JP6590316B2 - 衛生洗浄装置及びこれを備えた便器装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、銀イオンを含む洗浄水を便器の内面に噴出する便器ノズルを設けた衛生洗浄装置が開示されている。また、この衛生洗浄装置は、便器ノズルの前方側を覆うように便器ノズルカバーを設けた構成とされ、便器ノズルを収納位置とした状態で、洗浄水を噴出させて便器の後方側の内面を洗浄可能とした構成とされている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、便器装置を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る衛生洗浄装置20は、図1に示すように、ボウル部(便鉢)10の上端部に周方向に延びるように凹溝状のリム部11が設けられた便器装置1に組み込まれる構成とされている。本実施形態では、この衛生洗浄装置20を、衛生洗浄部として便器装置1に一体的に組み込み、ボウル部10の内面に洗浄水を供給する構成としている。
便器装置1は、床等の設置面に設置される着座式のいわゆる洋式の便器装置とされている。また、便器装置1は、ボウル部10に加え、給水管2及び外部排水管3に接続される給排水機構等を備えている。また、便器装置1には、ボウル部10に対して開閉自在(起倒自在)とされた便座4や便蓋5が設けられている。
また、便器装置1に、人体検知センサーや着座センサー、便座4や便蓋5の開閉を検知する便座センサーや便蓋センサー等の各種センサーを設けた構成としてもよい。また、便器装置1に、上記した各種機能装置を操作する操作部としてのリモコン装置や、リモコン装置の各種信号の送受信を可能とする送受信装置等を設けた構成としてもよい。
また、便器装置1には、給水機構を作動させて洗浄水をボウル部10に供給する洗浄操作部が設けられている。このような洗浄操作部としては、操作レバーや操作ボタン等としてもよく、また、人体検知センサーや着座センサー等の各種センサーを洗浄操作部として把握、つまり、検知を操作と把握するような態様としてもよい。
この給水機構の洗浄操作がなされれば、リム部11に沿うように洗浄水が供給され、ボウル部10内面の洗浄がなされる。
リム部11は、概ね水平方向となる平面視におけるボウル部10中心側に開口するように、かつ周方向に延びるように凹溝12を設けたいわゆるオープンリムとされている。また、リム部11は、ボウル部10の上端にオーバーハング状(庇状)の飛散防止壁が形成されるように、ボウル部10の上端縁から平面視におけるボウル部10中心側に向けて突出するように設けられている。つまり、この飛散防止壁によって凹溝12の溝幅方向一方の下方側に向く溝内側壁を区画している。
このトラップ部16は、排水口16b側の端部が上下方向に変位可能なように蛇腹筒状とされている。また、トラップ部16は、ボウル部10の排水管部15と外部排水管3とを連通させるように便器装置1内に設けられたトラップケースに収容されている。
便器装置1内には、このトラップ部16の排水口16b側の端部を上下動させる駆動機構が設けられている。このような駆動機構としては、モーター等の回転駆動部によってアーム軸18廻りに一端部が回転自在に保持され、他端部の連結部がトラップ部16の排水口16b側の端部に連結された駆動アーム17を備えたものとしてもよい。
図1の実線にて示すように、トラップ部16の排水口16bが上方側を向いた溜水が可能な状態では、トラップ部16の排水口16bに略至るまで溜水され、ボウル部10の排水管部15が封水された状態となる。この溜水レベルLV1は、一般的な溜水の水位としてもよい。また、この溜水レベルLV1を、ボウル部10内の溜水面が低くなりすぎないよう適宜のレベルとしてもよく、例えば、ボウル部10の内面の乾燥や内面への汚物の付着等を防ぐ観点等から比較的に大きな溜水面が形成されるように適宜の水位としてもよい。
