JP2020026699A - 水洗大便器 - Google Patents

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橋本 博
Hiroshi Hashimoto
博 橋本
彬 四宮
Akira Shinomiya
彬 四宮
陽香 齋藤
Haruka Saito
陽香 齋藤
勇 坂場
Isamu Sakaba
勇 坂場
匠 土谷
Takumi Tsuchiya
匠 土谷
大神 隆
Takashi Ogami
隆 大神
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Abstract

【課題】リム吐水口から吐水された洗浄水が飛び散ることを抑制することができる水洗大便器を提供する。【解決手段】本発明の水洗大便器1は、ボウル形状の汚物受け面10と、この汚物受け面の上縁に形成されたリム部12と、を備えたボウル部8と、このボウル部に洗浄水を吐水するリム吐水口26,40,52と、貯水タンク4から供給される洗浄水をその下流端に形成されたリム吐水口へ導くリム導水路22,40,54と、を有し、リム導水路は、流路が屈曲してリム吐水口まで延びる屈曲流路30と、この屈曲流路の上流側に形成される上流側流路32と、を備え、上流側流路の下流端部には、流路断面積が下流側に向けて拡大する流路拡大部34が形成され、屈曲流路の流路断面積は、流路拡大部の流路断面積とほぼ同一である。【選択図】図4

Description

本発明は、水洗大便器に係わり、特に、給水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、特許文献1及び特許文献2に記載されているように、貯水タンク等の給水源から供給される洗浄水を導水路を経て2つのリム吐水口から吐水し、旋回流を形成することにより、ボウル部を洗浄するようにしている。
特許文献1の水洗大便器のリム吐水口に通じる導水路(通水路)には、流路拡大部が形成され、この流路拡大部に、洗浄水と空気とが混じりあった気泡混合水を導き、この気泡混合水が、流路拡大部の下流側に形成された段差に衝突することにより、気泡が細分化又は消滅し、リム吐水口から水の飛び出しを無くするようにしている。
特許文献2の水洗大便器の2つのリム吐水口の一方に洗浄水を導く導水路(通水路)に、洗浄水の流速を低下させるための段部及び屈曲部を形成し、この段部及び屈曲部により流速が低下した洗浄水をリム吐水口に向けて棚部に対してボウル部側に傾斜する方向に供給することにより、リム部を越えて洗浄水が飛散することを防止している。
特開2005−213880号公報 特開2012−207504号公報
一方、水洗大便器において、リム吐水口に洗浄水を供給する導水路に大きく屈曲する屈曲部が形成されている場合、洗浄水が屈曲部を通過するときに洗浄水の流れが大きく乱れてしまう。洗浄水が乱れた状態でリム吐水口から吐水されると、洗浄水が便器外部に飛び散り使用者にかかってしまう恐れがある。
上述した特許文献1及び特許文献2の水洗大便器においては、この屈曲部を設けたことによる上述した問題点は何ら解決されていない。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、リム吐水口から吐水された洗浄水が飛び散ることを抑制することができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、給水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上縁に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、このボウル部に洗浄水を吐水するリム吐水口と、給水源から供給される洗浄水をその下流端に形成されたリム吐水口へ導くリム導水路と、を有し、リム導水路は、流路が屈曲してリム吐水口まで延びる屈曲流路と、この屈曲流路の上流側に形成される上流側流路と、を備え、上流側流路の下流端部には、流路断面積が下流側に向けて拡大する流路拡大部が形成され、屈曲流路の流路断面積は、流路拡大部の流路断面積とほぼ同一である。
水洗大便器のリム導水路に屈曲流路が形成されている場合、屈曲流路を流れる洗浄水の流速が速いと、流れに乱れが生じ、リム吐水口から吐水される洗浄水が飛び散りやすくなる。本発明の水洗大便器においては、屈曲流路の上流側の上流側流路に流路拡大部が形成されているので、洗浄水は、流路拡大部により流速を低減させた後に屈曲流路内を流れてリム吐水口から吐水されるので、屈曲流路に洗浄水が流入するときに気泡の破裂や乱流が発生することを抑制することができる。この結果、本発明によれば、リム吐水口から吐水される洗浄水が飛び散ることを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、リム導水路の上流側流路の流路拡大部は、その天面を高くすることにより流路断面積が拡大している。
