JP2008008169A - ポンプ装置及びこのポンプ装置を備えた洗濯機 - Google Patents

ポンプ装置及びこのポンプ装置を備えた洗濯機 Download PDF

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博之 大嶋
Tomiyoshi Sato
冨義 佐藤
Naoto Nogami
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Abstract

【課題】
水漏れすることなく、長寿命化及び小形化を図りえるポンプ装置及び洗濯機の提供。
【解決手段】
上記課題は、中間ケース5内に突出させたモータの回転軸2Aに直結したマグネットケース9に、中間ケース5の底部内壁5Dとの間に隙間G1が保持される状態で、駆動側マグネット4を固着収納するとともに、ポンプケース8のポンプランナー収納室8Aに支持軸10を設け、この支持軸10に、従動側マグネット6を設けたポンプランナー7を、中間ケース5の底部外壁5Eとの間に隙間G2が保持される状態で、回転可能に保持することにより、モータの回転によって駆動側マグネット4を回転させることで、従動側マグネット8を設けたポンプランナー7を回転させることにより、達成できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、小形化及び長寿命化が可能なポンプ装置及びこのポンプ装置を備えた洗濯機に関するものである。
従来、家庭用の全自動洗濯機及び洗濯乾燥機などの洗濯機では、主に節水を目的として浴槽の残り湯を洗濯水として利用するため自吸式のポンプ装置を搭載しており、その自吸式のポンプ装置としては、モータケースと、このモータケースに取り付けられ、かつ、吸水口、呼び水口及び吐出口を設けたポンプケースと、このモータケース内に収納されたモータと、ポンプケースに収納されたポンプランナーと、このポンプランナーの軸体と前記モータの回転軸を連結する連結手段と、前記ポンプケース内を渦巻き室及び気水分離室側と吸込み室側とに仕切る仕切り体と、前記ポンプケースの渦巻き室からモータケースのモータ収納室側への水の浸入を阻止するためのシール装置を備えたものが開発されている。
そして、自吸式のポンプ装置におけるシール装置としては、モータの回転軸に接続されたポンプランナーの軸体外周に可撓性シールリップを摺接させるようにした構造のものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
特開平8−135590号公報 特開2000−288291号公報
しかしながら、上記モータケースのモータ収納室側への水の浸入を阻止するためのシール装置では、回転部が摺接されているため、磨耗や熱劣化は避けられず、最終的には水漏れに至るという問題があった。そして、ポンプ装置のシール装置から水漏れが発生した場合は、例えば、そのポンプ装置が収納されている全自動洗濯機などの機器類のトップカバー内に同様に収納されている電気部品類に水がかかるなどして、感電等の電気的事故をひきおこす可能性があり、危険であった。
そこで、最近では全自動洗濯機などの機器類に組み込まれているポンプ装置においては、ポンプケース内の水が、モータケース内に流入してきて、そのモータケースから水漏れが発生することのないものが求められている。しかも、全自動洗濯機などの機器類のトップカバー内には、様々な付加機能を有する電気部品類が収納されるため、より小形のポンプ装置が求められている。
本発明は、従来技術による現状を鑑みてなされたもので、その第1の目的は、ポンプケース内からモータケースのモータ収納室側への水などからなる流体の浸入を阻止することができ、長寿命化され、かつ、小形化されたポンプ装置を提供するにある。
さらに、本発明の第2の目的は、ポンプケース内からモータケースのモータ収納室側への水などからなる流体の浸入を阻止することができ、長寿命化され、かつ、小形化された自吸式のポンプ装置を提供するにある。
さらに、本発明の第3の目的は、トップカバー内に搭載したポンプ装置からの水などからなる流体の漏れを阻止することができ、長寿命化され、かつ、安全性に優れた洗濯機を提供するにある。
上記第1の目的を達成するために、本発明は、モータと、このモータのモータ収納室を形成するモータケースと、前記モータの回転軸に取り付けられた駆動側マグネットの駆動側マグネット収納室を形成する中間ケースと、この中間ケースの底部を介して前記駆動側マグネットに対向する従動側マグネットを設けたポンプランナーのポンプランナー収納室を形成するポンプケースと、前記ポンプランナーを回転させることで前記ポンプケースに流体を吸込ませるための吸水口と、前記ポンプランナーを回転させることで前記ポンプケース内の流体を吐出させるための吐出口を、少なくとも備え、前記モータの回転軸を前記駆動側マグネット収納室に突出させてその回転軸に直結したマグネットケースを設け、このマグネットケースに、前記駆動側マグネットと前記中間ケースの底部内壁との間に隙間が保持される状態で、前記駆動側マグネットを設けるとともに、前記ポンプケースのポンプランナー収納室に、前記モータの回転軸の長手方向と同方向に延びる支持軸を設け、この支持軸に、前記従動側マグネットと前記中間ケースの底部外壁との間に隙間が保持される状態で、前記ポンプランナーを回転可能に保持することにより、前記モータの回転軸に取り付けられた駆動側マグネットを回転させることで、前記従動側マグネットを設けた前記ポンプランナーを回転させることによって、前記吸水口から前記ポンプケース内に吸込ませた流体を前記吐出口から吐出させてなるポンプ装置としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記駆動側マグネットと前記中間ケースの底部内壁との間の隙間及び前記従動側マグネットと前記中間ケースの底部外壁との間の隙間を、最大1mmとするとともに、前記モータケースの外周に形成した取り付けフランジに、前記中間ケースの開口端側を介してポンプケースの開口端側を、水密的に一体保持してなるポンプ装置としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記ポンプランナーを回転可能に支持する前記支持軸は、一端側を、前記中間ケースの底部外壁に設けたDカット状凹部に挿入し、かつ、他端側を、前記ポンプケースの内壁面に設けた筒状凹部に挿入した後、前記中間ケースと前記ポンプケースを水密的に一体保持された状態にすることで、前記中間ケースと前記ポンプケースとの間に挟持されるポンプ装置としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記ポンプランナーの中心に圧入固定される軸受を、前記支持軸に嵌合する中空円筒部と、この中空円筒部の端縁に形成した円形状鍔部とから構成するとともに、前記中間ケースの底部外壁に設けたDカット状凹部部分に中空円筒形状のセラミック体を装着して、このセラミック体に前記軸受の円形状鍔部を摺接させるようにしたポンプ装置としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記中間ケースの底部外壁に設けたDカット状凹部の周縁に、前記セラミック体を回動不可の状態で装着する凹み部を形成してなるポンプ装置としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記ポンプランナーの中心に圧入固定された軸受の内径と、前記支持軸の外周径とのクリアランスは、最大0.2mmとなるように設定したポンプ装置としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記支持軸の一部に設けた切り溝部に設けたEリングと、少なくとも2枚以上のワッシャーとにより、前記ポンプランナーのスラスト方向のがたつきを、最大1mmに抑えてなるポンプ装置としたことを特徴としている。
