JP2020109255A - 水洗大便器 - Google Patents
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そこで、このような問題を解決するために、リム部の内周面をその上部が内側に向かってオーバーハングしたオーバーハング形状に形成することにより、比較的高い流量の洗浄水がリム吐水口から吐水される場合においても、リム部の内周面を越えて便器外に水飛びすることを抑制することが検討されている。
また、便器本体のリム部について、リム部上部の内周側の角を大きく丸めるように形成することにより、使用者が汚物受け面の上部が外側に広がるように感じられ、ボウル部を従来よりも比較的大きく見せることができ使用者に使用時に尿をボウル部内へ排出しやすいという安心感を与えることができる水洗大便器も検討されている。
このように構成された本発明においては、リム内壁部が、リム内壁部の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面を備え、汚物受け面の上部が外側に広がるように視認される使用者の視認性を向上させ且つ使用者のリム部の清掃性を向上させようとする水洗大便器において、リム内壁部の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面が形成されるため、リム内壁上部傾斜面まで縦方向に直線状に延びる内側面の高さが比較的低い高さに形成される。
従って、内側面の高さが比較的低い高さに形成されている場合においても、給水装置の定流量手段が、吐水部から所定の定流量の洗浄水を吐水させることができ、吐水部から吐水させる洗浄水が比較的高い瞬間流量になることを防ぎ、洗浄水が、比較的低い高さに形成されている内側面からリム内壁上部傾斜面に沿って、遠心力によりボウル部の外側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、リム内壁部の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面の水平方向の幅がリム外壁上部傾斜面の水平方向の幅よりも大きく形成され、汚物受け面の上部が外側に広がるように視認される使用者の視認性を向上させ及び使用者のリム部の清掃性を向上させようとする水洗大便器において、リム内壁部のうち、リム内壁部の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面が形成されるため、リム内壁上部傾斜面まで縦方向に直線状に延びる内側面の高さが比較的低い高さに形成される。
従って、内側面の高さが比較的低い高さに形成されている場合においても、給水装置の定流量手段が、吐水部から所定の定流量の洗浄水を吐水させることができ、吐水部から吐水させる洗浄水が比較的高い瞬間流量になることを防ぎ、洗浄水が、比較的低い高さに形成されている内側面からリム内壁上部傾斜面に沿って、遠心力によりボウル部の外側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、リム内壁上部傾斜面を比較的簡易に形成することができる。さらに、使用者が、リム部の拭き掃除を行う場合に、自身の手指がリム部のリム上面部からリム内壁上部傾斜面の円弧形状に沿うように縦壁までかかっている状態で、リム部のリム上面部、リム内壁上部傾斜面及び内側面を効率よく清掃することができ、清掃性を向上することができる。
このように構成された本発明においては、吐水部から吐水された洗浄水は、リム内壁上部傾斜面の下端よりも下方の領域に沿って旋回されるので、洗浄水がリム内壁上部傾斜面を越えて便器外に水飛びすることを抑制することができる。また、このように洗浄水がリム内壁上部傾斜面の下端よりも下方の領域に沿って旋回されるので、リム内壁上部傾斜面の幅や大きさを比較的大きく形成することができる。
このように構成された本発明においては、リム内壁上部傾斜面を形成する円弧の半径が、使用者の手指の曲りによって握りやすい半径に形成されている。よって、使用者が、リム部の拭き掃除を行う場合に、自身の手指をリム内壁上部傾斜面を形成する円弧形状に沿うようにかけやすくなっている。
このように構成された本発明においては、リム内壁上部傾斜面がリム内壁部の上端から下端までの所定領域のうち10%〜60%の範囲の領域にわたって形成されるので、リム内壁部のうち、上部傾斜面まで縦方向に直線状に延びる内側面の高さが比較的低い高さに形成される。
