JP6740565B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水源から供給される洗浄水により便器本体を洗浄して汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、特許文献1に開示されているように、便器本体の後方上部には、貯水タンクから供給された洗浄水をボウル部に吐水する導水路が形成され、この導水路の上方においてボウル部の上縁部に沿って形成されたリム部が形成されている。このリム部においては、便器本体の内側に形成された内側縁部と、便器本体の外側に形成された外側縁部とがほぼ同じ形の角状に形成されている。
特許第04941796号
このような従来の水洗大便器に、リム部上に便座及び便蓋を配置するには、一般的に、図11に示すように、便蓋下端部160とリム外壁部156とを当接させないようにするという要請があるため、便蓋の下端部160は、リム外壁部156より外側且つ上方に配置されるようになっている。よって、便蓋下端部160とリム上面部154との間において、隙間Cが形成される。
このとき、使用者が便器の横方向から見た場合に、便蓋下端部160とリム外壁部156との間に隙間Cが形成されて見え、境目が複数のラインとして見え、境目が一つのラインとして見えないという問題があった。
また、この隙間Cにリム上面部154上の凹凸154aが見えることとなり、便蓋下端部160とリム上面部154との間の境目が凹凸状のラインとして見えるため、使用者に直線的に整った一つのラインとして見せることができず、使用者に美的感覚を与えることができないという問題があった。
そこで、本発明は、外装部材をリム部上に設置する場合に、外装部材の少なくとも一部の外装部分をリム外壁上部傾斜面の高さに、容易に組み付け及び位置合わせすることができ、さらに、便器の横方向から見て、外装部材の少なくとも一部の外装部分と、リム外壁上部傾斜面との境目が直線的に整った一つのラインとして見え、使用者に美的感覚を与えることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、洗浄水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上縁部に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、このボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水路と、ボウル部に洗浄水を吐水して旋回流を形成する吐水部と、吐水部に洗浄水を供給する導水路と、リム部の少なくとも一部の上方に設けられる外装部材と、を有し、リム部は、リム部の外周を形成するリム外壁部と、リム部の内周を形成するリム内壁部と、を備え、リム外壁部は、リム外壁部の上部領域の外側が下方に傾斜するリム外壁上部傾斜面を備え、外装部材の少なくとも一部の外装部分の下端はリム外壁上部傾斜面の高さに配置され、且つ外装部材は、外装部材の下端がリム外壁上部傾斜面に向かうように、外装部材の側壁が下方に向かうにつれて内側に傾斜する傾斜部分を備え、リム内壁部は、リム内壁部の上部領域がその上端から下端まで内側に向かって下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面であって、垂直断面視で、リム内壁部の上端から下端までの所定領域の高さのうち10%〜60%の範囲の高さの領域にわたって形成されるリム内壁上部傾斜面と、汚物受け面の上縁部からリム内壁上部傾斜面の下端まで直線状に延びる縦壁であって、洗浄水が縦壁の内側を流れる縦壁と、を備え、リム部は、ボウル部の側方側領域において、縦壁が、汚物受け面の上縁部からリム内壁上部傾斜面の下端までほぼ垂直に立ち上がると共に、リム内壁上部傾斜面の水平方向の幅がリム外壁上部傾斜面の水平方向の幅よりも大きく形成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、リム部がリム外壁の上部領域の外側が下方に傾斜するリム外壁上部傾斜面を備え、外装部材の少なくとも一部の外装部分の下端はリム外壁上部傾斜面の高さに配置され、且つ外装部材は、外装部材の下端をリム外壁上部傾斜面に向ける傾斜部を備える。これにより、リム部上に設置する外装部材の少なくとも一部の外装部分をリム外壁上部傾斜面の高さに、容易に組み付け及び位置合わせすることができ、さらに、便器の横方向から見て、外装部材の少なくとも一部の外装部分の下端と、リム外壁上部傾斜面との境目が直線的に整った一つのラインとして見え、使用者に美的感覚を与えることができる。
また、このように構成された本発明においては、リム内壁上部傾斜面の水平方向の幅はリム外壁上部傾斜面の水平方向の幅よりも大きく形成されているので、使用者が、リム部の拭き掃除を行う場合に、自身の手指がリム部の上部からリム内壁上部傾斜面の傾斜する面に沿うようにリム部の内壁までかかっている状態で、リム部の上部、リム内壁上部傾斜面及びリム内壁部を効率よく清掃することができる。さらに、リム部の上面からリム内壁上部傾斜面及びリム内壁部に比較的均等に力をかけながら拭き掃除をすることができるため、使用者が、拭き掃除をしようとする比較的強い力を容易にリム部全体にかけることができ、清掃性を向上させることができる。
本発明は、好ましくは、リム内壁上部傾斜面の下端は吐水部の上端よりも上方に設けられている。
このように構成された本発明においては、吐水部から吐水された洗浄水は、リム内壁上部傾斜面の下端よりも下方の領域に沿って旋回されるので、洗浄水がリム内壁上部傾斜面を越えて便器外に水飛びすることを抑制することができる。また、このように洗浄水がリム内壁上部傾斜面の下端よりも下方の領域に沿って旋回されるので、リム内壁上部傾斜面の幅や大きさを比較的大きく形成することができる。
本発明は、好ましくは、リム内壁上部傾斜面は、円弧形状に形成され、リム外壁上部傾斜面は、円弧形状に形成され、リム外壁上部傾斜面を形成する円弧の半径と、リム内壁上部傾斜面を形成する円弧の半径との比率が、1:2〜1:5の範囲の比率に形成されている。
このように構成された本発明においては、リム内壁上部傾斜面を形成する円弧の半径が、使用者の手指の曲りによって握りやすい半径に形成されている。よって、使用者が、リム部の拭き掃除を行う場合に、自身の手指をリム内壁上部傾斜面を形成する円弧形状に沿うようにかけやすくなっている。
本発明は、好ましくは、リム部は、リム内壁部の少なくとも一部が内側に向かってオーバーハングした形状に形成されている。
このように構成された本発明においては、施工者、製造者等が便器の運搬をする際に、手指をオーバーハングした形状に形成されたリム部にかけることにより、手指を引っかけた状態で、便器の運搬を良好にすることができる。
本発明は、好ましくは、吐水部は、ボウル部の前方側領域から前方に向かって吐水するように形成され、ボウル部の前端から後方に向かって流れる旋回流を形成する。
このように構成された本発明においては、吐水部が、ボウル部の前端から後方に向かって流れる旋回流を形成することができ、節水をしながらボウル部を十分に洗浄することができる。
