JP2008110112A - 洗濯機用自吸式ポンプ装置及びその洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法 - Google Patents

洗濯機用自吸式ポンプ装置及びその洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008110112A
JP2008110112A JP2006295556A JP2006295556A JP2008110112A JP 2008110112 A JP2008110112 A JP 2008110112A JP 2006295556 A JP2006295556 A JP 2006295556A JP 2006295556 A JP2006295556 A JP 2006295556A JP 2008110112 A JP2008110112 A JP 2008110112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
cylindrical magnet
wall
motor
side cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006295556A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Oshima
博之 大嶋
Tomiyoshi Sato
富義 佐藤
Naoto Nogami
直人 野上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAMEYA KOGYOSHO KK
Kameya Industries Co Ltd
Original Assignee
KAMEYA KOGYOSHO KK
Kameya Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAMEYA KOGYOSHO KK, Kameya Industries Co Ltd filed Critical KAMEYA KOGYOSHO KK
Priority to JP2006295556A priority Critical patent/JP2008110112A/ja
Publication of JP2008110112A publication Critical patent/JP2008110112A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】
水漏れすることなく、長寿命化及び小形化を図りえる洗濯機用自吸式ポンプ装置及びその洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法の提供。
【解決手段】
上記課題は、ポンプケーシング3を、第2気水分離室7Bと、モータ部材2の一部及び駆動側円筒状マグネット体16を収納する駆動側円筒状マグネット収納室17と、従動側円筒状マグネット体15を収納する従動側円筒状マグネット収納室18とが形成される構成とし、しかも、ポンプケーシング3のポンプランナー収納室6に対向する外壁面に、円筒状凹部3Bを形成して、この円筒状凹部3B内に従動側円筒状マグネット体15を配設し、かつ、駆動側円筒状マグネット収納室17内にモータ部材2の回転軸に取り付けられた駆動側円筒状マグネット体16を挿入してその駆動側円筒状マグネット体16を円筒状凹部3Bの外方に配設することにより、達成できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、洗濯機のトップカバーに搭載するのに好適な洗濯機用自吸式ポンプ装置及びその洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法に関するものである。
従来、家庭用の全自動洗濯機及び洗濯乾燥機などの洗濯機では、主に節水を目的として風呂水等を洗濯水として利用するため洗濯機用自吸式ポンプ装置を搭載している。この洗濯機用自吸式ポンプ装置としては、モータ部材と、このモータ部材を収納するモータ収納室及び気水分離室が形成されたポンプケーシングと、このポンプケーシングに取り付けられ、かつ、吸水口、呼び水口及び吐出口を設けたポンプカバーと、このポンプカバー内を渦巻き室及び気水分離室側と吸込み室側とに仕切る仕切り体と、前記渦巻き室に収納されたポンプランナーと、このポンプランナーの軸体と前記モータ部材の回転軸を直接連結する連結手段と、前記渦巻き室からポンプケーシングのモータ収納室側への水の浸入を阻止するためのシール装置とからなり、そのシール装置を、モータの回転軸に接続されたポンプランナーの軸体外周に可撓性シールリップを摺接させるようにした構造のものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2006−144620号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された洗濯機用自吸式ポンプ装置では、シール装置が回転部に摺接されているため、そのシール装置の磨耗や熱劣化が短期間に進む可能性がある。そして、シール装置の磨耗や熱劣化が進むと、そのシール装置から水漏れが発生してしまい、その水漏れした渦巻き室内の水が、モータ部材の回転軸を伝わってモータ収納室に入り込み、ポンプケーシングから洗濯機用自吸式ポンプ装置が収納されている洗濯機のトップカバーなどの設置体上に流出してしまう。そのために、洗濯機用自吸式ポンプ装置のモータ部材周りの電気部品類にモータ収納室に入り込んだ水がかかったり、ポンプケーシングの水抜き孔から流出した水がトップカバーなどの設置体上に設置されている電気部品類にかかったりして、感電等の電気的事故をひきおこす可能性があるという問題があった。
しかも、近年、洗濯機などの機器に組み込まれている洗濯機用自吸式ポンプ装置においては、安全性のさらなる向上を図るために、ポンプケーシング及びポンプカバー内の水が、モータ収納室内に流入してきて、ポンプケーシングから水漏れが長時間に亘って発生してしまうようなことのないものが求められている。また、洗濯機のトップカバー内には、様々な付加機能を有する電気部品類が収納されるため、さらに小形化された洗濯機用自吸式ポンプ装置が求められている。また、洗濯作業時に、洗濯機用自吸式ポンプ装置のポンプランナーの回転を停止した状態で、水道水栓に直結された給水電磁弁から吐出された水道水を、開放状態で所定の管路を介して洗濯機用自吸式ポンプ装置の呼び水口から気水分離室、ポンプランナー収納室及び吸込み室内に流入させ、その水道水を、洗濯機用自吸式ポンプ装置の吐出口から洗濯槽へ流出させることを可能にする洗濯機用自吸式ポンプ装置が求められている。
本発明は、上記背景技術の現状を鑑みてなされたもので、その目的は、ポンプケーシングのモータ収納室側への水の流入を半永久的に阻止することができ、長寿命化され、かつ、小形化されて、湿気の高い環境の設置場所で使用するのに好適であって、水道水栓に直結された給水電磁弁から吐出された水道水を、開放状態で所定の管路を介してポンプカバーの吐出口から洗濯槽に供給(給水)することを可能にする洗濯機用自吸式ポンプ装置を提供することにある。さらに、本発明の目的は、すべての部品の組立作業を、流れ作業で円滑に難なく行うことができて、生産性を向上させることができる洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、モータ部材が取り付けられたポンプケーシングと、このポンプケーシングに水密的に取り付けられたポンプカバーと、このポンプカバーの内壁に取り付けられて吸込み室とポンプランナー収納室と気水分離室とに仕切るための仕切り体と、前記ポンプランナー収納室内に支持軸によって回転自在に設けたポンプランナーと、このポンプランナーを回転させることで前記吸込み室と前記ポンプランナー収納室と気水分離室とに水を吸込ませるための吸水口と、前記ポンプランナーを回転させることで前記吸込み室内及び前記ポンプランナー収納室内の水を前記ポンプカバーの外方に吐出させるための吐出口と、前記吸込み室内及び前記ポンプランナー収納室内に呼び水を注入するための呼び水口と、前記吸込み室から前記吸水口への水の逆流を阻止する逆流防止弁と、前記ポンプランナーに設けた従動側円筒状マグネット体と、前記モータ部材の回転軸に取り付けられた駆動側円筒状マグネット体とを備えてなる洗濯機用自吸式ポンプ装置において、前記ポンプケーシングを、前記ポンプランナー収納室に連通させてなる気水分離室と、この気水分離室に併設されて前記ポンプケーシングの反ポンプカバー側に設けた挿入開口から前記モータ部材の一部及び前記駆動側円筒状マグネット体が収納される駆動側円筒状マグネット収納室と、前記ポンプケーシングのポンプランナー収納室に対向する対向外壁に形成されて前記従動側円筒状マグネット体が収納される従動側円筒状マグネット収納室となる円筒状凹部とを形成する構成とし、前記モータ部材の回転軸に前記駆動側円筒状マグネット体が取り付けられた状態でその駆動側円筒状マグネット体を、前記駆動側円筒状マグネット収納室の前記挿入開口から前記駆動側円筒状マグネット収納室に挿入することによりその前記駆動側円筒状マグネット体の駆動側円筒状マグネットを前記円筒状凹部の外周に配設させ、かつ、前記円筒状凹部内に前記従動側円筒状マグネット体の従動側円筒状マグネットを配設させることによって、前記駆動側円筒状マグネットと前記従動側円筒状マグネットを、前記ポンプケーシングの外壁を介して同心円筒状に対向させることで磁気結合させ、しかも、前記支持軸の一端側を前記円筒状凹部の中央部に、かつ、前記支持軸の他端側を前記仕切り体の流入開口を通して前記ポンプカバーの内壁に、それぞれ支持させたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記ポンプカバーは、前記吸水口と、前記吐出口と、前記呼び水口と、前記吸込み室から前記吸水口側への水の逆流を阻止する前記逆流防止弁の封止弁座と、前記逆流防止弁の取り付け片が嵌合する取り付け凹部と、前記仕切り板を前記ポンプカバー内壁に取り付けるための嵌合突起溝部が係合する係止突起体と、前記ポンプカバー内壁に設けられて弾性封止部材を介して前記仕切り板に設けた凹みに押圧される凸状リブと、前記支持軸の他端側が嵌合する筒状凹部と、前記ポンプケーシングのポンプカバー側の端縁に形成された取り付けフランジに水密的に取り付けられる取り付けフランジを、合成樹脂で一体成形したものであることを特徴としている。
さらに、本発明は、前記仕切り体は、前記封止弁座に対向する位置に形成された前記逆流防止弁の開閉ストローク確保用の袋部と、この袋部の内壁に設けた封止ばね受け凹部と、前記ポンプケーシングの外壁に圧接する渦巻き壁と、前記ポンプカバー内壁に設けた係止突起体に係合して前記仕切り板を前記ポンプカバー内壁に取り付けるための嵌合突起溝部と、前記逆流防止弁の取り付け片を前記ポンプカバーの取り付け凹部に押圧するための押圧リブと、前記ポンプランナーの中央開口に対向する位置に形成された流入開口と、前記ポンプカバー内壁に設けた凸状リブが前記弾性封止部材を介して押圧される凹みを、合成樹脂で一体成形したものであることを特徴としている。
さらに、本発明は、前記ポンプランナーの回転時にそのポンプランナーの回転により発生した負圧によって前記逆流防止弁が開いた状態となり、かつ、前記ポンプランナーの停止時に前記逆流防止弁が閉じた状態にする押圧力を、前記逆流防止弁に働かせる封止ばねを設け、この封止ばねの一端を前記逆流防止弁の筒状突起部に、かつ、前記封止ばねの他端を前記仕切り体の封止ばね受け凹部に装着した状態で、前記仕切り体の上端に設けた前記嵌合突起溝部を、前記ポンプカバーの内壁に設けた前記係止突起体に一体化することによって、前記仕切り体を前記ポンプカバーの内壁に取り付けることにより、前記仕切り体と前記逆流防止弁との間に前記封止ばねを保持させたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記モータ部材を、円筒状のモータケースと、このモータケース内に収納支持されたモータ本体と、モータケースのモータ本体挿入開口に装着したモータキャップと、モータケースの外周に設けられた複数個の取り付け片とを有する構成とするとともに、前記モータケースの一部を前記駆動側円筒状マグネット収納室内に挿入した状態で、前記取り付け片を前記ポンプケーシングの反ポンプカバー側外壁面に固定することにより、前記モータ部材を前記ポンプケーシングに一体化したことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記支持軸は、一端側を、前記ポンプケーシングの外壁に設けた前記Dカット状嵌合穴に挿入し、かつ、他端側を、前記仕切り体の流入開口を通して前記ポンプカバーの内壁面に設けた前記筒状凹部に挿入した後、前記ポンプケーシングと前記ポンプカバーを水密的に一体化させた状態にすることで、前記ポンプケーシングと前記ポンプカバーとの間に挟持固定されることを特徴としている。