さらに、上記第2の目的を達成するために、本発明は、モータと、このモータのモータ収納室を形成するモータケースと、前記モータの回転軸に取り付けられた駆動側マグネットの駆動側マグネット収納室を形成する中間ケースと、この中間ケースの底部を介して前記駆動側マグネットに対向する従動側マグネットを設けたポンプランナーのポンプランナー収納室を形成するポンプケースと、このポンプケース内を、ポンプランナー収納室、吸込み室及び気水分離室に仕切る仕切り体と、前記ポンプランナーを回転させることで前記ポンプケースに流体を吸込ませるための吸水口と、前記ポンプランナーを回転させることで前記ポンプケース内の流体を吐出させるための吐出口と、前記ポンプランナー収納室及び気水分離室内に呼び水を注入するための呼び水口と、前記吸込み室から前記吸水口への逆流を阻止する逆止弁を、少なくとも備え、前記モータの回転軸を前記駆動側マグネット収納室に突出させてその回転軸に直結したマグネットケースを設け、このマグネットケースに、前記駆動側マグネットと前記中間ケースの底部内壁との間に隙間が保持される状態で、前記駆動側マグネットを設けるとともに、前記ポンプケースのポンプランナー収納室に、前記モータの回転軸の長手方向と同方向に延びる支持軸を設け、この支持軸に、前記従動側マグネットと前記中間ケースの底部外壁との間に隙間が保持される状態で、前記ポンプランナーを回転可能に保持することにより、前記モータの回転軸に取り付けられた駆動側マグネットを回転させることで、前記従動側マグネットを設けた前記ポンプランナーを回転させることによって、前記吸水口から前記ポンプケース内に吸込まれた流体を前記吐出口から吐出させてなるポンプ装置としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記中間ケースの外底に形成した渦巻き状の流体案内壁を、前記仕切り体に形成した渦巻き状嵌合壁に嵌合させることで、前記ポンプランナーの渦巻き室となる前記ポンプランナー収納室を形成してなるポンプ装置としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記駆動側マグネットと前記中間ケースの底部内壁との間の隙間及び前記従動側マグネットと前記中間ケースの底部外壁との間の隙間を、最大1mmとするとともに、前記モータケースの外周に形成した取り付けフランジに、前記中間ケースの開口端に形成した取り付けフランジを介してポンプケースの開口端側に形成した取り付けフランジを、水密的に一体保持してなるポンプ装置としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、外枠と、この外枠内に収納された洗濯槽と、この洗濯槽内に水道水を給水するための給水電磁弁と、この給水電磁弁から流出してきた水道水を洗濯槽内に導く水道水案内部材と、前記外枠に設けたトップカバーと、このトップカバーに前記給水電磁弁と一緒に配設した風呂水吸水用のポンプ装置を、少なくとも備えた洗濯機において、前記風呂水吸水用のポンプ装置を、請求項8、9若しくは10記載のいずれか1つのポンプ装置としたことを特徴としている。
本発明によれば、モータの回転軸の貫通孔を介してモータ収納室側への水の浸入を阻止するためのメカニカルシールなどのシール装置を設けることなく、ポンプケース内からモータケースのモータ収納室側への水などからなる流体の浸入を阻止することができて、長寿命化され、かつ、小形化されたポンプ装置が得られる。
さらに、本発明によれば、モータの回転軸の貫通孔を介してモータ収納室側への水の浸入を阻止するためのメカニカルシールなどのシール装置を設けることなく、ポンプケース内からモータケースのモータ収納室側への水などからなる流体の浸入を阻止することができて、長寿命化され、かつ、小形化された自吸式のポンプ装置が得られる。
さらに、本発明によれば、ポンプ装置からトップカバー内に風呂の残り湯が流出することによる水漏れ不良を起こすことなく、安全性の優れた洗濯機が得られる。
以下、本発明の実施形態を、図1〜図13に基づき、詳説する。図1は、本発明の一実施形態に係る非自吸式のポンプ装置の外観斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る非自吸式のポンプ装置の要部縦断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る非自吸式のポンプ装置を分解した状態を示す要部全体縦断面図である。図4は、本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置の外観斜視図である。図5は、本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置の要部縦断面図である。図6は、本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置を分解した状態を示す要部全体縦断面図である。図7は、本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置における要部拡大縦断面図である。図8は、本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置の中間ケース、ポンプランナー及びポンプケース部分の分解斜視図である。図9は、本発明の他実施形態その1に係る自吸式のポンプ装置における要部拡大縦断面図である。図10は、本発明の他実施形態その2に係る自吸式のポンプ装置の要部縦断面図である。図11は、本発明の他実施形態その2に係る自吸式のポンプ装置を分解した状態を示す要部全体縦断面図である。図12は本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置を搭載した洗濯機の外観斜視図である。図13は、本発明の実施形態に係る自吸式のポンプを搭載した洗濯機における収納カバーを取り除いた状態のトップカバーの要部上面図である。
図1〜図3に示す本発明の実施形態の非自吸式のポンプ装置1(以下は、非自吸式ポンプ装置1と称する。)は、モータ2と、このモータ2のモータ収納室3Aを形成するモータケース3と、モータ2の回転軸2Aに取り付けられた駆動側マグネット4の駆動側マグネット収納室5Aを形成する中間ケース5と、この中間ケース5の底部を介して駆動側マグネット4に対向する対向面7Aに従動側マグネット6を設けたポンプランナー7のポンプランナー収納室8Aを形成するポンプケース8を備えている。モータケース3、中間ケース5及びポンプケース8は、合成樹脂製である。モータ2は、小形のブラシレスモータからなり、外郭形状を円筒状としてある。モータ2の回転数は、約7000r/分となるように設定されている。ポンプランナー7の外径は、約26mmに設定されている。駆動側マグネット4及び従動側マグネット6は、同一寸法同一形状のリング状として、かつ、その外径を、ともにポンプランナー7の外径に合わせて、約26mmとしてある。
モータケース3は、モータ2の外郭の円筒状部分が挿入される有底筒状のモータ挿入円筒部3Bと、このモータ挿入円筒部3Bの外周に一体形成した取り付けフランジ3Cと、モータ2の回転軸2Aを中間ケース5の駆動側マグネット収納室5A内に位置させるための貫通孔3Dから形成されている。中間ケース5は、駆動側マグネット収納室5Aを形成する円筒部5Bと、この円筒部5Bの開口端外周に一体形成した取り付けフランジ5Cとから形成されている。ポンプケース8は、ポンプランナー収納室8Aを形成する有底筒状の円筒部8Bと、ポンプランナー7の回転により流体をポンプケース8内に吸込ませる吸水口8Cと、ポンプランナー7の回転によりポンプケース8内の流体を外部に吐出させる吐出口8Dと、円筒部8Bの開口端に形成した取り付けフランジ8Eとから形成されている。中間ケース5の底部内壁5Dと底部外壁5Eとの間の厚さは、約1mmとしてある。取り付けフランジ3C、取り付けフランジ5C及び取り付けフランジ8Eの外周面は、図1に示すように、非自吸式ポンプ装置1を作業台などに載置した際に、転がることがないように略方形状としてある。