また、本実施形態では、ボウル部10の水位を溜水レベルLV1よりも低い低水位レベルLV2に低下可能な構成としている。この低水位レベルLV2では、図1及び図4(b)に示すように、通常の喫水線としての溜水レベルLV1よりも下側のボウル部10の内面が露出する。トラップ部16の排水口16bが上記した溜水状態よりも下方側となるように駆動アーム17を回転駆動してトラップ部16を低水位状態とすることで低水位レベルLV2となる。この低水位レベルLV2への切り替えは、適宜の操作部の操作等によってなされるものとしてもよく、洗浄動作に伴いなされるものとしてもよい。また、この低水位レベルLV2は、少なくとも破封レベルよりも高い水位であればよい。また、この低水位レベルLV2を、後記する衛生洗浄装置20から供給される洗浄水をボウル部10の内面に効果的に散水する観点や、蒸発や排水先側の一時的な負圧等によって破封が生じ難いように適宜の水位としてもよい。
また、本実施形態では、散水部36から散水する洗浄水(殺菌液)に気泡を含ませる気液混合部28を設けた構成としている。このような構成とすれば、気泡を含んだ洗浄水(殺菌液)を散水することができ、リム奥側内面13を含むボウル部10内面への気泡の衝突等によって洗浄効果を向上させることができる。
局部洗浄ノズル23は、略円筒状とされており、その長手方向に沿って進退される構成とされている。本実施形態では、この局部洗浄ノズル23を、ボウル部10の上端部内壁の便器奥行方向奥側に設けられた開口14を介して便器奥行方向手前側となるボウル部10内の中心側に向けて突出するように進出される構成としている(図4(a)参照)。また、この局部洗浄ノズル23を、斜め下方側に向けて進出される構成としている。また、この局部洗浄ノズル23を、ボウル部10の上端部内壁の便器奥行方向奥側の便器幅方向略中央部から手前側に向けて進出する構成としている。
ノズル蓋24は、図3に示すように、この開口14を覆うように開閉自在に設けられている。このノズル蓋24は、閉鎖状態で、ボウル部10の上端部内壁に沿うように配され、便器奥行方向に厚さ方向を沿わせた略板状とされている。また、このノズル蓋24は、上端側を回転支点として、便器幅方向に沿う軸廻りに回転自在に保持されている。つまり、ノズル蓋24は、下端側が便器奥行方向手前側に移動して開放状態とされる。
このノズル蓋24は、図3(b)に示すように、局部洗浄ノズル23が収納位置では、その自重によって閉鎖状態とされる。なお、このノズル蓋24を閉鎖側に付勢するトーションばね等のばね部材を設けた構成としてもよい。
なお、局部洗浄ノズル23の進退や給水弁21bの開閉等を含む局部洗浄部22の駆動は、便器装置1のリモコン装置や、便座4の側方部位等に設けられた局部洗浄操作部の操作を伴いなされるものとしてもよい。また、局部洗浄ノズル23を、臀部用とビデ用とに対応可能とした態様としてもよい。また、局部洗浄ノズル23から吐出される洗浄水の水勢調整や洗浄水の温度調整を可能とする機構や操作部等を設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、この供給ライン27に、気液混合部28を設けた構成としている。また、気液混合部28を、これの上流側及び下流側の供給ライン27の内径よりも径を漸減させるようにベンチュリー管状に形成された絞り部としている。また、この気液混合部28の小径部に、気体導入ライン29を接続した構成としている。気体導入ライン29は、その途中部位に開閉弁(ON/OFF弁)からなる気体導入弁29aを設け、開放端にフィルター29bを設けた構成とされている。この気体導入弁29aを開放させた状態で、供給ライン27に殺菌液を流通させれば、ベンチュリー作用による気体(外気)の吸入によって気体が微細化して殺菌液に混合され、気泡を含んだ殺菌液が下流側に向けて供給される。
この殺菌液生成部26は、第2給水ライン21cに接続された電解槽内に、電源に接続され、陽極及び陰極を構成する一対の電極26a,26aを設けた構成とされている。また、殺菌液生成部26は、一対の電極26a,26a間に、高分子電解質膜26bを設けた構成とされている。また、殺菌液生成部26の電解槽内には、電気分解によって生成されたオゾンガスを水に溶解させる溶解部が設けられている。このような電解式の殺菌液生成部26としては、その他、種々の構成とされたものとしてもよい。
また、殺菌液生成部26の構成によっては、オゾンガスを水に溶解させる気液混合部を設けるようにしてもよい。このような気液混合部としては、例えば、圧壊式や、せん断式、加圧溶解式、エジェクタ式等の適宜の構成とされたものとしてもよい。また、殺菌液生成部26を、オゾン濃度変更可能な構成とされたものとしてもよい。また、図例では、この殺菌液生成部26を、ボウル部10の奥側の上部に設けられた上ケース部6内に設けた例を示しているが、便器装置1の適宜の箇所に設けるようにしてもよい。