さらに、本発明は、モータ部材が取り付けられたポンプケーシングと、このポンプケーシングに水密的に取り付けられたポンプカバーと、このポンプカバーの内壁に取り付けられて吸込み室とポンプランナー収納室と気水分離室とに仕切るための仕切り体と、前記ポンプランナー収納室内に設けた支持軸と、この支持軸に回転自在に設けたポンプランナーと、このポンプランナーを回転させることで前記吸込み室及び前記ポンプランナー収納室内に水を吸込ませるための吸水口と、前記ポンプランナーを回転させることで前記吸込み室及び前記ポンプランナー収納室内の水を吐出させるための吐出口と、前記ポンプランナーに設けた従動側円筒状マグネット体と、前記モータ部材の回転軸に取り付けられた駆動側円筒状マグネット体とを少なくとも備え、前記駆動側円筒状マグネット体と前記従動側円筒状マグネット体を、前記ポンプケーシングの外壁を介して対向させることで磁気結合させる構成とした洗濯機用自吸式ポンプ装置において、前記支持軸の一端側を前記ポンプケーシングの外壁に設けたDカット状嵌合穴に、かつ、前記支持軸の他端側を前記仕切り体の流入開口を通して前記ポンプカバーの内壁に設けた筒状凹部に、それぞれ取り付け、しかも、前記ポンプランナーの中心に圧入固定されるカーボン製の軸受を、前記支持軸に嵌合する中空円筒部と、この中空円筒部の端縁に形成した円形状鍔部とから構成するとともに、前記軸受の円形状鍔部に摺接する中空円筒形状のセラミック体を設け、そのセラミック体の前記ポンプケーシング側の面に、前記Dカット状嵌合穴に嵌るDカット状部を形成してなることを特徴としている。
さらに、本発明は、モータ部材が取り付けられたポンプケーシングと、このポンプケーシングに水密的に取り付けられたポンプカバーと、このポンプカバーの内壁に取り付けられて吸込み室とポンプランナー収納室と気水分離室とに仕切るための仕切り体と、前記ポンプランナー収納室内に支持軸によって回転自在に設けたポンプランナーと、このポンプランナーを回転させることで前記吸込み室及び前記ポンプランナー収納室内に水を吸込ませるための吸水口と、前記ポンプランナーを回転させることで前記吸込み室及び前記ポンプランナー収納室内の水を吐出させるための吐出口と、前記ポンプランナーに固定された従動側円筒状マグネット体と、前記モータ部材の回転軸に取り付けられた駆動側円筒状マグネット体とを少なくとも備え、前記ポンプケーシングを、このポンプケーシングの反ポンプカバー側に設けた挿入開口から前記モータ部材の一部及び前記駆動側円筒状マグネット体が収納される駆動側円筒状マグネット収納室と、前記ポンプケーシングのポンプランナー収納室に対向する対向外壁に形成されて前記従動側円筒状マグネット体が収納される従動側円筒状マグネット収納室となる円筒状凹部とを有する構成とし、しかも、前記モータ部材の回転軸に前記駆動側円筒状マグネット体が取り付けられた状態でその駆動側円筒状マグネット体を、前記ポンプケーシングの反ポンプカバー側に設けた挿入開口から前記駆動側円筒状マグネット収納室に挿入することによりその前記駆動側円筒状マグネット体の駆動側円筒状マグネットを前記円筒状凹部の外周に配設させ、かつ、前記円筒状凹部内に前記従動側円筒状マグネット体の従動側円筒状マグネットを配設させることによって、前記駆動側円筒状マグネットと前記従動側円筒状マグネットを、前記ポンプケーシングの外壁を介して同心円筒状に対向させることで磁気結合させてなる洗濯機用自吸式ポンプ装置において、前記駆動側円筒状マグネット体を、円筒容器状収納ケースと、この円筒容器状収納ケースの底中央部に形成されてモータ本体の回転軸に圧入固定される中空ボス部と、前記円筒容器状収納ケースの内周壁に嵌めた円筒状の駆動側円筒状マグネットとからなり、前記円筒容器状収納ケースに複数個の弾性爪部を、かつ、前記駆動側円筒状マグネットに複数個の係止凹部を、それぞれ形成して、前記弾性爪部を前記係止凹部に係止させることによって、前記駆動側円筒状マグネットを前記円筒容器状収納ケースの内周壁に固定する構成にしてなることを特徴としている。
さらに、本発明は、前記従動側円筒状マグネット体は、前記ポンプランナーの側面に一体的に設けられた円筒状取り付け部材と、この円筒状取り付け部材の外周壁に嵌めた円筒状の従動側円筒状マグネットとからなり、前記円筒状取り付け部材に複数個の弾性爪部を、かつ、前記従動側円筒状マグネットに複数個の係止凹部を、それぞれ形成して、前記弾性爪部を前記係止凹部に係止させることで、前記従動側円筒状マグネットを前記円筒状取り付け部材の外周壁に固定する構成にしてなることを特徴としている。
さらに、上記目的を達成するために、本発明は、モータ本体をモータケースのモータ本体挿入開口からモータケース内に挿入して、そのモータ本体の回転軸がモータケースの貫通孔から外方に突出した状態となるように、かつ、モータケース内でモータ本体が回動しないように、モータケース内にモータ本体を固定する工程と、モータケースの貫通孔から外方に突出した回転軸を上に向けた状態で、その回転軸に駆動側円筒状マグネット体を構成する中空ボス部を圧入固定することにより、モータ部材に駆動側円筒状マグネット体を取り付ける工程と、モータパッキング及びモータキャップを、モータケースのモータ本体挿入開口に、かつ、電気的接続体がモータケースの外に引き出されるように、装着することによって、モータ部材及び駆動側円筒状マグネット体の組立作業を完了させる工程と、モータ部材に取り付けられた駆動側円筒状マグネット体を、ポンプケーシングの駆動側円筒状マグネット収納室に、ポンプケーシングの挿入開口から挿入して、駆動側円筒状マグネット体の駆動側円筒状マグネットをポンプケーシングの円筒状凹部の外周方向に配設させる工程と、モータケースを駆動側円筒状マグネット収納室に挿入されて、モータケースの外周に設けられた複数個の取り付け片がポンプケーシングの反ポンプカバー側外壁面に当接させ、その取り付け片をポンプケーシングの反ポンプカバー側外壁面に取り付けることにより、ポンプケーシングにモータ部材が取り付けられる工程と、セラミック体のDカット状部を、ポンプケーシングの外壁に設けたDカット状嵌合穴に形成したDカット状嵌合部に嵌合させた後、予め、ポンプランナー、ワッシャー及びEリングを装着した支持軸のDカット形状部側を、セラミック体の中央挿入孔を通してポンプケーシングのDカット状嵌合穴に嵌合させることによって、従動側円筒状マグネット体の従動側円筒状マグネットを、ポンプケーシングのポンプランナー収納室に対向する対向壁面に設けた円筒状凹部内に配設される工程と、ポンプカバーの取り付け凹部に逆流防止弁の取り付け片部を圧入した後、その逆流防止弁における弁体部の円状突起部と仕切り体の封止ばね受け凹部とに封止ばねが装着された状態で、ポンプカバーの内壁に設けた筒状凹部に、弾性封止部材を介して仕切り体の側壁に設けた凹みを押圧させた後、ポンプカバーの内壁に設けた円柱状の係止突起体に、仕切り体の上端側に設けた嵌合突起溝部を挿入した状態で、その係止突起体を嵌合突起溝部にカシメ若しくは溶着させることにより、ポンプカバーの内壁側に仕切り体を一体的に取り付ける工程と、支持軸の他端側を、仕切り体の流入開口を通してポンプカバーの凸状リブに嵌合させつつ、ポンプケーシングの外壁に設けた渦巻き状嵌合溝に、仕切り体に形成した渦巻き壁を嵌合させることで、ポンプランナー収納室を形成する工程と、ポンプケーシングの取り付けフランジとポンプカバーの取り付けフランジとを、溶着させる若しくはパッキング部材を介して複数本の螺子で締結させることで、ポンプケーシングとポンプカバーを水密的に一体化させる工程とを、少なくとも含む工程からなる洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法としたことを特徴としている。
本発明によれば、ポンプケース内からモータケースのモータ収納室側への水の浸入を阻止することができて、長寿命化され、かつ、小形化されるとともに、吸水した水が設置場所に流出することによる水漏れ不良を起こすことなく、湿気の高い環境の設置場所での使用を可能にする安全性の高い洗濯機用自吸式ポンプ装置が得られる。また、本発明によれば、生産性の向上を可能にする洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法が得られる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づき、詳説する。図1は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置の要部縦断面図である。図2は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置の要部外観斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置を分解した状態を示す全体斜視図である。図4は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置のポンプケーシングからポンプカバーを取り外してそのポンプケーシングからポンプランナーを引き出した状態を示す外観斜視図である。図5は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置におけるポンプカバーに仕切り体が取り付けられた状態を示す要部斜視図である。図6は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置におけるポンプカバーから仕切り体及び封止ばねを取り外した状態を示す要部斜視図である。図7は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置における仕切り体の渦巻き壁が設けられた側から見た要部斜視図である。図8は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置における仕切り体の凹みが設けられた側から見た要部斜視図である。図9は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置における仕切り体の平面図である。図10は、図9のA−A断面図である。図11は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置における逆流防止弁の要部拡大平面図である。図12は、図11のB−B断面図である。図13は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置に用いられるセラミック体の外観斜視図である。図14は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置に置ける従動側円筒状マグネット体の分解斜視図である。図15は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置における駆動側円筒状マグネット体の分解斜視図である。図16は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置を搭載してなる洗濯機の要部縦断面図である。図17は、本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法の手順を示す流れ図である。図18は、本発明の他実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置の要部縦断面図である。
図1〜図16に示す本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置1は、モータ部材2が取り付けられたポンプケーシング3と、このポンプケーシング3に水密的に取り付けられたポンプカバー4と、このポンプカバー4の内壁に取り付けられて吸込み室5とポンプランナー収納室6と気水分離室7とに仕切るための仕切り体8と、ポンプランナー収納室6内に支持軸9によって回転自在に設けたクローズブレード方式のポンプランナー10と、このポンプランナー10を回転させることで吸込み室5とポンプランナー収納室6と気水分離室7内に水を吸込ませるための吸水口11と、ポンプランナー10を回転させることで吸込み室5とポンプランナー収納室6と気水分離室7内の水をポンプカバー4の外方に吐出させるための吐出口12と、吸込み室5とポンプランナー収納室6と気水分離室7内に呼び水を注入するための呼び水口13と、吸込み室5から吸水口11側への水の逆流を阻止する逆流防止弁14と、ポンプランナー10に一体に設けた従動側円筒状マグネット体15と、モータ部材2の後述する回転軸20Aに取り付けられた駆動側円筒状マグネット体16を、少なくとも備えている(図1及び図2参照)。なお、ここで、気水分離室7とは、ポンプカバー4側内の仕切り体8外周に形成される第1気水分離室7Aと、ポンプケーシング3側内に形成される第2気水分離室7Bとからなるものであって、ポンプケーシング3とポンプカバー4が水密的に固定されることで、第1気水分離室7Aと第2気水分離室7Bが連結されることにより構成されるものとする。
