JP6194570B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、フラッシュバルブから供給される洗浄水により便器本体を洗浄して汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1に記載されているように、リム部に洗浄水を吐水して上記汚物受け面上を旋回する旋回流を形成する第1吐水口を備え、さらに、ボウル部の側面で且つ上記汚物受け面よりも下方で且つ初期溜水水位よりも上方の位置に形成され、洗浄水をボウル部内へほぼ水平方向に吐水してボウル部内の洗浄水を上下方向に攪拌する流れを形成する第2吐水口を備えたものが知られている。
このような特許文献1に記載されている水洗大便器においては、従来、第1吐水口から吐水される洗浄水により形成される旋回流のみでは、ボウル部に浮遊している浮遊汚物の排出性能が低いという課題を解決するために、第1吐水口以外に設けられた第2吐水口から吐水された洗浄水を利用して縦方向(上下方向)の旋回流を形成することができるようになっている。そして、この縦方向の旋回流によって、水面の浮遊汚物が溜水内に沈められ、溜水内に沈んでいた汚物と共にトラップ管路から排出することができるようになっている。
また、特許文献1に記載されている水洗大便器においては、洗浄水を便器に供給する水源として貯水タンクを備えており、この貯水タンクに貯水された洗浄水が比較的高い瞬間流量(例えば、約120〜140[l/min])で便器に瞬時に供給されるようになっている。
ちなみに、洗浄水を便器に供給する貯水タンク以外の水源としては、給水管(水道)と直結するフラッシュバルブがあり、このフラッシュバルブとしては、主に、手動操作により機械的に作動する機械式のフラッシュバルブや、人体感知センサーやタッチスイッチ等から送信された信号によって電気的に作動する電気式のフラッシュバルブがある。
ここで、図9は、一般的な便器に洗浄水を供給する水源として適用される従来の貯水タンク、機械式のフラッシュバルブ、及び電気式のフラッシュバルブに関する各排水特性(時間tと瞬間流量Qとの関係)の例を示している。この図9に示すように、貯水タンク、機械式のフラッシュバルブ、及び電気式のフラッシュバルブの各洗浄水源は、それぞれ異なる特有の排水特性の波形を有している。特に、機械式のフラッシュバルブや電気式のフラッシュバルブを適用した場合では、貯水タンクを適用した場合の瞬間流量(例えば、約120〜140[l/min])に比べて低い瞬間流量(例えば、約70〜90[l/min])となっている。
特開2010−180587号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、洗浄水源として貯水タンクしか適用されておらず、仮に、貯水タンクの代わりに、機械式のフラッシュバルブや電気式のフラッシュバルブを適用した場合には、貯水タンクを適用した場合に比べて低い瞬間流量でしか便器に洗浄水を供給することができない。したがって、第2吐水口から吐水される洗浄水の勢いも弱くなるため、ボウル部内で十分な縦方向(上下方向)の旋回流を形成することができず、汚物等の排出性能が低下してしまうという問題がある。また、このような問題は、近年の便器洗浄水の節水化により益々顕著になっている。
さらに、上述した従来の水洗大便器においては、節水化を伴う便器にフラッシュバルブを適用した場合について、汚物排出性能を向上させるための便器の構造的な工夫や対策がなされていない。したがって、貯水タンクに比べて瞬間流量が低くなるフラッシュバルブを適用した場合であっても、フラッシュバルブの種類にかかわらず、一定の排水特性によって便器洗浄を行い、汚物等の十分な排出性能を得ることも重要な課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題や課題を解決するためになされたものであり、フラッシュバルブから便器のボウル部内に供給された洗浄水について、上下方向に旋回させる流れを効果的に形成し、汚物等の排出性能を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明は、フラッシュバルブから供給される洗浄水により陶器製の便器本体を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に位置するリム部と、を備えたボウル部と、このボウル部の底部と連通して延び上記ボウル部内の汚物を排出すると共に上記ボウル部の初期溜水水位を規定するトラップ管路と、上記リム部に洗浄水を吐水して上記汚物受け面上を旋回する旋回流を形成する第1吐水部と、上記ボウル部の側面で且つ上記汚物受け面よりも下方で且つ上記初期溜水水位よりも上方の位置に形成され、洗浄水を上記ボウル部内へ吐水して上記ボウル部内の洗浄水を上下方向に攪拌する流れを形成する第2吐水部と、上記第1吐水部に洗浄水を供給する第1通水路と、上記第2吐水部に洗浄水を供給する第2通水路と、を有し、上記第2通水路は、フラッシュバルブから供給された洗浄水が流入する流入部と、この流入部から下流側に向って徐々に流路が大きくなるように形成された拡張部と、この拡張部から下流側に向って徐々に流路が小さくなるように上記第2吐水部付近に形成された絞り部と、を備え、上記絞り部の下流及び上記流入部の流路断面積は、上記第2通水路における流入部及び絞り部以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されていると共に、互いにほぼ同一に設定されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、第2通水路が、その下流側の第2吐水部付近に絞り部を備えており、この絞り部の下流の流路断面積が、第2通水路における流入部及び絞り部以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されていると共に、流入部の流路断面積と互いにほぼ同一に設定されているため、フラッシュバルブから第2通水路に比較的小さな瞬間流量(例えば、70〜90[l/min])で洗浄水が供給されたとしても、絞り部を通過する洗浄水の流速を高めることができ、勢いのある洗浄水を第2吐水部からボウル部内に吐水することができる。