JP2010057685A - オストメイト用流し装置 - Google Patents

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Tomoaki Hagi
知明 萩
Masashi Inoue
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Abstract

【課題】オストメイト(人口肛門,人口膀胱保有者)が装着しているパウチ(排泄物受け袋)を洗浄するのに適し、給水圧の低い現場や給水管径が小さい一般住宅にも設置可能なオストメイト用流し装置を提供する。
【解決手段】洗浄水を貯留するロータンク11を配管収納ケース2内に収納させ、配管収納ケース2の前面に流し5を取り付け、この流し5の上方にハンドシャワー7付き混合水栓6を設け、さらにその上方の配管収納ケース2の前面に鏡10を設けて構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、パウチ(排泄物受け袋)を装着しているオストメイト(人口肛門,人口膀胱保有者)がパウチ内の汚物を処理できるオストメイト用流し装置に関するものである。
従来、この種のオストメイト用流し装置として、特許文献1に開示されているような流しユニットが存在する。
このオストメイト用流し装置は、キャビネットの前面に流しを設け、キャビネットの内部に、フラッシュバルブと電気温水器を設けて構成したものである。
また、従来、特許文献2に開示されているように、洋式便器の側方に温水器と洗浄ノズルを設け、温水器で生成した温水を洗浄ノズルから噴出させて、オストメイトが装着しているパウチ等を洗浄できるように構成したものが存在する。
特開2004−283394号公報 特開2006−16840号公報
上記特許文献1に開示されているようなオストメイト用流し装置では、キャビネット内部にフラッシュバルブが設けられたものであり、このようなフラッシュバルブ式のものは、給水圧や給水管径に条件があるため、給水圧の低い現場や給水管径が小さい一般住宅では設置できなかった。
また、この特許文献1のものでは、鏡がないために、オストメイトが腹部に装着するパウチの装着部位等の確認などがし辛いものであった。
また、特許文献2に開示されているような洋式便器の側方に洗浄ノズルを設けたものでは、パウチ等を洗浄したり、パウチ内の汚物を洋式便器内に捨てる等の行為を行う際に、使用位置が低すぎるために低い体勢を維持せねばならず、かがみ込んでの作業となるため体勢維持が辛く、使用勝手が悪いという問題点があった。
また、このような特許文献2の構成でも、鏡が存在しないため、パウチの装着位置等の確認などがし辛いものであった。
本発明は、オストメイト(人口肛門,人口膀胱保有者)が装着しているパウチ(排泄物受け袋)を洗浄するのに適し、給水圧の低い現場や給水管径が小さい一般住宅にも設置可能なオストメイト用流し装置の提供を目的とし、この目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明のオストメイト用流し装置は、流しと、該流しに供給する洗浄水を貯留するロータンクと、該ロータンクの前方側に配置した鏡とを備えたことを要旨とする。
本発明のオストメイト用流し装置では、ロータンク内に洗浄水を貯留して、ロータンクから洗浄水を流しに供給することができ、給水圧の低い現場や給水管径が小さい一般住宅にも設置が可能である。また、鏡が備えられているため、オストメイトがパウチの装着位置等を容易に確認することができる。
また、本発明のオストメイト用流し装置において、前記ロータンクを配管収納ケース内に収納させ、該配管収納ケースの前面に前記流しを取り付けるとともに、該流しの上方の配管収納ケースの前面に前記鏡を取り付けた構成とすることもできる。
こうすれば、ロータンクを配管収納ケース内に収納させて隠蔽させ、配管収納ケースの前面に流しを設け、その上方の配管収納ケースの前面に鏡を設けてコンパクトな構成のオストメイト用流し装置とすることができ、すっきりとした外観を呈し、清掃性も良いものとなる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1〜図4は第1実施例であり、図1はオストメイト用流し装置の正面外観構成図、図2は配管収納ケースの内部構造の正面図、図3はオストメイト用流し装置の側面断面構成図であり、また、図4はオストメイト用流し装置の構成部材の分解側面図である。
このオストメイト用流し装置1は、角パイプフレーム2aで枠組み形成した配管収納ケース2の前面に、陶器製の流し5が取り付けられ、流し5の上方に混合水栓6と、更にその上方に鏡10が取り付けられている。
