JP2007224518A - 便器排水路の排気装置 - Google Patents

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Yasuhiro Shirai
康裕 白井
Aki Shirako
亜希 白子
Haruo Yamazaki
晴生 山▲崎▼
Kenichi Ito
謙一 伊藤
Yasuhiro Kondo
康宏 近藤
Atsushi Ito
淳 伊藤
Masaru Hirabayashi
賢 平林
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Abstract

【課題】空気を含んだ水がリムに供給されて異音が発生することが防止される便器排水路の排気装置を提供する。
【解決手段】tの時点において、主弁Vが開弁操作されると、制御手段が開閉弁Vを開弁し、配管12から洗浄水がエゼクタ50に供給される。エゼクタ50内に水が流れることにより、エゼクタ50が、負圧タンク30内の空気を吸引する。エゼクタ50の流出口から流出するエゼクタ吐出水は水槽20内に導入され、水槽20内においてエゼクタ吐出水から空気が分離される。分離された空気は、通気口22から水槽20の外に排気される。空気が分離された水は配管14を介してリム3に供給される。このため、水がリム3から便鉢2に流出されるときに、気泡の破裂音などに起因する異音が発生することが防止ないし抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、サイホン形成を早期化するための便器排水路の排気装置に係り、特にエゼクタを有する該排気装置に関するものである。
便器洗浄時におけるサイホン形成を早期化するために、便器本体の下流側に連なる排水路と、該排水流路内の空気を排気するアスピレータとを備えた便器洗浄装置が、特開平10−96255号公報に記載されている。該アスピレータによって排水路から吸い出した空気は、アスピレータ排出水と共に便器本体のリム通水路へ放出される。
特開平10−96255号公報
上記特開平10−96255号公報では、排水路から吸い出された空気が混入されたアスピレータ排出水を、リム通水路へ放出している。このため、該アスピレータ排出水がリム通水路から便鉢内へ放出されるときに、気泡の破裂音などの異音が発生する。
本発明は、この異音の発生が防止される便器排水路の排気装置を提供することを目的とする。
請求項1の便器排水路の排気装置は、エゼクタによって便器排水路から排気し、該エゼクタの吐出水を水路を介して便器に流出させる便器排水路の排気装置において、該水路に、該吐出水から空気を分離し、分離した空気を該水路外へ排出する空気分離手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項2の便器排水路の排気装置は、請求項1において、該空気分離手段は、該エゼクタからの吐出水が導入される水槽と、該水槽の上部に設けられた空気の流入及び流出用の通気口とを有することを特徴とするものである。
請求項3の便器排水路の排気装置は、請求項2において、該水槽内の水が該通気口から流出することを阻止し、水槽内ヘ空気が流入することを許容する開閉手段が設けられていることを特徴とするものである。
請求項4の便器排水路の排気装置は、請求項3において、該開閉手段は、該水槽の水位が上昇するときに該水槽内の水面に浮いて上昇して該通気口を閉止し、その後、該空気分離槽の水位が低下して該水槽内の空気圧力が所定圧以下まで低下すると、下降して該通気口を開放する浮子とを有するフロート弁であることを特徴とするものである。
請求項5の便器排水路の排気装置は、請求項3において、該開閉手段は、エゼクタへの通水及び通水停止に応じて開閉制御される開閉弁であることを特徴とするものである。
本発明の便器排水路の排気装置では、エゼクタに通水すると、エゼクタに負圧が発生し、この負圧によって便器排水路から空気が吸引され、該排水路においてサイホンが早期に形成される。
本発明の便器排水路の排気装置では、このエゼクタの吐出水は、空気分離手段によって空気が分離されてから便器に流出する。このため、エゼクタの吐出水が便器に流出するときに異音(例えば、気泡の破裂音など)が発生することが防止ないし抑制される。
本発明では、該空気分離手段は、該エゼクタからの吐出水が導入される水槽と、該水槽の上部に設けられた空気の流入及び流出用の通気口とを有することが好ましい。この開閉手段により、水槽内の水が通気口から溢出することが阻止される。また、水槽内の水位が低下するときに水槽内に空気が流入し、水槽内が大気圧となる。
本発明では、水槽内の水が該通気口から流出することを阻止し、水槽内ヘ空気が流入することを許容する開閉手段が設けられていることが好ましい。
