JP2023147441A - 水洗大便器 - Google Patents

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紗絵子 山口
Saeko Yamaguchi
周 頭島
Shu Tojima
允 戸次
Makoto Totsugi
理彰 桃枝
Masaaki Momoe
洋式 山崎
Hironori Yamazaki
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Abstract

【課題】リム吐水口に対する見栄えを向上させることができる水洗大便器を提供する。【解決手段】実施形態に係る水洗大便器は、ボウル部と、排水部とを備える。ボウル部は、汚物を受ける汚物受け面と、汚物受け面の上縁に形成されるリム部と、リム部に形成され洗浄水を吐水して汚物受け面に旋回流を形成するリム吐水部とを備える。排水部は、ボウル部の下部に形成され、汚物を排出する。リム吐水部は、給水源から供給される洗浄水を吐水するリム吐水口と、リム吐水口から吐水された洗浄水が流れるリム通水路とを備える。また、リム通水路は、リム通水路の下端からリム吐水口の上下方向における中心線までの高さが、リム吐水口の中心線からリム通水路の上端までの高さより大きくなるように形成される。【選択図】図5

Description

開示の実施形態は、水洗大便器に関する。
従来、便器本体のボウル部の上縁に形成されたリム部から洗浄水を吐水し、ボウル部で旋回流を生じさせることで、ボウル部の洗浄を行う水洗大便器が知られている(例えば特許文献1参照)。具体的には、水洗大便器においては、リム部に形成されボウル部へ向けて開口されたリム吐水口を備え、給水源から供給される洗浄水をリム吐水口から吐水してボウル部の洗浄を行う。
特開2020-026680号公報
しかしながら、従来技術には、リム吐水口に対する見栄えを向上させるという点で、改善の余地があった。すなわち、従来技術に係るリム吐水口は、リム吐水口から吐水された洗浄水が流れるリム通水路に対して下方付近に形成される。そのため、リム吐水口は使用者から視認され易く、結果として例えば、白色のボウルに黒色の異物に見えるリム吐水口が目立つことは、リム吐水口に対する見栄えが悪くなるおそれがあった。
実施形態の一態様は、リム吐水口に対する見栄えを向上させることができる水洗大便器を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る水洗大便器は、汚物を受ける汚物受け面と、前記汚物受け面の上縁に形成されるリム部と、前記リム部に形成され洗浄水を吐水して前記汚物受け面に旋回流を形成するリム吐水部とを備えたボウル部と、前記ボウル部の下部に形成され、汚物を排出する排水部とを備え、前記リム吐水部は、給水源から供給される洗浄水を吐水するリム吐水口と、前記リム吐水口から吐水された洗浄水が流れるリム通水路とを備え、前記リム通水路は、前記リム通水路の下端から前記リム吐水口の上下方向における中心線までの高さが、前記リム吐水口の前記中心線から前記リム通水路の上端までの高さより大きくなるように形成されることを特徴とする。
これにより、リム吐水口に対する見栄えを向上させることができる。つまり、リム通水路は、下端からリム吐水口(正確にはリム吐水口の中心線)までの高さが、リム吐水口(正確にはリム吐水口の中心線)から上端までの高さより大きいため、すなわち、リム吐水口はリム通水路に対して上方付近に位置されるため、水洗大便器の前方に立った使用者からリム吐水口を見えにくくすることができる。そのため、リム吐水口に対する見栄えを向上させることができ、よって水洗大便器の美観を向上させることができる。
また、リム吐水口およびリム通水路が上記のように形成されることで、例えばリム吐水口から吐水された洗浄水は、上下方向に広がりながらリム通水路を流れることとなり、よって洗浄水の飛散を抑制しつつ、リム部の上部付近に対する洗浄性を向上させることができる。
また、前記リム通水路は、前記リム吐水口から吐水された洗浄水を下方へ誘導する誘導部を備えることを特徴とする。
