JP2008240402A - 洋風水洗式便器 - Google Patents

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直和 大西
Takeshi Higuchi
健 樋口
Masafumi Fukagawa
雅史 深川
Keisuke Hiraide
啓介 平出
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Abstract

【課題】便器本体以外の設置スペースを必要とせず、かつトイレ室内の便器本体の周囲を整然とした状態にすることができる洋風水洗式便器を提供する。
【解決手段】本発明の洋風水洗式便器は、便鉢2の後方に外周壁1Wによって囲まれた収納空間1Sが形成されているとともに、水封部4の下流側に便器排水路5が連通する便器本体1と、外部から洗浄水が供給される給水管10と連通する給水路を有し、便鉢2に洗浄水を供給する給水装置100とを備えている。給水装置100は、給水路の途中に洗浄水を貯留するタンク170を有し、タンク170は収納空間1S内に収納されている。
【選択図】図1

Description

本発明は洋風水洗式便器に関する。
特許文献1の図1に従来の洋風水洗式便器が開示されている。この洋風水洗式便器は、便器本体と給水装置とを備えている。便器本体は、水封部の下流側に便器排水路が連通している。給水装置は、便鉢に洗浄水を供給するものであり、外部から洗浄水が供給される給水管と連通する給水路と、給水路を分岐した分岐給水路とを有している。また、この給水装置は、便器本体から外部に延出した分岐給水路の途中に洗浄水を蓄圧して貯留する蓄圧タンクを有している。この蓄圧タンクは、便器本体の後方かつ側方に配置される。
このような構成である従来の洋風水洗式便器は、蓄圧タンク内の蓄圧された洗浄水を便鉢に供給することができるため、充分な水勢を得た洗浄水を便鉢に供給し、汚物を水封部から便器排水路に確実に排出することができる。
特開2006−70617号公報
しかし、上記従来の洋風水洗式便器では、蓄圧タンクは便器本体の後方かつ側方に配置されているため、トイレ室内に蓄圧タンクを配置するためのスペースが便器本体とは別に必要となる。また、この洋風水洗式便器では、トイレ室内の便器本体の周囲に蓄圧タンクと便器本体から延出した分岐給水路とが配置されるため、トイレ室内の便器本体周囲が煩雑になる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、便器本体の設置スペース以外にスペースを必要とせず、かつトイレ室内の便器本体の周囲を整然とした状態にすることができる洋風水洗式便器を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の洋風水洗式便器は、便鉢の後方に外周壁によって囲まれた収納空間が形成されているとともに、水封部の下流側に便器排水路が連通する便器本体と、外部から洗浄水が供給される給水管と連通する給水路を有し、該便鉢に洗浄水を供給する給水装置とを備えた洋風水洗式便器において、
前記給水装置は、前記給水路の途中に洗浄水を貯留するタンクを有し、
該タンクは前記収納空間内に収納されていることを特徴とする。
このような構成である本発明の洋風水洗式便器では、便鉢の後方に外周壁によって囲まれた収納空間内にタンクを収納するため、便器本体とは別にタンクを設置するためのスペースを必要としない。また、この洋風水洗式便器では、給水路が便器本体の外周壁より外部に延出しない。
したがって、本発明の洋風水洗式便器は、便器本体の設置スペース以外にスペースを必要とせず、かつトイレ室内の便器本体の周囲を整然とした状態にすることができる。
本発明の洋風水洗式便器においては、タンクは外周壁の上端から吊下げられていることが好ましい。この場合、タンクの取付け及び取外しを上方から行なうことができるため、タンクの組付け及びメンテナンスを容易に行なうことができる。
本発明の洋風水洗式便器において、タンクは、給水管に流入口が連通し、貯留した洗浄水を流出口から流出可能であり、かつ内部に連通する大気口を有し、
給水装置は、タンクに貯留された洗浄水を便鉢に送り出す送水手段と、送水手段を制御する制御手段とをさらに有し、
送水手段は、給水管と流入口とを連通する導水管と、導水管を開閉する第1開閉弁と、第1開閉弁より下流側で導水管に導入口が接続され、タンクの流入口に接続された導出口から洗浄水を導出することにより、外部に開口する吸気口から空気を吸引するエゼクタと、大気口を開閉する第2開閉弁と、流出口と前記便鉢とを連通する送出管とを有し、
