JP4857844B2 - 給水装置、便器及び便器洗浄方法 - Google Patents
給水装置、便器及び便器洗浄方法 Download PDFInfo
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Description
(a)上記のエア弁の水タンクと反対側をエゼクタ用配管又はエアタンクに接続した場合、水タンクから空気が流出するときに、この流出空気中の湿気に由来する結露水や飛散水などがエアタンクによって捕集される。
(b)また、エア弁の通気音などの騒音が発生した場合でも、エアタンクがマフラとして機能し、消音効果が奏される。
(1) 水量W1(第2図)
第1図の状態において、水弁2を開く。エア弁10、大気開放弁13は開、吸引弁16は閉とする。これにより、第2図の通り水が配管1,3,7の順に流量W1にて流れて水タンク8に流入する。エゼクタ4では配管5、大気開放弁13を介して空気が吸い込まれ、この空気は水と共に水タンク8に流入する。エア弁9が開いているので、空気は配管10を介して水タンク8外に流出し、水が流量W1にて配管11から便器20へ供給される。通常の便器の場合、このW1は10〜20L/min程度が好適である。
第2図の状態において、エア弁9を閉とする。これにより、エゼクタ4から配管7を介して水と共に水タンク8内に流入した空気は、水タンク8内に籠もるようになり、水タンク8内の水は、第3図の通り新たに供給される水量W1と、エゼクタ4から流入し水タンク8に溜まる空気量A1との合計の水流量W2=W1+A1にて水タンク8から便器20へ供給される。
第3図の状態において、大気開放弁13を閉とする。これにより、配管5内への大気流入が停止し、エゼクタ4で発生する負圧が配管5を介してエアタンク14に伝達され、該エアタンク14内に負圧が次第に沈積される。この間、エアタンク14内の空気が吸い出され、エゼクタ4に流入するが、この吸入量が徐々に減少するので、水タンク8から配管11への出水量はW2から徐々に減少し、遂には配管11への出水量はW1にまで低下する。
(1) サイホン起動
第4図の状態において、第5図の如く吸引弁16を開とする。これにより、作動タンク30内の第1室31内の空気が配管15を介してエアタンク14に急速に吸い出され、隔膜33が上方に移動し、第2室32の容積が急速に拡大する。この結果、排水流路25内の空気が配管34を介して第2室32に吸い出され、該排水流路25内が負圧となる。
この実施の形態では、サイホンの作動時間を長くするために、第6図の通り、エアタンク14内に負圧が無くなった時点で吸引弁16を閉、大気開放弁13を開とする。
上記の通り水タンク8内の水の大半が流出し、水タンク8内の水位が配管11の開口レベルにまで低下した後、吸引弁16を開とする。大気開放弁13は開のままであり、エア弁9は閉のままである。これにより、大気開放弁13を通った空気が第1室31とエゼクタ4の双方へ供給される。この結果、第1室31が元の容積に戻ると共に、水タンク8内に配管7から流量W1で流入した水が、該配管11から流量W1にて便器20へ供給される。
第8図の通り覆水の水位がトラップ最高位部24aにまで達した後、第9図の通りエア弁9を開とする。これにより、エゼクタ4から水タンク8に流入する空気が配管10を介して流出し、水タンク8から便鉢20への水の供給が停止する。そして、配管7から流量W1にて流入する水により水タンク8内に水が徐々に貯留される。水タンク8内の水位が配管11の末端のレベル(便器20の給水受入部21のレベル)にまで達した後、水弁2を閉とする。これにより、第1図に示す待機状態に復帰する。
この実施の形態では、上記の通り、水タンク8に水を溜めておき、洗浄初期には流量W1にて便器20に給水し、次いで水タンク8内の貯水を流量W1に重畳させてW2=W1+A1の増水状態にて便器20に給水して便鉢23内の水位を高めた後、作動タンク30からトラップ24に負圧を作用させてトラップ24内を急激に減圧するので、サイホンを早期に且つ強力に、しかも確実に形成することができる。また、サイホンが起動した後も、水タンク8から大流量W2にて便鉢23に給水し、サイホンを長時間に渡って継続させるので、便鉢23内の汚物を十分に排出することができる。この水タンク8からW2にて水を供給している間に、便鉢内の水面付近に浮遊するペーパー等の軽量物も十分に排出される。
上記実施の形態では、覆水工程にひき続いてタンク貯水工程を行って第1図の待機状態としている。即ち、第1図の待機状態では水タンク8に水が貯水されている。
上記実施の形態では大気開放弁13をエゼクタ用配管5に設けているが、第11図のように作動室用配管15に設けてもよい。また、エア弁9の水タンク8と反対側を直ちに大気に開放する代りに、第11図のようにエゼクタ用配管5に接続してもよい。図示はしないが、エア弁9の水タンク8と反対側をエアタンク14に接続してもよい。
