JP2015104492A - トイレ用洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非使用時に洗浄ユニットが外部に露出しないトイレ用洗浄装置を提供する。【解決手段】トイレ用洗浄装置10は、吐水口21aを有する吐水ヘッド21と、吐水ヘッド21に接続された可撓性のホース22と、を含む洗浄ユニット20と、洗浄ユニット20を出し入れするための開口部31aを有し洗浄ユニット20を収納する収納室31と、開口部31aを閉塞可能な扉と、ホース22の吐水ヘッド21と反対側の端部に接続され洗浄ユニット20に給水する給水部33と、を含むキャビネット30と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明の態様は、一般的に、トイレ用洗浄装置に関する。
トイレ内で人体や器具などを洗浄する行為が必要とされる場合がある。例えば、人工肛門や人工膀胱などの保持者であるオストメイトと呼ばれる方々は、身体の腹部に排泄物(以下、汚物という)を溜めておくための袋、いわゆるパウチを装着している。オストメイトは、時折、トイレにおいて溜まった汚物を廃棄したり、ストーマ(腹部に取り付けられた人工の排泄口)、ストーマ付近の腹部などに付着した汚物を洗い流すなどの作業を行う必要がある。
特許文献1に示されているように、近年では、オストメイトが外出先で気兼ねなく上記の作業を行うことのできるよう、多目的トイレなどに、便器とは別に専用の汚物流しユニットが設置されるようになってきている。
一方、一般家庭においては、設置スペースや経済性の問題から、上記のような専用の汚物流しユニットをトイレ空間に設置することが難しい。このため、オストメイトの方々の多くが、家庭内においては、通常の便器に汚物を廃棄しているのが現状である。
通常の便器に汚物を廃棄する場合、手やストーマケア用品(例えば、パウチの交換の際に用いられる各種用品など)に付着した汚物を洗い流すことができない。例えば、シャワーなどの洗浄ユニットを便器の配管に取り付けて器具などを洗浄できるようにすることも考えられる。しかしながら、この場合には、非使用時においても洗浄ユニットが外部に露出してしまう。オストメイトは、健常者との外見上の違いがあまりないため、専用の器具を設置することによって周囲にオストメイトであることを認知されたくない、また使用者の同居者への配慮などから特殊な器具の設置を控えたい、という要望もある。
このように、オストメイトの方々においては、既存のトイレ空間に比較的容易に設置でき、器具などを洗浄できるとともに、非使用時において洗浄ユニットが外部に露出しないトイレ用洗浄装置が望まれている。
また、こうした要望は、オストメイトの方々に限らない。例えば、介護従事者において、尿を便器に廃棄した後の尿瓶をトイレ空間内で洗浄できるようにしたいという要望がある。さらには、便器を洗浄するためにトイレ空間内に洗浄装置を設置したいという要望もある。これらの場合においても、トイレ空間内の美観が損なわれないよう、非使用時に洗浄ユニットが外部に露出しないようにすることが望まれる。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、非使用時に洗浄ユニットが外部に露出しないトイレ用洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、吐水口を有する吐水ヘッドと、前記吐水ヘッドに接続された可撓性のホースと、を含む洗浄ユニットと、前記洗浄ユニットを出し入れするための開口部を有し前記洗浄ユニットを収納する収納室と、前記開口部を閉塞可能な扉と、前記ホースの前記吐水ヘッドと反対側の端部に接続され前記洗浄ユニットに給水する給水部と、を含むキャビネットと、を備えたことを特徴とするトイレ用洗浄装置である。
このトイレ用洗浄装置によれば、洗浄ユニットにより、便器や汚物の付着した器具などをトイレ空間内において洗浄できる。そして、非使用時においては、洗浄ユニットをキャビネット内に収納でき、洗浄ユニットが外部に露出することを抑制できる。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記収納室から取り出された前記吐水ヘッドを保持する外部ホルダをさらに備えたことを特徴とするトイレ用洗浄装置である。
