JP6067086B2 - 多目的トイレユニット - Google Patents
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Description
また、人工肛門や人工膀胱などの保持者であるオストメイトと呼ばれる人々は、身体の腹部に排泄物(以下、汚物という)を溜めておくための袋、いわゆるパウチを装着しており、時折、トイレにおいて溜まった汚物を廃棄したり、パウチの内面、ストーマ(腹部に造設された排泄口)、ストーマ付近の腹部などに付着した汚物を洗い流すなどの作業を行う必要がある。
そのため、多目的トイレにも、便器とは別に専用の汚物流しユニットが設けられるようになってきており、この汚物流しユニットには、ボウルを設置するためのキャビネット、ボウルの上方に設けられたシャワーユニットを有する水栓、ボウルに投入された汚物を排出させるためのフラッシュバルブ、液体石鹸供給器などが備えられている(特許文献2を参照)。
また、特許文献2に開示された技術においても、背の高いキャビネットが配設されており、これの上面を物の置き場に利用するものとすれば、オストメイトが廃棄・洗浄作業をする位置から手が届かなくなるおそれがあった。
図1は、本発明の実施の形態に係る多目的トイレユニットを例示するための模式斜視図である。
図1に示すように、多目的トイレユニット1には、多目的トイレユニット1が備えられるトイレブースなどの壁面から突出するようにして設けられた第1のライニング6、第1のライニング6の前面に設置された便器2、便器2の上方であって第1のライニング6の上端部付近に設けられた背もたれ3、便器2の右側上方であって第1のライニング6の前面に設けられた跳ね上げ手すり4、第1のライニング6が設けられたトイレブースの壁面と略直行する壁面から突出するようにして設けられたライニング5、便器2の左側上方であって第2のライニング5の上面に設けられた手洗い器7、一端が第2のライニング5の前面に設けられ他端がトイレブースなどの壁面に設けられた固定手すり8、固定手すり8の水平部8aの下方であって第2のライニング5の前面に設けられたトイレットペーパーホルダー9、固定手すり8の水平部8aの上方であって第2のライニング5の前面の上端近傍に設けられた操作手段10、便器2の前方であって第2のライニング5の上面に設けられた洗面器11、洗面器11の上方であってトイレブースなどの壁面に設けられた鏡13、跳ね上げ手すり4の右側であって第1のライニング6の前面に設けられた汚物流しユニット14のボウル30、ボウル30の上方であってライニング6の上面に設けられるキャビネット34、キャビネット34の前面に設けられた鏡35などが備えられている。
また、便器2の対角位置(便器2から最も遠い位置)には、多目的トイレユニット1の出入り口1aが設けられている。
便器2は、いわゆる「壁掛け式」の水洗便器であり、第1のライニング6の前面に設けられている。
便器2は、例えば、陶器、合成樹脂、合成樹脂にセラミック材、陶器粉を混入させたものなどからなるものとすることができる。
図2に示すように、便器2の給水口20には、ライニング6の内部に隠蔽される導水部21が接続されている。また、導水部21の上方にはフラッシュバルブ22が設けられ、フラッシュバルブ22を介して図示しない給水源と導水部21とが接続されている。
便器2の上方であって第1のライニング6の上端部付近には、背もたれ3が設けられている。そのため、使用者が便器2に座ったときには、背もたれ3に背中をもたせることができるので、楽な状態で便器2を使用することができる。また、背もたれ3は、クッション性を持たせるために軟質材料などからなるものとすることができる。尚、背もたれ3は必ずしも必要ではなく省くこともできる。ただし、背もたれ3を設けるものとすれば、着座時に背中をもたせるのみならず、後述する「馬乗り」動作の際にも利用することができる。
跳ね上げ手すり4は、第1のライニング6の前面板に跳ね上げ手すり4を固着するための取付板4a、ステンレス製のU字管を樹脂で被覆した樹脂被覆管4b、取付板4aに設けられ樹脂被覆管4bを回動自在に保持する跳ね上げユニット4c、跳ね上げユニット4cに内蔵され樹脂被覆管4bを上方に向かって付勢する図示しない付勢手段、樹脂被覆管4bを回動させる場合に回動端における衝撃を吸収するための緩衝部材4d、4eなどを備えている。尚、樹脂被覆管4bは樹脂で被覆がされていないステンレス製のU字管とすることもできる。
