JP6855018B2 - トイレ装置 - Google Patents

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    • E03D11/08Bowls with means producing a flushing water swirl

Description

本発明は、トイレ装置に係り、特に、汚物を粉砕して排出するトイレ装置に関する。
従来の一般的なトイレ装置では、便器から下水までの配管の傾斜勾配を利用して排水が行われている。一方で、トイレ装置の節水化が求め続けられている。トイレ装置の節水化を進める場合、洗浄水量が低減されるので、配管の傾斜勾配だけでは汚物の搬送が困難になり、配管詰まりを起こしやすいという課題がある。
そこで、特許文献1に示すように、回転体を回転させて汚物を粉砕した後に、粉砕した汚物を便器の外部に排出するトイレ装置が提案されている。このようなトイレ装置では、節水化を行った場合であっても、汚物を粉砕した後に排出するため、下流側の配管の詰まりを防ぐことができる。このような特許文献1のトイレ装置では、汚物を粉砕するための粉砕室を別途設けることなく汚物を溜水部中で粉砕するため、トイレ装置をコンパクトにすることができる。トイレ装置のコンパクト化については、特にトイレルームに十分な広さを確保することができない場合に非常に有効となる。
特開2015−151694号
しかしながら、トイレ装置において粉砕が必要とされる汚物は、固形汚物だけでなく、溜水内に浮遊する浮遊汚物、ペーパーなど様々な種類の汚物がある。特許文献1に示すような粉砕室を設けない構造で全ての種類の汚物を確実に粉砕しようとする場合には、回転体により溜水部の水を大きく攪拌させ、又は溜水部中に流速の速い水流を形成させる必要がある。このとき、溜水面が大きく乱れてしまい、汚物が溜水面から便器の外部に飛散したり、汚物が溜水部より上方の便器の内壁面に飛散したり、又は溜水面の水位が上昇して溜水部より上方の便器の内壁面に汚物が付着したりする、という新たな課題が生じる。このような問題は、不衛生なだけでなく、使用者に臭いや見た目等の不快感を与えることとなる。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、汚物を粉砕する際に、汚物が溜水面からボウル部の外部に飛散すること、汚物が溜水面から溜水部より上方のボウル部の内面に飛散すること、又は溜水面が乱れることによりその水位が上昇して溜水部より上方のボウル部の内面に汚物が付着すること、を抑制することができるトイレ装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、汚物を粉砕して排出するトイレ装置であって、上方に向けて開口したボウル形状の汚物受け面を備えたボウル部と、ボウル部と連通する排水管路と、ボウル部下方に溜水面を形成するように、排水管路の上流側に溜水を貯留する溜水部と、ボウル部に洗浄水を供給する給水部と、溜水部に貯留された溜水内に配置されると共に溜水部内に回転流を発生させる回転体と、を有し、溜水部は、回転体近傍に形成され、回転体近傍に第1回転流を発生させる第1回転流発生部と、溜水面に第1回転流とは異なる回転流である第2回転流を発生させる第2回転流発生部とを備え、第1回転流発生部は、回転体の回転により、第1回転流を発生させ、この第1回転流により汚物を粉砕し、第2回転流発生部は、溜水面の近傍において第1回転流よりも流速が遅い第2回転流を発生させ、この第2回転流により溜水面近傍の汚物を第1回転流発生部へ移動させる。
このように構成された本発明においては、トイレ装置の溜水部は、回転体の回転により、回転体近傍において汚物を粉砕する第1回転流を発生させる第1回転流発生部を有するため、第1回転流により回転体近傍に存在する固形汚物等の汚物を粉砕することができる。さらに、溜水部は、溜水面近傍の汚物を第1回転流発生部へ移動するように溜水面の近傍において第1回転流よりも流速が遅い第2回転流を発生する第2回転流発生部を有するように構成されている。従って、第2回転流により溜水面に浮遊する汚物やペーパーを第1回転流発生部まで引き込むように移動させ、第1回転流により粉砕することができる。このようにして、回転体近傍の汚物だけでなく、溜水面に浮遊する汚物やペーパーも粉砕することができる。また、流速の速い第1回転流は回転体近傍において発生されるため、汚物を粉砕する際に第1回転流が溜水面を乱すことを抑制することができる。さらに、第2回転流は溜水面の近傍において形成されるが、第1回転流よりも流速が遅いため、溜水面の乱れを抑制することができる。従って、汚物を粉砕する際に、溜水部内において固形汚物、浮遊汚物、ペーパーのような全ての種類の汚物を粉砕する強力な水流を形成する場合においても、汚物が溜水面からボウル部の外部に飛散すること、汚物が溜水面から溜水部より上方のボウル部の内面に飛散すること、又は溜水面が乱れることによりその水位が上昇して溜水部より上方のボウル部の内面に汚物が付着すること、を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、回転体は、上面視においてボウル部下方の溜水面とは重ならない位置に設けられ、第1回転流発生部及び第2回転流発生部は、上面視において水平方向に並んで形成され、第1回転流及び第2回転流は、それぞれ上面視において水平方向に回転する回転流として形成される。
このように構成された本発明においては、第1回転流及び第2回転流が、それぞれ上面視において水平方向に回転する回転流を形成するので、第1回転流及び第2回転流を鉛直方向に形成する場合に比べて、溜水部の高さ方向の大きさを大きくすることなく第1回転流及び第2回転流を形成することができる。さらに、例えば、第1回転流及び第2回転流を鉛直方向に形成しようとする場合に、溜水部の高さ方向の大きさが大きくなり、新たに仕切り板を設ける必要が生じ、構造が複雑になってしまうことを防ぐことができる。さらに、例えば、溜水部の高さ方向の大きさが大きくなることにより、座面が高くなってしまうデメリットが生じるのを防ぐことができる。さらに、例えば、構造が複雑になって、汚物が溜水部に残りやすくなることを防ぐことができる。従って、シンプルな構造且つ溜水部の高さ方向の大きさを大きくすることなく溜水部を形成し、第1回転流と第2回転流を形成することができる。また、回転体は、上面視において溜水部の溜水面とは重ならない位置に設けられているので、第1回転流を溜水面とは重ならない位置に形成することができる。従って、汚物を粉砕する際に第1回転流が溜水面を乱すことをより確実に抑制することができる。また、第1回転流発生部及び第2回転流発生部は、上面視において水平方向に並んで形成されるので、第1回転流及び第2回転流は、それぞれ上面視において水平方向に並んで形成され、さらに、上面視において水平方向に回転する回転流を形成する。流速の速い第1回転流は、溜水面とは重ならない位置に形成され、流速の遅い第2回転流は、溜水面の近傍に形成されるので、溜水面の乱れをより確実に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、回転体の回転軸は、鉛直方向に延びている。