制御手段は第1開閉弁及び第2開閉弁を制御することが好ましい。
この場合、第2開閉弁を開閉することにより、洗浄水をタンクへ貯留したり、タンクに貯留された洗浄水を流出させたりすることができる。つまり、第2開閉弁を開弁状態にすれば、エゼクタによって吸引され、洗浄水とともにタンク内に流入する空気は、大気口からタンク外に排出されるため、洗浄水のみがタンク内に貯留される。また、第2開閉弁を閉弁状態にすれば、タンクの上部に空気が滞留して増加するため、タンク内に貯留されている洗浄水が便鉢に押し出される。このため、第2開閉弁の開閉タイミングを制御することにより、便鉢への洗浄水の単位時間当たりの供給量を増減させることができる。また、第2開閉弁は空気用の開閉弁であるため、圧力があまりかからず、水用の開閉弁に比べて小型にでき、開閉動作を小さな力で行なうことができる。
本発明の洋風水洗式便器において、タンクは洗浄水を蓄圧して貯留する蓄圧タンクにすることもできる。この場合、蓄圧タンク内の洗浄水を便鉢に供給することができる。このため、充分な水勢を有する洗浄水で便鉢を洗浄することができ、汚物を水封部から便器排水路に確実に排出することができる。
本発明の洋風水洗式便器においては、便器排水路から空気を吸引する吸気装置をさらに備え得る。この吸気装置も収納空間内に収納されていることが好ましい。
この場合、洋風水洗式便器に吸気装置を付加するとしても、吸気装置が収納空間の空いているスペースに収納されるため、便器本体の設置スペースとは別に吸気装置を設置するためのスペースを必要とせず、トイレ室内の便器本体の周囲を煩雑にしてしまうこともない。また、吸気装置によって便器排水路から空気を吸引することにより、短時間に便器排水路内が洗浄水で満水状態になるため、少ない洗浄水で早期にサイホン作用が発生し、排出流を形成することができる。
吸気装置としては、種々のものを採用することができる。例えば、電気式の吸引ポンプの他、洗浄水を供給することにより負圧を発生させるエゼクタ等を採用することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1及び2を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、実施例1の洋風水洗式便器は、便器本体1、給水装置100及び吸気装置200を備えている。なお、便座及び便蓋の図示は省略する。
便器本体1は、外周壁1W内に便鉢2を有するとともに、便鉢2より後方に上下が開放した収納空間1Sを有している。また、便器本体1は便鉢2の上部内周にリム3を有している。また、図4に示すように、便器本体1には便鉢2の下端から上方に延びる上昇流路2bが形成され、便鉢2の下方には水封部4が形成されている。便器本体1の上昇流路2bは接続管と接続されており、接続管内は便器排水路5、滞留部6及び排水口7とされている。
水道管は便器本体1が据え付けられるトイレ室の床面又は壁面から引き込まれている。給水装置100は、その水道管の止水栓V4に接続された給水管10に給水口110が接続されている。また、図1及び図2に示すように、給水装置100は、リムノズル190に設けられた吐水口195からリム3に洗浄水を吐水する。リム3に吐水された洗浄水は、便鉢2の内面に沿って旋回しながら流れ落ち、便鉢2内に旋回流を形成する。
また、図4に示すように、給水装置100は、給水口110の下流側にボール式の止水弁120、ストレーナ130、定流量弁140、第1開閉弁V1及び一軸式のバキュームブレーカー150をこの順に内蔵する第1導水管100Mからなる給水部100Kを有している。
また、給水装置100は、給水部100Kの下流に、エゼクタ160及びタンク170がこの順で設けられた準備部100Jを有している。エゼクタ160は、吸気口161を有している。吸気口161には逆止弁V5が設けられ、大気に連通する吸気管20がさらに接続されている。吸気管30は第3開閉弁V3により開閉される。
エゼクタ160から吐水される空気を含んだ洗浄水は、ノズル171を介してタンク170の流入室172内に流入する。流入した洗浄水は旋回流を形成し、空気を分離しながらタンク170内に貯留される。
流入室172の上壁に設けられた大気口173には、大気に連通する連通管20が接続されている。連通管20は第2開閉弁V2により開閉される。流入室172内で洗浄水から分離された空気は、第2開閉弁V2が閉弁していると流入室172の上部に溜まり、第2開閉弁V2が開弁していると大気へ放出される。