モータ2の回転軸2Aに直結される合成樹脂製のマグネットケース9は、駆動側マグネット4が収納固着される円筒状収納部9Aと、モータ2の回転軸2Aに圧入される中空ボス部9Bとから形成されている。穴あきコイン状の駆動側マグネット4は、マグネットケース9の円筒状収納部9A内に、接着剤を用いて固着したり、若しくはインサート成形によって一体化したりすることで、設けられている。駆動側マグネット4は、マグネットケース9の円筒状収納部9A内に固定した状態では、その駆動側マグネット4の上面部分4Aを円筒状収納部9Aの開口端縁より外方に突出させてある。
モータ2の回転軸2Aにマグネットケース9の中空ボス部9Bが圧入固定された状態では、図2に示すように、駆動側マグネット4と中間ケース5の底部内壁5Dとの間に隙間G1が保持されるように、中間ケース5の円筒部5Bの長さやマグネットケース9の中空ボス部9Bのモータ2の回転軸2Aへの圧入深さ寸法が設定されている。隙間G1は、最大1mmとし、本実施形態例では、約0.5mmとしてある。
ポンプケース8のポンプランナー収納室8Aには、図2に示すように、モータ2の回転軸2Aの長手方向と同方向に延びる支持軸10が設けられている。支持軸10は、一端側のDカット形状部10Aを中間ケース5の底部外壁5Eに設けたDカット状凹部5Fに挿入し、かつ、他端側のDカット形状部10Bをポンプケース8の内側面に設けた筒状凹部8Fに挿入した後、中間ケース5とポンプケース8を水密的に一体保持された状態にすることにより、中間ケース5とポンプケース8との間に回動不可の状態で挟持される。中間ケース5には、Dカット状凹部5Fを形成するために、その中間ケース5の底部内壁5D側に突出させた突出円筒部5Hが形成されている。この突出円筒部5Hは、図2に示すように、駆動側マグネット4の中央貫通孔4B内に位置するようにしてある。
ポンプランナー7は、図2に示すように、従動側マグネット6と中間ケース5の底部外壁5Eとの間に隙間G2が保持される状態で、支持軸10に回転可能に保持される。隙間G2は、最大1mmとし、本実施形態例では、約0.5mmとしてある。ポンプランナー7の軸体7Bの中心に圧入されるカーボン製の軸受11は、支持軸10に嵌合する中空円筒部11Aと、この中空円筒部11Aに端縁に形成した円形状鍔部11Bとから構成される。ポンプランナー7の対向面7Aには、穴あきコイン状の従動側マグネット6が、接着剤を用いて固着したり、若しくはインサート成形によって一体化したりすることで、設けられている。その場合、従動側マグネット6は、図3に示すように、ポンプランナー7の軸体7Bに圧入された軸受11の外周外方に位置するようにしてある。
中間ケース5の底部外壁5Eに設けたDカット状凹部5Fの周縁には、図3に示すように、軸受11の円形状鍔部11Bに摺接するセラミック体12を嵌合装着するための凹み部5Gが形成されている。セラミック体12が凹み部5Gに嵌合装着した状態では、セラミック体12が回動しないように、セラミック体12の外周形状及び凹み部5Gの内周形状の何れか一方若しくは両方をDカット形状とするようにしてある。本実施形態では、セラミック体12の外周形状を、Dカット形状としている。
支持軸10には、ポンプランナー7のスラスト方向のがたつき調整用のワッシャー13が挿入されている。支持軸10には、ワッシャー13の抜け止めを行うEリング14を取り付けるための切り溝部10Cが設けられている。支持軸10にポンプランナー7を回転自在に取り付けられた状態では、支持軸10の一部に設けた切り溝部10Cに取り付けたEリング14と、少なくとも2枚以上のワッシャー13とにより、ポンプランナー7のスラスト方向のがたつきが、最大1mmとなるようにし、本実施形態例では、約0.3mmとなるように設定されている。また、ポンプランナー7の中心に圧入された軸受11の内径と、支持軸10の外周径とのクリアランスは、最大0.2mmとなるように設定されている。
ポンプケース8の開口端側には、弾性封止部材15を装着するための段部8Gが形成されている。モータケース3の外周に形成した取り付けフランジ3Cに、中間ケース5の開口端側に設けた取り付けフランジ5Cを介してポンプケース8の開口端側に設けた取り付けフランジ8Eを、複数本の螺子16によって締結することで、中間ケース5とポンプケース8は水密的に一体化される。すなわち、モータケース3の取り付けフランジ3Cと中間ケース5の取り付けフランジ5Cとポンプケース8の取り付けフランジ8Eの3者を複数本の螺子16で締結すると、中間ケース5とポンプケース8との間で弾性封止部材15が圧接挟持されるので、中間ケース5とポンプケース8は水密的に一体化される。
モータケース3のモータ挿入円筒部3Bの開口端には、図3に示すように、モータ2の軸方向のがたつきを押さえるモータパッキング17を介してモータキャップ18が装着されている。モータケース3のモータ挿入円筒部3Bとモータキャップ18との間からは、モータ2に接続された接続子19が、モータケース3の外方に引き出されている。ポンプケース8の吸水口8Cには、図2の2点鎖線で示すように、吸込みホース20が着脱自在に取り付けられる。ポンプケース8の吸水口8Cの内方には、複数個の通水孔8Hが設けられている。
上記実施形態の非自吸式ポンプ装置1を使用する場合は、始めに、吸込みホース20をポンプケース8の吸水口8Cに装着した後、吸込みホース20より水を、複数個の通水孔8Hを通してポンプケース8内に流入し、そのポンプケース8内を水で充填される。その後、モータ2が回転することで、モータ2の回転軸2A先端に取り付けたマグネットケース9及び駆動用マグネット4をモータ2の回転数と同一で回転させればよい。駆動用マグネット4が回転すると、駆動用マグネット4の磁力で吸引されている従動用マグネット6が、同期回転するので、従動用マグネット6を設けたポンプランナー7が高速回転させられる。そのために、上記実施形態の非自吸式ポンプ装置1は、吸水口8Cからポンプケース8内に吸込ませた流体を吐出口8Dから吐出させる吐出専用のポンプ機能を果たすことができる。
上記実施形態の非自吸式ポンプ装置1の組立作業は、次のようにして行なわれる。
まず、モータ2を、モータケース3のモータ収納室3Aに、そのモータ2の回転軸2Aがモータケース3の貫通孔3Dから外方に突出した状態となるように、挿入する。
次いで、モータケース3の貫通孔3Dから外方に突出したモータ2の回転軸2Aに、駆動用マグネット4を予め固定してなるマグネットケース9の中空ボス部9Bを、所定の深さまで圧入することにより、モータ2の回転軸2Aにマグネットケース9を取り付ける。
次いで、中間ケース5をモータケース3に装着した後、中間ケース5の外側のセラミック体嵌合用の凹み部5Gにセラミック体12を装着する。
次いで、予めワッシャー13及びEリング14を装着した支持軸10のDカット形状部10A側を、ポンプランナー7に予め装着した軸受11を貫挿させて、中間ケース5の外底5Eに形成したDカット状凹部5Fに嵌合させることで、従動側マグネット6が駆動用マグネット4と対向した状態となり、かつ、セラミック体12に軸受11の円形状鍔部11Bが摺接するように、ポンプランナー7を支持軸10に回転自在に取り付ける。
次いで、支持軸10のDカット形状部10B側をポンプケース8の筒状凹部8Fに嵌合させ、かつ、ポンプケース8の開口端面側に形成した段部8Gに、弾性封止部材15を予め装着した状態で、中間ケース5の円筒部5Bの外周にポンプケース8の円筒部8Bを挿入させることにより、モータケース3の取り付けフランジ3Cに当接させた中間ケース5の取り付けフランジ5Cに、ポンプケース8の取り付けフランジ8Eを当接させる。
最後に、モータケース3の取り付けフランジ3Cと中間ケース5に設けた取り付けフランジ5Cとポンプケース8に設けた取り付けフランジ8Eを、複数個の螺子16で締結すれば、弾性封止部材15によって中間ケース5とポンプケース8が水密的に一体化され、非自吸式ポンプ装置1の組立作業が終了する。
