JP2002097702A - 洋風大便器 - Google Patents

洋風大便器

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JP2002097702A
JP2002097702A JP2000294193A JP2000294193A JP2002097702A JP 2002097702 A JP2002097702 A JP 2002097702A JP 2000294193 A JP2000294193 A JP 2000294193A JP 2000294193 A JP2000294193 A JP 2000294193A JP 2002097702 A JP2002097702 A JP 2002097702A
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western
front rim
toilet bowl
washing water
style toilet
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JP2000294193A
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Tadashi Nakajima
忠 中島
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 男性小用時の尿垂れによる前リム上面への尿
たまりの発生を低減することにより、悪臭や黄ばみを抑
える洋風大便器を提供する。 【解決手段】 内部に洗浄水を通水するための導水路6
備えた前リム部8の縦断面形状を、上辺Aが下辺Bより
短い略台形形状としたので、前リム部8の上面(水平
面)の面積が小さいため尿たまりが発生しにくくなり、
悪臭や黄ばみを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リム部を有する洋
風大便器に関する。
【0002】
【従来の技術】あらためて述べるまでもなく、日常生活
においてトイレルームは必要不可欠である。そうである
にも係わらず、トイレルームに使用できる面積は非常に
限られたものであり、一般家庭等のようにスペースの有
効活用が要求される場所においては、トイレルーム内に
大便器と男性用小便器の両方を設置しているケースは少
なく、多くの場合は大便器一つのみが設置されている。
この場合男性は小便時にも大便器の使用を強いられる。
またホテルやオフィス、駅、学校等の公共施設における
男性用トイレルームには、大便器と男性用小便器が設置
されているが、混雑時等状況によっては大便器を小便用
として使用するケースも見られる。 大便器としては、
近年和風大便器よりも洋風大便器が好まれる傾向にあ
り、和風大便器は公共施設の一部に使用されているにす
ぎない。
【0003】従来の洋風大便器の縦断面図を図6に、上
面図を図7に示す。図6に示すとおり洋風大便器は、便
鉢1、リム2、トラップ3等から構成される。また、図
7に示すとおりリム2は、前リム部4および横リム部5
から成る。
【0004】前リム部4の縦断面図を図8に示す。図8
に示すとおり前リム部4の縦断面は、略長方形の中空形
状(ロの字型)であり、上面は略水平である。また、内
部には洗浄水を通水するための導水路6が形成され、そ
の下面には洗浄水排出孔7が形成されている。前リム部
4の縦断面形状は、この他にも図9に示すような下面を
形成しないコの字型のオープンタイプのものが知られて
いる。通常これらのリムの縦断面形状は、鋳込み泥漿の
排泥が行ない易いことや生素地の形状保持が容易である
等の製造上の理由により、前リム部、横リム部の全周を
通じてほぼ同一である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の洋風便器では、リム上部の水平面が、側部と同
様の形状のまま前部にも形成されているので、男性小用
時の尿垂れが前リム上面に落下した場合、この水平面に
尿たまりが発生しやすいという問題があった。尿たまり
は悪臭や雑菌繁殖による不衛生の原因となり、見た目に
も不快感を与える。また乾燥により強固に付着し、汚れ
・黄ばみ等の元となり、清掃頻度の増加につながる。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明の目的は、男性小用時の尿垂れによ
る前リム上面への尿たまりの発生を低減することによ
り、悪臭や黄ばみを抑える洋風大便器を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】上記
目的を達成するために請求項1では、一定の溜水を行な
い汚物を受ける便鉢部と、前記便鉢部の前部に洗浄水を
導水する前リム部と、前記便鉢部の側面に洗浄水を導水
する横リム部と、汚物を排出するためのトラップ部とを
備えた洋風大便器において、前記前リム部は、上辺が下
辺より短い略台形の縦断面形状を有することとした。よ
って、前リム部の上面(水平面)の面積を小さくして、
男性小用時の尿垂れによる尿たまりの発生を低減するこ
とができ、悪臭や黄ばみを抑えることができる。
【0008】請求項2では、請求項1に記載の洋風大便
器において、前記前リム部は、中空部と、下面に洗浄水
排出孔とを有することとした。洗浄水排出孔からの洗浄
水で便鉢を洗浄するようにすることで、節水を達成しつ
つ均一かつ安定的な洗浄機能を有するように制御する事
が容易となる。
【0009】請求項3では、請求項2に記載の洋風大便
器において、前記前リム部は、前記便鉢部を洗浄するの
に必要な洗浄水を前記中空部に通水可能かつ前記洗浄水
排出孔から排水可能であることとした。よって、便鉢の
先端部をも十分に洗浄することができる。
【0010】請求項4では、請求項1ないし請求項3に
記載の洋風大便器において、前記前リム部は、下辺が3
0mm以上である縦断面形状を有することとした。衛生
陶器製品の素地厚みは、素地の種類や部位によっても異
なるが、一般的には7〜12mm程度であり、洗浄水が
通過する導水路は上下左右または上左右をこれらの素地
によって囲まれた空間である。ここで前リム部の下辺が
30mm以下であると、両側の素地厚みを差し引いた導
水路部が非常に小さくなり、必要な便鉢洗浄水を通過さ
せることが困難となる。そこで、製造工程における素地
厚みのバラツキも考慮して、前リム部の下辺を30mm
以上とすることで、十分な洗浄機能を得ることができ
る。
【0011】請求項5では、請求項1ないし請求項4に
記載の洋風大便器において、前記前リム部は、便鉢側斜
辺と上辺とのなす角が鈍角である縦断面形状を有するこ
ととした。よって、便鉢側斜辺の傾斜により、垂れた尿
はこの傾斜に沿って自重にて便鉢内に流れ落ち易いた
め、汚れが付着しにくくなる。
【0012】請求項6では、請求項1ないし請求項5に
記載の洋風大便器において、前記横リム部の左右から、
略同一量の洗浄水を通水する構造であることとした。例
えば、左横リム部のみから洗浄水を通水する構造の場
合、洗浄水は比較的通水面積の狭い前リム部を通過した
後に右横リム部に至るため、右横リム部側の便鉢が十分
に洗浄できない場合がある。そこで、前記横リム部の左
右から、略同一量の洗浄水を通水する構造とすること
で、便鉢表面を効果的に洗浄することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例を示す洋風大便
器の上面図である。図7に示した従来の洋風大便器に比
べて、前リム部8の上面(水平面)の面積が小さいた
め、尿たまりが発生しにくい。
【0015】なお、本発明において前リム部とは、洋風
大便器の便鉢(ボール面)に洗浄水を誘導するための導
水路を形成し、かつ便座を載置する役割を果たすリム部
分のうち、着座の際、使用者の前面に位置する部分をい
う。
【0016】前リム部8の縦断面図を図2に示す。図2
に示すとおり前リム部8の縦断面は、上辺Aが下辺Bよ
り短い略台形形状をしている。また、内部には洗浄水を
通水するための導水路6が形成され、その下面に洗浄水
排出孔7が形成されている。下辺Bの寸法は、品質確保
のため必要な素地厚みを備え、かつ、十分な洗浄水を通
過させるために必要な大きさの洗浄水排出口を設けるた
め、30mm以上としている。
【0017】また、便鉢側斜辺Cと上辺Aとのなす角D
を鈍角としている。このため、上辺Aに垂れた尿は、便
鉢側斜辺Cに沿って便鉢内に流れ落ち易いため、汚れが
付着しにくい。さらに、本実施例においては、左右の横
リム部9から略同一量の洗浄水を通水する構造としてい
る。このため、左右両側の便鉢表面を効果的に洗浄する
ことができる。
【0018】本発明の変形例である前リム部8の縦断面
図を図3、図4に示す。垂れた尿を効率よく滴下させる
ために、便鉢側斜辺Cを図3に示すような凹状とした
り、図4に示すような凸上の湾曲を有するようにしても
良い。この場合、内部の導水路6は任意の形状とするこ
とができる。また図示しないがオープンタイプのリムに
ついても、上記と同様なリム形状および導水路形状を採
用することができる。
【0019】本発明のさらに別の変形例である洋風大便
器の上面図を図5に示す。図5の例では、前リム部8の
みならず横リム部9についても上面の面積を小さくして
いる。この場合、尿垂れに対してだけでなく、飛散した
尿に対しても尿たまりの発生防止の効果が期待できる。
だたしこの場合は、便座を安定的に載置できること、及
び所定の水洗機能が満たされることが必要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す洋風大便器の上面図
【図2】 本発明の一実施例である前リム部8の縦断面
【図3】 本発明の変形例である前リム部8の縦断面図
【図4】 本発明の変形例である前リム部8の縦断面図
【図5】 本発明のさらに別の変形例である洋風大便器
の上面図
【図6】 従来の洋風大便器の縦断面図
【図7】 同上面図
【図8】 同前リム部4の縦断面図
【図9】 同オープンタイプリムの縦断面図
【符号の説明】
1…便鉢 2…リム 3…トラップ 4…前リム部 5…横リム部 6…導水路 7…洗浄水排出孔 8…前リム部 9…横リム部 A…上辺 B…下辺 C…便鉢側斜辺 D…便鉢側斜辺Cと上辺Aとのなす角