尚、手すりは便器2の側面側であって、着座部分より上方に設けられていればよい。ただし、樹脂被覆管4bの上側パイプの高さを後述する固定手すり8の水平部8aと同じ高さ(中心位置が床面から650mm程度)とすることが好ましい。そのようにすれば、固定手すり8の水平部8aとともに、さらに容易に体を支えることができる。
手洗い器7は、第2のライニング5の上面に埋め込むようにして設けられている。手洗い器7は、平面視が矩形をなし、下部に設けられているボウル部7aは漏斗状を呈している。そして、ボウル部7aの最も低い部分に排水口7bが設けられ、排水口7bには図示しない排水トラップを介して、これも図示しない排水管が接続されている。
尚、吐水の形態は、例えば、シャワー状の吐水などとすることができるが、これに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。また、水石鹸を吐出させる液体石鹸供給器などを設けるようにすることもできる。
尚、固定手すり8を可動式(例えば、跳ね上げ式)のものに置き換えることもできる。ただし、スペース効率、生産コストなどの観点からは、壁面側(ライニング5側)の手すりは固定式とすることが好ましい。
また、図5(a)は操作手段10、非常呼び出し手段10aの配設を例示するための模式図であり、図5(b)は、操作手段10、非常呼び出し手段10aを例示するための模式図、図5(c)は、図5(a)におけるA−A矢視断面図である。尚、前述のものと同様の部分には同じ符号を付し、その説明は省略する。
具体的には、いわゆる「衛生洗浄装置」の各動作の指令(例えば、局部洗浄の開始またはその停止、温風の送風またはその停止、洗浄位置の調整、吐水強さの調整)をするためのスイッチや、局所照明のON/OFFをするためのスイッチ、暖房のON/OFFをするためのスイッチなどを例示することができる。ただし、これらに限定されるわけではなく、多目的トイレユニット1に備えられる各種の装置、器具などの操作や調整を行うためのスイッチを適宜設けるようにすることができる。
また、操作手段10や非常呼び出し手段10aは、ライニング5の上端近傍に設けられているので、例えば、使用者が手に麻痺を有する者であっても、カウンタ5の上面に手や腕を置くことでこれらを支え不随意運動を抑えて、手首を回転させることで操作をすることが可能となる。
また、各種の操作を行うための操作部は、横方向(水平方向)に並べられ、非常呼び出し手段10aも操作手段10の横に設けられているので、水平部8aやライニング5の上面に置いた手や腕をこれらに沿わせるようにして横方向に移動するだけで各種の操作を容易にすることができる。
洗面器11は、便器2の前方であって第2のライニング5の上面に埋め込むようにして設けられている。洗面器11は、平面視が矩形をなし、下部に設けられているボウル部11aは漏斗状を呈している。そして、ボウル部11aの最も低い部分には図示しない排水口が設けられ、図示しない排水口にはこれも図示しない排水トラップを介して排水管が接続されている。
また、吐水の形態は、例えば、シャワー状の吐水などとすることができるが、これに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。また、水石鹸を吐出させる液体石鹸供給器などを設けるようにすることもできる。
汚物流しユニット14には、ライニング6の前面に設置されたボウル30、ボウル30の上部開口付近の内壁に設けられた水栓31、液体石鹸供給器32、フラッシュバルブの操作部33、ボウル30の上方であってライニング6の上面に設けられたキャビネット34、キャビネット34の前面に設けられた鏡35などが備えられている。
図6は、ボウル30を例示するための模式図であり、図6(a)は模式平面図、図6(b)は模式正面図である。
また、図7は、ボウルの設置を例示するための模式断面図である。
ボウル30は、例えば、陶器、合成樹脂、合成樹脂にセラミック材、陶器粉を混入させたものなどからなるものとすることができる。
また、ボウル30の側面112a、側面112bはボウル30の軸線に略平行な平面となっている。そのため、側面112a、側面112bを膝などで抱きかかえるようにして挟むこともできる。そして、側面112a、側面112bを膝などで挟むことができれば、オストメイトが前かがみになり腹部をリップ部108に押し当てた状態で汚物の廃棄や洗浄などの作業をする際の作業の安定性を向上させることができる。