このように構成された本発明においては、回転体は、鉛直方向に延びる回転軸を中心に回転するので、簡易な構成で水平方向に回転する第1回転流を形成できる。
本発明において、好ましくは、第1回転流発生部及び第2回転流発生部は、第2回転流が、第1回転流とは反対の方向に回転するように配置されている。
このように構成された本発明においては、上面視において水平方向に並んで形成されている第1回転流及び第2回転流が干渉しにくくなり、第1回転流及び第2回転流のそれぞれを維持することができる。
本発明において、好ましくは、第1回転流発生部は、上面視において、その内壁の少なくとも一部が、回転体の回転軸を中心とする仮想円に沿った壁面となるように形成されている。
このように構成された本発明においては、第1回転流発生部において、回転体により発生させる回転流が、回転体の回転軸を中心とする仮想円に沿った壁面に沿って流れることができる。従って、第1回転流発生部内の水流の乱れを抑制することができ、より効率的に第1回転流を発生させることができる。
本発明において、好ましくは、第2回転流発生部は、上面視において、第1回転流発生部と反対側の壁面が略円弧形状となるように形成されている。
このように構成された本発明においては、第2回転流発生部において、水流が、第1回転流発生部と反対側の円弧形状の壁面に沿って流れることができる。従って、第2回転流発生部内の水流の乱れを抑制することができ、より確実に第2回転流を発生させることができる。これにより、溜水面に浮遊する汚物やペーパーをより確実に第1回転流発生部まで移動させ且つ粉砕することができる。
本発明において、好ましくは、回転体は、溜水部内に一つのみ設けられ、回転体により発生された第1回転流が、第2回転流発生部における第2回転流を誘発させる。
このように構成された本発明においては、回転体が溜水部内に一つのみ設けられた簡素な構成により、第1回転流発生部が第1回転流を発生させ、第1回転流が、第2回転流発生部における第2回転流を誘発させることができる。
本発明において、好ましくは、溜水部には、第1回転流発生部と第2回転流発生部との間に、第1回転流の一部を第2回転流発生部側へと分流させる分流部が設けられている。
このように構成された本発明においては、分流部が第1回転流の一部を第2回転流発生部側へと分流させ、第1回転流が第2回転流発生部における第2回転流を発生させやすくすることができる。よって、第2回転流をより確実に形成しやすくなり、溜水面に浮遊する汚物やペーパーをより確実に粉砕することができる。
本発明において、好ましくは、溜水部には、分流部から第2回転流発生部側へと向かう水流を壁面に沿って誘導する誘導部が、溜水部の水平断面において、分流部よりも第2回転流発生部側の内壁面に設けられている。
このように構成された本発明においては、誘導部が分流部から第2回転流発生部側へと向かう水流を壁面に沿って誘導するので、分流部よりも第2回転流発生部側の内壁面上における水流の乱れが生じにくくなり、第2回転流を発生させやすくすることができる。従って、第2回転流をより確実に発生させることができる。
本発明において、好ましくは、回転体は、溜水部内に貯留されている溜水内の上部に配置されている。
このように構成された本発明においては、回転体は、溜水部内に貯留されている溜水内の上部に配置されているので、回転体が溜水内の下部に配置される場合に比べて、高さ方向において溜水面の比較的に近くに回転体が配置される。従って、回転体により発生させる回転流が高さ方向において溜水面の比較的に近くに形成され、より確実に第2回転流を発生させることができる。また、回転体を溜水の上部に配置することにより回転体に溜水部内で沈殿した汚物を付着しにくくすることができる。
本発明において、好ましくは、第2回転流発生部は、第2回転流の外周側の流れを中心側に向けるようにガイドするガイド部を有する。
このように構成された本発明においては、ガイド部により第2回転流の外周側の流れを中心側に向けることができる。従って、第2回転流の外周側の流れの乱れにより、汚物の粉砕中に溜水面近傍上方に汚物が付着することを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、溜水面を取り囲むボウル部の壁面が、緩やかな傾斜の緩傾斜部と、緩傾斜部よりも急な傾斜の急傾斜部を備え、ガイド部は、壁面の曲率半径が次第に小さくなるように形成され、これにより、ガイド部によりガイドされる第2回転流の回転中心が緩傾斜部側に偏心される。
このように構成された本発明においては、ガイド部により、第2回転流の回転中心を緩傾斜部側に偏心させることができる。第2回転流の回転中心部では、周辺部に比べて溜水面の上昇が抑制される。よって、第2回転流の形成により溜水面が上昇した場合においても、緩傾斜部側の水位は上昇しにくく、溜水が緩傾斜部側の面上に比較的広く広がって逆流しているように見えることを抑制することができる。一方、急傾斜部側は、水が比較的広がりにくく、逆流しているように見えにくいので、第2回転流により溜水面が比較的大きく上昇してもこれが目立ちにくい。このように、第2回転流が発生している際に、ガイド部により急傾斜部側の溜水面よりも緩傾斜部側の溜水面を低くできるため、溜水面が上昇して緩傾斜部上に広がることを抑制することができる。
本発明のトイレ装置によれば、汚物を粉砕する際に、汚物が溜水面からボウル部の外部に飛散すること、汚物が溜水面から溜水部より上方のボウル部の内面に飛散すること、又は溜水面が乱れることによりその水位が上昇して溜水部より上方のボウル部の内面に汚物が付着すること、を抑制することができる。