上記実施形態の非自吸式ポンプ装置1によれば、モータ2を回転させると、中間ケース5の駆動側マグネット収納室5A内で、マグネットケース9及び駆動側マグネット4が高速回転する。駆動側マグネット4が高速回転すると、従動側マグネット6を設けたポンプランナー7が、高速回転して、吸水口8Cからポンプケース8内に流入した流体を吐出口8Dから効率よく流出させることができる。この場合、ポンプケース8内の流体が、中間ケース5により遮断されて、モータケース3のモータ収納室3A側に浸入することがないので、モータ2及びモータ2の周りに付設した電気部品を流体で濡らすことがないとともに、モータケース3のモータ収納室3A側に浸入した流体が、そのモータケース3から外部に流出して、非自吸式ポンプ装置1と一緒に設置されている電気部品を濡らしてしまうようなことがなくなるので、安全性が高く、かつ、長寿命化が図られる。しかも、上記非自吸式ポンプ装置1によれば、縦寸法約75mm×横寸法約116mm×高さ約79mm以内という小形化が可能であり、かつ、小形化されても、押上げ高さ約1mのときに、吐出流量約10リットル/分というポンプ性能が得られる。
さらに、上記実施形態の非自吸式ポンプ装置1によれば、モータケース3におけるモータ2の回転軸2Aの突出側を覆うように、中間ケース5をモータケース3に取り付けられるとともに、その中間ケース5の外周にポンプケース8が水密的に取り付けられているので、モータケース3の貫通孔3Dからモータ収納室3A内にポンプケース8内の水(流体)が流れ込むことがないので、モータ収納室3A側への水の浸入を阻止するための、メカニカルシールなどの特別なシール装置を設ける必要性がなくなったため、安価で生産性が向上する。
さらに、上記実施形態の非自吸式ポンプ装置1によれば、駆動側マグネット4と従動側マグネット6は、同一寸法同一形状として、互換性可能としてあるので、1種類のマグネットでよく、生産管理等が簡単となる。また、支持軸10のDカット形状部10A側が嵌合するDカット状凹部5Fを形成するための突出円筒部5Hを、図2に示すように、駆動側マグネット4の中央貫通孔4B内に位置するようにしてあるので、非自吸式ポンプ装置1におけるモータ2の回転軸2A及び支持軸10の長手方向の長さを短くすることができる。
次に、本発明の実施形態の自吸式のポンプ装置21(以下、自吸式ポンプ装置21と称する。)を、図4〜図8に基づき、説明する。図4〜図8において、図1〜図3と同一符号は、同一内容を表している。
図4〜図8に示す自吸式ポンプ装置21は、モータ2と、このモータ2のモータ収納室22Aを形成するモータケース22と、モータ2の回転軸2Aに取り付けられた駆動側マグネット4の駆動側マグネット収納室23Aを形成する中間ケース23と、この中間ケース23の底部23Eを介して駆動側マグネット4に対向する対向面7A側に従動側マグネット6を設けたポンプランナー7のポンプランナー収納室25Aを形成し、かつ、吸水口25B、吐出口25C及び呼び水口25Hを設けたポンプケース25と、このポンプケース25内を、渦巻き室となるポンプランナー収納室25A、吸込み室25E及び気水分離室25Dに仕切るための仕切り体26と、吸込み室25Eから吸水口25Bへの水の逆流を阻止する逆止弁27を備えている。モータケース22、中間ケース23及びポンプケース25は、合成樹脂製である。駆動側マグネット4及び従動側マグネット6は、非自吸式ポンプ装置1と同様に、同一寸法同一形状として、穴あきコイン状としてある。
モータケース22は、モータ2の外郭の円筒状部分が挿入されるモータ挿入円筒部22Bと、このモータ挿入円筒部22Bの外周に一体形成した方形の取り付けフランジ22Cと、モータ2の回転軸2Aを中間ケース23の駆動側マグネット収納室23A内に位置させるための貫通孔22Dとから形成されている。取り付けフランジ22Cは、モータ挿入円筒部22Bの外周の中央部分に一体成形してある。中間ケース23は、駆動側マグネット収納室23Aを形成する有底筒状の円筒部23Bと、この円筒部23Bの開口端外周に一体形成した方形の取り付けフランジ23Cと、渦巻き状の流体案内壁(水案内壁)23Dとから形成されている。渦巻き状の流体案内壁23Dは、中間ケース23の底部23Eの外壁に一体的に形成されている。中間ケース23の底部23Eの厚さは、約1mmとしてある。
ポンプケース25は、図4の示すように、外郭形状を略箱状としてある。ポンプケース25の上面部分には、図4の示すように、吸水口25B、吐出口25C及び呼び水口25Hが配設されている。渦巻き室となるポンプランナー収納室25Aは、図5に示すように、中間ケース23の底部23Eの外壁に一体的に形成された渦巻き状の流体案内壁23Dと、この流体案内壁23Dの外周に隙間なく嵌合するところの、仕切り体26に設けた渦巻き壁26Aとによって形成される。ポンプケース25の開口端には、取り付けフランジ25Fが形成されている。
自吸式ポンプ装置21のモータ2の回転軸2Aに直結されるマグネットケース9は、図5に示すように、駆動側マグネット4が設けられる円筒状収納部9Aと、モータ2の回転軸2Aに圧入される中空ボス部9Bとから形成されている。自吸式ポンプ装置21の駆動側マグネット4は、マグネットケース9の円筒状収納部9A内に、接着剤を用いて固着したり、若しくはインサート成形によって一体化したりすることで、設けられている。自吸式ポンプ装置21の駆動側マグネット4は、マグネットケース9の円筒状収納部9A内に固定した状態では、その駆動側マグネット4の上面部分4Aを円筒状収納部9Aの開口端縁より外方に突出させてある。
モータ2の回転軸2Aにマグネットケース9の中空ボス部9Bが圧入固定された状態では、図5に示すように、駆動側マグネット4と中間ケース23の底部23Eの内壁との間に隙間G1が保持されるように、中間ケース23の円筒部23Bの長さやマグネットケース9の中空ボス部9Bのモータ2の回転軸2Aへの圧入深さ寸法が設定されている。隙間G1は、最大1mmとし、本実施形態例では、約0.5mmとしてある。
ポンプケース25のポンプランナー収納室25Aには、図5に示すように、モータ2の回転軸2Aの長手方向と同方向に延びる支持軸10を設けられている。支持軸10は、一端側のDカット形状部10Aを中間ケース23の底部23Eの外壁に設けたDカット状凹部23Fに挿入し、かつ、他端側のDカット形状部10Bをポンプケース25の内壁面に設けた筒状凹部25Gに挿入した後、中間ケース23とポンプケース25を水密的に一体保持された状態にすることで、中間ケース23とポンプケース25との間に挟持される。中間ケース23には、Dカット状凹部23Fを形成するために、その中間ケース23の底部23Eの内壁側に突出させた突出円筒部23Hが形成されている。この突出円筒部23Hは、図5に示すように、駆動側マグネット4の中央貫通孔4B内に位置するようにしてある。
ポンプランナー7は、図5に示すように、従動側マグネット6と中間ケース23の底部23Eの外壁との間に隙間G2が保持される状態で、支持軸10に回転可能に保持される。隙間G2は、最大1mmとし、本実施形態例では、約0.5mmとしてある。ポンプランナー7の中心に圧入される軸受11は、支持軸10に嵌合する中空円筒部11Aと、この中空円筒部11Aに端縁に形成した円形状鍔部11Bとから構成される。ポンプランナー7の対向面7Aには、従動側マグネット6が、接着剤を用いて固着したり、若しくはインサート成形によって一体化したりすることで、設けられている。その場合、従動側マグネット6は、図5〜図7に示すように、ポンプランナー7の軸体7Bに圧入された軸受11の外周外方に位置するようにしてある。
中間ケース23の底部23Eの外壁に設けたDカット状凹部23Fの周縁には、図6に示すように、軸受11の円形状鍔部11Bに摺接するセラミック体12を嵌合装着するための凹み部23Gが形成されている。セラミック体12を凹み部23Gに嵌合装着した状態では、セラミック体12が回動しないように、セラミック体12の外周形状及び凹み部23Gの内周形状の何れか一方若しくは両方をDカット形状とするようにしてある。本実施形態では、セラミック体12の外周形状を、Dカット形状としている。