(i) エア弁9を開としたときに、エア弁9に吸気音が発生することがある。この吸気音(騒音)は、配管12、エアタンク14、配管15、大気開放弁13を介して大気中に伝わるが、エアタンク14がマフラー(消音器)として機能するので、この騒音が低減される。
上記実施の形態では便器20が陶器によってトラップ24及びサブトラップ26を含めて一体的に構成されているが、第13図の便器のように、便鉢23及びリム22と、トラップ24の1次側(最高位部24aよりも便鉢23側)とで便器本体20Aを構成し、トラップ2次側(最高位部24aよりも後方側)を別体の便器後半体20Bとし、便器本体20Aと後半体20Bとがフランジ結合などによって水密的に連結される構成としてもよい。後半体20Bは陶器製であってもよく、合成樹脂製であってもよい。
4 エゼクタ
5 エゼクタ用配管
8 水タンク
9 エア弁
13 大気開放弁
14 エアタンク
15 作動室用配管
16 吸引弁
20 便器
23 便鉢
24 トラップ
25 排水流路
26 サブトラップ
30 作動タンク
31 第1室
32 第2室
33 隔膜
Claims (12)
- 便器に洗浄水を供給するための給水装置において、
水の供給制御用の水弁と、
該水弁からの水が通過すると共に、発生する負圧によって空気を吸い込むように構成されたエゼクタと、
該エゼクタからの水が導入される水タンクと、
該水タンク内の上部と大気との連通及び遮断を切り替えるエア弁と、
上流端が該水タンクの下部に接続され、下流端が該水タンクの上部又はそれ以上の高さにまで立ち上がる水流出用配管と、
該エゼクタによって内部から空気が吸い出されるエアタンクと、
該エアタンク内の負圧によって便器のトラップから空気を吸い出すように該エアタンクとトラップとの連通及び遮断の切替を行う切替手段と
を備えてなる給水装置。 - 請求項1において、内部が可動仕切体により第1室と第2室とに区画された作動室を備えており、
前記切替手段は、該第1室内と前記エアタンク内との連通及び遮断の切替を行うよう構成されており、
該第2室内と前記便器のトラップとが連通していることを特徴とする給水装置。 - 請求項2において、前記エアタンクは、作動室の該第1室に対し、作動室用配管と、前記切替手段としての開閉弁とを介して接続されており、
該エアタンクは、前記エゼクタにエゼクタ用配管を介して接続されており、
該作動室用配管、該エゼクタ用配管又は該エアタンクに大気開放弁が設けられていることを特徴とする給水装置。 - 請求項3において、大気開放弁は前記作動室用配管に接続されていることを特徴とする給水装置。
- 請求項4において、前記エア弁の前記水タンクと反対側が前記エゼクタ用配管又はエアタンクに接続されていることを特徴とする給水装置。
- 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記エアタンクの底部から空気が前記エゼクタに吸い出されるよう構成されていることを特徴とする給水装置。
- 請求項1ないし6のいずれか1項において、前記水タンクは、水平断面が円形であり、前記エゼクタからの水が該水タンクに接線方向に導入されることにより水が水タンク内を旋回し、前記水流出用配管が該旋回方向に対し順方向の接線方向となるように該水タンクに接続されていることを特徴とする給水装置。
- 便鉢と、該便鉢に便鉢洗浄水を供給するための給水装置と、該便鉢の下部に連なるトラップとを有する便器において、
該給水装置が請求項1ないし7のいずれか1項に記載の給水装置であり、
前記水流出用配管から水が該便鉢に供給され、
前記エアタンクの負圧によってトラップから空気が吸い出されるよう構成されていることを特徴とする便器。 - 請求項8において、前記給水装置は、該便器の背面の後方に配置されていることを特徴とする便器。
- 請求項8又は9において、水タンクの容積が1〜4Lであることを特徴とする便器。
- 請求項8ないし10のいずれか1項において、前記水流出用配管から水が便鉢の上部のリムに供給されることを特徴とする便器。
- 請求項8ないし11のいずれか1項に記載の便器を、前記給水装置によって洗浄する方法であって、
洗浄初期にあっては、前記エア弁を開とし、エゼクタで吸い込んだ空気を該エア弁を介して水タンク外に流出させることにより前記水弁の通過水量と等量の水を前記便鉢に供給し、且つ前記エアタンク内とトラップとを遮断しておき、
その後、該エア弁を閉とし、水弁の通過水量とエゼクタによって吸い込まれ該水タンク内に溜まる空気量との合計の流量にて水を該便鉢に供給すると共に、前記エアタンクとトラップとを連通させ、該エアタンク内の負圧によってトラップから空気を吸い出すことを特徴とする便器の洗浄方法。
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