したがって、第2吐水部からボウル部内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れを効果的に形成し、ボウル部内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができるため、汚物等の排出性能を向上させることができる。
また、第2通水路の流入部の流路断面積が、第2通水路の流入部及び絞り部以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されていると共に、絞り部の下流の流路断面積と互いにほぼ同一に設定されているため、フラッシュバルブから供給された洗浄水が流入部を通過する際に、適用されるフラッシュバルブの種類にかかわらず、流量をほぼ一定とすることができる。したがって、ほぼ一定となった流量が絞り部を通過することにより流速が向上し、ボウル部内における洗浄性能と汚物排出性能を向上させることができる。
加えて、第2通水路の流入部の流路断面積が、第2通水路の流入部及び絞り部以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されていると共に、第2通水路の絞り部の下流の流路断面積と互いにほぼ同一に設定されているため、フラッシュバルブから供給された洗浄水が第1通水路と第2通水路のそれぞれに分流する際に、適用されるフラッシュバルブ装置の種類にかかわらず、第1通水路に供給される洗浄流量と第2通水路に供給される流量との配分比を一定に定めることができる。したがって、第1吐水部及び第2吐水部のそれぞれから洗浄水を適正な配分比でボウル部内に吐水することができ、ボウル部内における洗浄性能と汚物排出性能を向上させることができる。
さらに、第2通水路が、その流入部と絞り部との間に拡張部を備え、この拡張部により第2通水路内の途中の流路が流入部や絞り部の流路よりも拡張されているため、拡張部内を流れる洗浄水に対する流体抵抗を抑制し、絞り部に供給される洗浄水を整流化することができる。したがって、絞り部で流速が高められた勢いのある洗浄水を形成することができ、第2吐水部からボウル部内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れを効果的に形成し、汚物等の排出性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記第2通水路の流入部及び絞り部の流路断面積は、500mm2〜600mm2である。
このように構成された本発明においては、フラッシュバルブから第2通水路に比較的小さな瞬間流量(例えば、70〜90[l/min])で洗浄水が供給されたとしても、絞り部を通過する洗浄水の流速を高めることができ、勢いのある洗浄水を第2吐水部からボウル部内に吐水することができる。したがって、第2吐水部からボウル部内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れを効果的に形成し、ボウル部内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができるため、汚物等の排出性能を向上させることができる。また、フラッシュバルブから供給された洗浄水が流入部を通過する際に、適用されるフラッシュバルブの種類にかかわらず、流量をほぼ一定とすることができ、ボウル部内における洗浄性能と汚物排出性能を向上させることができる。さらに、絞り部で流速が高められた勢いのある洗浄水を形成することができ、第2吐水部からボウル部内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れを効果的に形成し、汚物等の排出性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記第2通水路は、更に、上記絞り部の下流且つ上記第2吐水部の上流に形成され、上記第2通水路の絞り部を通過した洗浄水を上記第2吐水部へ差し向けるように屈曲して形成された屈曲部を備えている。
このように構成された本発明においては、第2通水路の拡張部を流れて絞り部で収束し、流速が高められた勢いのある洗浄水は、第2通水路内の屈曲部に衝突した後に第2吐水部へ差し向けられるため、第2吐水部から勢いのある洗浄水をボウル部内に向けて所定の吐水方向に吐水することができる。したがって、第2吐水部からボウル部内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れを効果的に形成し、ボウル部内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができ、汚物等の排出性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記屈曲部は、その流路内の前側の壁面がほぼ前方側へ張り出すように形成された張り出し部を備え、この張り出し部の上流側から下流側の上記第2吐水部に向かって屈曲して形成されている。