タンク170は、流入室172と、この流入室172と底部で連通する流出室174とを有している。流出室174の上壁に設けられた流出口175には、送出管180とリムノズル190とからなる第2導水管100Lが接続されている。図2に示すように、吐水口195が設けられたリムノズル190は、リム3に連通するリム吐水室3Sの後端壁の開口に接続されている。タンク170の側面は結露を防止する防露材に覆われている。
図1及び図2に示すように、タンク170は、吊下げフレーム300に保持されて収納空間1S内に収納されている。このため、便器本体1の設置スペースとは別にタンク170の設置スペースを必要としない。また、給水部100K、準備部100J及び第2導水管100Lは便器本体1の外周壁1Wより外部に延出しない。
図3に示すように、吊下げフレーム300は、主フレーム300M、副フレーム300S及び上部フレーム300Uにより構成されている。
主フレーム300Mは、タンク170を垂直方向で挟み込む一対の垂下片300a、300bと、これら垂下片の下端を連結し、タンク170の底面を載置する下端片300cとを有している。また、一方の垂下片300aの上端は、外周壁1Wの上端面1Uに係止する係止片301を有している。他方の垂下片300bの上端は、前後方向に伸びる連結片300dを有している。この連結片300dの後端には、外周壁1Wの上端面1Uに係止する係止片302が形成され、この連結片300dの前端には、収納空間1Sの上方開口を形成する便器上面1Aの後端部上面に係止する係止片303が形成されている。各係止片301、302、303には、各々ボルト304bが挿通する長孔301h、302h、303hが設けられている。外周壁1Wの上端面1Uと便器上面1Aの後端部上面には、各長孔301h、302h、303hに対応する位置に雌ねじを有するボルト孔1hが設けられている。
副フレーム300Sは、タンク170の側面を保持する帯状のものである。主フレーム300Mの一対の垂下片300a、300bの間に2個の副フレーム300Sが上下方向に離れて固定されている。
主フレーム300Mに副フレーム300Sが固定されものに対して、タンク170が上方から挿入される。その後、上部フレーム300Uが主フレーム300Mに固定され、タンク170が上方へ抜けないように吊下げフレーム300に固定される。
タンク170を保持した吊下げフレーム300は、各係止片301、302、303を外周壁1Wの上端面1U及び便器上面1Aの後端部上面に係止し、収納空間1S内に吊下げられる。上方から各ボルト304bを各長孔301h、302h、303hに挿通させ、各ボルト孔1hに螺合させる。これにより、各係止片301、302、303は、外周壁1Wの上端面1U及び便器上面1Aの後端部上面に締め付け固定される。このため、タンク170の取り付け及び取り外しを上方から行うことができ、タンク170の組み付け及びメンテナンスを容易に行なうことができる。
また、図1及び図2に示すように、給水部100Kは、立上げフレーム310によって外周壁1Wの上端より上方に組み付けられている。このため、バキュームブレーカー150が便器本体1の上面より上方に位置するため、汚水が上流側に逆流することを確実に防止することができる。
図1及び図4に示すように、吸気装置200は、図示しない電気式の吸引ポンプを内蔵しているものである。この吸気装置299も図示しないフレームによって収納空間1S内に収納されている。また、吸気装置200は、接続管から分岐した分岐管8pを介して便器排水路5と接続されている。
図5に示すように、第1開閉弁V1、第2開閉弁V2及び第3開閉弁V3は制御装置Cにより開閉タイミング及び開閉時間が制御されている。また、吸気装置200も制御装置Cにより駆動が制御されている。
したがって、実施例1の洋風水洗式便器は、タンク170を収納空間1Sに収納し、給水部100K、準備部100J及び第2導水管100Lは便器本体1の外周壁1Wより外部に延出しないため、便器本体1以外の設置スペースを必要とせず、かつトイレ室内の便器本体1の周囲を整然とした状態にすることができる。
次に、実施例1の洋風水洗式便器の給水装置100及び吸気装置200の作動を説明する。
非洗浄時には、第1開閉弁V1、第2開閉弁V2及び第3開閉弁V3は閉弁している。この状態では、タンク170内には洗浄水が貯留されている。