このように、リム通水路は、誘導部を備えることで、リム吐水口から吐水された洗浄水をリム開口部上方への飛散を抑制しながら、下方へスムーズに誘導することができ、よって洗浄水の上方への飛散を効果的に抑制することができる。
また、前記リム通水路は、前記ボウル部の上部において洗浄水を旋回するように導く棚部を備え、前記誘導部は、前記棚部まで延在するように形成されることを特徴とする。
これにより、誘導部は、リム吐水口から吐水された洗浄水を棚部へスムーズに誘導することができる。また、洗浄水が棚部へスムーズに誘導されることで、棚部において旋回流を確実に形成することができる。
また、前記リム吐水口は、前記リム部の上部に取り付けられた便座の陰影の範囲に形成されることを特徴とする。
このように、リム吐水口が便座の陰影の範囲に形成されることで、使用者からリム吐水口をより見えにくくすることができる。これにより、リム吐水口に対する見栄えをより向上させることができ、よって水洗大便器の美観をより向上させることができる。
また、前記リム吐水口は、開口下部の幅が開口上部の幅より長くなるように形成されることを特徴とする。
これにより、リム吐水口から吐水される洗浄水の上方への飛散をより効果的に抑制することができる。すなわち、リム吐水口は、リム通水路に対して上方付近に形成されるため、洗浄水が上方から飛び散り易いが、上記のように、開口下部の幅が開口上部の幅より長くなるように形成されるため、洗浄水が上方へ飛び散りにくくすることができる。
また、前記リム通水路は、底面の幅が下流側に向かうにつれて短くなるように形成されることを特徴とする。
これにより、リム吐水口から吐水された洗浄水は下流側に向かうにつれてまとまりながら流れることとなり、よって洗浄水を下流側の棚部へスムーズに流す(誘導する)ことができる。
また、前記リム通水路は、底面の幅がリム上壁部の幅より長くなるように形成されることを特徴とする。
これにより、リム通水路にあっては、リム上壁部側の面積が、底面側の面積より少なくなるため、リム通水路を含むリム部を清掃し易くすることができる。
また、前記リム通水路は、リム外壁部が前記リム通水路の上端に向かうにつれて内側に傾斜し、リム内壁部が前記リム通水路の上端に向かうにつれて外側に傾斜するように形成されることを特徴とする。
これにより、水洗大便器の美観をより向上させることができる。つまり、水洗大便器がリム通水路を備える場合であっても、リム通水路が上記のように構成されることで、リム部が全体的につながっている印象を与えることができる、すなわち、リム部が周方向に沿って連続するように見えるため、水洗大便器の美観をより向上させることができる。
また、前記リム通水路は、リム外壁部とリム上壁部とのなす角度が90度より大きくなるように形成されることを特徴とする。
これにより、リム通水路を含むリム部の清掃性を向上させることができる。すなわち、例えば仮に、リム外壁部とリム上壁部とのなす角度が90度以下である場合、リム外壁部とリム上壁部との境界部分に付着した汚れについては清掃しにくく、清掃性が低下するおそれがある。これに対し、リム通水路は、上記した角度が90度より大きくなるように形成されるようにしたので、例えばリム外壁部とリム上壁部との境界部分に付着した汚れについて清掃し易く、よってリム通水路を含むリム部の清掃性を向上させることができる。
実施形態の一態様によれば、リム吐水口に対する見栄えを向上させることができる。
図1は、実施形態に係る水洗大便器の斜視図である。 図2は、実施形態に係る水洗大便器の右側断面図である。 図3は、実施形態に係る水洗大便器の便器本体の平面図である。 図4は、リム吐水口付近を拡大して示す斜視図である。 図5は、リム吐水口を含むリム吐水部を説明するための説明図である。 図6は、図5のVI-VI線端面図である。 図7は、リム通水路を説明するための説明図である。 図8は、第1変形例に係るリム通水路等を示す図である。 図9は、第2変形例に係るリム通水路等を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する水洗大便器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
