JP6962003B2 - 圧送装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、粉砕圧送装置に関する。
従来、一般家庭用等のトイレでは、便器は予め設計施工されたトイレ空間に設置されるものであって、そのトイレ空間の場所によって適切な配水管の勾配等が定められ、汚物及び汚水を下水へと排出するように構成されている。しかしながら、家庭内に追加のトイレを設置するような場合には、レイアウト等の関係から適切な勾配が確保できないことや、水洗ポータブルトイレのように汚物を小さくしないと小径の排水ホースから排水できないようなものがある。
このような場合に対応できるトイレとして、便器から流出される汚物や洗浄水を流入させて貯留する容器を備え、容器内の汚物や洗浄水を撹拌して、流動性を高めた汚水として外部へ圧送して排出する粉砕圧送装置を備えた水洗大便器装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
下記特許文献1に記載の水洗大便器装置は、便器本体と、便器本体の排出口から流出される汚物や洗浄水を貯留する貯留槽を備えている。この貯留槽内には、便器本体から洗浄水とともに排出された汚物やトイレットペーパー等を粉砕する粉砕部と、粉砕部によって粉砕された汚物を貯留槽外の排水管に圧送する圧送部と、が設けられている。また、圧送部は、ポンプ室を有し、ポンプ室内には、モータの回転によって回転するインペラが設けられている。このインペラが回転することにより、ポンプ室内に粉砕部によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等が排水とともに圧送される。
ところで、粉砕部によって汚物やトイレットペーパー等を粉砕する際に気泡が発生し、発生した気泡がポンプ室内に流入してしまうことがある。ポンプ室内に気泡が流入してしまうと、流入した気泡によってポンプ室内に空気溜まりが発生し、発生した空気溜まりによってインペラが空転する、エアロックという不具合が発生してしまうおそれがある。
そこで、ポンプ室の側壁に、ポンプ室内に溜まった空気を抜くためのエア抜き孔が設けられた排水装置が提案されている(特許文献2)。加えて、下記特許文献2に記載の排水装置は、ポンプ室内に気泡が混入してしまうことを抑制するために、貯留槽(タンク)の内壁とポンプとの間に整流板が設けられている。
特開2006−328641号公報 特開2005−111384号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の圧送式便器装置のようにポンプの側壁にエア抜き孔を設ける場合、粉砕手段によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等の異物が、エア抜き孔に詰まって閉塞し、エア抜き孔によってエア抜きが行われなくなってしまうというおそれがある。その結果、ポンプ内に溜まった空気によってポンプが空転するエアロックという不具合が発生するおそれがある。
また、上記特許文献2に記載の圧送式便器装置のように、貯留槽内に整流板を設ける場合であっても、エア抜き穴が閉塞してしまうと、微小の空気がポンプ室内に蓄積し、蓄積したポンプ室内の空気によってエアロックが発生してしまうおそれがある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、汚物やトイレットペーパー等の異物によってエア抜き孔が閉塞してエアロックが発生してしまうことを抑制する粉砕圧送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る粉砕圧送装置によれば、便器から排出される洗浄水に含まれる汚物を粉砕し、粉砕された汚物を排出管へ排出する粉砕圧送装置であって、便器から洗浄水と共に排出された汚物を粉砕する粉砕部と、前記粉砕部により粉砕された汚物と洗浄水を圧送する圧送部と、を備え、前記圧送部は、圧送室と、前記圧送室内で、上下方向に延びる回転軸に対して回転するインペラと、を有し、前記圧送室を規定する壁面には、前記インペラを回転させたときの遠心方向とは異なる位置に、前記圧送室外と連通するエア抜き孔が設けられ、前記エア抜き孔は、前記圧送室を規定する壁面の上壁に形成され、前記粉砕部は、便器に接続される粉砕室、を有し、前記圧送室と前記粉砕室は、前記エア抜き孔によって連通していることを特徴とする。
この構成によれば、インペラを回転させたときの遠心方向とは異なる位置に、圧送室外と連通するエア抜き孔が設けられているため、インペラを回転させて圧送する際、エア抜き孔に向かう方向に水流が形成されることを抑制することができる。そのため、粉砕部によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等もエア抜き孔に向かって流れることが抑制され、エア抜き孔が詰まって閉塞してしまうことを抑制することができる。これにより、圧送室内に空気が溜まってエアロックが発生してしまうことを抑制することができる。