このように、内側面の高さが比較的低い高さに形成されている場合においても、給水装置の定流量手段が、吐水部から所定の定流量の洗浄水を吐水させることができ、吐水部から吐水させる洗浄水が比較的高い瞬間流量になることを防ぎ、洗浄水が、遠心力により比較的低い高さに形成されている内側面から上部傾斜面に沿って、ボウル外側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、リム内壁上部傾斜面を形成する円弧の半径が、10mm〜30mmの範囲内に形成されているので、リム内壁部のうち、上部傾斜面まで縦方向に直線状に延びる内側面の高さが比較的低い高さに形成される。
このように、内側面の高さが比較的低い高さに形成されている場合においても、給水装置の定流量手段が、吐水部から所定の定流量の洗浄水を吐水させることができ、吐水部から吐水させる洗浄水が比較的高い瞬間流量になることを防ぎ、洗浄水が、遠心力により比較的低い高さに形成されている内側面から上部傾斜面に沿って、ボウル外側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、吐水部から所定の定流量の洗浄水を吐水させるための定流量手段を、定流量弁により比較的簡易に形成することができる。
このように構成された本発明においては、吐水部から所定の定流量の洗浄水を吐水させるための定流量手段を、ポンプにより比較的簡易に形成することができる。
先ず、図1乃至図3により、本発明の第1実施形態による水洗大便器の構造を説明する。ここで、図1は本発明の第1実施形態による水洗大便器の給水装置及びカバーを側面から見た状態を示し、便器本体の内部を中央断面に沿って示す部分断面図であり、図2は本発明の第1実施形態による水洗大便器において、カバー及び給水装置の一部を取り外した状態を示す概略平面図であり、図3は本発明の第1実施形態による水洗大便器を示す全体構成図である。
ジェット吐水口12は、ボウル部8の底部に形成されており、排水トラップ管路10の入口に指向してほぼ水平に配置され、洗浄水を排水トラップ管路10に向けて吐出するようになっている。
リム吐水口14は、ボウル部8の左側上部前方に形成されており、ボウル部8の縁に沿って洗浄水を吐出するようになっている。
なお、本実施形態においては、便器本体2にジェット吐水口12が形成されているが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、例えば、ジェット吐水口とリム吐水口の内、ジェット吐水口が形成されずリム吐水口のみが形成されてもよい。
なお、水洗大便器1の給水装置6は、ハイブリッド式の給水装置以外にも適用可能である。例えば、水道の水圧を利用して給水する水道直圧式の給水装置のみを備えている水道直圧式の水洗大便器や、フラッシュバルブ式のものや、ポンプの補圧を利用して洗浄水を供給するものであってもよい。また、アキュムレーター等を用いて便器に洗浄水を供給するタイプの給水装置であってもよい。
リム吐水を水道の水圧(水道直圧式)を利用して給水して行う場合には、水道の水圧によりリム吐水の洗浄水の流量は、一般的には比較的高い流量(比較的高い瞬間流量)となる。
図3に示すように、給水装置6には、定流量弁(定流量手段)16と、電磁弁18と、逆流防止用のリム吐水用バキュームブレーカ20と、逆流防止用のリム吐水用フラッパー弁22が設けられている。さらに、給水路24には、タンクへの給水とリム吐水を切り替える切替弁26と、貯水タンク28と、加圧ポンプ30と、ジェット吐水用バキュームブレーカ32と、ジェット吐水用フラッパー弁34と、水抜栓36とが内蔵されている。また、給水装置6には、電磁弁18の開閉操作、切替弁26の切換操作、及び、加圧ポンプ30の回転数や作動時間等を制御するコントローラ38が内蔵されている。このような構成の少なくとも一部により給水装置6は、洗浄水を便器本体2に給水する給水装置として機能することができる。
また、切替弁26は、コントローラ38の制御信号により切り替えられ、電磁弁18を介して流入した洗浄水をリム吐水口14から吐出させ、又は、貯水タンク28に流入させるようになっている。
一方、加圧ポンプ30の流出口は、洗浄水管路30bを介して、ボウル部8底部のジェット吐水口12に接続されている。