<水洗大便器の全体構成>
まず、図1,2を参照して実施形態に係る水洗大便器1の全体構成について説明する。図1は、実施形態に係る水洗大便器1の斜視図である。図2は、実施形態に係る水洗大便器1の右側断面図である。
なお、図1,2には、説明を分かりやすくするために、鉛直上向きを正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、他の図においても図示している場合がある。かかる直交座標系では、Y軸の正方向を後方、Y軸の負方向を前方、X軸の正方向を右方、X軸の負方向を左方と規定している。このため、以下の説明において、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という場合がある。
また、実施形態に係る水洗大便器1は、床面に設置される、いわゆる床置き式の水洗大便器である。なお、水洗大便器1は、壁面に取り付けられる、いわゆる壁掛け式の水洗大便器であってもよい。
水洗大便器1は、便器本体2と、便蓋3と、便座4(図1で見えず)と、機能部5(図1で見えず)とを備える。便器本体2は、例えば陶器製である。なお、便器本体2は、樹脂製のものでもよいし、陶器と樹脂を組み合わせて製造されたものでもよい。なお、便器本体2の詳細については、後述する。
便蓋3は、上下方向に回動可能に設けられ、便器本体2の上面を開閉する。なお、図2では、便蓋3の図示を省略している。便座4は、図2に示すように、便器本体2の上面に配置され、上下方向に回動可能に設けられる。
機能部5は、便器本体2の後部に設けられる。機能部5は、衛生洗浄系機能部6と、給水系機能部7とを備える。衛生洗浄系機能部6は、便器本体2の後部に設けられ、使用者の局部洗浄に関する機能を有する。
なお、図示は省略するが、衛生洗浄系機能部6は、便座4に着座した使用者に向けて洗浄水を噴射するノズル装置、ノズル装置に供給される洗浄水を貯留する貯水部、貯水部内の洗浄水を加熱して適温にする加熱器、換気ファン、脱臭ファン、温風ファン、および、これらの機器の作動を制御するコントローラなどを備える。
給水系機能部7は、便器本体2の後部において衛生洗浄系機能部6に近接して設けられ、便器本体2への給水に関する機能を有する。給水系機能部7は、給水源である水道(図示せず)から供給される洗浄水を貯留する貯水タンク7a、貯水タンク7aに貯留された洗浄水を加圧する加圧ポンプ7b、および、加圧ポンプ7bや図示しない電磁弁などを制御するコントローラなどを備える。なお、加圧ポンプ7bによって加圧された洗浄水は、後述するジェット吐水口50から吐水される。
<便器本体>
次に、実施形態に係る便器本体2について図3も参照しつつ詳説する。図3は、実施形態に係る水洗大便器1の便器本体2の平面図である。なお、図3では、便座4の図示を省略している。
図2および図3に示すように、便器本体2は、ボウル部10と、排水部100とを備える。ボウル部10は、汚物受け面20と、リム部30と、リム吐水部40とを備える。
汚物受け面20は、汚物を受けることが可能なボウル状に形成される。リム部30は、汚物受け面20の上縁に形成される。例えば、リム部30は、汚物受け面20の上縁に設けられる棚部431(後述)から立設するように形成される。詳しくは、リム部30は、棚部431の外側の端縁から上方へ向けて延在するように形成される。また、リム部30は、洗浄水が外に飛び出さないように、内側にオーバーハングした形状に形成される。なお、リム部30は、後述するリム通水路43の領域のみで内側にオーバーハングした形状にすることもできる。
リム吐水部40は、リム部30に形成され洗浄水を吐水して汚物受け面20に旋回流を形成する。具体的には、リム吐水部40は、図3に示すように、導水路41と、リム吐水口42と、リム通水路43とを備える。
導水路41は、洗浄水をリム吐水口42へ供給する流路である。具体的には、導水路41は、上流側が給水源である水道(図示せず)に接続され、便器洗浄時に給水源から供給される洗浄水をリム吐水口42へ導水する(矢印A1参照)。
