JP2014114635A - 水洗式大便器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水洗式大便器Aは、便鉢部10と、便鉢部10の下方に位置する空間30とを有する便器本体Bと、便鉢部10に吐水される洗浄水Wを貯留可能であり、少なくとも一部が空間30内に収容される便器洗浄タンクBと、便器洗浄タンクBに設けられ、便器洗浄タンクBを床面Fから浮かせるように便器本体Bに固定する固定部材64F,64Rとを備えている。
【選択図】図3
Description
便鉢部と、前記便鉢部の下方に位置する空間とを有する便器本体と、
前記便鉢部に吐水される洗浄水を貯留可能であり、少なくとも一部が前記空間内に収容される便器洗浄タンクと、
前記便器洗浄タンクに設けられ、前記便器洗浄タンクを床面から浮かせるように前記便器本体に固定する固定部材とを備えていることを特徴とする。
前記便鉢部に接続されて前記便器本体の内部に配管される排水路と、
前記便器洗浄タンクを構成し、後方へ片持ち状に突出した形態であって、前記排水路を左右から挟むように配される一対の分岐状貯水部とを備え、
前記固定部材が、前記一対の分岐状貯水部の突出端部同士を連結する形態となっていてもよい。
この構成によれば、便器洗浄タンクに後方へ突出する左右一対の分岐状貯水部を設け、この一対の分岐状貯水部を、排水路を避けるように配置することで、便器本体内の空間を有効利用できる。したがって、水洗式大便器を大型化しなくても、便器洗浄タンクの貯水容量を更に増やすことができる。また、一対の分岐状貯水部は、片持ち状に突出しているので、左右方向へ開閉するように変形することが懸念されるが、本発明では、固定部材が、一対の分岐状貯水部の突出端部同士を連結する形態となっているので、分岐状貯水部が左右方向に変形する虞はない。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図9を参照して説明する。本実施例1の水洗式大便器Aは、便鉢部10を有する便器本体Bと、便鉢部10に吐水する洗浄水Wを貯留するため便器洗浄タンクCとを備えて構成されている。洗浄水Wとしては、水道水の他に、井戸水や中水を利用することができる。
便器本体Bは、陶器製であって、便鉢部10と、便鉢部10の下流側に連通した便器排水管路14と、便鉢部10を全周に亘って包囲する周壁部24とを一体に形成したものである。図3に示すように、便鉢部10は、その上端周縁に沿って形成したリム通水路11を有している。また、便鉢部10は、封水面12よりは下方であって、垂直方向上向きに開口した流出口13を有している。
便器洗浄タンクCは、構造的には、洗浄水Wを貯留するための貯水空間を上側の第1タンク40と下側の第2タンク44とに分割し、両タンク40,44を洗浄水Wの流動経路の沿うように直列に接続した構成となっている。また、便器洗浄タンクCは、機能的には、洗浄水Wを貯留するためのタンク本体76と、タンク本体76に洗浄水Wを貯留したときに結露を防止するための防露材77とを備えた構成となっている。便器洗浄タンクCは、ポンプ80と吐水路83も備えている。
第1タンク40は、合成樹脂材からなり、図1,2に示すように、洗浄水Wを貯留する第1貯水ケース41と、第1貯水ケース41を包囲する発泡樹脂材料からなる第1断熱部材42とを備えて構成されている。第1貯水ケース41はタンク本体76を構成する。第1断熱部材42は防露材77を構成する。第1断熱部材42により、第1タンク40に洗浄水Wが貯留されたときの結露が防止される。第1タンク40には、第1貯水ケース41の上壁部の一部を円筒状に上方へ突出させた形態の流入管43が形成されている。
第2タンク44は、合成樹脂材からなり洗浄水Wを貯留する第2貯水ケース45と、第2貯水ケース45を包囲する発泡樹脂材料からなる第2断熱部材51と、前側固定部材64Fと、後側固定部材64Rとを備えて構成されている。第2貯水ケース45は、第1貯水ケース41とともにタンク本体76を構成する。第2断熱部材51は、第1断熱部材42とともに防露材77を構成する。第2断熱部材51により、第2タンク44に洗浄水Wが貯留されたときの結露が防止される。前後両固定部材64F,64Rは、第2タンク44を便器本体Bに固定する手段である。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、便器洗浄タンクの一部のみを便鉢部の下方の空間内に収容したが、便器洗浄タンクの全体を便鉢部の下方の空間内に収容してもよい。
(2)上記実施例1では、固定部材が防露材に一体化されていたが、固定部材はタンク本体に一体化されていてもよい。
(3)上記実施例1では、後側の固定部材が一対の分岐状貯水部の突出端部同士を連結する形態となっているが、後側の固定部材は、分岐状貯水部の突出端部同士を連結しない形態であってもよい。
B…便器本体
C…便器洗浄タンク
F…床面
W…洗浄水
10…便鉢部
20…排水路
30…空間
64F…前側固定部材
64R…後側固定部材
78L…分岐状貯水部
78R…分岐状貯水部
Claims (2)
- 便鉢部と、前記便鉢部の下方に位置する空間とを有する便器本体と、
前記便鉢部に吐水される洗浄水を貯留可能であり、少なくとも一部が前記空間内に収容される便器洗浄タンクと、
前記便器洗浄タンクに設けられ、前記便器洗浄タンクを床面から浮かせるように前記便器本体に固定する固定部材とを備えていることを特徴とする水洗式大便器。 - 前記便鉢部に接続されて前記便器本体の内部に配管される排水路と、
前記便器洗浄タンクを構成し、後方へ片持ち状に突出した形態であって、前記排水路を左右から挟むように配される一対の分岐状貯水部とを備え、
前記固定部材が、前記一対の分岐状貯水部の突出端部同士を連結する形態となっていることを特徴とする請求項1記載の水洗式大便器。
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Citations (2)
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JP2008240402A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Inax Corp | 洋風水洗式便器 |
JP2010138696A (ja) * | 2010-03-25 | 2010-06-24 | Tetsuo Murayama | ロータリートラップ式節水トイレ |
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JP7023783B2 (ja) | 2018-04-27 | 2022-02-22 | 株式会社Lixil | 便器装置 |
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