JP2002223970A - 洗面化粧台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】シャワーヘッドと水栓本体とをホースで連結し
た洗面化粧台の水受け器具が位置ずれしたり、収納物品
が濡れたりするのを防止する。 【解決手段】キャビネット１内のホースＨの手前に仕切
板Ｐを立設して物品収納領域Ｓとホース収納領域Ｔとに
区画し、ホース収納領域Ｔに水受け器具１０を配置す
る。仕切板Ｐの手前側に収納した物品がホースＨにも水
受け器具１０にも接するおそれがないから、水と接して
濡れたり、水受け器具１０を移動させる等の問題を招く
ことがない。仕切板Ｐの一部分を着脱可能な蓋とすれば
ホースＨや給水管５，給水栓６等のメンテナンスを簡単
に行える。仕切板Ｐの水受け器具１０の手前側部分を切
り欠いて点検口１１を形成すれば、仕切板Ｐを取り外す
ことなく水受け器具１０に溜まった水を捨てたり清掃し
たりすることが容易である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、キャビネットに洗
面器を載設して成る洗面化粧台において、シャワーヘッ
ド等より成る吐水部と水栓本体とを接続するホースから
滴下する水を受ける水受け器具を取り付けるための構造
に関する。

【０００２】

【従来の技術】吐水部がシャワーヘッドなどから成り、
シャワーヘッドと水栓本体とを、洗面器を貫通するホー
スで連結した洗面化粧台では、通常、ホースに付着して
滴下する水を受けるための水受け器具が、洗面器下方の
キャビネット内に設置される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の水受け器具は、
水が溜まったならば、これをすぐに捨てることが出来る
よう、キャビネットの底面上に載置されるものであっ
た。このため、キャビネット内に収納される物品の出し
入れに伴い、水受け器具がホースから滴下する水を受け
るのに適切な位置から移動してしまうという問題があっ
た。また、キャビネット内に物品を収納するに際し、物
品が水の滴下位置と干渉しないようにする配慮が必要で
あり、キャビネットの使い勝手がよくないという問題も
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】従来の前記問題点を解決
するために採用した本発明の特徴とするところは、洗面
器がキャビネット上に載設され、水栓本体と吐水部とを
連結するホースが洗面器を貫通して上記キャビネット内
に配置されるように構成された洗面化粧台において、前
記ホースの手前側領域に前記キャビネット内を前後に区
画する仕切板を設け、該仕切板の背面側に、前記ホース
に付着して滴下する水を受ける水受け器具を配置したこ
とにある。かかる構成により、キャビネットの内部が仕
切板で手前側の物品収納領域と後ろ側のホース収納領域
とに区画されるから、キャビネット内に収納する物品で
水受け器具が位置ずれを起こしたり、水の滴下位置に収
納物品が干渉したりすることがなくなる。

【０００５】なお、前記仕切板の全体または一部を着脱
可能に構成することにより、ホースや配管の保守点検が
容易になる。また、前記仕切板に水受け具の出し入れが
可能な点検口を開設しておけば、水受け器具に溜まった
水を捨てたり水受け器具の清掃をしたりするのが容易と
なる。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１は、本発明を適用した洗面化
粧台の一例を示す図面である。本例の洗面化粧台Ｘは、
キャビネット１上に洗面器２が載設され、該洗面器２に
水栓本体３や吐水部となるシャワーヘッド４等が取り付
けられる。水栓本体３は給水管５で給水栓６と接続さ
れ、シャワーヘッド４と、洗面器２を貫通して出し入れ
可能になされたホースＨで接続されている。またキャビ
ネット１内の適所にホースガイド７が取り付けられ、シ
ャワーヘッド４の使用・収納に伴うホースＨの移動範囲
が所定範囲内に収まるよう設定されている。

【０００７】前記の如きシャワーヘッド４を備える洗面
化粧台Ｘでは、ホースＨに付着した水が、シャワーヘッ
ド４を収納位置へ戻したときにキャビネット１の底面１
ａ上に滴下するので、これを受けるための水受け器具１
０を、ホースＨのほぼ直下位置に配設することが必要で
ある。本例では、キャビネット１内におけるホースＨの
すぐ手前に仕切板Ｐを立設して、キャビネット１の内部
空間を手前側の物品収納領域Ｓと背面側のホース収納領
域Ｔとに区画し、後者のホース収納領域Ｔにおける底板
１ａ上に水受け器具１０を配置するという構成を採用し
た。