リム吐水口42は、洗浄水を吐水する。具体的には、リム吐水口42は、ボウル部10の汚物受け面20に向けて開口され、給水源から導水路41を介して供給された洗浄水を吐水する(矢印A2参照)。
リム通水路43は、リム吐水口42から吐水された洗浄水が流れる流路である。具体的には、リム通水路43は、棚部431を備える。棚部431は、上記したように、汚物受け面20の上縁に設けられ、ボウル部10の上部において洗浄水を旋回するように導く。例えば、棚部431は、汚物受け面20の上部の周縁から外側に延びる略平坦な面として形成されるとともに、汚物受け面20の上部の周縁の略全周にわたって環状に形成される。
これにより、リム吐水口42から吐水された洗浄水は、リム通水路43の棚部431に沿って流れて汚物受け面20に旋回流を形成する(矢印A3参照)。そして、かかる旋回流により、ボウル部10の汚物受け面20等の洗浄が行われる。なお、リム吐水口42やリム通水路43などを含むリム吐水部40の詳細な構成については、後に説明する。
上記のようにしてボウル部10の汚物受け面20へ供給された洗浄水は、排水部100へ流れ込む。排水部100は、図2などに示すように、ボウル部10の下部に形成され、汚物を排出する。
具体的には、排水部100は、溜水部110と、排水トラップ部120とを備える。溜水部110は、ボウル部10の下部に形成され、溜水が貯留される。排水トラップ部120は、溜水部110の下部に接続される。
排水トラップ部120は、入口部120aと、上昇管路120bと、下降管路120cとを備える。入口部120aは、溜水部110の下部と連続するように設けられ、ボウル部10からの洗浄水を排水トラップ部120へ流入させる。上昇管路120bは、入口部120aから斜め上方へ向けて延びるように形成される。下降管路120cは、上昇管路120bから下方へ向けて延びるように形成される。
また、下降管路120cの下端には、破線で示す排水配管8が接続される。従って、便器洗浄が行われる場合、ボウル部10の洗浄水は、排水トラップ部120の入口部120a、上昇管路120bおよび下降管路120cを介して排水配管8へと排水される。
また、ボウル部10の下部には、ジェット吐水口50が形成される。ジェット吐水口50は、上記した給水系機能部7の加圧ポンプ7bに接続され、加圧ポンプ7bによって加圧された洗浄水を排水トラップ部120の入口部120aへ向けて噴射する。このように、ジェット吐水口50から洗浄水を強力な水勢で噴射することで、サイフォン作用を発生させ、よって洗浄水は汚物とともに排水トラップ部120から排水配管8へスムーズに排出される。
なお、上記した水洗大便器1は、リム吐水口42によるリム吐水について水道の給水圧力を利用し、ジェット吐水口50によるジェット吐水について貯水タンク7aを加圧ポンプ7bで加圧した洗浄水を利用する、いわゆるハイブリッド式の水洗大便器であるが、これに限定されるものではない。すなわち、水洗大便器1は、例えば水道のみから直接的に供給される洗浄水を、バルブを切り替えることによってリム吐水口42によるリム吐水とジェット吐水口50によるジェット吐水によるジェット吐水とを切り替える構成であってもよいし、また、貯水タンク内の洗浄水を、ポンプのみを切り替えることによってリム吐水口42によるリム吐水とジェット吐水口50によるジェット吐水とを切り替えるような構成などであってもよい。
<リム吐水部の構成>
次に、リム吐水部40の構成などについて詳しく説明する。リム吐水部40は、上記したように、リム吐水口42を備える。
ところで、従来技術にあっては、このリム吐水口に対する見栄えを向上させるという点で、改善の余地があった。すなわち、従来技術において、リム吐水口はリム通水路に対して下方付近に位置するように形成されるとともに、リム通水路は下流側に向かうにつれて流路が広がる形状であった。そのため、従来技術に係るリム吐水口は、例えば水洗大便器の前方に立った使用者から視認され易く、結果として例えば、白色のボウルに黒色の異物に見えるリム吐水口が目立つことは、リム吐水口に対する見栄えが悪くなるおそれがあった。別言すれば、水洗大便器の美観を損ねるおそれがあった。