ボウル部8は、ボウル形状に形成された汚物受け面44と、ボウル部8の全周の上方外側に形成されて便器本体2の上部縁を形成するリム部46とを備えている。また、ボウル部8の下方には、溜水部48が形成されている。この溜水部48には洗浄水が毎回の洗浄後に所定量まで貯溜されて溜水面W0が形成されている。この溜水部48の下方には、上述した排水トラップ管路10の入口部10aが開口し、排水トラップ管路10のトラップ下降管10cの下端は排水ソケット(図示せず)を介して床下の排出管(図示せず)に接続されている。
図4は、図1のIV−IV線に沿って見た断面図であり、図5は図1のV−V線に沿って見た断面図であり、図6は本発明の第1実施形態による水洗大便器のリム吐水口の近傍におけるリム部を拡大して示す概略拡大断面図である。
リム内壁部52のリム内壁上部傾斜面52aは、垂直断面視で、リム内壁部52の上端から下端までの所定領域の高さH1のうち10%〜60%の範囲の高さH2の領域にわたって形成される。
リム内壁部52の内側面52bは、垂直断面視で、リム内壁部52の上端から下端までの所定領域の高さH1のうち40%〜90%の範囲の高さH3の領域にわたって形成される。
リム内壁上部傾斜面52aは、その外側の上端52dがリム上面部54の高さ位置にあり、リム内壁上部傾斜面52aの内側が下方に傾斜するように形成され、リム内壁上部傾斜面52aの上方が、下端52cよりも外側に広がるように形成されている。なお、リム内壁上部傾斜面52aは、リム上面部54と内側面52bとの間の面の一部に比較的平坦な面を含みながら、全体的に丸みを帯びるように曲げられている面形状に形成されていてもよい。
上述のようなリム内壁上部傾斜面52aは、比較的緩やかなアール形状に形成され、左右方向の幅が比較的大きく形成されている。リム内壁上部傾斜面52aの上端52dと下端52cとの間の水平方向(例えば便器本体の内側方向から外側方向に向かう方向)の幅W1は、リム吐水口14の開口の左右の幅W3よりも大きく形成されている。リム内壁上部傾斜面52aの下端52cはリム吐水口14よりも上方に設けられているので、リム内壁上部傾斜面52aの横方向の幅W1を比較的大きく形成することができ、リム内壁上部傾斜面52aの縦方向の高さH1も比較的大きく形成することができる。従って、リム内壁上部傾斜面52aを半径の大きな緩やかな円弧形状に沿って内側に下り傾斜するように形成することができる。
リム外壁上部傾斜面56aは、リム上面部54とリム外壁との間で、角が丸められ、その内側の上端56dがリム上面部54の高さ位置にあり、その外側が下方に傾斜する縁部を形成している。リム外壁上部傾斜面56aは、リム外壁上部傾斜面56aの部分を拡大して見ると、外側上方に向かって突出するアール形状を形成している。別の言い方によると、リム上面部54とリム外壁56bとを接続する円弧形状を形成している。
また、リム内壁上部傾斜面52aは、リム上面部54と内側面52bとの間に形成される傾斜面が丸みを帯びるように連続的に変化する曲面により形成されていてもよい。すなわち、リム内壁上部傾斜面52aは、リム上面部54と内側面52bとの間の面の曲率半径が連続的に変化していてもよい。
図7は、本発明の第1実施形態による水洗大便器のリム部のリム内壁上部傾斜面に沿うように使用者の手指がかけられた状態を示す図であり、図8は従来の水洗大便器のリム内壁上部縁部に使用者の手指がかけられた状態を示す図である。使用者の手指にHの参照符号を付して説明する。
また、使用者がリム上面部54側からリム内壁上部傾斜面52aを越えて内側面52bを清掃しようとする場合に、リム内壁上部傾斜面52aに清掃力を十分に作用させることができずに、リム内壁上部傾斜面52aの清掃に不具合が生じ、さらなる清掃の手間が生じることを抑制することができる。
この状態から、指の指先部分Hdを内側面352bと接した状態とするためには、掌Ha及び指の掌側の部分Hbをやや持ち上げるようにして、リム上面部354から離間させることが必要となる。
また、従来の水洗大便器301においては、人間の手指の関節の可動範囲が限られることから、仮に無理に手指を曲げて、使用者の手指Hの指の付け根側部分Hbとリム上面部354とを接した状態とし、指の指先部分Hdと内側面352bとを接した状態とするとしても、同時に指の第2関節部分Hcとリム内壁上部縁部352aとを接した状態とすることができない。従って、リム内壁上部縁部352aの清掃に不具合が生じ、さらなる清掃の手間が生じる。
さらに、使用者が手指Hを無理に曲げないと、リム上面部354と一部の他の曲面を同時に接した状態とすることができないため、使用者が清掃のために必要とする力を手指Hにかけることが困難となる。従って、リム上面部354、リム内壁上部縁部352a及び内側面352bの清掃性に問題が生じることとなる。