ポンプケーシング3は、合成樹脂からなり、図1に示すように、ポンプカバー4側内の仕切り体8外周に形成される第1気水分離室7Aに連結される第2気水分離室7Bと、この第2気水分離室7Bに併設されてポンプケーシング3の反ポンプカバー側に設けた挿入開口3Aからモータ部材2の一部及び駆動側円筒状マグネット体16が収納される駆動側円筒状マグネット収納室17と、ポンプケーシング3のポンプランナー収納室6に対向する外壁(以下、対向外壁と称する。)に形成されて従動側円筒状マグネット体15が収納される従動側円筒状マグネット収納室18となる円筒状凹部3Bとが、一体的に形成されている。第2気水分離室7Bは、駆動側円筒状マグネット収納室17の外周に併設され、かつ、モータ部材2の後述する回転軸20Aの軸方向(長手方向)に長く延びる形状としてある。ポンプケーシング3は、図2に示すように、外郭形状を略箱状としてある。第2気水分離室7Bの内壁には、気水分離板7B−1が設けられている。
モータ部材2は、図1及び図3に示すように、円筒状のモータケース19と、このモータケース19内に収納支持されたモータ本体20と、モータケース19の後述するモータ本体挿入開口19Bに装着した合成樹脂製のモータキャップ21と、モータケース19の外周に一体的に設けられた複数個の取り付け片22を有する構成としてある。モータ部材2は、モータケース19の一部を駆動側円筒状マグネット収納室17内に挿入した状態で、取り付け片22をポンプケーシング3の反ポンプカバー側外壁面3Cに固定することにより、ポンプケーシング3に取り付けられる。本実施形態例では、モータケース19の約半分を、駆動側円筒状マグネット収納室17内に挿入するようにしている。モータケース19及び複数個の取り付け片22は、合成樹脂によって、一体成形される。
モータ部材2のモータケース19は、モータ本体20が挿入される有底筒状のモータ挿入円筒部19Aと、このモータ挿入円筒部19Aにモータ本体20を挿入するためのモータ本体挿入開口19Bと、モータ本体20の回転軸20Aをポンプケーシング3の駆動側円筒状マグネット収納室17内に位置させるための貫通孔19Cとからなっている。モータ部材2のモータケース19は、取り付け片22の取り付け穴22Aに嵌合させた螺子23を、ポンプケーシング3に設けた螺子穴3Dに螺着させることにより、ポンプケーシング3に固定される。本実施形態例では、図3に示すように、モータケース19の外円周上に3個の取り付け片22が設けられている。
モータ部材2のモータ本体20は、外郭形状を円筒状とした小形のブラシレスモータとしてある。モータ本体20は、28V以下のDC電圧で約7000r/分の回転数が得られるように設定されている。ポンプランナー10の最外径は、約26mmに設定されている。ポンプケーシング3の円筒状凹部3Bの隔壁部分の厚さは、約1mmとしてある。
モータケース19のモータ本体挿入開口19Bには、図1に示すように、モータ本体20の軸方向のがたつきを押さえるモータパッキング24を介してモータキャップ21が装着されている。モータケース19のモータ本体挿入開口19Bとモータキャップ21との間からは、モータ本体20に接続されたリード線からなる電気的接続体25が、モータケース19の外方に引き出される。なお、電気的接続体25は、接続端子とするようにすることも可能である。
ポンプカバー4は、ポンプランナー10を回転させることでポンプカバー4に水を吸込ませるための吸水口11と、ポンプランナー10を回転させることで吸込み室5内及びポンプランナー収納室6内の水を吐出させるための吐出口12と、吸込み室5内及びポンプランナー収納室6内に呼び水を注入するための呼び水口13と、吸込み室5から前記吸水口11側への逆流を阻止するところの後述する逆流防止弁14の封止弁座4Aと、後述する逆流防止弁14の取り付け片部14Bが嵌合する取り付け凹部4Bと、仕切り板8をポンプカバー4内壁に取り付けるための棒状の係止突起体4Cと、ポンプカバー4内壁に設けられてパッキングなどの弾性封止部材26を介して仕切り板8に設けた凹み8Gに押圧されるループ状の凸状リブ4Dと、支持軸9の他端側9Bが嵌合する筒状凹部4Eと、ポンプケーシング3のポンプカバー側端縁全周に形成された取り付けフランジ3Eに水密的に取り付けられる取り付けフランジ4Fが、合成樹脂で一体成形されている。吸水口11から封止弁座4Aまでの水通路部4Gの破断面(切断端面)形状は、横長楕円状としてある。封止弁座4Aは、水通路部4Gの破断面(切断端面)形状に合わせて横長楕円状としてある。封止弁座4Aは、その封止弁座4Aの横長方向が、モータ部材2の回転軸20Aの軸方向(長手方向)に対して直角方向であって水平に延びるように配設されている(図1、図2、図5及び図6を参照)。
ポンプカバー4の上面部分には、図2に示すように、吸水口11、吐出口12及び呼び水口13が配設されている。ポンプカバー4の吐出口12及び呼び水口13は、図2に示すように、水平方向(モータ本体20の回転軸20Aに軸方向と水平の方向)に延在させるように形成されている。ポンプカバー4の上面に形成された吸水口11には、その開口端に円筒状の取り付けフランジ11Aが形成されている。ポンプカバー4の吸水口11には、図1の一点鎖線で示すように、取り付けフランジ11Aを利用して、揚水用の可撓性のある吸水ホース27が着脱可能に取り付けられる。吸水ホース27の自由端側は、浴槽(図示せず)内に投入されている。ポンプカバー4内の吸水口11の内方には、図1に示すように、風呂水に含まれている細塵を除去するフイルター28が着脱自在に設けられている。ポンプカバー4側内の仕切り体8外周に形成される第1気水分離室7Aには、図5及び図6に示すように、複数個の気水分離板7A−1が設けられている。
仕切り体8は、封止弁座4Aに対向する位置に形成された逆流防止弁14の開閉ストローク確保用の袋部8Aと、この袋部8Aの内壁に設けた2個の封止ばね受け凹部8Bと、ポンプケーシング3の対向外壁に圧接する渦巻き壁8Cと、ポンプカバー4内壁に設けた係止突起体4Cに係合することで仕切り板8をポンプカバー4内壁に取り付けるための嵌合突起溝部8Dと、後述する逆流防止弁14の取り付け片部14Bをポンプカバー4の取り付け凹部4Bに押圧するための押圧リブ8Eと、ポンプランナー10の中央開口10Aに対向する位置に形成された略ベルマウス状の流入開口8Fと、ポンプカバー4内壁に設けた凸状リブ4Dが弾性封止部材26を介して押圧されるループ状の凹み8Gが、合成樹脂で一体成形されている(図1、図7〜図10を参照)。
仕切り体8の袋部8A及び渦巻き壁8Cは、図1に示すように、逆流防止弁14及びポンプカバー4に形成された封止弁座4Aが、仕切り体8の流入開口8Fと吸込み室5との境界部位から外周方向へ延びる延長線近傍であって、かつ、ポンプランナー収納室6内の外周に配置されるように、形成されている。仕切り体8の袋部8Aの内壁に設けた2個の封止ばね受け凹部8B内には、図9及び図10に示すように、それぞれ十字状の傾斜突起8B−1が形成されている。後述する封止ばね29の一端を逆流防止弁14の筒状突起部14Cに嵌合させ、かつ、その封止ばね29の他端を仕切り体8の封止ばね受け凹部8Bに嵌合させた状態では、図1に示すように、一直線状に均等に圧縮されるべく、傾斜突起8B−1の上面と筒状突起部14Cの内底面が略平行となるように設定されている。
逆流防止弁14は、ゴム製であって、図11及び図12に示すように、横長楕円状の弁体部14Aと、この弁体部14Aに上部に一体的に形成された取り付け片部14Bと、弁体部14Aの反封止弁座側の面に一体的に形成された2個の筒状突起部14Cとからなっている。仕切り体8と逆流防止弁14との間には、その逆流防止弁14をポンプカバー4内に形成された封止弁座4Aに押し付ける2個の封止ばね29が設けられている。封止ばね29は、ポンプランナー10の回転時にそのポンプランナー10の回転により発生した負圧によって逆流防止弁14の弁体部14Aが封止弁座4Aから離れることで逆流防止弁14が開いた状態となり、かつ、ポンプランナー10の停止時に逆流防止弁14の弁体部14Aが封止弁座4Aに押し付けられることで逆流防止弁14が閉じた状態にする押圧力を、逆流防止弁14に働かせる機能を有している。封止ばね29は、コイル状であって、その封止ばね29の一端側を逆流防止弁14の筒状突起部14Cに、かつ、封止ばね29の他端側を仕切り体8の封止ばね受け凹部8B内に装着した状態で、仕切り体8の上端に設けた嵌合突起溝部8Dを、ポンプカバー4の内壁に設けた係止突起体4Cに一体化することによって、仕切り体8をポンプカバー4の内壁に取り付けることにより、仕切り体8と逆流防止弁14との間に保持される(図1参照)。なお、逆流防止弁14は、その逆流防止弁14の横長方向が、モータ部材2の回転軸20Aの軸方向(長手方向)に対して直角方向であって水平に延びるように配設されている。
ポンプカバー4と仕切り体8とは、図1に示すように、ポンプカバー4内壁に設けた凸状リブ4Dに、仕切り体8の側壁に設けた凹み8Gを、弾性封止部材26を介して押圧させることによって、水密的に保持される。ポンプケーシング3とポンプカバー4は、ポンプケーシング3の取り付けフランジ3Eの端面全周に設けた溶着用リブ3Fを、ポンプカバー4の取り付けフランジ4Fの端面全周に設けた溶着用溝4Hに嵌合した後、その溶着用溝4Hの全周に予め挿入したステンレス線49に電気を流すことで溶着用リブ3Fを溶着用溝4H内で熱溶着させることにより、一体的に取り付けられる(図1、図4及び図5を参照)。なお、ポンプケーシング3の取り付けフランジ3Eとポンプカバー4の取り付けフランジ4Fとを、リング状のパッキング部材を介して複数個の螺子で締結することにより、若しくは超音波溶着により、ポンプケーシング3とポンプカバー4は一体化されるようにしてもよい。
ポンプランナー収納室6は、ポンプケーシング3の外壁に設けた渦巻き状嵌合溝3Gと、この渦巻き状嵌合溝3Gに圧入されるところの仕切り体8に形成した渦巻き壁8Cとによって、形成される。ポンプランナー収納室6には、図1に示すように、モータ本体の回転軸の長手方向と同方向に延びる支持軸9によってポンプランナー10が回転可能に設けられている。支持軸9は、一端側であるDカット形状部9Aをポンプケーシング3の外壁に設けたDカット状嵌合穴3Hに挿入し、かつ、他端側9B(Dカット形状部を形成しない側)を、仕切り体8の流入開口8Fを通してポンプカバー4の内壁に設けた筒状凹部4Eに挿入した後、ポンプケーシング3とポンプカバー4を水密的に一体保持された状態にすることにより、ポンプケーシング3とポンプカバー4との間に回動不可の状態で挟持固定される(図1及び図4参照)。ポンプケーシング3には、Dカット状嵌合穴3Hを形成するために、そのポンプケーシング3の駆動側円筒状マグネット収納室側に向って突出させた突出円筒部3Jが形成されている。この突出円筒部3Jは、図1に示すように、モータ本体20の回転軸20Aと対向するように配設されている。Dカット状嵌合穴3Hは、突出円筒部3Jの中央部に形成されている。
ポンプランナー10の軸体10Bの中心に圧入されるカーボン製の軸受30は、図14に示すように、支持軸9に嵌合する中空円筒部30Aと、この中空円筒部30Aに端縁に形成した円形状鍔部30Bとから構成される。支持軸9には、図1に示すように、ポンプケーシング3の対向外壁とポンプランナー10の軸体10Bとの間に位置して軸受30の円形状鍔部30Bに摺接する中空円筒形状のセラミック体31が嵌合されている。ポンプケーシング3の外壁に設けDカット状嵌合穴3Hの内周縁には、セラミック体31を嵌合装着するためのDカット状嵌合部3Kが形成されている(図1及び図4参照)。セラミック体31には、図13に示すように、Dカット状嵌合穴3Hの内周縁に設けたDカット状嵌合部3Kに嵌るDカット状部31Aが一面側に形成されている。セラミック体31は、Dカット状部31AをDカット状嵌合部3Kに嵌合させることにより、ポンプランナー10と一緒に回転することが阻止される。
支持軸9には、ポンプランナー10のスラスト方向のがたつき調整用のワッシャー32が挿入されている。支持軸9には、ワッシャー32の抜け止めを行うEリング33を取り付けるための切り溝部が設けられている。支持軸9にポンプランナー10を回転自在に取り付けられた状態では、支持軸9に取り付けたEリング33及び少なくとも2枚以上のワッシャー32により、ポンプランナー10のスラスト方向のがたつきが、最大1mmとなるようにし、本実施形態例では、約0.3mmとなるように設定されている。また、ポンプランナー10の中心に圧入された軸受30の内径と、支持軸9の外周径とのクリアランスは、最大0.2mmとなるように設定されている。
従動側円筒状マグネット体15は、図14に示すように、ポンプランナー10の側面に一体的に設けられた合成樹脂製の円筒状取り付け部材34と、この円筒状取り付け部材34の外周壁に嵌めた等方性若しくは異方性のフェライトからなる円筒状の従動側円筒状マグネット35とからなり、円筒状取り付け部材34に複数個の弾性爪部34Aを、かつ、従動側円筒状マグネット35に複数個の係止凹部35Aを、それぞれ形成して、弾性爪部34Aを係止凹部35Aに係止させることで、従動側円筒状マグネット35を円筒状取り付け部材34の外周壁に取り付けられる構成にしてある。従動側円筒状マグネット35は、弾性爪部34Aによって、円筒状取り付け部材34の周方向及び左右方向に移動することがないように、円筒状取り付け部材34に取り付けられる。弾性爪部34Aは、円筒状取り付け部材34にスリットを入れることによって形成される。