本発明は、好ましくは、リム部は、ボウル部の吐水部から前方側において、上部が内側に向かってオーバーハングした形状に形成されている。
このように構成された本発明においては、吐水部から吐水された洗浄水がリム部を越えて便器外に水飛びを生じやすいボウル部の吐水部から前方側の領域において、リム部の上部が内側に向かってオーバーハングした形状に形成されているので、洗浄水が便器外に水飛びすることを抑制することができる。
本発明は、好ましくは、水洗大便器は、洗浄水源から水道の給水圧を直接利用した水道直圧式の給水装置により供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、水道直圧式の給水装置により供給される洗浄水は、吐水時の水勢の強さが比較的抑制される。従って、吐水部から吐水された洗浄水がボウルからリム部を越えて水飛びしにくくなり、リム内壁上部傾斜面の幅を大きく形成することができる。
本発明は、好ましくは、外装部材の少なくとも一部の外装部分の下端部は、リム部の上面の高さよりも低い高さに配置される。
このように構成された本発明においては、リム部がリム外壁の上部領域の外側が下方に傾斜するリム外壁上部傾斜面を備え、外装部材の少なくとも一部の外装部分の下端は、上記リム部の上面の高さよりも低い高さに配置されるので、外装部材の少なくとも一部の外装部分をリム外壁上部傾斜面の高さに配置することができる。
本発明の水洗大便器によれば、外装部材をリム部上に設置する場合に、外装部材の少なくとも一部の外装部分をリム外壁上部傾斜面の高さに、容易に組み付け及び位置合わせすることができ、さらに、便器の横方向から見て、外装部材の少なくとも一部の外装部分と、リム外壁上部傾斜面との境目が直線的に整った一つのラインとして見え、使用者に美的感覚を与えることができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体、機能部及び便蓋を側面から見た側面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の内部を中央断面に沿って示す断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器を示す全体構成図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器において、便器本体の上部に機能部及び便蓋を取付けた状態を示す概略平面図である。 図4のV−V線に沿って見た断面図である。 図4のVI−VI線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器において、便蓋が閉じている状態において、便蓋の便蓋下端部と、便器本体のリム部のリム外壁上部傾斜面との位置関係を便器本体の側方から見た概略拡大図である。 図5のリム部近傍について、便蓋の便蓋下端部と、便器本体のリム部のリム外壁上部傾斜面との位置関係を、拡大して示す概略拡大断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器のリム部のリム内壁上部傾斜面に沿うように使用者の手指がかけられた状態を示す図である。 従来の水洗大便器のリム内壁上部縁部に使用者の手指がかけられた状態を示す図である。 従来の水洗大便器の便器本体、機能部及び便蓋を側面から見た側面図である。 従来の水洗大便器のリム部の近傍について、便蓋の便蓋下端部と、便器本体のリム部のリム外壁上部傾斜面との位置関係を、拡大して示す概略拡大断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器を説明する。
先ず、図1及び図2により、本発明の一実施形態による水洗大便器の構造を説明する。ここで、図1は本発明の一実施形態による水洗大便器の便器本体、機能部及び便蓋を側面から見た側面図であり、図2は本発明の一実施形態による水洗大便器の内部を中央断面に沿って示す断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、便器本体2と、この便器本体2の上面に配置された便座(図示せず)と、便座を覆うように配置された便蓋4と、便器本体2の後方に配置された機能部(給水装置)6と、を備えている。
本実施形態においては、便蓋4と機能部6とが、便器本体2の上部の外観の装いを主に規定する外装部材を形成している。なお、他の実施形態においては、便蓋4が省略され、便座(図示せず)と機能部6とが、便器本体2の上部の外観の装いを主に規定する外装部材を形成していてもよい。また、他の実施形態においては、便蓋4、便座(図示せず)、又は機能部6の少なくとも何れか1つが、便器本体2の上部の外観の装いを主に規定する外装部材を形成していてもよい。
便器本体2は陶器製であり、便器本体2には、汚物を受けるボウル部8と、このボウル部8の底部から延びる排水トラップ管路10(排水路)と、ジェット吐水を行うジェット吐水口12と、リム吐水を行う単一のリム吐水口14(吐水部)が形成されている。
ジェット吐水口12は、ボウル部8の底部に形成されており、排水トラップ管路10の入口に指向してほぼ水平に配置され、洗浄水を排水トラップ管路10に向けて吐出するようになっている。
リム吐水口14は、ボウル部8の左側上部後方に形成されており、ボウル部8の縁に沿って洗浄水を吐出するようになっている。
なお、本実施形態においては、便器本体2にジェット吐水口12が形成されているが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、例えば、ジェット吐水口とリム吐水口の内、ジェット吐水口が形成されずリム吐水口のみが形成されてもよい。
排水トラップ管路10は、入口部10aと、この入口部10aから上昇するトラップ上昇管10bと、このトラップ上昇管10bから下降するトラップ下降管10cとからなっている。
本実施形態による水洗大便器1は、洗浄水を供給する水道に直結されており、水道の給水圧力によりリム吐水口14から洗浄水が吐出される。また、ジェット吐水に関しては、後述するように、機能部6に内蔵された貯水タンク28に貯水された洗浄水を加圧ポンプ30によって加圧して、大流量でジェット吐水口12から吐出させるようになっている。
本実施形態における水洗大便器1は、リム吐水に関しては水道の水圧を利用して給水(水道直圧式による給水)して便器を洗浄し、さらに、ジェット吐水に関しては、貯水タンク28に貯水された洗浄水を加圧ポンプ30によって加圧してジェット吐水口12から吐出させるようになっているハイブリッド式(水道直圧式+タンク給水式)の給水装置を有するハイブリッド式水洗大便器である。
なお、水洗大便器1の機能部6は、ハイブリッド式の給水装置以外にも適用可能である。例えば、水道の水圧を利用して給水する水道直圧式の給水装置のみを備えている水道直圧式の水洗大便器や、フラッシュバルブ式のものや、ポンプの補圧を利用して洗浄水を供給するものであってもよい。
次に、図3により、一実施形態による水洗大便器1の機能部6を詳細に説明する。
図3は本発明の一実施形態による水洗大便器を示す全体構成図である。