自吸式ポンプ装置21の支持軸10には、図7に示すように、ポンプランナー7のスラスト方向のがたつき調整用のワッシャー13が挿入されている。支持軸10には、ワッシャー13の抜け止めを行うEリング14を取り付けるための切り溝部10Cが設けられている。支持軸10にポンプランナー7を回転自在に取り付けられた状態では、支持軸10の一部に設けた切り溝部10Cに取り付けたEリング14と、少なくとも2枚以上のワッシャー13とにより、ポンプランナー7のスラスト方向のがたつきが、最大1mmとなるようにし、本実施形態例では、約0.3mmとなるように設定されている。また、ポンプランナー7の中心に圧入された軸受11の内径と、支持軸10の外周径とのクリアランスは、最大0.2mmとなるように設定されている。
中間ケース23の取り付けフランジ23Cには、弾性封止部材28を装着するための溝部23Jが形成されている。モータケース22の外周に形成した取り付けフランジ22Cに、中間ケース23の開口端側に設けた取り付けフランジ23C及びポンプケース25の開口端側に設けた取り付けフランジ25Fを、複数本の螺子29によって締結することで、中間ケース23とポンプケース25は水密的に一体化される。すなわち、モータケース22の取り付けフランジ22Cと中間ケース23の取り付けフランジ23Cとポンプケース25の取り付けフランジ25Fの3者を複数本の螺子29で締結すると、中間ケース23とポンプケース25との間で弾性封止部材28が圧接挟持されるので、中間ケース23とポンプケース25は水密的に一体化される。
モータケース22のモータ挿入円筒部22Bの開口端には、図5に示すように、モータ2の軸方向のがたつきを押さえるモータパッキング17を介してモータキャップ18が装着されている。モータケース22のモータ挿入円筒部22Bとモータキャップ18との間からは、モータ2に接続された接続子19が、モータケース22の外方に引き出されている。ポンプケース25の吸水口25Bには、図5の2点鎖線で示すように、揚水用吸水ホース30が着脱自在に取り付けられる。
ポンプケース25内は、図5及び図6に示すように、合成樹脂製の仕切り体26によって、渦巻き室となるポンプランナー収納室25A、吸込み室25E及び気水分離室25Dに仕切られる。吸込み室25Eには、自吸作用により吸い上げた水が吸水口25Bに向って逆流するのを阻止する逆流防止弁27と、この逆流防止弁27をポンプケース25内に形成された封止弁座25Kに押し付ける封止ばね24とが設けられている。ポンプケース25と仕切り体26とは、ポンプケース25の内壁に設けた凸状リブ25Jを仕切り体26の側壁に設けた凹み26Bに、弾性封止部材31を介在させて装着させることによって、水密的に取り付けられる。中間ケース23とポンプケース25は、弾性封止部材28を介して水密的に取り付けられることにより、ポンプケース25内の上部に気水分離室25Dが形成される。
上記実施形態の自吸式ポンプ装置21では、始めに、揚水用吸水ホース30をポンプケース25の吸水口25Bに装着した後、呼び水口25Hから中間ケース23と仕切り体26で構成されるポンプランナー収納室(渦巻室)25A及び気水分離室25Dに、呼び水を注入する。次いで、自吸式ポンプ装置21の内部に、呼び水が注入された状態で、モータ2を回転させると、モータ2の回転軸2Aに設けたマグネットケース9及び駆動用マグネット4が、モータ2の回転数と同一で回転する。すると、ポンプランナー7と一体となる従動用マグネット6が、駆動用マグネット4に磁力で吸引されて同期回転するため、ポンプランナー7が高速で回転して、ポンプランナー7の中心は負圧となる。
そして、ポンプランナー7の中心が負圧になると、この負圧に引かれて揚水用吸水ホース30内の空気が、ポンプランナー7側に吸込まれて、呼び水と気水混合された状態となり、ポンプランナー収納室(渦巻室)25Aを高速で通過し、中間ケース23とポンプケース25により形成された気水分離室25Dへと導かれる。この場合、ポンプランナー収納室(渦巻室)25Aの狭い空間を高速で通過した空気を含んだ呼び水は、広い空間の気水分離室25Dに導かれて流速が低下する。そのため、呼び水に混合された空気は、その呼び水から分離してポンプケース25の吐出口25C及び呼び水口25Hから排出される。そして、揚水用吸水ホース32内の空気が完全に排出されると、ポンプケース25の吸水口25Bより揚水された水が、吸込み室25Eを介してポンプランナー収納室(渦巻室)25Aから気水分離室25Dに流入して、吐出口25C及び呼び水口25Hから、所定の流量で吐出されるようになる。
次に、上記実施形態の自吸式ポンプ装置21の組立作業は、次のようにして行なわれる。
まず、図6に示すように、モータ2を、モータケース22のモータ収納室22Aに、そのモータ2の回転軸2Aがモータケース22の貫通孔22Dから外方に突出した状態となるように、挿入する。
次いで、モータケース22の貫通孔22Dから外方に突出したモータ2の回転軸2Aに、駆動用マグネット4を予め固着収納したマグネットケース9の中空ボス部9Bを、所定の深さまで圧入することで、モータ2の回転軸2Aに、マグネットケース9及び駆動用マグネット4を取り付ける。
次いで、中間ケース23の円筒部23Bを、モータケース22のモータ挿入円筒部22Bの外周に嵌合させた後、中間ケース23の外側のセラミック体嵌合用の凹み部23Gにセラミック体12を装着する。
次いで、予めワッシャー13及びEリング14を装着した支持軸10のDカット形状部10A側を、ポンプランナー7に装着した軸受11を貫挿させて、中間ケース23の底部23Eに形成したDカット状凹部23Fに嵌合させることで、従動側マグネット6が駆動用マグネット4と対向した状態となり、かつ、セラミック体12に軸受11が摺接するように、ポンプランナー7を支持軸10に回転自在に取り付ける。
次いで、ポンプケース25内に逆流防止弁27及びこの逆流防止弁27を封止弁座25Kに押し付ける封止ばね24を装着するとともに、ポンプケース25の内壁に設けた凸状リブ25Jに、弾性封止部材31を介して仕切り体26の側壁に設けた凹み26Bを押圧させた後、支持軸10のDカット形状部10B側をポンプケース25の筒状凹部25Gに嵌合させつつ、中間ケース23の水案内壁23Dの外周に仕切り体26の渦巻き壁26Aの内周を嵌合されることで、ポンプランナー収納室(渦巻室)25Aを形成する。なお、中間ケース23の取り付けフランジ23Cに形成されている溝部23Jに、弾性封止部材28を、予め取り付けた状態で、中間ケース23の水案内壁23Dの外周に、仕切り体26の渦巻き壁26Aの内周を嵌合する。
最後に、モータケース22の取り付けフランジ22Cと中間ケース23の取り付けフランジ23Cとポンプケース25の取り付けフランジ25Fの3者を、複数本の螺子29で締結すれば、中間ケース23とポンプケース25との間で、弾性封止部材28が圧接挟持された状態となり、中間ケース23とポンプケース25が水密的に一体化されて、自吸式ポンプ装置21の組立作業が終了する。
以上のように、上記実施形態の自吸式ポンプ装置21によれば、円滑に難なく組立作業を行うことができ、生産性が優れている。
さらに、上記実施形態の自吸式ポンプ装置21によれば、モータ2を回転させると、中間ケース23の駆動側マグネット収納室23A内で、マグネットケース9及び駆動側マグネット4が高速回転する。駆動側マグネット4が高速回転すると、従動側マグネット6を設けたポンプランナー7が、高速回転して、吸水口25Bからポンプケース25内に揚水した流体を吐出口25Cから効率よく吐出させることができる。この場合、ポンプケース25内の水が、中間ケース23により遮断されて、モータケース22のモータ収納室22A側に浸入することがないので、モータ2及びモータ2の周りの電気部品を水で濡らすことがないとともに、モータケース22のモータ収納室22A側に浸入した水が、そのモータケース22から外部に流出して、自吸式ポンプ装置21と一緒に設置されている電気部品を濡らしてしまうようなことがなくなるので、安全性が高く、かつ、長寿命化が図られる。しかも、上記自吸式ポンプ装置21によれば、縦寸法約120mm×横寸法60mm×高さ96mm以内という小形化が可能であり、かつ、小形化されても、揚程約1.2mのときに、吐出流量約10リットル/分というポンプ性能が得られる。
