bには、停電やエラー発生時に保存される管理対象情報Imおよび段階情報Irに応じて実行されるトイレ装置100の動作内容情報Ip(プログラム)が記憶されている。
[圧送式トイレシステムの動作例]
次に、本発明に係るトイレ装置100の動作の一例について説明する。図4および図5は、トイレ装置100の動作例を示すタイミングチャートである。トイレ装置100の処理工程は、準備動作、便器洗浄動作、粉砕動作、搬送動作および圧送動作の5つの工程で構成されている。本例では、各工程を1回行う例について説明するが、もちろん各工程を2回行っても良いし、複数の工程を同時に並列処理しても良い。
ユーザによりトイレ装置100の使用が開始されると、まず、トイレ装置100では準備動作が行われる。時刻t1で、ユーザによりトイレ装置100の便蓋1aが開けられると、便蓋開閉検知センサ13がオンとなり、開閉検知信号S13がローレベル(以下Lレベルという)からハイレベル(以下Hレベルという)に立ち上がる(図4(A),図4(B))。
便蓋開閉検知センサ13により便蓋1aの開きが検出されると、時刻t2においてタンク電磁弁4aが開き、給水タンク4に給水が開始される。時刻t3でタンク電磁弁4aが閉じて給水タンク4への給水が停止する(図4(C))。これにより、給水タンク4には例えば1.7リットルの水が溜められる。
便座電磁弁4c(タンク電磁弁4a)が開いて貯水タンク1eに水が給水され始めると、時刻t4で、モータ制御信号S2cがLレベルからHレベルに立ち上がり開閉弁モータ2cが駆動する。そして、時刻t5で、モータ制御信号S2cがHレベルからLレベルに立ち下がり開閉弁モータ2cが停止する(図4(F))。これにより、開閉弁2dが少しだけ開口した状態となり、次工程の便器洗浄動作の洗浄水や人体局部洗浄水が便器1cに溜められる前に、予め開閉弁2dの上部に溜められていた少量の溜水が粉砕装置2に排出される。
時刻t6において、ユーザの排泄が終了して便蓋1aが閉じられると、便蓋開閉検知センサ13がオフとなり、開閉検知信号S13がHレベルからLレベルに立ち下がる(図4(A),図4(B))。
準備動作が終了すると、続けて便器洗浄動作が開始される。便蓋開閉検知センサ13がオフとなってから数秒経過すると、ユーザの排泄が終了したものと判断して、時刻t7〜t8においてモータ制御信号S4eがLレベルからHレベルに立ち上がり、洗浄水弁モータ4eが駆動して洗浄水弁4gが開く(図4(D),図4(E))。これにより、給水タンク4から便器1cに洗浄水が流入される。なお、洗浄水の流しの開始は、洗浄開始の操作ボタンがユーザにより操作されたときに行うようにしても良い。時刻t11〜t12で再度洗浄水弁モータ4eが駆動して洗浄水弁4gが閉じる(図4(D),図4(E))。
洗浄水の便器1cへの流入に同期して(同時に)、時刻t7〜t8で開閉弁モータ2cが正回転し、開閉弁2dが開く(図4(F))。これにより、汚物が載っている開閉弁2dの上面を洗浄水によって洗浄しつつ、開閉弁2dの開き動作に伴って汚物を粉砕装置2内に流入させることができる。汚物の粉砕装置2内への流入が終了する時刻t9〜t10で、開閉弁モータ2cが逆回転し、開閉弁2dが閉じる(図4(F))。
時刻t4での開閉弁2dの小開口により、開閉弁閉位置センサ92の検出信号S92がHレベルからLレベルに立ち下がって開閉弁閉位置センサ92がオフとなる(図4(H))。時刻t8で、開閉弁2dの開位置への移動により、開閉弁開位置センサ90の検出信号S90がLレベルからHレベルに立ち上がって開閉弁閉位置センサ92がオンとなる(図4(G))。時刻t9で、開閉弁2dが開位置から閉位置に移動すると、開閉弁開位置センサ90の検出信号S90がHレベルからLレベルに立ち下がって開閉弁開位置センサ90がオフとなる(図4(G))。時刻t10で、開閉弁閉位置センサ92の検出信号S92がLレベルからHレベルに立ち上がって開閉弁閉位置センサ92がオンとなる(図4(H))。