図3に示すように、定流量弁(定流量手段)16と、電磁弁18と、逆流防止用のリム吐水用バキュームブレーカ20と、逆流防止用のリム吐水用フラッパー弁22が設けられている。さらに、給水路24には、タンクへの給水とリム吐水を切り替える切替弁26と、貯水タンク28と、加圧ポンプ30と、ジェット吐水用バキュームブレーカ32と、ジェット吐水用フラッパー弁34と、水抜栓36とが内蔵されている。また、機能部6には、電磁弁18の開閉操作、切替弁26の切換操作、及び、加圧ポンプ30の回転数や作動時間等を制御するコントローラ38が内蔵されている。このような構成の少なくとも一部により機能部6は、洗浄水を便器本体2に給水する給水装置として機能することができる。
定流量弁16を通過した洗浄水は、電磁弁18に流入し、電磁弁18を通過した洗浄水は、切替弁26により、リム吐水口14又は貯水タンク28に供給されるようになっている。この切替弁26は、リム側であるリム側給水路14aとタンク側であるタンク側給水路28aの両方に同じタイミングで洗浄水を供給可能であって、リム側とタンク側への給水量の割合を任意に変更することができる切替弁である。
電磁弁18は、コントローラ38の制御信号により開閉され、供給された洗浄水を切替弁26に流入させ、又は停止させるようになっている。
また、切替弁26は、コントローラ38の制御信号により切り替えられ、電磁弁18を介して流入した洗浄水をリム吐水口14から吐出させ、又は、貯水タンク28に流入させるようになっている。
貯水タンク28は、ジェット吐水口12から吐水すべき洗浄水を貯水するように構成されている。なお、本実施形態において、貯水タンク28は、約2.5リットルの内容積を有する。
貯水タンク28の内部には、上端フロートスイッチ28b及び下端フロートスイッチ28cが配置されており、貯水タンク28内の水位を検出できるようになっている。上端フロートスイッチ28bは、貯水タンク28内の水位が所定の貯水水位に達するとオンに切り替わり、コントローラ38はこれを検知して、電磁弁18を閉鎖させる。一方、下端フロートスイッチ28cは、貯水タンク28内の水位が所定の水位まで低下するとオンに切り替わり、コントローラ38はこれを検知して、加圧ポンプ30を停止させる。
加圧ポンプ30は、貯水タンク28に貯水された洗浄水を加圧して、ジェット吐水口12から吐出させるためのものである。加圧ポンプ30は、貯水タンク28の下部から延びる洗浄水管路30aにより接続され、貯水タンク28内に貯水された洗浄水を加圧する。なお、本実施形態においては、加圧ポンプ30は、貯水タンク28内の洗浄水を加圧して、洗浄水を最大約120リットル/分の流量でジェット吐水口12から吐出させるようになっている。
また、洗浄水管路30aの途中には、逆止弁であるジェット吐水用フラッパー弁34及び水抜栓36が設けられている。
一方、加圧ポンプ30の流出口は、洗浄水管路30bを介して、ボウル部8底部のジェット吐水口12に接続されている。
ジェット吐水用バキュームブレーカ32は、加圧ポンプ30及び洗浄水管路頂部42の下流側から分岐した分岐管路32aに接続されており、ボウル部8内の溜水が貯水タンク28側へ逆流するのを防止すると共に、それらの間の縁切りを行うようになっている。
コントローラ38は、使用者による便器洗浄スイッチ(図示せず)の操作により、電磁弁18、切替弁26、加圧ポンプ30を順次作動させ、リム吐水口14及びジェット吐水口12からの吐水を順次開始させて、ボウル部8を洗浄する。さらに、コントローラ38は、洗浄終了後、電磁弁18を開放し、切替弁26を貯水タンク28側に切り替えて洗浄水を貯水タンク28に補給する。貯水タンク28内の水位が上昇し、上端フロートスイッチ28bが規定の貯水量を検出すると、コントローラ38は、電磁弁18を閉鎖して給水を停止する。
再び、図1乃至図4を参照して、便器本体2の各部について説明する。
図4は本発明の一実施形態による水洗大便器において、便器本体の上部に機能部及び便蓋を取付けた状態を示す概略平面図である。
ボウル部8は、ボウル形状に形成された汚物受け面44と、ボウル部8の全周の上方外側に形成されて便器本体2の上部縁を形成するリム部46とを備えている。また、ボウル部8の下方には、溜水部48が形成されている。この溜水部48には洗浄水が毎回の洗浄後に所定量まで貯溜されて溜水面W0が形成されている。この溜水部48の下方には、上述した排水トラップ管路10の入口部10aが開口し、排水トラップ管路10のトラップ下降管10cの下端は排水ソケット(図示せず)を介して床下の排出管(図示せず)に接続されている。
導水路50は、機能部6から延びるリム側給水路14aに接続される入口部(図示せず)から前方に延び、ボウル部8を前後方向に二等分する左右方向に延びる中心線に対して前方側であるボウル部8の前方側領域の左側において前向きに開口するリム吐水口14と連通している。リム吐水口14は、洗浄水をボウル部8の前方側領域から前方に吐水し、ボウル部8の前端に向かう流れを形成し、さらにボウル部8の前端8aから折り返して後方側に向かう流れを形成するようになっている。
リム吐水口14から吐水される洗浄水は、リム吐水口14からリム部46と汚物受け面44との間の面上且つリム部46の縦壁52b上に便器前方方向に吐水されて旋回流が形成され、この旋回流がリム部46の縦壁52bから汚物受け面44上を溜水部48の方向に旋回しながら流下する下降流が形成されるようになっている。
つぎに、図5〜図8により、上述したリム部46について詳細に説明する。
図5は図4のV−V線に沿って見た断面図であり、図6は図4のVI−VI線に沿って見た断面図であり、図7は本発明の一実施形態による水洗大便器において、便蓋が閉じている状態において、便蓋の便蓋下端部と、便器本体のリム部のリム外壁上部傾斜面との位置関係を便器本体の側方から見た概略拡大図であり、図8は図5のリム部近傍について、便蓋の便蓋下端部と、便器本体のリム部のリム外壁上部傾斜面との位置関係を、拡大して示す概略拡大断面図である。
リム部46は、リム部46の内周面を形成し且つ汚物受け面44の上端44aから便器本体2の頂部まで立ち上がるように立壁状に形成されているリム内壁部52と、このリム部46の上面を形成するリム上面部54と、リム部46の外周面を形成し且つ便器本体2の外面上をリム上面部54まで立ち上がるように立壁状に形成されているリム外壁部56と、を備えている。
リム内壁部52は、リム内壁部52の上部領域の内側(汚物受け面44側)が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面52aと、リム内壁上部傾斜面52aまで縦方向の壁面を形成している縦壁52bと、を備えている。
リム内壁部52は、リム部46の内側の全周にわたって形成されている。縦壁52bは、大部分の領域においてほぼ垂直に立ち上がるように形成されているが、リム内壁部52のうち、ボウル部8のリム吐水口14から前方側の一部の領域においては、縦壁52bの上部及びリム内壁上部傾斜面52aがボウル部8の内側に向かってオーバーハングした形状に形成されている。
縦壁52bは、汚物受け面44の上端44aから、リム内壁上部傾斜面52aの下端52cまで、縦方向に立ち上がる壁面を形成している。例えば、縦壁52bは、汚物受け面44の上端44aから、垂直に立ち上がる垂直壁であってもよい。
