JP2002223969A - 水受け器具の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】シャワーヘッドと水栓本体とをホースで連結し
た洗面化粧台で、ホースから滴下する水を受ける水受け
器具が適切位置から移動するのを防止する。 【解決手段】電気温水器７のケーシングが鋼製である場
合に、水受け器具１０の一側面に磁石Ｊを取着し、電気
温水器７の表面に取り付ける。水受け器具１０は所定位
置に磁力で保持されるので、ホースＨから滴下する水を
受けるのに最適な位置から移動するのが防止される。し
かも、溜まった水を捨てたり清掃したりする等の必要時
には、この水受け器具１０を容易に取り外すことが可能
である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗面化粧台におけ
る洗面器の下方領域に、水受け器具を取り付けるための
構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】吐水部がシャワーヘッドなどから成り、
シャワーヘッドと水栓本体とを、洗面器を貫通するホー
スで連結した洗面化粧台では、通常、ホースに付着して
滴下する水を受けるための水受け器具が、洗面器下方の
キャビネット内に設置される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の水受け器具は、
水が溜まったならば、これをすぐに捨てることが出来る
よう、キャビネットの底面上に載置されるものであっ
た。このため、キャビネット内に収納される物品の出し
入れに伴い、水受け器具がホースから滴下する水を受け
るのに適切な位置から移動してしまうという問題があっ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】従来の前記問題点を解決
するために採用した本発明に係る水受け器具の取付構造
の特徴とするところは、水栓本体と吐水部とを連結する
ホースが洗面器を貫通して当該洗面器の下方領域に配置
されるように構成された洗面化粧台において、前記ホー
スに付着して滴下する水を受ける水受け器具を、前記洗
面器の下方領域に、磁石により着脱可能に設けたことに
ある。かかる構成により、水受け器具を磁力によって所
定位置に保持できると共に、必要時には簡単に取り外す
ことができる。

【０００５】なお本発明は、洗面化粧台の洗面器の下方
領域に鋼製ケーシングを有する電気温水器を設置した場
合、該電気温水器のケーシングに磁石で水受け器具を着
脱可能に装着する構成を採用することができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１及び図２に本発明の第１の実
施形態を示す。図面に示す如く、本例の洗面化粧台Ｘ
は、キャビネット１上に洗面器２が載設され、該洗面器
２に水栓本体３や吐水部となるシャワーヘッド４等が取
り付けられる。水栓本体３は湯水混合栓であって、給水
栓５と連絡する給水管６，及び、キャビネット１内に設
置した電気温水器７と連絡する給湯管８が接続されてい
る。水栓本体３とシャワーヘッド４とを接続するホース
Ｈは、洗面器２を貫通して出し入れ可能に設けられ、キ
ャビネット１内の適所に取り付けたホースガイド９によ
り、シャワーヘッド４の使用・収納に伴う移動範囲が所
定範囲内に収まるよう設定されている。

【０００７】前記洗面化粧台Ｘでは、シャワーヘッド４
を引き出して使用した時にホースＨに付着した水が、シ
ャワーヘッド４を収納位置へ戻したときにキャビネット
１の底面上に滴下するという問題がある。そこで本例で
は、ホースＨから滴下するためのトレイ状の水受け器具
１０を、ホースＨのほぼ直下位置に磁石で配設するとい
う構成を採用した。具体的には、図３に例示する如く、
電気温水器７のケーシングが鋼製である場合に、水受け
器具１０の一側面に磁石Ｊを取着し、該磁石Ｊで水受け
器具１０を電気温水器７の表面に取り付ける構成、ある
いは図４に示す如く、水受け器具１０の底部下面に磁石
Ｊを取着し、キャビネット１の底板１ａ上の適所に設け
た鋼板１１等に配設するという構成などが考えられる。

【０００８】かかる構成により本発明の水受け器具１０
は、所定の配設位置に磁力で保持されるので、ホースＨ
から滴下する水を受けるのに最適な位置から移動するの
が防止される。しかも、溜まった水を捨てたり清掃した
りする等の必要時には、この水受け器具１０を容易に取
り外すことが可能である。

【０００９】前記実施形態では、水受け器具１０に磁石
Ｊを取着したが、これとは反対に、電気温水器７のケー
シングやキャビネット１の底板上に磁石Ｊを配置し、水
受け器具１０を鋼製とすることで、磁力による水受け器
具の取り付けを可能とすることも妨げない。また水受け
器具１０の形状は特に限定されるものではない。その
他、本発明は、適宜の変更を加えることが出来る。

【００１０】

【発明の効果】本発明によれば、キャビネット内に配置
されるホースに付着して滴下する水を受ける水受け器具
を、最適な位置へ磁力によって配設されるから、キャビ
ネットにおける物品の出し入れ等通常の使用態様では、
水受け器具が所定位置から移動することがない。そし
て、溜まった水の排出や清掃等の必要時には、特に道具
を用いることなく、容易に水受け器具を取り外すことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態に係るものであって、キ
ャビネットの扉を取り外した状態の洗面化粧台の要部を
示す正面図である。

【図２】 本発明の一実施形態に係るものであって、洗
面化粧台の要部を示す側面断面図である。

【図３】 本発明の一実施形態に係るものであって、水
受け器具の一例を示す斜視図である。

【図４】 本発明の異なる実施形態に係るものであっ
て、水受け器具の他の例を示す側面断面図である。

【符号の説明】

Ｘ…洗面化粧台 １…キャビネット １ａ…底板 ２…
洗面器 ３…水栓本体 ４…シャワーヘッド ５…給水栓 ６…給水管 ７…電
気温水器 ８…給湯管 ９…ホースガイド １０…水受け器具 １１…鋼板 Ｊ
…磁石

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 岳人 愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地 株式 会社イナックス内 Ｆターム(参考） 2D061 BA01 BB01 BF01

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 水栓本体と吐水部とを連結するホースが
   洗面器を貫通して当該洗面器の下方領域に配置されるよ
   うに構成された洗面化粧台において、前記ホースに付着
   して滴下する水を受ける水受け器具を、前記洗面器の下
   方領域に、磁石により着脱可能に設けたことを特徴とす
   る水受け器具の取付構造。
2. 【請求項２】 前記洗面化粧台の洗面器の下方領域に、
   鋼製ケーシングを有する電気温水器が設置され、該電気
   温水器のケーシングに磁石で水受け器具を着脱可能に装
   着した請求項１に記載の水受け器具の取付構造。