本発明の第1実施形態によるポータブルトイレ装置を後方斜め上方から見た全体斜視図である。 本発明の第1実施形態によるポータブルトイレ装置を示す断面図である。 本発明の第1実施形態によるポータブルトイレ装置のボウル部を示す上面図である。 本発明の第1実施形態によるポータブルトイレ装置の粉砕装置の回転体を示す側面図である。 本発明の第1実施形態によるポータブルトイレ装置の粉砕装置の回転体を下方から見た底面図である。 図2に示すポータブルトイレ装置に使用者が排泄し、汚物がボウル部内に入った状態を概略的に示す図である。 図2に示すポータブルトイレ装置において、洗浄動作が実行される状態を概略的に示す図である。 図2に示すポータブルトイレ装置において、溜水面の水位を所定水位まで下げるように洗浄水を排水させる水位下げ動作が実行される状態を概略的に示す図である。 図2に示すポータブルトイレ装置において、汚物の粉砕動作が実行される状態を概略的に示す図である。 図2に示すポータブルトイレ装置において、洗浄水の圧送動作が実行される状態を概略的に示す図である。 図2に示すポータブルトイレ装置において、溜水を形成するように洗浄水を給水する給水動作が実行される状態を概略的に示す図である。 本発明の第1実施形態によるポータブルトイレ装置の溜水部及び回転体を概略的に示す断面図である。 図12のXIII−XIII線に沿って見た断面図である。 図12のXIV−XIV線に沿って見た断面図である。 図12のXV−XV線に沿って見た断面図である。 図12のXVI−XVI線に沿って見た断面図である。 図2に示すポータブルトイレ装置において、第2回転流が発生する前の溜水面の状態を概略的に示す図である。 図2に示すポータブルトイレ装置において、第2回転流の回転中心が緩傾斜部側に偏心されている場合の溜水面の状態を概略的に示す図である。 図2に示すポータブルトイレ装置において、第2回転流の回転中心が緩傾斜部側に偏心されている場合に、汚物を含む洗浄水が急傾斜部側に流出する状態を概略的に示す図である。 比較例のポータブルトイレ装置において、第2回転流が発生する前の溜水面の状態を概略的に示す図である。 比較例のポータブルトイレ装置において、第2回転流の回転中心が緩傾斜部側に偏心されていない場合の溜水面の状態を概略的に示す図である。 比較例のポータブルトイレ装置において、第2回転流の回転中心が緩傾斜部側に偏心されていない場合に、汚物を含む洗浄水が緩傾斜部側及び急傾斜部側に流出する状態を概略的に示す図である。 本発明の第2実施形態によるトイレ装置を後方斜め上方から見た全体斜視図である。 本発明の第2実施形態によるトイレ装置を示す断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態によるポータブルトイレ装置について説明する。最初に、図1及び図2により、本発明の第1実施形態によるポータブルトイレ装置の全体構造を説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態によるポータブルトイレ装置1(トイレ装置)は、便所以外の場所にも配置できる水洗式の便器装置であり、戸建て住宅、高齢者施設又は病院等(以下「建物」と称する)において、通常のトイレ空間以外の場所、例えば、介護用に使用者の居室、寝室内のベッドサイド等に配置されるトイレ装置として使用される。高齢者や病気の人などで、トイレまで歩いていくことが困難又は比較的負担に感じる人にも、自分で居室において使用することができる水洗式の便器装置となっている。
ポータブルトイレ装置1は、便器本体2と、便器本体2に洗浄水を供給する給水部4と、便器本体2を支持するフレーム6と、を備えている。
また、ポータブルトイレ装置1は、移動可能な非据え付け型の装置である。ポータブルトイレ装置1は、フレーム6のフレーム基部6aが床Fに固定されておらず、使用者又は事業者等によって車輪1a等を利用して移動可能に形成されている。
給水部4は、建物側の給水設備と可撓性の給水管8を介して接続されている。給水部4は、便器本体2の後方上部に設けられ、ボウル部10に形成された吐水口10cからボウル部10に洗浄水を供給する。なお、給水部4は、貯水タンクから洗浄水を供給するタンク方式のものであってもよい。給水管8は給水ホース等により形成される。
図2に示すように、便器本体2は、便器本体2の前方側に設けられた汚物を受けるボウル部10と、ボウル部10の底部と連通するように設けられて汚物を洗浄水と共に排出する排水トラップ管路(排水管路)12と、ボウル部10下方に形成された溜水部14と、を備えている。
ボウル部10は、上方に向けて開口したボウル形状の汚物受け面10dを備えている。排水トラップ管路12は、上方に延びる上昇管12aを有し、排水トラップを形成する。排水トラップ管路12は、建物側の排水設備と排水トラップ管路12の下流側に接続される可撓性の排水管16を介して接続されている。粉砕された汚物は、排水トラップ管路12から排水管16を介して排出される。排水管16は排水ホース等により形成される。
図2に示すように、ポータブルトイレ装置1は、さらに、汚物を粉砕する粉砕装置18と、この粉砕された汚物を排水管16に圧送する圧送装置(圧送部)20と、粉砕装置18と圧送装置20との間に設けられるフィルタ22と、使用者が操作する操作部(図示せず)と、ポータブルトイレ装置1の洗浄動作及び粉砕圧送動作等を制御する制御部24と、を備えている。
粉砕装置18は、回転流を発生させることにより汚物を粉砕する。粉砕装置18は、ボウル部10後方の下方側且つ溜水部14の上部側に設けられる。この粉砕装置18は、溜水部14に貯留された溜水内に配置されると共に汚物を粉砕するように溜水部14内に回転流を発生させる回転体26と、回転体26の回転軸28と、回転体26及び回転軸28を駆動させる電動モーター30とを備えている。
図4及び図5に示すように、回転体26は、溜水部14内で汚物を粉砕する水流を形成するための円盤を形成する。この回転体26の下側の表面には、下方に立ち上がる複数の突起26aが形成されている。これらの突起26aにより洗浄水及び汚物の回転流を形成し易くなっている。なお、回転体26は、回転流を発生できるものであれば、カッター等の刃により物理的に汚物を粉砕する粉砕部であってもよい。
回転軸28は、その上部が電動モーター30に取り付けられ、鉛直方向下方に延び、その下部が回転体26の中心に取付けられている。回転軸28は、溜水部14を貫通して回転体26まで延び、電動モーター30の駆動力を回転体26まで直接的に伝達している。なお、回転軸28に代えて、回転軸は、溜水部14の天井面を貫通しないように、マグネット等を利用した非接触式の回転伝達機構により形成され、電動モーター30の駆動力を溜水部14を介して回転体26まで間接的に伝達するように構成されていてもよい。電動モーター30は、DCブラシレスモーターであり、可変速制御が可能となっている。
圧送装置20は、高揚程が実現可能な遠心式ポンプを形成している。圧送装置20は、溜水部14内で粉砕した汚物を洗浄水とともに圧送して排水トラップ管路12の下流側へ排出させる。圧送装置20は、ポンプ室32と、ポンプ室32の内側で回転されるインペラ34と、インペラ34の回転軸36と、インペラ34及び回転軸36を駆動させる電動モーター38とを備えている。
ポンプ室32の中央部の入口には、溜水部14のフィルタ22の下部から延びる流路が接続され、ポンプ室32の上部の外周部には、排水トラップ管路12が接続される。
