JP6808175B2 - オストメイト用汚物流し - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載されたオストメイト用汚物流しにおいては、ボウル部の周壁面を旋回するように吐水して、ボウル部内に廃棄された汚物を排出するように構成されており、ボウル部の形状がシンプルであるため、排出後にボウル部に汚物が残っていたとしても目視で簡単に把握でき、また、その除去も容易に行うことができ、衛生面で優れたものとなっている。
そのため、多目的トイレルームに設置されるオストメイト用汚物流しには、狭い面積でも設置できる小型化の要望が高まってきている。
また、オストメイト用汚物流しの小型化において、オストメイトの方々の使い勝手を考慮してボウル部の開口面積を大きくするのが好ましいが、ボウル部の開口形状を、例えば、長方形などにしてボウル部の開口面積を大きくすると、洗浄水の旋回性が悪くなり洗浄性能が低下する。
そのため、特許文献1に記載されているオストメイト用汚物流しを小型化して、そのボウル部の開口形状を横長の略楕円形状することで、管路配置スペースを確保でき、且つ、ボウル部の開口面積が大きく、洗浄性能が良好なようにすることが考えられる。
このようなコンパクト化したオストメイト用汚物流しは、ボウル部の曲率の変化点において、洗浄水の乱れによる水跳ねが発生しやすい。
特に、給水接続口へ供給される洗浄水の給水圧力が変動し、吐水口から吐水される洗浄水の流量や流速が増減した場合、このような構成のオストメイト用汚物流しはより洗浄水の乱れが発生しやすい。
導水路は、給水接続口よりも流路断面積が狭い絞り部と、絞り部よりも下流側において、流路断面積が絞り部及び吐水口の流路断面積よりも広い膨張部と、を有するので、給水接続口から導水路へ流入してきた洗浄水は、常に絞り部へ向かう流路では圧力上昇し、絞り部後の膨張部では圧力低下の影響を受ける。そのため、吐水口から吐水される洗浄水の流量及び流速が安定化するので、ボウル部からの水跳ね発生を抑制することができる。
また、上記導水路を用いれば、給水接続口へ供給される洗浄水の給水圧力が変動したとしても、洗浄水を安定させることができるため、ボウル部からの水跳ね発生を抑制することができる。
そのため、ボウル部内において洗浄水の乱れがなくなり、ボウル部からの水跳ねを抑制できる。
そのため、ボウル部内において洗浄水の乱れがなくなり、ボウル部からの水跳ねを抑制できる。
そのため、ボウル部内において洗浄水の乱れがなくなり、ボウル部からの水跳ねを抑制できる。
なお、以降の説明においては、壁面Kに向かってオストメイト用汚物流し1の正面に立った使用者から見て、壁面Kに向かう側を「後方側」、壁面Kから離れる側を「前方側」と呼び、鉛直方向上側を「上方側」、鉛直方向下側を「下方側」と呼び、左右夫々の側を「左方側」、「右方側」と呼んで説明を行う。
図2に示すように、ボウル部3は、上方側が開口された椀状であり、略鉛直方向に伸び、周囲を囲むように形成された周壁面310と、この周壁面310の下端から略水平方向に延びた底面320とから構成されている。周壁面310の上端には、内側に向かって形成されたリム部7が形成されている。また、底面320の略中央位置には、溜水部5が窪むように形成されている。また、吐水口11から吐水された洗浄水を載せて旋回させるために、ボウル部3の周壁面310を周回するように周壁面310から水平方向に突出した棚部330が形成されている。
また、棚部330において、ボウル部3の前方側の中央位置には、棚部330を旋回する洗浄水の一部を溜水部5へ向かうように誘導する流れ誘導部340が形成されている。具体的には、流れ誘導部340は、棚面330aの一部が切か欠かれた切り欠き340aと、切り欠き340aから溜水部5に向かって形成された誘導溝340bで構成される。
なお、これらの後方側周壁面310B、前方側周壁面310F、左方側周壁面310Lおよび右方側周壁面310Rは、図4に、二点鎖線で囲まれた領域として示されている。
図4に示すように、吐水口11へ洗浄水を導くために、ボウル部3の後方側に向かって開口している給水接続口111と、この給水接続口111と吐水口11とを連通している導水路113とがボウル部3と一体に形成されている。給水接続口111にはフラッシュバルブ(図示せず)等の給水手段から伸びる給水配管(図示せず)が接続され、図1に示す操作ボタン13を操作することで給水手段を作動することで、吐水口から一定量の洗浄水を吐水することが可能となっている。
さらに、吐水口から吐水された流量及び流速が安定化した洗浄水により、洗浄水の溜水部へ流下する位置を制御することができるため、より効率的に汚物を外部へ排出させる効果もある。