ここで、リム内壁部52の高さは、排水管の高さとも関連して位置決めされている汚物受け面44の上端44aから、便器本体2の高さとも関連して位置決めされている便器本体2の頂部まで、比較的限られた範囲の高さにおいて形成されている。よって、リム内壁部52において、自身のうち、その上部にリム内壁上部傾斜面52aが形成されるため、その残りの部分において、リム内壁上部傾斜面52aまで縦方向の壁を形成している縦壁52bの高さが比較的低い高さに形成されることとなる。
リム内壁部52のリム内壁上部傾斜面52aは、垂直断面視で、リム内壁部52の上端から下端までの所定領域の高さH1のうち10%〜60%の範囲の高さH2の領域にわたって形成される。
リム内壁部52の縦壁52bは、垂直断面視で、リム内壁部52の上端から下端までの所定領域の高さH1のうち40%〜90%の範囲の高さH3の領域にわたって形成される。
リム内壁上部傾斜面52aは、横向きのリム上面部54と縦向きの縦壁52bとの間のコーナー部をなめらかに連結する傾斜部を形成している。リム内壁上部傾斜面52aは、ボウル部8の中央上方に向かって突出するようなアール形状を形成している。別の言い方によれば、リム上面部54と縦壁52bとを接続する円弧形状を形成している。
リム内壁上部傾斜面52aは、その外側の上端52dがリム上面部54の高さ位置にあり、リム内壁上部傾斜面52aの内側が下方に傾斜するように形成され、リム内壁上部傾斜面52aの上方が、下端52cよりも外側に広がるように形成されている。なお、リム内壁上部傾斜面52aは、リム上面部54と縦壁52bとの間の面の一部に比較的平坦な面を含みながら、全体的に丸みを帯びるように曲げられている面形状に形成されていてもよい。
リム内壁上部傾斜面52aの横向きのリム上面部54と縦向きの縦壁52bとをなめらかに連結する傾斜部は、面取り面により形成されていてもよい。すなわち、リム上面部54と縦壁52bとの間が所定の角度の平坦面により形成されていてもよい。例えば、リム部46の垂直断面において、リム内壁上部傾斜面52aの下端52cを通る鉛直線に対し、面取り面が、好ましくは、20度〜70度の角度範囲内に平坦面を形成することができ、より好ましくは、35度〜55度の角度範囲内に平坦面を形成することができる。また、例えば、面取り面が、その下端52cを通る鉛直線に対し、45度の角度の平坦面を形成していてもよい。
リム内壁上部傾斜面52aは、その表面上の接線の傾きが位置に応じて連続的に変化するような円弧形状に形成されている。従って、使用者が自身の手指をリム内壁上部傾斜面52aに沿わせるように配置する場合に、自身の手指とリム内壁上部傾斜面52aの面との間に空間を生じさせることを抑制し、手指を全体的に曲面に沿うように自然に配置することができる。なお、リム内壁上部傾斜面52aは、人の手指の曲り方に合わせるような他の形状の湾曲面により形成されていてもよい。
なお、上述の使用者が自身の手指をリム内壁上部傾斜面52aに沿わせるように配置する場合には、手指全体のみならず、掌、指のみを沿わせる場合も含む。さらに、使用者が手指をリム内壁上部傾斜面52aに沿わせる場合には、使用者が便器の清掃等の場合に清掃用の布、トイレットペーパー等の紙等を介して手指をリム内壁上部傾斜面52aに沿わせる場合を含んでいる。また、使用者が手指をリム内壁上部傾斜面52aに沿わせる場合には、使用者が手指に手袋等をはめた状態で、上記清掃用の布等を介して手指をリム内壁上部傾斜面52aに沿わせる場合を含んでいる。
上面視で見た場合に、便器本体2の左右方向(便器本体2を正面から見た場合の横断方向)の中央には、中央側に湾曲しながら下降する曲面を形成する汚物受け面44が配置され、汚物受け面44の外側には、同様に内側が下方に下降する曲面を形成するリム内壁上部傾斜面52aが配置されることになる。従って、上面視で見た場合に、汚物受け面44と類似するような、内側に向かって緩やかに下降する曲面のリム内壁上部傾斜面52aが、汚物受け面44の外周に接続して、外側に拡がるような曲面を連続的に形成しているような印象を、使用者に与えることが可能となる。すなわち、使用者は、汚物受け面44がリム内壁上部傾斜面52aの領域分さらに外側にひとまわり拡がったような印象を受けることができる。例えば、男性の使用者が便器本体2の前に立った状態から小便の用を足すような場合に、汚物受け面44が拡がっているような印象を使用者に与えることは、小便を汚物受け面44から外してしまう不安感を抑制し、使用者に安心して小便を行えるという安心感を与えることが可能となる。さらに、例えば、使用者が便器本体2上の便座(図示せず)に座った状態から用便をするような場合にも、便座(図示せず)を便器本体2上に降ろす前に汚物受け面44が拡がっているような印象を使用者に与えることは、用便を汚物受け面44から外してしまう不安感を抑制し、使用者に安心して用便を行えるという安心感を与えることが可能となる。
図6に示すように、リム内壁上部傾斜面52aの下端52cはリム吐水口14よりも上方に設けられている。より詳細には、リム内壁上部傾斜面52aの下端52cはリム吐水口14の頂部14bよりも上方に設けられている。別の言い方によれば、縦壁52bがリム吐水口14の頂部14bよりも高い高さまで形成されている。従って、リム吐水口14は、洗浄水をその近傍の下流側の縦壁52bに接するように吐水するようになっている。
上述のようなリム内壁上部傾斜面52aは、比較的緩やかなアール形状に形成され、左右方向の幅が比較的大きく形成されている。リム内壁上部傾斜面52aの上端52dと下端52cとの間の水平方向(例えば便器本体の内側方向から外側方向に向かう方向)の幅W1は、リム吐水口14の開口の左右の幅W3よりも大きく形成されている。リム内壁上部傾斜面52aの下端52cはリム吐水口14よりも上方に設けられているので、リム内壁上部傾斜面52aの横方向の幅W1を比較的大きく形成することができ、リム内壁上部傾斜面52aの縦方向の高さH1も比較的大きく形成することができる。従って、リム内壁上部傾斜面52aを半径の大きな緩やかな円弧形状に沿って内側に下り傾斜するように形成することができる。
リム上面部54は、水平方向に延びる横面を形成し、且つ便器本体2の頂面を形成している。使用者が便器本体2のリム部46を清掃しようとする場合に、使用者はこのリム上面部54に掌等を水平に沿うように配置した状態で、且つ指を曲げてリム内壁上部傾斜面52a及び縦壁52bを清掃することが必要になる。なお、リム上面部54は水平面に限定されず、ボウル部8に向かった下り傾斜あるいは上り傾斜の面として形成しても良い。また、リム上面部54は、曲面により形成してもよい。さらに、リム上面部54をリム内壁上部傾斜面52aの外側端を外側まで延長した曲面の一部として形成してもよく、又はリム上面部54をリム外壁上部傾斜面56aの内側端を内側まで延長した曲面の一部として形成してもよい。例えば、リム上面部54をリム内壁上部傾斜面52aの一部として形成する場合には、リム内壁上部傾斜面52aの外側端とリム外壁上部傾斜面56aの内側端とを比較的滑らかに接続し、リム部46の上面を形成することも可能である。