このように構成された本発明においては、屈曲部が、その流路内の前側壁面がほぼ前方側へ張り出すように形成された張り出し部を備え、この張り出し部の上流側から下流側の第2吐水部に向かって屈曲して形成されているため、絞り部を通過した洗浄水の大半が屈曲部の張り出し部の前側の壁面に衝突した後、この張り出し部の壁面に沿って第2吐水部に滑らかに導かれ、第2吐水部から勢いのある洗浄水をボウル部内に向けて所定の吐水方向に吐水することができる。したがって、第2吐水部からボウル部内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れをより効果的に形成し、ボウル部内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができ、汚物等の排出性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記ボウル部は、更に、上記汚物受け面よりも上記ボウル部内の中央側に形成され且つ上記初期溜水水位よりも下方に位置する段部を備え、上記第2吐水部は、上記段部へ差し向けられている。
このように構成された本発明においては、第2吐水部が、汚物受け面よりもボウル部内の中央側に形成され且つ初期溜水水位よりも下方に位置する段部へ差し向けられているため、第2吐水部からボウル部内へ吐水された洗浄水の大半が、ボウル部内の段部に衝突した後、上下方向(縦方向)に旋回させる流れをより効果的に形成することができる。したがって、ボウル部内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができ、汚物等の排出性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記第2通水路の流入部は、その流路断面が下流側に向って斜め下方に差し向けられるように形成されている。
このように構成された本発明においては、第2通水路の流入部の流路断面積が第2通水路における流入部及び絞り部以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されていることにより、フラッシュバルブから供給される洗浄水が第2通水路の流入部から流入しにくい状態であっても、第2通水路の流入部の流路断面が下流側に向って斜め下方に差し向けられているため、洗浄水が流入部から第2通水路内に滑らかに流入することができる。したがって、第2吐水部から勢いのある洗浄水をボウル部内に向けて所定の吐水方向に吐水することができ、第2吐水部からボウル部内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れをより効果的に形成することができる。よって、ボウル部内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができ、汚物等の排出性能を向上させることができる。
本発明の水洗大便器によれば、フラッシュバルブから便器のボウル部内に供給された洗浄水について、上下方向に旋回させる流れを効果的に形成し、汚物等の排出性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器においてフラッシュバルブ及び便座を省略した状態の平面図である。 図2のIII−III線に沿って見た断面図である。 図2のIV−IV線に沿って見た断面図である。 図2のV−V線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の内部構造を示す側面図である。 図6に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の内部構造のジェット導水路部分を斜め下方から見た部分拡大斜視図である。 図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器のジェット導水路部分を拡大した部分拡大平面図である。 一般的な便器に洗浄水を供給する水源として適用される従来の貯水タンク、機械式のフラッシュバルブ、及び電気式のフラッシュバルブに関する各排水特性(時間と瞬間流量との関係)の例を示す。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。
図1は本発明の一実施形態による水洗大便器を示す概略斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による水洗大便器1は、ボウル部内の水の落差による流水作用で汚物を押し流す、いわゆる、洗い落し式の水洗大便器であり、陶器製の便器本体2と、この便器本体2の上面に配置された便座4と、便器本体2の後部に取り付けられ、便器洗浄に使用される洗浄水を貯水して便器本体2へ給水する洗浄水源である電気式のフラッシュバルブ装置6とを備えている。