また、散水部36の散水面部37における配設箇所に対向する周壁部側部位(便器奥行方向手前側部位)に殺菌液が当たるように吐出管31の吐出口32を設けた構成としている。このような構成とすれば、散水面部37に対して吐出されて散水面部37の面域方向に沿いながら散水面部37の周縁部から面域(径)方向に飛散する殺菌液の散水面部37との接触範囲が周方向で便器奥行方向手前側部位において小さくなる。これにより、当該部位を介して飛散する殺菌液の流速の低下を効果的に抑制することができ、これら吐出管31及び散水部36が配設された箇所から遠い側となる便器奥行方向手前側に向けて効果的に殺菌液を散水することができる。
この吐出管31は、供給ライン27を介して供給された殺菌液の流通路を形成するように中空筒状とされ、本実施形態では、略円筒状とされている。また、吐出管31は、下端部の吐出口32に向けて上下に長尺状の流通路を設けた構成とされている。図例では、上端部の接続部31aの流通路を、その下方側の上下に長尺状の流通路に対して屈曲状に設けた例を示している。
散水面部37は、平面視して(面に垂直な方向に見て)、吐出管31の吐出口32よりも大判状とされている。本実施形態では、この散水面部37を、面に垂直な方向に見て、円形状とし(図5(d)参照)、吐出口32よりも大径状としている。また、この散水面部37は、図3(b)に示すように、この散水面部37に衝突して便器奥行方向手前側に飛散する殺菌液が閉鎖位置とされたノズル蓋24に当たるようにノズル蓋24の下端縁よりも上方側に位置するように配される構成とされている。また、散水面部37は、閉鎖位置とされたノズル蓋24に当たって反射した殺菌液がリム奥側内面13に散水されるように設けられている。図例では、散水面部37を、凹溝12よりも僅かに上方側に位置するように設けた構成としている。また、図例では、この散水面部37を、この散水面部37に衝突して便器奥行方向奥側に飛散する殺菌液が凹溝12の上側に設けられたボウル部10の中心側に向く壁面に当たるように設けた構成としている。
また、この散水面部37における便器奥行方向手前側部位に殺菌液が当たるように、上記した吐出管31の吐出口32を設けた構成としている。つまり、吐出管31の吐出口32を、散水面部37の手前側部位の上方側に位置するように設けた構成としている。換言すれば、吐出口32の中心(軸心)が散水面部37の円心よりも便器奥行方向手前側に位置するように、これら吐出管31及び散水部36を設けた構成としている。また、図例では、吐出口32の中心(軸心)と散水面部37の円心とを、便器幅方向で一致させた例を示している。
この散水面部37は、衝突した殺菌液を面域方向に沿わせて飛散させ易いように、平滑面とされたものとしてもよく、例えば、研磨等によって平坦な鏡面状とされたものとしてもよい。また、この散水面部37と吐出口32との間隙は、散水面部37に衝突して面域方向に沿って飛散する殺菌液がボウル部10の内面の広範囲に亘って付着するように、適宜の寸法としてもよい。また、この散水面部37と吐出管31の下端開口33との間隙は、散水面部37に衝突して面域方向に沿って飛散する殺菌液が下端筒部に干渉しないように、適宜の寸法としてもよい。
なお、図例のように、吐出管31及び散水部36を、便器幅方向中央よりも便器幅方向一方側に位置するように設けた場合には、散水面部37を、便器奥行方向手前側における便器幅方向中央よりも便器幅方向他方側に向くように傾斜状としてもよい。また、散水面部37を、傾斜状とした態様に代えて、または加えて、吐出管31の吐出口32からの吐出方向に直交する面が傾斜状となるように吐出管31を設けた態様としてもよい。つまり、吐出口32を、斜め手前側かつ下方側に向けて開口するように設けた態様としてもよい。
本実施形態では、この支持部35を、吐出管31に支持されたものとしている。また、この支持部35を、散水部36を下方側から支持する構造としている。
この支持部35は、吐出管31に固定される固定部35bを上端部に設け、下端部に散水部36を支持する支持片部35cを設けた構成とされている。これら固定部35b及び支持片部35cは、これらを連結するように上下に長尺状に設けられた連結片部35aの上下端部からそれぞれ便器奥行方向手前側に突出するように設けられている。つまり、支持部35の連結片部35aは、散水部36よりも便器奥行方向奥側に位置するように設けられている。