この開閉手段は、該水槽の水位が上昇するときに該水槽内の水面に浮いて上昇して該通気口を閉止し、その後、該空気分離槽の水位が低下して該水槽内の空気圧力が所定圧以下まで低下すると、下降して該通気口を開放する浮子とを有するフロート弁であってもよい。
この場合、エゼクタの作動に伴って水槽内に水が流入すると、この水中の空気が水中から離脱し、通気口を経て大気へ排出される。水槽内の水位上昇に伴って浮子が通気口を閉止すると、その後は水槽内の上部に、水中から離脱した空気が溜まってくる。この空気は水道水圧によって加圧されている。
エゼクタからの水の溢出が停止した後、この蓄圧された空気によって、水槽内に残留していた水が便器へ速やかに流出する。この水がリムへ放出されるときには、リムに供給される鉢洗浄水に水槽からの水が追加されることになり、鉢洗浄水量を増加させることができる。この鉢洗浄水の増加は、通常は、便器洗浄工程の後期に当たる。この便器洗浄工程の後期にリムへの洗浄水供給量が増加すると、便鉢内の浮遊物が排水路へ排出され易くなると共に、サイホンのブレーク(破封)が遅延され、便器洗浄が十分に行われるようになる。
また、上記開閉手段は、エゼクタへの通水及び通水停止に応じて開閉制御される開閉弁であってもよい。この場合、該開閉弁の開閉動により、水槽内から便器に供給される水量を増加させるタイミングを制御することができる。
即ち、例えば、エゼクタが作動開始してから所定の間は開閉弁を開としておく。この間、エゼクタ吐出水は水槽を通過するときに空気が分離されると共に、水槽内の水位を徐々に上昇させる。
エゼクタ作動開始後、所定時間が経過して水槽内の水位が十分に高くなった時点で開閉弁を閉とする。これにより、通気口を経て水槽から水が溢出することが防止される。その後は、エゼクタ吐出水から分離された空気が水槽内に徐々に溜まる。この空気は、水槽水圧によって加圧状態となっている。エゼクタへの通水が停止した後、この加圧空気によって水槽内の水が便器へ速やかに流出する。
上記のフロート弁の場合と同じく、この水がリムに供給される場合、便器洗浄工程後期において便鉢洗浄水量を増加させ、便器を十分に洗浄することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
第1〜6図は実施の形態に係る便器排水路の排気装置を備えた洋風便器設備が、それぞれ順に、非洗浄時、便鉢洗浄・負圧蓄圧工程、吸排気工程、洗浄水増加工程初期、洗浄水増加工程中期及び覆水工程にあるときの作動状態を示す模式図である。第7図は第1〜6図の洋風便器設備の作動を説明するタイミングチャートである。
陶器製の洋風便器本体1における便鉢2の上部内周にリム3が設けられている。便鉢2は、トラップ4、排水流路5及びサブトラップ6を介して排水口7と連通している。この排水流路5は、トラップ最高位部4aから、下方に立ち下がってサブトラップ6に連なっている。排水口7は排水管に接続される。
このサブトラップ6は、該排水流路5の管壁下部の最低位部6bの下側を回り込み、次いで溢出用の最高位部6aに到るU字状流路よりなる。このサブトラップ6の該最高位部6aの高さは、該最低位部6bよりも若干高位となっている。
ただし、該最低位部6bは、最高位部6aよりも若干高位とされてもよい。この場合、サブトラップ6内に水が溜まっても、水面の高さは最低位部6bより低位となっている。しかし、排水流路5に後述の通り負圧がかけられ、サブトラップ6内に多量の水が流れ込むと、サブトラップ6内の水位が該最低位部6bよりも上昇し、サブトラップ6が封水される。これにより、排水流路5内と排水口7側とが封隔される。
上記リム3に対し、主弁Vを備えた給水配管10が接続されている。なお、この便器本体1は、便鉢後方側からリム3の右側又は左側にのみ水が供給される片回り給水方式となっている。このため、給水配管10よりリム3に向って水が供給されると、便鉢2内に右回り又は左回りの旋回流が形成される。
この給水配管10のうち主弁Vよりも下流側から、配管11,12が分岐している。配管11の先端にはバキュームブレーカ11aが設けられている。
配管12は、開閉弁Vを備えている。この配管12は、エゼクタ50の流入口に接続されている。エゼクタ50の流出口は、配管13を介して水槽20の下部に接続されている。
この水槽20は天板20a及び底板20bを有する略円筒形となっている。この天板20aの一部は上方に突起して凸部21となっており、該凸部21内の空間に浮子23が収容されている。また、この浮子23が水槽20の下側に落下するのを防止するために、この凸部21内の空間の下側に、金網や平板等よりなるストッパ24が設けられている。この凸部21の上面に、通気口22が設けられている。