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の溜水を行ない汚物を受ける便鉢部
    と、前記便鉢部の前部に洗浄水を導水する前リム部と、
    前記便鉢部の側面に洗浄水を導水する横リム部と、汚物
    を排出するためのトラップ部とを備えた洋風大便器にお
    いて、前記前リム部は、上辺が下辺より短い略台形の縦
    断面形状を有することを特徴とする洋風大便器。
  2. 【請求項2】前記前リム部は、中空部と、下面に洗浄水
    排出孔とを有することを特徴とする請求項1に記載の洋
    風大便器。
  3. 【請求項3】前記前リム部は、前記便鉢部を洗浄するの
    に必要な洗浄水を前記中空部に通水可能かつ前記洗浄水
    排出孔から排水可能であることを特徴とする請求項2に
    記載の洋風大便器。
  4. 【請求項4】前記前リム部は、下辺が30mm以上であ
    る縦断面形状を有することを特徴とする請求項1ないし
    請求項3に記載の洋風大便器。
  5. 【請求項5】前記前リム部は、便鉢側斜辺と上辺とのな
    す角が鈍角である縦断面形状を有することを特徴とする
    請求項1ないし請求項4に記載の洋風大便器。
  6. 【請求項6】前記横リム部の左右から、略同一量の洗浄
    水を通水する構造であることを特徴とする請求項1ない
    し請求項5に記載の洋風大便器。
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