支持片部35cは、散水部36の下端面に沿うように設けられている。本実施形態では、散水部36を、この支持片部35c、つまりは、支持部35に、一体的に設けた構成としている。なお、このような態様に代えて、支持部35と散水部36とを別体としてもよく、支持部35を吐出管31に一体的に設けた態様等としてもよい。
また、この制御部19には、CPU等の制御回路や、メモリ等によって構成され、各種動作プログラム等を記憶する記憶部等が設けられている。
この制御部19によって各部の制御がなされて以下のように殺菌液の供給がなされるものとしてもよい。
なお、散水ユニット30からの殺菌液や洗浄水の供給は、洗浄操作に連動してなされるものに限られず、洗浄操作の有無に関わらず、供給が可能な構成としてもよい。この場合は、便器装置1に、適宜の操作部等を設けた態様としてもよい。散水ユニット30からの殺菌液や洗浄水の供給態様としては、その他、種々の変形が可能である。
図6は、第2実施形態に係る衛生洗浄装置及びこれを備えた便器装置を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態では、ノズル蓋24Aに、閉鎖状態で散水部36の下側を覆うように配される下カバー部24aを設けた構成としている。このような構成とすれば、散水部36の前方側(ボウル部10中心側)に加えて下側を保護することができ、散水部36の汚損等をより効果的に抑制することができる。
下カバー部24aは、図6(a)に示すように、ノズル蓋24Aの下端縁からボウル部10中心側とは反対側に向けてノズル蓋24Aの厚さ方向に沿って突出するように設けられている。また、この下カバー部24aは、ノズル蓋24Aが閉鎖状態で、厚さ方向を上下方向に沿わせて配される略板状とされている。
また、この下カバー部24aは、図6(b)に示すように、進出する局部洗浄ノズル23に干渉しないように、ノズル蓋24Aの便器幅方向一方側のみに設けられている。
本実施形態に係る衛生洗浄装置20A及びこれを備えた便器装置1Aにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
図7は、第3実施形態に係る衛生洗浄装置及びこれを備えた便器装置を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態では、ノズル蓋24Bに、閉鎖状態で散水部36の両側方側を覆うように配される一対の側方カバー部24b,24bを設けた構成としている。このような構成とすれば、散水部36の前方側(ボウル部10中心側)に加えて両側方側を保護することができ、散水部36の汚損等をより効果的に抑制することができる。
一対の側方カバー部24b,24bは、互いに同様の構成とされ、図7に示すように、ノズル蓋24Bの背面からボウル部10中心側とは反対側に向けてノズル蓋24Bの厚さ方向に沿って突出するように設けられている。また、これら側方カバー部24b,24bは、厚さ方向を便器幅方向に沿わせた略板状とされ、便器幅方向に互いに間隔を空けて設けられている。
本実施形態に係る衛生洗浄装置20B及びこれを備えた便器装置1Bにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
なお、本実施形態において説明したノズル蓋24Bに、上記第2実施形態において説明したような下カバー部24aを設けた構成としてもよい。このような構成とすれば、散水部36の汚損等をより効果的に抑制することができる。また、この場合は、側方カバー部24b,24bの下端縁間に架け渡すように下カバー部24aを設けたような態様等としてもよい。
図8(a)は、第4実施形態に係る衛生洗浄装置及びこれを備えた便器装置を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図例では、閉鎖位置のノズル蓋24の背面を、吐出管31を囲むように設けられた支持部35の固定部35b(図5等参照)の手前側面に当接または近接させた例を示している。
本実施形態に係る衛生洗浄装置20C及びこれを備えた便器装置1Cにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