インペラ34は、円盤形状の円盤部34aと、円盤部34aから部分的に突出して設けられた突起部34bとを備えている。インペラ34の回転によって発生する遠心力により、汚物及び洗浄水がポンプ室32から排水トラップ管路12に向かって比較的強力に押し出され、且つ圧送される。
圧送装置20は、ポータブルトイレ装置1の後方下部において横置きに配置されている。よって、回転軸36は、便器本体2の前後方向と平行なほぼ横向きに延びるように配置されている。従って、便器本体2の高さが上昇することを抑制することができる。回転軸36は、その基部が電動モーター38に取り付けられ、その先端が円盤部34aの中心に取付けられている。回転軸36は、ポンプ室32を貫通してインペラ34まで延び、電動モーター38の駆動力をインペラ34まで直接的に伝達している。なお、回転軸36に代えて、回転軸は、ポンプ室32の側壁を貫通しないように、マグネット等を利用した非接触式の回転伝達機構により形成され、電動モーター38の駆動力をポンプ室32を介してインペラ34まで間接的に伝達するように構成されていてもよい。電動モーター38は、DCブラシレスモーターであり、可変速制御が可能となっている。なお、圧送装置20は、排水トラップ管路12の下流側に設けられる排水の真空吸引装置等の吸引装置に変更されることができる。このような吸引装置により、溜水部14内で粉砕された粉砕後の汚物を洗浄水とともに吸引して排水トラップ管路12の下流側へ排出するようにしてもよい。
フィルタ22は、粉砕装置18の下方の溜水部14の底面に配置される。フィルタ22は、所定の大きさの多数の通過開口22aを形成する。所定以下の大きさに粉砕された汚物のみが通過開口22aを通過することができ、一方、所定の大きさより大きな汚物は通過が規制されて溜水部14内のフィルタ22上に残る。
制御部24は、使用者による操作部の操作又は自己の設定により、給水部4、粉砕装置18及び圧送装置20を制御する。制御部24は、これらの制御を行うためのCPU、メモリ等を内蔵している。制御部24は、給水部4、粉砕装置18及び圧送装置20等と電気的に接続され、これらの装置等に作動信号を送り、各装置等を作動させるようになっている。
次に、図2、図3、図6乃至図10により、ポータブルトイレ装置1の溜水部14について説明する。
溜水部14は、ボウル部10下方に形成されている。溜水部14は、ポンプ室32を介して排水トラップ管路12と連通している。溜水部14は、ボウル部10下方に溜水面W0(待機状態の溜水面)を形成するように、排水トラップ管路12の上流側に溜水を貯留する。溜水部14は、ボウル部10の下部から後方側に延びるL字形状の貯溜部を形成している。溜水部14は、汚物を粉砕する時点において、溜水面W0より下方側且つ後方側に延びる部分において洗浄水を貯溜している状態となっている。
溜水部14は、上面視においてボウル部10下方の溜水面W0とは重ならない位置に回転体26を取り付けている。回転体26は、上面視において溜水面W0より後方側の位置且つインペラ34より前方側の位置に配置されている。この回転体26は、溜水部14内の一か所に一つのみ設けられている。溜水部14は、回転体26を、洗浄前の溜水面W0の高さ位置より低い位置且つ溜水部14内に貯留されている溜水の上部の高さ位置に配置するように形成されている。
さらに、溜水部14は、回転体26近傍に形成され第1回転流を回転体26近傍に発生させる第1回転流発生部40と、第1回転流とは異なる回転流である第2回転流を溜水面W3(後述する汚物の粉砕中の溜水面)に発生させる第2回転流発生部42とを備えている。
第1回転流発生部40は、回転体26の回転により、第1回転流F1を発生させ、この比較的流速の速い第1回転流F1により汚物を粉砕させる。第1回転流発生部40は、回転体26が配置されている側の溜水部14に形成されている。この第1回転流発生部40は、上面視において、その内壁の少なくとも一部が、回転体26の回転軸28を中心とする仮想円に沿った壁面40aとなるように形成されている
第2回転流発生部42は、溜水面W3の近傍において第1回転流F1の流速V1よりも遅い流速V2の第2回転流F2を発生させ、この比較的流速の遅い第2回転流により溜水面W3近傍の汚物を第1回転流発生部40へ移動させる。第2回転流発生部42は、上面視において、第1回転流発生部40と反対側の壁面42aが略円弧形状となるように形成されている。
第1回転流発生部40及び第2回転流発生部42は、上面視において水平方向に並んで形成される。溜水部14には、第1回転流発生部40と第2回転流発生部42との間に、第1回転流F1の一部を第2回転流発生部42側へと分流させる分流部44が設けられている。分流部44は、回転体26の前端近傍における溜水部14の内壁がわずかに内側に突出する凸部を形成している。なお、分流部44は、平坦面により形成されていてもよい。
溜水部14には、分流部44から第2回転流発生部42側へと向かう水流を壁面に沿って誘導する誘導部46が、溜水部14の水平断面において、第1回転流発生部40と第2回転流発生部42との間の分流部44よりも第2回転流発生部42側の内壁面に設けられている。誘導部46は、分流部44から壁面に沿って流れる水流が剥離しにくくなるように、分流部44側の壁面と、第2回転流発生部42との間を滑らかな湾曲面により形成している。
第1回転流発生部40及び第2回転流発生部42は、第2回転流F2が、第1回転流F1とは反対の方向に回転するように、溜水部14内で前後に並んで配置されている。
さらに、図3及び図7、図8、図9に示すように、第2回転流発生部42は、第2回転流F2の外周側の流れを中心側に向けるようにガイドするガイド部48を有する。ここで、溜水面W3を取り囲むボウル部10の周囲の壁面が、緩やかな傾斜の緩傾斜部10aと、緩傾斜部10aよりも急な傾斜の急傾斜部10bを備えている。ガイド部48は、壁面の曲率半径が前方から後方に向けて次第に小さくなるように形成され、ガイド部48によりガイドされる第2回転流F2の回転中心が緩傾斜部10a側に偏心される。
次に、図6乃至図17により、上述した本発明の第1実施形態によるポータブルトイレ装置の動作(作用)を説明する。図6乃至図11において、斜線部分は、洗浄水が貯留している状態を概略的に示している。
図6に示すように、使用者が便器本体2を使用し、汚物(大便、小便、トイレットペーパー等)Aがボウル部10内に入った状態となる。この状態においては、給水部4は停止された状態であり、粉砕装置18及び圧送装置20も停止された状態である。溜水面W1は、洗浄前の待機状態の溜水面W0よりも汚物Aによりわずかに上昇している。