電気式のフラッシュバルブ装置6の上流側には、給水管8が止水栓(図示せず)を介して接続されており、この給水管8の上流側は、水道等の給水源(図示せず)と接続されている。また、フラッシュバルブ装置6には、人体感知センサー6aが内蔵されており、この人体感知センサー6aが便器1の使用者(人体)を感知した後、使用者が便器使用後にセンサー6aから離れると、フラッシュバルブ装置6に内蔵されている開閉弁(図示せず)がフラッシュバルブ装置6内の通水路(図示せず)を開放し、給水管8から供給された洗浄水を便器本体2に吐水するようになっている。
なお、本実施形態では、便器本体2へ洗浄水を供給する洗浄水源として、電気式のフラッシュバルブ装置を適用した形態について説明するが、このような形態に限られず、手動操作により機械的にフラッシュバルブを作動させる機械式のフラッシュバルブ装置を適用した形態であってもよい。
図2は本発明の一実施形態による水洗大便器においてフラッシュバルブ及び便座を省略した状態の平面図である。また、図3は図2のIII−III線に沿って見た断面図であり、図4は図2のIV−IV線に沿って見た断面図であり、図5は図2のV−V線に沿って見た断面図である。
図2〜図5に示すように、便器本体2の前方上部にはボウル部10が形成され、後方上部には、リム用導水路12と詳細は後述するジェット用導水路14が形成され、さらに、ボウル部10の下方には、排水トラップ管路16が形成されている。
図2〜図5に示すように、ボウル部10は、ボウル形状の汚物受け面18と、その上縁部を形成するリム部20とを備えている。また、ボウル部10の汚物受け面18の上縁には、リム部20に沿ってほぼ水平面上に延びる第1棚部22が形成されている。この第1棚部22は、正面から見てボウル部10の左側後部から、ボウル部10の前部を通って、右側後部まで、ボウル部10の内周に沿って延びている。さらに、第1棚部22は、その外周部から内周部へ向けて低くなるように内側に傾斜して形成されている。また、リム部20の内側面20aは、洗浄水が外に飛び出さないように内方に向かってオーバーハングした形状になっている。なお、本実施形態の水洗大便器においては、必ずしも、リム形状を内側に向かってオーバーハングさせる必要はなく、オーバーハングさせない場合でも、洗浄水が便器外へ飛び出すのを抑えることできるようになっている。
さらに、図3〜図5に示すように、ボウル部10の汚物受け面18よりも中央側且つ下方部分には段部24に形成され、この段部24は、ボウル部10の待機時の溜水水位である初期溜水水位Lよりも下方に位置している。
さらに、図3に示すように、段部24の下方には、上述した排水トラップ管路16の入口16aが開口し、この入口16aから上昇管16bが後方に延び、頂部16cを経て、下降管16dが連続して形成され、この下降管16dの下端は、排水ソケット(図示せず)を介して床下等に設置された排出管(図示せず)に接続されている。なお、下降管16dの下流側は、便器本体2の後方側に延びて水洗大便器1の背面側に位置する壁裏側の設置された排出管(図示せず)に接続されていてもよい。
また、図2、図3及び図5に示すように、ボウル部10の第1棚部22には、吐水方向Aが便器前方方向となるように、第1リム吐水口26が形成されている。この第1リム吐水口26は、ボウル部10の前方から見て左側の後方に形成されている。この第1リム吐水口26からは、フラッシュバルブ装置6から供給された洗浄水がリム用導水路12を経て、ボウル部10に向けて、ほぼ水平方向に吐水されるようになっている。
さらに、図2に示すように、ボウル部10の第1棚部22の前方から見て右側の後方の便器長手方向にほぼ直角な方向に沿った方向には第2リム吐水口28が形成されている。この第2リム吐水口28からも、同様に、フラッシュバルブ装置6から供給された洗浄水がリム用導水路12を経て、ボウル部10に向けて、第1リム吐水口26から吐水される洗浄水が形成する旋回流Bと同じ向きの旋回流を形成するようほぼ水平方向に吐水される。すなわち、第1リム吐水口26及び第2リム吐水口28から吐水された洗浄水は、旋回流Bを形成し、この旋回流Bは、第1棚部22に沿ってリム部20の内周を旋回しながら下方に落下し、汚物受け面18を洗浄するようになっている。
なお、この第2リム吐水口28は、設けなくてもよく、その場合には、第1リム吐水口26のみから洗浄水が吐水される。
つぎに、図5に示すように、ボウル部10の汚物受け面18の正面から見て左側側面の中腹には、第2棚部30が形成されている。この第2棚部30は、実質的には、ボウル部10の左側後部から、ボウル部10の側面部の前部寄りの位置までのびるジェット導水路14の底面となっており、その中央側に位置する段部24に向って斜め下方に延びている。さらに、第2棚部30の上方には、第2棚部30の上に覆い被さるようにボウル部10の中央側に張り出した内壁部32が形成されている。
また、第2棚部30の第2棚部先端30aと内壁部32の下端の間には、ジェット吐水口34が形成されている。このジェット吐水口34は、ボウル部10の左側側面で、汚物受け面18よりも下方で初期溜水水位Lよりも上方で、さらに、ボウル部10の前後方向の中心位置C(図3参照)付近に位置している。
さらに、図5に示すように、ジェット吐水口34は、段部24へ差し向けられており、ジェット吐水口34からボウル部20の内部に向けて洗浄水が吐水されると、段部24の上方の領域で、縦方向(上下方向)の旋回流Dを形成し、その場で、滞留するようになっている。
ここで、図3に示すように、便器本体2の後部には、共通導水路36が形成され、この共通導水路36の後端側は、フラッシュバルブ装置6と連通し、このフラッシュバルブ装置6から洗浄水が供給されるようになっている。