このトイレ用洗浄装置によれば、使用時に吐水ヘッドを手元の近くなどに一時的に置くことができ、使用者の利便性を高めることができる。
また、第3の発明は、第2の発明において、前記収納室の外側に設けられ上面を有する棚板をさらに備えたことを特徴とするトイレ用洗浄装置である。
このトイレ用洗浄装置によれば、洗浄に用いる器具などを置くことができ、使用者の利便性をより高めることができる。
また、第4の発明は、第3の発明において、前記外部ホルダは、前記棚板に設けられ、前記棚板の下に隠れる第1位置と、前記棚板から少なくとも一部が突き出て前記吐水ヘッドの保持を可能にする第2位置と、に移動することを特徴とするトイレ用洗浄装置である。
このトイレ用洗浄装置によれば、不必要な時に外部ホルダを棚板の下に隠すことができ、トイレ空間の美観の低下やトイレの使用時に外部ホルダが邪魔になることなどを抑制できる。
また、第5の発明は、第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記収納室は、椅子を収納することを特徴とするトイレ用洗浄装置である。
このトイレ用洗浄装置によれば、トイレ空間に椅子を持ち運ぶ手間を省くことができ、使用者の利便性をより高めることができる。また、非使用時に椅子が外部に露出することも抑制できる。
また、第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記キャビネットは、前記収納室内に設けられ前記収納室に収納された前記吐水ヘッドを保持する内部ホルダをさらに含むことを特徴とするトイレ用洗浄装置である。
このトイレ用洗浄装置によれば、洗浄ユニットを収納室内に効率良く適切に収納できる。
また、第7の発明は、第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記給水部は、前記洗浄ユニットへの給水及び給水の停止を切り替える第1操作部を含み、前記吐水ヘッドは、前記給水部から給水された状態で前記吐水口からの吐水及び吐水の停止を切り替える第2操作部を含むことを特徴とするトイレ用洗浄装置である。
このトイレ用洗浄装置によれば、洗浄時に吐水ヘッドを持ったまま吐水及び吐水の停止を切り替えることができ、使用者の利便性をより高めることができる。
また、第8の発明は、第1〜第7のいずれか1つの発明において、前記キャビネットの上に設けられた手洗い器をさらに備えたことを特徴とするトイレ用洗浄装置である。
このトイレ用洗浄装置によれば、トイレ空間内において手を洗うことができ、使用者の利便性をより高めることができる。また、手洗い器を別に設ける場合に比べて、キャビネットの設置スペースを有効に活用できる。
本発明の態様によれば、非使用時に洗浄ユニットが外部に露出しないトイレ用洗浄装置が提供される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1(a)及び図1(b)は、本発明の実施の形態に係るトイレ用洗浄装置を模式的に表す外観図である。
図1(a)は、トイレ用洗浄装置10の使用時の状態を表し、図1(b)は、トイレ用洗浄装置10の非使用時の状態を表す。
図1(a)及び図1(b)は、本発明の実施の形態に係るトイレ用洗浄装置を模式的に表す外観図である。
図1(a)は、トイレ用洗浄装置10の使用時の状態を表し、図1(b)は、トイレ用洗浄装置10の非使用時の状態を表す。
図1(a)及び図1(b)に表したように、トイレ用洗浄装置10は、便器5が設けられたトイレ空間TSに設置される。便器5は、例えば、便座に座った使用者の「おしり」などに向けて水を噴射し、「おしり」などを洗浄する衛生洗浄装置6を有する。衛生洗浄装置6は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