そこで、本実施形態に係る水洗大便器1にあっては、リム吐水口42に対する見栄えを向上させることができるような構成とした。
以下、かかる構成について図4~図6などを参照しつつ詳説する。図4は、リム吐水口42付近を拡大して示す斜視図である。図5は、リム吐水口42を含むリム吐水部40を説明するための説明図である。なお、図5は、リム吐水口42付近を、水洗大便器1の右側から見たとき(X軸正側から負方向を見たとき)の模式側面図である。また、図6は、図5のVI-VI線端面図である。
図4~図6に示すように、リム吐水口42は、リム通水路43に対して上方付近に位置するように形成される。具体的には、図5に示すように、リム吐水口42の開口部分の上下方向(Z軸方向)における中心線を符号42xで示す。そして、リム通水路43は、下端43bからリム吐水口42の中心線42xまでの高さ(最大高さ)Hbが、リム吐水口42の中心線42xから上端43aまでの高さ(最大高さ)Haより大きくなるように形成される(Hb>Ha)。
言い換えると、リム吐水口42は、リム通水路43の下端43bからリム吐水口42の中心線42xまでの高さHbが、リム吐水口42の中心線42xからリム通水路43の上端43aまでの高さHaより大きくなるような位置に形成される。
これにより、本実施形態にあっては、リム吐水口42に対する見栄えを向上させることができる。つまり、リム通水路43は、下端43bからリム吐水口42(正確には中心線42x)までの高さHbが、リム吐水口42(正確には中心線42x)から上端43aまでの高さHaより大きいため、すなわち、リム吐水口42はリム通水路43に対して上方付近に位置されるため、水洗大便器1の前方に立った使用者U(図2参照)からリム吐水口42を見えにくくすることができる。そのため、リム吐水口42に対する見栄えを向上させることができ、よって水洗大便器1の美観を向上させることができる。
また、リム吐水口42およびリム通水路43が上記のように形成されることで、例えばリム吐水口42から吐水された洗浄水は、図5に矢印B1で示すように、上下方向に広がりながらリム通水路43を流れることとなり、よって洗浄水の飛散を抑制しつつ、リム部30の上部付近に対する洗浄性を向上させることができる。
リム通水路43の説明を続けると、図4~図6に示すように、リム通水路43は、誘導部432を備える。誘導部432は、リム吐水口42から吐水された洗浄水を下方へ誘導する(図5の矢印B2参照)。具体的には、誘導部432は、リム吐水口42付近から下流側に向けて下り傾斜する傾斜面である。
このように、リム通水路43は、誘導部432を備えることで、リム吐水口42から吐水された洗浄水を下方へスムーズに誘導することができ、よって洗浄水の上方への飛散を効果的に抑制することができる。
また、誘導部432は、棚部431まで延在するように形成される。具体的には、傾斜面である誘導部432は、下流側の端部432aが棚部431に接続するように(連続するように)形成される。
これにより、誘導部432は、リム吐水口42から吐水された洗浄水を棚部431へスムーズに誘導することができる。また、洗浄水が棚部431へスムーズに誘導されることで、棚部431において旋回流を確実に形成することができる。
なお、上記では、誘導部432が傾斜面である例を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、誘導部432は、リム吐水口42から吐水された洗浄水を下方へ誘導する形状であればよく、例えばリム通水路43のリム外壁部43cに形成される凹みや溝など、その他の形状であってもよい。
ここで、リム吐水口42が形成される位置や形状についてさらに詳しく説明する。リム吐水口42は、便座4によって隠れるような位置に形成される。詳説すると、便座4は、図6に想像線で示すように、便器本体2の上面に設けられる、詳しくはリム部30の上面に設けられる。リム部30の上面に設けられた便座4は、リム部30の内周側の端部30aより内側に向けて突出するように形成される。そのため、便座4の下側(裏面側)には、使用者Uから見たときに影となる範囲(以下「陰影の範囲」)ができる。