また、この構成によれば、エア抜き孔が圧送室の上壁に形成されているので、圧送室内の空気がより圧送室外へ排出されやすくなる。そのため、エア抜き孔が詰まって閉塞してしまうことを抑制しつつ、圧送室内に空気が溜まってしまうことをより確実に抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る粉砕圧送装置において、好ましくは、前記エア抜き孔は、前記インペラの外周端よりも、前記インペラの回転軸側に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、エア抜き孔がインペラの外周端よりもインペラの回転軸側に設けられているので、粉砕部によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等もエア抜き孔に向かって流れることが確実に抑制され、エア抜き孔が詰まって閉塞してしまうことを抑制することができる。これにより、圧送室内に空気が溜まってエアロックが発生してしまうことをより抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る粉砕圧送装置において、好ましくは、前記インペラの前記エア抜き孔側の面には、前記エア抜き孔を覆うようにインロー構造が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、インペラには、エア抜き孔覆うようにインロー構造が形成されているので、粉砕部によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等が、エア抜き孔に向かって流れてしまうことが確実に抑制され、エア抜き孔が詰まって閉塞してしまうことを抑制することができる。これにより、圧送室内に空気が溜まってエアロックが発生してしまうことをより抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る粉砕圧送装置において、好ましくは、便器と、前記便器に接続された前記粉砕圧送装置と、を備えたトイレ装置である。
この構成によれば、粉砕部によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等がエア抜き孔に向かって流れることが抑制され、エア抜き孔が詰まって閉塞してしまうことを抑制することができる。これにより、圧送室内に空気が溜まってエアロックが発生してしまうことを抑制することができる。
本発明によれば、粉砕圧送装置において、汚物やトイレットペーパー等の異物によってエア抜き孔が閉塞してエアロックが発生してしまうことを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置を備えたトイレ装置を示す全体斜視図である。 本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置を備えたトイレ装置を示す全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置を示す断面図である。 図3の粉砕圧送装置の圧送部を示す拡大断面図である。 図4の粉砕圧送装置の圧送部の圧送室を下部カバーが取り外された状態で斜め下方から見た外観図である。 本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置における動作を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置における動作を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置における動作を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置のポンプ室内の流れの説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には、同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
まず、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係るトイレ装置の全体構造を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置を備えたトイレ装置を示す全体斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置を備えたトイレ装置を示す全体構成図である。
図1に示すように、トイレ装置1は、ベッドサイドに配置される介護用トイレとして使用可能な非据え置き式の水洗トイレ装置である。トイレ装置1は、便器本体2と便器本体2から排出される汚物及び洗浄水を粉砕し且つ圧送する粉砕圧送装置4と、便器本体2に洗浄水を供給するための可撓性の屋内給水管6と、粉砕圧送装置4から汚物及び洗浄水を排出するための可撓性の屋内排水管8(排出管)と、を備えている。
また、トイレ装置1は、非据え置き型で移動可能であるので、便器本体2の下面には、複数の脚12が取り付けられ、この脚12により、便器本体2を床10上で支持するようになっている。さらに、便器本体2には、跳ね上げ式のアームレスト14が取り付けられ、使用者の立ち座りをサポートし、さらに、座った状態のバランスを確保できるようになっている。
図2に示すように、トイレ装置1は、建物16の屋内16aの床10上に配置されている。また、屋内給水管6は、屋外16bに配置された屋外給水管18に接続され、屋内排水管8は屋外16bに配置された屋外排水管20に接続されている。このようにして、本実施形態による水洗大便器1は、便器本体1に排出された汚物を屋外に排出できるようになっている。