また、この共通導水路36の先端側には、第1リム吐水口26及び第2リム吐水口28に洗浄水を供給するリム用導水路12が形成され、さらに、ジェット吐水口34に洗浄水を供給するジェット用導水路14が形成されている。すなわち、これらリム用導水路12及びジェット用導水路14は、ボウル部10の背面側近傍で共通導水路36の下流側から互いに分岐している。
つぎに、図2〜図8を参照して、水洗大便器1のジェット用導水路14の詳細について説明する。
図6は、本発明の一実施形態による水洗大便器の内部構造を示す側面図であり、図7は、図6に示す本発明の一実施形態による水洗大便器の内部構造のジェット導水路部分を斜め下方から見た部分拡大斜視図であり、図8は、図2に示す本発明の一実施形態による水洗大便器のジェット導水路部分を拡大した部分拡大平面図である。
図3及び図6〜図8に示すように、ジェット用導水路14の上流側には、フラッシュバルブ装置6から共通導水路36に供給された洗浄水のうち、リム用導水路12に分流した以外の洗浄水が流入する流入口38が形成されている。
また、ジェット用導水路14は、この流入口38から下流側に向って徐々に流路が大きくなるように、ジェット用導水路14の全域のほぼ中間付近に形成された拡張部40を備えている。
さらに、ジェット用導水路14は、拡張部40から下流側に向って徐々に流路が小さくなるように、ジェット吐水口34の上流側近傍に形成された絞り部42を備えている。
ここで、ジェット用導水路14の最も下流側に位置するジェット吐水口34の流路断面積をS0(図3参照)とすると、流入口38の流路断面積S1(図7参照)は、ジェット吐水口34の流路断面積S0よりも小さく設定されている(例えば、S1=0.71S0)。
また、拡張部40の流路断面積S2(図7参照)は、ジェット用導水路14の全域の流路断面の中で最も流路断面積が大きく設定されており、ジェット吐水口34の流路断面積S0よりも大きくなっている(例えば、S1=1.42S0)。
さらに、絞り部42の流路断面積S3(図7参照)は、ジェット吐水口34の流路断面積S0よりも小さく設定され、流入口38の流路断面積S1とほぼ同程度となっている(例えば、S3=0.70S0)。
すなわち、流入口38の流路断面積S1と絞り部42の流路断面積S3は、ジェット用導水路14における流入口38及び絞り部42の双方以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されている。これにより、フラッシュバルブ装置6からジェット用導水路14に比較的小さな瞬間流量(例えば、70〜90[l/min])で供給されたとしても、絞り部42を通過する洗浄水の流速を高めることができ、勢いのある洗浄水をジェット吐水口34からボウル部10内に吐水することができるようになっている。したがって、ジェット吐水口34からボウル部10内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れを効果的に形成し、ボウル部10内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができ、汚物等の排出性能を向上させることができるようになっている。
また、流入口38の流路断面積S1が、ジェット用導水路14における流入口38及び絞り部42の双方以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されているため、フラッシュバルブ装置6から供給された洗浄水が流入口38を通過する際に、適用されるフラッシュバルブの種類にかかわらず、流量をほぼ一定とすることができる。したがって、ほぼ一定となった流量が絞り部42を通過することにより流速が向上し、ボウル部10内における洗浄性能と汚物排出性能を向上させることができるようになっている。
また、フラッシュバルブ装置6から共通導水路36に供給された洗浄水がリム用導水路12とジェット用導水路14のそれぞれに分流する際に、適用されるフラッシュバルブ装置の種類にかかわらず、リム用導水路12に供給される流量とジェット用導水路14に供給される流量との配分比を一定に定めることができるようになっている。したがって、リム用導水路12とジェット用導水路14のそれぞれから洗浄水を適正な配分比でボウル部10内に吐水することができ、ボウル部10内における洗浄性能と汚物排出性能を向上させることができるようになっている。
さらに、ジェット用導水路14の拡張部40によりジェット用導水路14内の途中(中間部分)の流路が流入口38や絞り部42の流路よりも拡張されているため、この拡張された流路のスペースの分だけジェット用導水路14内により多くの洗浄水量を収容することができると共に、拡張部40内を流れる洗浄水に対する流体抵抗を抑制し、絞り部42に供給される洗浄水を整流化することができるようになっている。したがって、絞り部42で流速が高められた勢いのある洗浄水を形成することができ、ジェット吐水口34からボウル部10内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れを効果的に形成し、汚物等の排出性能を向上させることができるようになっている。
ちなみに、ジェット用導水路14の各部分における流路断面積の一例として、ジェット吐水口34の流路断面積S0については、700mm2〜900mm2に設定するのが好ましく、750mm2〜850mm2に設定するのが最も好ましい。