トイレ用洗浄装置10は、例えば、0812サイズ(標準空間寸法:開口780mm×奥行き1235mm)のトイレ空間TSに設置して使用される。すなわち、トイレ用洗浄装置10は、一般家庭などのトイレ空間TSに設置して使用される。
図2は、本発明の実施の形態に係るトイレ用洗浄装置の一部を模式的に表す部分断面図である。
図3は、本発明の実施の形態に係るトイレ用洗浄装置を模式的に表す平面図である。
図1〜図3に表したように、トイレ用洗浄装置10は、洗浄ユニット20と、キャビネット30と、を備える。
図3は、本発明の実施の形態に係るトイレ用洗浄装置を模式的に表す平面図である。
図1〜図3に表したように、トイレ用洗浄装置10は、洗浄ユニット20と、キャビネット30と、を備える。
洗浄ユニット20は、吐水ヘッド21と、ホース22と、を含む。吐水ヘッド21は、吐水口21aを有する。吐水ヘッド21は、例えば、シャワーヘッドである。ホース22は、吐水ヘッド21に接続されている。ホース22は、可撓性を有する。ホース22は、例えば、ゴムホースである。ホース22は、可撓性の有る金属性のホースなどでもよい。
キャビネット30は、収納室31と、扉32と、給水部33と、を含む。収納室31は、洗浄ユニット20を出し入れするための開口部31aを有する。収納室31は、洗浄ユニット20を収納する。この例において、収納室31は、一面が開放された略直方体状の箱形状である。収納室31の形状は、これに限ることなく、洗浄ユニット20を収納可能な任意の形状でよい。
開口部31aの向く方向をキャビネット30の正面とする時、キャビネット30の幅(収納室31の幅)は、例えば、40cm以上50cm以下である。キャビネット30の高さは、例えば、60cm以上80cm以下である。キャビネット30の厚さは、例えば、15cm以上30cm以下である。
キャビネット30は、例えば、便器5に着座した使用者の向く方向を前方とした時に、便器5よりも手前に配置される。キャビネット30は、背面をトイレ空間TSの壁面に密着させ、開口部31aを側方に向けた状態で、便器5の手前に配置される。開口部31aの向く方向は、前後方向に対して略直交する。これにより、0812サイズのトレイ空間にトイレ用洗浄装置10を適切に配置することができる。トイレ用洗浄装置10の大きさは、これに限ることなく、トイレ空間TSの大きさに合わせて適宜決定すればよい。
扉32は、開口部31aを開放する開き位置と、開口部31aを塞ぐ閉じ位置と、に移動する。開き位置は、例えば、図1(a)に示す位置である。閉じ位置は、例えば、図1(b)に示す位置である。扉32は、例えば、ヒンジ部32aを中心に回転することにより、閉じ位置と開き位置とに移動する片開き扉である。扉32は、例えば、スライド式や観音開き式などでもよい。扉32は、溝に嵌め込まれた複数枚の戸板がスライドして開口部31aを開閉する引き違い戸や、複数枚の戸板を折り畳んで開口部31aを開閉する折れ戸などでもよい。扉32は、収納室31に取り付けることによって開口部31aを塞ぎ、収納室31から取り外すことで開口部31aを開放させる着脱式の扉(蓋)でもよい。扉32aは、開口部31aを閉塞可能であればよい。より詳しくは、扉32は、開口部31aの開放及び閉塞を切り替え可能であればよい。
また、ヒンジ部32aは、図3に表したように、手前側に設定する。すなわち、扉32が、手前側に開き、便器5の前で作業する使用者から離れるようにする。これにより、例えば、洗浄作業時に扉32が邪魔になることを抑制できる。例えば、作業効率の低下を抑制できる。
給水部33は、ホース22の吐水ヘッド21と反対側の端部に接続され、洗浄ユニット20に給水する。給水部33から洗浄ユニット20に給水することにより、吐水ヘッド21の吐水口21aから水が吐水される。
給水部33は、例えば、給水タンクや水道管などの給水源に接続され、給水源から供給される水を洗浄ユニット20に給水する。なお、給水源は、例えば、便器5や衛生洗浄装置6などでもよい。また、例えば、給水タンクとポンプとを含む給水源を給水部33に設けてもよい。この場合、給水源から供給する水は、通常の水でもよいし、次亜塩素酸溶液などの除菌水でもよい。
