JPH0423983Y2 - - Google Patents

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JPH0423983Y2
JPH0423983Y2 JP1987090198U JP9019887U JPH0423983Y2 JP H0423983 Y2 JPH0423983 Y2 JP H0423983Y2 JP 1987090198 U JP1987090198 U JP 1987090198U JP 9019887 U JP9019887 U JP 9019887U JP H0423983 Y2 JPH0423983 Y2 JP H0423983Y2
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小便器の内壁全面を均一に且つ残ら
ず水洗可能な水洗式小便器に関する。
〔従来の技術〕
従来、水洗式小便器においては、古くから陶磁
器製のものが用いられ、中空部分を設けて水を導
入し、放尿面の上位や目皿の近くに穿設した吐水
孔より水圧により水を流出させることにより、水
洗を行つていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、陶磁器製の水洗式小便器であると、例
えば、公園の公衆トイレに設置した場合、破損さ
れるおそれがあるので、容易に破損されず、しか
も持ち運びが容易な水洗式小便器を開発する要望
があつた。それに伴つて、FRP等の強化プラス
チツクを用いた水洗式小便器を開発する必要があ
つたが、強化プラスチツク製の水洗式小便器を製
造にするにあたつては、厚みが2〜3mm単板を用
いるので、陶磁器製の水洗式小便器のように、中
空部分を設けることが不可能であつた。従つて、
強化プラスチツク製の水洗式小便器の水洗を行う
場合は、放尿面内に強化プラスチツク製の管体を
配管して、管体の穿設した吐水孔より、水を流出
させる方法が考えられるが、放尿面の管体近傍部
分や放尿面と対向するリツプ部側の内壁、目皿の
前方の箇所等には流下膜(以下、小便器内壁を流
下する洗浄水によつて形成される水膜を流下水膜
と称する。)が充分に形成されず、上記の如き箇
所は非洗浄部分になるおそれがある。また、強化
プラスチツク製の管体に吐水孔を穿設して水を流
出させる場合、水洗の開始時と終了時において水
流が少なくなるとボタ落ちるするという問題点も
あつた。
更に、放尿面が広い場合や、放尿面がわん曲し
ている場合などには、放尿面の端部に流下水膜が
形成されないので、放尿面端部に非洗浄部分がで
るおそれがある。
本考案は、以上のような従来技術の問題点に鑑
み、水圧を利用せずに、自然な水の流れにより、
小便器の内壁前面を均一に且つ残らず水洗可能と
し、強化プラスチツクでの製造を可能とする水洗
式小便器を提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上述のような目的を達成した本考案の要旨は、
相対向する両側壁奥端から放尿面を連成し、底部
には目皿を配し、該側壁前面の前壁に下端位置を
目皿位置より上位にして開口したリツプ部を形成
した小便器本体と;該放尿面と側壁の上端に沿つ
て、前立壁が後立壁より高さを低くした樋状の溝
部を設けるとともに、放尿面並びに側壁内面と前
立壁とを面一にして形成し、リツプ部の周囲に内
部に向けて折り返し部を形成して、該折り返し部
内と両側壁部とを連通連結してなり、更に、中央
部と両側部間の溝適所では溝幅を一部狭くして溝
幅狭部を形成し、且つ開口を穿設してなる整流板
を上端位置の前立壁上又は溝中に溝を閉塞しない
状態に配した流水路と;流水路の樋状の溝部に端
部をのぞませた給水管と;目皿下位に配した排水
トラツプとよりなり、水洗時には、給水管より流
水路の樋状の溝部に給水し、溝部より水をオーバ
ーフローさせることにより放尿面から側壁にかけ
て洗浄するとともに、折り返し部内における両側
壁部を流下して側壁から目皿の前方に向かつて洗
浄することにより、内壁全体を均一に水洗するこ
とを特徴とする点にある。
〔作用〕
本考案にかかる水洗式小便器によれば、設置さ
れた小便器本体の傾きに応じて、流水路における
上端位置の前立壁上又は溝中に溝を閉塞しない状
態に配した整流板を左右に移動させて、左右の水