配管収納ケース2内には、給水管12と排水管15が配管され、給水管12は、既存の水道管に接続できる小口径の管で構成されており、また、排水管15の上端には、流し5の背側下部に接続できる排水口15aが形成されている。
また、配管収納ケース2内の上部部位にはロータンク11が支持・固定された状態で収納されており、ロータンク11に洗浄水を溜めることができるように構成されている。
このロータンク11の底に、垂下状に延びる洗浄水供給管16の一端が接続され、洗浄水供給管16の他端には洗浄水供給口16aが形成されており、この洗浄水供給口16aが流し5の背側上部に接続されて、流し5内にロータンク11内の洗浄水を供給することができる。
なお、ロータンク11には、給水管12から分岐された分岐管12aが止水弁14を介在させて接続されており、給水管12から分岐管12aを通してロータンク11内に水道水を流入させることができる。また、給水管12には更に分岐管12bが設けられており、分岐管12bは水側口6aに連通しており、水側口6aから混合水栓6内に水が流入されるものである。
また、配管収納ケース2内の下部部位には電気温水器17が収納されており、給水管12から給水管19を通して電気温水器17内に水道水を流入させることができる。
この電気温水器17から上方へ延びる給湯管13の上端は湯側口6bに連通しており、湯側口6bから混合水栓6内に湯が流入されるものである。
また、ロータンク11には、ロータンク11内の図示しない排水用のボール弁を開放させて洗浄水を流し5内に流出させる操作が行えるレバー11aが設けられ、このレバー11aは、配管収納ケース2の前面上部に設置される洗浄操作用リモコン18を介して操作することができる。
このように給水管12,排水管15,ロータンク11,電気温水器17,給湯管13を内装した配管収納ケース2の前面には前パネル3が覆蓋状に取り付けられ、前パネル3の前面の上部に鏡10が中央部に取り付けられる。また、配管収納ケース2の上面には天板4が覆設される。
この前パネル3の前面に流し5が取り付けられ、流し5は、その背面に設けられた洗浄水流入口,排水口がそれぞれ洗浄水供給口16aおよび排水口15aに接続される。
また、流し5の上方の鏡10の下側に混合水栓6が取り付けられ、混合水栓6の水側流入口,湯側流入口がそれぞれ水側口6aおよび湯側口6bに接続される。この混合水栓6にはホースを介してハンドシャワー7が接続され、吐水口6cからの吐水とハンドシャワー7からのシャワー吐水の切り替えができる。
また、図1の混合水栓6の右側には、水石鹸を入れる水石鹸入れ8が取り付けられ、さらにその右側にはペーパーホルダー9が取り付けられる。
なお、流し5の配置高さは、図3に示すように、オストメイトMが流し5の前に立って中腰になった時に、流し5の上方にオストメイトMの腹部が位置する程度の高さ(具体的には、流し5の鉢開口部の前縁が700mm前後の高さ)に設定されている。
オストメイトが流し5の前に立ち、腹部に装着しているパウチを取り外し、パウチ内部の汚物を流し5内に容易に捨てることができ、その後に、混合水栓6を操作してハンドシャワー7から適温の湯を噴出させて、パウチを簡単に濯いで捨てることができ、その時にパウチを装着していた腹部等の汚れをも良好に鏡10で確認しながら拭き取る等することもできる。その後に、新しいパウチを腹部に装着して、洗浄操作用リモコン18を操作することで、ロータンク11内に溜められている洗浄水が洗浄水供給管16を通り流し5内に流出して流し5が洗浄される。その後に、オストメイトMは混合水栓6の吐水口6cからの湯水で手を洗うことができる。
本例のオストメイト用流し装置1は、給水圧の低い現場や給水管径が小さい一般住宅においても、既存の水道管に給水管12を接続して容易に設置することができ、ロータンク11内に溜めた洗浄水で良好に流し5を洗浄でき、ロータンク11等は配管収納ケース2内に隠蔽されているため、すっきりとした外観を呈するものとなる。
また、鏡10が備えられているため、オストメイトがパウチの装着位置等を容易に確認することができ、また、ハンドシャワー7付きの混合水栓6が備えられているため、パウチの洗浄やパウチ装着部位等の洗浄ができ、使い易いものとなる。
なお、図5〜図6には第1実施例の変更例を示す。
図5は、オストメイト用流し装置の配管収納ケースの内部構造の正面図、図6は、オストメイト用流し装置の側面断面構成図である。
この変更例では、配管収納ケース2内の下部部位には電気温水器17が収納されておらず、また、給水管19も存在しない。
配管収納ケース2内には、給水管12と給湯管13が配管されており、また、排水管15が配管されている。この給水管12は、既存の水道管に接続できる小口径の給水管で構成されており、また、給湯管13は、図示しない給湯器に接続されるものである。