便器洗浄動作が終了すると、続けて粉砕動作が開始される。便蓋開閉検知センサ13がオフとなってからさらに数秒経過すると(便洗浄動作が終了すると)、時刻t11において、モータ制御信号S2sがLレベルからHレベルに立ち上がり、粉砕モータ2sが正回転する(図4(I))。これにより、粉砕動作が開始されて、便器1cから排出された汚物が粉砕機構2jにより細かく粉砕される。時刻t13で、モータ制御信号S4sがHレベルからLレベルに立ち下がって粉砕モータ2sが停止する。粉砕モータ2sが停止することで、回転臼2iの回転が停止して粉砕動作が終了する。
粉砕動作が終了したら、続けて汚物を粉砕装置2から圧送タンク3に移動させる搬送動作が開始される。粉砕動作が終了してから数秒経過したら、時刻t14〜t15の間、排出弁モータ2kが正回転する(図5(J))。これにより、排出弁3bが閉位置から開位置に移動して開き、粉砕装置2内の汚物が圧送タンク3に流れ込む。排出弁3bの開動作に伴って、時刻t14で排出弁閉位置センサ96がオフとなり、時刻t15で排出弁開位置センサ94がオンとなる(図5(K),図5(L))。
続けて、汚物の圧送タンク3内への搬送が終了したら、時刻t16において排出弁モータ2kが逆回転する(図5(J))。これにより、排出弁3bが開位置から閉位置に移動して閉じて、粉砕装置2と圧送タンク3とを結ぶ流路が非連通状態となる。排出弁3bの閉動作に伴って、時刻t16で排出弁開位置センサ94がオフとなり、時刻t17で排出弁閉位置センサ96がオンとなる(図5(K),図5(L))。
また、時刻t15で、排出弁開位置センサ94がオンとなると、排出弁3bの開動作に同期(連動)してエア抜き電磁弁18が開き、連通管14が連通状態となる(図5(M))。これにより、粉砕装置2から圧送タンク3への汚物の流入に伴って、汚物流入経路とは別経路の連通管14を経由して圧送タンク3内の空気が粉砕装置2に排出される。時刻t16で排出弁開位置センサ94がオフになると、排出弁3bの閉動作に同期してエア抜き電磁弁18が閉じて、連通管14が非連通状態に切り替わる(図5(M))。これにより、圧送タンク3から粉砕装置2への空気の流入が停止する。
排出弁3bが閉じて数秒経過したら(搬送動作が終了したら)、時刻t18において、コンプレッサ6が作動して圧縮空気を作り出して圧送タンク3に充填(送出)し、時刻t19においてコンプレッサ6が停止する(図5(N))。圧力センサ12は、圧送タンク3内の圧力の変化を検知する(図5(O))。正常動作時における圧送タンク3内の圧力は、圧送開始時に上昇し、圧送中は一定の圧力値で推移し、圧送終了時に下降する。
既設トイレ装置200側では、時刻t6において、便蓋1aが閉じられて便蓋開閉検知センサ13がオフとなると、既設トイレ室の壁面部に設けられた排出お知らせ装置206のLEDが点灯する。さらに、トイレ装置100が便器洗浄、粉砕動作、搬送動作、圧送動作中であることを排出お知らせ装置206がブザー音で警告する(図5(P))。
時刻t20〜t21および時刻t22〜t23において、既設トイレ洗浄モータ32がオンすることで洗浄水弁が開く(図5(Q))。これにより、洗浄水が便器本体30内に流れて、トイレ装置100から圧送された汚物が排出される。
[給水動作時のトイレ装置の動作例]
次に、給水動作(準備動作)時のトイレ装置100の動作の一例について説明する。図6は、給水動作時のトイレ装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、ステップS100で居室CPU8aは、便蓋1aが開いたか否かを判断する。居室CPU8aは、便蓋開閉検知センサ13からHレベルの開閉検知信号S13が供給された場合に便蓋1aが開いたと判断してステップS110に進む。一方、便蓋開閉検知センサ13からLレベルの開閉検知信号S13が供給された場合には便蓋1aが閉じたままであると判断して便蓋1aが開くまで待機状態となる。
ステップS110で居室CPU8aは、流量センサ(大)4bのカウントをリセットしてステップS120に進む。カウントのリセット後、ステップS120で居室CPU8aは、制御信号S4aをタンク電磁弁4aに供給することでタンク電磁弁4aを開き、予め設定された規定量の洗浄水を給水タンク4内に給水する。