このように構成された本発明によれば、流路拡大部は、その天面を高くすることにより流路断面積が拡大しているので、流路拡大部の底面を低くする場合に比べて、リム吐水口から吐水される洗浄水において乱れが生じにくい。
本発明において、好ましくは、リム導水路の上流側流路の流路拡大部は、下流側に向けて徐々に流路断面積を拡大するように形成されている。
このように構成された本発明よれば、流路拡大部が下流側に向けて徐々に流路断面積を拡大するように形成されているので、流路拡大部の流路断面積を急拡大させる場合に比べて、リム吐水口から吐水される洗浄水において乱れが生じにくい。
本発明において、好ましくは、リム導水路の上流側流路の流路拡大部の上流側には、流路断面積が下流側に向けて縮小する絞り部が形成されている。
このように構成された本発明によれば、流路拡大部の上流側に流路断面積が下流側に向けて縮小する絞り部が形成されているので、流路拡大部に流れ込む洗浄水の瞬間流量が大きくなりすぎてしまうことを抑制することができる。一方で、洗浄水は絞り部を通過することにより流速が上昇してしまうが、絞り部の下流側に形成された流路拡大部によって、上昇した洗浄水の流速を低減させることができる。
本発明において、好ましくは、リム吐水口は、ボウル部を前後方向に二等分した場合の後方側に設けられ、ボウル部の後方側に向けて吐水する。
リム吐水口がボウル部の後方側に配置されている水洗大便器においては、リム導水路の長さが短くなり、それにより、洗浄水が整流され難くなるが、本発明の水洗大便器によれば、このような構成の水洗大便器であっても、より効果的にリム吐水口から吐水される洗浄水が飛び散ることを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、リム吐水口は、単一である。
リム吐水口が単一の場合には、リム吐水口から吐水される洗浄水の流量も大きくなり、その分、洗浄水の飛び散りも多くなる。しかしながら、本発明によれば、屈曲流路の上流側に流路拡大部を設けているので、より効果的に洗浄水の飛び散りを抑制することができる。
本発明は、好ましくは、更に、ボウル部に洗浄水を吐水する第2リム吐水口、及び、給水源から供給される洗浄水をその下流端に形成された上記第2リム吐水口へ導く第2リム導水路を有し、第2リム吐水口は、この第2リム吐水口から吐水される洗浄水がリム吐水口から吐水された洗浄水と共に同一方向に旋回する旋回流を形成するように構成されている。
このように構成された本発明によれば、第2リム導水路の下流端に第2リム吐水口が形成されているので、リム導水路のリム吐水口から吐水される洗浄水の勢いが不足する場合であっても、ボウル部をまんべんなく洗浄することができる。
本発明の水洗大便器によれば、リム吐水口から吐水された洗浄水が飛び散ることを抑制することができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器の平面図である。 図1のII−II線に沿って見た水洗大便器の縦断面図である。 図1の水洗大便器のリム導水路を示す拡大平面断面図である。 図3のIV−IV線に沿って見た第1リム導水路の展開断面図である。 本発明の実施形態による水洗大便器の第1リム導水路の変形例を示す図4と同様な展開断面図である。 図4の第1リム導水路の流路拡大部を示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態による水洗大便器の平面図である。
図1乃至5を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。図1は本発明の一実施形態による水洗大便器の平面図であり、図2は図1のII−II線に沿って見た水洗大便器の縦断面図である。図3は図1の水洗大便器のリム導水路を示す拡大平面断面図であり、図4は図3のIV−IV線に沿って見た展開断面図である。図5は図4の第1リム導水路の流路拡大部を示す部分拡大図である。
図1及び図2に示すように、符号1は、本発明の一実施形態による水洗大便器である。この水洗大便器1は、陶器製の便器本体2及びこの便器本体2に供給される洗浄水を貯水する貯水タンク4を有している。なお、便器本体2は陶器製以外の樹脂製等であってもよい。また、貯水タンク4以外の他の給水源(水道等)であってもよい。
貯水タンク4は、約3.6リットル〜約4.8リットルの洗浄水を貯水し、底面には、排水口6が形成されている。使用者がスイッチ(図示せず)を操作すると、排水弁(図示せず)が開状態となり、貯水タンク4の排水口6から貯水タンク4内の洗浄水が便器本体2に供給されるようになっている。