この水槽20の下部に、配管14の一端側が接続されている。この配管14は、水槽20の通気口22よりも高位まで立ち上げられており、その他端側が上記リム3に接続されている。
なお、これら配管13,14は、略円筒形の水槽20の接線方向に接続されている。
エゼクタ50のスロート部に設けられた空気吸引口は、逆止弁Vを備えた空気吸引配管51を介して負圧タンク30に接続されている。
上記逆止弁Vは、空気が空気吸引配管51からエゼクタ50へ流れることを許容し、これと反対方向へ空気が流れることを阻止するものである。
負圧タンク30は、作動弁Vを備えた配管31を介して、作動タンク40の上部に接続されている。この作動タンク40内は可動仕切体としての隔膜43によって上側の第1室41と下側の第2室42とに区画されている。該配管31は第1室41に接続されている。また、該作動タンク40の第1室41には、大気開放弁Vを備えた大気開放配管32が接続されている。該配管32は大気に開放している。該作動タンク40の第2室42と前記排水流路5の上端部とが連通路44を介して連通している。
この洋風便器設備には、主弁V、開閉弁V、作動弁V及び大気開放弁Vの開閉のタイミングを制御する制御手段(図示略)が設けられている。この制御手段としては特に限定はなく、例えば電気信号によって各弁を開閉させるものであってもよく、機械的に弁を開閉させるものであってもよい。機械的に弁を開閉させる場合、例えば、給水配管10に水車を設け、該水車の回転を歯車列を介して複数のカムを備えた軸に伝え、各カムの回転によりカム駆動式の各弁V、V、V及びVを開閉させるようにしてもよい。
図示は省略するが、これら水槽20、負圧タンク30、作動タンク40、制御手段等は洋風便器本体1の後部に設けられたユニットケース内に収納されている。
このように構成された洋風便器設備の作動について次に説明する。
[非洗浄時(第1図)]
第7図において、t時点よりも前の非洗浄時には、主弁V、開閉弁V、作動弁V及び大気開放弁Vは閉弁している。
この状態では、作動タンク40内の隔膜41は作動タンク40内の底面に当接している。また、水槽20内の浮子23はストッパ24に支持され、通気口22は開放している。
[便鉢洗浄・負圧蓄圧工程(第2図)]
用便後、第7図のtの時点において、便器使用者によって主弁Vが開弁操作される。このとき、制御手段によって、開閉弁Vが開弁される。
主弁Vが開弁すると、給水配管10から洗浄水がリム3に供給され、便鉢2の内面に沿って旋回しながら流れ落ち、便鉢2内に旋回流が形成される。この旋回流によって固形排泄物が便鉢の中央に集められると共にペーパーがほぐれて水となじみ、水中に分散するようになる。このため、後にサイホン排出流が形成されると、排泄物及びペーパーがスムーズに排出される。
また、開閉弁Vが開弁すると、給水配管10内を流れる洗浄水の一部が、配管12を通ってエゼクタ50に供給される。このエゼクタ50内に水が流れることにより、エゼクタ50が、負圧タンク30内の空気を、配管12及び逆止弁Vを介して吸引する。これにより、負圧タンク30内に負圧が徐々に蓄積される。
配管12からの洗浄水と負圧タンク30から吸引された空気とは、エゼクタ50内で混合され、エゼクタ吐出水としてエゼクタ50の流出口から流出する。このエゼクタ吐出水は、配管13を介して水槽20内に導入される。
水槽20内において、このエゼクタ吐出水中の空気は、浮上して水中から離脱することにより、エゼクタ吐出水中から分離される。ここで、配管13は、略円筒形の水槽20の接線方向に接続されている。このため、水は配管13から水槽20内に乱れることなくスムーズに流入することになり、水槽20内において空気が水中から効率よく分離される。
分離された空気は、通気口22から水槽20の外に排気される。なお、水槽20の上流側からの水道水圧により、水槽20内の水位は徐々に上昇する。
このようにして空気が分離された水は、配管14及びリム3を介して便鉢2に供給される。このため、水が便鉢2に流出するときに、気泡の破裂音などに起因する異音が発生することが防止ないし抑制される。
このように、給水配管10及び配管14からの水によって、便鉢2が洗浄される。
なお、この配管14も水槽20の接線方向に接続されている。このため、水は水槽20から配管13内に乱れることなくスムーズに流れることになる。
[吸排気工程(第3図)]
の時点において、制御手段によって作動弁Vが開弁される。これにより、負圧タンク30内の負圧が配管31及び作動弁Vを介して作動タンク40の第1室41に伝達され、該第1室41内が減圧される。この第1室41内の減圧により作動タンク40内の隔膜43が引き上げられ、第3図の通り隔膜43が移動して作動タンク40の天井面に当接する。