円筒状取り付け部材34と従動側円筒状マグネット35は、従動側円筒状マグネット35の内周を円筒状取り付け部材34の外周に嵌め込ませて弾性爪部34Aを内方に撓ませた状態とした後、その弾性爪部34Aが従動側円筒状マグネット35の係止凹部35Aに達するまで、従動側円筒状マグネット35を円筒状取り付け部材34に押し込むと、弾性爪部34Aが外方に広がって係止凹部35Aに係止することで、取り付けられる。なお、円筒状取り付け部材34の外側と従動側円筒状マグネット35の内側の間を、接着剤により、補強固着するようにしてもよい。
駆動側円筒状マグネット体16は、図15に示すように、合成樹脂製の円筒容器状収納ケース36と、この円筒容器状収納ケースの底中央部に形成されてモータ本体の回転軸に圧入固定される合成樹脂製の中空ボス部37と、この中空ボス部37の外周に圧入された金属製の抜け止め筒部材38と、円筒容器状収納ケース36の内周壁に嵌めた等方性若しくは異方性のフェライトからなる円筒状の駆動側円筒状マグネット39とからなり、円筒容器状収納ケース36に複数個の弾性爪部36Aを、かつ、駆動側円筒状マグネット39に複数個の係止凹部39Aを、それぞれ形成して、弾性爪部36Aを係止凹部39Aに係止させることで、駆動側円筒状マグネット39を円筒容器状収納ケース36の内周壁に取り付けられる構成にしてある。駆動側円筒状マグネット39は、弾性爪部36Aによって、円筒容器状収納ケース36の周方向及び左右方向に移動することがないように、円筒容器状収納ケース36に取り付けられる。弾性爪部36Aは、円筒容器状収納ケース36にスリットを入れることによって形成される。
円筒容器状収納ケース36と駆動側円筒状マグネット39は、円筒容器状収納ケース36の内周を駆動側円筒状マグネット39の外周に嵌め込ませて弾性爪部36Aを外方に撓ませた状態とした後、その弾性爪部36Aが駆動側円筒状マグネット39の係止凹部39Aに達するまで、円筒容器状収納ケース36を駆動側円筒状マグネット39に押し込むと、弾性爪部36Aが内方に縮まって係止凹部39Aに係止することで、取り付けられる。円筒容器状収納ケース36には、弾性爪部36Aの型抜きが容易に行えるようにするための、型抜き孔36Bが形成されている。なお、円筒容器状収納ケース36の内側と駆動側円筒状マグネット39の外側の間を、接着剤により、補強固着するようにしてもよい。
モータ本体20の回転軸20Aに固定された駆動側円筒状マグネット体16が、ポンプケーシング3の円筒状凹部3Bの外方に配設された状態では、その駆動側円筒状マグネット体16の駆動側円筒状マグネット39の内周面と円筒状凹部3Bの外周面との間に隙間が保持されるように、駆動側円筒状マグネット体16及び円筒状凹部3Bの大きさが設定されている。駆動側円筒状マグネット16の内周面と円筒状凹部3Bの外周面との間の隙間は、最大1mmとし、本実施形態例では、約0.5mmとしてある。
支持軸9にポンプランナー10が取り付けられ、かつ、従動側円筒状マグネット体15がポンプケーシング3の円筒状凹部3Bの内方に配設された状態では、その従動側円筒状マグネット体15の従動側円筒状マグネット35の外周面と円筒状凹部3Bの内周面との間に隙間が保持されるように、従動側円筒状マグネット体15及び円筒状凹部3Bの大きさが設定されている。従動側円筒状マグネット35の外周面と円筒状凹部3Bの内周面との間の隙間は、最大1mmとし、本実施形態例では、約0.5mmとしてある。支持軸9の一端側であるDカット形状部9A側は、円筒状凹部3B内の中央部に位置するDカット状嵌合穴3Hに嵌合されている。支持軸9の他端側9Bは、仕切り体8の流入開口8Fを通してポンプカバー4の内壁に形成した筒状凹部4Eに嵌合されている。
駆動側円筒状マグネット39と従動側円筒状マグネット35は、モータ部材2におけるモータ本体20の回転軸20Aに駆動側円筒状マグネット体16が取り付けられた状態でその駆動側円筒状マグネット体16は、ポンプケーシング3の反ポンプカバー側に設けた挿入開口3Aから駆動側円筒状マグネット収納室17に挿入することによりその駆動側円筒状マグネット体16の駆動側円筒状マグネット39をポンプケーシング3の円筒状凹部3Bの外周に配設させ、かつ、その円筒状凹部3B内に従動側円筒状マグネット体15の従動側円筒状マグネット35を配設させることで、ポンプケーシング3の外壁を介して同心円筒状に対向させることにより、磁気結合させる。
上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1を使用する場合には、始めに、吸水ホース27をポンプカバー4の吸水口11に装着した後、呼び水口13から仕切り体8によって仕切られる吸込み室5及びポンプランナー収納室6並びに気水分離室7に、呼び水Wを注入する。
次いで、洗濯機用自吸式ポンプ装置1の内部に、呼び水Wが注入された状態で、モータ本体20を回転させて、モータ本体20の回転軸20Aに設けた駆動側円筒状マグネット体16を回転させると、ポンプランナー10と一体に設けた従動側円筒状マグネット体15が、駆動側円筒状マグネット体16の駆動側円筒状マグネット39の磁力で吸引されて同期回転するため、ポンプランナー10が高速で回転して、ポンプランナー10の中心は負圧となる。なお、この場合、支持軸9は、一端側であるDカット形状部9Aがポンプケーシング3の外壁に設けたDカット状嵌合穴3Hに挿入されているので、回転することがないとともに、セラミック体31の軸受30に接触する面側には、Dカット状部31Aが形成されていないので、カーボン製の軸受30の損傷が抑えられる。
そして、ポンプランナー10の中心が負圧になると、この負圧に引かれて吸水ホース27内の空気が、ポンプランナー10側に吸込まれて、呼び水Wと気水混合された状態となり、ポンプランナー収納室6を高速で通過し、気水分離室7へと導かれる。この場合、ポンプランナー収納室6の狭い空間を高速で通過した空気を含んだ呼び水Wは、広い空間の気水分離室7に導かれて流速が低下する。そのため、呼び水Wに混合された空気は、その呼び水Wから分離してポンプカバー4の吐出口12及び呼び水口13から排出される。そして、吸水ホース27内の空気が完全に排出されると、ポンプカバー4の吸水口11より揚水された水が、吸込み室5を介してポンプランナー収納室6から気水分離室7に流入して、吐出口12及び呼び水口13から、所定の流量で吐出されるようになる。
次に、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1の組立方法の手順を、図17に基づき、説明する。
まず、図17のステップS1に示すように、モータ本体20をモータケース19のモータ本体挿入開口19Bからモータケース19内に挿入して、そのモータ本体20の回転軸20Aがモータケース19の貫通孔19Cから外方に突出した状態となるように、かつ、モータケース19内でモータ本体20が回動しないように、モータケース19内にモータ本体20を固定する。この場合、複数個の小螺子(図示せず)でモータケース19にモータ本体20を取り付けるようにしてもよい。
次いで、図17のステップS2に示すように、モータケース19の貫通孔19Cから外方に突出した回転軸20Aを上に向けた状態で、その回転軸20Aに駆動側円筒状マグネット体16を構成する中空ボス部37を圧入固定することにより、モータ部材2に駆動側円筒状マグネット体16が取り付けられる。その後、図17のステップS3に示すように、モータパッキング24及びモータキャップ21を、モータケース19のモータ本体挿入開口19Bに、かつ、電気的接続体25がモータケース19の外に引き出されるように、装着することによって、モータ部材2及び駆動側円筒状マグネット体16の組立作業を完了させる。なお、この場合、モータ本体20の回転軸20Aに駆動側円筒状マグネット体16の中空ボス部37を圧入した場合に、その中空ボス部37が金属製の抜け止め筒部材38によって広がることがないので、モータ本体20の回転軸20Aと中空ボス部37との固定が円滑に行われる。
次いで、図17のステップS4に示すように、モータ部材2に取り付けられた駆動側円筒状マグネット体16を、ポンプケーシング3の駆動側円筒状マグネット収納室17に、ポンプケーシング3の挿入開口3Aから挿入して、駆動側円筒状マグネット体16の駆動側円筒状マグネット39をポンプケーシング3の円筒状凹部3Bの外周方向に配設させる。この状態では、図17のステップS5に示すように、モータケース19の略半分が駆動側円筒状マグネット収納室17に挿入されて、モータケース19の外周に設けられた複数個の取り付け片22を、ポンプケーシング3の反ポンプカバー側外壁面3Cに当接させて、その取り付け片22を螺子23でポンプケーシング3の反ポンプカバー側外壁面3Cに固定することにより、ポンプケーシング3にモータ部材2が取り付けられる。
次いで、図17のステップS6に示すように、セラミック体31のDカット状部31Aを、ポンプケーシング3の外壁に設けたDカット状嵌合穴3Hに形成したDカット状嵌合部3Kに嵌合させた後、予め、ポンプランナー10、ワッシャー32及びEリング33を装着した支持軸9のDカット形状部9A側を、セラミック体31の中央挿入孔31Bを通してポンプケーシング3のDカット状嵌合穴3Hに嵌合させることによって、従動側円筒状マグネット体15の従動側円筒状マグネット34を、ポンプケーシング3のポンプランナー収納室6に対向する対向壁面に設けた円筒状凹部3B内に配設される。これにより、従動側円筒状マグネット35が駆動側円筒状マグネット39と対向した状態となり、かつ、セラミック体31に軸受30が摺接するように、ポンプランナー10が支持軸9に回転自在に支持される。この場合、駆動側円筒状マグネット39と従動側円筒状マグネット35との間の磁気吸引作用により、従動側円筒状マグネット体15が従動側円筒状マグネット収納室18(円筒状凹部3B)内に収納された状態が維持されるので、ポンプケーシング3の外壁側にポンプランナー10が取り付けられた状態が維持される。
次いで、図17のステップS7に示すように、ポンプカバー4の取り付け凹部4Bに逆流防止弁14の取り付け片部14Bを圧入した後、その逆流防止弁14における弁体部14Aの筒状突起部14Cと仕切り体8の封止ばね受け凹部8Bとに封止ばね29を装着した状態で、ポンプカバー4の内壁に設けた凸状リブ4Dに、弾性封止部材26を介して仕切り体8の側壁に設けた凹み8Gを押圧させ、その後、ポンプカバー4の内壁に設けた円柱状の係止突起体4Cに、仕切り体8の上端側に設けた嵌合突起溝部8Dを挿入した状態で、その係止突起体4Cを嵌合突起溝部8Dにカシメ若しくは溶着させることにより、ポンプカバー4の内壁側に仕切り体8を一体的に取り付ける。
次いで、図17のステップS8に示すように、支持軸9の他端側9Bを、仕切り体8の流入開口8Fを通してポンプカバー4の筒状凹部4Eに嵌合させつつ、ポンプケーシング3の外壁に設けた渦巻き状嵌合溝3Gに、仕切り体8に形成した渦巻き壁8Cを嵌合されることで、ポンプランナー収納室6を形成する。なお、この場合、支持軸9を仕切り体8の流入開口8Fを通してポンプカバー4の筒状凹部4Eに嵌合させる作業は、支持軸9のDカット形状が形成されていない他端側9Bを筒状凹部4Eに嵌めるようにしたので、その作業を円滑に行うことができる。
最後に、図17のステップS9に示すように、ポンプケーシング3の取り付けフランジ3Eとポンプカバー4の取り付けフランジ4Fを、そのポンプカバー4の溶着用溝4Hの全周に予め挿入したステンレス線49に電気を通電することによって熱溶着させる若しくはリング状のパッキング部材を介して複数本の螺子で締結させることで、ポンプケーシング3とポンプカバー4が水密的に一体化されることにより、洗濯機用自吸式ポンプ装置1の組立作業が終了する。なお、上記実施形態の組立方法における図17のステップS7に示す工程、すなわち、ポンプカバー4の内壁側に仕切り体8を一体的に取り付ける工程は、
図17のステップS1〜S6に示す工程の実施前に、実施するようにしてよい。