さらに、上記実施形態の自吸式ポンプ装置21によれば、ポンプランナー7の中心に圧入された軸受11の内径と支持軸10の外周径とのクリアランスが0.2mm以内に、しかも、支持軸10に設けた切り溝部10Cに設けたEリング14と、少なくとも2枚以上のワッシャー13とにより、ポンプランナー7のスラスト方向のがたつきが、1mm以内に抑えることで、支持軸10に対するポンプランナー7の回転振れが抑えられるので、ポンプランナー7を円滑に回転させることができる。
さらに、上記実施形態の自吸式ポンプ装置21によれば、ポンプランナー7が回転可能に保持する支持軸10は、一端側を、中間ケース23の底部23Eの外壁に設けたDカット状凹部23Fに挿入し、かつ、他端側を、ポンプケース25の内壁面に設けた筒状凹部25Gに挿入した後、中間ケース23とポンプケース25との間に挟持し、ポンプランナー7の軸体中心に圧入される軸受11を、支持軸10に嵌合する中空円筒部11Aと、この中空円筒部11Aに端縁に形成した円形状鍔部11Bとから構成するとともに、中間ケース23の底部23Eの外壁に設けたDカット状凹部部分23Fに中空円筒形状のセラミック体12を装着して、このセラミック体12に、カーボン製の軸受11の円形状鍔部11Bを摺接させるようにしたので、支持軸10およびセラミック体12は、ポンプランナー7と一緒に回転することがなく、ポンプランナー7を円滑に回転させることができる。
さらに、上記実施形態の自吸式ポンプ装置21によれば、モータケース22のモータ挿入円筒部22Bにおけるモータ2の回転軸2Aの突出側を覆うように、そのモータ挿入円筒部22Bの外周に、中間ケース23の円筒部23Bを嵌合させた状態で、モータケース22に中間ケース23及びポンプケース25取り付けるようにしてあるので、ポンプケース25内の水(流体)が中間ケース23内に流れ込むことがなく、モータケース22の貫通孔22Dからモータ収納室22A内にポンプケース25内の水が流れ込むことがないので、モータ収納室22A側への水の浸入を阻止するための、メカニカルシールなどの特別なシール装置を設ける必要性がなくなったため、安価で、生産性が向上する。また、モータケース22には、水抜き穴を設けなくともよいので、モータケース22を成形する金型が簡単となるため、この点でも、生産性が向上する。
次に、本発明の他実施形態その1の自吸式ポンプ装置32を、図9に基づき、説明する。図9において、図4〜図8と同一符号は同一内容を表している。
図4〜図8に示す自吸式ポンプ装置21では、駆動側マグネット4と従動側マグネット6を、モータ2の回転軸2Aに対して直角方向の面で対向させている。それに対して、図9に示す他実施形態その1の自吸式ポンプ装置32では、モータ2の回転軸2Aに直結させたマグネット支持部材33に円筒状駆動側マグネット34を設け、かつ、ポンプランナー7の側面(対向面)7Aに円筒状従動側マグネット35を設けるとともに、この円筒状従動側マグネット35を、中間ケース23の底部23Eを介して円筒状駆動側マグネット34の外方(回転軸2A及び支持軸10の回転軸に対して直角方向)に位置するように配設させている。このように、円筒状駆動側マグネット34の外方に(周囲を囲むように)円筒状従動側マグネット35を配設する構造としても、図4〜図8に示す自吸式ポンプ装置21と同等のポンプ性能を奏しえる。
次に、本発明の他実施形態その2の自吸式ポンプ装置36を、図10及び図11に基づき、説明する。図10及び図11において、図4〜図8と同一符号は同一内容を表している。
図4〜図8に示す自吸式ポンプ装置21では、モータ2の回転軸2A及びポンプランナー7の支持軸10の回転軸が略水平となる構造、いわゆる、横形構造としている。それに対して、図10及び図11に示す他実施形態その2の自吸式ポンプ装置36では、モータ2の回転軸2A及びポンプランナー7の支持軸10の回転軸が略垂直となる構造、いわゆる、縦形構造としている。すなわち、自吸式ポンプ装置36は、モータ2と、このモータ2のモータ収納室22Aを形成するモータケース22と、モータ2の回転軸2Aに取り付けられた駆動側マグネット4の駆動側マグネット収納室37Aを形成する中間ケース37と、この中間ケース37の底部37Eを介して駆動側マグネット4に対向する従動側マグネット6と、この従動側マグネット6を取り付けたポンプランナー7と、このポンプランナー7のポンプランナー収納室38Aが形成され、かつ、吐出口38C及び呼び水口38Hを設けたポンプケース38と、このポンプケース38内を、渦巻き室となるポンプランナー収納室38A、吸込み室38E及び気水分離室38Dに仕切るための仕切り体26と、吸込み室38Eへの吸込み水平通路39Aを形成するための底板39と、中間ケース37に設けた吸水口37Kに一体形成された垂直通路管体37Lを吸込み水平通路39Aに水密的に連結するためのパッキング40と、吸込み室38Eから吸込み水平通路39Aへの逆流を阻止する逆止弁27とを備えている。底板39は、ポンプケース38の外底部に一体に形成された吸込み水平通路用の枠体38Kに水密的に固定されている。
図10及び図11に示す他実施形態その2の自吸式ポンプ装置36では、モータ2の回転軸2A及びポンプランナー7の支持軸10が垂直方向となるように、上から下に向って、モータ2、駆動側マグネット4、従動側マグネット6及びポンプランナー7の順で、配置するようにしてある。中間ケース37は、駆動側マグネット収納室37Aを形成する有底筒状の円筒部37Bと、この円筒部37Bの開口端外周に一体形成した方形の取り付けフランジ37Cと、底部37Eの外壁に一体的に形成された渦巻き状の流体案内壁(水案内壁)37Dとから形成されている。渦巻き状の流体案内壁37Dは、中間ケース37の底部37Eの外壁に一体的に形成されている。中間ケース37の底部37Eの厚さは、約1mmとしてある。中間ケース37の取り付けフランジ37Cには、揚水用吸水ホース30が接続される吸水口37Kを、一体に形成してある。
外郭形状を略箱状としたポンプケース38の側面上部には、図10の示すように、吐出口38C及び呼び水口38Hが配設されている。渦巻き室となるポンプランナー収納室38Aは、図10に示すように、中間ケース37の底部37Eの外壁に一体的に形成された渦巻き状の流体案内壁37Dと、この流体案内壁37Dの外周に隙間なく嵌合するところの、仕切り体26に設けた渦巻き壁26Aとによって形成される。ポンプケース38の上端開口部には、取り付けフランジ38Fが形成されている。ポンプケース38と仕切り体26とは、ポンプケース38の内壁に設けた凸状リブ38Bを仕切り体26の側壁に設けた凹み26Bに、弾性封止部材31を介在させて装着させることによって、水密的に取り付けられる。
モータ2の回転軸2Aにマグネットケース9の中空ボス部9Bが圧入固定された状態では、図10に示すように、駆動側マグネット4と中間ケース37の底部37Eの内壁との間に隙間G1が保持されるように、中間ケース37の円筒部37Bの長さやマグネットケース9の中空ボス部9Bのモータ2の回転軸2Aへの圧入深さ寸法が設定されている。隙間G1は、最大1mmとし、本実施形態例では、約0.5mmとしてある。ポンプランナー7は、図10に示すように、従動側マグネット6と中間ケース37の底部37Eの外壁との間に隙間G2が保持される状態で、支持軸10に回転可能に保持される。隙間G2は、最大1mmとし、本実施形態例では、約0.5mmとしてある。
ポンプケース38のポンプランナー収納室38Aには、図10及び図11に示すように、モータ2の回転軸2Aの長手方向と同方向に延びる支持軸10が設けられている。支持軸10は、一端側のDカット形状部10Aを中間ケース37の底部37Eの外壁に設けたDカット状凹部37Fに挿入し、かつ、他端側のDカット形状部10Bをポンプケース38の内壁面に設けた筒状凹部38Gに挿入した後、中間ケース37とポンプケース38を水密的に一体保持された状態にすることで、中間ケース37とポンプケース38との間に挟持される。中間ケース37には、Dカット状凹部37Fを形成するために、その中間ケース37の底部37Eの内壁側に突出させた突出円筒部37Hが形成されている。この突出円筒部37Hは、図10に示すように、駆動側マグネット4の中央貫通孔4Bに位置するようにしてある。
