JP6826760B2 - 水洗大便器 - Google Patents

水洗大便器 Download PDF

Info

Publication number
JP6826760B2
JP6826760B2 JP2018156465A JP2018156465A JP6826760B2 JP 6826760 B2 JP6826760 B2 JP 6826760B2 JP 2018156465 A JP2018156465 A JP 2018156465A JP 2018156465 A JP2018156465 A JP 2018156465A JP 6826760 B2 JP6826760 B2 JP 6826760B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drainage
flow path
flush toilet
drainage port
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018156465A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020029725A (ja
Inventor
彬 四宮
彬 四宮
橋本 博
博 橋本
大神 隆
隆 大神
勇 坂場
勇 坂場
陽香 齋藤
陽香 齋藤
匠 土谷
匠 土谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2018156465A priority Critical patent/JP6826760B2/ja
Priority to CN201910748726.6A priority patent/CN110857579B/zh
Priority to US16/543,322 priority patent/US11198996B2/en
Publication of JP2020029725A publication Critical patent/JP2020029725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6826760B2 publication Critical patent/JP6826760B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D11/00Other component parts of water-closets, e.g. noise-reducing means in the flushing system, flushing pipes mounted in the bowl, seals for the bowl outlet, devices preventing overflow of the bowl contents; devices forming a water seal in the bowl after flushing, devices eliminating obstructions in the bowl outlet or preventing backflow of water and excrements from the waterpipe
    • E03D11/13Parts or details of bowls; Special adaptations of pipe joints or couplings for use with bowls, e.g. provisions in bowl construction preventing backflow of waste-water from the bowl in the flushing pipe or cistern, provisions for a secondary flushing, for noise-reducing
    • E03D11/16Means for connecting the bowl to the floor, e.g. to a floor outlet
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D11/00Other component parts of water-closets, e.g. noise-reducing means in the flushing system, flushing pipes mounted in the bowl, seals for the bowl outlet, devices preventing overflow of the bowl contents; devices forming a water seal in the bowl after flushing, devices eliminating obstructions in the bowl outlet or preventing backflow of water and excrements from the waterpipe
    • E03D11/13Parts or details of bowls; Special adaptations of pipe joints or couplings for use with bowls, e.g. provisions in bowl construction preventing backflow of waste-water from the bowl in the flushing pipe or cistern, provisions for a secondary flushing, for noise-reducing
    • E03D11/17Means for connecting the bowl to the flushing pipe
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D11/00Other component parts of water-closets, e.g. noise-reducing means in the flushing system, flushing pipes mounted in the bowl, seals for the bowl outlet, devices preventing overflow of the bowl contents; devices forming a water seal in the bowl after flushing, devices eliminating obstructions in the bowl outlet or preventing backflow of water and excrements from the waterpipe
    • E03D11/02Water-closet bowls ; Bowls with a double odour seal optionally with provisions for a good siphonic action; siphons as part of the bowl
    • E03D11/06Bowls with downwardly-extending flanges for the sake of flushing
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D2201/00Details and methods of use for water closets and urinals not otherwise provided for
    • E03D2201/40Devices for distribution of flush water inside the bowl

Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、汚物を受けるボウル部と、このボウル部の下部に接続され外部の排水配管の入口に接続される排水口まで延び且つその一部に封水を溜める排水流路と、を有する水洗大便器に関する。
便器本体から排出された排水が排水口へ一気に流れ込むと、排水トラップ管路内又は排水配管内が一時的に満水状態となり、上流側の水を下流側へ引き込む自己サイホン作用が生じてしまうおそれがある。この自己サイホン作用が生じると、便器本体内の封水が下流側に引き込まれて排出され、封水切れが発生するおそれがある。
このような自己サイホン作用を防止するため、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されたような水洗大便器が提案されている。特許文献1には、便器本体の排出口と床面に配設された排水管とを接続する排水ソケットを備えた水洗大便器が記載されている。この水洗大便器の排水ソケットには、その流入部に分流部が設けられ、流入した排水を分流部に衝突させて上下方向に分流させ、上方に分流した排水を旋回空間において旋回させ、それにより、排水ソケットから排水管へ排出させる排水の最大瞬間流量を低減し、排水管内の自己サイホン作用の発生を抑制するようにしている。
また、特許文献2には、排水トラップ管路を備えた水洗大便器が記載されている。この水洗大便器の排水トラップ管路は下降管路を備え、この下降管路は、流路断面積が順次拡大する拡大部と、この拡大部の下流側に設けられた流路断面が縮小する縮小部と、これらの拡大部と縮小部との間に水受け部を備え、さらに、拡大部と水受け部により窪み部が形成されている。この水洗大便器においては、この窪み部により下降管路を流れる洗浄水の流速を遅滞させ、自己サイホンの発生を抑制するようにしている。
特開2016−176255号公報 特開2017−31772号公報
上述したように、自己サイホン作用の発生を抑制するための種々の構造が提案されているが、これらの構造をより改良した水洗大便器の開発が要望されている。
そこで、本発明は、従来からの要望を満たすためになされたものであり、自己サイホン作用の発生を抑制し、封水が下流側に引き込まれてしまうことを確実に抑制することができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、汚物を受けるボウル部と、このボウル部の下部に接続され外部の排水配管の入口に接続される排水口まで延び且つその一部に封水を溜める排水流路と、を有する水洗大便器において、排水流路は、ボウル部の下部から後方へ向けて上昇する上昇流路と、この上昇流路の下流端から排水口まで下降する下降流路と、を備え、排水流路の下降流路は、後方から排水口が設けられた前方に向けて直線状に延びる底面を備え、この底面の後方側に、底面から排水口へ向けて流れる排水の水平方向の流れの向きを排水口の中心よりも左右の何れか一方の側に向けて流れるようにガイドするガイド部が形成されている。
このように構成された本発明において、排水流路の下降流路は、後方から排水口が設けられた前方に向けて直線状に延びる底面を備え、この底面の後方側に、排水口へ向けて流れる排水の水平方向の流れの向きを排水口の中心よりも左右の何れか一方の側に向けて流れるようにガイドするガイド部が形成されているので、このガイド部により排水口に流れ込む排水が排水口の中心から偏心して流入し易くなるため、排水が排水流路(排水トラップ等)及び排水配管の一部をシールして排水流路内および排水配管内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。従って、本発明によれば、水洗大便器の封水が下流側へ引き込まれてしまうことを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、ガイド部は、下降流路の底面の左右の何れか一方の側へ向けて斜め下方へ傾斜する傾斜面を有する。
このように構成された本発明によれば、ガイド部の傾斜面により、排水を排水口に流入する前に左右の何れか一方の側へガイドすることにより、排水口に流れ込む排水を排水口の中心から偏心して流入させることができ、これにより、排水が排水流路や排水配管の一部をシールして排水流路内および排水配管内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、ガイド部の傾斜面は、左右の何れか一方の側且つ前方へ向けて斜め下方へ傾斜する。
このように構成された本発明によれば、ガイド部の傾斜面が左右の何れか一方の側且つ前方へ向けて斜め下方へ傾斜するので、排水が排水口に流入する前にその流れを側方にそらし、排水をより確実に排水口の中心から偏心して流入させることができ、これにより、排水が排水流路や排水配管の一部をシールして排水流路内および排水配管内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。
本発明において、好ましくは、ガイド部は、傾斜面の上方に設けられ傾斜面よりも傾斜角度の小さい上面を有する。
このように構成された本発明によれば、下降流路に流れ込んできた排水が一度上面に衝突して排水の流れを乱すことができるので、これにより、排水の流れが局所的に集中することを抑制することができる。従って、本発明によれば、排水流路や排水配管の一部をシールして排水流路内および排水配管内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。