ボウル30の前面110と対向する側の面には、開口縁部に連接する傾斜面115が設けられている。また、傾斜面115には、水栓31、液体石鹸供給器32、フラッシュバルブの操作部33などを取り付けるための孔114が設けられている。そして、孔114に取り付けられた水栓31、液体石鹸供給器32、フラッシュバルブの操作部33などの上端部分が、オストメイトが作業する側(前面10の側)の上方に向けて突出するようになっている。そのため、水栓31などを操作する際の作業性を向上させることができる。また、水栓31、液体石鹸供給器32などの吐水口をボウル30の内部に位置するようにすることができるので、オストメイトが汚物の廃棄や洗浄などの作業を行う際に汚物がボウル30の外部に飛び散ることを抑制することができる。
ボウル30には、案内部116aに向けて水道水などの水を噴出する噴出口116bが設けられ、噴出口116bには図示しない水タンクなどの給水源が接続されている。また、フラッシュバルブの操作部33を操作することにより、水タンクなどの給水源から水道水などの水が噴出口116bを介して案内部116aに噴出されるようになっている。そして、水道水などの水は、噴出口116bから水平方向に噴出され、噴出された水は案内部116aに沿ってボウル30の上縁部分をほぼ一周旋回しながら、ボウル30の壁面などに付着した汚物を封水113の内へ流し込む。すなわち、ボウル30内に噴出された水は案内部116aに沿うようにして旋回流を形成し、ボウル30の壁面などに付着した汚物を除去しつつ封水113の内へ流れ込む。封水113の中に流れ込んだ汚物はボウル30内に噴出された水とともに排水部109から外部に排出される。
本実施の形態においては、ボウル30の背面側の上面高さ(ボウル30の最も高い部分の高さ)と、ライニング6の上面高さとを近接させたものとしている。すなわち、ボウル30の上面と、ライニング6の上面とが近接する高さの位置となるようにしている。例えば、図7に例示をしたものでは、ボウル30の背面側の上面と、ライニング6の上面とが略同一の高さの位置となるようにしている。ただし、必ずしも同一高さとする必要はなく、両者の高さ方向の位置関係が近接していればよい。尚、後述する鏡35による視認性、扉34aの前方に形成されるスペースの有効利用などを考慮すれば、両者の高さが略同一か、ボウル30の背面側上面の高さの方が若干低くなるようにすることが好ましい。このように両者の高さを近接させたものとすれば、オストメイトが廃棄・洗浄作業をする高さ方向の位置と、ライニング6の上面の高さ位置とを極力近接させることができる。
水栓31には、水道水などの水を吐水させるための吐水ヘッド119と、吐水ヘッド119に接続された可撓性のホース117と、ホース117の収納と引き出しが可能な水栓取り付け部118と、が設けられている。吐水ヘッド119は、水栓取り付け部118からホース117とともに引き出して使用することができ、水道水などの水を所望の位置や向きで吐水させることができる。吐水ヘッド119が水栓取り付け部118に装着されている状態では、水がボウル30内に落下しやすいように、吐水ヘッド119は若干前向きに傾斜して設置されている。
また、水栓取り付け部118にホース117を収納させやすいようにするため、ホース117の収納(水栓取り付け部118への引き込み)を助長する図示しない付勢手段を設けるようにすることもできる。
フラッシュバルブ37は、ボウル30の内壁に付着した汚物などを水圧を利用して一気に洗い流すためのものであり、前述したように、操作部33を操作することにより、水タンクなどの給水源からの水が汚物流し用水配管124を介して噴出口116bから案内部116aに噴出されるようになっている。
液体石鹸供給器32は、少量の液体石鹸を吐出可能とするものであり、図示しない液体石鹸を収容するためのタンクや吐出手段などを備えている。尚、液体石鹸供給器32は、必ずしも必要ではなく省くこともできるが、公衆衛生の観点からは設けられていた方が好ましい。また、液体石鹸供給器32の変わりに、あるいは液体石鹸供給器32とともに、消毒液供給器などを設けるようにすることもできる。尚、図示しない液体石鹸を収容するためのタンクは、例えば、キャビネット34の内部に設けるようにすることができる。
図10に示すように、電気温水器36は、箱形状の本体51を備え、本体51の左側面には電源スイッチ52と湯温調節ダイヤル53が、前面には膨張弁操作レバー54、電源コード59、水抜栓67及び排水栓69が、上面には給水口55、出水口56、出湯口57、膨張水排水口58、吸気栓68がそれぞれ設けられている。また、本体51の内部には、図示しない貯湯タンク、貯湯タンク内の水を加熱するためのシーズヒータなどが設けられている。尚、電気温水器36は先止式であって、出水口56及び出湯口57よりも下流側の管路での開閉が可能となっている。