中間ケース37の底部37Eに設けたDカット状凹部37F部分には、図10に示すように、中空円筒形状のセラミック体12を装着してある。このセラミック体12には、軸受11の円形状鍔部11Bが摺接するようにしてある。中間ケース37の底部37Eの外壁に設けたDカット状凹部37Fの周縁には、図11に示すように、セラミック体12を装着する凹み部37Gが形成されている。セラミック体12の外周は、Dカット形状としてある。凹み部37Gも、セラミック体12の外周が嵌合可能なように、Dカット形状としてある。
上記実施形態の自吸式ポンプ装置36によれば、モータ2を回転させると、中間ケース37の駆動側マグネット収納室37A内で、マグネットケース9及び駆動側マグネット4が高速回転する。駆動側マグネット4が高速回転すると、従動側マグネット6を設けたポンプランナー7が、高速回転して、吸水口37Kからポンプケース38内に揚水した水を吐出口38Cから効率よく吐出させることができる。この場合、ポンプケース38内の水が、中間ケース37により遮断されて、モータケース22のモータ収納室22A側に浸入することがないので、モータ2及びモータ2の周りの電気部品を流体で濡らすことがないとともに、モータケース22のモータ収納室22A側に浸入した水が、そのモータケース22から外部に流出して、自吸式ポンプ装置36と一緒に設置されている電気部品を濡らしてしまうようなことがなくなるので、安全性が高く、かつ、長寿命化が図られる。
さらに、上記実施形態の自吸式ポンプ装置36によれば、モータケース22のモータ挿入円筒部22Bにおけるモータ2の回転軸2Aの突出側を覆うように、そのモータ挿入円筒部22Bの外周に、中間ケース37の円筒部37Bを嵌合させた状態で、モータケース22に中間ケース37及びポンプケース38を取り付けるようにしてあるので、ポンプケース38内の水(流体)が中間ケース37内に流れ込むことがなく、モータケース22の貫通孔22Dからモータ収納室22A内にポンプケース25内の水が流れ込むことがないので、モータ収納室22A側への水の浸入を阻止するための、メカニカルシールなどの特別なシール装置を設ける必要性がなくなったため、安価で、生産性が向上する。また、モータケース22には、従来のように水抜き穴を設けなくともよいので、モータケース22を成形する金型が簡単となるため、この点でも、生産性が向上する。したがって、自吸式ポンプ装置36ように、縦形構造としても、図4〜図8に示す自吸式ポンプ装置21と同等のポンプ性能を奏しえる。
次に、本発明の実施形態の自吸式ポンプ装置21を用いた洗濯機41の一例を、図12及び図13に基づいて説明する。
図12に示す全自動式の洗濯機41は、外枠42と、この外枠42内に収納された洗濯槽43と、水道水を洗濯槽43内に直接給水するための給水電磁弁44と、給水電磁弁44から流出してきた水道水を洗濯槽43内に導く水道水案内部材45と、洗濯槽43内の水を排出するための排水弁46などからなる排水手段を備えている。外枠42の上面を覆う合成樹脂からなるトップカバー47の後部に形成した収納凹部47Aには、図12に示すように、上記実施形態の自吸式ポンプ装置21、給水電磁弁44、水道水案内部材45が配設されている。給水電磁弁44の水道水流入口44Aには、水栓に連結された水道水給水ホース(図示せず)が着脱自在に接続される。
水道水案内部材45は、図13に示すように、洗濯用として洗濯槽43に給水される水の一部がポンプ呼び水となるように、自吸式ポンプ装置21内に呼び水口25Hより給水される水通路45Aと、柔軟仕上げ剤を希釈して洗濯槽43に導く水通路部45Bと、吸水した風呂の残り湯を洗濯槽に導く水通路部45Cより構成される。
自吸式ポンプ装置21は、図13に示すように、洗濯機41のトップカバー47内で、よりコンパクトに収納されるように給水電磁弁44や水位センサー48や蓋開閉検知装置(図示せず)などの電気部品の近傍に配置されている。
以上のように、洗濯機41のトップカバー47内には、自吸式ポンプ装置21とともに、色々な電気部品が収納されているため、従来のポンプ装置のように磨耗や熱劣化で水漏れに至る可能性のある軸封部材を使用した構造のものでは、非常に危険であったが、本発明による自吸式ポンプ21を採用することで、トップカバー47内への水漏れを防止することが可能になった。よって、本発明の実施形態の自吸式ポンプ装置21を用いた洗濯機41によれば、風呂水を洗濯槽43に給水するようにした構造であっても、トップカバー47内への水漏れが起因することによる電気不良等を起こすことなく、信頼性の高い洗濯機を提供することができる。なお、洗濯機41には、全自動洗濯機のみでなく、洗濯乾燥機(縦形タイプ及びドラムタイプを含む)などであってもよい。
本発明の一実施形態に係る非自吸式のポンプ装置の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る非自吸式のポンプ装置の要部縦断面図である。 本発明の実施形態に係る非自吸式のポンプ装置を分解した状態を示す要部全体縦断面図である。 本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置の要部縦断面図である。 本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置を分解した状態を示す要部全体縦断面図である。 本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置における要部拡大縦断面図である。 本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置の中間ケース、ポンプランナー及びポンプケース部分の分解斜視図である。 本発明の他実施形態その1に係る自吸式のポンプ装置における要部拡大縦断面図である。 本発明の他実施形態その2に係る自吸式のポンプ装置の要部縦断面図である。 本発明の他実施形態その2に係る自吸式のポンプ装置を分解した状態を示す要部全体縦断面図である。 本発明の実施形態に係る自吸式のポンプ装置を搭載した洗濯機の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る自吸式のポンプを搭載した洗濯機における収納カバーを取り除いた状態のトップカバーの要部上面図である。
符号の説明
1 非自吸式ポンプ装置
2 モータ
2A 回転軸
3 モータケース
3A モータ収納室
3B モータ挿入円筒部
3C 取り付けフランジ
3D 貫通孔
4 駆動側マグネット
4A 上面部分
4B 中央貫通孔
5 中間ケース
5A 駆動側マグネット収納室
5B 円筒部
5C 取り付けフランジ
5D 底部内壁
5E 底部外壁
5F Dカット状凹部
5G セラミック体嵌合用の凹み部
5H 突出円筒部
6 従動側マグネット
7 ポンプランナー
7A 対向面
7B 軸体
8 ポンプケース
8A ポンプランナー収納室
8B 円筒部
8C 吸水口
8D 吐出口
8E 取り付けフランジ
8F 筒状凹部
8G 段部
8H 通水孔
9 マグネットケース
9A 円筒状収納部
9B 中空ボス部
10 支持軸
10A Dカット形状部
10B Dカット形状部
10C 切り溝部
11 軸受
11A 中空円筒部
11B 円形状鍔部
12 セラミック体
13 ワッシャー
14 Eリング
15 弾性封止部材
16 螺子
17 モータパッキング
18 モータキャップ
19 接続子
20 吸込みホース
21 自吸式ポンプ装置
22 モータケース
22A モータ収納室
22B モータ挿入円筒部
22C 取り付けフランジ
22D 貫通孔
23 中間ケース
23A 駆動側マグネット収納室
23B 円筒部
23C 取り付けフランジ
23D 渦巻き状の流体案内壁
23E 底部
23F Dカット状凹部
23G セラミック体嵌合用の凹み部
23H 突出円筒部
23J 溝部
24 封止ばね
25 ポンプケース
25A ポンプランナー収納室
25B 吸水口
25C 吐出口
25D 気水分離室
25E 吸込み室
25F 取り付けフランジ
25G 筒状凹部
25H 呼び水口
25J 凸状リブ
25K 封止弁座
26 仕切り体
26A 渦巻き状嵌合壁
26B 凹み
27 逆止弁