本発明は、汚物を受けるボウル部と、このボウル部の下部に接続され外部の排水配管の入口に接続される排水口まで延び且つその一部に封水を溜める排水流路と、を有する水洗大便器において、排水流路は、ボウル部の下部から後方へ向けて上昇する上昇流路と、この上昇流路の下流端から排水口まで下降する下降流路と、この下降流路の下端に取り付けられた排水ソケットと、を備え、排水流路の排水ソケットは、後方から排水口が設けられた前方に向けて直線状に延びる底面を備え、この底面の後方側に、底面から排水口へ向けて流れる排水の水平方向の流れの向きを排水口の中心よりも左右の何れか一方の側に向けて流れるようにガイドするガイド部が形成されている。
このように構成された本発明において、排水流路の排水ソケットは、後方から排水口が設けられた前方に向けて直線状に延びる底面を備え、この底面の後方側に、排水口へ向けて流れる排水の水平方向の流れの向きを排水口の中心よりも左右の何れか一方の側に向けて流れるようにガイドするガイド部が形成されているので、このガイド部により排水口に流れ込む排水が排水口の中心から偏心して流入し易くなるため、排水が排水流路や排水配管の一部をシールして排水流路内および排水配管内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。従って、本発明によれば、水洗大便器の封水が下流側へ引き込まれてしまうことを抑制することができる。
本発明の水洗大便器によれば、自己サイホン作用の発生を抑制し、封水が下流側に引き込まれてしまうことを確実に抑制することができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器の平面図である。 図1のII−II線に沿って見た水洗大便器の縦断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の下降管路の底面を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の下降管路の底面を示す平面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の下降管路の底面の変形例を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態による水洗大便器を示す縦断面図である。 図6のVII-VII線に沿って見た部分投射断面図(部分中心投影断面図)である。 本発明の更なる他の実施形態による水洗大便器を示す縦断面図である。
先ず、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器の基本構造について説明する。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、便器本体2とこの便器本体2に供給される洗浄水を貯水する貯水タンク4を有する。便器本体2は、全体が陶器製である。なお、水洗大便器1は、貯水タンク4の代りに他の給水源(水道等)を使用するものであってもよい。
貯水タンク4は、約3.6リットル〜約4.8リットルの洗浄水を貯水し、下面には、タンク排水口6が形成されている。使用者がスイッチ(図示せず)を操作すると、排水弁(図示せず)が開状態となり、貯水タンク4のタンク排水口6から貯水タンク4内の洗浄水が便器本体2に供給されるようになっている。
便器本体2は、前方側にボウル部8を有し、このボウル部8は、ボウル形状の汚物受け面10と、この汚物受け面10の上縁に形成されたリム部12と、この汚物受け面10とリム部12との間に形成された棚部14とを備えている。リム部12には、内側に向かってオーバーハングしている内周面12aが形成されている。
便器本体2のボウル部8は、さらに、汚物受け面10の下方に形成された凹部16を備え、この凹部16は、ほぼ垂直方向に延び且つ平面視でほぼ三角形形状の縦壁部16aにより形成されている。
便器本体2のボウル部8の凹部16の下方側には、洗浄水と共に汚物を排出するための排水流路である排水トラップ管路18が形成されている。
本実施形態による水洗大便器1は、ボウル部8内の洗浄水の落差による流水作用により汚物を排出する「洗い落とし式便器」である。
便器本体2の後方側には、前後方向に延びる共通リム導水路20が後方から前方に延びており、その後方側は、上述した貯水タンク4のタンク排水口6に接続され、貯水タンク4から洗浄水が流入するようになっている。共通リム導水路20の下流端である前方側は、第1リム導水路22と第2リム導水路24とに分岐している。
第1リム導水路22の下流端には第1リム吐水口26が形成され、この第1リム導水路22により、貯水タンク4の洗浄水を共通リム導水路20を経由して第1リム吐水口26に導くようになっている。この第1リム吐水口26は、図2に示すように、便器本体2を前方から見てボウル部8の左側中央部、即ち、凹部16の側方に配置されている。第1リム吐水口26から洗浄水がボウル部8の前方側に向けて棚部14に吐水されるようになっている。
第2リム導水路24の下流端には第2リム吐水口28が形成され、この第2リム導水路24により、貯水タンク4の洗浄水を共通リム導水路20を経由して第2リム吐水口28に導くようになっている。この第2リム吐水口28は、図2に示すように、ボウル部8を前後方向に二等分した場合の後方に設けられ、さらに、便器本体2を前方から見てボウル部8の右側に配置される。また、第2リム吐水口28からも洗浄水がボウル部8の後方側に向けて棚部14上に吐水されるようになっている。
ここで、本実施形態による水洗大便器1において、第1リム吐水口26及び第2リム吐水口28からボウル部8に洗浄水を吐水するようになっており、ゼット吐水口は設けられておらず、ゼット吐水は行われない。