量を均一に調整し、水洗時には、給水管より流水
路の樋状の溝部に給水し、水の自然な流れを利用
して溝部より水をオーバーフローさせることによ
り放尿面から側壁にかけて洗浄するとともに、折
り返し部内における両側壁部を流下して側壁から
目皿の前方に向かつて洗浄することにより、内壁
全体に広がつて放尿面全面、両側壁等の内壁に均
一な流下水膜を形成する。
〔実施例〕
本考案の詳細を更に図示した実施例にもとづき
説明する。即ち、本考案にかかる水洗式小便器の
内部には、図例の如く相対向する両側壁2,2奥
端から放尿面3を連成し、上記側壁2,2前面の
前壁5には、リツプ部6が開口し、該リツプ部6
の周囲には内部へ向けて折り返し部7が形成して
あり、前立壁両側壁2,2にはリツプ部6の下端
位置下方において連結して一体となり内壁8を形
成している。
又、放尿面3と側壁2,2の上端に沿つて、前
立壁9が後立壁10より高さを低くした樋状の溝
11を設けるとともに、放尿面3並びに側壁2,
2内面と前立壁9とを面一にして、溝11のわん
曲部11bには後立壁10を前立壁9に向けては
り出して溝幅狭部を形成してなる流水路4が設け
てある。該流水路4上端位置の前立壁9よりやや
奥位の溝11中に、開口12′を穿設してなる板
状部材の整流板12を溝11を閉塞しない状態で
配し、該整流板12と後立壁10との間には給水
管13が端部をのぞかせた状態で設けられ、該給
水管13端部の下方、即ち整流板12後方奥位の
溝11は他部分の溝11に比べ幅広に且つ深底に
形成されている。流水路両側部4aは、リツプ部
6周囲に形成された折り返し部7内と連通連結
し、流水路4両側部4aの前立壁9は上部を一部
切欠してある。更に、小便器本体1の下部には、
リツプ部6下端位置より下方に、上端が上方開口
した排水トラツプ14を設け、該トラツプ14の
上端には適所に開口15を穿設してなる板状部材
の目皿16が配され、排水トラツプ14の内部に
は排水管17が設けてある。該排水管17は、上
下に開放した垂直管17aと、該垂直管17aの
略上部から側方へ該垂直管17aと内部を連通連
結して延設した水平管17bとからなり、垂直管
17aの上端には着脱自在な蓋体18を嵌着し、
垂直管17a下端は、排水トラツプ14の下部に
設け外部から着脱自在に蓋体19を嵌着してなる
開口20と間隔をあけて対面させ、且つ水平管1
7bの垂直管17a対向側側端はトラツプ装置1
4を貫通して排水用パイプ21へ連通連結してい
る。又、リツプ部6の下端位置下方の内壁8上の
適所にはオーバーフロー用開口22を穿設し、該
オーバーフロー用開口22は、上記内壁8と外壁
23との間〓に設けたオーバーフロー水流通路2
4で排水トラツプ14と連通連結してある。
このようにしてなる本考案の水洗式小便器にお
いて、給水管13から流水路4に供給された洗浄
水は、流水路4前立壁9を越えて放尿面3及び両
側壁2,2に流下する。この際、給水管13から
供給された洗浄水の一部は流線aで示した如く、
整流板12に穿設された開口12′を通過して整
流され、流水路4中央部の前立壁9を越えて放尿
面3へと流下し、残りの洗浄水は、流線bに示し
た如く整流板12近傍を通過して流水路4の溝1
1前面に拡がつた後、流水路4の前立壁9を越え
て放尿面3前面内壁8両側壁2,2へと流下した
り、流線cで示した如く流水路4の両側部4a,
4aからリツプ部6周囲の折り返し部7内へと流
れ込んだりする。上記流水路4両側部4a,4a
への前立壁9上部は一部切欠してなるので、流水
路4の両側部4a,4aに到達する洗浄水量が他
部分に到達する洗浄水量と比べて少ない場合で
も、前立壁9を越えて流下する洗浄水量は他部分
と同等にすることができ、又、流水路4のわん曲
部11bに形成された溝幅狭部は洗浄水の流下量
が遠心力の作用で減少するのを防いでいる。
以上のようにして流下した洗浄水は、内壁全面
即ち放尿面3、両側壁2,2並びにリツプ部6下
端位置下方の内壁8にわたつて均一な流下水膜を
形成し、上記内壁全面を均一に且つ残らず洗浄す
ることができる。内壁全面を洗浄した洗浄水は、
小便器本体1下部の目皿16に穿設された開口1
5から排水トラツプ14へと流れ込み、排水トラ
ツプ14内に設けられた排水管17を介して排水
パイプ21へと排出される。上記目皿16に穿設