27A 封止ばね
28 弾性封止部材
29 螺子
30 揚水用吸水ホース
31 弾性封止部材
32 自吸式ポンプ装置(他実施形態その1)
33 マグネットケース
34 円筒状駆動側マグネット
35 円筒状従動側マグネット
36 自吸式ポンプ装置(他実施形態その2)
37 中間ケース
37A 駆動側マグネット収納室
37B 円筒部
37C 取り付けフランジ
37D 渦巻き状の流体案内壁
37E 底部
37F Dカット状凹部
37G セラミック体嵌合用の凹み部
37H 突出円筒部
37K 吸水口
37L 垂直通路管体
38 ポンプケース
38A ポンプランナー収納室
38B 凸状リブ
38C 吐出口
38D 気水分離室
38E 吸込み室
38F 取り付けフランジ
38G 筒状凹部
38H 呼び水口
38J 溝部
38K 枠体
39 底板
39A 吸込み水平通路
40 パッキング
41 洗濯機
42 外枠
43 洗濯槽
44 給水電磁弁
44A 水道水流入口
45 水案内部材
45A 呼び水用水通路
45B 柔軟剤希釈用水通路
45C 風呂水給水水通路
46 排水弁
47 トップカバー
47A 収納凹部
48 水位センサー

Claims (11)

  1. モータと、このモータのモータ収納室を形成するモータケースと、前記モータの回転軸に取り付けられた駆動側マグネットの駆動側マグネット収納室を形成する中間ケースと、この中間ケースの底部を介して前記駆動側マグネットに対向する従動側マグネットを設けたポンプランナーのポンプランナー収納室を形成するポンプケースと、前記ポンプランナーを回転させることで前記ポンプケースに流体を吸込ませるための吸水口と、前記ポンプランナーを回転させることで前記ポンプケース内の流体を吐出させるための吐出口を、少なくとも備え、
    前記モータの回転軸を前記駆動側マグネット収納室に突出させてその回転軸に直結したマグネットケースを設け、このマグネットケースに、前記駆動側マグネットと前記中間ケースの底部内壁との間に隙間が保持される状態で、前記駆動側マグネットを設けるとともに、前記ポンプケースのポンプランナー収納室に、前記モータの回転軸の長手方向と同方向に延びる支持軸を設け、この支持軸に、前記従動側マグネットと前記中間ケースの底部外壁との間に隙間が保持される状態で、前記ポンプランナーを回転可能に保持することにより、前記モータの回転軸に取り付けられた駆動側マグネットを回転させることで、前記従動側マグネットを設けた前記ポンプランナーを回転させることによって、前記吸水口から前記ポンプケース内に吸込ませた流体を前記吐出口から吐出させてなることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記駆動側マグネットと前記中間ケースの底部内壁との間の隙間及び前記従動側マグネットと前記中間ケースの底部外壁との間の隙間を、最大1mmとするとともに、前記モータケースの外周に形成した取り付けフランジに、前記中間ケースの開口端側を介してポンプケースの開口端側を、水密的に一体保持してなることを特徴とする請求項1記載のポンプ装置。
  3. 前記ポンプランナーを回転可能に支持する前記支持軸は、一端側を、前記中間ケースの底部外壁に設けたDカット状凹部に挿入し、かつ、他端側を、前記ポンプケースの内壁面に設けた筒状凹部に挿入した後、前記中間ケースと前記ポンプケースを水密的に一体保持された状態にすることで、前記中間ケースと前記ポンプケースとの間に挟持されることを特徴とする請求項1若しくは2記載のポンプ装置。
  4. 前記ポンプランナーの中心に圧入固定される軸受を、前記支持軸に嵌合する中空円筒部と、この中空円筒部の端縁に形成した円形状鍔部とから構成するとともに、前記中間ケースの底部外壁に設けたDカット状凹部部分に中空円筒形状のセラミック体を装着して、このセラミック体に前記軸受の円形状鍔部を摺接させるようにしたことを特徴とする請求項1、2若しくは3記載のポンプ装置。
  5. 前記中間ケースの底部外壁に設けたDカット状凹部の周縁に、前記セラミック体を回動不可の状態で装着する凹み部を形成してなることを特徴とする請求項3若しくは4記載のポンプ装置。
  6. 前記ポンプランナーの中心に圧入固定された軸受の内径と、前記支持軸の外周径とのクリアランスは、最大0.2mmとなるように設定したことを特徴とする請求項3、4若しくは5記載のポンプ装置。
  7. 前記支持軸の一部に設けた切り溝部に設けたEリングと、少なくとも2枚以上のワッシャーとにより、前記ポンプランナーのスラスト方向のがたつきを、最大1mmに抑えてなることを特徴とする請求項3、4、5若しくは6記載のポンプ装置。
  8. モータと、このモータのモータ収納室を形成するモータケースと、前記モータの回転軸に取り付けられた駆動側マグネットの駆動側マグネット収納室を形成する中間ケースと、この中間ケースの底部を介して前記駆動側マグネットに対向する従動側マグネットを設けたポンプランナーのポンプランナー収納室を形成するポンプケースと、このポンプケース内を、ポンプランナー収納室、吸込み室及び気水分離室に仕切る仕切り体と、前記ポンプランナーを回転させることで前記ポンプケースに流体を吸込ませるための吸水口と、前記ポンプランナーを回転させることで前記ポンプケース内の流体を吐出させるための吐出口と、前記ポンプランナー収納室及び気水分離室内に呼び水を注入するための呼び水口と、前記吸込み室から前記吸水口への逆流を阻止する逆止弁を、少なくとも備え、
    前記モータの回転軸を前記駆動側マグネット収納室に突出させてその回転軸に直結したマグネットケースを設け、このマグネットケースに、前記駆動側マグネットと前記中間ケースの底部内壁との間に隙間が保持される状態で、前記駆動側マグネットを設けるとともに、前記ポンプケースのポンプランナー収納室に、前記モータの回転軸の長手方向と同方向に延びる支持軸を設け、この支持軸に、前記従動側マグネットと前記中間ケースの底部外壁との間に隙間が保持される状態で、前記ポンプランナーを回転可能に保持することにより、前記モータの回転軸に取り付けられた駆動側マグネットを回転させることで、前記従動側マグネットを設けた前記ポンプランナーを回転させることによって、前記吸水口から前記ポンプケース内に吸込まれた流体を前記吐出口から吐出させてなることを特徴とするポンプ装置。
  9. 前記中間ケースの外底に形成した渦巻き状の流体案内壁を、前記仕切り体に形成した渦巻き状嵌合壁に嵌合させることで、前記ポンプランナーの渦巻き室となる前記ポンプランナー収納室を形成したことを特徴とする請求項8記載のポンプ装置。
  10. 前記駆動側マグネットと前記中間ケースの底部内壁との間の隙間及び前記従動側マグネットと前記中間ケースの底部外壁との間の隙間を、最大1mmとするとともに、前記モータケースの外周に形成した取り付けフランジに、前記中間ケースの開口端に形成した取り付けフランジを介してポンプケースの開口端側に形成した取り付けフランジを、水密的に一体保持してなることを特徴とする請求項8若しくは9記載のポンプ装置。
  11. 外枠と、この外枠内に収納された洗濯槽と、この洗濯槽内に水道水を給水するための給水電磁弁と、この給水電磁弁から流出してきた水道水を洗濯槽内に導く水道水案内部材と、前記外枠に設けたトップカバーと、このトップカバーに前記給水電磁弁と一緒に配設した風呂水吸水用のポンプ装置を備えた洗濯機において、前記風呂水吸水用のポンプ装置を、請求項8、9若しくは10記載のポンプ装置としたことを特徴とする洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013150654A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Panasonic Corp 洗濯機
JP2017089839A (ja) * 2015-11-16 2017-05-25 株式会社荏原製作所 カートリッジ式メカニカルシール、ポンプ装置およびカートリッジ式メカニカルシールの製造方法

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