上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1の組立方法によれば、一つとしては、駆動側円筒状マグネット39をポンプケーシング3の円筒状凹部3Bの外周方向に配設させた状態で、円筒状凹部3B内に従動側円筒状マグネット35が配設されるので、その従動側円筒状マグネット35と駆動側円筒状マグネット36が吸引し合うため、円筒状凹部3B内(従動側円筒状マグネット収納室18)への従動側円筒状マグネット体15の装着作業が円滑に行われる。二つとしては、モータケース19の貫通孔19Cから外方に突出した回転軸20Aに駆動側円筒状マグネット体16を構成する中空ボス部37を圧入固定することにより、モータ部材2に駆動側円筒状マグネット体16を取り付けるようにしたので、駆動側円筒状マグネット39の内周面と円筒状凹部3Bの外周面との間の隙間を所定寸法に、精度良く出すことができる。三つとしては、ポンプカバー4の内壁に取り付けられた仕切り体8によって封止ばね29が、ポンプカバー4と仕切り体8との間に挟持された状態が維持されているので、ポンプケーシング3とポンプカバー4を一体化させる作業が円滑に行われる。四つとして、モータ部材2を一体化したポンプケーシング3の円筒状凹部3Bが上に向くように、ポンプケーシング3をセットした状態とすることにより、セラミック体31、ポンプランナー10、ポンプカバー4の順で、ポンプケーシング3上に組み上げることができるなどの理由で、すべての部品の組立作業を、流れ作業で円滑に難なく行うことができ、洗濯機用自吸式ポンプ装置1の生産性を向上させることができる。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、モータ本体20を回転させると、ポンプケーシング3の駆動側円筒状マグネット収納室17内で、駆動側円筒状マグネット体16の駆動側円筒状マグネット39が高速回転する。駆動側円筒状マグネット体16の駆動側円筒状マグネット39が高速回転すると、従動側円筒状マグネット体15を設けたポンプランナー10が高速回転して、吸水口11からポンプカバー4内に揚水した水を吐出口12から効率よく吐出させることができる。この場合、ポンプカバー4内の水が、ポンプケーシング3の外壁により遮断されて、駆動側円筒状マグネット収納室17側に浸入することがないので、モータ本体20及びモータ本体20の周りの電気部品を水で濡らすことがないとともに、吸水口11からポンプカバー4内に揚水した水がポンプケーシング3及びポンプカバー4から外部に流出して、洗濯機用自吸式ポンプ装置1の周囲に一緒に設置されている電気部品を濡らしてしまうようなことがなくなるので、安全性が高く、かつ、長寿命化が図られる。しかも、上記洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、駆動側円筒状マグネット39と従動側円筒状マグネット35を磁気結合させる構造であっても、縦寸法約120mm×横寸法約56mm×高さ約91mmという小形化された外郭形状とすることが可能であり、かつ、小形化されても、揚程約1.2mのときに、吐出流量10リットル/分というポンプ性能が得られる。また、上記洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、全体重量を、330kg以下にすることができる。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、ポンプランナー10の中心に圧入された軸受30の内径と支持軸9の外周径とのクリアランスが0.2mm以内に、しかも、支持軸9に設けた切り溝部に設けたEリング33と、少なくとも2枚以上のワッシャー32とにより、ポンプランナー10のスラスト方向のがたつきが、1mm以内に抑えられるため、支持軸9に対するポンプランナー10の回転振れが抑えられるので、ポンプランナー10を円滑に回転させることができるとともに、従動側円筒状マグネット35がポンプケーシング3の円筒状凹部3Bの内周壁に接触することが阻止される。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、ポンプケーシング3の外壁に設けたDカット状嵌合穴3Hに中空円筒形状のセラミック体31を装着して、このセラミック体31に、カーボン製の軸受30の円形状鍔部30Bを摺接させるようにしたので、支持軸9及びセラミック体31が、ポンプランナー10及び従動側円筒状マグネット体15と一緒に回転することがなく、ポンプランナー10を円滑に回転させることができる。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、ポンプケーシング3の挿入開口3Aからモータ部材2の回転軸20Aに取り付けられた駆動側円筒状マグネット体16を、挿入するようにしたので、モータ部材2のモータケース19が駆動側円筒状マグネット収納室17の内壁に案内されるため、駆動側円筒状マグネット体16の駆動側円筒状マグネット39を円筒状凹部3Bに衝突させることなく、その駆動側円筒状マグネット39を円筒状凹部3Bの外方に、円滑に配設させることができ、組立性が優れている。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、支持軸9の一端側を、ポンプケーシング3の外壁に設けたDカット状嵌合穴3Hに挿入し、かつ、支持軸9の他端側を、仕切り体8の流入開口8Fを通しポンプカバー4の内壁面に設けた筒状凹部4Eに挿入した後、ポンプケーシング3とポンプカバー4を水密的に一体保持された状態にすることにより、ポンプケーシング3とポンプカバー4との間に挟持固定されるようにしたので、支持軸9が、回動することなく、確実に固定される。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、モータ本体20は、円筒状のモータケース19とモータキャップ24とに覆われているので、湿気の高い環境中でも使用することができる。また、モータ部材2のモータケース19の外周は、第2気水分離室7Bで覆われるので、その第2気水分離室7Bの水によってモータ本体20の温度上昇が抑えられる。また、モータケース19の一部を駆動側円筒状マグネット収納室17内に挿入した状態で、取り付け片22をポンプケーシング3の反ポンプカバー側外壁面3Cに締結すればよく、モータ部材2のポンプケーシング3への取り付け作業が容易に行える。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、駆動側円筒状マグネット収納室17内にポンプランナー収納室6からの水が浸入することがないので、駆動側円筒状マグネット収納室17に水抜き孔を設ける必要がなくなり、ポンプケーシング3の成形が簡単となり、製作性が向上する。また、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、逆流防止弁14、封止弁座4A及び水通路部4Gの形状を、横長楕円状とするとともに、逆流防止弁14及び封止弁座4Aが、仕切り体8の流入開口8Fと吸込み室5との境界部位から外周方向へ延びる延長線近傍であって、かつ、ポンプランナー収納室6内の外周に配置されるようにしたので、支持軸9の長手方向の長さ及び洗濯機用自吸式ポンプ装置1全体の縦寸法(回転軸20Aの長手方向の洗濯機用自吸式ポンプ装置1の寸法)を小さくすることができる。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、駆動側円筒状マグネット体16は、円筒容器状収納ケース36と、この円筒容器状収納ケース36の底中央部に形成されてモータ本体20の回転軸20Aに圧入固定される中空ボス部37と、円筒容器状収納ケース36の内周壁に嵌めた駆動側円筒状マグネット39とからなり、円筒容器状収納ケース36に複数個の弾性爪部36Aを、かつ、駆動側円筒状マグネット39に複数個の係止凹部39Aを、それぞれ形成して、弾性爪部36Aを係止凹部39Aに係止させることによって、駆動側円筒状マグネット39を円筒容器状収納ケース36の内周壁に、周方向への回動及び軸方向への移動が行われることなく、取り付けるようにしたので、駆動側円筒状マグネット39の円筒容器状収納ケース36への取り付け作業が容易に行える。また、円筒容器状収納ケース36内に駆動側円筒状マグネット39を埋設させる構造としていないので、駆動側円筒状マグネット体16の低コスト化を図ることができる。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、従動側円筒状マグネット体15は、ポンプランナー10の側面に設けられた円筒状取り付け部材34と、この円筒状取り付け部材34の外周壁に嵌めた従動側円筒状マグネット35とからなり、円筒状取り付け部材34に複数個の弾性爪部34Aを、かつ、従動側円筒状マグネット35に複数個の係止凹部35Aを、それぞれ形成して、弾性爪部34Aを係止凹部35Aに係止させることによって、従動側円筒状マグネット35を円筒状取り付け部材34の外周壁に、周方向への回動及び軸方向への移動が行われることなく、取り付けるようにしたので、従動側円筒状マグネット35の円筒状取り付け部材34への取り付け作業が容易に行える。また、円筒状取り付け部材34内に従動側円筒状マグネット35を埋設させる構造としていないので、従動側円筒状マグネット体15の低コスト化を図ることができる。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1のポンプカバー4及び仕切り体8によれば、特許文献1に記載された洗濯機用自吸式ポンプ装置のような軸封装置(シール装置)によりポンプランナー収納室内の水がモータ本体側に漏れないようにした構造のポンプカバー及び仕切り体にも兼用することができるので、便利である。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、封止ばね受け凹部8B内に設けた傾斜突起8B−1の上面と逆流防止弁14における筒状突起部14Cの内底面が略平行となるように設定されているとともに、逆流防止弁14が開閉する際、逆流防止弁14が横長楕円状であっても、2個(複数個)の封止ばね29によって、逆流防止弁14の弁体部14Aをポンプカバーの封止弁座4Aに押し付けるようにしたので、その封止弁座4A全体に弁体部14Aが略均一に強く押し付けられるため、吸込み室5から吸水口11側への水の逆流を確実に阻止することができる。また、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、ポンプケーシング3の外壁に設けた渦巻き状嵌合溝3Gに仕切り体8に形成した渦巻き壁8Cが圧入するようにしているので、渦巻き状嵌合溝3Gと渦巻き壁8Cとの間から気水分離室7内の水が、ポンプランナー収納室6内に逆流することを簡単に阻止できる。
次に、洗濯機用自吸式ポンプ装置1を洗濯機に設置した実施形態を、図16に基づき説明する。
図16に示す洗濯機40は、洗濯槽を収納する外枠の上部に設けられたトッカバー41と、このトッカバー41に形成された収納空間部42と、この収納空間部42の上部を覆う上部カバー43と、上部カバー43に設けられて水道蛇口を接続するための水道栓口44と、この水道栓口44に接続した給水電磁弁45と、この給水電磁弁45から流出してきた水道水を洗濯槽内に導く水道水案内部材46と、風呂水からなる洗濯利用水を洗濯槽内に給水するための上述した洗濯機用自吸式ポンプ装置1とを、少なくとも備えている。
トッカバー41に形成された収納空間部42には、図16に示すように、水道水案内部材46を挟んで、左右に、給水電磁弁45と洗濯機用自吸式ポンプ装置1が設置されている。水道水案内部材46は、仕切り壁46Aによって第1部屋46A−1と第2部屋46A−2に仕切られている。水道水案内部材46の第1部屋46A−1には、給水電磁弁45を連通させている。水道水案内部材46の第1部屋46A−1には、呼び水用ホース47により洗濯機用自吸式ポンプ装置1の呼び水口13を連通させている。水道水案内部材46の第2部屋46A−2には、吐出用ホース48により、洗濯機用自吸式ポンプ装置1の吐出口12を連通させている。
呼び水用ホース47は、一端を水道水案内部材46の第1部屋46A−1側に設けた取り出し口46Bに接着固定し、かつ、他端を呼び水口13に接着固定してある。吐出用ホース48は、一端を水道水案内部材46の第2部屋46A−2側に設けた流出口46Cに接着固定し、かつ、他端を吐出口13に接着固定してある。水道水案内部材46の第1部屋46A−1には、給水電磁弁45から流出してきた水道水の一部が取り出し口46Bから呼び水用ホース47を介して自吸式吸水ポンプ装置1の呼び水口13に導くための水道水衝突壁46Dが設けられている。したがって、給水電磁弁45から流出してきた水道水は、水道水衝突壁46Dに衝突した後、そのほとんどが水道水案内部材46の第1部屋46A−1の下方に流出して、洗濯槽内に供給されるとともに、水道水の一部が取り出し口46Bから呼び水用ホース47側に流出して洗濯機用自吸式ポンプ装置1内に供給される。また、洗濯機用自吸式ポンプ装置1の吐出口12から吐出用ホース48を介して流出してきた風呂水などの洗濯利用水は、水道水案内部材46の第2部屋46A−2の下方に流出して、洗濯槽内に供給される。