便器本体2は、前方側にボウル部8を有し、このボウル部8は、ボウル形状の汚物受け面10と、この汚物受け面10の上縁に形成されたリム部12と、この汚物受け面10とリム部12との間に形成された棚部14とを備えている。リム部12は、内側に向かってオーバーハングしている内周面12aを備えている。
便器本体2のボウル部8は、さらに、汚物受け面10の下方に形成された凹部16を備え、この凹部16は、ほぼ垂直方向に延び且つ平面視でほぼ三角形形状の縦壁部16aにより形成されている。
便器本体2のボウル部8の凹部16の下方側には、洗浄水と共に汚物を排出するための排水トラップ管路18が形成されている。この排水トラップ管路18は入口18aを備え、この入口18aがボウル部8及び凹部16と連通している。
また、この排水トラップ管路18の最高位置により、溜水面Wの位置が決定されるようになっている。
本実施形態による水洗大便器1は、ボウル部8内の洗浄水の落差による流水作用により汚物を排出する「洗い落とし式便器」である。なお、本実施形態は、この形式による水洗大便器以外に、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から外部に排出する「サイホン式便器」にも適用可能である。
便器本体2の後方側には、前後方向に延びる共通リム導水路20が後方から前方に延びており、その後方側は、上述した貯水タンク4の排出口6に接続され、貯水タンク4から洗浄水が流入するようになっている。共通リム導水路20の下流端である前方側は、第1リム導水路22と第2リム導水路24とに分岐している。
第1リム導水路22の下流端には第1リム吐水口26が形成され、この第1リム導水路22により、貯水タンク4の洗浄水を共通リム導水路20を経由して第1リム吐水口26に導くようになっている。この第1リム吐水口26は、図1に示すように、ボウル部8を前後方向に二等分した場合の後方に設けられ、さらに、便器本体2を前方から見てボウル部8の右側に配置される。また、第1リム吐水口26からは、洗浄水がボウル部8の後方側に向けて棚部14上に吐水されるようになっている。
第2リム導水路224下流端には第2リム吐水口28が形成され、この第2リム導水路24により、貯水タンク4の洗浄水を共通リム導水路20を経由して第2リム吐水口28に導くようになっている。この第2リム吐水口28は、図1に示すように、便器本体2を前方から見てボウル部8の右側中央部、即ち、凹部16の側方に配置されている。また、第2リム吐水口28からも、棚部14に向けて洗浄水が吐水されるようになっている。
ここで、本実施形態による水洗大便器1においては、第1リム吐水口26及び第2リム吐水口28からボウル部8に洗浄水を吐水するようになっており、ゼット吐水口は設けられておらず、ゼット吐水は行われない。そのため、ゼット吐水を行う水洗大便器に比べて、第1リム吐水口26及び第2リム吐水口28から吐水される洗浄水の流量は大きくなる。
次に、図3及び図4により、第1リム導水路22について詳細に説明する。第1リム導水路22は、下流端に第1リム吐水口26が形成され、この第1リム吐水口26から洗浄水がボウル部8の棚部14上に吐水されるようになっている。第1リム吐水口26の上流側は、屈曲流路30が形成され、この屈曲流路30が第1リム吐水口26まで延びている。この屈曲流路30は、ほぼ180度まで折れ曲がって形成されている。この屈曲流路30には、90度より大きく折れ曲がった流路が含まれる。
第1リム導水路22において、屈曲流路30の上流側には上流側流路32が形成され、さらに、この上流側流路32の下流端部には、流路断面積が下流側に向けて拡大する流路拡大部34が形成されている。ここで、上述した屈曲流路30の流路断面積S1は、流路拡大部34の流路断面積S2とほぼ同一である。
図4に示すように、第1リム導水路22の上流側流路32の流路拡大部34は、その天面34aの底面34cからの高さを高くすることにより流路断面積S2が拡大している。具体的には、第1リム導水路22の上流側流路32の流路拡大部34は、その天面34aが傾斜面34bにより形成されている。そのため、流路拡大部34の流路断面積は、その上流側が下流側に向けて徐々にS3からS2に拡大する。ここで、流路拡大部34の流路断面積の拡大の変化率Cは、C=(S2−S3)/S3である。
上述したように、屈曲流路30の流路断面積S1は、流路拡大部34の流路断面積S2とほぼ同一である。なお、この「ほぼ同一」には、屈曲流路30の流路断面積S1が、流路拡大部34の流路断面積S2に対して、上述した変化率Cの値より小さい程度の差違(S1がS2よりも大きくなる場合と小さくなる場合の両方を含む)がある場合が含まれる。