このように、上述した本発明の実施形態による水洗大便器においては、リム内壁部52が、リム内壁部52の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面52aを備えている。従って、使用者が、リム部46の拭き掃除を行う場合に、自身の手指がリム部46の上面からリム内壁上部傾斜面52aの丸みに沿うように内側面52bまでかかっている状態で、リム部46のリム上面部54、リム内壁上部傾斜面52a及び内側面52bを効率よく清掃することができる。さらに、リム部46のリム上面部54からリム内壁上部傾斜面52a及び内側面52bに比較的均等に力をかけながら拭き掃除をすることができるため、使用者が、拭き掃除をしようとする比較的強い力を容易にリム部全体にかけることができ、清掃性を向上させることができる。
また、リム内壁部52が、リム内壁部52の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面52aを備えている。よって汚物受け面44の上方外側に形成されたリム内壁上部傾斜面52aが、汚物受け面44がさらに外側に拡がっているような印象を使用者に与えることができ、ボウル部8を従来よりも比較的大きく見せることができ使用者に使用時に尿等をボウル部8内へ排出しやすいという安心感を与えることができる。
従って、内側面52bの高さが比較的低い高さに形成されている場合においても、給水装置6の定流量弁16が、リム吐水口14から所定の定流量の洗浄水を吐水させることができ、リム吐水口14から吐水させる洗浄水が比較的高い瞬間流量になることを防ぎ、洗浄水が、比較的低い高さに形成されている内側面52bからリム内壁上部傾斜面52aに沿って、遠心力によりボウル部8の外側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
このように、内側面52bの高さが比較的低い高さに形成されている場合においても、給水装置6の定流量弁16が、リム吐水口14から所定の定流量の洗浄水を吐水させることができ、リム吐水口14から吐水させる洗浄水が比較的高い瞬間流量になることを防ぎ、洗浄水が、遠心力により比較的低い高さに形成されている内側面52bからリム内壁上部傾斜面52aに沿って、ボウル外側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
このように、内側面52bの高さが比較的低い高さに形成されている場合においても、給水装置6の定流量弁16が、リム吐水口14から所定の定流量の洗浄水を吐水させることができ、リム吐水口14から吐水させる洗浄水が比較的高い瞬間流量になることを防ぎ、洗浄水が、遠心力により比較的低い高さに形成されている内側面52bからリム内壁上部傾斜面52aに沿って、ボウル外側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
図9は本発明の第2実施形態による水洗大便器において、カバー及び給水装置の一部を取り外した状態を示す概略平面図である。第2実施形態による水洗大便器は、上述した第1実施形態による水洗大便器と構造がほぼ同じであるため、ここでは、第2実施形態の第1実施形態とは異なる部分等を説明する。
給水装置106においては、本発明の第1実施形態による水洗大便器1の給水装置6において定流量弁16により洗浄水の瞬間流量を所定の瞬間流量以下に抑制していたのに対し、本発明の第2実施形態による水洗大便器101の給水装置106においては、定流量弁16に代えて、洗浄水タンク(図示せず)及び給水加圧ポンプ105を設け、給水加圧ポンプ105により洗浄水の瞬間流量を所定の瞬間流量以下に抑制する。
従って、内側面52bの高さが比較的低い高さに形成されている場合においても、給水装置106の給水加圧ポンプ105が、リム吐水口14から所定の定流量の洗浄水を吐水させることができ、リム吐水口14から吐水させる洗浄水が比較的高い瞬間流量になることを防ぎ、洗浄水が、比較的低い高さに形成されている内側面52bからリム内壁上部傾斜面52aに沿って、遠心力によりボウル部8の外側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