なお、配管収納ケース2内の上部部位には、洗浄水を溜めることができるロータンク11が収納され、ロータンク11内の洗浄水を流し5内に供給することができる。その他の構成は第1実施例のものと同様であり、同一部材については同一符号を付してその説明は省略する。
本例のオストメイト用流し装置1においても、給水圧の低い現場や給水管径が小さい一般住宅に容易に設置することができ、ロータンク11等は配管収納ケース2内に隠蔽されているため、すっきりとした外観を呈するものとなる。
また、鏡10が備えられているため、オストメイトがパウチの装着位置等を容易に確認することができ、また、ハンドシャワー7付きの混合水栓6が備えられているため、パウチの洗浄やパウチ装着部位等の洗浄ができ、使い易いものとなる。
なお、配管収納ケース2は角パイプフレーム2aで枠組み形成したものを例示しているが、配管収納ケース2は、木軸組み,パネル組みでも良く、また、流し5の後方にキャビネットを形成しても良い。
次に、図7の正面図で、また図8の側面図で示すものは、第2実施例のオストメイト用流し装置である。
この第2実施例のオストメイト用流し装置は、陶器製の流し5が高さの高い縦長状に形成されており、流し5は壁面Wに固定状に取り付けられる。
この流し5の上方の壁面Wには、ハンドシャワー7付きの混合水栓6と、水石鹸入れ8と、ペーパーホルダー9が図5の左側から右側に向かって順に取り付けられる。また、これらの上方の壁面Wにロータンク11が取り付けられ、ロータンク11の前面上部には操作用のレバー11aが設けられ、ロータンク11の前面には鏡10が取り付けられる。この鏡10は、オストメイトMのパウチの装着位置である腹の部分が見えるように下向きに傾斜させたものである。
なお、ロータンク11の底に、垂下状に延びる洗浄水供給管16の一端が接続され、洗浄水供給管16の他端は、流し5の上面に設けられた洗浄水供給口に接続され、ロータンク11内の洗浄水が流し5に供給されて、流し5が洗浄されるように構成されている。
なお、ロータンク11の側方には、止水弁14を介在させて水道管からの分岐管が接続される。また、混合水栓6の水側口6aには、壁面Wの裏側から水道管が接続され、また、混合水栓6の湯側口6bには、図示しない温水器からの配管が接続される。
このような構成のオストメイト用流し装置であっても、給水圧の低い現場や給水管径が小さい一般住宅に良好に設置が可能であり、水道管に接続してロータンク11を設置し、ロータンク11内に洗浄水を溜め、レバー11aを操作することで、ロータンク11内の洗浄水を洗浄水供給管16から流し5へ供給して、流し5を良好に洗浄することができる。
また、オストメイトはパウチを装着した腹部等を鏡10で確認しながら腹部等の汚れ等を良好に洗い流すことができ、使い勝手が良好なものとなる。
第1実施例のオストメイト用流し装置の正面外観構成図である。 オストメイト用流し装置の配管収納ケース内の内部構造を示す正面図である。 オストメイト用流し装置の側面断面構成図である。 オストメイト用流し装置の構成部材の分解側面構成図である。 オストメイト用流し装置の変更例を示す配管収納ケースの内部構造の正面図である。 図5のオストメイト用流し装置の側面断面構成図である。 第2実施例のオストメイト用流し装置の設置状態の正面図である。 図7の側面図である。
符号の説明
1 オストメイト用流し装置
2 配管収納ケース
2a フレーム
3 前パネル
4 天板
5 流し
6 混合水栓
7 ハンドシャワー
8 水石鹸入れ
9 ペーパーホルダー
10 鏡
11 ロータンク
11a レバー
12 給水管
12a,12b 分岐管
13 給湯管
14 止水弁
15 排給水管
16 洗浄水供給管
17 電気温水器
18 洗浄操作用リモコン
W 壁面

Claims (2)

  1. 流しと、該流しに供給する洗浄水を貯留するロータンクと、該ロータンクの前方側に配置した鏡とを備えた
    オストメイト用流し装置。
  2. 前記ロータンクを配管収納ケース内に収納させ、該配管収納ケースの前面に前記流しを取り付けるとともに、該流しの上方の配管収納ケースの前面に前記鏡を取り付けた
    請求項1に記載のオストメイト用流し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103147500A (zh) * 2013-02-05 2013-06-12 新昌县奥斯特机械有限公司 马桶节水装置
JP2019076446A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 Toto株式会社 汚物流しユニット

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