また、流入口38の流路断面積S1と絞り部42の流路断面積S3については、450mm2〜650mm2に設定するのが好ましく、500mm2〜600mm2に設定するのが最も好ましい。
さらに、拡張部40の流路断面積S2については、900mm2〜1300mm2に設定するのが好ましく、1000mm2〜1200mm2に設定するのが最も好ましい。
つぎに、図7に示すように、ジェット用導水路14の流入口38は、その流路断面に対して垂直な面法線ベクトルNが下流側に向って斜め下方に差し向けられるように形成されている。これにより、フラッシュバブル装置6から共通導水路36に供給された洗浄水が、ジェット用導水路14の流入口38からジェット用導水路14内に滑らかに流入することができるようになっている。
また、図7及び図8に示すように、ジェット用導水路14は、更に、絞り部42の下流且つジェット吐水口34の上流に形成され、絞り部42を通過した洗浄水をジェット吐水口34へ差し向けるように屈曲して形成された屈曲部44を備えている。これにより、ジェット用導水路14の拡張部40を流れて絞り部42で収束し、流速が高められた勢いのある洗浄水は、ジェット用導水路14内の屈曲部44に衝突した後にジェット吐水口34へ差し向けられ、ジェット吐水口34から勢いのある洗浄水がボウル部10内に向けて所定の吐水方向に吐水されるようになっている。したがって、ジェット吐水口34からボウル部10内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れを効果的に形成し、ボウル部10内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができるようになっている。
さらに、図8に示すように、屈曲部44は、その流路内の前側の壁面がジェット吐水口34よりも前方へ所定距離dだけ張り出すように形成された張り出し部44aを備え、この張り出し部44aの上流側(後方側)から下流側(中央側)のジェット吐水口34に向かって屈曲して形成されている。この屈曲部44の張り出し部44aにより、絞り部42を通過した洗浄水の大半が屈曲部44の張り出し部44aの壁面(前側壁面)に衝突した後、この張り出し部44aの壁面に沿ってジェット吐水口34に滑らかに導かれ、ジェット吐水口34から勢いのある洗浄水がボウル部10内に向けて所定の吐水方向に吐水されるようになっている。
また、図5及び図8に示すように、ジェット吐水口34は、汚物受け面18よりもボウル部10内の中央側に形成され且つ初期溜水水位Lよりも下方に位置する段部24へ差し向けられており、ジェット吐水口34からボウル部10内へ吐水される吐水方向Eが、洗浄水の大半がボウル部10内の段部24に衝突するように設定されている。そして、ジェット吐水口34から吐水されて段部24に衝突した後の洗浄水は、段部24の上方の領域で、縦方向(上下方向)の旋回流Dを効果的に形成するようになっている。
つぎに、上述した本実施形態による水洗大便器の作用について説明する。
まず、水洗大便器1の待機状態においては、ボウル部8内の溜水の水位は、初期溜水水位Lとなっている。
つぎに、フラッシュバルブ装置6の人体感知センサー6aが使用者の存在を感知した後、使用者が便器使用後にセンサー6aから離れると、フラッシュバルブ装置6に内蔵されている開閉弁(図示せず)がフラッシュバルブ装置6内の通水路(図示せず)を開放し、給水管8の洗浄水がフラッシュバルブ装置6から便器本体2の共通導水路36に供給される。
また、共通導水路36内の洗浄水は、この共通導水路36の先端側でリム用導水路12とジェット用導水路14のそれぞれに分流する。
つぎに、図2に示すように、リム用導水路12から第1リム吐水口26に供給された洗浄水は、第1リム吐水口26から便器前方方向(図2の吐水方向A)に吐水され、第1棚部22上に沿って流れ、汚物受け面18上を旋回する旋回流Bを形成する。そして、この洗浄水は、旋回しながらボウル部10の汚物受け面18を洗浄して、ボウル部10の底部に流入する。同様に、リム用導水路12から第2リム吐水口28に供給された洗浄水は、ボウル部10に向けて、第1リム吐水口26から吐水される洗浄水が形成する旋回流Bと同じ向きの旋回流を形成するようほぼ水平方向に吐水され、ボウル部10の汚物受け面18の後方側の面を洗浄して汚物受け面18の前方側へ旋回しながらボウル部10の底部に流入する。
一方、図5に示すように、共通導水路36からジェット用導水路14の流入口38を経てジェット用導水路14内に流入した洗浄水は、流入口38の流路断面積S1よりも拡張された流路断面積S2を有する拡張部40を流れることにより、流体抵抗が抑制されて整流化された状態で絞り部42へ流れる。そして、拡張部40の流路断面積S2よりも縮小された流路断面積S3を有する絞り部40を通過した洗浄水は、流速が高められて勢いを増した状態で、屈曲部44へと流れる。
また、図8に示すように、洗浄水が屈曲部44を通過する際、その下流側のジェット吐水口34よりも前方へ張り出した張り出し部44aの壁面(前側壁面)に衝突した後、この張り出し部44aの壁面に沿ってジェット吐水口34に滑らかに導かれ、ジェット吐水口34から勢いのある洗浄水がボウル部10内に向けて所定の吐水方向に吐水される。
ジェット用導水路14からジェット吐水口34に供給された洗浄水は、ジェット吐水口34からボウル部10の段部24へ差し向けられて図5の吐水方向Eに吐水され、段部24に衝突することにより、縦方向(上下方向)の旋回流Dを形成してボウル部10内の溜水を上下方向に攪拌する。