次に、図7に示すように、使用者が操作部の操作スイッチ等を操作することにより、洗浄動作が開始される。操作部の操作スイッチ等が操作されると、その操作指令が制御部24に送信され、制御部24が、その指令に基づいて給水部4に給水指令を送り、給水部4からボウル部10に所定時間給水が行われ、ボウル部10が洗浄水Bによって洗浄される。汚物Aは、洗浄水Bにより溜水部14中に移動された状態となる。溜水面W2は、洗浄水Bの給水により溜水面W1よりもさらに上昇した位置となる。依然として、粉砕装置18及び圧送装置20は停止された状態である。
次に、図8に示すように、制御部24が、圧送装置20を駆動させ、洗浄水Cを、溜水面W2の水位を溜水面W3の位置まで下げるような所定流量だけ排水させる。溜水部14内に存在する洗浄水量が減少され、溜水部14の溜水面が溜水面W3の位置となる。制御部24が、圧送装置20を所定時間駆動させた後、再び停止させる。このとき、給水部4は停止された状態のままであり、粉砕装置18も停止された状態のままである。汚物Aのうち所定の大きさ以上の汚物は、フィルタ22を通過せず、溜水部14内に留まっている。
次に、図9に示すように、制御部24が、粉砕装置18を駆動させ、汚物の粉砕動作を行う。このとき、圧送装置20は、停止された状態のままである。従って、溜水部14内で汚物が回転流により粉砕される。給水部4は停止された状態のままである。汚物Aは粉砕され、所定の大きさ以下の汚物aとなる。
ここで、図12乃至図16により、溜水部14における汚物の粉砕動作を詳細に説明する。図12乃至図16において、流速の速い順に、流れを示す矢印を、最も太い実線の矢印、次に太い実線の矢印、細い実線の矢印により示している。
制御部24は、粉砕装置18の電動モーター30を作動させ、回転体26を回転させる。回転体26の回転により、回転体26の近傍に回転流が生じる。第1回転流発生部40は、この回転流から、第1回転流F1を発生させる。第1回転流F1は、回転体26の下方側に形成される。第1回転流F1は、図14、図15及び図16に示すように、上面視において水平方向に回転する回転流として形成される。このとき、第1回転流F1は、壁面40aに沿って円の外周に滑らかに沿うような旋回流を形成する。さらに、第1回転流F1は、図12に示すように、縦方向断面においては、第1回転流発生部40の外周に沿って下降する流れ及び第1回転流発生部40の中心近傍から上昇する流れを形成している。このように、第1回転流F1は、回転体26の近傍領域において、洗浄水及び汚物A(図8等)の水平方向及び鉛直方向に強力に粉砕する流れを形成する。
第1回転流F1のうち分流部44により分流された水流が遠心力により第2回転流発生部42側に向かって流れる。よって、第1回転流F1が、第2回転流発生部42における第2回転流F2を誘発させる。分流部44から第2回転流発生部42側へと向かう水流は、誘導部46に沿って、誘導部46の壁面からの剥離が抑制されるとともに、第2回転流発生部42の内周に沿って流れる第2回転流F2を形成する。
第2回転流F2は、図13乃至図16に示すように、上面視において水平方向に回転する回転流として形成される。このとき、第2回転流F2は、壁面42aに沿って円弧の外周に滑らかに沿うような旋回流を形成する。第1回転流F1及び第2回転流F2は、上面視において水平方向に並んで形成される。第2回転流F2は、第1回転流F1と反対の回転方向に回転するので、第2回転流F2の回転流と第1回転流F1の回転流とが互いに干渉することを抑制し、且つ洗浄水が互いの回転流間をスムーズに行き来することもできる。
第2回転流F2は、図12に示すように、縦方向断面においては、誘導部46の近傍から溜水面W3に向かって上昇し、溜水面W3に第2回転流F2を形成する。よって、回転体26の位置よりも上方の位置においても第2回転流F2を形成する。
第2回転流F2は、図3及び図13に示すように、渦状の旋回流を形成し、この旋回流の中心近傍から下降する下降流を形成する。第2回転流F2は、溜水面W3上の浮遊系汚物を中心近傍から下方に引き込む流れを形成する。第2回転流F2は、縦方向断面において、第2回転流発生部42の中心領域から下方に流れ、溜水部14の下方から第1回転流発生部40側に流れ、第1回転流発生部40の中心近傍から上方に流れる循環流も形成する。このように、第2回転流F2は、第1回転流発生部40近傍において第1回転流F1に再び合流する。第1回転流F1及び第2回転流F2は溜水部14内の複数の部分で繋がるようにされている。第2回転流F2の流速V2は、第1回転流F1の流速V1よりも遅く、第2回転流F2は、洗浄水及び汚物A(図8等)を、溜水面W3の近傍から第1回転流発生部40に移動させる流れを形成する。このように、第2回転流F2により、汚物Aが第1回転流F1側に搬送され、第1回転流F1により汚物Aが粉砕され、所定の大きさ以下の汚物aとされる。
さらに、第2回転流F2は、図13乃至図15に示すように、ガイド部48により第2回転流F2の外周側の流れが中心側に向けるようにガイドされている。よって、比較的洗浄水の流速が速い第2回転流F2の外周側の流れが溜水面W3の中心向きに集まり、流れが広がらないように抑制される。また、第2回転流F2の外周側の洗浄水の流れが乱れることにより、汚物が溜水面W3近傍上方に付着することを抑制することができる。
また、図3、図13及び図17等に示すように、ガイド部48は、壁面の曲率半径が前方から後方に向けて次第に小さくなるように形成されているので、ガイド部48によりガイドされる第2回転流F2の回転中心Xが緩傾斜部10a側に偏心される。図17A乃至図17Cにより、第2回転流F2の回転中心Xが緩傾斜部10a側に偏心される場合の溜水面W3の状態の変化を概略断面図により説明する。
図17Aにおいては、溜水部14において、第2回転流F2が発生する前の溜水面W3の状態を示している。図17Bにおいては、溜水部14において、第2回転流F2の回転中心Xが緩傾斜部10a側に偏心されている場合の溜水面W3の状態を示している。回転中心Xは回転中心X0(図18B参照)よりも前方側の緩傾斜部10a側に移動されている。溜水面W3は、第2回転流F2の回転中心部の位置が最も低く、回転中心部から周辺部側に向かうにつれ、遠心力により溜水面W3が上方に盛り上がる状態となる。図17Cに示すように、回転中心Xが緩傾斜部10a側に偏心されているので、回転中心Xから緩傾斜部10aまでの距離l1は比較的短く、粉砕されている汚物を含む洗浄水は盛り上がり高さh1が比較的低くなり、汚物等が緩傾斜部10a側に流出することが抑制される。盛り上がり高さh1は、回転中心Xから緩傾斜部10aの内側端部までの溜水面W3の盛り上がり高さを示している。