リム外壁部56は、横向きのリム上面部54と縦向きのリム外壁とを接続し、リム部46の上部の外側(便器本体2の外側)の縁を形成するリム外壁上部傾斜面(リム外側縁部)56aと、リム外壁上部傾斜面56aまで縦方向の壁を形成しているリム外壁56bと、を備えている。
リム外壁上部傾斜面56aは、リム上面部54とリム外壁56bとの間で、その内側の上端56dがリム上面部54の高さ位置にあり、その外側が下方に傾斜する傾斜面を形成している。
本実施形態においては、リム外壁上部傾斜面56aは、鉛直方向に対して45度(又は例えばリム上面部54の平面方向に対して45度)の傾斜角を有するような45度の傾斜面(面取り面)として形成されている。リム外壁上部傾斜面56aは、鉛直方向に対して他の傾斜角度の傾斜面(面取り面)として形成されていてもよく、例えば、20度〜70度の範囲の傾斜角度の傾斜面(面取り面)として形成されていることが好ましい。
さらに、リム外壁上部傾斜面56aは、リム上面部54とリム外壁56bとの間において緩やかに丸みを帯びて形成された曲面を形成していてもよい。
例えば、リム外壁上部傾斜面56aは、縦断面で見た場合に、5mm〜8mmの半径rを有する円弧により形成されていてもよい。なお、リム内壁上部傾斜面52aは、縦断面で見た場合に、10mm〜30mm、より好ましくは16mm〜25mmの半径Rを有する円弧により形成されている。リム外壁上部傾斜面56aが円弧により形成される場合には、リム外壁上部傾斜面56aを形成する円弧の半径rと、リム内壁上部傾斜面52aを形成する円弧の半径Rとの比率は、1:2〜1:5の範囲の比率に形成されている。
本実施形態において、リム内壁上部傾斜面52aの水平方向(例えば便器本体の内側方向から外側方向に向かう方向)の幅W1は、リム外壁上部傾斜面56aの上端56dと下端56cとの間の水平方向(例えば便器本体の内側方向から外側方向に向かう方向)の幅W2よりも大きく形成されている。リム内壁上部傾斜面52a及びリム外壁上部傾斜面56aは傾斜面により形成されているので、使用者が手指をリム内壁上部傾斜面52a及びリム外壁上部傾斜面56aに掛けた場合に、手指をリム内壁上部傾斜面52a及びリム外壁上部傾斜面56aに沿って自然に配置することができ、手指とリム部46との間に空間を比較的大きな空間を生じることなく、握りやすい形状に形成されている。
また、上述のように、縦壁52b及びリム内壁上部傾斜面52aがリム部46の全周のうち少なくとも一部において、内側に向かってオーバーハングした形状に形成されているので、施工者、製造者等が手指を、リム部46のオーバーハング形状の内側にかけながら持ち上げるようにリム部46を掴みやすくなっている。従って、施工者、製造者等が便器の運搬をする際に、手指をオーバーハング形状に形成されたリム部46にかけることにより、手指の先をリム内壁上部傾斜面52aの下方側に引っかけたような状態で、上方に引上げる荷重をリム部46に作用させやすくなり、便器の運搬を良好にすることができる。
つぎに、図5〜図8により、上述したリム部46のリム外壁上部傾斜面56aと便蓋4との関係について詳細に説明する。
図5乃至図8に示すように、便蓋4が閉じられている状態で、便蓋4の側壁58の便蓋下端部60がリム外壁上部傾斜面56aの高さに配置されている。便蓋4の側壁58は、便器本体2の正面側から見て側方側及び正面側の縦壁を含む。外装部材の外装部分は、例えば、便蓋4の側壁58、後述する機能部6の側壁及び後壁等、後述する他の変形例においては便座の側部等により形成されている。
便蓋4の側壁58の便蓋下端部60は、その便蓋下端部60の最下面を形成する便蓋下端面60aと、便蓋下端部60の内側面を形成する便蓋内側面60bと、便蓋下端部の外側面を形成する便蓋外側面60cと、を備えている。
図8に示すように、便蓋下端部60は、高さ方向において、リム外壁上部傾斜面56aの上端56dと下端56cとの間に位置するようなっている。より詳細には、便蓋4の便蓋下端部60は、リム部46のリム上面部54の高さよりも低い高さに配置され、且つリム外壁上部傾斜面56aの下端56cの高さよりも高い高さに配置されている。
便蓋下端部60の便蓋内側面60bは、水平方向に見て、リム外壁上部傾斜面56aの下端56cの位置より、便器内側の位置に配置されている。
便蓋下端部60の便蓋外側面60cは、水平方向に見て、リム外壁上部傾斜面56aの下端56cの位置と同じ位置又はリム外壁上部傾斜面56aの下端56cの位置より、便器外側の位置に配置されている。すなわち、便蓋下端部60の便蓋外側面60cと、リム外壁56bとが、ほぼ面一の関係で配置されるか、又は便蓋下端部60の便蓋外側面60cが、リム外壁56bよりも便器の外側に配置されるようになっている。
図8に示すように、便蓋4の便蓋下端部60の便蓋下端部60は、高さ方向において、リム外壁上部傾斜面56aの上端56dと下端56cとの間に位置するようなっているので、便器の横方向から見た場合に、便蓋4の側壁58の便蓋下端部60が、リム外壁上部傾斜面56aに重なって見えることとなる。
便器本体2は陶器製であるため、便器本体2を製造する際の焼き締め時の収縮誤差等の製造誤差等による凹凸54aがリム上面部54にも生じる場合がある。リム上面部54上に凹凸54aが生じている場合に、便蓋下端部60が凹凸54aよりも下方まで延び、凹凸54aを隠すことができる。よって、横方向から見た場合に、リム上面部54上の凹凸54aが使用者に見えることなく、便蓋下端部60と、リム外壁上部傾斜面56aとの境目を、便蓋4とリム外壁部56との境目として、直線的に整った一つのラインとして見せることができ、使用者に美的感覚を与えることができる。
図8に示すように、便蓋4が閉じられている状態で、便蓋下端面60aとリム外壁上部傾斜面56aとの間には、隙間Sが形成されるようになっている。例えば、便蓋下端面60aとリム外壁上部傾斜面56aとの距離が最も近くなるような隙間Sは、上端56dよりも下方且つ下端56cよりも上方に位置し、さらに、リム上面部54よりも下方に位置している。このように便蓋下端面60aとリム外壁上部傾斜面56aとは直接当接しないようになっているが、便器の横方向(側面方向)から見た場合に、便蓋4の側壁の少なくとも一部の便蓋下端面60aがリム外壁上部傾斜面56a上に接続しているかのように見え、さらに、便蓋下端面60aと、リム外壁上部傾斜面56aとの境目が、便蓋下端面60aの前後方向に延びる直線的な形状に沿って直線的に整った一つのラインとして視認され、使用者に美的感覚を与えることができる。
よって、便蓋4のリム部46への取付け(組付け)誤差や、便器の製造誤差等により、便蓋下端面60aの位置が当初予定している位置から上下左右にずれてしまう場合においても、便蓋下端面60aがリム外壁上部傾斜面56aの上端56dと下端56cとの間に位置していれば、便器の横方向から見た場合に、便蓋下端面60aがリム外壁上部傾斜面56a上に重なって接続しているかのように見え、さらに、便蓋下端面60aと、リム外壁上部傾斜面56aとの境目が直線的に整った一つのラインとして見えることができる。