トイレ用洗浄装置10では、例えば、オストメイトの方々がパウチに溜まった汚物を便器5に廃棄する際に、手やストーマケア用品などの装具に付着した汚物をトイレ空間TS内で洗い流すことができる。また、トイレ空間TS内において尿瓶の洗浄などを行うこともできる。さらには、便器5の洗浄に用いることもできる。
そして、トイレ用洗浄装置10では、洗浄ユニット20の非使用時に、洗浄ユニット20をキャビネット30内に収納できる。これにより、例えば、トイレ空間TSの美観の低下を抑制できる。
また、オストメイトの方々においては、専用の汚物流しユニットなどを設ける場合に比べて、設置コスト及び設置スペースを削減できる。さらには、非使用時に洗浄ユニット20などが外部に露出しないので、オストメイトであることが周囲に認知されてしまうことを抑制できる。例えば、設置に対する心的ストレスを緩和させることができる。トイレ用洗浄装置10では、専用のユニットを設ける場合に比べて、一般家庭などの既存のトイレ空間TSにも比較的容易に設置することができる。
トイレ用洗浄装置10は、棚板34をさらに含む。棚板34は、収納室31の外側に設けられる。棚板34は、器具などを載置可能な上面34aを有する。棚板34は、開口部31aの向く方向に対して垂直な方向に延びる。棚板34は、例えば、後方に向かって延びる。すなわち、棚板34は、便器5の手前に配置されたキャビネット30から便器5側に向かって延びる。棚板34は、扉32のヒンジ部32aと反対側に設けられる。棚板34は、例えば、幅方向(左右方向)においてトイレ空間TSの壁面と便器5との間に延在する。
棚板34を設けることにより、例えば、洗浄に用いる器具などを棚板34の上面34aに置くことができ、使用者の利便性を高めることができる。また、上記のように、キャビネット30を便器5の手前に配置し、便器5側に向けて棚板34を延在させる。これにより、例えば、トイレ用洗浄装置10をトイレ空間TS内に効率良く配置できる。例えば、洗浄時の作業性を高めることができる。なお、棚板34の延びる方向は、開口部31aの向く方向に対して完全に垂直である必要はなく、開口部31aの向く方向に対して垂直な方向に延びる成分を有していればよい。
棚板34の前後方向の長さは、例えば、60cm以上80cm以下である。棚板34の幅は、例えば、5cm以上20cm以下である。これにより、例えば、洗浄に用いる器具などを適切に棚板34の上に置くことができる。また、例えば、0812サイズのトレイ空間に棚板34を適切に配置することができる。棚板34の大きさは、これに限ることなく、トイレ空間TSの大きさなどに合わせて適宜決定すればよい。また、この例において、棚板34の高さは、キャビネット30の高さと実質的に同じである。棚板34の高さは、キャビネット30の高さと異なってもよい。
トイレ用洗浄装置10は、外部ホルダ40をさらに含む。外部ホルダ40は、収納室31から取り出された吐水ヘッド21を保持する。外部ホルダ40は、棚板34に設けられる。より具体的には、棚板34の下面に設けられる。また、棚板34の下面には、トイレットペーパを保持するペーパホルダ42が設けられている。ペーパホルダ42は、例えば、キャビネット30と外部ホルダ40との間に配置される。
図4(a)及び図4(b)は、外部ホルダを模式的に表す平面図である。
図4(a)及び図4(b)に表したように、外部ホルダ40は、回転軸40aを中心に、棚板34に回動可能に取り付けられる。これにより、外部ホルダ40は、図4(a)に表す第1位置と、図4(b)に表す第2位置と、に移動する。第1位置にある外部ホルダ40は、棚板34の下に隠れる。第2位置にある外部ホルダ40は、棚板34から少なくとも一部が突き出て吐水ヘッド21の保持を可能にする。
図4(a)及び図4(b)に表したように、外部ホルダ40は、回転軸40aを中心に、棚板34に回動可能に取り付けられる。これにより、外部ホルダ40は、図4(a)に表す第1位置と、図4(b)に表す第2位置と、に移動する。第1位置にある外部ホルダ40は、棚板34の下に隠れる。第2位置にある外部ホルダ40は、棚板34から少なくとも一部が突き出て吐水ヘッド21の保持を可能にする。