なお、閉鎖位置のノズル蓋24と散水ユニット30(散水部36)との間の便器奥行方向に沿う寸法は、ノズル蓋24に反射した殺菌液(洗浄水)によってリム奥側内面13を効果的に洗浄可能なように適宜の寸法としてもよい。
図8(b)は、第5実施形態に係る衛生洗浄装置及びこれを備えた便器装置を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態では、散水部36を含む散水ユニット30Aを、上下方向に沿う軸廻りに回転可能な構成としている。図例では、吐出管支持部34廻りに回転可能としたような例を示しているが、吐出管31廻りに回転可能とした構成としてもよく、種々の軸廻りに回転可能な構成としてもよい。また、散水ユニット30Aを上下方向に沿う軸廻りに回転させる適宜の回転駆動部を設けた態様としてもよい。
また、上記のように、散水部36の散水面部37を傾斜させ、散水部36の便器奥行方向一方側部位に吐出口32からの殺菌液が衝突するように設けているので、反転させた状態では、リム奥側内面13に向けて効果的に殺菌液を散水することができる。
図9は、第6実施形態に係る衛生洗浄装置及びこれを備えた便器装置を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
また、本実施形態では、吐出管支持部34Aに加え、支持部35Aの連結片部35Aaを上記同様の弾性変形部としている。
これら吐出管支持部34A及び連結片部35Aaは、図9(a)に示すように、吐出管31から殺菌液が吐出されていない状態では、自然状態(短縮状態)とされ、この状態では、散水部36がノズル蓋24の背面側に位置する。一方、図9(b)に示すように、吐出管31から散水部36の散水面部37に向けて殺菌液が吐出されれば、水勢によってこれら吐出管支持部34A及び連結片部35Aaが伸長し、散水部36が閉鎖状態のノズル蓋24の下端縁よりも下方側に位置する。これにより、散水部36からボウル部10中心側やリム奥側内面13に向けて散水される。
なお、吐出管31から吐出される殺菌液の流量(水勢)の調整を可能とし、散水面部37に衝突して便器奥行方向手前側に飛散する殺菌液が閉鎖位置のノズル蓋24に当たるような態様としてもよい。つまり、吐出管31から吐出される殺菌液の流量を小流量とすれば、主にリム奥側内面13に向けて散水される一方、大流量とすれば、主にボウル部10中心側に向けて散水されるような構成としてもよい。
また、本実施形態では、吐出管支持部34A及び連結片部35Aaを弾性変形部とした例を示しているが、これらに代えて、または加えて、吐出管31を弾性変形部としてもよく、これらのうちの少なくとも一つを弾性変形部とした態様としてもよい。
また、上記各実施形態において説明した互いに異なる構成を、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよい。
また、上記した例では、散水部36の散水面部37における便器奥行方向一方側部位に殺菌液が当たるように吐出管31の吐出口32を設けた構成とした例を示しているが、散水面部37の略中心部に殺菌液が当たるように設けた態様としてもよい。
また、上記した例では、散水部36を下方側から支持するように支持部35を設けた例を示しているが、散水部36を側方から支持するように支持部35を設けた構成としてもよい。この場合は、散水部36の下端側の外周部に支持部35を連結した構造としてもよい。
また、上記した例では、散水部36を吐出管31の外方側において支持する支持部35を設けた構成とした例を示しているが、吐出管内に散水部を支持する支持部を挿入させた構成とされたもの等としてもよい。
また、上記した例では、散水部36を、概ね水平方向に向けてかつ放射状に殺菌液(洗浄水)を散水する構成とした例を示しているが、水平方向の一方側のみに向けて散水する構成とされたものとしてもよい。この場合は、吐出管31の下端部に、水平方向の一方側のみに向けて散水するノズル状の吐出口を散水部として一連状に設けた構成としてもよい。
また、上記した例では、閉鎖位置のノズル蓋24,24A,24Bに向けて散水された殺菌液を反射させてリム奥側内面13に散水可能な構成とした例を示しているが、このような構成に限られない。
