JP6886630B2 - トイレユニット - Google Patents
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Description
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、呼び出しボタンのメンテナンスを容易に行うことが可能なトイレユニットを提供することを目的とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記洗浄ボタン及び前記リモコンは、前記板部の背面側から、前記枠の前記開口にそれぞれ挿入されることを特徴とするトイレユニットである。
また、第1の発明のトイレユニットによれば、洗浄ボタンおよびリモコンを、別個の枠に挿入して板部に設ける場合に比べて、施工性を向上させることができる。また、枠が占めるスペースを小さくし、洗浄ボタンとリモコンとの間の距離を短くすることができる。このため、使用者が着座した状態で洗浄ボタンおよびリモコンを操作し易くなり、使い勝手を向上させることができる。
図1は、実施形態に係るトイレユニット1を表す斜視図である。
図1に表すように、トイレユニット1は、ライニング10、ライニング12、便器14、衛生洗浄装置16、紙巻器(ペーパーホルダ)18、ダストボックス20、背もたれ22、手すり24、跳ね上げ式手すり26、板部30、操作部40、手洗いユニット50、汚物流しユニット60、および洗面ユニット70を有する。
操作部40は、板部30に設けられている。操作部40は、使用者が便座の上に座ったまま操作し易いように、便器14に近接して設けられている。
背もたれ22は、着座した使用者が背中をもたせることができるように、ライニング12の壁面に設けられている。
跳ね上げ式手すり26は、便器14の右側方に設けられている。跳ね上げ式手すり26は、上方に向けて力を加えることで、上に跳ね上げることができる。なお、跳ね上げ式手すり26に代えて、固定式の手すりや、水平方向に回動可能な手すりが設けられていてもよい。
図3は、実施形態に係るトイレユニット1が有する操作部40を表す拡大図である。
図2および図3に表すように、操作部40は、洗浄ボタン41、リモコン42、および呼び出しボタン43を含む。
リモコン42は、衛生洗浄装置16が有する各要素を操作するためのものである。使用者は、例えば、リモコン42を操作することで、局部の洗浄や乾燥を行うことができる。
呼び出しボタン43は、非常時に用いられるボタンである。使用者が呼び出しボタン43を押すことで、例えば、外部に通知が発信されたり、トイレユニット1外部の非常ランプが点灯したりする。
なお、ここでは、洗浄ボタン41とは、使用者が便器14の洗浄時に押し込むボタン部分だけでなく、ボタン部分の周りの外枠を含むものである。同様に、リモコン42および呼び出しボタン43も、それぞれのボタン部分だけでなく、ボタン部分の周りの外枠を含むものである。
手すり24の下部は、水平方向に延びており、板部30の正面に位置している。また、手すり24の下部は、洗浄ボタン41、リモコン42、および呼び出しボタン43のそれぞれの中心C1〜C3よりも下方に位置し、紙巻器18の上方に位置している。
図4に表すように、板部30には、固定材31、ハンガー32a、ハンガー32b、フレーム33、枠34、洗浄ボタン41、リモコン42、および呼び出しボタン43が取り付けられる。
この他に、板部30には、紙巻器18などが固定されていてもよい。
また、例えば、板部30の背面側上部には、不図示の係合部が設けられている。この係合部をライニング10に係合させることで、板部30がライニング10に対して脱着可能に取り付けられる。
図5に表すように、枠34の背面(固定材31側の面)には、複数のナットNが埋め込まれている。一部のナットNは、開口34aと開口34bとの間に位置している。他の一部のナットNは、開口34bと開口34cとの間に位置している。このため、板部30と固定材31との間に洗浄ボタン41およびリモコン42を挟み込んだ際に、ナットNは、洗浄ボタン41とリモコン42との間およびリモコン42と呼び出しボタン43との間に位置する。このナットNに、ネジ(ボルト)を固定材31の背面側から締結することで、固定材31と枠34が固定される。
図7は、図6に表される枠34を他の視点から見た斜視図である。
すなわち、図6に表す例は、呼び出しボタン43が、枠34を介さずに、板部30に直接固定される点で、図4に表す例と異なる。
図7に表すように、枠34は、リモコン42と呼び出しボタン43との間に位置する部分に、係止部34eを有する。係止部34eは、枠34の縁34dよりも外方に突出している。また、縁34dと係止部34eとの間には隙間が形成されている。係止部34eを板部30の背面側に引っ掛けて枠34を板部30に取り付けることで、板部30の開口30aの縁が、縁34dと係止部34eとの隙間に挟み込まれる。