また、トイレ装置1の便器本体2は、便器本体2の前方側に設けられた汚物を受けるボウル部22と、ボウル部22の後方上部に設けられボウル部22に洗浄水を供給するための給水装置24と、ボウル部22の底部と連通するように設けられた汚物を洗浄水と共に排出する排水トラップ管路26と、を備えている。給水装置24は、屋内給水管6の下流端に接続された給水弁28と、この給水弁28から洗浄水をボウル部22に給水するための導水路30を備えている。また、排水トラップ管路26の下流端には、粉砕圧送装置4に汚物と洗浄水を排出するための排出口32が形成されている。
ここで、トイレ装置1の便器本体2は、ボウル部12内の洗浄水の落差により汚物を排出する洗い落し式の便器である。しかしながら、便器本体2は、この形式に限定されず、サイホン式やサイホンジェット式の便器、又は、便器本体2の排出口32にフラップ弁を設けたフラップ弁方式の便器等についても適用可能である。
また、給水装置24は、貯水タンクから洗浄水を供給するタンク方式のものであってもよい。
トイレ装置1の粉砕圧送装置4は、便器本体2から洗浄水と共に排出された汚物を粉砕する粉砕部34と、この粉砕された汚物と洗浄水を屋内排水管8に圧送する圧送部36を備えている。これらの粉砕部34と圧送部36には、これらを駆動させるための件用の電動モータ38が取り付けられている。ここで、電動モータ38は、DCブラシレスモータであり、可変制御が可能となっている。
また、トイレ装置1には、使用者が操作する操作部40と、使用者にトイレ装置1の状態情報を報知するための報知部42と、使用者による操作部40の操作により、給水装置24及び粉砕圧送装置4を制御すると共に報知部42にトイレ装置1の状態情報を報知するための制御部44が設けられている。
操作部40には、操作スイッチ等が設けられ、この操作スイッチ等により、使用者が洗浄動作の開始を操作できるようになっている。また、操作部40の操作スイッチ等が操作されると、その操作指令が制御部44に送信され、制御部44が、その指令に基づいて給水装置24に給水指令を送り、給水装置24からボウル部22に所定時間給水が行われ、便器本体4が洗浄されるようになっている。さらに、制御部44は、粉砕圧送装置4に作動信号を送り、粉砕圧送装置4を作動さえるようになっている。さらに、制御部44は、トイレ装置1の状態情報を報知部42に送るようになっている。なお、報知部42は、LEDランプ及び/又は小型スピーカー等を備え、状態情報を使用者に視覚及び/又は音声で報知することができる。さらに、報知部42は、制御部44から指令により、LEDランプを点灯又は点滅させて、使用者に異常を知らせることができる。
次に、図3〜図5を参照して、トイレ装置1の粉砕圧送装置4について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置を示す断面図である。図4は、図3の粉砕圧送装置の圧送部を示す拡大断面図である。図5は、図4の粉砕圧送装置の圧送部のポンプ室を下部カバーが取り外された状態で斜め下方から見た外観図である。
図3に示すように、粉砕圧送装置4は、上述した便器本体2の排水トラップ管路26の排出口32に接続され、汚物が洗浄水と共に流入するようになっている。
粉砕圧送装置4は、貯留槽46を備え、この貯留槽46の内部には、粉砕部34が設けられている。粉砕部34は、粉砕室48を有し、この粉砕室48は、周壁48aの内部に形成されている。粉砕室48の周壁48aは、その一方側で上述した排水トラップ管路26の排出口32と連通している。粉砕室48の下部には、粉砕室48内で汚物を撹拌する円盤(粉砕歯)50が設けられている。この円盤50は、電動モータ38に取り付けられた回転軸52に直結され、回転可能となっている。さらに、この円盤50の上面には、多数の突起50aが形成され、これらの突起50aに汚物が引掛り、撹拌され易くなっている。
具体的には、図3の矢印は、汚物及び洗浄水の流動状態を示しており、この矢印から明らかなように、円盤50上に下降した汚物は、円盤50の回転により、洗浄水と共に、外周側に移動し、周壁48aに衝突し、その後、周壁48aに沿って上昇し、さらに、内周側に移動しながら円盤50上に下降する。汚物は、このようにして、上下方向に旋回しながら撹拌され、粉砕される。
図3に示すように、周壁48aの円盤50の外周側付近には、所定の大きさの多数の通過開口48bが形成されている。これらの通過開口48bにより、所定以下の大きさに粉砕された汚物のみが周壁48aを通過することができ、一方、所定の大きさより大きな汚
物の通過は規制されるようになっている。
さらに、貯留槽46内の粉砕部34の粉砕室48の下部には、圧送部36が設けられている。また、貯留槽46内の周壁48aの通過開口48bの外周側と圧送部36との間には、粉砕された汚物と洗浄水が移動するための流路54が形成されている。
図4に示すように、粉砕圧送装置4の圧送部36は、ポンプ室56(圧送室)を備え、このポンプ室56の下部には、下部カバー57が取り付けられ、この下部カバー57の中央部に、汚物及び洗浄水が流入する流入口58が形成されている。ポンプ室56の外周側には汚物及び洗浄水が流出する流出口60が形成されている(図5参照)。ポンプ室56には、ポンプ室56内で回転するインペラ62が設けられている。このインペラ62は、取付盤63と、2枚の羽根64を有しており、これらの2枚の羽根64は、取付盤63を介して回転軸52の下端に結合されている。インペラ62は、電動モータ38により回転するようになっている。