図10は本発明の第3実施形態による水洗大便器において、カバー及び給水装置の一部を取り外した状態を示す概略平面図である。第3実施形態による水洗大便器は、上述した第1実施形態による水洗大便器及び第2実施形態による水洗大便器と構造がほぼ同じであるため、ここでは、第3実施形態の第1実施形態及び第2実施形態とは異なる部分等を説明する。
第2給水系統214bにおいては、水道その他の給水源から供給される洗浄水を貯水する洗浄水タンクと、洗浄水タンクの洗浄水(洗浄水タンクから供給される洗浄水)を所定の範囲内の水圧まで加圧することができる給水加圧ポンプ205と、逆流防止用の逆止弁(リム吐水用フラッパー弁等)222と有している。
第1系統214a及び第2系統214bは、並列に形成され、リム吐水口14に至る前に合流されている。従って、給水装置206においては、第1給水系統214a又は第2給水系統214bのいずれかを通じて所定流量のリム吐水を行うことができる。
従って、内側面52bの高さが比較的低い高さに形成されているような場合においても、定流量弁16が、リム吐水口14から吐水される洗浄水の瞬間流量を一定に保つことができ、又は、給水装置206の給水加圧ポンプ205が、リム吐水口14から所定の定流量の洗浄水を吐水させることができ、リム吐水口14から吐水させる洗浄水が比較的高い瞬間流量になり、洗浄水が、遠心力により比較的低い高さに形成されている内側面52bからリム内壁上部傾斜面52aに沿って、ボウル部8の外側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
2 便器本体
4 カバー
6 給水装置
8 ボウル部
8a 前端
10 排水トラップ管路
10a 入口部
10b トラップ上昇管
10c トラップ下降管
12 ジェット吐水口
14 リム吐水口
14a リム側給水路
14b 頂部
16 定流量弁
18 電磁弁
20 リム吐水用バキュームブレーカ
22 リム吐水用フラッパー弁
24 給水路
26 切替弁
28 貯水タンク
28a タンク側給水路
28b 上端フロートスイッチ
28c 下端フロートスイッチ
30 加圧ポンプ
30a 洗浄水管路
30b 洗浄水管路
32 ジェット吐水用バキュームブレーカ
32a 分岐管路
34 ジェット吐水用フラッパー弁
36 水抜栓
38 コントローラ
40a 止水栓
40b ストレーナ
40c 分岐金具
42 洗浄水管路頂部
44 汚物受け面
44a 上端
46 リム部
48 溜水部
50 導水路
50a 入口部
52 リム内壁部
52a リム内壁上部傾斜面
52b 内側面
52c 下端
52d 上端
54 リム上面部
56 リム外壁部
56a リム外壁上部傾斜面
56b リム外壁
56c 下端
56d 上端
101 水洗大便器
105 給水加圧ポンプ
106 給水装置
201 水洗大便器
205 加圧ポンプ
205 給水加圧ポンプ
206 給水装置
214a 第1給水系統
214b 第2給水系統
222 逆止弁
301 水洗大便器
346 リム部
352a リム内壁上部縁部
352b 内側面
354 リム上面部
356a リム外壁上部傾斜面
H 手指
Ha 掌
Hb 根側部分
Hc 関節部分
Hd 指先部分
r 半径
R 半径
W0 溜水面
W1 幅
W2 幅
W3 幅
このように構成された本発明においては、リム内壁部が、リム内壁部の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面を備え、汚物受け面の上部が外側に広がるように視認される使用者の視認性を向上させ且つ使用者のリム部の清掃性を向上させようとする水洗大便器において、リム内壁部の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面が形成されるため、リム内壁上部傾斜面まで縦方向に直線状に延びる内側面の高さが比較的低い高さに形成される。
従って、内側面の高さが比較的低い高さに形成されている場合においても、給水装置の定流量手段が、吐水部から所定の定流量の洗浄水を吐水させることができ、吐水部から吐水させる洗浄水が比較的高い瞬間流量になることを防ぎ、洗浄水が、比較的低い高さに形成されている内側面からリム内壁上部傾斜面に沿って、遠心力によりボウル部の外側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、吐水部から所定の定流量の洗浄水を吐水させるための定流量手段を、ポンプにより比較的簡易に形成することができる。