これにより、不必要な時に外部ホルダ40を棚板34の下に隠すことができ、トイレ空間TSの美観の低下やトイレの使用時に外部ホルダ40が邪魔になることなどを抑制できる。また、例えば、使用者がオストメイトであることを周囲に認知されてしまうことの抑制効果を高めることができる。
収納室31は、椅子44をさらに収納する。椅子44は、板状に折り畳み可能な折り畳み式である。扉32の内面には、椅子44を保持するための保持部35が設けられている。保持部35は、例えば、スロット状である。板状に折り畳んだ椅子44を保持部35に挿し込む。これにより、椅子44が、保持部35に保持される。保持部35に椅子44を保持させた状態で扉32を閉じる。これにより、保持部35及び椅子44が収納室31内に入り込み、椅子44が収納室31に収納される。椅子44は、例えば、分解式でもよい。椅子44は、収納室31に収納可能な任意の構造でよい。収納室31に収納可能であれば、折り畳み式や分解式などでなくてもよい。
椅子44は、洗浄作業時に、便器5の手前に配置して使用される(図1(a)、図3参照)。椅子44の高さは、例えば、便器5の高さと同程度である。椅子44の高さは、例えば、30cm以上50cm以下である。これにより、椅子44に腰かけて洗浄を行うことができ、洗浄作業を楽な姿勢で行うことができる。椅子44の座面の横幅は、例えば、20cm以上40cm以下である。椅子44の座面の縦幅は、例えば、15cm以上25cm以下である。椅子44の大きさや形状は、上記に限るものではない。椅子44の大きさ及び形状は、洗浄作業を楽な姿勢で行うことができる任意の大きさ及び形状でよい。
例えば、使用者が便器5側を向いて椅子44に座った状態において、作業中心から半径50cmの範囲内に、棚板34、外部ホルダ40及びペーパホルダ42を配置する(図3参照)。すなわち、これらの各部を、使用者の片手の届く範囲内に配置する。これにより、例えば、効率良く洗浄作業を行うことができる。トイレ用洗浄装置10の使い易さを向上できる。ここで、作業中心とは、例えば、便器5の先端から10cm程度前方の位置である。
キャビネット30は、内部ホルダ46をさらに含む。内部ホルダ46は、収納室31内に設けられ、収納室31に収納された吐水ヘッド21を保持する。これにより、洗浄ユニット20を収納室31内に効率良く適切に収納できる。また、収納室31内には、フック47とトレイ48とがさらに設けられている。フック47は、収納室31に収納されたホース22を支持する。これにより、洗浄ユニット20の収納性をより高めることができる。トレイ48は、収納された洗浄ユニット20から滴る水滴を受ける。トレイ48は、収納室31から取り出し、溜まった水を捨てたり、トレイ48自体を清掃したりできる。これにより、例えば、収納室31内の衛生性を高めることができる。
給水部33は、第1操作部36を含む。第1操作部36は、洗浄ユニット20への給水及び給水の停止を切り替える。第1操作部36は、例えば、管路内に設けられたバルブに接続されており、バルブを開閉することにより、給水及び給水の停止を切り替える。第1操作部36は、いわゆる元栓である。第1操作部36は、例えば、ハンドルやレバーである。第1操作部36は、例えば、電磁弁に開閉の切り替えを指示するスイッチなどでもよい。第1操作部36は、洗浄ユニット20への給水及び給水の停止が可能な任意の部材でよい。
吐水ヘッド21は、第2操作部23を含む。第2操作部23は、給水部33から給水された状態で吐水口21aからの吐水及び吐水の停止を切り替える。このように、吐水ヘッド21に設けられた第2操作部23で一時的に止水できるようにする。これにより、洗浄時に吐水ヘッド21を持ったまま吐水及び吐水の停止を切り替えることができ、利便性を高めることができる。
第2操作部23は、例えば、管路内に設けられたバルブに接続されており、バルブを開閉することにより、給水及び給水の停止を切り替える。第2操作部23は、例えば、押しボタンである。例えば、第2操作部23を一度押すと吐水口21aから吐水され、第2操作部23をもう一度押すと吐水が停止される。例えば、第2操作部23を操作していない時には、吐水が停止された状態としておき、第2操作部23を操作した時にのみ吐水口21aから吐水されるようにしてもよい。