用便後、制御装置Cに対して便器洗浄の開始信号を送信する洗浄スイッチを使用者が操作することにより、制御装置Cによって第1開閉弁V1が開弁する。
これにより、洗浄水はエゼクタ160を通って流入室172内に流入する。そして、流入室172内に流入した洗浄水と同じ量の洗浄水が流出室174から第2導水管100Lを介してリム3に供給される。リム3に供給された洗浄水は便鉢2の内面に沿って旋回しながら流れ落ち、便鉢2内に旋回流が形成される。この旋回流により、汚物は便鉢2の中央に集められる。なお、この旋回流により、ペーパーは、ほぐれて洗浄水となじみ、洗浄水中に分散する。この際、第3開閉弁V3が閉弁しているため、エゼクタ160が空気を吸引する音を防止している。
所定時間経過後、制御装置Cによって吸気装置200が便器排水路5内の空気を一定量吸引する。この際には、便鉢2内の水位はリム3から供給された洗浄水によって十分に高くなっており、水封部4の最高位部4aとの間の水頭差が十分に大きなものとなっている。このため、便鉢2内の洗浄水は、この水頭差と便器排水路5内の空気の吸引とにより、短時間に便器排水路5内が洗浄水で満水状態になって、少ない洗浄水で早期にサイホン作用が発生し、排出流が形成される。
この際、便鉢2内に形成された旋回流により便鉢2の中央に集められた汚物は、サイホン作用により便器排水路5へ排水される洗浄水に伴って、便器排水路5へ確実に排出される。
また、便器排水路5は、滞留部6によって下流側と封鎖され、便器排水路5は水封部4と滞留部6との間に存在する閉空間にされている。このため、確実に便器排水路5から一定量の空気を吸引することができるため、サイホン作用を安定して発生させることができる。
便鉢2の水位が便鉢2の最低位部2aの高さ近傍にまで低下する瞬間、制御装置Cによって第3開閉弁V3を開弁する。これにより、外部の大量の空気が第3開閉弁V3、吸気管30、エゼクタ160及びノズル171を介して流入室172内に流入する。このため、流入室172内の洗浄水は、流入した大量の空気により流出室174及び第2導水管100Lを介してリム3に押し出される。これにより、流入室172内の水位は急激に大きく低下する。
便鉢2内の水位が便鉢2の最低位部2aより低くなり、便器排水路5に便鉢2から空気が流入してサイホン作用が終了する前において、こうしてリム3に供給される洗浄水は、タンク170に貯留された洗浄水も加わり、単位時間当たりの供給水量が多くなっている。このため、水封部4は破封せず、便鉢2内の洗浄水は旋回を継続し、サイホン作用も継続する。また、便鉢2内の旋回流も強力になる。さらに、洗浄水の水勢も増加する。このため、便鉢2内に残留する汚物は、便器排水路5内へ押し出され、より確実に排出される。
流入室172に空気が充満し、タンク170内に貯留された洗浄水がリム3に供給されなくなる前に、制御装置Cによって第1開閉弁V1を閉弁するとともに、吸気装置200から便器排水路5内に空気を流入させる。これにより、便器排水路5を洗浄水により満水にする状態が維持できず、サイホン作用が終了する。
サイホン作用が終了した後、制御装置Cによって第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を開弁すると、エゼクタ160が外部から空気を吸引しながら流入室172に洗浄水が流入する。洗浄水中の空気は、流入室172内で良好に分離され、大気口173、連通管20及び第2開閉弁V2を介して外部に放出される。このため、タンク170内の洗浄水は洗浄開始前の所定の水位まで蓄積される。また、流出室174から第2導水管100Lを介して洗浄水がリム3に供給され、便鉢2内に洗浄水が溜まり覆水する。その後、制御装置Cによって第1開閉弁V1、第2開閉弁V2及び第3開閉弁V3が閉弁され、便器洗浄の待機状態となる。
図6に示すように、実施例2の洋風水洗式便器の給水装置400は、第1開閉弁V1より上流側の第1導水管100Mから分岐導水管100Bが分岐している。この給水装置400は、分岐導水管100Bの途中に、逆止弁V7、蓄圧タンク270及び第4開閉弁V6を上流側から順に有している。この蓄圧タンク270は、便鉢2の後方に形成された収納空間1Sに収納されている。第1開閉弁V1及び第4開閉弁V6は制御装置Cにより開閉タイミング及び開閉時間が制御されている。他の構成は実施例1と同様である。このため、同一の構成については、同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