ステップS130で居室CPU8aは、制御信号S4aのパルス数N1が予め設定された規定カウント数N2となったか否かを判断する。居室CPU8aは、制御信号S4aのパルス数N1が規定カウント数N2になったと判断した場合には、給水タンク4内に予め設定された規定量の洗浄水が溜められたと判断してステップS140に進む。ステップS140で居室CPU8aは、タンク電磁弁4aに制御信号S4aを供給することでタンク電磁弁4aを閉じて給水タンク4内への給水を停止する。そして、次工程の洗浄動作に移行する。
一方、制御信号S4aのパルス数N1が規定カウント数N2になっていないと判断した場合には、給水タンク4内に規定量の洗浄水が溜められていないと判断してステップS150に進む。ステップS150で居室CPU8aは、流量センサ(大)4bの動作時間が予め設定された規定時間、動作したか否かを判断する。居室CPU8aは、流量センサ(大)4bの動作時間が予め設定された規定時間動作したと判断した場合にはステップS160に進む。例えば、給水管40の凍結等により水が給水管40内を流れない場合や、既設トイレ装置200側の水道の断水により給水管40内に水が流れない場合に、流量センサ(大)4bの動作時間が規定時間を越える。
流量センサ(大)4bの動作時間が規定時間を越えた場合、ステップS160で居室CPU8aは、給水エラーが発生したと判断して、例えば表示部82の異常LEDを点灯表示させたり、ブザーを発生させたりする。ステップS170で居室CPU8aは、給水エラーが発生したことを示す「エラー状態(管理対象情報Im)」と「給水エラー(段階情報Ir)」をEEPROM8bに保存する。そして、図7に示すトイレ装置100の再起動時における動作フローに移行する。
一方、流量センサ(大)4bの動作時間が予め設定された規定時間動作していないと判断した場合には、ステップS130に戻り、再度、制御信号S4aのパルス数N1が予め設定された規定カウント数N2となったか否かを判断する。
[復電時のトイレ装置の動作例]
続けて、復電時のトイレ装置100の動作の一例について説明する。図7は、復電時のトイレ装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図7に示すように、ステップS200で居室CPU8aは、給水エラーよりトイレ装置100の動作が停止した後にトイレ装置100が再起動されたか否かを判断する。例えば、電源プラグをコンセントに挿入することで抜き差しすることや、電源スイッチを入り切りすることでトイレ装置100の電源をオン状態とする。居室CPU8aは、トイレ装置100が再起動されたと判断した場合にはステップS210に進み、トイレ装置100が再起動されていないと判断した場合には給水エラーより電源がオフ状態のままであると判断してトイレ装置100が再起動されるまで待機状態となる。
ステップS210で居室CPU8aは、給水エラー発生時にEEPROM8bに保存されたトイレ装置100の管理対象情報Imおよび段階情報Irを読み出してその内容を確認する。
ステップS220で居室CPU8aは、EEPROM8bから読み出した管理対象情報Imおよび段階情報Irから、トイレ装置100の停止前に準備動作や洗浄動作等の処理ステップ(動作)が実行中であったか否かを判断する。居室CPU8aは、処理ステップが実行中であったと判断した場合にはステップS250に進み、処理ステップが実行中ではなかった(停止状態)と判断した場合にはステップS230に進む。
処理ステップを実行していなかったと判断した場合、ステップS230で居室CPU8aは、イニシャライズ動作を実行する。イニシャライズ動作とは、いわゆる空運転動作であり、便器1cに流入させた洗浄水のみを粉砕装置2内に流下させると共に粉砕機構2jを回転させ、その後、洗浄水を圧送タンク3内に流下させて圧縮空気により既設トイレ装置200に圧送する処理である。イニシャライズ動作が終了したらステップS240に進み、ステップS240ではユーザによる次の操作指示があるまで待機状態となる。