この縦方向の旋回流Dは、ボウル部10内に滞留しながら、洗浄前に溜水面に浮いていた浮遊系汚物を溜水中に沈め、この浮遊系汚物と溜水中に沈んでいた汚物とが旋回中心に集約する。その後、縦方向の旋回流Dによるボウル部10内の水位上昇により排水トラップ管路16内の水位も上昇し、排水トラップ管路16内の汚物を排出するために必要な落差が確保されたとき、浮遊系汚物と溜水中に沈んでいた汚物を効果的に排出することができる。
上述した本発明の一実施形態による水洗大便器1によれば、ジェット用導水路14が、拡張部40から下流側に向って徐々に流路が小さくなるように、ジェット吐水口34の上流側近傍に形成された絞り部42を備えており、この絞り部42の流路断面積S3が、ジェット用導水路14における流入口38及び絞り部42以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されているため、フラッシュバルブ装置6からジェット用導水路14に比較的小さな瞬間流量(例えば、70〜90[l/min])で洗浄水が供給されたとしても、絞り部42を通過する洗浄水の流速を高めることができ、勢いのある洗浄水をジェット吐水口34からボウル部10内に吐水することができる。したがって、ジェット吐水口34からボウル部10内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れ(旋回流D)を効果的に形成し、ボウル部10内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができるため、汚物等の排出性能を向上させることができる。
また、フラッシュバルブ装置6から供給された洗浄水が流入口38を通過する際に、適用されるフラッシュバルブの種類にかかわらず、流量をほぼ一定とすることができる。したがって、ほぼ一定となった流量が絞り部42を通過することにより流速が向上し、ボウル部10内における洗浄性能と汚物排出性能を向上させることができる。
さらに、ジェット用導水路14の流入口38の流路断面積S1が、この流入口38及び絞り部42以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されているため、フラッシュバルブ装置6から供給された洗浄水が共通導水路36からリム用導水路12とジェット用導水路14のそれぞれに分流する際に、適用されるフラッシュバルブ装置の種類にかかわらず、リム用導水路12に供給される洗浄流量とジェット用導水路14に供給される流量との配分比を一定に定めることができる。したがって、リム吐水口26,28とジェット吐水口34のそれぞれから洗浄水を適正な配分比でボウル部10内に吐水することができ、ボウル部10内における洗浄性能と汚物排出性能を向上させることができる。
また、ジェット用導水路14が、その流入口38と絞り部42との間に拡張部40を備え、この拡張部40によりジェット用導水路14内の途中(中間部分)の流路が流入口38や絞り部42の流路よりも拡張されているため、この拡張された流路のスペースの分だけジェット用導水路14内により多くの洗浄水量を収容することができると共に、拡張部40内を流れる洗浄水に対する流体抵抗を抑制し、絞り部42に供給される洗浄水を整流化することができる。したがって、絞り部42で流速が高められた勢いのある洗浄水を形成することができ、ジェット吐水口34からボウル部10内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れDを効果的に形成し、汚物等の排出性能を向上させることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、ジェット用導水路14の屈曲部44が、その流路内の前側壁面がほぼ前方側へ張り出すように形成された張り出し部44aを備え、この張り出し部44aの上流側から下流側のジェット吐水口34に向かって屈曲して形成されているため、絞り部42を通過した洗浄水の大半が屈曲部44の張り出し部44aの前側の壁面に衝突した後、この張り出し部44aの壁面に沿ってジェット吐水口34に滑らかに導かれ、ジェット吐水口34から勢いのある洗浄水をボウル部10内に向けて所定の吐水方向Eに吐水することができる。したがって、ジェット吐水口34からボウル部10内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れDをより効果的に形成し、ボウル部10内の溜水についても上下方向に攪拌する流れDを形成することができ、汚物等の排出性能を向上させることができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、ジェット吐水口34が、汚物受け面18よりもボウル部10内の中央側に形成され且つ初期溜水水位Lよりも下方に位置する段部24へ差し向けられているため、ジェット吐水口34からボウル部10内へ吐水された洗浄水の大半が、ボウル部10内の段部24に衝突した後、上下方向(縦方向)に旋回させる流れDをより効果的に形成することができる。