該隔膜43が移動することにより、排水流路5内の空気が連通路44を介して作動タンク40の第2室42内に吸引排気され、排水流路5内が減圧される。このとき、便鉢2内の水位は給水配管10からの給水によって十分に高くなっており、トラップ最高位部4aとの間の水頭差が十分に大きなものとなっている。このため、便鉢2内の汚水は、この水頭差と排水流路5内の負圧との重畳した付勢力によりトラップ4から排水流路5へ勢いよく排出され、トラップ4及び排水流路5内に強力なサイホン排出流が形成される。
このサイホン排出流の形成により便鉢2内の水が勢いよく流れると、便鉢2内の水位が低下し、トラップ4の入口の高さに近づく。このため、ペーパー等の水に浮く軽量物がトラップ4の入口から容易に排出される。
このように、本実施の形態では、負圧タンク30内に十分に蓄積された負圧を用いて排水流路5内を負圧にする。このため、作動弁Vを開弁すると、急激に排水流路5内が減圧され、便鉢2からトラップ4へ水が勢い良く流れ込むようになり、効率よくサイホン排出流が形成される。
本実施の形態では隔膜43によって作動タンク40内が第1室41と第2室42とに区画され、第2室42のみが排水流路5と連通している。このため、排水流路5の汚水や臭気を含んだ空気などが負圧タンク30やエゼクタ50側へ入り込むことが防止される。
本実施の形態では、隔膜43が作動タンク40の底面と当接する位置から作動タンク40の天井面に当接する位置に移動することにより、作動タンク40の容積に相当する一定量の空気が排水流路5から排気される。従って、作動タンク40の容積を適切に選定することにより、排水流路5から適量の空気を過不足なく排気することができる。
なお、便鉢2やトラップ4、排水流路5の容積などに応じて該作動タンク40の内容積を選定することにより、排水流路5から第2室42へ排気される空気量を適切な量にすることができる。
また、負圧タンク30の容積や作動弁Vの開口径、開度、配管31の管径などを調整することにより、排水流路5内の空気の排気速度を調整することができる。例えば、負圧タンク30の容積が大きく、大容量の負圧を蓄えることができる場合にあっては、負圧タンク30内の負圧により隔膜43は急激に引き上げられることになり、排水流路5内からの空気の排気速度が速くなる。作動弁Vの開度を大きくした場合も同様である。一方、負圧タンク30の容積を小さくしたり、作動弁Vの開度を小さくした場合にあっては、排水流路5内からの空気の排気速度が遅くなる。
なお、本工程においても、水槽20の上流側の水道水圧のために、水槽20内の水位は上昇を続ける。
[洗浄水増加工程(第4,5図)]
第4図の通り、便鉢2の水位がトラップ4の入口の高さ近傍にまで低下したtの時点において、水槽20内が満水となる。このとき、浮子23が浮上して通気口22を閉止する(第4図)。この通気口22が閉止されると、水槽20から流出する水の量は、通気口22が開放しているときよりも増加する。
即ち、通気口22が開放している状態にあっては(第3図)、水槽20内の上部は、通気口22を介して大気と連通しているため大気圧となっている。一方、水槽20内の水は、上流側の水道水圧によって加圧状態となっている。このため、水槽20内の水位は徐々に上昇することになり、この水位上昇に伴い、水槽20上部の空気は通気口22から流出する。ここで、水槽20内の水位が上昇するということは、水槽20に流入した水の一部が水槽20内に溜まり、残部のみが配管14を通ってリム3に供給されるということである。このように、水槽20から流出する水量は、水槽20に流入する水量よりも少なくなる。
これに対して、通気口22が閉止される場合にあっては(第4図)、エゼクタ吐出水が水槽20内に流入すると、エゼクタ吐出水中の空気は、浮上して水中から離脱し、水槽20の上部に溜まる。空気が溜まるに従って水槽20の水面は下方に押圧され、溜まった空気と同体積の貯留水が、水槽20から流出する。このため、水槽20内に流入する水の量よりも、水槽20内に溜まった空気の分だけ、流出する水の量の方が多くなる。
このように、水槽20から流出する水量が増加するため、便鉢2に供給される水量が増加する。このため、トラップ3は破封せず、サイホン作動が途切れることなく継続するようになり、汚物の排出能力が高いものとなる。また、この水によって便鉢2内に残留するペーパー等の軽量物が強力に排出される。
なお、水槽20内の上部に溜まっている空気は、水道水圧によって加圧されている。このため、水槽20内の水位が低下しても、浮子23は通気口22に押し付けられ、通気口22は浮子23によって閉止される(第5図)。