一方、トイレ装置100の停止前に処理ステップが実行中であった場合、ステップS250で居室CPU8aは、管理対象情報Imの内容が「エラー状態」であるか否かを判断する。居室CPU8aは、管理対象情報Imの内容が「エラー状態」であると判断した場合にはステップS270に進む。ステップS270で居室CPU8aは、「エラー状態」の内容(段階情報Ir)に応じたリトライ処理を実行する。「エラー状態」の内容が給水エラーである場合には、居室CPU8aは、タンク電磁弁4aを開き、流量センサ(大)4bにより給水管40内で流量が検出されたか否かを確認する。
ステップS280で居室CPU8aは、リトライ処理が成功したか否かを判断する。つまり、流量センサ(大)4bにより給水管40内で流量が検出されたか否かを判断する。居室CPU8aは、リトライ処理が成功したと判断した場合にはステップS260に進み、リトライ処理が失敗した場合にはステップS290に進む。ステップS290で居室CPU8aは、例えば表示部82のLED等を点灯させて給水エラー表示を行う。
ステップS260で居室CPU8aは、管理対象情報Imが「エラー状態」以外の情報である場合、管理対象情報Imおよび段階情報Irに応じて動作停止前に行っていた処理動作を継続して実行したり、処理動作を最初に戻して実行する。また、エラー状態においてリトライ処理が成功した場合には、エラー状態以降の動作を継続して実行する。エラー状態が給水エラーである場合、リトライ処理により給水エラーから復旧すると、給水動作以降の洗浄動作、粉砕動作、搬送動作および圧送動作を継続して行う。この継続処理が終了したらステップS240に進み、ユーザによる次の操作指示が入力されるまで待機状態となる。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、給水エラーの発生時に、電源プラグを抜き差しすることや、電源スイッチを入り切りしてトイレ装置100を再起動させることで、給水エラーのリトライ処理を自動的に実行するので、給水エラー発生時に特別なエラー解除操作を実行することなく、給水エラーから簡単に復帰することができる。これにより、トイレ装置の100の使い勝手を大幅に向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、給水エラー発生後に一旦電源を入れ直してトイレ装置100をオフして再起動させた後にリトライ処理を実行していたが、第2の実施の形態では、給水エラー発生後から一定時間経過後にリトライ処理を実行する点において相違している。なお、その他のトイレ装置100の構成および動作は、第1の実施の形態で説明したトイレ装置100と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8は、第2の実施の形態に係るトイレ装置100の動作の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS300〜S360までは、上記第1の実施の形態で説明したステップS100〜S160までの動作と同様であるため、共通する部分については簡略化して説明する。
図8に示すように、ステップS300で居室CPU8aは、便蓋1aが開いたか否かを判断する。居室CPU8aは、便蓋1aが開いたと判断した場合にはステップS310に進み、便蓋1aが閉じたままであると判断した場合には便蓋1aが開くまで待機状態となる。
ステップS310で居室CPU8aは、流量センサ(大)4bのカウントをリセットしてステップS320に進む。そして、ステップS320で居室CPU8aは、タンク電磁弁4aを開き、給水タンク4内に予め設定された規定量の洗浄水を給水する。
ステップS330で居室CPU8aは、タンク電磁弁4aへの制御信号S4aのパルス数N1が予め設定された規定カウント数N2となったか否かを判断する。居室CPU8aは、制御信号S4aのパルス数N1が規定カウント数N2になったと判断した場合にはステップS340に進み、タンク電磁弁4aを閉じて給水を停止する。
一方、制御信号S4aのパルス数N1が規定カウント数N2になっていないと判断した場合にはステップS350に進む。ステップS350で居室CPU8aは、流量センサ(大)4bの動作時間が予め設定された規定時間、動作したか否かを判断する。居室CPU8aは、流量センサ(大)4bの動作時間が予め設定された規定時間動作したと判断した場合にはステップS360に進み、規定時間動作していないと判断した場合にはステップS330に戻る。