ここで、ポンプ室56は、インペラ62を囲っている周壁56a、及び上壁56b、下部カバー57の内側に形成されている。また、インペラ62の上方に位置している上壁56bは、ポンプ室56と粉砕室48を隔てる壁であり、この上壁56bには、ポンプ室56外と連通するエア抜き孔65が設けられている。エア抜き孔65は、ポンプ室56と粉砕室48とを連通する孔であり、インペラ62の外周端よりも回転軸52側に設けられている。このエア抜き孔65によって、ポンプ室56内に溜まった空気が、ポンプ室外56へ排出される。
また、インペラ62の取付盤63の上面側、つまり、エア抜き孔65が設けられている側の面には、環状リブ63aが形成されている。環状リブ63aは、インペラ62の取付盤63の外周端から、上壁56bに向かって延びる環状のリブであり、取付盤63の上面と環状リブ63aによってエア抜き孔65を覆うようにインロー構造が形成されている。つまり、取付盤63の環状リブ63aは、エア抜き孔65と後述する周方向流路70、72とを隔てるように形成されている。
図5に示すように、2枚の羽根64は、同形状であり、平面視で点対象に配置され、羽根64のそれぞれの内側壁面64aにより、流入口58を中心にして、中央部から半径方向外側に延びる2つの径方向流路66、68を形成している。また、羽根64のそれぞれの外周側壁面とポンプ室56の周壁56aの内側面との間には、周方向に延びる周方向流路70、72がそれぞれ形成され、これらの周方向流路70、72は、それらの上流端が径方向流路66、68とそれぞれ連通し、それらの下流端がポンプ室56の流出口60と連通するようになっている。
つぎに、図2及び図6乃至図9により、上述した本発明の一実施形態に係るトイレ装置の動作(作用)を説明する。
図6乃至図8は、本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置における動作を示す断面図である。図9は、本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置のポンプ室内の流れの説明図である。
まず、図2に示すように、使用者が便器本体2を洗浄水により洗浄するために操作部40の操作スイッチ等を操作することにより、洗浄動作が開始される。操作部40の操作スイッチ等が操作されると、その操作指令が制御部44に送信され、制御部44が、その指令に基づいて給水装置24に給水指令を送り、給水装置24からボウル部22に所定時間給水が行われ、便器本体2が洗浄される。また、制御部44から電動モータ38に動作指令が送られ、電動モータ38の回転動作が開始される。
汚物及び洗浄水は、洗浄水の落差により、排水トラップ管路26から排出され、排出口32を通って、粉砕圧送装置4の粉砕室48内に流入し、円盤50上に下降する。粉砕室48では、既に円盤50が回転しており、円盤50上に下降した汚物は、洗浄水と共に、円盤50の回転により、外周側に移動し、周壁48aに衝突し、その後、周壁48aに沿って上昇し、さらに、内周側に移動しながら下降し、このようにして、上下方向に旋回しながら撹拌され、粉砕される(図3参照)。
次に、図6乃至図8に示すように、周壁48aの円盤50の外周側付近には、所定の大きさの多数の通過開口48bが形成されているので、粉砕室48で粉砕された汚物のうち、通過開口48bの大きさよりも小さなものは、通過開口48bから、下流側の流路54に排出される。なお、この通過開口48bの大きさよりも大きな汚物は、引き続き、所定の大きさ以下になるまで、粉砕室48内で上下方向に撹拌され粉砕される。
粉砕された汚物は、洗浄水と共に、流路54から、圧送部36のポンプ室56の下面の中央部に形成された流入口58から、ポンプ室56内に流入する。ポンプ室56内に流入した汚物及び洗浄水は、インペラ62の2枚の羽根64により形成された2つの径方向流路66、68に流入し、それぞれ、ポンプ室56の中央部から、インペラ62により生じる遠心力により、径外方向に向けて流れる。また、遠心力によりポンプ室56の外周側に押し出された汚物と洗浄水は、2つの周方向流路70、72を周方向に沿って流れる。
この後、ポンプ室56内の汚物及び洗浄水は、排出口60から排出される。圧送部36により排出された汚物及び洗浄水は、屋内排水管8を通り、屋外排水管20に排出され、汚物の排出動作が完了する。
ここで、粉砕部34によって発生した気泡等が、ポンプ56内に流入することでポンプ室56内に空気溜まりが発生することがある。この空気溜まりによってインペラ62が空転する、エアロックという不具合を抑制するために、ポンプ室56の壁面にエア抜き孔65が設けられている。
しかしながら、ポンプ室56には、粉砕部34によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等の異物が流入するため、汚物やトイレットペーパー等の異物がエア抜き孔65に詰まって閉塞し、エア抜き孔65によってエア抜きが行われなくなってしまう懸念がある。