トイレ用洗浄装置10は、手洗い器50をさらに含む。手洗い器50は、キャビネット30の上に設けられる。手洗い器50は、水栓51と、ボウル52と、を含む。水栓51は、操作部51aを有し、操作部51aの操作に応じて水を吐水する。水栓51は、例えば、赤外線センサなどによって手を検知し、センサの検知に応じて自動的に吐水を行ってもよい。ボウル52は、水栓51から吐水された水を受け、外部に排出する。このように、手洗い器50を設けることにより、トイレ空間TS内において手を洗うことができ、利便性を高めることができる。また、手洗い器50を別に設ける場合に比べて、キャビネット30の設置スペースを有効に活用できる。
水栓51は、給水部33に接続されている。給水部33は、分岐配管37を含む。分岐配管37は、1つの入口と2つの出口とを含む。分岐配管37の一方の出口は、ホース22に接続される。第1操作部36は、ホース22と分岐配管37との間の配管経路上に設けられる。分岐配管37の他方の出口は、水栓51に接続される。これにより、第1操作部36の操作によって洗浄ユニット20に給水されるとともに、操作部51aの操作によって水栓51から吐水される。
ボウル52は、排水管53に接続されている。排水管53は、キャビネット30内に設けられ、下水管などに接続される。これにより、ボウル52の受けた水が、トイレ用洗浄装置10の外部に排出される。
次に、オストメイトの場合を例に、トイレ用洗浄装置10の作用について説明する。
オストメイトの使用者は、便器5及びトイレ用洗浄装置10の設置されたトイレ空間TSに入室した後、まず、キャビネット30の扉32を開け、保持部35に保持された椅子44を取り出す。折り畳まれた椅子44を広げて便器5の前に設置し、便器5と向かい合うように椅子44に座る。このように、キャビネット30に椅子44を収納できるようにすることで、トイレ空間TSの外から椅子44を持ち運ぶ手間を省くことができる。また、不要な時に椅子44が露出しないので、椅子44が邪魔になったり、トイレ空間TSの美観が損なわれることもない。そして、椅子44に座ることで、パウチに溜まった汚物を便器5に排出する作業や排出後に手やストーマケア用品などの装具を洗浄する作業を楽な姿勢で行うことができる。
オストメイトの使用者は、便器5及びトイレ用洗浄装置10の設置されたトイレ空間TSに入室した後、まず、キャビネット30の扉32を開け、保持部35に保持された椅子44を取り出す。折り畳まれた椅子44を広げて便器5の前に設置し、便器5と向かい合うように椅子44に座る。このように、キャビネット30に椅子44を収納できるようにすることで、トイレ空間TSの外から椅子44を持ち運ぶ手間を省くことができる。また、不要な時に椅子44が露出しないので、椅子44が邪魔になったり、トイレ空間TSの美観が損なわれることもない。そして、椅子44に座ることで、パウチに溜まった汚物を便器5に排出する作業や排出後に手やストーマケア用品などの装具を洗浄する作業を楽な姿勢で行うことができる。
使用者は、椅子44に着座した後、内部ホルダ46に保持された吐水ヘッド21を収納室31内から取り出す。外部ホルダ40を第1位置から第2位置に移動させ、吐水ヘッド21を外部ホルダ40にセットする。吐水ヘッド21の第2操作部23が閉じ状態であることを確認し、第1操作部36を操作して洗浄ユニット20への給水を開始する。なお、吐水ヘッド21のセットは、椅子44のセットの前に行ってもよい。
使用者は、椅子44及び洗浄ユニット20を準備した後、汚物を排出した後のパウチを拭くためのペーパを予め用意する。例えば、ペーパホルダ42に保持されたトイレットペーパを所定の長さに切り、それを丸めて棒状にし、棚板34の上面34aの上に置く。使用者は、例えば、棒状に丸めたペーパを複数用意する。このように、棚板34を設けることで、丸めたペーパなどを置いておくことができる。例えば、作業効率を向上させることができる。