一方、回転中心Xから急傾斜部10bまでの距離l2は距離l1よりも遠くなり、溜水面W3の盛り上がり高さh2は盛り上がり高さh1よりも高くなり、汚物を含む洗浄水が急傾斜部10b側に流出する。盛り上がり高さh2は、回転中心Xから急傾斜部10bの内側端部までの溜水面W3の盛り上がり高さを示している。しかしながら、急傾斜部10b側の壁面の傾斜角度が比較的急であり、流出した洗浄水の急傾斜部10b上での流出高さが抑制される。さらに、見た目にも急傾斜部10b上への洗浄水の流出範囲及び面積を比較的目立たなくすることができる。
比較例として、図18A乃至図18Cにより、第2回転流F2の回転中心X0が緩傾斜部10a側に偏心されていない場合の溜水面W3の状態の変化を概略断面図により説明する。図18Aにおいては、溜水部14において、第2回転流F2が発生する前の溜水面W3の状態を示している。図18Bにおいては、溜水部14において、第2回転流F2の回転中心X0が緩傾斜部10a側に偏心されていない場合の溜水面W3の状態を示している。回転中心X0が緩傾斜部10a側に偏心されていないので、回転中心X0から緩傾斜部10aまでの距離l0は距離l1(図17B)よりも長く、汚物を含む洗浄水の盛り上がり高さh0は、盛り上がり高さh1よりも高くなる。従って、図18Cに示すように、汚物を含む洗浄水が緩傾斜部10aの内側端部を超えて、緩傾斜部10a側に流出する。このとき、緩傾斜部10aの傾斜角度が比較的緩やかであるので、流出した洗浄水が緩傾斜部10a上で広範囲に広がりやすく、汚れが目立つこととなる。このように、比較例の第2回転流F2の回転中心X0が緩傾斜部10a側に偏心されていない場合においては、汚物を含む洗浄水が緩傾斜部10a上の広範囲に付着して広範囲を汚してしまう印象を与える可能性がある。
本実施形態については、図10に戻って、汚物の粉砕が終了すると、制御部24は、粉砕装置18を停止させ、圧送装置20を駆動させる。汚物aは、フィルタ22を通過することができる。圧送装置20は、洗浄水及び汚物aを排水トラップ管路12を介して排水管16に圧送(排出)する。溜水部14内の洗浄水及び汚物aはほぼ全て圧送装置20により排出される。このようにして、溜水部14内から汚物aが排出される。
最後に、図11に示すように、制御部24は、給水部4を再び作動させ、ボウル部10に給水を行う。よって、溜水部14内に洗浄水が貯留され、溜水面W0の溜水が形成される。このとき、粉砕装置18及び圧送装置20は停止された状態となっている。制御部24は、所定流量の洗浄水が給水されると給水部4を停止させ、一連の洗浄動作を終了させる。
次に、上述した本実施形態によるポータブルトイレ装置1による作用効果を説明する。
本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、溜水部14は、回転体26により発生させる回転流から、回転体26近傍において汚物を粉砕する第1回転流F1を発生させる第1回転流発生部40を有するため、第1回転流F1により回転体26近傍に存在する固形汚物等の汚物を粉砕することができる。さらに、溜水部14は、溜水面W3近傍の汚物を第1回転流発生部40へ移動するように溜水面W3の近傍において第1回転流F1よりも流速が遅い第2回転流F2を発生する第2回転流発生部42を有するように構成されている。従って、第2回転流F2により溜水面W3に浮遊する汚物やペーパーを第1回転流発生部40まで引き込むように移動させ、第1回転流F1により粉砕することができる。このようにして、回転体26近傍の汚物だけでなく、溜水面W3に浮遊する汚物やペーパーも粉砕することができる。また、流速の速い第1回転流F1は回転体26近傍において発生されるため、汚物を粉砕する際に第1回転流F1が溜水面W3を乱すことを抑制することができる。さらに、溜水面W3の近傍において形成される第2回転流F2は溜水面の近傍において形成されるが、第1回転流F1よりも流速が遅いため、溜水面W3の乱れを抑制することができる。従って、汚物を粉砕する際に、溜水部14内において固形汚物、浮遊汚物、ペーパーのような全ての種類の汚物を粉砕する強力な水流を形成する場合においても、汚物が溜水面W3からボウル部10の外部に飛散すること、汚物が溜水面W3から溜水部14より上方のボウル部10の内面に飛散すること、又は溜水面W3が乱れることによりその水位が上昇して溜水部14より上方のボウル部10の内面に汚物が付着すること、を抑制することができる。
また、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、第1回転流F1及び第2回転流F2が、それぞれ上面視において水平方向に回転する回転流を形成するので、第1回転流F1及び第2回転流F2を鉛直方向に形成する場合に比べて、溜水部14の高さ方向の大きさを大きくすることなく第1回転流F1及び第2回転流F2を形成することができる。さらに、例えば、第1回転流F1及び第2回転流F2を鉛直方向に形成しようとする場合に、溜水部14の高さ方向の大きさが大きくなり、新たに仕切り板を設ける必要が生じ、構造が複雑になってしまうことを防ぐことができる。さらに、例えば、溜水部14の高さ方向の大きさが大きくなることにより、座面が高くなってしまうデメリットが生じるのを防ぐことができる。さらに、例えば、構造が複雑になって、汚物が溜水部14に残りやすくなることを防ぐことができる。従って、シンプルな構造且つ溜水部14の高さ方向の大きさを大きくすることなく溜水部14を形成し、第1回転流F1と第2回転流F2を形成することができる。また、回転体26は、上面視において溜水部14の溜水面W3とは重ならない位置に設けられているので、第1回転流F1を溜水面W3とは重ならない位置に形成することができる。従って、汚物を粉砕する際に第1回転流F1が溜水面W3を乱すことをより確実に抑制することができる。また、第1回転流発生部40及び第2回転流発生部42は、上面視において水平方向に並んで形成されるので、第1回転流F1及び第2回転流F2は、それぞれ上面視において水平方向に並んで形成され、さらに、上面視において水平方向に回転する回転流を形成する。流速の速い第1回転流F1は、溜水面W3とは重ならない位置に形成され、流速の遅い第2回転流F2は、溜水面W3の近傍に形成されるので、溜水面W3の乱れをより確実に抑制することができる。
さらに、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、回転体26は、鉛直方向に延びる回転軸28を中心に回転するので、簡易な構成で水平方向に回転する第1回転流F1を形成できる。
さらに、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、上面視において水平方向に並んで形成されている第1回転流F1及び第2回転流F2が干渉しにくくなり、第1回転流F1及び第2回転流F2のそれぞれを維持することができる。