より具体的には、図4に想像線で示すように、便座4の内周側の端部4aと外周側の端部4bとの間が、便座4の陰影の範囲となる。そして、リム吐水口42は、この便座4の陰影の範囲に形成される。別言すれば、リム吐水口42は、水洗大便器1の前方に立った使用者U(図2参照)から見たときに、便座4の下側(裏面側)に隠れるような位置に形成される。
このように、本実施形態にあっては、リム吐水口42が便座4の陰影の範囲に形成されることで、使用者Uからリム吐水口42をより見えにくくすることができる。これにより、リム吐水口42に対する見栄えをより向上させることができ、よって水洗大便器1の美観をより向上させることができる。
また、リム吐水口42は、図6に示すように、開口の正面視において台形状または略台形状となるように形成される。具体的には、リム吐水口42は、開口下部42bの幅Wbが開口上部42aの幅Waより長くなるように形成される(Wb>Wa)。すなわち、リム吐水口42は、開口下部42bである下辺の長さ(Wb)が開口上部42aである上辺の長さ(Wa)より長くなるように形成される。言い換えると、リム吐水口42は、上方へ向かうにつれて左右方向の幅が小さくなるように形成される。
これにより、リム吐水口42から吐水される洗浄水の上方への飛散をより効果的に抑制することができる。すなわち、リム吐水口42は、リム通水路43に対して上方付近に形成されるため、洗浄水が上方から飛び散り易いが、上記のように、開口下部42bの幅Wbが開口上部42aの幅Waより長くなるように形成されるため、洗浄水が上方へ飛び散りにくくすることができる。
次いで、リム通水路43の形状について図7も参照しつつさらに詳しく説明する。図7は、リム通水路43を説明するための説明図であり、図3と同様な便器本体2の平面図である。
図6および図7に示すように、リム通水路43は、底面43b1と、リム外壁部43cと、リム上壁部43a1とを備える。リム外壁部43cは、底面43b1の外周側の端部から立設するように形成されるとともに、リム部30の外周面を形成する。リム上壁部43a1は、リム外壁部43cの上端部から内周側へ向けて延在するように形成されるとともに、リム部30の上面を形成する。
また、リム上壁部43a1は、下面がリム通水路43の上端43aとなる。底面43b1は、リム通水路43の下端43bとなる。リム通水路43においては、これら底面43b1、リム外壁部43cおよびリム上壁部43a1によって囲まれた領域が洗浄水の流路となる。
リム通水路43は、図7に示すように、底面43b1の幅Cbが下流側に向かうにつれて短くなるように形成される。具体的には、リム通水路43は、下流側の底面43b1の幅Cb2が上流側の底面43b1の幅Cb1より短くなるように形成される(Cb2<Cb1)。
このように、リム通水路43は、底面43b1の幅Cbが下流側に向かうにつれて短くなるように形成されることから、リム吐水口42から吐水された洗浄水は下流側に向かうにつれてまとまりながら流れることとなり、よって洗浄水を下流側の棚部431へスムーズに流す(誘導する)ことができる。
また、リム通水路43は、図6,7に示すように、底面43b1の幅Cbがリム上壁部43a1の幅Caより長くなるように形成される(Cb>Ca)。例えば、リム通水路43は、上流側の底面43b1の幅(最大幅)Cb1が上流側のリム上壁部43a1の幅(最大幅)Caがより長くなるように形成される(Cb1>Ca)。リム通水路43の下流端では、底面43b1およびリム上壁部43a1の幅が0(ゼロ)になっており、底面43b1が棚部431と接続するようになっている。また、リム上壁部43a1が内側にオーバーハングした形状のリム部30と接続するようになっている。なお、内側にオーバーハングした形状がリム部30に設けられていない場合は、リム部30の外側壁部と接続するようになっている。
リム通水路43の底面43b1の幅Cbおよびリム上壁部43a1の幅Caが上記のように設定されることで、リム通水路43にあっては、リム上壁部43a1側の面積が、底面43b1側の面積より少なくなるため、リム通水路43を含むリム部30を清掃し易くすることができる。