ライニング5は、少なくとも前面、上面、底面が遮蔽された奥行方向に薄い箱形状を呈しており、図示しない堅牢なフレーム部材と複数枚の板状部材とから形成されている。尚、ライニング6の側面がトイレブースなどの空間に露出する場合には、これを側面板で覆うようにすることが好ましい。また、背面側(トイレブースなどの壁面側)にも板状部材を設けるようにすることもできる。
また、ライニング6の上面と、ライニング5の上面とが略同一高さとなるように連設して設けられている。
ここで、立ち座り行為が困難な障害者(例えば、下肢に麻痺などを持つ人)にとっては、靴やタオル、生理用品などが便座2bに着座した姿勢でも手が届く位置に置けることが好ましい。また、下肢に麻痺などを持つ人が自己導尿器具を使い排泄行為を行う際には、車椅子に乗ったままカテーテルやそのケース、消毒液、タオルなど様々な器具を身近に置いて作業をする必要がある。
図11に示すように、トイレブースなどの壁面から突出するようにしてライニング106が設けられ、その前面には便器100が設けられている。また、ライニング106の上方には、背もたれ103が設けられている。そして、便器100の側面側には、ライニング106とその上面を連接するようにしてライニング105が設けられている。
下肢に麻痺を有する人が車椅子から便器2に乗り移る際には、跳ね上げ手すり4と固定手すり8の水平部8aを手でつかみ、便器2の前方からライニング6の方向に向けて移動を行う(馬乗り動作)。
尚、便器2の着座部分からライニング6の上面までの寸法(高さの差)を300mm以上、400mm以下とした場合も同様である。
下肢に麻痺を有する人が便座に着座した後にズボンなどを脱ぐ場合には、上体を後方にそらしながら腰を浮かせるようにする(のけぞり動作)。
尚、便器2の着座部分からライニング6の上面までの寸法(高さの差)を300mm以上、400mm以下とした場合も同様である。
図14に示すように、便座に着座した状態で跳ね上げ手すり4を操作する場合には、上体を回転させて上体を跳ね上げ手すり4の方向に向かせるようにする(ひねり動作)。
尚、便器2の着座部分からライニング6の上面までの寸法(高さの差)を300mm以上、400mm以下とした場合も同様である。
尚、便器2の着座部分からライニング5、6の上面までの寸法(高さの差)を300mm以上、400mm以下とした場合も同様である。
まず、車椅子使用者が便器2を使用する場合を説明する。
車椅子使用者は、必要に応じて荷物などをライニング5やライニング6の上面に置く。本実施の形態においては、ライニング5、6の上面の位置が肩甲骨よりも低い位置にあるので、ライニング5、6の上面の位置が低い。そのため、荷物などを楽に置くことができる。尚、便器2の着座部分からライニング5、6の上面までの寸法(高さの差)を300mm以上、400mm以下とした場合も同様である。
次に、便座2bに着座し、ズボンなどを脱ぐために「のけぞり」動作を行う。
このような場合においても、ライニング6の上面の位置が着座した人の肩甲骨よりも低い位置にあるので、頭や肩などをライニング6の上面の上方に形成される空間に入れることができる。そのため、上体を容易に後方にそらせて腰を浮かせることができ、ズボンなどの着脱を円滑に行うことができる。尚、便器2の着座部分からライニング6の上面までの寸法(高さの差)を300mm以上、400mm以下とした場合も同様である。
また、固定手すり8の水平部8aの上方に操作手段10や非常呼び出し手段10aを設けるようにしているので、例えば、使用者がリウマチなどにより、指による操作が困難な場合であっても、水平部8aの上面に手や腕を置くことで不随意運動を抑えて、拳、指の関節部分、手の甲などによる操作が可能となる。
また、操作手段10や非常呼び出し手段10aは、ライニング5の上端近傍に設けられているので、例えば、使用者が手に麻痺を有する者であっても、カウンタ5の上面に手や腕を置くことでこれらを支え不随意運動を抑えて、手首を回転させることで操作をすることが可能となる。
また、各種の操作を行うための操作部は、横方向(水平方向)に並べられ、非常呼び出し手段10aも操作手段10の横に設けられているので、水平部8aやライニング5の上面に置いた手や腕をこれらに沿わせるようにして横方向に移動するだけで各種の操作を容易にすることができる。
オストメイトは、汚物の廃棄・洗浄作業を行うに先立ち、一連の作業に必要となるもの、例えば、タオル、新しいパウチ、着替えなどをボウル30の近傍のライニング6の上面に置く。
次に、操作部33を押し、フラッシュバルブ37を作動させてボウル30の内壁面を洗い流すとともに、排水部109を介して汚物をボウル30の外部に一気に排出させる。この際、吐水ヘッド119からも吐水をさせてボウル30の内壁を洗い流すようにすることもできるし、吐水ヘッド119を水栓取り付け部118から引き出して吐水をさせることで、ボウル30の各所などを洗浄することもできる。