また、吐水口11での洗浄水の圧力は絞り部113aよりも広くなるので、膨張部113bにおける洗浄水の受ける圧力変動の影響抑制の作用を維持し、吐水口11から洗浄水を確実に吐水することができる。そして、吐水口11が後方側周壁面310Bの曲面の接線に沿って形成されているので、吐水口11から吐水される洗浄水が後方側周壁面310Bと衝突せず、水跳ねを生じることなくスムーズに棚部330に載って旋回を開始することができる。
この変形例においては、導水路113における流路断面積が給水接続口111>膨張部113b>絞り部113a>吐水口11となっている。
この場合、膨張部113bにおいて、洗浄水の流路が絞り部113aで絞られた後に、さらに、絞り部113aよりも狭く絞られることになるので、洗浄水が吐水口11を通過する際に整流を行うことができる。
3 ボウル部
310 周壁面
310B 後方側周壁面
310F 前方側周壁面
310R 右方側周壁面
310L 左方側周壁面
320 底面
330 棚部
330a 棚面
340 流れ誘導部
340a 切り欠き
340b 誘導溝
5 溜水部
7 リム部
9 水栓装置
11 吐水口
111 給水接続口
113 導水路
113a 絞り部
113b 膨張部
13 操作ボタン
15 トラップ管路
151 排水流入口
153 排水流出口
K 壁面
Claims (5)
- 建物の壁面に沿って配置されるオストメイト用汚物流しであって、
汚物が投入可能となるように上方が開口され、周壁面が略楕円形状に形成されたボウル部と、
前記ボウル部の底面から窪むように形成され、封水が溜まる溜水部と、
前記溜水部の下部から前記壁面に向かって上昇するように形成され、前記溜水部に前記封水を形成するトラップ管路と、
前記ボウル部の周壁面に開口し、この周壁面に沿って水平方向に旋回するように洗浄水を吐水する吐水口と、
給水源と接続された給水接続口と前記吐水口とを連通する導水路と、
を備え、
前記導水路は、前記給水接続口よりも流路断面積が狭い絞り部と、
前記絞り部よりも下流側において、流路断面積が前記絞り部及び前記吐水口の流路断面積よりも広い膨張部と、を有することを特徴とするオストメイト用汚物流し。 - 前記絞り部の流路断面積は、前記吐水口の流路断面積よりも狭いことを特徴とする請求項1記載のオストメイト用汚物流し。
- 前記絞り部の流路断面積は、前記吐水口の流路断面積よりも広いことを特徴とする請求項1記載のオストメイト用汚物流し。
- 前記膨張部の流路断面積は、前記絞り部側から前記吐水口側に向かって徐々に狭くなっていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のオストメイト用汚物流し。
- 前記導水路は、略L字状に屈曲しており、
前記吐水口は、前記ボウル部の後方側の周壁面に形成されており、前記吐水口から前記周壁面に吐水された洗浄水は、前記後方側の周壁面を左右何れかの一方側から他方側へと流れることを特徴とする請求項2乃至又は請求項4記載のオストメイト用汚物流し。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017021642A JP6808175B2 (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | オストメイト用汚物流し |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017021642A JP6808175B2 (ja) | 2017-02-08 | 2017-02-08 | オストメイト用汚物流し |
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JP2018126333A JP2018126333A (ja) | 2018-08-16 |
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CN115228523B (zh) * | 2022-07-05 | 2023-07-21 | 温州维科生物实验设备有限公司 | 生物试剂回收桶 |
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- 2017-02-08 JP JP2017021642A patent/JP6808175B2/ja active Active
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