使用者は、ペーパを用意した後、パウチ先端の閉鎖具を取り外し、パウチ先端の排出口の部分を外側に折り返す。そして、パウチに溜まった汚物を搾り出すようにして便器5に排出する。この時、外した閉鎖具なども棚板34の上に置くことができる。
汚物を排出した後、外部ホルダ40に保持された吐水ヘッド21を取り、第2操作部23を操作して吐水ヘッド21から吐水させる。これにより、手やストーマケア用品などの装具や便器5などに付着した汚物も洗い流すことができる。ストーマケア用品などの装具や手などを洗浄した後、第2操作部23を操作して吐水を停止させ、吐水ヘッド21を外部ホルダ40に戻す。このように、外部ホルダ40を設けることにより、吐水ヘッド21を手元近くに一時的に置くことができ、作業効率を向上させることができる。
ストーマケア用品などの装具や手などを洗浄した後、予め用意したペーパでパウチの先端を拭く。パウチ先端の外面を拭くとともに、棒状にしたペーパを挿し込むようにして、排出口付近のパウチの内面も拭く。パウチ先端の汚物を拭いた後、先端の折り返しを戻して閉鎖具を取り付け、パウチの排出口を塞ぐ。便器5に排出された汚物及びペーパを流す。便器5の水流で流れない部分に付着した汚物は、再び洗浄ユニット20で洗い流す。
使用者は、汚物の排出や洗浄などが終了した後、吐水ヘッド21を内部ホルダ46に戻すとともに、ホース22をフック47に掛け、洗浄ユニット20を収納室31内に収納する。そして、椅子44を折り畳んで保持部35に戻し、扉32を閉じる。
このように、洗浄ユニット20を収納することで、例えば、トイレ空間TSの美観の低下を抑制できる。例えば、オストメイトであることが周囲に認知されてしまうことを抑制できる。
図5(a)及び図5(b)は、外部ホルダの変形例を模式的に表す平面図である。
図5(a)及び図5(b)に表したように、外部ホルダ40は、図示を省略したレールなどを介してスライド移動することにより、図5(a)に表す第1位置と、図5(b)に表す第2位置と、に移動する。このように、外部ホルダ40は、スライド可能に棚板34の下面に取り付けて第1位置及び第2位置に移動させてもよい。
図5(a)及び図5(b)に表したように、外部ホルダ40は、図示を省略したレールなどを介してスライド移動することにより、図5(a)に表す第1位置と、図5(b)に表す第2位置と、に移動する。このように、外部ホルダ40は、スライド可能に棚板34の下面に取り付けて第1位置及び第2位置に移動させてもよい。
図6(a)及び図6(b)は、外部ホルダの別の変形例を模式的に表す平面図である。 図6(a)及び図6(b)に表したように、外部ホルダ40は、ペーパホルダ42に設けてもよい。この例では、外部ホルダ40が、ペーパホルダ42の紙押さえ42aに設けられている。外部ホルダ40は、紙押さえ42aの裏面にスライド可能に取り付けられ、スライド移動により第1位置と第2位置とに移動する。
このように、外部ホルダ40は、ペーパホルダ42に設けてもよい。また、この例では、ペーパホルダ42が棚板34に取り付けられている。ペーパホルダ42は、例えば、トイレ空間TSの壁面に取り付けてもよい。この場合、外部ホルダ40の第1位置は、ペーパホルダ42に隠れる位置とし、第2位置は、少なくとも一部がペーパホルダ42から突き出て吐水ヘッド21の保持を可能にする位置としてもよい。
さらには、外部ホルダ40自体をトイレ空間TSの壁面に取り付けてもよい。但し、この場合には、外部ホルダ40が不要時にも外部に露出してしまう。従って、外部ホルダ40は、上記のように、棚板34やペーパホルダ42に隠せるようにすることが好ましい。
また、外部ホルダ40は、棚板34やペーパホルダ42に対して着脱可能とし、必要な時だけ取り付けて吐水ヘッド21を保持できるようにし、不要な時には収納室31に収納するようにしてもよい。
トイレ用洗浄装置10は、例えば、キャビネット30と手洗い器50とがトイレ空間TS内に既に設置してある場合には、洗浄ユニット20を追加することによって構成してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ用洗浄装置10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