なお、本実施形態においては、機能部6は、便器本体2の後方のリム上面部54上に配置され、機能部6の側壁及び後壁の機能部下端部62がリム上面部54上に配置されているが、変形例として、この機能部6の側壁及び後壁の機能部下端部の少なくとも一部が、高さ方向において、リム外壁上部傾斜面56aの上端56dと下端56cとの間に位置するように、リム上面部54の高さと一致する高さ又はリム上面部54より下方の高さまで延ばされていてもよい。
このように機能部下端部がリム外壁上部傾斜面56aの上端56dと下端56cとの間に位置する場合には、便器の横方向から見た場合に、機能部の側壁及び後壁の機能部下端部が、リム外壁上部傾斜面56aに重なって見えることとなる。リム上面部54上に凹凸54aが生じている場合に、機能部下端部が凹凸54aよりも下方まで延び、凹凸54aを隠すことができる。よって、横方向から見た場合に、リム上面部54上の凹凸54aが使用者に見えることなく、機能部下端部と、リム外壁上部傾斜面56aとの境目を、機能部6とリム外壁部56との境目として、直線的に整った一つのラインとして見せることができ、使用者に美的感覚を与えることができる。
なお、本実施形態による水洗大便器1は、便器本体2の上面に配置された便座(図示せず)と、便座を覆うように配置された便蓋4とを備えているが、他の変形例として、便蓋4が省略され、便器本体2の上面のリム上面部54上に配置された便座が、便器の外側の装いを決定する外装部材として機能している水洗大便器においても適用することができる。この場合、便座の側部(正面側部分を含む)の便座下端部の少なくとも一部が、高さ方向において、リム外壁上部傾斜面56aの上端56dと下端56cとの間に位置するように、リム上面部54の高さと一致する高さ又はリム上面部54より下方の高さまで延ばされていてもよい。
このように便座下端部がリム外壁上部傾斜面56aの上端56dと下端56cとの間に位置する場合には、便器の横方向から見た場合に、便座の側部の便座下端部が、リム外壁上部傾斜面56aに重なって見えることとなる。リム上面部54上に凹凸54aが生じている場合に、便座下端部が凹凸54aよりも下方まで延び、凹凸54aを隠すことができる。よって、横方向から見た場合に、リム上面部54上の凹凸54aが使用者に見えることなく、便座下端部と、リム外壁上部傾斜面56aとの境目を、機能部6とリム外壁部56との境目として、直線的に整った一つのラインとして見せることができ、使用者に美的感覚を与えることができる。
次に、従来の水洗大便器101について、図11及び図12により、本実施形態による水洗大便器1との違いを主に説明する。
図11は従来の水洗大便器の便器本体、機能部及び便蓋を側面から見た側面図であり、図12は従来の水洗大便器のリム部の近傍について、便蓋の便蓋下端部と、便器本体のリム部のリム外壁上部傾斜面との位置関係を、拡大して示す概略拡大断面図である。
従来の水洗大便器101においては、便蓋104の便蓋下端部160が便蓋104が閉まった状態でリム上面部154より上方に配置されている。また、一般的に、水洗大便器においては、便蓋下端部160とリム外壁部(リム外側縁部)156とを当接させないという要請があるため、便蓋下端部160は、リム外壁部(リム外側縁部)156より外側且つ上方に配置されるようになっている。よって、便蓋下端部160とリム上面部154との間、及び便蓋下端部160とリム外壁部156との間において、隙間Cが形成される。このとき、使用者が便器の横方向から見た場合に、便蓋下端部160とリム外壁部156との間に隙間Cが形成されて見えるため、便蓋104とリム外壁部156との境目は、便蓋下端部160の下端と、隙間Cと、リム外壁部156の上端とがそれぞれ別々に見えることとなって、境目が複数のラインとして見え、境目が一つのラインとして見えないこととなる。また、便蓋下端部160とリム外壁部156との間に隙間Cが存在するため、隙間Cから便器内が見えてしまうこととなり、使用者に美的感覚を与えることができにくくなっている。
また、便蓋下端部160とリム上面部154との間の境目の隙間Cにリム上面部154上の凹凸154aが見えることとなり、便蓋下端部160とリム上面部154との間の境目が凹凸状のラインとして見え、使用者に直線的に整った一つのラインとして見せることができず、使用者に美的感覚を与えることができなかった。
つぎに、図9及び図10により、上述した使用者がリム部46を清掃しようとする状態について詳細に説明する。
図9は本発明の一実施形態による水洗大便器のリム部のリム内壁上部傾斜面に沿うように使用者の手指がかけられた状態を示す図であり、図10は従来の水洗大便器のリム内壁上部縁部に使用者の手指がかけられた状態を示す図である。使用者の手指にHの参照符号を付して説明する。
本発明の実施形態においては、図9に示すように、使用者がリム部46を清掃しようとする状態においては、使用者は、使用者の手指Hの掌Ha及び/又は指の掌側の部分Hbをリム上面部54に接するように配置しながら清掃し、指先Hd側において縦壁52b側を清掃する。ここで、リム上面部54は概ね水平の平面を形成し、縦壁52bは概ね鉛直方向の壁面を形成していることから、使用者は、指の関節を曲げて縦壁52b側を清掃する。このとき、リム内壁上部傾斜面52aが比較的大きな半径の円弧を形成しているので、指の曲り部分(例えばHc、Hd)を緩やかにでき且つリム内壁上部傾斜面52aの円弧に指の曲り部分(例えばHc)に沿わせて配置することができる。従って、使用者は、例えば、使用者の手指Hの指の付け根側の掌側の部分Hbとリム上面部54とを接した状態とし、指の第2関節部分Hcとリム内壁上部傾斜面52aとを接した状態とし、指の指先部分Hdと縦壁52bとを接した状態とし、同時にリム上面部54とリム内壁上部傾斜面52aと縦壁52bとを効率よく清掃することができる。さらに、使用者が手指Hを無理に曲げることなくリム上面部54とリム内壁上部傾斜面52aと縦壁52bと接した状態とすることができるので、使用者が容易に清掃のために必要とする力を手指Hにかけることができる。従って、リム上面部54、リム内壁上部傾斜面52a及び縦壁52bの清掃性も向上されることとなる。
また、使用者がリム上面部54側からリム内壁上部傾斜面52aを越えて縦壁52bを清掃しようとする場合に、リム内壁上部傾斜面52aに清掃力を十分に作用させることができずに、リム内壁上部傾斜面52aの清掃に不具合が生じ、さらなる清掃の手間が生じることを抑制することができる。
これに対し、従来の水洗大便器101においては、図10に示すように、リム部146において従来のリム内壁上部縁部152aが形成されている。従来の水洗大便器101においては、使用者がリム部146を清掃しようとする状態においては、使用者が、使用者の手指Hの掌Ha及び/又は指の掌側の部分Hbをリム上面部154に接するように配置しながら清掃するとき、リム内壁上部縁部152aが比較的小さな半径の円弧(リム外壁上部傾斜面156aとほぼ同様の半径の円弧)からなる接続部分(縁部)を形成しているので、リム内壁上部縁部152aの円弧に指の第2関節部分Hc等の指の曲り部分を沿わせて配置することができない状態となっている。すなわち、使用者の手指Hの指の第2関節部分Hcは、リム内壁上部縁部152aから離間した状態となり、指の指先部分Hdは縦壁152bから離間した状態となる。