の時点からしばらく経過したtの時点で、開閉弁Vが制御手段によって閉弁される。なお、開閉弁Vを閉とした後も、水槽20から水が空気圧で押し出されることにより、便鉢洗浄及びサイホンが継続する。開閉弁Vの閉弁により、水槽20内に水道水圧が加わらなくなると共に、水槽20からリム3へ水が流出することにより、水槽20内の圧力が低下して、浮子23が通気口22から離反する。これにより、水槽20内が大気圧に戻り、水槽20から便鉢2への水の流出も停止する。
その後、便鉢2内の水位がさらに低下し、やがてサイホンがブレークする。
[大気開放・覆水工程(第6図)]
の時点で、制御手段によって作動弁Vが閉弁されると共に、大気開放弁Vが開弁される。これにより、作動タンク40内の第1室41が大気圧に戻り、この大気圧及び隔膜43の自重により隔膜43が下方に押し下げられて作動タンク40内の底面に当接し、第1図の状態に復帰する。
その後、tの時点で制御手段によって大気開放弁Vが閉弁される。
サイホン作動が停止してからしばらく経過し、便鉢2内に水が溜まると、tの時点において主弁Vが閉弁される。これにより非洗浄時の状態に戻り、洗浄が終了する。
本実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態ではエゼクタ50及び水槽20を有する配管14と配管10とを並列に設けているが、主弁Vの通過水の全量をエゼクタ50に導くようにしてもよい。
本発明では、水槽20からの空気圧による流出水を覆水に用いるようにしてもよい。
本発明では、浮子23及びストッパ24を省略し、通気口22に開閉弁を設け、該開閉弁の開閉のタイミングを制御手段によって制御してもよい。
上記実施の形態において、作動タンク40を省略し、配管31の先端を排水流路5に接続するようにしてもよい。
また、作動タンク40及び負圧タンク30を省略し、配管51の先端を排水流路5に接続するようにしてもよい。なお、これらの場合、水槽20の通気口22と、排水流路5又はその下流側とを、空気戻し配管によって接続することが好ましい。このようにすると、排水流路5内の臭気を帯びた空気は、エゼクタ50及び配管13を介して水槽20内に導入された後、通気口22から空気戻し配管を介して排水流路5又はその下流側に戻される。このため、トイレルーム内に臭気が排気されることが無く、衛生的である。
水槽20は密閉式であるが、非密閉式としてもよい。
実施の形態に係る便器排水路の排気装置を備えた洋風便器設備が、非洗浄時にあるときの作動状態を示す模式図である。 第1図の洋風便器設備が、便鉢洗浄・負圧蓄圧工程にあるときの作動状態を示す模式図である。 第1図の洋風便器設備が、吸排気工程にあるときの作動状態を示す模式図である。 第1図の洋風便器設備が、洗浄水増加工程初期にあるときの作動状態を示す模式図である。 第1図の洋風便器設備が、洗浄水増加工程中期にあるときの作動状態を示す模式図である。 第1図の洋風便器設備が、覆水工程にあるときの作動状態を示す模式図である。 第1〜6図の洋風便器設備の作動を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1 便器本体
2 便鉢
3 リム
4 トラップ
5 排水流路
6 サブトラップ
7 排水口
10 給水配管
20 水槽
22 通気口
23 浮子
30 負圧タンク
40 作動タンク
41 第1室
42 第2室
43 隔膜
44 連通路
50 エゼクタ

Claims (5)

  1. エゼクタによって便器排水路から排気し、該エゼクタの吐出水を水路を介して便器に流出させる便器排水路の排気装置において、
    該水路に、該吐出水から空気を分離し、分離した空気を該水路外へ排出する空気分離手段を備えたことを特徴とする便器排水路の排気装置。
  2. 請求項1において、該空気分離手段は、該エゼクタからの吐出水が導入される水槽と、該水槽の上部に設けられた空気の流入及び流出用の通気口とを有することを特徴とする便器排水路の排気装置。
  3. 請求項2において、該水槽内の水が該通気口から流出することを阻止し、水槽内ヘ空気が流入することを許容する開閉手段が設けられていることを特徴とする便器排水路の排気装置。
  4. 請求項3において、該開閉手段は、
    該水槽の水位が上昇するときに該水槽内の水面に浮いて上昇して該通気口を閉止し、その後、該空気分離槽の水位が低下して該水槽内の空気圧力が所定圧以下まで低下すると、下降して該通気口を開放する浮子と
    を有するフロート弁であることを特徴とする便器排水路の排気装置。
  5. 請求項3において、該開閉手段は、エゼクタへの通水及び通水停止に応じて開閉制御される開閉弁であることを特徴とする便器排水路の排気装置。
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