このような構造によれば、板部30を取り外すことで、洗浄ボタン41およびリモコン42に加えて、呼び出しボタン43のメンテナンスを容易に行うことができる。
加えて、これらの上下方向の中心C1およびC3と、リモコン42の上下方向の中心C2と、を水平方向に一致させることで、着座した使用者がリモコン42も操作しやすくなるため、使い勝手をさらに向上させることができる。
このとき、リモコン42は、洗浄ボタン41と呼び出しボタン43との間に設けられていることが望ましい。リモコン42を洗浄ボタン41と呼び出しボタン43との間に設け、洗浄ボタン41と呼び出しボタン43との間の距離を長くすることで、洗浄ボタン41を押す際に、使用者が誤って呼び出しボタン43を押してしまう可能性を低減することができる。
呼び出しボタン43が、図6に表すように、枠34と別に設けられ、板部30に直接取り付けられている場合、枠34と呼び出しボタン43との間で板部30の一部が露出する。従って、この場合、板部30の枠34と呼び出しボタン43との間の部分と、枠34のリモコン42と呼び出しボタン43との間の部分と、をそれぞれ清掃するために、リモコン42と呼び出しボタン43との間の隙間を広くする必要がある。
これに対して、図4に表すように、枠34に呼び出しボタン43が設けられている場合、板部30のリモコン42と呼び出しボタン43との間の部分は、枠34に覆われる。従って、リモコン42と呼び出しボタン43との間には、枠34を清掃するための隙間が在ればよく、リモコン42と呼び出しボタン43との間の清掃に必要な隙間を狭くできる。このため、リモコン42と呼び出しボタン43との間の清掃性を確保しつつも、リモコン42と呼び出しボタン43との間の隙間を狭くし、操作部40を左右方向においてコンパクトにすることが可能である。
図4に表す例において、リモコン42と呼び出しボタン43との間の隙間は、例えば、人の指一本分程度(約8mm〜12mm)に設計される。
こうすることで、枠34の外周に固定手段が設けられる場合に比べて、枠34の大きさを小さくすることができる。枠34の大きさを小さくすることで、板部30や、板部30が設けられるトイレユニットの設計の自由度を向上させることが可能となる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (9)
- 便器と、前記便器の上に載置される衛生洗浄装置と、が設けられるトイレ室において、前記便器の側方に取り外し可能に設けられる板部と、
前記板部に設けられ、前記便器を洗浄する洗浄ボタンと、
前記板部に設けられ、前記衛生洗浄装置を操作するリモコンと、
前記板部に設けられ、非常時用の呼び出しボタンと、
前記板部に設けられる枠と、
を備え、
前記枠には、水平方向に並ぶ複数の開口が設けられ、
前記複数の開口には、前記洗浄ボタンと、前記リモコンと、前記呼び出しボタンと、がそれぞれ設けられ、
前記枠は、前記板部に形成された開口に、前記板部の前面側から挿入され、
前記洗浄ボタン及び前記リモコンは、前記板部の1つの前記開口内に設けられることを特徴とするトイレユニット。
- 前記洗浄ボタン及び前記リモコンは、前記板部の背面側から、前記枠の前記開口にそれぞれ挿入されることを特徴とする請求項1に記載のトイレユニット。
- 前記洗浄ボタンの上下方向における中心と、前記呼び出しボタンの上下方向における中心と、は、水平方向に一致して設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のトイレユニット。
- 前記洗浄ボタンの前記中心と、前記呼び出しボタンの前記中心と、前記リモコンの上下方向における中心と、が水平方向に一致して設けられることを特徴とする請求項3記載のトイレユニット。
- 前記リモコンは、前記洗浄ボタンと前記呼び出しボタンとの間に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のトイレユニット。
- 前記枠を前記板部に対して固定するための第1固定手段をさらに備え、
前記第1固定手段は、前記洗浄ボタンと前記リモコンとの間に位置することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のトイレユニット。 - 前記呼び出しボタンは、前記枠に固定されることを特徴とする請求項5または6に記載のトイレユニット。
- 前記枠を前記板部に対して固定するための第2固定手段をさらに備え、
前記第2固定手段は、前記リモコンと前記呼び出しボタンとの間に位置することを特徴とする請求項7記載のトイレユニット。 - 前記便器の前記側方に設けられる手すりをさらに備え、
前記手すりの少なくとも一部は、前記洗浄ボタンの前記中心および前記呼び出しボタンの前記中心よりも下方に設けられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のトイレユニット。
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