図2に示すように、排水トラップ管路18は入口30を備え、この入口30がボウル部8及び凹部16と連通している。排水トラップ管路18は、入口30から後方に向けて上昇する上昇管路32と、この上昇管路32の下流端32a(上昇管路32の頂部32aでもある)から前方に向けて排水口36まで下降する下降管路34と、を備えている。この排水トラップ管路18の最高位置(頂部32a)により、封水面(溜水面)Wの位置が決定されるようになっている。また、下降管路34の排水口36には、排水配管50の入口が接続されている。
さらに、排水トラップ管路18は、前方から見て右側壁18a及び左側壁18bが、それぞれ、垂直方向(鉛直方向)に延びて、幅W1が上下方向において一定である(図4参照)。
次に、図3及び図4により、排水トラップ管路18の下降管路34について詳細に説明する。図3は本実施形態による水洗大便器1の下降流路34の底面を示す斜視図であり、図4は下降流路34の底面を示す平面図である。
図3及び図4に示すように、下降管路34は、底面38を備え、この底面38は、排水口36の後方側(上流側)の領域を形成している。
下降管路34の底面38の後方側(上流側)には、ガイド部40が設けられている。このガイド部40は、4つの面である上面48a、傾斜面48b、傾斜面c、傾斜面48dを備えている。これらの4つの面48a,48b,48c,48dは、全て表面が平坦な面である。
図3に示すように、上面は、最後方側(最上流側)の右側の最高位置に形成された平坦面であり、前方側(下流側)に向けて少しだけ傾斜している。なお、この上面48aは傾斜せず水平な面であってもよい。傾斜面48bは傾斜面48aの前方端から前方に向けて下方へ傾斜する矩形の傾斜面である。傾斜面48bは傾斜面48bの左側端から右側及び前方に向けて斜め下方へ傾斜する3角形の傾斜面である。傾斜面48bは傾斜面38bの右側端から右側に向けて下方へ傾斜する矩形の傾斜面である。ここで、平坦面である傾斜面38aの傾斜角度は、他の傾斜面48b,48c,48dの何れの傾斜角度よりも小さい。
図4に示すように、本実施形態による水洗大便器1においては、下降流路34の底面38に上述したガイド部40を形成したので、下降流路34の上流側から流下した排水は、ガイド部40の4つの面40a,40b,40c,40dと衝突する。条件40aに衝突した排水は、乱れた流れとなり、その後、傾斜面40b、傾斜面40c、傾斜面40dに沿って流れる。
傾斜面40bに衝突した排水及び上面40aから流下した排水は、そのまま、傾斜面40bの表面に沿って前方側に流れる(図4の流れF3参照)。傾斜面40c及び傾斜面40dに衝突した排水及び上面40aから流下した排水は、これらの面に沿って左側に向かって流れる(図4の流れF2,F3参照)。前方に向かって流れる流れF3よりも、右側に向かって流れる流れF2,F3の方が排水の流量が大となっている。そのため、下降流路34の底面38における排水の水平方向の流れは、排水口36の中心よりも左側に向いた流れとなり、即ち、排水口36の中心に向かう流れが左壁面18bの側にそらされ、偏心した流れとなる。この後、排水は、排水口36の中心から偏心して排水口36に流入して、排水口36内で旋回流(図4の流れF4参照)となる。
次に、図5により、上述した本実施形態の水洗大便器の変形例について説明する。図5は本実施形態の水洗大便器の下降管路の底面の変形例を示す斜視図である。図5に示す変形例においては、下降管路34の底面38の最後方側(最上流側)に、ガイド部42が形成され、このガイド部42は、右側及び前方に向けて斜め下方に傾斜する3角形の平坦な傾斜面42aを備えている。
この変形例による水洗大便器においても、上述した水洗大便器1と同様に、下流流路34の上流側から流下した排水は、ガイド部42の傾斜面42aに衝突する。傾斜面42aに衝突した排水は、この面に沿って左側に向かって流れる。このため、下降流路34の底面34における排水の水平方向の流れは、排水口36の中心よりも左側に向いた流れとなり、即ち、左側に偏心した流れとなる。この後、排水は、排水口36の中心から偏心して排水口36に流入して、排水口36内で旋回流(図4の流れF4参照)となる。
次に、上述した本実施形態による水洗大便器1の動作及び作用効果を説明する。使用者がスイッチを操作することにより、排水弁が開状態となり、貯水タンク4内の洗浄水がタンク排水口6から便器本体2の共通リム導水路20内に供給される。共通リム導水路20内に流入した洗浄水は前方側に流れ、第1リム導水路22と第2リム導水路24に分かれて流入する。洗浄水は、第1リム導水路22により第1リム吐水口26まで導かれ、第1リム吐水口26から棚部14上に吐水される。また、洗浄水は、第2リム導水路24により第2リム吐水口28まで導かれ、第2リム吐水口28から棚部14上に吐水される。
洗浄水は、第1リム吐水口26から前方に向けて吐水され、一方、第2リム吐水口28から後方に向けて吐水され、これらの洗浄水は、同一方向(反時計回り)に旋回する旋回流となる。第1リム吐水口26から吐水された洗浄水により、主に汚物受け面10の前方側領域が洗浄水され、第2リム吐水口28から吐水された洗浄水により、主にボウル部8の汚物受け面10の後方側領域が洗浄されるようになっている。
次に、図3乃至図5により、本実施形態による水洗大便器1の排水トラップ管路18内における排水の流れを説明する。本実施形態による水洗大便器1においては、排水トラップ管路18の下降流路34の排水口36の後方側に底面38にガイド部40が形成されているので、このガイド部40により排水口36に流れ込む排水が排水口36の中心から偏心して流入し易くなるため、排水が排水トラップ管路18及び排水配管の一部をシールして排水トラップ管路18内および排水配管50内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。従って、本実施形態による水洗大便器1によれば、水洗大便器1の封水が下流側へ引き込まれてしまうことを抑制することができる。