また、鏡35の下端とライニング6の上面とが近接するようにしてあるので、映し出すことができる範囲が広く、かつ、オストメイトの視線が水栓31などに遮られることもないので前述の視認が容易となる。
また、本実施の形態に係るボウル30は、そのリップ部108がボウル30の外側に向けて凸状に湾曲した形状をしている。そのため、背の高いオストメイトであってもリップ部108に腹部を押し当てやすく、容易に汚物の廃棄や洗浄をすることができる。
Claims (11)
- トイレブースに設置されるトイレユニットであって、
前記トイレブースの第1の壁面から突出するようにして設けられた少なくとも前面と上面とが遮蔽された第1のライニングと、
前記第1のライニングの前方に設置された便器と、
前記トイレブースの前記第1の壁面と略直交する第2の壁面から突出するようにして設けられた第2のライニングであって、少なくとも前面と上面と底面とが遮蔽され車椅子のフットレスト部分が入る空間が前記底面と前記トイレブースの床面との間に形成された第2のライニングと、
前記第2のライニングの上面に設置された洗面器と、
前記第2のライニングと前記便器との間に設けられ、前記第2のライニングの前面と略平行な水平部を有する手すりと、
前記第1のライニングの前方に設置されたボウルと前記第1の壁面に設置された鏡とを有する汚物流しユニットと、
を備え、
前記ボウルの上面は、前記第1のライニングの前記上面と近接する高さの位置にあり、
前記鏡の下端は、前記第1のライニングの前記上面と近接する高さの位置にあることを特徴とする多目的トイレユニット。 - 前記便器の着座部分と、前記第1のライニングの上面との高さの差が、300mm以上、400mm以下であることを特徴とする請求項1記載の多目的トイレユニット。
- 前記便器に着座した人が前記第1のライニングの方向に向けてのけぞった場合には、前記第1のライニングの上面の上方であって、前記第1のライニングの前面と前記第1の壁面との間に形成された空間に、前記着座した人の少なくとも肩甲骨より上の部位が侵入可能とされていること、を特徴とする請求項1または2に記載の多目的トイレユニット。
- 車椅子使用者が前記便器に着座をするために、車椅子から便器へと移動をする場合には、前記第1のライニングの上面の上方であって、前記第1のライニングの前面と前記第1の壁面との間に形成された空間に、前記移動をする人の少なくとも頭部が侵入可能とされていること、を特徴とする請求項1または2に記載の多目的トイレユニット。
- 前記第1のライニングの前記上面の高さは、床から700mm以上、800mm以下であること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の多目的トイレユニット。
- 前記空間の高さ寸法は、300mm以上であること、を特徴とする請求項3または4に記載の多目的トイレユニット。
- 前記手すりの前記水平部の中心は、前記第2のライニングの前記上面から下方に150mmの範囲以内に設けられていること、を特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の多目的トイレユニット。
- 前記第2のライニングの上面であって、前記便器の側方上方に設けられた手洗い器をさらに備え、
前記手洗い器は、前記第2のライニングの前記上面方向および前記前面方向に開口を有すること、を特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の多目的トイレユニット。 - 前記手洗い器は水栓を備え、
前記水栓は、前記手洗い器の内壁面に設けられていること、を特徴とする請求項8記載の多目的トイレユニット。 - 前記第1のライニングの前面の前記便器を挟んで前記第2のライニングと対向する側に設けられた跳ね上げ手すりをさらに備え、
前記ボウルが、前記第1のライニングの前面であって前記跳ね上げ手すりを挟んで前記第2のライニングと対向する側に設けられていること、を特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の多目的トイレユニット。 - 前記第1のライニングの前記上面と、前記第2のライニングの前記上面とが略同一高さとなること、を特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の多目的トイレユニット。
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