また、上記した例では、散水部36から殺菌液及び洗浄水(水道水)のうちの一方を選択的に散水可能とした例を示しているが、一方のみを散水可能とした構成としてもよい。
また、上記した例では、トラップ部16を、ターントラップ式のものとした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、サイホンゼット式やサイホン式、サイホンボルテックス式、ネオボルテックス式、洗い落とし式等の他の排水機構を採用するようにしてもよい。この場合において、上記のように、水位を低下させる際には、ボウル部10の水位を溜水レベルLV1よりも低い低水位レベルLV2において維持可能とした適宜の水位可変機構を設けた構成としてもよい。
また、上記した例では、衛生洗浄装置20,20A〜20Eを、便器装置1,1A〜1Eに一体的に組み込んだ例を示しているが、便器装置1,1A〜1Eに後付的に設置されるものとしてもよい。この場合において、衛生洗浄装置20,20A〜20Eに給水を要する場合には、便器装置1,1A〜1Eに設けられる給水ラインを適宜、分岐させて衛生洗浄装置20,20A〜20Eの給水ライン21に接続するようにしてもよい。また、この場合は、衛生洗浄装置20,20A〜20Eを、便座4や便蓋5、上ケース部6と一体とされた衛生洗浄便座装置としてもよい。
10 ボウル部
11 リム部
13 リム奥側内面(ボウル部の奥側部位のリム部内面)
20,20A〜20E 衛生洗浄装置
23 局部洗浄ノズル
24,24A,24B ノズル蓋(遮蔽壁部)
24a 下カバー部
24b 側方カバー部
28 気液混合部
36 散水部
Claims (8)
- ボウル部の上端部に周方向に延びるように凹溝状のリム部が設けられた便器装置に組み込まれる衛生洗浄装置であって、
下方側に向けて開口するように吐出口が設けられた吐出管と、該吐出口から吐出された洗浄水が当たるように該吐出口の下方側に間隙を隔てて対向するように配された上方側に向く平坦面状の散水面部を有し、概ね水平方向に向けてかつ放射状に洗浄水を散水する構成とされ、前記リム部に沿って旋回するように供給される洗浄水の流路の下流側端部となる前記ボウル部の奥側部位のリム部内面に洗浄水を供給する散水部と、この散水部のボウル部中心側を覆い、かつ当てられた洗浄水をボウル部奥側に反射させる遮蔽壁部と、を備えており、
前記吐出管及び前記散水部は、前記ボウル部の奥側部位に位置するように配される構成とされ、かつ前記散水面部が前記ボウル部の手前側に向くように傾斜状とされ、前記吐出口の中心が前記散水面部の中心よりも前記手前側に位置するように設けられていることを特徴とする衛生洗浄装置。 - 請求項1において、
前記遮蔽壁部には、前記散水部の下側を覆うように配される下カバー部が設けられていることを特徴とする衛生洗浄装置。 - 請求項1または2において、
前記遮蔽壁部には、前記散水部の両側方側を覆うように配される一対の側方カバー部が設けられていることを特徴とする衛生洗浄装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記遮蔽壁部は、前記散水部からの洗浄水が当たる閉鎖位置と前記散水部からの洗浄水が当たらない開放位置とを開閉自在とされていることを特徴とする衛生洗浄装置。 - 請求項4において、
進退自在とされ局部に向けて洗浄水を供給する局部洗浄ノズルを備えており、
前記遮蔽壁部は、この局部洗浄ノズルの進出方向先側に開閉自在に設けられたノズル蓋であることを特徴とする衛生洗浄装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記散水部から散水する洗浄水に気泡を含ませる気液混合部が設けられていることを特徴とする衛生洗浄装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記散水部は、上下方向に沿う軸廻りに少なくとも180度回転可能とされていることを特徴とする衛生洗浄装置。 - 上端部に周方向に延びるように凹溝状のリム部が設けられたボウル部と、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置と、を備えていることを特徴とする便器装置。
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