この状態から、指の指先部分Hdを縦壁152bと接した状態とするためには、掌Ha及び指の掌側の部分Hbをやや持ち上げるようにして、リム上面部154から離間させることが必要となる。
また、従来の水洗大便器101においては、人間の手指の関節の可動範囲が限られることから、仮に無理に手指を曲げて、使用者の手指Hの指の付け根側部分Hbとリム上面部154とを接した状態とし、指の第2関節部分Hcとリム内壁上部縁部152aの上部の一部を接した状態とするとしても、指の第2関節部分Hcとリム内壁上部縁部152aの下部との接触ができないのみならず、指の指先部分Hdと縦壁152bとも接した状態とすることができない。従って、リム内壁上部縁部152a及び縦壁152bの清掃に不具合が生じ、さらなる清掃の手間が生じる。
また、従来の水洗大便器101においては、人間の手指の関節の可動範囲が限られることから、仮に無理に手指を曲げて、使用者の手指Hの指の付け根側部分Hbとリム上面部154とを接した状態とし、指の指先部分Hdと縦壁152bとを接した状態とするとしても、同時に指の第2関節部分Hcとリム内壁上部縁部152aとを接した状態とすることができない。従って、リム内壁上部縁部152aの清掃に不具合が生じ、さらなる清掃の手間が生じる。
さらに、使用者が手指Hを無理に曲げないと、リム上面部154と一部の他の曲面を同時に接した状態とすることができないため、使用者が清掃のために必要とする力を手指Hにかけることが困難となる。従って、リム上面部154、リム内壁上部縁部152a及び縦壁152bの清掃性に問題が生じることとなる。
再び、本発明の一実施形態による水洗大便器1について説明する。
上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1においては、リム内壁部52が、リム内壁部52の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面52aを備えている。従って、使用者が、リム部46の拭き掃除を行う場合に、自身の手指がリム部46の上面からリム内壁上部傾斜面52aの丸みに沿うように縦壁52bまでかかっている状態で、リム部46のリム上面部54、リム内壁上部傾斜面52a及び縦壁52bを効率よく清掃することができる。さらに、リム部46のリム上面部54からリム内壁上部傾斜面52a及び縦壁52bに比較的均等に力をかけながら拭き掃除をすることができるため、使用者が、拭き掃除をしようとする比較的強い力を容易にリム部全体にかけることができ、清掃性を向上させることができる。
また、リム内壁部52が、リム内壁部52の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面52aを備えている。よって汚物受け面44の上方外側に形成されたリム内壁上部傾斜面52aが、汚物受け面44がさらに外側に拡がっているような印象を使用者に与えることができ、ボウル部8を従来よりも比較的大きく見せることができ使用者に使用時に尿等をボウル部8内へ排出しやすいという安心感を与えることができる。
また、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム部46がリム外壁56bの上部領域の外側が下方に傾斜するリム外壁上部傾斜面56aを備えるので、リム部46上に設置する便蓋4の少なくとも一部の外装部分をリム外壁上部傾斜面56aの高さに、容易に組み付け及び位置合わせすることができ、さらに、便器の横方向から見て、便蓋4の少なくとも一部の外装部分と、リム外壁上部傾斜面56aとの境目が直線的に整った一つのラインとして見え、使用者に美的感覚を与えることができる。
また、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム部46の全周の少なくとも1部において、リム内壁上部傾斜面52aの水平方向の幅W1はリム外壁上部傾斜面56aの水平方向の幅W2よりも大きく形成されているので、使用者が、リム部46の拭き掃除を行う場合に、自身の手指がリム部46の上部からリム内壁上部傾斜面52aの傾斜する面に沿うようにリム部46の内壁までかかっている状態で、リム部46のリム上面部54、リム内壁上部傾斜面52a及びリム内壁部52を効率よく清掃することができる。さらに、リム部46の上面からリム内壁上部傾斜面52a及びリム内壁部52に比較的均等に力をかけながら拭き掃除をすることができるため、使用者が、拭き掃除をしようとする比較的強い力を容易にリム部46全体にかけることができ、清掃性を向上させることができる。
また、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム吐水口14から吐水された洗浄水は、リム内壁上部傾斜面52aの下端52cよりも下方の領域に沿って旋回されるので、洗浄水がリム内壁上部傾斜面52aを越えて便器外に水飛びすることを抑制することができる。また、このように洗浄水がリム内壁上部傾斜面52aの下端52cよりも下方の領域に沿って旋回されるので、リム内壁上部傾斜面52aの幅や大きさを比較的大きく形成することができる。ただし、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、例えば、リム吐水口14にて洗浄水が到達する最大高さよりもリム内壁上部傾斜面52aの下端52cの位置が高ければ、同様の効果を得ることができる。例えば、リム吐水口14から吐水される洗浄水がリム吐水口14の中心にまでしか高さが到達しない場合、リム内壁上部傾斜面52aの下端52cをリム吐水口14の中止よりも高い位置になるよう設ければよい。
また、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム内壁上部傾斜面52aを形成する円弧の半径が、使用者の手指の曲りによって握りやすい半径に形成されている。よって、使用者が、リム部46の拭き掃除を行う場合に、自身の手指をリム内壁上部傾斜面52aを形成する円弧形状に沿うようにかけやすくなっている。
また、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、施工者、製造者等が便器の運搬をする際に、手指をオーバーハングした形状に形成されたリム部46にかけることにより、手指を引っかけた状態で、便器の運搬を良好にすることができる。
また、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム吐水口14が、ボウル部8の前端8aから後方に向かって流れる旋回流を形成することができ、節水をしながらボウル部を十分に洗浄することができる。
また、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム吐水口14から吐水された洗浄水がリム部46を越えて便器外に水飛びを生じやすいボウル部8のリム吐水口14から前方側の領域において、リム部46の上部が内側に向かってオーバーハングした形状に形成されているので、洗浄水が便器外に水飛びすることを抑制することができる。