次に、図5により、本実施形態による水洗大便器の第1リム導水路の変形例について説明する。この第1リム導水路40は、上述した第1リム導水路22と同様に、下流端に第1リム吐水口26が形成され、この第1リム吐水口26の上流側には屈曲流路30が形成され、この屈曲流路30が第1リム吐水口26まで延びている。この屈曲流路30の上流側には上流側流路32が形成され、さらに、この上流側流路32の下流端部には、流路断面積が拡大する流路拡大部34が形成されている。この流路拡大部34の上流側には、流路断面積が下流側に向けて縮小する絞り部42が形成されている。ここで、この絞り部42は、流路拡大部34に一番近い箇所が最小の断面積となるように形成されている。この絞り部42の下流側には、底面34cに凹形状の水溜部44が形成され、第1リム吐水口26から洗浄水が吐水された後において、吐水されずに残留する洗浄水の一部が水溜部44に留まるようになっている。
次に、上述した本実施形態による水洗大便器1の動作及び作用効果を説明する。使用者がスイッチを操作することにより、排水弁が開状態となり、貯水タンク4内の洗浄水が排水口6から便器本体2の共通リム導水路20内に供給される。共通リム導水路20内に流入した洗浄水は前方側に流れ、第1リム導水路22と第2リム導水路24に分かれて流入する。洗浄水は、第1リム導水路22により第1リム吐水口26まで導かれ、第1リム吐水口26から棚部14上に吐水される。また、洗浄水は、第2リム導水路24により第2リム吐水口28まで導かれ、第2リム吐水口28から棚部14上に吐水される。
洗浄水は、第1リム吐水口26から後方に向けて吐水され、一方、第2リム吐水口28から前方に向けて吐水され、これらの洗浄水は、同一方向(反時計回り)に旋回する旋回流となる。第1リム吐水口26から吐水された洗浄水により、主にボウル部8の汚物受け面10の後方側領域が洗浄され、第2リム吐水口28から吐水された洗浄水により、主に汚物受け面10の前方側領域が洗浄水されるようになっている。
より具体的に説明する。一般に、水洗大便器のリム導水路に屈曲流路が形成されている場合、屈曲流路を流れる洗浄水の流速が速いと、流れに乱れが生じ、リム吐水口から吐水される洗浄水が飛び散りやすくなる。そこで、本実施形態による水洗大便器1においては、第1リム導水路22に屈曲流路30が形成され、この屈曲流路30の上流側の上流側流路32に流路拡大部34が形成されているので、洗浄水は、流路拡大部34により流速が低減し、その流速が低減された洗浄水が屈曲流路30内に流入するので、洗浄水が屈曲流路30に流入するとき、気泡の破裂や乱流が発生することを抑制することができる。この結果、本実施形態による水洗大便器1によれば、第1リム吐水口26から吐水される洗浄水が飛び散ることを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1においては、第1リム導水路22の上流側流路32の流路拡大部34の天面34aの底面34cからの高さを高くすることにより流路断面積S1が拡大しているので、流路拡大部の底面を低くする場合に比べて、第1リム吐水口26から吐水される洗浄水において乱れが生じにくい。具体的に言うと、図5(a)に示すように、本実施形態による水洗大便器1においては、流路拡大部34の天面34aを高くしているので、気泡は天面34aに沿って移動し洗浄水は底面34cに沿ってスムーズに流れるので、乱れの発生を抑制することができる。一方、図5(b)に示すように、流路拡大部の底面を低くした場合には、気泡と洗浄水が混ざり合い乱れが発生し易くなり好ましくない。
また、本実施形態による水洗大便器1においては、第1リム導水路22の上流側流路32の流路拡大部34は、下流側に向けて徐々に流路断面積を拡大するように形成されているので、流路拡大部の流路断面積を急拡大させる場合に比べて、第1リム吐水口26から吐水される洗浄水において乱れが生じにくい。
また、本実施形態による水洗大便器1においては、第1リム吐水口26は、ボウル部8を前後方向に二等分した場合の後方側に設けられ、ボウル部8の後方側に向けて吐水するようにしているので、第1リム導水路の長さが短くなり、それにより、洗浄水が整流され難くなる。しかしながら、本実施形態による水洗大便器1によれば、上述した上流側流路32、流路拡大部34、絞り部42等を設けたので、このような構成の水洗大便器であっても、より効果的にリム吐水口から吐水される洗浄水が飛び散ることを抑制することができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1においては、第2リム導水路の下流端に第2リム吐水口が形成されているので、第1リム導水路の第1リム吐水口から吐水される洗浄水の勢いが不足する場合であっても、ボウル部をまんべんなく洗浄することができる。