上記洗濯機40において、風呂水槽に連通させた吸水ホース27を吸水口11の入口側に接続した状態で、給水電磁弁45を作動させると、水道水の一部が呼び水用ホース47及び呼び水口13を経由してポンプランナー収納室6及び吸込み室5に、呼び水として給水される。所定量の水道水(呼び水)を給水させた後、モータ本体20を駆動させてポンプランナー10を高速回転させると、吸込み室5内が負圧状態になるため、封止ばね29の押圧力に逆らって逆流防止弁14の弁体部14Aが、ポンプカバー4の封止弁座4Aから離れる方向に回動し、逆流防止弁14が開放状態となるので、吸水ホース17内の空気が吸込み室5を経由してポンプランナー収納室6に流入する。ポンプランナー収納室6に流入した吸水ホース27内の空気は、ポンプランナー10によって、水道水(呼び水)と一緒に気水分離室7に吐き出されてその気水分離室7にて水道水(呼び水)と分離されて外部に排出される。したがって、吸水ホース27内の空気がなくなると、風呂水槽の風呂水が、吸水ホース27、吸込み室5、ポンプランナー収納室6、気水分離室7、吐出口12及び吐出用ホース48を経由して、水道水案内部材46の第2部屋46A−2から洗濯機40の洗濯槽に送水される。
さらに、上記洗濯機40を、吸水ホース27を洗濯機用自吸式ポンプ装置1の吸水口11に接続せず、かつ、ポンプランナー10を回転させずに、洗濯機用自吸式ポンプ装置1の呼び水口13及び吐出口12から呼び水用ホース47及び吐出用ホース48を経由して、水道水を洗濯槽に流出させるような使い方をした場合には、水道水が吸込み室5及びポンプランナー収納室6に溜まってきても、封止ばね29の押圧力により、逆流防止弁14の弁体部14Aがポンプカバー4の封止弁座4Aに押圧されて、逆流防止弁14の閉鎖状態が維持される。したがって、このような使い方をしても、洗濯機用自吸式ポンプ装置1の吸込み室5に溜まった水道水は、洗濯機用自吸式ポンプ装置1の吸水口11内に流れ込むことがなく、洗濯機用自吸式ポンプ装置1の吸水口11から洗濯機40のトッカバー41上に流出することがない。
以上のように、洗濯機40のトップカバー41内には、洗濯機用自吸式ポンプ装置1とともに、色々な電気部品が収納されているため、従来のポンプ装置のように磨耗や熱劣化で水漏れに至る可能性のある軸封部材(シール装置)を使用した構造のものでは、非常に危険であったが、本発明による洗濯機用自吸式ポンプ装置1を採用することで、トップカバー41内への水漏れを防止することが可能になった。よって、本発明の実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1を用いた洗濯機40によれば、風呂水を洗濯槽に給水するようにした構造であっても、トップカバー41内への水漏れが起因することによる電気的不良等を起こすことなく、信頼性の高い洗濯機を提供することができる。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1では、逆流防止弁14と封止ばね29によって、自動吸水後、ポンプランナー10の回転を停止させた場合に、吸込み室5水が吸水口11側に逆流することなく、吸込み室5及びポンプランナー収納室6に水が満たされているので、再度、ポンプランナー10を回転させると、浴槽(風呂)から洗濯槽への風呂水(洗濯水)の給水を、直ちに行わせることができので、例えば、洗濯作業において、洗濯工程終了後、給水工程を経由してすすぎ工程に移行する場合に、ポンプ自給時間を要することなく、給水開始指令と同時に洗濯槽への風呂水(洗濯水)の給水を行わせることができるため、洗濯作業時間を短縮させることができる。
さらに、上記実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1によれば、ポンプランナー10の回転を停止した状態で、呼び水口13から気水分離室7、ポンプランナー収納室6及び吸込み室5内に流入させた水道水を、吐出口12から吐出用ホース48を介して洗濯槽へ流出させるようにした場合であっても、逆流防止弁14が封止ばね29によって確実に閉じており、その水道水が吸水口11側からポンプカバー41の外に溢れてしまうことがないとともに、その水道水が、駆動側円筒状マグネット収納室17と、従動側円筒状マグネット収納室18及びポンプランナー収納室6が、ポンプケーシング3による隔壁(外壁面)によって遮断されているために、駆動側円筒状マグネット収納室17に侵入することがなく、前記水道水がモータ部材2を介してポンプケーシング3の外に漏れることがない。したがって、洗濯作業時に、洗濯機用自吸式ポンプ装置1を利用して、水道栓口44に直結された給水電磁弁45から吐出された水道水を、開放状態で所定の管路を介して上記実施形態のポンプカバー41の呼び水口13に注入させるようにしても、その水道水が、洗濯機用自吸式ポンプ装置1を設置したトップカバー41上に流出することがない。
次に、本発明の他実施形態を、図18に基づき、詳説する。図18において、図1〜図15と同一符号は同一内容を表している。
図1〜図15に示す洗濯機用自吸式ポンプ装置1では、モータ本体の回転軸及びポンプランナーの支持軸が略水平となる構造、いわゆる、横形構造としている。それに対して、図18に示す他実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置50では、モータ本体の回転軸及びポンプランナーの支持軸が略垂直となる構造、いわゆる、縦形構造としている。すなわち、洗濯機用自吸式ポンプ装置50は、モータ部材2が取り付けられたポンプケーシング51と、このポンプケーシング51に水密的に取り付けられたポンプカバー52と、このポンプカバー52の内壁に取り付けられて吸込み室5とポンプランナー収納室6と気水分離室7とに仕切るための仕切り体53と、ポンプランナー収納室6内に支持軸9によって回転自在に設けられたクローズブレード方式のポンプランナー10と、このポンプランナー10を回転させることで吸込み室5とポンプランナー収納室6と気水分離室7内に水を吸込ませるための吸水口51Cと、ポンプランナー10を回転させることで吸込み室5とポンプランナー収納室6と気水分離室7内の水をポンプカバー4の外方に吐出させるための吐出口12と、吸込み室5とポンプランナー収納室6と気水分離室7内に呼び水を注入するための呼び水口13と、ポンプランナー10に一体に設けた従動側円筒状マグネット体15と、モータ本体20の回転軸20Aに取り付けられた駆動側円筒状マグネット体16と、吸込み室5への吸込み水平通路54Aを形成するための底板54と、ポンプケーシング51に設けた吸水口51Cに一体形成された垂直通路管体51Dを吸込み水平通路54Aに水密的に連結するためのパッキング55とを備えている。底板54は、ポンプカバー52の外底部に一体に形成された吸込み水平通路用の枠体52Aに水密的に固定されている。
図18に示す他実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置50では、モータ本体20の回転軸20A及びポンプランナー10の支持軸9が垂直方向となるように、しかも、上から下に向って、モータ部材2、駆動側円筒状マグネット体16、ポンプランナー10の順で、配置されるようにしてある。ポンプケーシング51は、駆動側マグネット収納室17を形成する有底筒状の円筒部51Aと、この円筒部51Aの開口端外周に一体形成した方形の取り付けフランジ51Bと、この取り付けフランジ51Bに一体に形成された吸水口51Cと、この吸水口51Cに一体形成された垂直通路管体51Dと、円筒部51Aの底部の外壁に一体的に形成された渦巻き状の流体案内壁(水案内壁)51Eと、円筒部51Aのポンプランナー収納室6に対向する底部に形成されて従動側円筒状マグネット収納室18となる円筒状凹部51Fとから形成されている。円筒部51Aの底部の厚さは、約1mmとしてある。ポンプケーシング51の吸水口51Cには、図1に示す一実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1と同様に吸込みホース27が接続される。
外郭形状を略箱状としたポンプカバー52の側面上部には、図18の示すように、吐出口12及び呼び水口13が配設されている。渦巻き室となるポンプランナー収納室6は、図18に示すように、ポンプケーシング51の底部の外壁に一体的に形成された渦巻き状の流体案内壁51Eと、この流体案内壁51Eの外周に隙間なく嵌合するところの、仕切り体53に設けた渦巻き壁53Aとによって形成される。ポンプカバー52の上端開口部には、取り付けフランジ52Bが形成されている。ポンプケーシング51と仕切り体53とは、ポンプカバー52の内壁に設けた凸状リブ52Cを仕切り体53の側壁に設けた凹み53Bに、弾性封止部材26を介在させて装着させることによって、水密的に取り付けられる。
モータ部材2の回転軸20Aに駆動側円筒状マグネット体16が取り付けられた状態でその駆動側円筒状マグネット体16を、ポンプケーシング51の挿入開口51Jから駆動側円筒状マグネット収納室17に挿入することによりその駆動側円筒状マグネット体16の駆動側円筒状マグネット39を円筒状凹部51Fの外周に配設させ、かつ、円筒状凹部51F内(従動側円筒状マグネット収納室18)に従動側円筒状マグネット体15の従動側円筒状マグネット35を配設させることで、駆動側円筒状マグネット39と従動側円筒状マグネット35を、ポンプケーシング51の外壁を介して同心円筒状に対向させることで磁気結合させるようにしてある。
ポンプケーシング51の円筒状凹部51F及び駆動側円筒状マグネット体16の大きさ並びに中空ボス部37のモータ部材2の回転軸20Aへの圧入深さ寸法は、駆動側円筒状マグネット39とポンプケーシング51の円筒状凹部51Fの外周壁との間に隙間が保持されるように設定されている。また、従動側円筒状マグネット体15及びポンプランナー10の大きさは、従動側円筒状マグネット35とポンプケーシング51の円筒状凹部51Fの内周壁との間に隙間が保持されるように設定されている。
ポンプランナー収納室6には、図18に示すように、モータ本体20の回転軸20Aの長手方向と同方向に延びるように、支持軸9が設けられている。支持軸9は、一端側のDカット形状部9Aをポンプケーシング51の底部外壁に設けたDカット状凹部51Gに挿入し、かつ、他端側をポンプカバー52の内壁面に設けた筒状凹部52Dに挿入した後、ポンプケーシング51とポンプカバー52を水密的に一体保持された状態にすることで、ポンプケーシング51のDカット状凹部51Gとポンプカバー52の筒状凹部52Dとの間に挟持される。ポンプケーシング51には、Dカット状凹部51Gを形成するために、そのポンプケーシング51の底部の内壁側に突出させた突出円筒部51Hが形成されている。
ポンプケーシング51の底部外壁に設けたDカット状凹部51G部分には、図18に示すように、図13に示すものと同一形状のセラミック体31を装着してある。このセラミック体31は、軸受30の円形状鍔部30Bが摺接するようにしてある。ポンプケーシング51の底部の外壁に設けたDカット状凹部51Gの周縁には、セラミック体31を嵌合装着するためのDカット状嵌合部51Kが形成されている。セラミック体31には、ポンプケーシング51のDカット状嵌合部51Kに嵌るDカット状部31Aが一面側に形成されている。
上記他実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置50によれば、モータ本体20を回転させると、ポンプケーシング51の駆動側マグネット収納室17内で、駆動側円筒状マグネット体16が高速回転する。駆動側円筒状マグネット体16が高速回転すると、従動側円筒状マグネット体15及びポンプランナー10が、高速回転して、吸水口51Cからポンプカバー52内に揚水した水を吐出口12から効率よく吐出させることができる。この場合、ポンプカバー52内の水が、ポンプケーシング51により遮断されて、駆動側マグネット収納室17側に浸入することがないので、モータ部材2及びモータ部材2の周りの電気部品を流体で濡らすことがないとともに、ポンプカバー52内の水がポンプケーシング51の駆動側マグネット収納室から外部に流出して、洗濯機用自吸式ポンプ装置50と一緒に設置されている電気部品を濡らしてしまうようなことがなくなるので、安全性が高く、かつ、長寿命化が図られる。
さらに、上記他実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置50によれば、ポンプカバー52内の水がポンプケーシング51により遮断されて、駆動側マグネット収納室17内に流れ込むことがないため、モータケース19の貫通孔19Cからモータケース19内の水が流れ込むことがないので、駆動側マグネット収納室17側への水の浸入を阻止するためのメカニカルシールなどの特別なシール装置を設ける必要性がなくなったため、安価で、生産性が向上する。また、ポンプケーシング51には、従来のように水抜き穴を設けなくともよいので、ポンプケーシング51を成形する金型が簡単となるため、この点でも、生産性が向上する。したがって、他実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置50ように、縦形構造としても、図1に示す洗濯機用自吸式ポンプ装置1と同等のポンプ性能を奏しえる。