より具体的には、インペラ62の回転によって、ポンプ室56内の水流は、インペラ62の中心から径外方向に向けて流れて、周方向流路70、72に沿って流れる。つまり、インペラ62の遠心方向に向かって水流が形成される。仮に、インペラ62の遠心方向に向かう位置の周壁56aにエア抜き孔65が設けられている場合、インペラ62の回転によって生成される水流にのって、汚物やトイレットペーパー等の異物が、エア抜き孔65に流れていってしまう。
そこで、図9に示すように、本発明の一実施形態に係る粉砕圧送装置によれば、ポンプ室56の上壁56bにエア抜き孔65が設けられている。換言すると、インペラ62を回転させたときの遠心方向とは異なる位置、つまり、インペラ62の圧送方向とは異なる位置に、ポンプ室56外と連通するエア抜き孔65が設けられている。
そのため、インペラ62を回転させてポンプ室56内の汚物や洗浄水等を圧送する際、ポンプ室56内において、エア抜き孔65に向かう水流が形成されることを抑制することができる。これにより、粉砕部34によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等もエア抜き孔65に向かって流れることが抑制され、エア抜き孔65が詰まって閉塞してしまうことを抑制することができる。
また、エア抜き孔65が、インペラ62の上方に位置している、ポンプ室56の上壁56bに形成されているので、ポンプ室56内の空気がよりポンプ室56外へ排出されやすくなる。そのため、エア抜き孔65が詰まって閉塞してしまうことを抑制しつつ、ポンプ室56内に空気が溜まってしまうことをより確実に抑制することができる。
また、エア抜き孔65が、インペラ62の外周端よりもインペラ62の回転軸側に設けられているので、粉砕部34によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等もエア抜き孔65に向かって流れることが確実に抑制され、エア抜き孔65が詰まって閉塞してしまうことを抑制することができる。これにより、ポンプ室56内に空気が溜まってエアロックが発生してしまうことをより抑制することができる。
さらに、インペラ62には、エア抜き孔65を覆うようにインロー構造が形成されているので、粉砕部34によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等が、エア抜き孔65に向かって流れてしまうことが確実に抑制され、エア抜き孔65が詰まって閉塞してしまうことを抑制することができる。これにより、ポンプ室56内に空気が溜まってエアロックが発生してしまうことをより抑制することができる。
粉砕部34によって粉砕された汚物やトイレットペーパー等がエア抜き孔65に向かって流れることが抑制され、エア抜き孔65が詰まって閉塞してしまうことを抑制することができる。これにより、ポンプ室56内に空気が溜まってエアロックが発生してしまうことを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、粉砕圧送装置などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 トイレ装置
2 便器本体
4 粉砕圧送装置
6 屋内給水管
8 屋内排水管(排出管)
24 給水装置
26 排水トラップ管路
32 排出口
34 粉砕部
36 圧送部
38 電動モータ
46 貯留槽
48 粉砕室
48a 周壁
48b 通過開口
50 円盤(粉砕歯)
54 流路
56 ポンプ室(圧送室)
56a 周壁
56b 上壁
58 流入口
60 流出口
62 インペラ
63 取付盤
63a 環状リブ
64 羽根
65 エア抜き孔
66、68 径方向流路
70、72 周方向流路

Claims (4)

  1. 便器から排出される洗浄水に含まれる汚物を粉砕し、粉砕された汚物を排出管へ排出する粉砕圧送装置であって、
    便器から洗浄水と共に排出された汚物を粉砕する粉砕部と、
    前記粉砕部により粉砕された汚物と洗浄水を圧送する圧送部と、を備え、
    前記圧送部は、圧送室と、前記圧送室内で、上下方向に延びる回転軸に対して回転するインペラと、を有し、
    前記圧送室を規定する壁面には、前記インペラを回転させたときの遠心方向とは異なる位置に、前記圧送室外と連通するエア抜き孔が設けられ
    前記エア抜き孔は、前記圧送室を規定する壁面の上壁に形成され、
    前記粉砕部は、便器に接続される粉砕室、を有し、
    前記圧送室と前記粉砕室は、前記エア抜き孔によって連通している
    ことを特徴とする粉砕圧送装置。
  2. 前記エア抜き孔は、前記インペラの外周端よりも、前記インペラの回転軸側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の粉砕圧送装置。
  3. 前記インペラの前記エア抜き孔側の面には、前記エア抜き孔を覆うようにインロー構造が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の粉砕圧送装置。
  4. 便器と、
    前記便器に接続された請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の粉砕圧送装置と、
    を備えたトイレ装置。
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