また、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、水道直圧式の給水装置(機能部6)により供給される洗浄水は、吐水時の水勢の強さが比較的抑制される。従って、リム吐水口14から吐水された洗浄水がボウル部8からリム部46を越えて水飛びしにくくなり、リム内壁上部傾斜面52aの幅を大きく形成することができる。
また、上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、リム部46がリム外壁56bの上部領域の外側が下方に傾斜するリム外壁上部傾斜面56aを備え、便蓋4の少なくとも一部の外装部分の下端は、リム部46のリム上面部54の高さよりも低い高さに配置されるので、便蓋4の少なくとも一部の外装部分をリム外壁上部傾斜面56aの高さに配置することができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 便蓋
6 機能部
8 ボウル部
8a 前端
10 排水トラップ管路
10a 入口部
10b トラップ上昇管
10c トラップ下降管
12 ジェット吐水口
14 リム吐水口
14a リム側給水路
14b 頂部
16 定流量弁
18 電磁弁
20 リム吐水用バキュームブレーカ
22 リム吐水用フラッパー弁
24 給水路
26 切替弁
28 貯水タンク
28a タンク側給水路
28c 下端フロートスイッチ
28b 上端フロートスイッチ
30 加圧ポンプ
30a 洗浄水管路
30b 洗浄水管路
32 ジェット吐水用バキュームブレーカ
32a 分岐管路
34 ジェット吐水用フラッパー弁
36 水抜栓
38 コントローラ
42 洗浄水管路頂部
44 汚物受け面
44a 上端
46 リム部
48 溜水部
50 導水路
52 リム内壁部
52a リム内壁上部傾斜面
52b 縦壁
52c 下端
52d 上端
54 リム上面部
54a 凹凸
56 リム外壁部
56a リム外壁上部傾斜面
56b リム外壁
56c 下端
56d 上端
58 側壁
60 便蓋下端部
60a 便蓋下端面
60b 便蓋内側面
60c 便蓋外側面
62 機能部下端部
101 水洗大便器
104 便蓋
146 リム部
152a リム内壁上部縁部
152b 縦壁
154 リム上面部
154a 凹凸
156 リム外壁部
156a リム外壁上部傾斜面
160 便蓋下端部
H 手指
Ha 掌
Hb 根側部分
Hc 関節部分
Hd 指先部分
r 半径
R 半径
C 隙間
S 隙間
0 溜水面
W1 幅
W2 幅
W3 幅

Claims (8)

  1. 洗浄水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
    ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上縁部に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
    このボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水路と、
    上記ボウル部に洗浄水を吐水して旋回流を形成する吐水部と、
    上記吐水部に洗浄水を供給する導水路と、
    上記リム部の少なくとも一部の上方に設けられる外装部材と、を有し、
    上記リム部は、上記リム部の外周を形成するリム外壁部と、上記リム部の内周を形成するリム内壁部と、を備え、
    上記リム外壁部は、上記リム外壁部の上部領域の外側が下方に傾斜するリム外壁上部傾斜面を備え、上記外装部材の少なくとも一部の外装部分の下端は上記リム外壁上部傾斜面の高さに配置され、且つ上記外装部材は、上記外装部材の上記下端が上記リム外壁上部傾斜面に向かうように、上記外装部材の側壁が下方に向かうにつれて内側に傾斜する傾斜部分を備え、
    上記リム内壁部は、上記リム内壁部の上部領域がその上端から下端まで内側に向かって下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面であって、垂直断面視で、上記リム内壁部の上端から下端までの所定領域の高さのうち10%〜60%の範囲の高さの領域にわたって形成されるリム内壁上部傾斜面と、上記汚物受け面の上縁部から上記リム内壁上部傾斜面の下端まで直線状に延びる縦壁であって、洗浄水が上記縦壁の内側を流れる縦壁と、を備え
    上記リム部は、上記ボウル部の側方側領域において、上記縦壁が、上記汚物受け面の上縁部から上記リム内壁上部傾斜面の下端までほぼ垂直に立ち上がると共に、上記リム内壁上部傾斜面の水平方向の幅が上記リム外壁上部傾斜面の水平方向の幅よりも大きく形成されていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記リム内壁部は、上記リム内壁部の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面を備え、
    上記リム内壁上部傾斜面の下端は上記吐水部の上端よりも上方に設けられる、請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 上記リム内壁部は、上記リム内壁部の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面を備え、
    上記リム内壁上部傾斜面は、円弧形状に形成され、
    上記リム外壁上部傾斜面は、円弧形状に形成され、
    上記リム外壁上部傾斜面を形成する円弧の半径と、上記リム内壁上部傾斜面を形成する円弧の半径との比率が、1:2〜1:5の範囲の比率に形成されている、請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記リム部は、上記リム内壁部の少なくとも一部が内側に向かってオーバーハングした形状に形成されている、請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
  5. 上記吐水部は、上記ボウル部の前方側領域から前方に向かって吐水するように形成され、上記ボウル部の前端から後方に向かって流れる旋回流を形成する、請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
  6. 上記リム部は、上記ボウル部の上記吐水部から前方側において、上部が内側に向かってオーバーハングした形状に形成されている、請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
  7. 上記水洗大便器は、洗浄水源から水道の給水圧を直接利用した水道直圧式の給水装置により供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器である、請求項1乃至6の何れか1項に記載の水洗大便器。
  8. 上記外装部材の少なくとも一部の外装部分の下端部は、上記リム部の上面の高さよりも低い高さに配置される、請求項1乃至7の何れか1項に記載の水洗大便器。
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