さらに、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、第1回転流発生部40において、回転体26により発生させる回転流が、回転体26の回転軸28を中心とする仮想円に沿った壁面40aに沿って流れることができる。従って、第1回転流発生部40内の水流の乱れを抑制することができ、より効率的に第1回転流F1を発生させることができる。
さらに、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、第2回転流発生部42において、水流が、第1回転流発生部40と反対側の円弧形状の壁面42aに沿って流れることができる。従って、第2回転流発生部42内の水流の乱れを抑制することができ、より確実に第2回転流F2を発生させることができる。これにより、溜水面W3に浮遊する汚物やペーパーをより確実に第1回転流発生部40まで移動させ且つ粉砕することができる。
さらに、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、回転体26が溜水部14内に一つのみ設けられた簡素な構成により、第1回転流発生部40が第1回転流F1を発生させ、第1回転流F1が、第2回転流発生部42における第2回転流F2を誘発させることができる。
さらに、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、分流部44が第1回転流F1の一部を第2回転流発生部42側へと分流させ、第1回転流F1が第2回転流発生部42における第2回転流F2を発生させやすくすることができる。よって、第2回転流F2をより確実に形成しやすくなり、溜水面W3に浮遊する汚物やペーパーをより確実に粉砕することができる。
さらに、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、誘導部46が分流部44から第2回転流発生部42側へと向かう水流を壁面に沿って誘導するので、分流部44よりも第2回転流発生部42側の内壁面上における水流の乱れが生じにくくなり、第2回転流F2を発生させやすくすることができる。従って、第2回転流F2をより確実に発生させることができる。
さらに、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、回転体26は、溜水部14内に貯留されている溜水の上部に配置されているので、回転体26が溜水部14内の下部に配置される場合に比べて、高さ方向において溜水面W3の比較的に近くに回転体26が配置される。従って、回転体26により発生させる回転流が高さ方向において溜水面W3の比較的に近くに形成され、より確実に第2回転流F2を発生させることができる。また、回転体26を溜水の上部に配置することにより回転体26に溜水部14内で沈殿した汚物を付着しにくくすることができる。
さらに、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、ガイド部48により第2回転流F2の外周側の流れを中心側に向けることができる。従って、第2回転流F2の外周側の流れの乱れにより、汚物の粉砕中に溜水面近傍上方に汚物が付着することを抑制することができる。
さらに、本実施形態によるポータブルトイレ装置1によれば、ガイド部48により、第2回転流F2の回転中心を緩傾斜部10a側に偏心させることができる。第2回転流F2の回転中心部側では、周辺部に比べて溜水面W3の上昇が抑制される。よって、第2回転流F2の形成により溜水面W3が上昇した場合においても、緩傾斜部側の水位は上昇しにくく、溜水が緩傾斜部10a側の面上に比較的広く広がって逆流しているように見えることを抑制することができる。一方、急傾斜部10b側は、水が比較的広がりにくく、逆流しているように見えにくいので、第2回転流F2により溜水面W3が比較的大きく上昇してもこれが目立ちにくい。このように、第2回転流F2が発生している際に、ガイド部48により急傾斜部10b側の溜水面よりも緩傾斜部10a側の溜水面W3を低くできるため、溜水面W3が上昇して緩傾斜部10a上に広がることを抑制することができる。
次に、図19及び図20を参照して、本発明の第2実施形態によるトイレ装置について説明する。本実施形態のトイレ装置は、便所に据え付けられる水洗便器装置である点が上述した第1実施形態とは異なる。ここでは、本発明の第2実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。
図19に示すように、第2実施形態によるトイレ装置101(トイレ装置)は、建物の便所に据え付けられる水洗式の便器装置である。本発明の第2実施形態によるトイレ装置101は、例えば、3.8リットル乃至6リットルの洗浄水で洗浄する、節水型の水洗大便器である。トイレ装置101は、汚物を粉砕して排出するため、比較的少ない洗浄水量により汚物を排出することができる。
図20に示すように、トイレ装置101は、陶器製の便器本体102と、便器本体102に洗浄水を供給する給水部4とを備えている。給水部4は、建物側の給水管108と接続されている。給水部4は、便器本体102の後方上部に設けられ、ボウル部110に形成された吐水口110cからボウル部110に洗浄水を供給する。なお、給水部4は、貯水タンクから洗浄水を供給するタンク方式のものであってもよい。給水管108は建物に据え付けられた配管により形成される。
便器本体102は、便器本体102の前方側に設けられた汚物を受けるボウル部110と、排水トラップ管路12と、ボウル部10下方に形成された溜水部114と、を備えている。ボウル部110及び溜水部114は、陶器で形成されている。トイレ装置101は、ボウル部110の外周の下部が床Fに固定されている据え付け型の装置である。なお、便器本体102は、陶器以外に、樹脂と陶器、又は樹脂のみで形成するようにしても良い。
排水トラップ管路12は、建物側の排水管116と接続されている。粉砕された汚物は、排水トラップ管路12から排水管116を介して排出される。排水管116は建物に据え付けられた配管により形成される。トイレ装置101は、汚物を粉砕した後に排出するため、排水管116及びさらに下流の建物の排水管の口径が比較的小さい場合にも汚物を詰まらせることなく搬送させることができる。さらに、節水化の要請により洗浄水量が低減される場合にも、汚物を排水管116等内で詰まらせることなく搬送させることができる。
第2実施形態によるトイレ装置101の溜水部114は、陶器で形成されている点以外については、第1実施形態における溜水部14の構造と同じ構造を有しているので、説明を省略する。