上記実施形態の洗濯機40としては、全自動洗濯機のみでなく、洗濯乾燥機(縦形タイプ及びドラムタイプを含む)などであってもよい。また、上記した弾性爪部34Aを係止凹部35Aに係止させることで、従動側円筒状マグネット35を円筒状取り付け部材34の外周壁に固定する構成及び弾性爪部36Aを係止凹部39Aに係止させることで、駆動側円筒状マグネット39を円筒容器状収納ケース36の内周壁に固定する構成は、呼び水口13及び逆流防止弁14を備えた本実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1に限定させるものではなく、駆動側円筒状マグネット39と従動側円筒状マグネット35を、ポンプケーシング3を介して同心円筒状に対向させることによって磁気結合させることによりポンプランナーを回転させるようにしたポンプ装置や呼び水口13及び逆流防止弁14を備えない構成の洗濯機用自吸式ポンプ装置や非自吸水式ポンプ装置であっても採用できる。
さらに、上記実施形態では、ポンプランナー10の中心に圧入固定される軸受30を、支持軸9に嵌合する中空円筒部30Aと、この中空円筒部30Aの端縁に形成した円形状鍔部30Bとから構成するとともに、軸受30の円形状鍔部30Bに摺接する中空円筒形状のセラミック体31を設け、このセラミック体31には、ポンプケーシング3の外壁に設けたDカット状嵌合穴3Hに嵌るDカット状部31Aを形成してなる構成は、呼び水口13及び逆流防止弁14を備えた本実施形態の洗濯機用自吸式ポンプ装置1に限定させるものではなく、駆動側円筒状マグネット39と従動側円筒状マグネット35を、ポンプケーシング3を介して対向させることで磁気結合させることで、ポンプランナー10を回転させるようにしたポンプ装置や呼び水口13及び逆流防止弁14を備えない構成の洗濯機用自吸式ポンプ装置や非自吸水式ポンプ装置であっても採用できる。
本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置の要部縦断面図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置の要部外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置を分解した状態を示す全体斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置のポンプケーシングからポンプカバーを取り外してそのポンプケーシングからポンプランナーを引き出した状態を示す外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置におけるポンプカバーに仕切り体が取り付けられた状態を示す要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置におけるポンプカバーから仕切り体及び封止ばねを取り外した状態を示す要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置における仕切り体の渦巻き壁が設けられた側から見た要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置における仕切り体の凹みが設けられた側から見た要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置における仕切り体の平面図である。 図9のA−A断面図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置における逆流防止弁の要部平面図である。 図11のB−B断面図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置に用いられるセラミック体の外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置に置ける従動側円筒状マグネット体の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置における駆動側円筒状マグネット体の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置を搭載してなる洗濯機の要部縦断面図である。 本発明の一実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法の手順を示す流れ図である。 本発明の他実施形態に係わる洗濯機用自吸式ポンプ装置の要部縦断面図である。
符号の説明
1 洗濯機用自吸式ポンプ装置
2 モータ部材
3 ポンプケーシング
3A 挿入開口
3B 円筒状凹部
3C 反ポンプカバー側外壁面
3D 螺子穴
3E 取り付けフランジ
3F 溶着用リブ
3G 渦巻き状嵌合溝
3H Dカット状嵌合穴
3J 突出円筒部
3K Dカット状嵌合部
4 ポンプカバー
4A 封止弁座
4B 取り付け凹部
4C 係止突起体
4D 凸状リブ
4E 筒状凹部
4F 取り付けフランジ
4G 水通路部
4H 溶着用溝
5 吸込み室
6 ポンプランナー収納室
7 気水分離室
7A 第1気水分離室
7B 第2気水分離室
8 仕切り体
8A 開閉ストローク確保用の袋部
8B 封止ばね受け凹部
8B−1 傾斜突起
8C 渦巻き壁
8D 嵌合突起溝部
8E 押圧リブ
8F 流入開口
8G 凹み
9 支持軸
9A Dカット形状部
9B 他端側
10 ポンプランナー
10A 中央開口
10B 軸体
11 吸水口
12 吐出口
13 呼び水口
14 逆流防止弁
14A 横長楕円状の弁体部
14B 取り付け片部
14C 筒状突起部
15 従動側円筒状マグネット体
16 駆動側円筒状マグネット体
17 駆動側円筒状マグネット収納室
18 従動側円筒状マグネット収納室
19 モータケース
19A モータ挿入円筒部
19B モータ本体挿入開口
19C 貫通孔
20 モータ本体
20A 回転軸
21 モータキャップ
22 取り付け片
22A 取り付け穴
23 螺子
24 モータパッキング
25 電気的接続体
26 弾性封止部材
27 吸水ホース
28 フイルター
29 封止ばね
30 軸受
30A 中空円筒部
30B 円形状鍔部
31 セラミック体
31A Dカット状部
31B 中央挿入孔
32 ワッシャー
33 Eリング
34 円筒状取り付け部材
34A 弾性爪部
35 従動側円筒状マグネット
35A 係止凹部
36 円筒容器状収納ケース
36A 弾性爪部
36B 型抜き孔
37 中空ボス部
38 抜け止め筒部材
39 駆動側円筒状マグネット
39A 係止凹部
40 洗濯機
41 トッカバー
42 収納空間部
43 上部カバー
44 水道栓口
45 給水電磁弁
46 水道水案内部材
46A 仕切り壁
46A−1 第1部屋
46A−2 第2部屋
46B 取り出し口
46C 流出口
46D 水道水衝突壁
47 呼び水用ホース
48 吐出用ホース
49 ステンレス線
50 洗濯機用自吸式ポンプ装置
51 ポンプケーシング
51A 有底筒状の円筒部
51B 取り付けフランジ
51C 吸水口5
51D 垂直通路管体
51E 流体案内壁(水案内壁)
51F 円筒状凹部
51G Dカット状凹部
51H 突出円筒部
51J 挿入開口
51K Dカット状嵌合部
52 ポンプカバー
52A 枠体
52B 取り付けフランジ
52C 凸状リブ
52D 筒状凹部
53 仕切り体
53A 渦巻き壁
53B 凹み
54 底板
54A 吸込み水平通路
55 パッキング

Claims (10)

  1. モータ部材が取り付けられたポンプケーシングと、このポンプケーシングに水密的に取り付けられたポンプカバーと、このポンプカバーの内壁に取り付けられて吸込み室とポンプランナー収納室と気水分離室とに仕切るための仕切り体と、前記ポンプランナー収納室内に支持軸によって回転自在に設けたポンプランナーと、このポンプランナーを回転させることで前記吸込み室と前記ポンプランナー収納室と気水分離室とに水を吸込ませるための吸水口と、前記ポンプランナーを回転させることで前記吸込み室内及び前記ポンプランナー収納室内の水を前記ポンプカバーの外方に吐出させるための吐出口と、前記吸込み室内及び前記ポンプランナー収納室内に呼び水を注入するための呼び水口と、前記吸込み室から前記吸水口への水の逆流を阻止する逆流防止弁と、前記ポンプランナーに設けた従動側円筒状マグネット体と、前記モータ部材の回転軸に取り付けられた駆動側円筒状マグネット体とを備えてなる洗濯機用自吸式ポンプ装置において、前記ポンプケーシングを、前記ポンプランナー収納室に連通させてなる気水分離室と、この気水分離室に併設されて前記ポンプケーシングの反ポンプカバー側に設けた挿入開口から前記モータ部材の一部及び前記駆動側円筒状マグネット体が収納される駆動側円筒状マグネット収納室と、前記ポンプケーシングのポンプランナー収納室に対向する対向外壁に形成されて前記従動側円筒状マグネット体が収納される従動側円筒状マグネット収納室となる円筒状凹部とを形成する構成とし、前記モータ部材の回転軸に前記駆動側円筒状マグネット体が取り付けられた状態でその駆動側円筒状マグネット体を、前記駆動側円筒状マグネット収納室の前記挿入開口から前記駆動側円筒状マグネット収納室に挿入することにより前記駆動側円筒状マグネット体の駆動側円筒状マグネットを前記円筒状凹部の外周に配設させ、かつ、前記円筒状凹部内に前記従動側円筒状マグネット体の従動側円筒状マグネットを配設させることによって、前記駆動側円筒状マグネットと前記従動側円筒状マグネットを、前記ポンプケーシングの外壁を介して同心円筒状に対向させることで磁気結合させ、しかも、前記支持軸の一端側を前記円筒状凹部の中央部に、かつ、前記支持軸の他端側を前記仕切り体の流入開口を通して前記ポンプカバーの内壁に、それぞれ支持することを特徴とする洗濯機用自吸式ポンプ装置。
  2. 前記ポンプカバーは、前記吸水口と、前記吐出口と、前記呼び水口と、前記吸込み室から前記吸水口側への水の逆流を阻止する前記逆流防止弁の封止弁座と、前記逆流防止弁の取り付け片が嵌合する取り付け凹部と、前記仕切り板を前記ポンプカバー内壁に取り付けるための嵌合突起溝部が係合する係止突起体と、前記ポンプカバー内壁に設けられて弾性封止部材を介して前記仕切り板に設けた凹みに押圧される凸状リブと、前記支持軸の他端側が嵌合する筒状凹部と、前記ポンプケーシングのポンプカバー側の端縁に形成された取り付けフランジに水密的に取り付けられる取り付けフランジを、合成樹脂で一体成形したものであることを特徴とする請求項1記載の洗濯機用自吸式ポンプ装置。
  3. 前記仕切り体は、前記封止弁座に対向する位置に形成された前記逆流防止弁の開閉ストローク確保用の袋部と、この袋部の内壁に設けた封止ばね受け凹部と、前記ポンプケーシングの外壁に圧接する渦巻き壁と、前記ポンプカバー内壁に設けた係止突起体に係合して前記仕切り板を前記ポンプカバー内壁に取り付けるための嵌合突起溝部と、前記逆流防止弁の取り付け片を前記ポンプカバーの取り付け凹部に押圧するための押圧リブと、前記ポンプランナーの中央開口に対向する位置に形成された流入開口と、前記ポンプカバー内壁に設けた凸状リブが前記弾性封止部材を介して押圧される凹みを、合成樹脂で一体成形したものであることを特徴とする請求項2記載の洗濯機用自吸式ポンプ装置。
  4. 前記ポンプランナーの回転時にそのポンプランナーの回転により発生した負圧によって前記逆流防止弁が開いた状態となり、かつ、前記ポンプランナーの停止時に前記逆流防止弁が閉じた状態にする押圧力を、前記逆流防止弁に働かせる封止ばねを設け、この封止ばねの一端を前記逆流防止弁の筒状突起部に、かつ、前記封止ばねの他端を前記仕切り体の封止ばね受け凹部に装着した状態で、前記仕切り体の上端に設けた前記嵌合突起溝部を、前記ポンプカバーの内壁に設けた前記係止突起体に一体化することによって、前記仕切り体を前記ポンプカバーの内壁に取り付けることにより、前記仕切り体と前記逆流防止弁との間に前記封止ばねを保持させたことを特徴とする請求項3記載の洗濯機用自吸式ポンプ装置。
  5. 前記モータ部材は、円筒状のモータケースと、このモータケース内に収納支持されたモータ本体と、モータケースのモータ本体挿入開口に装着したモータキャップと、モータケースの外周に設けられた複数個の取り付け片とを有する構成とするとともに、前記モータケースの一部を前記駆動側円筒状マグネット収納室内に挿入した状態で、前記取り付け片を前記ポンプケーシングの反ポンプカバー側外壁面に固定することにより、前記モータ部材を前記ポンプケーシングに一体化したことを特徴とする請求項1、2、3若しくは4記載の洗濯機用自吸式ポンプ装置。
  6. 前記支持軸は、一端側であるDカット形状部側を、前記ポンプケーシングの外壁に設けたDカット状嵌合穴に挿入し、かつ、他端側を、前記仕切り体の流入開口を通して前記ポンプカバーの内壁面に設けた前記筒状凹部に挿入した後、前記ポンプケーシングと前記ポンプカバーを水密的に一体化させた状態にすることで、前記ポンプケーシングと前記ポンプカバーとの間に挟持固定されることを特徴とする請求項3、4若しくは5記載の洗濯機用自吸式ポンプ装置。