本実施形態による水洗大便器1のガイド部40,42は、下降流路34の底面38の左側に向けて(右側に向けるようにしてもよい)斜め下方へ傾斜する傾斜面40c,40d,42aを有し、これら傾斜面40c,40d,42aにより、排水を排水口36に流入する前に左側へガイドすることにより、排水口36に流れ込む排水を排水口36の中心から偏心して流入させることができ、これにより、排水が排水トラップ管路18や排水配管50の一部をシールして排水トラップ管路18内および排水配管50内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。
次に、本実施形態による水洗大便器1のガイド部40,42の傾斜面40c,40dは左側に向けて下方に傾斜し、傾斜面40bは前方に向けて下方に傾斜するので、これらの傾斜面40b,40c,40dにより、排水が排水口36にスムーズに流れ込み、排水をより確実に排水口36の中心から偏心して流入させることができ、これにより、排水が排水トラップ管路18や排水配管50の一部をシールして排水トラップ管路18内および排水配管50内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。
次に、本実施形態による水洗大便器1のガイド部40は、傾斜面40b,40c,40dの上方に設けられ傾斜面40b,40c,40dよりも傾斜角度の小さい上面40aを有するので、下降流路34に流れ込んできた排水が一度上面40aに衝突して排水の流れを乱すことができるので、これにより、排水の流れが局所的に集中することを抑制することができる。従って、本実施形態による水洗大便器1によれば、排水トラップ管路18や排水配管50の一部をシールして排水トラップ管路18内および排水配管50内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。
次に、図6及び図7により、本発明の他の実施形態による水洗大便器1について説明する。この他の実施形態においては、排水トラップ管路18の下降管路34の底面38には、上述したガイド部は設けられていない。この他の実施形態における水洗大便器1においては、ガイド部を設ける代わりに、排水トラップ管路18の下降流路34に、上昇流路32の頂部32aの底面から連続して延びる上流領域に左側に傾斜する(右側に傾斜するものであってもよい)傾斜面42aが形成されている。
この他の実施形態による水洗大便器1においては、排水トラップ管路18の下降流路34の上昇流路32の頂部32aの底面から連続して延びる上流領域に左側に傾斜する傾斜面34aが形成されているので、この傾斜面34aにより排水口36に流れ込む排水が排水口36の中心から偏心して流入し易くなるため、排水が排水トラップ管路18や排水配管50の一部をシールして排水トラップ管路18内および排水配管50内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。従って、本実施形態によれば、水洗大便器1の封水が下流側へ引き込まれてしまうことを抑制することができる。
次に、図8により、本発明の更なる他の実施形態による水洗大便器1について説明する。この実施形態による水洗大便器1においては、排水トラップ管路18が上昇管路32及び下降管路52を備えているが、この下降管路52は、上述した下降管路34に比べて上下方向の長さが短く、この下降管路52の下端に別部品である排水ソケット54が取り付けられている。この排水ソケット54は樹脂製である。この排水ソケット54は、後方側に平らな底面56を有し、前方側に排水口58が形成されている。
排水ソケット54の底面56には、上述した図3に示すガイド部40と同様なガイド部60が形成されている。このガイド部60も、ガイド部50と同様に、上面及び3つの傾斜面を備えている。
この更なる他の実施形態による水洗大便器1においては、排水ソケット54の底面56に、排水口36へ向けて流れる排水の水平方向の流れの向きを排水口36の中心よりも左側(右側でもよい)に向けて流れるようにガイドするガイド部60が形成されているので、このガイド部60により排水口36に流れ込む排水が排水口36の中心から偏心して流入し易くなるため、排水が排水ソケット54や排水配管50の一部をシールして排水ソケット54内および排水配管50内において自己サイホンが発生することを抑制することができる。従って、本実施形態による水洗大便器1によれば、水洗大便器1の封水が下流側へ引き込まれてしまうことを抑制することができる。
この更なる他の実施形態による水洗大便器1のガイド部60は、上述した図5に示すガイド部42と同様な構造のものであってもよい。
さらに、ガイド部60は、底面56の全体を左右のどちらかに傾けるようにしてもよい。このようにした場合でも、排水口58に流れ込む排水を排水口58の中心から偏心させることができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 貯水タンク
8 ボウル部
10 汚物受け面
12 リム部
14 棚部
18 排水トラップ管路(排水流路)
26 第1リム吐水口
28 第2リム吐水口
32 上昇管路(上昇流路)
32a 頂部
34 下降管路(下降流路)
34a 傾斜面
36 排水口
38 底面
40 ガイド部
40a 上面
40b 傾斜面
40c 傾斜面
40d 傾斜面
42 ガイド部
42a 傾斜面
50 排水配管
52 下降管路
54 排水ソケット
56 底面
58 排水口
60 ガイド部