ステップS360で居室CPU8aは、給水エラーが発生したと判断して、例えば表示部82の異常LEDを点灯表示させたり、ブザーを発生させたりする。また、居室CPU8aは、制御信号S4aをタンク電磁弁4aに供給することでタンク電磁弁4aを閉じる。
ステップS370で居室CPU8aは、給水エラーが発生してから予め設定された一定時間が経過したか否かを判断する。居室CPU8aは、一定時間が経過したと判断した場合にはステップS380に進み、一定時間が経過していないと判断した場合にはステップS360に戻る。ここで、一定時間は、任意の時間を操作部80により設定でき、例えば、給水管40の解凍が終了する程度の時間に設定することができる。
一定時間が経過したと判断した場合、ステップS380で居室CPU8aは、リトライ処理を実行する。具体的には、居室CPU8aは、一定期間経過後に、制御信号S4aをタンク電磁弁4aに供給してタンク電磁弁4aを開き、流量センサ(大)4bにより給水管40内で水の流れが検出されたか否かを判断する。例えば、給水管40の解凍処理により給水管40の凍結から復旧した場合や、既設トイレ装置200側の水道が断水から復旧した場合等には、給水エラーから復帰している可能性が高いので、リトライ処理により確認する。
ステップS390で居室CPU8aは、リトライ処理が成功したか否かを判断する。つまり、流量センサ(大)4bにより給水管40内で流量が検出されたか否かを判断する。居室CPU8aは、リトライ処理が成功したと判断した場合にはステップS400に進み、リトライ処理が成功していないと判断した場合にはステップS360に戻り、一定期間経過後に再度リトライ処理を実行する。
一方、リトライ処理が成功したら、ステップS400で居室CPU8aは、通常処理へ移行する。具体的には、ステップS330に戻り、予め設定された規定量の水が給水タンク4内に溜められるように給水処理を実行し、以降の洗浄処理、粉砕処理、圧送処理を実行する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、給水エラーが発生したとしても、一定期間経過後にリトライ処理を実行するので、この一定期間内に、室温が上がって給水管40が解凍されたりして断水状態が解消されれば、自動的に給水エラーから復帰することができる。これにより、体が不自由なユーザや高齢者が特別なエラー解除の操作を行うことなく、給水エラーから自動的に復帰することができる。その結果、トイレ装置100の使い勝手を向上させることができる。なお、給水エラー発生時に、タンク電磁弁4aを開いた状態とし、リトライ処理を実行することもできる。また、上述した給水エラー発生時の処理動作は、分岐管42における便座水エラー発生時にも適用することができる。
<3.第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、給水エラー発生後の再起動時にリトライ処理を実行し、このリトライ処理が失敗した場合に再度リトライ処理を行う点において、上記第1および第2の実施の形態と相違している。なお、その他のトイレ装置100の構成および動作は、第1の実施の形態で説明したトイレ装置100と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態の図7に示したステップS200〜ステップS290までの動作は同様であるため、説明を省略する。
図7に示すステップS270,S280でリトライ処理が失敗すると、ステップS290に進む。ステップS290で居室CPU8aは、例えば表示部82のLED等を点灯させてエラー表示を行う。