なお、上記では、リム通水路43においてリム上壁部43a1が形成される例を示したが、これに限られず、リム上壁部43a1が無い、すなわち幅Caが0(ゼロ)の場合であってもよい。
また、図5に示すようにリム上壁部43a1からリム部30の厚さが一定に設けられており、吐水された洗浄水がリム上壁部43a1に沿って流れることにより、安定して吐水することができる。なお、本実施形態では、リム上壁部43a1からリム部30の厚さが一定に設けられているが、例えば、図5に想像線で示すように、下流側に向かって厚さが薄くなるようリム上壁部43a1を形成し、吐水された洗浄水がリム上壁部43a1に沿って広がることで、安定して吐水するようにしてもよい。
また、リム通水路43は、図6に示すように、リム外壁部43cとリム上壁部43a1とのなす角度Eが90度より大きくなるように形成される。これにより、リム通水路43を含むリム部30の清掃性を向上させることができる。
すなわち、例えば仮に、リム外壁部43cとリム上壁部43a1とのなす角度Eが90度以下である場合、リム外壁部43cとリム上壁部43a1との境界部分に付着した汚れについては清掃しにくく、清掃性が低下するおそれがある。これに対し、本実施形態に係るリム通水路43は、上記した角度Eが90度より大きくなるように形成されるようにしたので、例えばリム外壁部43cとリム上壁部43a1との境界部分に付着した汚れについて清掃し易く、よってリム通水路43を含むリム部30の清掃性を向上させることができる。
上述してきたように、実施形態に係る水洗大便器1は、ボウル部10と、排水部100とを備える。ボウル部10は、汚物を受ける汚物受け面20と、汚物受け面20の上縁に形成されるリム部30と、リム部30に形成され洗浄水を吐水して汚物受け面20に旋回流を形成するリム吐水部40とを備える。排水部100は、ボウル部10の下部に形成され、汚物を排出する。リム吐水部40は、給水源から供給される洗浄水を吐水するリム吐水口42と、リム吐水口42から吐水された洗浄水が流れるリム通水路43とを備える。また、リム通水路43は、リム通水路43の下端43bからリム吐水口42の上下方向における中心線42xまでの高さHbが、リム吐水口42の中心線42xからリム通水路43の上端43aまでの高さHaより大きくなるように形成される。これにより、リム吐水口に対する見栄えを向上させることができる。
<変形例>
次いで、リム通水路43およびリム吐水口42の変形例について、図8および図9を参照して説明する。図8は、第1変形例に係るリム通水路43等を示す図であり、図9は、第2変形例に係るリム通水路43等を示す図である。なお、以下においては、実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、第1変形例にあっては、実施形態におけるリム上壁部43a1が除去されている。そして、リム通水路43は、リム外壁部43cがリム通水路43の上端43eに向かうにつれて内側に傾斜するように(逆傾斜となるように)形成される。逆に言えば、リム通水路43は、リム外壁部43cが下方に向かうにつれて外側に傾斜するように形成される。
また、リム通水路43においては、リム内壁部43dがリム通水路43の上端43eに向かうにつれて外側に傾斜するように(順傾斜となるように)形成される。逆に言えば、リム通水路43は、リム内壁部43dが下方に向かうにつれて内側に傾斜するように形成される。なお、リム内壁部43dは、リム通水路43においてリム吐水口42が形成される面の内側の端部であり、リム部30の内周面を形成する部位である。
これにより、第1変形例にあっては、水洗大便器1の美観をより向上させることができる。つまり、第1変形例にあっては、リム通水路43を備える場合であっても、リム通水路43が上記のように構成されることで、リム部30が全体的につながっている印象を与えることができる、すなわち、リム部30が周方向に沿って連続するように見えるため、水洗大便器1の美観をより向上させることができる。