【０００８】かかる構成により本発明の洗面化粧台Ｘ
は、仕切板Ｐの手前側に収納した物品が、ホースＨにも
水受け器具１０にも接するおそれがないから、ホースＨ
に付着した水と接して濡れたり、水受け器具１０を移動
させる等の問題を招くことがない。

【０００９】ところで本例では、図２に示すように、仕
切板Ｐの一部分を着脱可能な蓋Ｑとして、ホースＨや給
水管５，給水栓６等のメンテナンスを簡単に行えるよう
にした。この場合、蓋Ｑの取付手段は、図３に例示する
如く、蓋Ｑの下端縁を仕切板Ｐの開口部に形成した溝部
２０に嵌挿すると共に上端縁を段部２１に当接させ、ビ
ス２２等で固定するという構造が考えられる。また、蓋
Ｑにおける止水バルブの操作部２３に対応する箇所に
は、開口２４を形成しておいてもよい。なお図示は省略
するが、仕切板Ｐの全体を容易に着脱できる構成とする
こともできる。

【００１０】さらに本例は、仕切板Ｐにおける水受け器
具１０の手前側部分の適当範囲を切り欠いて、点検口１
１を形成した。このようにすれば、仕切板Ｐを取り外す
ことなく水受け器具１０を出し入れ出来るから、定期的
に点検して、溜まった水を捨てたり清掃したりすること
が容易である。

【００１１】水受け器具１０は、ホース収納領域Ｔの底
板１ａ上に配置する以外に、図４に示す如く、仕切板Ｐ
の一部を着脱可能とし、その裏面に一体的に設けて、引
き出し構造とすることも考えられる。

【００１２】なお本発明は、仕切板Ｐをキャビネット１
内に設けたので、図５に示す如く、背板を省略すること
が可能である。仕切板Ｐで壁面Ｗが見えないように出
来、また背板の省略により、背板の厚み分だけキャビネ
ット１内の容積拡張がもたらされる。その他、本発明の
実施形態は、適宜の変更を加えることが出来る。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、キャビネット内を仕切
板で、物品収納領域とホース収納領域とに区画したの
で、収納物品により水受け器具の位置ずれが生ずること
がなくなる。また、収納物品がホースや水受け器具と接
触するのが防止されるので、収納物品が濡れるおそれが
ない。

【００１４】なお、仕切板の一部又は全体を着脱可能と
すれば、ホースや配管の保守点検作業が容易となる。さ
らに仕切板の適所に、水受け器具を出し入れ可能な点検
口を設けておけば、水受け器具に溜まった水の排出や清
掃等を簡単に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態に係る洗面化粧台を示す
側面断面図である。

【図２】 本発明の一実施形態に係るものであって、洗
面化粧台の要部を示す正面断面図である。

【図３】 本発明の一実施形態に係るものであって、仕
切板の要部を一部省略して示す側面断面図である。

【図４】 本発明の一実施形態に係るものであって、水
受け器具の他の例を示す側面断面図である。

【図５】 本発明の異なる実施形態を示す洗面化粧台の
側面断面図である。

【符号の説明】

Ｘ…洗面化粧台 １…キャビネット １ａ…底板 ２…
洗面器 ３…水栓本体 ４…シャワーヘッド ５…給水管 ６…給水栓 ７…ホ
ースガイド １０…水受け器具 １１…点検口 Ｈ…ホ
ース Ｐ…仕切板 Ｓ…物品収納領域 Ｔ…ホース収納
領域 Ｊ…磁石 Ｗ…壁面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗面器がキャビネット上に載設され、水
   栓本体と吐水部とを連結するホースが洗面器を貫通して
   上記キャビネット内に配置されるように構成された洗面
   化粧台において、前記ホースの手前側領域に前記キャビ
   ネット内を前後に区画する仕切板を設け、該仕切板の背
   面側に、前記ホースに付着して滴下する水を受ける水受
   け器具を配置したことを特徴とする洗面化粧台。
2. 【請求項２】 前記仕切板の全体または一部を着脱可能
   に構成した請求項１に記載の洗面化粧台。
3. 【請求項３】 前記仕切板に、水受け具の出し入れが可
   能な点検口を開設した請求項２に記載の洗面化粧台。