第2実施形態によるトイレ装置の動作についても、第1実施形態によるポータブルトイレ装置1の動作と同じであるので説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態によるトイレ装置101の作用を説明する。
第2実施形態によるトイレ装置101によれば、トイレ装置101の溜水部114は、回転体26の回転により、回転体26近傍において汚物を粉砕する第1回転流F1を発生させる第1回転流発生部40を有するため、第1回転流F1により回転体26近傍に存在する固形汚物等の汚物を粉砕することができる。さらに、溜水部114は、溜水面W3近傍の汚物を第1回転流発生部40へ移動するように溜水面W3の近傍において第1回転流F1よりも流速が遅い第2回転流F2を発生する第2回転流発生部42を有するように構成されている。従って、第2回転流F2により溜水面W3に浮遊する汚物やペーパーを第1回転流発生部40まで引き込むように移動させ、第1回転流F1により粉砕することができる。このようにして、回転体近傍の汚物だけでなく、溜水面に浮遊する汚物やペーパーも粉砕することができる。また、流速の速い第1回転流F1は回転体26近傍において発生されるため、汚物を粉砕する際に第1回転流F1が溜水面W3を乱すことを抑制することができる。さらに、第2回転流F2は溜水面W3の近傍において形成されるが、第1回転流F1よりも流速が遅いため、溜水面W3の乱れを抑制することができる。従って、汚物を粉砕する際に、溜水部14内において固形汚物、浮遊汚物、ペーパーのような全ての種類の汚物を粉砕する強力な水流を形成する場合においても、汚物が溜水面W3からボウル部110の外部に飛散すること、汚物が溜水面W3から溜水部114より上方のボウル部110の内面に飛散すること、又は溜水面W3が乱れることによりその水位が上昇して溜水部114より上方のボウル部110の内面に汚物が付着すること、を抑制することができる。
1 ポータブルトイレ装置
1a 車輪
2 便器本体
4 給水部
6 フレーム
6a フレーム基部
8 給水管
10 ボウル部
10a 緩傾斜部
10b 急傾斜部
10c 吐水口
10d 汚物受け面
12 排水トラップ管路
12a 上昇管
14 溜水部
16 排水管
18 粉砕装置
20 圧送装置
22 フィルタ
22a 通過開口
24 制御部
26 回転体
26a 突起
28 回転軸
30 電動モーター
32 ポンプ室
34 インペラ
34a 円盤部
34b 突起部
36 回転軸
38 電動モーター
40 回転流発生部
40a 壁面
42 回転流発生部
42a 壁面
44 分流部
46 誘導部
48 ガイド部
101 トイレ装置
102 便器本体
108 給水管
110 ボウル部
110c吐水口
114 溜水部
116 排水管
A 汚物
a 汚物
B 洗浄水
C 洗浄水
F 床
F1 第1回転流
F2 第2回転流
l0 距離
l1 距離
l2 距離
V1 流速
V2 流速
W0 溜水面
W1 溜水面
W2 溜水面
W3 溜水面
X 回転中心
X0 回転中心

Claims (12)

  1. 汚物を粉砕して排出するトイレ装置であって、
    上方に向けて開口したボウル形状の汚物受け面を備えたボウル部と、
    上記ボウル部と連通する排水管路と、
    上記ボウル部下方に溜水面を形成するように、上記排水管路の上流側に溜水を貯留する溜水部と、
    上記ボウル部に洗浄水を供給する給水部と、
    上記溜水部に貯留された溜水内に配置されると共に上記溜水部内に回転流を発生させる回転体と、を有し、
    上記溜水部は、
    上記回転体近傍に形成され、上記回転体近傍に第1回転流を発生させる第1回転流発生部と、
    上記溜水面に上記第1回転流とは異なる回転流である第2回転流を発生させる第2回転流発生部とを備え、
    上記第1回転流発生部は、上記回転体の回転により、第1回転流を発生させ、この第1回転流により汚物を粉砕し、
    上記第2回転流発生部は、上記溜水面の近傍において上記第1回転流よりも流速が遅い第2回転流を発生させ、この第2回転流により上記溜水面近傍の汚物を上記第1回転流発生部へ移動させることを特徴とする、トイレ装置。
  2. 上記回転体は、上面視において上記ボウル部下方の上記溜水面とは重ならない位置に設けられ、上記第1回転流発生部及び上記第2回転流発生部は、上面視において水平方向に並んで形成され、上記第1回転流及び上記第2回転流は、それぞれ上面視において水平方向に回転する回転流として形成される、請求項1に記載のトイレ装置。
  3. 上記回転体の回転軸は、鉛直方向に延びている、請求項2に記載のトイレ装置。
  4. 上記第1回転流発生部及び上記第2回転流発生部は、上記第2回転流が、上記第1回転流とは反対の方向に回転するように配置されている、請求項2又は3に記載のトイレ装置。
  5. 上記第1回転流発生部は、上面視において、その内壁の少なくとも一部が、上記回転体の回転軸を中心とする仮想円に沿った壁面となるように形成されている、請求項2乃至4の何れか一項に記載のトイレ装置。
  6. 上記第2回転流発生部は、上面視において、上記第1回転流発生部と反対側の壁面が略円弧形状となるように形成されている、請求項2乃至5の何れか一項に記載のトイレ装置。
  7. 上記回転体は、上記溜水部内に一つのみ設けられ、上記回転体により発生された上記第1回転流が、上記第2回転流発生部における上記第2回転流を誘発させる、請求項2乃至6の何れか一項に記載のトイレ装置。
  8. 上記溜水部には、上記第1回転流発生部と上記第2回転流発生部との間に、上記第1回転流の一部を上記第2回転流発生部側へと分流させる分流部が設けられている、請求項7に記載のトイレ装置。
  9. 上記溜水部には、上記分流部から上記第2回転流発生部側へと向かう水流を壁面に沿って誘導する誘導部が、上記溜水部の水平断面において、上記分流部よりも第2回転流発生部側の内壁面に設けられている、請求項8に記載のトイレ装置。
  10. 上記回転体は、上記溜水部内に貯留されている溜水の上部に配置されている、請求項2乃至9の何れか一項に記載のトイレ装置。
  11. 上記第2回転流発生部は、上記第2回転流の外周側の流れを中心側に向けるようにガイドするガイド部を有する、請求項2乃至10の何れか一項に記載のトイレ装置。
  12. 上記溜水面を取り囲む上記ボウル部の壁面が、緩やかな傾斜の緩傾斜部と、上記緩傾斜部よりも急な傾斜の急傾斜部を備え、
    上記ガイド部は、壁面の曲率半径が次第に小さくなるように形成され、これにより、上記ガイド部によりガイドされる上記第2回転流の回転中心が上記緩傾斜部側に偏心される、請求項11に記載のトイレ装置。
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