また、本発明は、好ましくは、洗浄水源から供給される洗浄水により便器本体を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、上面視で前端側が先細である卵形に形成されたボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上縁部に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、このボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水路と、上記ボウル部に洗浄水を吐水して旋回流を形成する吐水部と、上記吐水部に洗浄水を供給する導水路と、上記導水路に洗浄水を供給する給水装置と、を有し、上記給水装置は、上記吐水部から所定の定流量の洗浄水を吐水するための定流量手段を備え、上記リム部は、上記リム部の内周を形成するリム内壁部を備え、上記リム内壁部は、上記リム内壁部の上部領域の内側がその上端から下端まで内側に向かって下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面と、内側面と、を備え、上記ボウル部の溜水部の側方の側方領域において、上記汚物受け面の上端から上記リム内壁上部傾斜面の下端まで縦方向に直線状に形成される上記内側面が形成され、この内側面と接続する上記リム内壁上部傾斜面が円弧形状に形成され、このリム内壁上部傾斜面の外側の上記リム外壁上部傾斜面が円弧形状に形成され、さらに、上記リム外壁上部傾斜面を形成する円弧の半径と、上記リム内壁上部傾斜面を形成する円弧の半径との比率が、1:2〜1:5の範囲の比率に形成される。
Claims (9)
- 洗浄水源から供給される洗浄水により便器本体を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上縁部に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
このボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水路と、
上記ボウル部に洗浄水を吐水して旋回流を形成する吐水部と、
上記吐水部に洗浄水を供給する導水路と、
上記導水路に洗浄水を供給する給水装置と、
を有し、
上記リム部は、上記リム部の内周を形成するリム内壁部を備え、上記リム内壁部は、上記リム内壁部の上部領域の内側が下方に傾斜するリム内壁上部傾斜面と、上記リム内壁上部傾斜面まで縦方向に直線状に延びる内側面と、を備え、
上記給水装置は、上記吐水部から所定の定流量の洗浄水を吐水するための定流量手段を備えていることを特徴とする水洗大便器。 - 上記リム部は、このリム部の上面を形成するリム上面部と、上記リム部の外周を形成するリム外壁部と、を備え、
上記リム外壁部は、上記リム外壁部の上部領域の外側が下方に傾斜するリム外壁上部傾斜面を備え、
上記リム内壁上部傾斜面の水平方向の幅は上記リム外壁上部傾斜面の水平方向の幅よりも大きく形成されている、請求項1記載の水洗大便器。 - 上記リム内壁上部傾斜面は円弧形状に形成されている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
- 上記リム内壁上部傾斜面の下端は上記吐水部の上端よりも上方に設けられる、請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記リム外壁上部傾斜面が円弧形状に形成され、さらに、上記リム外壁上部傾斜面を形成する円弧の半径と、上記リム内壁上部傾斜面を形成する円弧の半径との比率が、1:2〜1:5の範囲の比率に形成されている、請求項3又は4に記載の水洗大便器。
- 上記リム内壁部の上記リム内壁上部傾斜面は、垂直断面視で、上記リム内壁部の上端から下端までの所定領域のうち10%〜60%の範囲の領域にわたって形成される、請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記リム内壁部の上記リム内壁上部傾斜面を形成する円弧の半径が、10mm〜30mmの範囲内に形成されている、請求項3又は5に記載の水洗大便器。
- 上記定流量手段は、定流量弁を備えている、請求項1乃至7の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記定流量手段は、ポンプを備えている、請求項1乃至8の何れか1項に記載の水洗大便器。
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