された開口15が排水の混じつた異物等により詰
つた場合には、洗浄水は本体1底部にたまりその
水位が上昇するが、低位がオーバーフロー用開口
22位置に達すると洗浄水はオーバーフロー用開
口22からオーバーフロー水流通路24を通つて
排水トラツプ14に流れ込み排水管17から排出
されるので洗浄水の水位は上記オーバーフロー用
開口22位置を越えることがなく洗浄水が、リツ
プ部6からあふれ出すのを防止できる。従つて、
このように水圧を利用せずに、自然成つている水
の流れを利用して、内壁全体を均一に水洗する方
式であるので、従来の陶磁器製ものに限定され
ず、FRP製等の強化プラスチツク製の水洗式小
便器の製造を可能とするため、従来の陶磁器製の
水洗式小便器のように、破損することがなく、軽
量化を図ることができる。
〔考案の効果〕
以上の如く、本考案にかかる水洗式小便器は、
水洗時には、給水管より流水路の樋状の溝部に給
水し、溝部より水をオーバーフローさせることに
より放尿面から側壁にかけて洗浄するとともに、
折り返し部内における両側壁部を流下して側壁か
ら目皿の前方に向かつて洗浄するので、水圧を利
用せずに、自然な水の流れを利用して、小便器の
放尿面全面、両側壁、特に汚れ付着しやすい目皿
の前方箇所等の内壁を均一に且つ残らず洗浄する
ことができるのである。しかも、開口を穿設した
整流板を設置して、溝部からオーバーフローさせ
る水の量を調整するとともに、流水路における中
央部と両側部間の溝適所では溝幅を一部狭くして
溝幅狭部を形成しているので、側壁に水が流れす
ぎるのを防止して、更に均一な流れを保つことが
できる。また、水洗式小便器を設置する場合、設
置場所等の関係上どうしても傾いた状態で設置さ
れるが、整流板を左右に移動させて、調整するこ
とにより、左右の側壁に流れる水量を均等に調整
することができる。
従つて、このように水圧を利用せずに、自然な
水の流れを利用して、内壁全体を均一に水洗する
方式であるので、従来の陶磁器製のものに限定さ
れず、強化プラスチツク製の水洗式小便器の製造
を可能とするため、従来の陶磁器製の水洗式小便
器のように、破損することがなく、軽量化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は水洗式小便本体の正面説明図、第2図
は小便器本体から外壁を取り除いた状態の正面説
明図、第3図は小便器本体の縦断面説明図、第4
図は小便器本体の横断面説明図である。 1……小便器本体、2……側壁、3……放尿
面、4……流水路、6……リツプ部、7……折り
返し部、9……前立壁、10……後立壁、11…
…溝、12……整流板、13……給水管、14…
…排水トラツプ、16……目皿、17……排水
管、22……オーバーフロー用開口、24……オ
ーバーフロー水流水路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 相対向する両側壁奥端から放尿面を連成し、底
    部には目皿を配し、該側壁前面の前壁に下端位置
    を目皿位置より上位にして開口したリツプ部を形
    成した小便器本体と、 該放尿面と側壁の上端に沿つて、前立壁が後立
    壁より高さを低くした樋状の溝部を設けるととも
    に、放尿面並びに側壁内面と前立壁とを面一にし
    て形成し、リツプ部の周囲に内部に向けて折り返
    し部を形成して、該折り返し部内と両側壁部とを
    連通連結してなり、更に、中央部と両側部間の溝
    適所では溝幅を一部狭くして溝幅狭部を形成し、
    且つ開口を穿設してなる整流板を上端位置の前立
    壁上又は溝中に溝を閉塞しない状態に配した流水
    路と、 流水路の樋状の溝部に端部をのぞませた給水管
    と、 目皿下位に配した排水トラツプとよりなり、 水洗時には、給水管より流水路の樋状の溝部に
    給水し、溝部より水をオーバーフローさせること
    により放尿面から側壁にかけて洗浄するととも
    に、折り返し部内における両側壁部を流下して側
    壁から目皿の前方に向かつて洗浄することによ
    り、内壁全体を均一に水洗することを特徴とする
    水洗式小便器。
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