実施例2の洋風水洗式便器の給水装置400において、蓄圧タンク270に貯留された洗浄水がリム3に供給される作動を説明する。
非洗浄時には、第1開閉弁V1及び第4開閉弁V6は閉弁している。この状態では、蓄圧タンク270内に貯留された洗浄水には静水圧がかかっている。
便器洗浄開始後、サイホン作用が発生し、便鉢2の水位が便鉢2の最低位部2aの高さ近傍にまで低下する瞬間、制御装置Cによって第4開閉弁V6を開弁する。これにより、蓄圧タンク270内に貯留された洗浄水は、分岐導水管100b、第1導水管100M及びリムノズル190を介して吐水口195からリム3に供給される。
便鉢2内の水位が便鉢2の最低位部2aより低くなり、便器排水路5に便鉢2から空気が流入してサイホン作用が終了する前において、こうしてリム3に供給される洗浄水は、蓄圧タンク270に貯留された洗浄水も加わり、単位時間当たりの供給水量が多くなっている。このため、水封部4は破封せず、便鉢2内の洗浄水は旋回を継続し、サイホン作用も継続する。また、洗浄水は、流動圧よりも高い静水圧によりリム3に供給されるため、便鉢2内の旋回流も強力になる。さらに、洗浄水の水勢も増加する。このため、便鉢2内に残留する汚物は、便器排水路5内へ押し出され、より確実に排出される。
サイホン作用が終了した後、制御装置Cによって第4開閉弁V6が閉弁される。その後、便鉢2内に洗浄水が溜まり覆水した後、制御装置Cによって第1開閉弁V1が閉弁され、便器洗浄の待機状態となる。
この洋風水洗式便器においては、便器本体1とは別に蓄圧タンク270を設置するためのスペースを必要としない。また、第1導水管100M及び分岐導水管100Bが便器本体1の外周壁1Wより外部に延出しない。
したがって、この洋風水洗式便器も、実施例1と同様、本発明の作用効果を奏することができる。また、この洋風水洗式便器では、蓄圧タンク270内の洗浄水により、充分な水勢を有する洗浄水で便鉢2を洗浄することができ、汚物を水封部4から便器排水路5に確実に排出することができる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は洋風水洗式便器に利用可能である。
実施例1の洋風水洗式便器の斜視図である。 実施例1の洋風水洗式便器の横断面図である。 実施例1の一部分解斜視図である。 実施例1の洋風水洗式便器の模式図である。 実施例1の給水装置及び吸気装置の制御装置を示す模式図である。 実施例2の洋風水洗式便器の模式図である。
符号の説明
1…便器本体
1W…外周壁
1S…収納空間
2…便鉢
4…水封部
5…便器排水路
10…給水管
100、400…給水装置
100K、100J,100L…給水路(100K…給水部、100J…準備部,100L…第2導水管)
170…タンク
270…蓄圧タンク

Claims (4)

  1. 便鉢の後方に外周壁によって囲まれた収納空間が形成されているとともに、水封部の下流側に便器排水路が連通する便器本体と、外部から洗浄水が供給される給水管と連通する給水路を有し、該便鉢に洗浄水を供給する給水装置とを備えた洋風水洗式便器において、
    前記給水装置は、前記給水路の途中に洗浄水を貯留するタンクを有し、
    該タンクは前記収納空間内に収納されていることを特徴とする洋風水洗式便器。
  2. 前記タンクは前記外周壁の上端から吊下げられている請求項1記載の洋風水洗式便器。
  3. 前記タンクは、前記給水管に流入口が連通し、貯留した洗浄水を流出口から流出可能であり、かつ内部に連通する大気口を有し、
    前記給水装置は、該タンクに貯留された洗浄水を前記便鉢に送り出す送水手段と、該送水手段を制御する制御手段とをさらに有し、
    該送水手段は、前記給水管と該流入口とを連通する導水管と、該導水管を開閉する第1開閉弁と、該第1開閉弁より下流側で該導水管に導入口が接続され、該タンクの該流入口に接続された導出口から洗浄水を導出することにより、外部に開口する吸気口から空気を吸引するエゼクタと、該大気口を開閉する第2開閉弁と、該流出口と前記便鉢とを連通する送出管とを有し、
    該制御手段は該第1開閉弁及び該第2開閉弁を制御する請求項1又は2記載の洋風水洗式便器。
  4. 前記タンクは洗浄水を蓄圧して貯留する蓄圧タンクである請求項1又は2記載の洋風水洗式便器。
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