Claims (5)

  1. 汚物を受けるボウル部と、このボウル部の下部に接続され外部の排水配管の入口に接続される排水口まで延び且つその一部に封水を溜める排水流路と、を有する水洗大便器において、
    上記排水流路は、上記ボウル部の下部から後方へ向けて上昇する上昇流路と、この上昇流路の下流端から上記排水口まで下降する下降流路と、を備え、
    上記排水流路の下降流路は、後方から上記排水口が設けられた前方に向けて直線状に延びる底面を備え、この底面の後方側に、底面から上記排水口へ向けて流れる排水の水平方向の流れの向きを上記排水口の中心よりも左右の何れか一方の側に向けて流れるようにガイドするガイド部が形成されている、水洗大便器。
  2. 上記ガイド部は、上記下降流路の底面の左右の何れか一方の側へ向けて斜め下方へ傾斜する傾斜面を有する、請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 上記ガイド部の傾斜面は、左右の何れか一方の側且つ前方へ向けて斜め下方へ傾斜する、請求項2に記載の水洗大便器。
  4. 前記ガイド部は、上記傾斜面の上方に設けられ上記傾斜面よりも傾斜角度の小さい上面を有する、請求項2又は請求項3に記載の水洗大便器。
  5. 汚物を受けるボウル部と、このボウル部の下部に接続され外部の排水配管の入口に接続される排水口まで延び且つその一部に封水を溜める排水流路と、を有する水洗大便器において、
    上記排水流路は、上記ボウル部の下部から後方へ向けて上昇する上昇流路と、この上昇流路の下流端から上記排水口まで下降する下降流路と、この下降流路の下端に取り付けられた排水ソケットと、を備え、
    上記排水流路の排水ソケットは、後方から上記排水口が設けられた前方に向けて直線状に延びる底面を備え、この底面の後方側に、底面から上記排水口へ向けて流れる排水の水平方向の流れの向きを上記排水口の中心よりも左右の何れか一方の側に向けて流れるようにガイドするガイド部が形成されている、水洗大便器。
JP2018156465A 2018-08-23 2018-08-23 水洗大便器 Active JP6826760B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018156465A JP6826760B2 (ja) 2018-08-23 2018-08-23 水洗大便器
CN201910748726.6A CN110857579B (zh) 2018-08-23 2019-08-14 冲水坐便器
US16/543,322 US11198996B2 (en) 2018-08-23 2019-08-16 Flush toilet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018156465A JP6826760B2 (ja) 2018-08-23 2018-08-23 水洗大便器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020029725A JP2020029725A (ja) 2020-02-27
JP6826760B2 true JP6826760B2 (ja) 2021-02-10