したがって、ボウル部10内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができ、汚物等の排出性能を向上させることができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、ジェット用導水路14の流入口38の流路断面積S1がジェット用導水路14における流入口38及び絞り部42以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されていることにより、フラッシュバルブ装置6から供給される洗浄水がジェット用導水路14の流入口38から流入しにくい状態であっても、ジェット用導水路14の流入口38が、その流路断面に対して垂直な面法線ベクトルNが下流側に向って斜め下方に差し向けられるように形成されているため、洗浄水が流入口38からジェット用導水路14内に滑らかに流入することができる。したがって、ジェット吐水口34から勢いのある洗浄水をボウル部10内に向けて所定の吐水方向Eに吐水することができ、ジェット吐水口34からボウル部10内へ吐水された洗浄水について上下方向(縦方向)に旋回させる流れDをより効果的に形成することができる。よって、ボウル部10内の溜水についても上下方向に攪拌する流れを形成することができ、汚物等の排出性能を向上させることができる。
なお、上述した本実施形態による水洗大便器1においては、例として、洗い落し式の水洗大便器について説明したが、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器であってもよい。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 便座
6 フラッシュバルブ装置(フラッシュバルブ)
6a 人体感知センサー
8 給水管
10 ボウル部
12 リム用導水路(第1通水路)
14 ジェット用導水路(第2通水路)
16 排水トラップ管路(トラップ管路)
16a 排水トラップ管路の入口
16b 排水トラップ管路の上昇管
16c 排水トラップ管路の頂部
16d 排水トラップ管路の下降管
18 汚物受け面
20 リム部
20a 内側面
22 第1棚部
24 段部
26 第1リム吐水口(第1吐水部)
28 第2リム吐水口(第1吐水部)
30 第2棚部
30a 第2棚部先端
32 内壁部
34 ジェット吐水口(第2吐水部)
36 共通導水路
38 ジェット用導水路の流入口(第2通水路の流入部)
40 ジェット用導水路の拡張部(第2通水路の拡張部)
42 ジェット用導水路の絞り部(第2通水路の絞り部)
44 ジェット用導水路の屈曲部(第2通水路の屈曲部)
44a 屈曲部の張り出し部

Claims (6)

  1. フラッシュバルブから供給される洗浄水により陶器製の便器本体を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
    ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に位置するリム部と、を備えたボウル部と、
    このボウル部の底部と連通して延び上記ボウル部内の汚物を排出すると共に上記ボウル部の初期溜水水位を規定するトラップ管路と、
    上記リム部に洗浄水を吐水して上記汚物受け面上を旋回する旋回流を形成する第1吐水部と、
    上記ボウル部の側面で且つ上記汚物受け面よりも下方で且つ上記初期溜水水位よりも上方の位置に形成され、洗浄水を上記ボウル部内へ吐水して上記ボウル部内の洗浄水を上下方向に攪拌する流れを形成する第2吐水部と、
    上記第1吐水部に洗浄水を供給する第1通水路と、
    上記第2吐水部に洗浄水を供給する第2通水路と、を有し、
    上記第2通水路は、フラッシュバルブから供給された洗浄水が流入する流入部と、この流入部から下流側に向って徐々に流路が大きくなるように形成された拡張部と、この拡張部から下流側に向って徐々に流路が小さくなるように上記第2吐水部付近に形成された絞り部と、を備え、上記絞り部の下流及び上記流入部の流路断面積は、上記第2通水路における流入部及び絞り部以外の他の部分の流路断面積よりも小さく設定されていると共に、互いにほぼ同一に設定されていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記第2通水路の流入部及び絞り部の流路断面積は、500mm2〜600mm2である請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記第2通水路は、更に、上記絞り部の下流且つ上記第2吐水部の上流に形成され、上記第2通水路の絞り部を通過した洗浄水を上記第2吐水部へ差し向けるように屈曲して形成された屈曲部を備えている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記屈曲部は、その流路内の前側の壁面がほぼ前方側へ張り出すように形成された張り出し部を備え、この張り出し部の上流側から下流側の上記第2吐水部に向かって屈曲して形成されている請求項3記載の水洗大便器。
  5. 上記ボウル部は、更に、上記汚物受け面よりも上記ボウル部内の中央側に形成され且つ上記初期溜水水位よりも下方に位置する段部を備え、上記第2吐水部は、上記段部へ差し向けられている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
  6. 上記第2通水路の流入部は、その流路断面が下流側に向って斜め下方に差し向けられるように形成されている請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
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