また、第1変形例にあっては、リム上壁部43a1が除去されているため、リム通水路43を含むリム部30の清掃性を向上させることができる。
また、第1変形例に係るリム吐水口42は、開口の正面視において三角形状または略三角形状となるように形成される。なお、第1変形例に係るリム吐水口42の形状は、上記に限定されるものではなく、例えば実施形態と同様に、台形状または略台形状となるように形成されてもよい。
次いで、第2変形例について説明する。図9に示すように、第2変形例にあっては、実施形態におけるリム上壁部43a1が除去されている。具体的には、第2変形例に係るリム通水路43は、上端43e側が上方に向けて開放されるように形成される。
このように、第2変形例に係るリム通水路43にあっては、リム上壁部43a1が除去されるとともに、上端43e側が開放されることから、リム通水路43を含むリム部30の清掃性を向上させることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 水洗大便器
10 ボウル部
20 汚物受け面
30 リム部
40 リム吐水部
42 リム吐水口
43 リム通水路
100 排水部

Claims (9)

  1. 汚物を受ける汚物受け面と、前記汚物受け面の上縁に形成されるリム部と、前記リム部に形成され洗浄水を吐水して前記汚物受け面に旋回流を形成するリム吐水部とを備えたボウル部と、
    前記ボウル部の下部に形成され、汚物を排出する排水部と
    を備え、
    前記リム吐水部は、
    給水源から供給される洗浄水を吐水するリム吐水口と、
    前記リム吐水口から吐水された洗浄水が流れるリム通水路と
    を備え、
    前記リム通水路は、
    前記リム通水路の下端から前記リム吐水口の上下方向における中心線までの高さが、前記リム吐水口の前記中心線から前記リム通水路の上端までの高さより大きくなるように形成されること
    を特徴とする水洗大便器。
  2. 前記リム通水路は、
    前記リム吐水口から吐水された洗浄水を下方へ誘導する誘導部
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 前記リム通水路は、
    前記ボウル部の上部において洗浄水を旋回するように導く棚部
    を備え、
    前記誘導部は、
    前記棚部まで延在するように形成されること
    を特徴とする請求項2に記載の水洗大便器。
  4. 前記リム吐水口は、
    前記リム部の上部に取り付けられた便座の陰影の範囲に形成されること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の水洗大便器。
  5. 前記リム吐水口は、
    開口下部の幅が開口上部の幅より長くなるように形成されること
    を特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の水洗大便器。
  6. 前記リム通水路は、
    底面の幅が下流側に向かうにつれて短くなるように形成されること
    を特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の水洗大便器。
  7. 前記リム通水路は、
    底面の幅がリム上壁部の幅より長くなるように形成されること
    を特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の水洗大便器。
  8. 前記リム通水路は、
    リム外壁部が前記リム通水路の上端に向かうにつれて内側に傾斜し、リム内壁部が前記リム通水路の上端に向かうにつれて外側に傾斜するように形成されること
    を特徴とする請求項1~7のいずれか一つに記載の水洗大便器。
  9. 前記リム通水路は、
    リム外壁部とリム上壁部とのなす角度が90度より大きくなるように形成されること
    を特徴とする請求項1~8のいずれか一つに記載の水洗大便器。
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