  7. モータ部材が取り付けられたポンプケーシングと、このポンプケーシングに水密的に取り付けられたポンプカバーと、このポンプカバーの内壁に取り付けられて吸込み室とポンプランナー収納室と気水分離室とに仕切るための仕切り体と、前記ポンプランナー収納室内に設けた支持軸と、この支持軸に回転自在に設けたポンプランナーと、このポンプランナーを回転させることで前記吸込み室及び前記ポンプランナー収納室内に水を吸込ませるための吸水口と、前記ポンプランナーを回転させることで前記吸込み室及び前記ポンプランナー収納室内の水を吐出させるための吐出口と、前記ポンプランナーに設けた従動側円筒状マグネット体と、前記モータ部材の回転軸に取り付けられた駆動側円筒状マグネット体とを少なくとも備え、前記駆動側円筒状マグネット体と前記従動側円筒状マグネット体を、前記ポンプケーシングの外壁を介して対向させることで磁気結合させる構成とした洗濯機用自吸式ポンプ装置において、前記支持軸の一端側であるDカット形状部側を前記ポンプケーシングの外壁に設けたDカット状嵌合穴に、かつ、前記支持軸の他端側を前記仕切り体の流入開口を通して前記ポンプカバーの内壁に設けた筒状凹部に、それぞれ取り付け、しかも、前記ポンプランナーの中心に圧入固定されるカーボン製の軸受を、前記支持軸に嵌合する中空円筒部と、この中空円筒部の端縁に形成した円形状鍔部とから構成するとともに、前記軸受の円形状鍔部に摺接する中空円筒形状のセラミック体を設け、そのセラミック体の前記ポンプケーシング側の面に、前記Dカット状嵌合穴に嵌るDカット状部を形成してなることを特徴とする洗濯機用自吸式ポンプ装置。
  8. モータ部材が取り付けられたポンプケーシングと、このポンプケーシングに水密的に取り付けられたポンプカバーと、このポンプカバーの内壁に取り付けられて吸込み室とポンプランナー収納室と気水分離室とに仕切るための仕切り体と、前記ポンプランナー収納室内に支持軸によって回転自在に設けたポンプランナーと、このポンプランナーを回転させることで前記吸込み室及び前記ポンプランナー収納室内に水を吸込ませるための吸水口と、前記ポンプランナーを回転させることで前記吸込み室及び前記ポンプランナー収納室内の水を吐出させるための吐出口と、前記ポンプランナーに設けた従動側円筒状マグネット体と、前記モータ部材の回転軸に取り付けられた駆動側円筒状マグネット体とを少なくとも備え、前記ポンプケーシングを、このポンプケーシングの反ポンプカバー側に設けた挿入開口から前記モータ部材の一部及び前記駆動側円筒状マグネット体が収納される駆動側円筒状マグネット収納室と、前記ポンプケーシングのポンプランナー収納室に対向する対向外壁に形成されて前記従動側円筒状マグネット体が収納される従動側円筒状マグネット収納室となる円筒状凹部とを有する構成とし、しかも、前記モータ部材の回転軸に前記駆動側円筒状マグネット体が取り付けられた状態でその駆動側円筒状マグネット体を、前記ポンプケーシングの反ポンプカバー側に設けた挿入開口から前記駆動側円筒状マグネット収納室に挿入することによりその前記駆動側円筒状マグネット体の駆動側円筒状マグネットを前記円筒状凹部の外周に配設させ、かつ、前記円筒状凹部内に前記従動側円筒状マグネット体の従動側円筒状マグネットを配設させることによって、前記駆動側円筒状マグネットと前記従動側円筒状マグネットを、前記ポンプケーシングの外壁を介して同心円筒状に対向させることで磁気結合させてなる洗濯機用自吸式ポンプ装置において、前記駆動側円筒状マグネット体を、円筒容器状収納ケースと、この円筒容器状収納ケースの底中央部に形成されてモータ本体の回転軸に圧入固定される中空ボス部と、前記円筒容器状収納ケースの内周壁に嵌めた円筒状の駆動側円筒状マグネットとからなり、前記円筒容器状収納ケースに複数個の弾性爪部を、かつ、前記駆動側円筒状マグネットに複数個の係止凹部を、それぞれ形成して、前記弾性爪部を前記係止凹部に係止させることによって、前記駆動側円筒状マグネットを前記円筒容器状収納ケースの内周壁に固定する構成にしてなることを特徴とする洗濯機用自吸式ポンプ装置。
  9. 前記従動側円筒状マグネット体は、前記ポンプランナーの側面に一体的に設けられた円筒状取り付け部材と、この円筒状取り付け部材の外周壁に嵌めた円筒状の従動側円筒状マグネットとからなり、前記円筒状取り付け部材に複数個の弾性爪部を、かつ、前記従動側円筒状マグネットに複数個の係止凹部を、それぞれ形成して、前記弾性爪部を前記係止凹部に係止させることで、前記従動側円筒状マグネットを前記円筒状取り付け部材の外周壁に固定する構成にしてなることを特徴とする請求項8記載の洗濯機用自吸式ポンプ装置。
  10. (a)モータ本体をモータケースのモータ本体挿入開口からモータケース内に挿入して、そのモータ本体の回転軸がモータケースの貫通孔から外方に突出した状態となるように、かつ、モータケース内でモータ本体が回動しないように、モータケース内にモータ本体を固定する工程と、
    (b)モータケースの貫通孔から外方に突出した回転軸を上に向けた状態で、その回転軸に駆動側円筒状マグネット体を構成する中空ボス部を圧入固定することにより、モータ部材に駆動側円筒状マグネット体を取り付ける工程と、
    (c)モータパッキング及びモータキャップを、モータケースのモータ本体挿入開口に、かつ、電気的接続体がモータケースの外に引き出されるように、装着することによって、モータ部材及び駆動側円筒状マグネット体の組立作業を完了させる工程と、
    (d)モータ部材に取り付けられた駆動側円筒状マグネット体を、ポンプケーシングの駆動側円筒状マグネット収納室に、ポンプケーシングの挿入開口から挿入して、駆動側円筒状マグネット体の駆動側円筒状マグネットをポンプケーシングの円筒状凹部の外周方向に配設させる工程と、
    (e)モータケースを駆動側円筒状マグネット収納室に挿入して、そのモータケースの外周に設けられた複数個の取り付け片がポンプケーシングの反ポンプカバー側外壁面に当接させたならば、その取り付け片をポンプケーシングの反ポンプカバー側外壁面に取り付けることにより、ポンプケーシングにモータ部材が取り付けられる工程と、
    (f)セラミック体のDカット状部を、ポンプケーシングの外壁に設けたDカット状嵌合穴に形成したDカット状嵌合部に嵌合させた後、予め、ポンプランナー、ワッシャー及びEリングを装着した支持軸のDカット形状部側を、セラミック体の中央挿入孔を通してポンプケーシングのDカット状嵌合穴に嵌合させることによって、従動側円筒状マグネット体の従動側円筒状マグネットを、ポンプケーシングのポンプランナー収納室に対向する対向壁面に設けた円筒状凹部内に配設される工程と、
    (g)ポンプカバーの取り付け凹部に逆流防止弁の取り付け片部を圧入した後、その逆流防止弁における弁体部の円状突起部と仕切り体の封止ばね受け凹部とに封止ばねが装着された状態で、ポンプカバーの内壁に設けた凸状リブに、弾性封止部材を介して仕切り体の側壁に設けた凹みを押圧させた後、ポンプカバーの内壁に設けた円柱状の係止突起体に、仕切り体の上端側に設けた嵌合突起溝部を挿入した状態で、その係止突起体を嵌合突起溝部にカシメ若しくは溶着させることにより、ポンプカバーの内壁側に仕切り体を一体的に取り付ける工程と、
    (h)支持軸の他端側を、仕切り体の流入開口を通してポンプカバーの筒状凹部に嵌合させつつ、ポンプケーシングの外壁に設けた渦巻き状嵌合溝に、仕切り体に形成した渦巻き壁を嵌合させることで、ポンプランナー収納室を形成する工程と、
    (i)ポンプケーシングの取り付けフランジとポンプカバーの取り付けフランジとを、溶着させる若しくはパッキング部材を介して複数本の螺子で締結させることで、ポンプケーシングとポンプカバーを水密的に一体化させる工程とを、
    少なくとも含む工程からなることを特徴とする洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法。
JP2006295556A 2006-10-31 2006-10-31 洗濯機用自吸式ポンプ装置及びその洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法 Pending JP2008110112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006295556A JP2008110112A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 洗濯機用自吸式ポンプ装置及びその洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006295556A JP2008110112A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 洗濯機用自吸式ポンプ装置及びその洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008110112A true JP2008110112A (ja) 2008-05-15

Family

ID=39442975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006295556A Pending JP2008110112A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 洗濯機用自吸式ポンプ装置及びその洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008110112A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013150654A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Panasonic Corp 洗濯機
KR200478830Y1 (ko) 2014-04-21 2015-11-19 지이 일렉트리컬 엔지니어링 컴퍼니., 리미티드. 마그넷 펌프용의 지지 프레임
JP2020002893A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 株式会社川本製作所 ポンプケーシング及びポンプ装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013150654A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Panasonic Corp 洗濯機
KR200478830Y1 (ko) 2014-04-21 2015-11-19 지이 일렉트리컬 엔지니어링 컴퍼니., 리미티드. 마그넷 펌프용의 지지 프레임
JP2020002893A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 株式会社川本製作所 ポンプケーシング及びポンプ装置
JP7123662B2 (ja) 2018-06-29 2022-08-23 株式会社川本製作所 ポンプケーシング及びポンプ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018079254A (ja) 口腔洗浄装置
CN114305770A (zh) 口腔清洗装置
US11795968B2 (en) Washer pump with a respiratory hole communicating a motor accommodating portion and an outside
KR101399083B1 (ko) 휴대용 수동식 흡입 및 가압펌프 어셈블리
JP2008110112A (ja) 洗濯機用自吸式ポンプ装置及びその洗濯機用自吸式ポンプ装置の組立方法
JP2010174895A (ja) 燃料供給装置
CN105422472A (zh) 吸水泵
JP3136246U (ja) 自吸式ポンプ装置
JP4953102B2 (ja) 自吸式ポンプ装置
JP2007177702A (ja) 燃料ポンプモジュール
CN215830690U (zh) 一种降噪ro增压泵组件及净水器
JP2008008169A (ja) ポンプ装置及びこのポンプ装置を備えた洗濯機
JP2006144620A (ja) 自吸式吸水ポンプ装置及び洗濯機
JP2009264125A (ja) 自吸式ポンプ装置
WO2011037129A1 (ja) ポンプ
JP2021055324A (ja) 水洗大便器
CN215979956U (zh) 抽液泵及马桶
JP2004215937A (ja) 風呂水給水装置及び風呂水給水装置付き洗濯機
CN220423995U (zh) 冲牙器
CN215383492U (zh) 一种食品加工机
CN220193217U (zh) 冲牙器
CN113513484A (zh) 抽液泵及马桶
JP2001047514A (ja) ケース体の溶着部構造及びポンプケースならびにケース体の溶着方法
CN218870536U (zh) 一种水泵结构及冲牙器
JP3749630B2 (ja) ポンプ装置