Family

ID=69584417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018156465A Active JP6826760B2 (ja) 2018-08-23 2018-08-23 水洗大便器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11198996B2 (ja)
JP (1) JP6826760B2 (ja)
CN (1) CN110857579B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6987361B2 (ja) * 2020-03-30 2021-12-22 Toto株式会社 洗い落し式水洗大便器
JP6987362B2 (ja) * 2020-03-30 2021-12-22 Toto株式会社 洗い落し式水洗大便器

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2616094A (en) * 1950-09-02 1952-11-04 Mansfield Sanitary Pottery Inc Trap for toilet bowls
US6292956B1 (en) 1994-04-08 2001-09-25 Toto, Ltd. Water flush toilet bowl and a cast molding apparatus thereof
WO1995027833A1 (fr) 1994-04-08 1995-10-19 Toto Ltd. Dispositif de raccordement d'une cuvette de w-c a la canalisation d'evacuation
US6108826A (en) * 1995-04-06 2000-08-29 Toto Ltd. Adjustable trap for a toilet stool
JPH09195366A (ja) * 1996-01-12 1997-07-29 Daido Hoxan Inc サイホン式洋風便器
US9045890B2 (en) * 2005-03-08 2015-06-02 Kohler Co. Pressure toilet with bulk loading siphon assist
JP5566571B2 (ja) * 2007-08-29 2014-08-06 株式会社Lixil 排水ソケット
JP5495653B2 (ja) * 2009-07-28 2014-05-21 株式会社Lixil 床下排水式水洗便器
JP6765627B2 (ja) 2015-03-20 2020-10-07 Toto株式会社 排水ソケット
JP6627319B2 (ja) 2015-08-06 2020-01-08 Toto株式会社 水洗大便器
JP6855018B2 (ja) * 2017-05-31 2021-04-07 Toto株式会社 トイレ装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN110857579A (zh) 2020-03-03
JP2020029725A (ja) 2020-02-27
CN110857579B (zh) 2021-08-06
US11198996B2 (en) 2021-12-14
US20200063425A1 (en) 2020-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015190245A (ja) 水洗大便器
JP2013019242A (ja) 水洗大便器
JP6792187B2 (ja) 排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器
JP6238011B2 (ja) 水洗大便器
JP2022140635A (ja) 水洗大便器
JP6826760B2 (ja) 水洗大便器
CN107090887B (zh) 冲水大便器
JP6848428B2 (ja) 水洗大便器
JP6194570B2 (ja) 水洗大便器
JP6627319B2 (ja) 水洗大便器
CN110857578B (zh) 冲水坐便器
JP6800432B2 (ja) 水洗大便器
JP6824514B2 (ja) 水洗大便器
JP2020026699A (ja) 水洗大便器
JP2022097731A (ja) 水洗大便器
JP6828426B2 (ja) 水洗大便器
JP6804046B2 (ja) 水洗大便器
JP2021113496A (ja) 水洗大便器
JP5835549B2 (ja) 洗い落し式汚物排出装置
JP7093507B2 (ja) 水洗大便器
JP6843368B2 (ja) 水洗大便器
JP6256676B2 (ja) 洗い落し式便器
JP6094939B2 (ja) 水洗大便器
JP2021156105A (ja) 水洗大便器
JP2021156106A (ja) 水洗大便器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181225

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200630

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200630

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201001

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201230

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6826760

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150