次に、図7により、本発明の他の実施形態による水洗大便器する。この他の実施形態による水洗大便器50は、上述した第2リム吐水口28は備えず、第1リム吐水口26に相当する単一のリム吐水口52のみを備える水洗大便器である。水洗大便器50の基本構造は、上述した図1に示す水洗大便器1と同じであるので、その説明は省略する。
この水洗大便器50は、単一のリム吐水口52から洗浄水をボウル部8に吐水するので、リム導水路54も単一であり、このリム導水路54によりリム吐水口52に洗浄水が導かれるようになっている。リム導水路54は、図7に示されているように、貯水タンク4の排水口6に相当する位置からリム吐水口52に向かって直線的に斜め方向に延びている。このリム導水路54には、流路が屈曲してリム吐水口52まで延びる屈曲流路30が形成され、この屈曲流路30の上流側の上流側流路32に流路拡大部34が形成されている。
この他の実施形態による水洗大便器50において、洗浄水は、リム導水路54の流路拡大部34により流速が低減し、その流速が低減された洗浄水が屈曲流路30内に流入するので、洗浄水が屈曲流路30に流入するとき、気泡の破裂や乱流が発生することを抑制することができる。この結果、この他の実施形態による水洗大便器50によれば、リム吐水口52から吐水される洗浄水が飛び散ることを効果的に抑制すことができる。
さらに、リム吐水口52が単一であるので、リム吐水口52から吐水される洗浄水の流量も大きくなり、その分、洗浄水の飛び散りも多くなる。しかしながら、他の実施形態による水洗大便器50によれば、屈曲流路30の上流側に流路拡大部34を設けているので、より効果的に洗浄水の飛び散りを抑制することができる。
1,50 水洗大便器
2 便器本体
4 貯水タンク
8 ボウル部
10 汚物受け面
12 リム部
14 棚部
20 共通リム導水路
22,40 第1リム導水路
24 第2リム導水路
26 第1リム吐水口
28 第2リム吐水口
30 屈曲流路
32 上流側流路
34 流路拡大部
34a 天面
34b 傾斜面
34c 底面
52 リム吐水口
54 リム導水路

Claims (7)

  1. 給水源から供給される洗浄水により便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
    ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上縁に形成されたリム部と、を備えたボウル部と、
    このボウル部に洗浄水を吐水するリム吐水口と、
    上記給水源から供給される洗浄水をその下流端に形成された上記リム吐水口へ導くリム導水路と、を有し、
    上記リム導水路は、流路が屈曲して上記リム吐水口まで延びる屈曲流路と、この屈曲流路の上流側に形成される上流側流路と、を備え、上記上流側流路の下流端部には、流路断面積が下流側に向けて拡大する流路拡大部が形成され、
    上記屈曲流路の流路断面積は、上記流路拡大部の流路断面積とほぼ同一である、水洗大便器。
  2. 上記リム導水路の上流側流路の流路拡大部は、その天面を高くすることにより流路断面積が拡大している、請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 上記リム導水路の上流側流路の流路拡大部は、下流側に向けて徐々に流路断面積を拡大するように形成されている、請求項1又は請求項2に記載の水洗大便器。
  4. 上記リム導水路の上流側流路の流路拡大部の上流側には、流路断面積が下流側に向けて縮小する絞り部が形成されている、請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
  5. 上記リム吐水口は、上記ボウル部を前後方向に二等分した場合の後方側に設けられ、上記ボウル部の後方側に向けて吐水する、請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
  6. 上記リム吐水口は、単一である請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
  7. 更に、上記ボウル部に洗浄水を吐水する第2リム吐水口、及び、上記給水源から供給される洗浄水をその下流端に形成された上記第2リム吐水口へ導く第2リム導水路を有し、
    上記第2リム吐水口は、この第2リム吐水口から吐水される洗浄水が上記リム吐水口から吐水された洗浄水と共に同一方向に旋回する旋回流を形成するように構成されている、請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
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