5 便器、 6 衛生洗浄装置、 10 トイレ用洗浄装置、 20 洗浄ユニット、 21 吐水ヘッド、 22 ホース、 23 第2操作部、 30 キャビネット、 31 収納室、 32 扉、 33 給水部、 34 棚板、 35 保持部、 36 第1操作部、 37 分岐配管、 40 外部ホルダ、 42 ペーパホルダ、 44 椅子、 46 内部ホルダ、 47 フック、 48 トレイ、 50 手洗い器、 51 水栓、 52 ボウル、 53 排水管、 TS トイレ空間
Claims (8)
- 吐水口を有する吐水ヘッドと、前記吐水ヘッドに接続された可撓性のホースと、を含む洗浄ユニットと、
前記洗浄ユニットを出し入れするための開口部を有し前記洗浄ユニットを収納する収納室と、前記開口部を閉塞可能な扉と、前記ホースの前記吐水ヘッドと反対側の端部に接続され前記洗浄ユニットに給水する給水部と、を含むキャビネットと、
を備えたことを特徴とするトイレ用洗浄装置。 - 前記収納室から取り出された前記吐水ヘッドを保持する外部ホルダをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のトイレ用洗浄装置。
- 前記収納室の外側に設けられ上面を有する棚板をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載のトイレ用洗浄装置。
- 前記外部ホルダは、前記棚板に設けられ、前記棚板の下に隠れる第1位置と、前記棚板から少なくとも一部が突き出て前記吐水ヘッドの保持を可能にする第2位置と、に移動することを特徴とする請求項3記載のトイレ用洗浄装置。
- 前記収納室は、椅子を収納することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のトイレ用洗浄装置。
- 前記キャビネットは、前記収納室内に設けられ前記収納室に収納された前記吐水ヘッドを保持する内部ホルダをさらに含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のトイレ用洗浄装置。
- 前記給水部は、前記洗浄ユニットへの給水及び給水の停止を切り替える第1操作部を含み、
前記吐水ヘッドは、前記給水部から給水された状態で前記吐水口からの吐水及び吐水の停止を切り替える第2操作部を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のトイレ用洗浄装置。 - 前記キャビネットの上に設けられた手洗い器をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のトイレ用洗浄装置。
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---|---|---|---|
JP2013247673A JP2015104492A (ja) | 2013-11-29 | 2013-11-29 | トイレ用洗浄装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5994094B1 (ja) * | 2016-02-12 | 2016-09-21 | 彰夫 宮田 | 給水ホースの収納構造の取付方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63103381U (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-05 | ||
JPH01163650U (ja) * | 1988-05-10 | 1989-11-15 |
-
2013
- 2013-11-29 JP JP2013247673A patent/JP2015104492A/ja active Pending
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