ステップS290で居室CPU8aは、エラー表示を行った後、予め設定された一定時間が経過したか否かを判断する。居室CPU8aは、一定時間が経過したと判断した場合には、再度リトライ処理を実行する。一方、一定時間が経過していないと判断した場合には一定期間が経過するまで待機状態となる。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、エラー発生後の再起動時において、一度リトライ処理が失敗した場合でも、一定期間経過後に再度リトライ処理を実行するので、この一定期間内に、室温が上がって給水管40が解凍されたりして断水状態が解消されれば、自動的に給水エラーから復帰することができる。これにより、特別なエラー解除の操作を行うことなく、給水エラーから自動的に復帰することができる。その結果、トイレ装置100の使い勝手を向上させることができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。上記第1〜第3の実施の形態では、給水管40の凍結による給水エラー発生時のリトライ処理について説明したが、これに限定されることはない。例えば、分岐管42の凍結による便座水エラー発生時にも、上述した第1〜第3の実施の形態で説明したリトライ処理を適用することができる。
4・・・給水タンク(給水手段)、4b・・・流量センサ(大)(検出手段)、4d・・・流量センサ(小)(検出手段)、8・・・制御ユニット、8a・・・居室CPU(制御手段)、8b・・・EEPROM(記憶手段)、100・・・トイレ装置、200・・・既設トイレ装置

Claims (5)

  1. 排泄された汚物を受容して当該汚物を洗浄水と共に粉砕して汚物流動体と成し、当該汚物流動体を廃棄場所へ導いて排出するトイレ装置本体を備えたトイレ装置において、
    前記トイレ装置本体に給水する給水手段と、
    前記給水手段の給水時のエラーを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された給水エラーを示すエラー情報を含む前記トイレ装置本体の動作状態情報を記憶する記憶手段と、
    前記給水エラー発生後であって前記トイレ装置本体の再起動時に、前記記憶手段に記憶されている前記動作状態情報に前記エラー情報が含まれている場合には、前記給水エラーに対するリトライ処理を実行する制御手段と
    を備えたことを特徴とするトイレ装置。
  2. 前記給水手段は、既設のトイレ装置と前記トイレ装置本体とを接続する給水管であり、
    前記検出手段は、前記給水管に設けられた流量センサであり、
    前記制御手段は、前記トイレ装置本体への給水時において、前記流量センサにより予め設定された規定水量が検出されない場合、前記給水エラーが発生したと判断して前記エラー情報を前記記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする請求項1に記載のトイレ装置。
  3. 前記制御手段は、前記リトライ処理として前記給水管内を流れる流量が前記流量センサにより検出された場合に、前記給水動作、前記給水手段から給水される洗浄水で前記トイレ装置本体に設けられて前記汚物を受容する便器内を洗浄する洗浄動作、前記汚物を前記洗浄水と共に粉砕する粉砕動作および前記汚物流動体を圧縮空気によって前記廃棄場所に圧送する圧送動作を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載のトイレ装置。
  4. 前記制御手段は、前記リトライ処理が失敗した場合には、当該リトライ処理の失敗時から予め設定された時間が経過したか否かを判断し、当該時間が経過したと判断した場合に前記給水エラーに対するリトライ処理を再度実行する
    ことを特徴とする請求項3に記載のトイレ装置。
  5. 排泄された汚物を受容して当該汚物を洗浄水と共に粉砕して汚物流動体と成し、当該汚物流動体を廃棄場所へ導いて排出するトイレ装置本体を備えたトイレ装置において、
    前記トイレ装置本体に給水する給水手段と、
    前記給水手段の給水時のエラーを検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記給水エラーが検出された場合、前記給水エラーの検出時から予め設定された時間が経過したか否かを判断し、当該時間が経過したと判断した場合に前記給水エラーに対するリトライ処理を実行する制御手段と
    を備えたことを特徴とするトイレ装置。
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